JP2699958B2 - 多層板の製造方法 - Google Patents

多層板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層板の製造方法に
関し、特に内層板に設けたガイドホールにより内層板ど
うしの位置合わせを行って積層する多層板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層印刷配線板のうち、例えば6層板は
図8に示すように製造される。絶縁板20の表裏両面に
パターン形成した銅箔21,22を有する銅張積層板2
3の2枚をプリプレグ24を介して重ね合わせ、その1
組の両面にそれぞれプリプレグ25と外層銅箔26を重
ね合わせた構造が一般的である。そしてこれら全体が熱
盤18により加圧され、一体に成型される。このとき2
枚の銅張積層板23の間でパターン銅箔21,22のレ
ジストレーションを行う必要があるため各種の位置合わ
せ方式が採用されている。一般に多く採用されている製
造方法には、図8に示したピン積層方式の他に、ハトメ
(リベット)方式、接着方式があるが、生産性、信頼性
においてそれぞれの欠点が指摘されており、これらの欠
点を克服した2種類の製造方法が開示されている。
【0003】特開平3−160785は改良したハトメ
(以降ピンとする)を用いた製造方法であり、図9はそ
の構成図である。図9(A)に示すパターン形成後の銅
張積層板27には複数のガイドホール28(図9ではそ
のうちの1つを図示している)が設けられ、ピン本体2
9の一端をガイドホール28に挿入する(図9
(B))。このピン本体29は複数のガイドホール28
のうちの少なくとも2箇所に挿入される。図9(C)に
示すようにピン本体29の一端部の受孔30に第1の突
起体31を挿入し、ピン本体29のつば32と第1の突
起体31のつば部33との間で第1の銅張積層板27が
保持される。次に図9(D)に示すように第2の銅張積
層板34のガイドホール35とプリプレグ36のガイド
ホールにピン本体29の他端側を挿入する。そして図9
(E)に示すように、ピン本体29の他端部の受孔37
に第2の突起体38を挿入し、ピン本体29のつば32
と、第2の突起体38のつば部39との間で第2の銅張
積層板34とプリプレグ36が保持され、銅張積層板の
セット体40が形成される。
【0004】このセット体40をプリプレグを介して銅
箔と重ね合わせ、さらに外側をステンレス板により挟み
込み、熱盤を用いて加熱加圧し、積層成型を行う。
【0005】また、特開昭63−56995は超音波を
利用した製造方法であり、図10はその実施例を示す図
である。パターン形成された銅張積層板41,42を間
にプリプレグ43を介して重ね合わせ、位置合わせ用の
治具にセットし、製品部分外をクランプ44,45で上
下から挟み込んで加圧し、超音波トランジューサ46を
銅張積層板41にあて、超音波振動を加圧部に平行に加
えることにより、この部分の銅張積層板41,42とプ
リプレグ43の界面を接着させる。このセット体を改良
ハトメ法同様にプリプレグを介して銅箔と重ね合わせ、
加熱加圧して成型する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの位置合わせの
従来技術のうち、特開平3−160785の改良ハトメ
法では層構成により種々のピンを用意する必要があり、
複雑な層構成をレイアップする際の作業効率が悪いほ
か、ピンの製造コスト増が生じるという欠点があった。
【0007】また、特開昭63−56995の超音波接
合法では樹脂の接着により層間固定を行うため、成型時
の加熱加圧によって樹脂が溶融する際、位置ずれが生じ
やすいという欠点があった。
【0008】本発明は上記の課題を解決する位置合わせ
法であり、パターン形成した銅張積層板の位置合わせを
必要とする、少なくとも2枚の銅張積層板を用いた多層
印刷配線板について、低コスト化、生産性の向上を図る
とともに、銅張積層板間の位置ずれを防止することの可
能な製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は複数のガイドホ
ールを設けた配線板を少なくとも2枚積層して多層印刷
配線板を製造する方法において、配線板のガイドホール
に錐形のピンを差し込む手段と、プリプレグを介してピ
ン上にピンを接続し、さらに配線板のガイドホールをピ
ンに合わせて積層する手段と、位置ずれの起きないよう
加圧固定しながらピンを溶融、固化させる手段とを有す
ることを特徴とする。
【0010】ピンを用いて配線板どうしの位置合わせを
行い、ガイドホールごとに治具を用いて配線板を加圧固
定した後、ピンを溶融させて固定化する。また、ピンの
