JP3366458B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JP3366458B2
JP3366458B2 JP21568294A JP21568294A JP3366458B2 JP 3366458 B2 JP3366458 B2 JP 3366458B2 JP 21568294 A JP21568294 A JP 21568294A JP 21568294 A JP21568294 A JP 21568294A JP 3366458 B2 JP3366458 B2 JP 3366458B2
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隆彦 岩城
博之 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体LSI、チップ
部品等を搭載し、且つ、それらを相互配線するプリント
配線板の製造方法、特に、多層基板によるプリント配線
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高密度化に伴
い、産業用にとどまらず民生用においても多層基板が広
く使用されている。そして、多層基板の高密度化には、
回路パターンの精度と共に、複数層の回路パターン間の
積層精度の寄与が大きいので、積層精度が良く、且つ、
生産性が高い多層基板に関するプリント配線板の製造方
法が要望されている。
【0003】多層基板の積層精度が良いプリント配線板
の製造方法の従来例を図70〜図77に基づいて説明す
る。
【0004】先ず、図70〜図73により、多層基板の
ベースになる両面回路基板の製造方法を説明する。
【0005】図70に示すように、プリプレグシート3
0にレーザー加工等により所要数の貫通穴31を設け
る。これらの貫通穴31には、前記プリプレグシート3
0の両面に張り付ける銅等の金属箔間を電気的に接続す
る導電ペースト32が充填されている。前記プリプレグ
シート30は、芳香族ポリアミド繊維等の不織布に熱硬
化性エポキシ樹脂を未硬化の状態で含浸させたもので、
硬化後は多層基板の一部になる。
【0006】図71に示すように、図70のプリプレグ
シート30の両面に銅等の金属箔34、34を貼り付
け、この状態で、熱プレスで加熱加圧する。
【0007】前記の熱プレスの加熱加圧によって、図7
2に示すように、プリプレグシート30の両面に銅等の
金属箔34、34が貼り付けられ、所要数の貫通穴31
に充填された導電ペースト32によって両面の金属箔3
4、34が電気的に接続されたものが得られる。
【0008】そして、図73に示すように、前記の両面
の金属箔34、34を選択的にエッチングして回路パタ
ーン35、35が形成された両面回路基板32を得る。
【0009】次いで、図74〜図77に基づいて、多層
基板の製造方法を説明する。
【0010】図74に示すように、2枚の金属箔34、
34と、両面に回路パターン35、35を有する両面回
路基板36と、所要数の貫通穴31に導電ペースト32
を充填した2枚のプリプレグシート30とを準備し、こ
れらに、積層金型37に設けた位置決めピン38、38
に通して位置決めする位置決め穴39を所要数設け、こ
れらの位置決め穴39を、積層金型37に設けた位置決
めピン38、38に、下から、金属箔34、プリプレグ
シート30、両面回路基板36、プリプレグシート3
0、金属箔34の順に通して重ねる。
【0011】図75に示すように、下から、金属箔3
4、プリプレグシート30、両面回路基板36、プリプ
レグシート30、金属箔34の順に重ねた上に、位置決
め穴39を有する上金型40を載せて熱プレスで加熱加
圧することにより、プリプレグシート30の未硬化のエ
ポキシ樹脂が一旦溶けて接触物になじんで硬化し、金属
箔34とプリプレグシート30と両面回路基板36とプ
リプレグシート30と金属箔34とが一体に接着される
と共に、回路パターン35、35が所要数の導電ペース
ト32により金属箔34、34と電気的に接続される。
【0012】熱プレス後の積層物を積層金型37から取
り外すと、図76に示すように、金属箔34とプリプレ
グシート30と両面回路基板36とプリプレグシート3
0と金属箔34とが一体に接着されたものが得られる。
【0013】最後に、図77に示すように、両面に接着
されている金属箔34、34を選択的にエッチングして
回路パターン41、41を形成すると、4層基板42が
得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
の構成では、金属箔34、プリプレグシート30、両面
回路基板36、プリプレグシート30、金属箔34の位
置決め穴39を位置決めピン38に通した状態で、熱プ
レスで加熱加圧し、その際に、前記のように、プリプレ
グシート30の未硬化のエポキシ樹脂が一旦溶けて接触
物になじんで硬化するので、金属箔34とプリプレグシ
ート30と両面回路基板36とプリプレグシート30と
金属箔34とを一体に接着すると同時に、プリプレグシ
ート30のエポキシ樹脂が位置決めピン38に接着す
る。従って、積層精度は良いが、加熱加圧して得られた
多層基板42を前記のエポキシ樹脂が接着した位置決め
ピン38から取り外す作業が面倒であり、作業効率が低
下するという問題点と、取り外す際に位置決めピン38
を変形させて積層精度を低下させることがあるという問
題点とがある。
【0015】又、位置決めピン38の位置決め精度を確
保するためには、位置決めピン38を太くし、それに伴
って積層金型37の厚みが厚いもの、例えば10mm厚
のものを使用する必要があるが、この厚さ分だけ処理で
きる回路基板の枚数が減るという問題点と、厚さが厚い
ので、金型の重量が重くなり作業性が低下すると共に、
基板サイズの大型化が困難であるという問題点と、基板
サイズ毎に金型を必要とするという問題点とがある。
【0016】そして、位置決めピン38を使用しないで
熱プレスを行うと、プリプレグシート30の未硬化のエ
ポキシ樹脂が硬化前に軟化した際に、滑りが起こり、回
路断線や短絡が発生する。従って、従来は、熱プレス時
の位置決めピン38はどうしても必要ということになっ
ていた。
【0017】本発明は、上記の問題点を解決し、積層精
度が良く、生産性に優れた多層基板用のプリント配線板
の製造方法を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願第1発明のプリント
配線板の製造方法は、上記の課題を解決するために、所
要数の両面回路基板と所要数のプリプレグシートとを順
次位置決めしながら、前記両面回路基板または前記プリ
プレグシートの所定位置に接着剤を塗布し、交互に重ね
合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、前記プリ
プレグシートのエポキシ樹脂の軟化温度より低温で前記
