JP2003249282A - ピラー端子 - Google Patents

ピラー端子

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JP2003249282A JP2002048784A JP2002048784A JP2003249282A JP 2003249282 A JP2003249282 A JP 2003249282A JP 2002048784 A JP2002048784 A JP 2002048784A JP 2002048784 A JP2002048784 A JP 2002048784A JP 2003249282 A JP2003249282 A JP 2003249282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電線の噛み込みを防止しかつ容易に製造可能な
ピラー端子を提供する。 【解決手段】端子枠1は断面矩形状であって少なくとも
一面に開口6を有する。端子枠1の1つの周壁にはカウ
ンタシンク2が設けられ、カウンタシンク2に端子ねじ
3が螺合する。端子枠1の内側には端子ねじ3の先端面
に対向する端子板4が配置される。端子板4には端子ね
じ3の先端面との距離について中央部が両端部よりも大
きくなるように湾曲した保持面7が形成される。端子板
4の両端部付近において、端子枠1の両内側面には内側
に突出する突部8が形成される。突部8間の距離は端子
ねじ3の先端部の直径程度に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面矩形状に形成
された端子枠の1つの周壁に螺合させた端子ねじと、端
子枠の内側に配置した端子板との間で電線を挟持するピ
ラー端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のピラー端子は、図6に
示すように、断面矩形状に形成した端子枠1において1
つの周壁にカウンタシンク2を形成し、カウンタシンク
2に螺入される端子ねじ3の先端面と端子枠1の内部に
配置した端子板4との間で電線5を挟持する構成を有し
ている。端子枠1は、図7に示すように、金属板を曲成
し端子ねじ3の側方において金属板の端部同士を結合す
ることによって形成されている。図示する構成では端子
板4は平板状であって、図6のように芯線の径が異なる
複数本の電線(単芯線)5を端子ねじ3と端子板4との
間で挟持しようとすると、径の小さい電線5に対しては
十分な保持力が作用せず、電線5に引張力が作用したと
きに径の小さい電線5が抜ける可能性が生じる。
【0003】この種の問題を解決するために、図8に示
すように、端子枠1において電線5を挿入する開口6に
沿った断面内で端子板4を湾曲させることが考えられて
いる(たとえば、特開2000−243473)。つま
り、端子ねじ3の中央部との距離が両端部との距離より
も大きくなるように端子板4を湾曲させ、端子板4にお
ける端子ねじ3との対向面に保持面7を形成しているの
である。このような構成を採用すると、異なる径の電線
5を保持する場合であっても、端子ねじ3を締め付ける
に従って電線5が端子板4の中央付近に追い込まれるか
ら、異なる径の電線5に対してそれぞれ比較的大きい保
持力を作用させることが可能になる。つまり、異なる径
の複数本の電線5を同時に保持する場合でも、電線5の
径の大小にかかわりなく電線5を保持することが可能に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、端子枠1と
端子板4とは別部材であり、端子枠1において端子ねじ
3を挟んで対向する両内側面と端子板4の両端部との間
は滑らかに連続することはないから、端子枠1の両内側
面と端子板4の両端部との間にはそれぞれ微小な隙間が
形成される。その結果、図9に示すように、保持面7の
両端部付近に電線5が位置しているときに端子ねじ3を
締め付けると、端子枠1の内側面と端子板4との隙間に
電線5の一部が噛み込んで、端子ねじ3の先端面と端子
板4の端部との間に電線5が挟持されることになる。こ
のような状態において、図示例のように保持面7の中央
付近に電線5が存在していると、その電線5は端子ねじ
3と端子板4との間で挟持されないから、その電線5に
は保持力が作用せず脱落することになる。つまり、複数
本の電線5の結線を行う際にいずれかの電線5について
は保持できない可能性が生じる。
【0005】上述の問題は端子枠1の内側面と端子板4
との間に隙間が生じることに起因するから、この隙間を
小さくすれば問題が解決すると考えられる。ここで、端
子板4は接続しようとする電線5の種類によって大きさ
が決定されるから、端子板4については設計を変更する
ことができない。そこで、図10に示すように、端子枠
1の両内側面間の距離d1を図8に示した構成よりも小
さくすることが考えられる。すなわち、端子枠1の両内
側面間の距離d1を端子ねじ3の長手方向の全長に亘っ
て端子ねじ3の直径程度に設定することが考えられる。
【0006】このような構成を採用すれば、端子枠1の
内側面と端子板4との隙間を少なくすることができ、結
果的に端子板4の両端部と端子ねじ3との間に電線5が
噛み込むのを防止することが可能になる。しかしなが
ら、端子枠1には端子ねじ3に螺合するカウンタシンク
2が必要であって、端子枠1の両内側面間の距離が端子
ねじ3の直径程度であると、図11から明らかなよう
に、カウンタシンク2の外周部分が端子枠1の両側壁
(図11の破線によって両側壁の内側面を示している)
の一部に重複する形になる。ここに、端子枠1を形成す
るには金属板にカウンタシンク2を形成した後に曲げ加