融点は熱盤温度より高いものを用いる。このため固定化
したピンは熱盤による加熱加圧時にも安定し、配線板ど
うしの位置ずれが生じない。
【0011】ピンの形状は一種類であり、層構成による
使い分けは不要である。このため積層時の作業効率がよ
く、ピンの製造コストも低減する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の多層板の製造方法における
一実施形態を工程順に示した図である。図1(A)に示
すように配線板として両面配線板、例えばパターン形成
した銅張積層板2には、図2に示すような複数のガイド
ホール1(図1(A)では1個を図示)が設けられてお
り、ピン4の先端部3をガイドホール1に挿入する(図
1(B))。
【0014】ここで使用したピンの構造について図3
(A)の断面図、図3(B)の斜視図を用いて説明す
る。ピン外側は円錐状、下部にはつば5が形成されてお
り、底面は平面状、かつ中心部に円錐状の受孔7が設け
てあり、ここにもう一方のピンの円錐先端部3を挿入し
接続する。
【0015】図1(C)に示すように銅張積層板2に挿
入したピン4にプリプレグ9のガイドホール8を合わせ
挿入し、ピン6の受孔7とピン4の先端部3を接続し、
銅張積層板2とプリプレグ9を固定する。
【0016】図1(D)に示すように配線板としての銅
張積層板10のガイドホール1にピン6の先端部を挿入
するよう銅張積層板10を重ね、銅張積層板のセット体
11を作成する。
【0017】このセット体11に固定されているピン
4,6を加熱し、一時的に溶融させ、冷却、固化させる
ことで、図1(E)に示すような変形ピン12を作成す
る。図2に示すように複数のガイドホール1に挿入され
ていた全てのピンに溶融、固化の処置を施す。
【0018】また、図4に示すようにピン4,6の溶融
作業はガイドホール周辺を押さえ治具13により加圧固
定した後、ピン6に熱治具14を接触させることにより
行う。固化作業は熱治具14をピンから離し自然冷却さ
せることで行う。固化が完了した後、押さえ治具13に
よる加圧固定を解除することで、1つのガイドホールに
おける変形ピン12の作成作業が完了する。押さえ治具
13で加圧固定することにより、ピン溶融に伴う銅張積
層板の位置ずれの防止が可能であり、また加圧の調整を
することで層間厚を制御できる。
【0019】図5に示すように銅張積層板のセット体1
1をプリプレグ15を介して銅箔16により重ね合わ
せ、さらに外側をステンレス板17により挟み込み、熱
盤18を用いて加熱加圧し、積層成型を行う。加熱加圧
終了後ステンレス板17を外し、解体することで内層回
路入り6層銅張積層板19(図7)が得られる。
【0020】図7(A)(B)、図3を用いてピンの寸
法の一例について説明する。ピンの円錐最下部の径Aは
ピン4を挿入するガイドホールの径と等しくなるよう設
定するため、仮にガイドホール径を5mmとしたとき、
Aの5mmとなる。
【0021】次にピン−ピン接続時において銅張積層
板、プリプレグを固定する高さDは適用する層構成のう
ち最大となる銅張積層板厚+プリプレグ厚と等しく設定
する。このとき対象となる銅張積層板、プリプレグは互
いに隣接しており、ピン−ピン接続した際、間に固定さ
れる層に限定され、このように設定することにより、不
完全なピン接続(先端部3が受孔7に密着していない状
態)がなくなり、ピン間が固定されるため、銅張積層板
のずれによるレジストレーション不良が防止できる。
【0022】また、高さDを確保するため受孔径Bは円
錐最下部から高さDの円錐断面径Gと等しくする必要が
ある。
【0023】さらに、高さDからピン先端までの高さE
は受孔深さCと等しく、ピン接続の信頼性を高めるため
円錐側面長さFは円錐断面径Bより大きくする必要があ
る。F≦Bの場合、側面からの応力によりピン−ピン接
続がずれやすいが、F>Bでは側面からの応力に対する
信頼性が高く、ずれる可能性が低くなるため、高さDは
式1に従って設定する。
【0024】D>0.87×B (式1) ピンの材質はレイアップのピン接続、銅張積層板固定の
作業の際に変形しない程度の硬度、加熱、冷却により短
時間で溶融、固化する性質、積層による加熱加圧で変形
しない程度の融点(軟化点)を有する必要がある。この
ような性質をもつ物質の一例に高融点半田が挙げられ、
例えばSn10%−Pb90%の組成では融点302
℃、Sn5%−Pb90%−Ag5%の組成では融点2
92℃であり、積層時の加熱(200℃以下)による溶
融がなく、ピン材質として適用が可能である。
【0025】
【発明の効果】第1の効果は作業効率よく積層レイアッ
プすることが可能となり、これにより生産性が向上する