接着剤を硬化し前記積層物を仮固定する仮固定工程と、
前記の仮固定された積層物を、前記仮固定工程から取り
出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレスして多層
基板を形成する熱プレス工程とを有することを特徴とす
る。
【0019】本願第2発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを順次位置決めしなが
ら、前記両面回路基板および前記プリプレグシートの所
定位置に接着剤の主剤と硬化剤とを分離して塗布し、重
ね合わせる際に前記主剤と硬化剤とが重なって混合する
ようにして、交互に重ね合わせて積層物を形成すると同
時に前記接着剤の硬化を行い前記積層物を仮固定する仮
固定工程と、前記の仮固定された積層物を、前記仮固定
工程から取り出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プ
レスして多層基板を形成する熱プレス工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0020】本願第3発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを順次位置決めしなが
ら、前記両面回路基板または前記プリプレグシートの所
定位置に両面接着シートを貼着け、交互に重ね合わせて
積層物を形成すると同時に前記積層物を仮固定する仮固
定工程と、前記の仮固定された積層物を、前記仮固定工
程から取り出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレ
スして多層基板を形成する熱プレス工程とを有すること
を特徴とする。
【0021】本願第4発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを順次位置決めしなが
ら、前記両面回路基板または前記プリプレグシートの所
定位置に低温硬化接着剤と高温硬化接着剤とを分離して
塗布し、交互に重ね合わせて積層物を形成する重ね合わ
せ工程と、前記プリプレグシートのエポキシ樹脂の軟化
温度より低温で前記低温硬化接着剤を硬化し前記積層物
を仮固定する仮固定工程と、前記の仮固定された積層物
を、前記仮固定工程から取り出し、単独で、又は、金属
箔と共に、熱プレスして前記高温硬化接着剤を硬化させ
横ずれを防止しながら多層基板を形成する熱プレス工程
とを有することを特徴とする。
【0022】本願第5発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを順次位置決めしなが
ら、前記両面回路基板または前記プリプレグシートの所
定位置に無機物質粉末を含有する接着剤を塗布し、交互
に重ね合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、前
記プリプレグシートのエポキシ樹脂の軟化温度より低温
で前記無機物質粉末を含有する接着剤を硬化し前記積層
物を仮固定する仮固定工程と、前記の仮固定された積層
物を、前記仮固定工程から取り出し、単独で、又は、金
属箔と共に、熱プレスして前記無機物質粉末が上下の積
層物に引っ掛かることによって横ずれを防止しながら多
層基板を形成する熱プレス工程とを有することを特徴と
する。
【0023】又、本願第1、3、4または5発明のプリ
ント配線板の製造方法は、上記の課題を解決するため
に、接着剤の硬化は、熱、光、電子線の中の少なくとも
1つを使用することが好適である。
【0024】本願第6発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを、位置決めし、交互
に重ね合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、前
記積層物の所定位置を金属製の貫通片で貫通して綴じ前
記積層物を仮固定する仮固定工程と、前記の仮固定され
た積層物を、前記仮固定工程から取り出し、単独で、又
は、金属箔と共に、熱プレスして多層基板を形成する熱
プレス工程とを有することを特徴とする。
【0025】本願第7発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを、位置決めし、交互
に重ね合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、金
属製または樹脂製の凸型形状の横ずれ防止片を前記積層
物の所定位置に打ち込んで仮固定する仮固定工程と、前
記の仮固定された積層物を、前記仮固定工程から取り出
し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレスして多層基
板を形成する熱プレス工程とを有することを特徴とす
る。
【0026】又、本願第7発明のプリント配線板の製造
方法は、上記の課題を解決するために、横ずれ防止片を
打ち込む位置にざぐりを設けることが好適である。。
【0027】本願第8発明のプリント配線板の製造方法
は、上記の課題を解決するために、所要数の両面回路基
板と所要数のプリプレグシートとを、位置決めし、交互
に重ね合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、前
記積層物の所定位置に表裏を貫通する貫通孔をあけ、こ
の貫通孔に射出によって、前記プリプレグシートのエポ
キシ樹脂の硬化温度より高い軟化温度を有する樹脂を注
入する仮固定工程と、前記の仮固定された積層物を、前
記仮固定工程から取り出し、単独で、又は、金属箔と共
に、熱プレスして多層基板を形成する熱プレス工程とを
有することを特徴とする。
【0028】本願第1、2、3、4、5、6、7、又は
8発明のプリント配線板の製造方法は、上記の課題を解
決するために、位置決めは、位置決め治具で行うか、あ
るいは画像処理による位置認識で行うことが好適であ
る。
【0029】
【作用】本願第1発明では、重ね合わせ工程で、所要数
の両面回路基板と所要数のプリプレグシートとを順次位
置決めしながら、両面回路基板またはプリプレグシート
の所定位置に接着剤を塗布し、交互に重ね合わせて積層
物を形成し、仮固定工程で、前記プリプレグシートのエ
ポキシ樹脂の軟化温度より低温で前記接着剤を硬化し前
記積層物を仮固定するので、仮固定工程で、プリプレグ
シートのエポキシ樹脂が治具に接着することが無く、積
層物を治具から取り出すのが容易で、治具を傷めること
が無く、生産性が向上する。
【0030】仮固定されているので、熱プレス工程で層
間にずれが起こることがなく、積層精度が良く、且つ、
汎用の平金型で熱プレスを行えるので、取扱易く、基板
サイズの大型化が容易である。
【0031】本願第2発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、主剤と硬化剤とを分離して塗布し、重ね合
わせる際に前記主剤と硬化剤とが重なって混合するよう
にしているので、本願第1発明の作用に加えて、接着剤
の硬化処理が不要になり、生産性がより向上すると共
に、熱プレス工程で加熱されても、強固な仮固定力を維
持できるので、積層精度がより向上する。
【0032】本願第3発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、両面接着シートを使用しているので、本願
第1発明の作用に加えて、接着剤の硬化処理が不要にな
り、生産性がより向上する。
【0033】本願第4発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、低温硬化接着剤と高温硬化接着剤とを使用
し、仮固定工程で、プリプレグシートのエポキシ樹脂の
軟化温度より低温で前記低温硬化接着剤を硬化し前記積
層物の層間のずれを防止し、熱プレス工程で、前記高温
硬化接着剤を硬化させ横ずれを防止しながら多層基板を
形成するので、本願第1発明の作用に加えて、積層精度
が向上する。
【0034】本願第5発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、無機物質粉末を含有する接着剤を使用して
いるので、熱プレス工程での加熱によって接着剤が軟化
しても、前記無機物質粉末が上下の層に引っ掛かって横
ずれを防止するので、本願第1発明の作用に加えて、積
層精度が向上する。
【0035】本願第6発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、重ね合わせ工程の後で、積層物の所定位置
を金属製の貫通片で貫通して綴じ前記積層物を仮固定す
るので、本願第1発明の作用に加えて、処理が簡単で生
産性が向上し、且つ、熱プレス工程での加熱によってず
れることが無く、積層精度が向上する。
【0036】本願第7発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、重ね合わせ工程の後で、金属製または樹脂
製の凸型形状の横ずれ防止片を積層物の所定位置に打ち
込んで仮固定するので、本願第1発明の作用に加えて、
処理が簡単で生産性が向上し、且つ、熱プレス工程での
加熱によってずれることが無く、積層精度が向上する。
【0037】本願第8発明では、本願第1発明の接着剤
の代わりに、重ね合わせ工程の後で、前記積層物の所定
位置に表裏を貫通する貫通孔をあけ、この貫通孔に射出
によって、プリプレグシートのエポキシ樹脂の硬化温度
より高い軟化温度を有する樹脂を注入するので、本願第
1発明の作用に加えて、熱プレス工程での加熱によって
ずれることが無く、積層精度が向上する。
【0038】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5に基づいて
説明する。
【0039】本実施例は4層基板を例とする。図1にお
いて、7は、所要数の位置決めピン6を有する仮固定用
の位置決めプレートである。1は、厚さ約150μmの
芳香族ポリアミド繊維の不織布に熱硬化性エポキシ樹脂
を未硬化の状態で含浸させた複合材からなるプリプレグ
シートであり、レーザー等で加工された貫通穴に導電ペ
ースト2が充填されている。このプリプレグシート1の
所定位置に所要数の仮固定用の位置決め穴5、5を設
け、これらの位置決め穴5、5を仮固定用の位置決めプ
レート7の位置決めピン6、6に通して位置決めしなが
らプリプレグシート1を位置決めプレート7上に置き、
2箇所以上の所定位置に接着剤8をディスペンサー等を
使用して塗布する。2箇所以上に塗布すればずれ防止が
可能であるが、本実施例では、プリプレグシート1の4
隅に塗布している。
【0040】図2において、3は、厚さ約170μmの
両面回路基板であり、両面に形成された回路パターン
4、4は、所定位置に設けられた貫通穴に充填された導
電ペースト2によって電気的に接続されている。この両
面回路基板3の所定位置に所要数の仮固定用の位置決め
穴5、5を設け、これらの位置決め穴5、5を位置決め
プレート7の位置決めピン6、6に通して位置決めしな
がら両面回路基板3を前記のプリプレグシート1上に置
き、2箇所以上の所定位置に接着剤8をディスペンサー
等を使用して塗布する。本実施例では、両面回路基板3
の4隅に塗布している。
【0041】図3において、1は、前記と同じプリプレ
グシートであり、レーザー等で加工された貫通穴に導電
ペースト2が充填されている。このプリプレグシート1
の所定位置に所要数の仮固定用の位置決め穴5、5を設
け、これらの位置決め穴5、5を位置決めプレート7の
位置決めピン6、6に通して位置決めしながらプリプレ
グシート1を前記の両面回路基板3上に置く。そして、
接着剤8を塗布した位置に、外部から約2Kg/cm2
の圧力を加え、内部の接着剤8が、プリプレグシート
1、1や両面回路基板3になじむようにし、この状態
で、位置決めプレート7を炉にいれ、プリプレグシート
1の未硬化のエポキシ樹脂が流れ出す温度よりも低い温
度、例えば110°C以下の温度で、本実施例では50
°Cで加熱して、接着剤8を硬化させる。このようにす
ると、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂が流
れ出さない状態であるので、接着剤が一時軟化しても、
層間ずれが発生しない。
【0042】尚、硬化剤8には、炉に入れて熱硬化させ
る熱硬化性の接着剤以外に、光や電子線で硬化する接着
剤を使用しても同様の効果が得られる。光を使用する場
合には、塗布した接着剤8に紫外線を照射して硬化反応
を開始させ、この状態で、両面回路基板3又はプリプレ
グシート1をその上に置くと硬化反応が続き硬化が完了
する。電子線の場合には、透過力があるので、積層後に
積層状態で接着剤8の塗布位置に電子線を照射すれば良
い。
【0043】上記の硬化が終了すると、硬化した接着剤
8により積層状態で固定された積層物を位置決めピン3
4、34から抜取る。この場合、前記の接着剤8の硬化
には、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂が流
れ出す温度よりも低い温度で加熱しているので、位置決
めピン34には、プリプレグシート1のエポキシ樹脂が
接着しておらず、抜取りは容易である。
【0044】次いで、図4に示すように、硬化した接着
剤8により積層状態で仮固定された積層物の両面に金属
箔9、9を重ねて、熱プレスで、圧力50Kg/c
2 、温度200°C1時間の加熱加圧を行うことによ
り、プリプレグシート1のエポキシ樹脂が110°C近
辺で一旦軟化して周囲になじんだ後に硬化し両面回路基
板3と2枚のプリプレグシート1、1と2枚の金属箔
9、9とが接着され、導電ペースト2によって回路パタ
ーン4、4と金属箔9、9とが電気的に接続され、多層
基板ができる。
【0045】最後に、図5に示すように、金属箔9、9