ことである。
【0026】また、第2の効果はピンの製造コストが低
減され、これにより積層材料費がコストダウンすること
である。第1、第2の効果の理由は、層構成によるピン
の使い分けをしないので、ピンの形状が一種類で済むた
めである。
【0027】さらに、第3の効果は内層板どうしのレジ
ストレーション精度が向上し、これにより位置ずれ不良
が低減することである。その理由は変形、固定化させた
ピンが熱盤による加熱加圧時にも安定しているためであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は本発明の一実施形態の製造工
程を示す断面図。
【図2】本発明で用いるパターン形成した銅張積層板の
斜視図。
【図3】(A)は本発明の製造方法に用いるピンの断面
図、(B)は本発明で用いるピンの斜視図。
【図4】本発明のピン溶融に用いる治具の断面図。
【図5】本発明において作成したセット体を用いて積層
成型するときの構成を示す断面図。
【図6】本発明を利用し積層成型した6層板の断面図。
【図7】(A),(B)は本発明で用いるピンの寸法を説
明するための断面図。
【図8】従来のピン積層方式の構成を示す断面図。
【図9】従来の改良したハトメを用いた製造工程を示す
断面図。
【図10】従来の超音波接合法を利用したセット体の製
造方法を示す断面図。
【符号の説明】
1 ガイドホール 2,10 パターン形成した銅張積層板 3 ピン先端部 4,6 円錐ピン 5 ピンのつば部 7 ピンの受孔 8 プリプレグのガイドホール 9,15 プリプレグ 11 内層板のセット体 12 変形後のピン 13 押さえ治具 14 熱治具 16 銅箔 17 ステンレス板 18 熱盤 19 内層回路入り6艘銅張積層板 20 絶縁板 21,22 パターン形成した銅箔 23 パターン形成した銅張積層板 24,25 プリプレグ 26 銅箔 27,34 パターン形成した銅張積層板 28 ガイドホール 29 従来法のピン 30,37 従来ピンの受孔 31,38 従来ピンの突起体 32 従来ピンのつば部 33,39 従来ピンの突起体のつば部 35 ガイドホール 36 プリプレグ 40 銅張積層板のセット体 41,42 パターン形成した銅張積層板 43 プリプレグ 44,45 クランプ 46 超音波トランジューサ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドホールを有する複数の配線板の前
    記各ガイドホールに受け穴を有するピンを差し込み、プ
    リプレグを介して前記ピン同志を重ねて加圧してピンを
    溶融固化することを特徴とする多層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記受け穴は前記ピンの先端外形と同一
    形状を有することを特徴とする請求項1記載の多層板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ピンの外形は円錐形であることを特
    徴とする請求項2記載の多層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記配線板は銅張積層板の両面をエッチ
    ングした両面配線板であることを特徴とする請求項1記
    載の多層板の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記の工程を有することを特徴とした多
    層板の製造方法 A)銅張積層板をエッチングすることで所望の内層回路
    を形成する工程、 B)銅張積層板に内層間の位置合わせをするための複数
    のガイドホールを設ける工程、 C)内層回路を表面処理する工程、 D)銅張積層板のガイドホールに円錐形のピンを差し込
    む工程、 E)プリプレグを介してピンの上に他のピンを接続する
    工程、 F)このピン上に銅張積層板を重ねる工程、 G)位置ずれの起きないよう加圧固定しながらピンを溶
    融、固化させる工程、 H)熱盤の加熱加圧により一体に積層成型する工程。
  6. 【請求項6】 前記ピン材質は、200℃以上の融点を
    有しており、加熱、冷却により短時間で溶融、固化する
    性質をもつ材質で構成されることを特徴とする請求項1
    または5記載の多層板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ピン材質が高融点半田であることを
    特徴とする請求項6記載の多層板の製造方法。
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