を選択的にエッチングして回路パターン10、10を形
成すれば4層基板11が得られる。5層以上の多層基板
の場合には、4層基板11を仮固定用の位置決めプレー
ト7の位置決めピン6、6に通し、その上に接着剤8を
塗布してプリプレグシート1を仮固定し、更にその上に
金属箔9を重ねて熱プレスし、エッチングを行うことを
繰り返せば良い。
【0046】本発明の第2実施例を図6〜図9に基づい
て説明する。
【0047】本実施例は4層基板を例とする。図6にお
いて、7は、所要数の位置決めピン6を有する仮固定用
の位置決めプレートである。3は、厚さ約170μmの
両面回路基板であり、両面に形成された回路パターン
4、4は、所定位置に設けられた貫通穴に充填された導
電ペースト2によって電気的に接続されている。この両
面回路基板3の所定位置に所要数の仮固定用の位置決め
穴5、5を設け、これらの位置決め穴5、5を位置決め
プレート7の位置決めピン6、6に通して位置決めした
両面回路基板3を位置決めプレート7上に置き、2箇所
以上の所定位置に接着剤8をディスペンサー等を使用し
て塗布する。本実施例では、両面回路基板3の4隅に塗
布している。
【0048】図7において、1は、厚さ約150μmの
芳香族ポリアミド繊維の不織布に熱硬化性エポキシ樹脂
を未硬化の状態で含浸させた複合材からなるプリプレグ
シートであり、レーザー等で加工された貫通穴に導電ペ
ースト2が充填されている。
【0049】このプリプレグシート1の所定位置に所要
数の仮固定用の位置決め穴5、5を設け、これらの位置
決め穴5、5を位置決めプレート7の位置決めピン6、
6に通して位置決めしながらプリプレグシート1を前記
の両面回路基板3上に置き、2箇所以上の所定位置に接
着剤8をディスペンサー等を使用して塗布する。本実施
例では、プリプレグシート1の4隅に塗布する。
【0050】図8において、3は、厚さ約170μmの
両面回路基板であり、両面に形成された回路パターン
4、4は、所定位置に設けられた貫通穴に充填された導
電ペースト2によって電気的に接続されている。この両
面回路基板3の所定位置に所要数の仮固定用の位置決め
穴5、5を設け、これらの位置決め穴5、5を位置決め
プレート7の位置決めピン6、6に通して位置決めしな
がら両面回路基板3を前記のプリプレグシート1上に置
く。そして、接着剤8を塗布した位置に、外部から約2
Kg/cm2 の圧力を加えて、内部の接着剤8が、プリ
プレグシート1や両面回路基板3、3になじむように
し、この状態で、位置決めプレート7を炉にいれ、プリ
プレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂が流れ出す温度
よりも低い温度、例えば110°C以下の温度で、本実
施例では50°Cで加熱して、接着剤8を硬化させる。
【0051】尚、硬化剤8には、炉に入れて熱硬化させ
る熱硬化性の接着剤以外に、光や電子線で硬化する接着
剤を使用しても同様の効果が得られる。光を使用する場
合には、塗布した接着剤8に紫外線を照射して硬化反応
を開始させ、この状態で、両面回路基板3又はプリプレ
グシート1をその上に置くと硬化反応が続き硬化が完了
する。電子線の場合には、透過力があるので、積層後に
積層状態で接着剤8の塗布位置に電子線を照射すれば良
い。
【0052】上記の硬化が終了すると、硬化した接着剤
8により積層状態で仮固定された積層物を位置決めピン
34から抜取る。この場合、前記の接着剤8の硬化に
は、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂が流れ
出す温度よりも低い温度で加熱しているので、位置決め
ピン34には、プリプレグシート1のエポキシ樹脂が接
着しておらず、抜取りは容易である。
【0053】次に、硬化した接着剤8により積層状態で
仮固定された積層物を、熱プレスで、圧力50Kg/c
2 、温度200°C1時間の加熱加圧を行うことによ
り、プリプレグシート1のエポキシ樹脂が110°C近
傍で一旦軟化して周囲になじんだ後に硬化し2枚の両面
回路基板3、3と1枚のプリプレグシート1とが接着さ
れ、4層基板12ができる。5層以上の場合には、層数
に応じた両面回路基板3とプリプレグシート1とを使用
すれば良い。
【0054】尚、第1、第2実施例では、仮固定用の位
置決めプレート7に位置決めピン6を取付けているが、
位置決めピンに限らず、周囲から位置を規制する位置決
めガイドであっても良く、位置決めに使用する治具の設
計は自由である。
【0055】本発明の第3実施例を図10〜図13に基
づいて説明する。
【0056】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図1〜図5に示す第1実施例と同様
であり、異なるのは、第1実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、対向す
る面の一方に接着剤の主剤13を、他方に接着剤の硬化
剤14を塗布していることである。このようにし、重ね
る際に主剤13と硬化剤14とが充分なじんで混合する
ように所定の圧力を加えると、主剤13と硬化剤14と
が混合すると同時に常温で速やかに硬化して、硬化接着
剤15になり仮固定が終了する。従って、特に加熱装置
を必要とせず、且つ、接着力は強力である。
【0057】そして、特に加熱装置を必要としないの
で、図69に示すように、位置決めピンが無い位置決め
プレート25の上に、認識用回路パターン26や認識用
導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手段によ
って位置決めしても良い。
【0058】本発明の第4実施例を図14〜図17に基
づいて説明する。
【0059】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図6〜図9に示す第2実施例と同様
であり、異なるのは、第2実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、対向す
る面の一方に接着剤の主剤13を、他方に接着剤の硬化
剤14を塗布していることである。このようにし、重ね
る際に主剤13と硬化剤14とが充分なじんで混合する
ように所定の圧力を加えると、主剤13と硬化剤14と
混合すると同時に常温で速やかに硬化して、硬化接着剤
15になり仮固定が終了する。従って、特に加熱装置を
必要とせず、且つ、接着力は強力である。
【0060】そして、特に加熱装置を必要としないの
で、図69に示すように、位置決めピンが無い位置決め
プレート25の上に、認識用回路パターン26や認識用
導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手段によ
って位置決めしても良い。
【0061】本発明の第5実施例を図18〜図21に基
づいて説明する。
【0062】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図1〜図5に示す第1実施例と同様
であり、異なるのは、第1実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、織布の
両面に接着剤を塗布した両面接着シート16を使用して
いることである。このようにし、重ねる際に両面接着シ
ート16の接着剤が周囲になじむように所定の圧力を加
えると、常温で速やかに仮固定が終了する。従って、特
に加熱装置を必要としない。
【0063】そして、特に加熱装置を必要としないの
で、図69に示すように、位置決めピンが無い位置決め
プレート25の上に、認識用回路パターン26や認識用
導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手段によ
って位置決めしても良い。
【0064】尚、両面接着シート16の接着剤が、熱や
光や電子線で硬化する場合は、第1実施例の前記の処理
を行えば良い。
【0065】本発明の第6実施例を図22〜図25に基
づいて説明する。
【0066】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図6〜図9に示す第2実施例と同様
であり、異なるのは、第2実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、織布の
両面に接着剤を塗布した両面接着シート16を使用して
いることである。このようにし、重ねる際に両面接着シ
ート16の接着剤が周囲になじむように所定の圧力を加
えると、常温で速やかに仮固定が終了する。従って、特
に加熱装置を必要としない。
【0067】そして、特に加熱装置を必要としないの
で、図69に示すように、位置決めピンが無い位置決め
プレート25の上に、認識用回路パターン26や認識用
導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手段によ
って位置決めしても良い。
【0068】尚、両面接着シート16の接着剤が、熱や
光や電子線で硬化する場合は、第2実施例の前記の処理
を行えば良い。
【0069】本発明の第7実施例を図26〜図29に基
づいて説明する。
【0070】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図1〜図5に示す第1実施例と同様
であり、異なるのは、第1実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、下にな
る側に、低温硬化接着剤17と高温硬化接着剤18とを
ディスペンサー等を使用して分離して塗布していること
である。低温硬化接着剤17は、プリプレグシート1の
未硬化のエポキシ樹脂が硬化する前の軟化温度未満の温
度で、本実施例では50°Cで硬化する。高温硬化接着
剤18は、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂
が硬化する前の軟化温度近傍の温度で、本実施例では1
00°C〜120°Cで硬化する。このようにし、接着
剤17、18を塗布した位置に、外部から2Kg/cm
2 の圧力を加えて、内部の接着剤17、18を周囲にな
じませ、仮固定するために、全体を炉に入れて約50°
Cに加熱して低温硬化接着剤17のみを硬化して仮固定
する。高温硬化接着剤18の硬化は、仮固定が終了した
積層板の両面に金属箔を重ねて、熱プレスで圧力50K
g/cm2 、温度200°C1時間の加熱を行い、プリ
プレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂を硬化する際に
行う。この場合には、高温硬化接着剤18は、プリプレ
グシート1の未硬化のエポキシ樹脂が軟化し始める温度
110°C近傍の温度で硬化するので、エポキシ樹脂の
軟化による位置ずれを有効に防止できる。
【0071】本発明の第8実施例を図30〜図33に基
づいて説明する。
【0072】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図6〜図9に示す第2実施例と同様
であり、異なるのは、第2実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、下にな
る側に、低温硬化接着剤17と高温硬化接着剤18とを
ディスペンサー等を使用して塗布していることである。
低温硬化接着剤17は、プリプレグシート1の未硬化の
エポキシ樹脂が硬化する前の軟化温度110°C未満の
温度で、本実施例では50°Cで硬化する。高温硬化接
着剤18は、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹
脂が硬化する前の軟化温度、例えば110°C近傍の温
度で、本実施例では100°C〜120°Cで硬化す
る。このようにし、接着剤17、18を塗布した位置
に、外部から2Kg/cm2 の圧力を加えて、内部の接
着剤17、18を周囲になじませ、仮固定するために、
全体を炉に入れて約50°Cに加熱して低温硬化接着剤
17のみを硬化して仮固定する。高温硬化接着剤18の
硬化は、仮固定が終了した積層物を、熱プレスで圧力5
0Kg/cm2 、温度200°C1時間の加熱加圧を行
い、プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂を硬化
する際に行う。この場合には、高温硬化接着剤18は、
プリプレグシート1の未硬化のエポキシ樹脂が軟化し始
める温度で硬化するので、エポキシ樹脂の軟化による位
置ずれを有効に防止できる。
【0073】本発明の第9実施例を図33〜図37に基
づいて説明する。
【0074】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図1〜図5に示す第1実施例と同様
であり、異なるのは、第1実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、下にな
る側に無機物質粉末を添加した接着剤19をディスペン
サー等を使用して塗布していることである。無機物質粉
末として、本実施例では、亜鉛ウイスカーの粉末を使用
した。他の粉末でも良いが、大きさと形から上下の層に
食い込むものが望ましい。無機物質粉末を添加した接着
剤19を使用すると、仮固定が終了した積層板の両面に
金属箔を重ねて、熱プレスで圧力50Kg/cm2 、温
度200°C1時間の加熱を行う際に、接着剤19が軟
化しても、無機物質粉末が上下の積層物に引っ掛かって
積層物間のずれを防止できる。
【0075】本発明の第10実施例を図38〜図41に
基づいて説明する。
【0076】本実施例は4層基板を例とする。本実施例
の4層基板の構成は図6〜図9に示す第2実施例と同様
であり、異なるのは、第2実施例では、重ねられるプリ
プレグシート1と両面回路基板3との間で、下になる側
に接着剤8を塗布しているのを、本実施例では、下にな
る側に無機物質粉末を添加した接着剤19をディスペン
サー等を使用して塗布していることである。無機物質粉
末として、本実施例では、亜鉛ウイスカーの粉末を使用
した。他の粉末でも良いが、大きさと形から上下の層に
食い込むものが望ましい。無機物質粉末を添加した接着
剤19を使用すると、仮固定が終了した積層物を、熱プ
レスで圧力50Kg/cm2 、温度200°C1時間の
加熱を行う際に、接着剤19が軟化しても、無機物質粉
末が上下の積層物に引っ掛かって積層物間のずれを防止
できる。
【0077】本発明の第11実施例を図42〜図47に
基づいて説明する。
【0078】図42において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、プリプレグシート1、
両面回路基板3、プリプレグシート1の順に、これらの
位置決め穴5、5を通して位置決めして重ね、図43に
おいて、金属製の貫通片20を打ち込んで積層物を綴じ
て仮固定する。
【0079】図44において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出す。
【0080】第11実施例は、特に加熱装置を必要とし
ないので、図69に示すように、位置決めピンが無い位
置決めプレート25の上に、認識用回路パターン26や
認識用導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手
段によって位置決めしても良い。
【0081】図45において、仮固定した積層物の上下
面に、金属箔9、9を重ねる。
【0082】図46において、熱プレスで、圧力50K
g/cm2 、温度200°C1時間の加熱を行い、プリ
プレグシート1、1に金属箔9、9が接着され、両面回
路基板3の回路パターン4、4と金属箔9、9とが導電
ペースト2によって電気的に接続される。
【0083】図47において、両面の金属箔9、9を選
択的にエッチングして回路パターン4、4を形成して4
層基板11が得られる。
【0084】本発明の第12実施例を図48〜図50に
基づいて説明する。
【0085】図48において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、両面回路基板3、プリ
プレグシート1、両面回路基板3の順に、これらの位置
決め穴5、5を通して位置決めして重ね、図49におい
て、金属製の貫通片20を打ち込んで積層物を綴じて仮
固定する。
【0086】図50において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出し、熱プレスで、圧力50Kg/cm2 、温度2
00°C1時間の加熱を行い両面回路基板3とプリプレ
グシート1と両面回路基板3とが接着し、2枚の両面回
路基板3の回路パターン4、4が導電ペースト2によっ
て電気的に接続され4層基板12が得られる。
【0087】第12実施例は、特に加熱装置を必要とし
ないので、図69に示すように、位置決めピンが無い位
置決めプレート25の上に、認識用回路パターン26や
認識用導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手
段によって位置決めしても良い。
【0088】本発明の第13実施例を図51〜図56に
基づいて説明する。
【0089】図51において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、プリプレグシート1、
両面回路基板3、プリプレグシート1の順に、これらの
位置決め穴5、5を通して位置決めして重ね、図52に
おいて、金属製または樹脂製で積層物の横ずれを防止す
る凸型形状の横ずれ防止片21を、図51の積層物に打
ち込んで仮固定する。
【0090】図53において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出す。
【0091】第13実施例は、特に加熱装置を必要とし
ないので、図69に示すように、位置決めピンが無い位
置決めプレート25の上に、認識用回路パターン26や
認識用導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手
段によって位置決めしても良い。
【0092】図54において、仮固定した積層物の上下
面に、金属箔9、9を重ねる。
【0093】図55において、熱プレスで、圧力50K
g/cm2 、温度200°C1時間の加熱を行い、プリ
プレグシート1、1に金属箔9、9が接着され、両面回
路基板3の回路パターン4、4と金属箔9、9とが導電
ペースト2によって電気的に接続される。
【0094】図56において、両面の金属箔9、9を選
択的にエッチングして回路パターン4、4を形成して4
層基板11が得られる。
【0095】本発明の第14実施例を図57〜図59に
基づいて説明する。
【0096】図57において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、両面回路基板3、プリ
プレグシート1、両面回路基板3の順に、これらの位置
決め穴5、5を通して位置決めして重ねる。この場合、
2枚の両面回路基板3、3の2箇所以上の所定位置に基
板を貫通するざぐり22を設ける。
【0097】図58において、金属製または樹脂製で積
層物の横ずれを防止する凸型形状の横ずれ防止片21
を、図57の積層物に、前記ざぐり22、22から打ち
込んで仮固定する。
【0098】図59において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出し、熱プレスで、圧力50Kg/cm2 、温度2
00°C1時間の加熱を行い両面回路基板3とプリプレ
グシート1と両面回路基板3とが接着し、2枚の両面回
路基板3の回路パターン4、4が導電ペースト2によっ
て電気的に接続され4層基板12が得られる。
【0099】第14実施例は、特に加熱装置を必要とし
ないので、図69に示すように、位置決めピンが無い位
置決めプレート25の上に、認識用回路パターン26や
認識用導電ペースト充填穴27を使用して、画像認識手
段によって位置決めしても良い。
【0100】本発明の第15実施例を図60〜図65に
基づいて説明する。
【0101】図60において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、プリプレグシート1、
両面回路基板3、プリプレグシート1の順に、これらの
位置決め穴5、5を通して位置決めして重ねる。この場
合、2枚のプリプレグシート1と両面回路基板3の2箇
所以上の所定位置に基板を貫通する貫通孔23を設け
る。
【0102】図61において、前記貫通孔23に、射出
機25を使用して、軟化温度がプリプレグシート1のエ
ポキシ樹脂の硬化温度より高い樹脂24を注入して積層
物を仮固定する。
【0103】図62において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出す。
【0104】図63において、仮固定した積層物の上下
面に、金属箔9、9を重ねる。
【0105】図64において、熱プレスで、圧力50K
g/cm2 、温度200°C1時間の加熱を行い、プリ
プレグシート1、1に金属箔9、9が接着され、両面回
路基板3の回路パターン4、4と金属箔9、9とが導電
ペースト2によって電気的に接続される。
【0106】図65において、両面の金属箔9、9を選
択的にエッチングして回路パターン4、4を形成して4
層基板11が得られる。
【0107】本発明の第16実施例を図66〜図68に
基づいて説明する。
【0108】図66において、仮固定用の位置決めプレ
ート7の位置決めピン6、6に、両面回路基板3、プリ
プレグシート1、両面回路基板3の順に、これらの位置
決め穴5、5を通して位置決めして重ねる。この場合、
2枚の両面回路基板3とプリプレグシート1の2箇所以
上の所定位置に基板を貫通する貫通孔23を設ける。
【0109】図67において、前記貫通孔23に、射出
機25を使用して、軟化温度がプリプレグシート1のエ
ポキシ樹脂の硬化温度より高い樹脂24を注入して積層
物を仮固定する。
【0110】図68において、仮固定した積層物を、仮
固定用の位置決めプレート7の位置決めピン6、6から
取り出し、熱プレスで、圧力50Kg/cm2 、温度2
00°C1時間の加熱を行い両面回路基板3とプリプレ
グシート1と両面回路基板3とが接着し、2枚の両面回
路基板3の回路パターン4、4が導電ペースト2によっ
て電気的に接続され4層基板12が得られる。
【0111】尚、上記の実施例では、有機材料を主体と
した不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシー
トを使用したが、織布に熱硬化性樹脂を含浸させたプリ
プレグシートや無機材料を主体とした不織布または織布
に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートを使用し
ても同様の効果が得られる。又、実施例では貫通穴に導
電ペーストを充填したプリプレグシートを使用したが、
未加工のプリプレグシートを使用しても同様の効果が得
られる。
【0112】
【発明の効果】本発明のプリント配線板の製造方法は、
熱プレス工程の前に、仮固定工程があり、仮固定工程で
の仮固定処理は、プリプレグシートのエポキシ樹脂の軟
化温度以下の温度で行われるので、仮固定工程で、プリ
プレグシートのエポキシ樹脂が位置決め治具に接着する
ことが無く、積層物を位置決め治具から取り出すのが容
易で、位置決め治具を傷つけることが無く、生産性が向
上するという効果を奏する。
【0113】仮固定されているので、積層制度が良く、
且つ、従来技術では必要な位置決めピンが無い汎用の平
金型で熱プレスを行えるので、取扱易く、基板サイズの
大型化が容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図14】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図15】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図16】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図17】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図18】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図19】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図20】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図21】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図22】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図23】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図24】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図25】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図26】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【図27】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【図28】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【図29】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【図30】本発明の第8実施例を示す断面図である。
【図31】本発明の第8実施例を示す断面図である。
【図32】本発明の第8実施例を示す断面図である。
【図33】本発明の第8実施例を示す断面図である。
【図34】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図35】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図36】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図37】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図38】本発明の第10実施例を示す断面図である。
【図39】本発明の第10実施例を示す断面図である。
【図40】本発明の第10実施例を示す断面図である。
【図41】本発明の第10実施例を示す断面図である。
【図42】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図43】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図44】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図45】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図46】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図47】本発明の第11実施例を示す断面図である。
【図48】本発明の第12実施例を示す断面図である。
【図49】本発明の第12実施例を示す断面図である。
【図50】本発明の第12実施例を示す断面図である。
【図51】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図52】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図53】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図54】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図55】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図56】本発明の第13実施例を示す断面図である。
【図57】本発明の第14実施例を示す断面図である。
【図58】本発明の第14実施例を示す断面図である。
【図59】本発明の第14実施例を示す断面図である。
【図60】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図61】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図62】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図63】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図64】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図65】本発明の第15実施例を示す断面図である。
【図66】本発明の第16実施例を示す断面図である。
【図67】本発明の第16実施例を示す断面図である。
【図68】本発明の第16実施例を示す断面図である。
【図69】本発明の第17実施例を示す断面図である。
【図70】両面回路基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【図71】両面回路基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【図72】両面回路基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【図73】両面回路基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【図74】従来例の製造方法を示す断面図である。
【図75】従来例の製造方法を示す断面図である。
【図76】従来例の製造方法を示す断面図である。
【図77】従来例の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プリプレグシート 2 導電ペースト 3 両面回路基板 4 回路パターン 5 位置決め穴 6 位置決めピン 7 位置決めプレート 8 接着剤 9 金属箔 10 回路パターン 11 4層基板 12 4層基板 13 主剤 14 硬化剤 15 硬化接着剤 16 両面接着シート 17 低温硬化接着剤 18 高温硬化接着剤 19 無機物粉末を添加した接着剤 20 貫通片 21 横ずれ防止片 22 ざぐり 23 貫通孔 24 樹脂 25 射出機 26 認識用回路パターン 27 認識用導電ペースト充填穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 邦雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−1297(JP,A) 特開 昭61−224497(JP,A) 特開 昭57−1293(JP,A) 特開 平5−251865(JP,A) 特開 平3−257892(JP,A) 特開 昭60−126898(JP,A) 特開 昭63−213996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46 B32B 15/08 B32B 31/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要数の両面回路基板と所要数のプリプ
    レグシートとを順次位置決めしながら、前記両面回路基
    板または前記プリプレグシートの所定位置に低温硬化接
    着剤と高温硬化接着剤とを分離して塗布し、交互に重ね
    合わせて積層物を形成する重ね合わせ工程と、前記プリ
    プレグシートのエポキシ樹脂の軟化温度より低温で前記
    低温硬化接着剤を硬化し前記積層物を仮固定する仮固定
    工程と、前記の仮固定された積層物を、前記仮固定工程
    から取り出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレス
    して前記高温硬化接着剤を硬化させ横ずれを防止しなが
    ら多層基板を形成する熱プレス工程とを有することを特
    徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 所要数の両面回路基板と所要数のプリプ
    レグシートとを順次位置決めしながら、前記両面回路基
    板または前記プリプレグシートの所定位置に無機物質粉
    末を含有する接着剤を塗布し、交互に重ね合わせて積層
    物を形成する重ね合わせ工程と、前記プリプレグシート
    のエポキシ樹脂の軟化温度より低温で前記無機物質粉末
    を含有する接着剤を硬化し前記積層物を仮固定する仮固
    定工程と、前記の仮固定された積層物を、前記仮固定工
    程から取り出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレ
    スして前記無機物質粉末が上下の積層物に引っ掛かるこ
    とによって横ずれを防止しながら多層基板を形成する熱
    プレス工程とを有することを特徴とするプリント配線板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 所要数の両面回路基板と所要数のプリプ
    レグシートとを、位置決めし、交互に重ね合わせて積層
    物を形成する重ね合わせ工程と、前記積層物の所定位置
    に表裏を貫通する貫通孔をあけ、この貫通孔に射出によ
    って、前記プリプレグシートのエポキシ樹脂の硬化温度
    より高い軟化温度を有する樹脂を注入する仮固定工程
    と、前記の仮固定された積層物を、前記仮固定工程から
    取り出し、単独で、又は、金属箔と共に、熱プレスして
    多層基板を形成する熱プレス工程とを有することを特徴
    とするプリント配線板の製造方法。
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