工を施さなければならないから、カウンタシンク2の外
周部分が曲げ加工を施す部位に重複することになって、
曲げ加工の際にカウンタシンク2に大きな応力が作用
し、カウンタシンク2が破損するなどの問題が生じる。
つまり、図10に示すように、端子ねじ3の長手方向の
全長に亘って端子枠1の両内側面間の距離d1を端子ね
じ3の直径程度とする形状は製造が困難である。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、端子板の両端部付近において端子枠
の両内側面間の距離を端子ねじの直径程度に設定するこ
とで電線の噛み込みを防止しながらも、容易に製造する
ことができるピラー端子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、断面
矩形状であって少なくとも一面に開口を有した端子枠
と、端子枠の1つの周壁に貫設したカウンタシンクの内
側面に設けたねじ部に螺合する形でカウンタシンクに挿
通される端子ねじと、端子枠における前記周壁の対向面
に配置され端子枠の開口面を通して挿入される電線を端
子ねじの先端面との間で挟持する端子板とを備え、端子
板における端子ねじの先端面との対向面には端子枠の開
口に沿った断面において端子ねじの先端面の中央部との
距離を両側部との距離よりも大きくする保持面が形成さ
れ、端子枠の内側面のうち端子ねじを挟んで対向する2
つの内側面における保持面の延長上の部位に、端子枠の
対向する内側面間の距離を他の部位よりも小さくして端
子ねじの先端部の直径程度とする突部がそれぞれ形成さ
れて成ることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、断面矩形状であって少
なくとも一面に開口を有した端子枠と、端子枠の1つの
周壁に貫設したカウンタシンクの内側面に設けたねじ部
に螺合する形でカウンタシンクに挿通される端子ねじ
と、端子枠における前記周壁の対向面に配置され端子枠
の開口面を通して挿入される電線を端子ねじの先端面と
の間で挟持する端子板とを備え、端子板における端子ね
じの先端面との対向面には端子枠の開口に沿った断面に
おいて端子ねじの先端面の中央部との距離を両側部との
距離よりも大きくする保持面が形成され、端子枠の内側
面のうち端子ねじを挟んで対向する2つの内側面におけ
る保持面の延長上の部位の距離を端子ねじの先端部の直
径程度とするように、端子枠の両内側面がカウンタシン
クから端子板に向かって両内側面間の距離をしだいに小
さくする形状に形成されて成ることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、断面矩形状であって少
なくとも一面に開口を有した端子枠と、端子枠の1つの
周壁に貫設したカウンタシンクの内側面に設けたねじ部
に螺合する形でカウンタシンクに挿通される端子ねじ
と、端子枠における前記周壁の対向面に配置され端子枠
の開口面を通して挿入される電線を端子ねじの先端面と
の間で挟持する端子板とを備え、端子板における端子ね
じの先端面との対向面には端子枠の開口に沿った断面に
おいて端子ねじの先端面の中央部との距離を両側部との
距離よりも大きくする保持面が形成され、端子枠の内側
面のうち端子ねじを挟んで対向する2つの内側面におけ
る保持面の延長上の部位の距離を端子ねじの先端部の直
径程度とするように、端子枠における端子板側の両内側
面間の距離をカウンタシンク側よりも小さくする段部が
端子枠の両内側面に形成されて成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1および図2に示すように、基本的には図8に示
した従来構成と同様の構成を有する。すなわち、端子枠
1は金属板を曲成して断面矩形状に形成されており、1
つの周壁に形成したカウンタシンク2に端子ねじ3を螺
合させている。カウンタシンク2は端子枠1の内外に貫
通しており、カウンタシンク2の内周面にはねじ部9
(図11参照)が形成されている。このねじ部9に端子
ねじ3が螺合することによって、端子ねじ3の先端部が
端子枠1の内部で進退する。端子枠1を形成するにあた
っては、金属板の両端部を端子ねじ3の側方において結
合するのであって、金属板の一方の端部に形成したT字
状の突片11を他方の端部に形成した溝部12に噛み合
わせることによって両端部を結合している。このような
形態で金属板の端部同士を結合し、しかも端子ねじ3の
側方において金属板の端部を結合することにより端子枠
1を形成しているから、端子ねじ3を締め付けたときに
金属板の結合部に引張力が作用しても端子枠1が変形す
ることがないのである。
【0012】ところで、カウンタシンク3のねじ部9に
螺合する端子ねじ3の先端部は端子枠1の内部に挿入さ
れ、端子ねじ3の頭部にはマイナスドライバが噛合する
工具用溝13が形成されている。さらに、端子枠1の内
部には端子ねじ3の先端面に対向する部位に端子板4が
配設される。端子板4は端子枠1の開口6から端子枠1
内に挿入された電線5を端子ねじ3の先端面との間で挟
持する。つまり、端子枠1において電線5を挿入する開
口6に沿った断面内で端子ねじ3の先端面と端子板4の
中央部との距離は端子板4の両端部との距離よりも大き
くなるように湾曲している。その結果、端子板4におけ
る端子ねじ3との対向面には電線5を保持するために湾
曲させた保持面7が形成される。
【0013】本実施形態では、端子枠1の開口6に沿っ
た断面内において、端子枠1の両内側面であって端子板
4の延長上の部位に、端子枠1の内側に突出する突部8
を設けてある。突部8は端子枠1において端子ねじ3を
挟む両側壁を内側に突出させる形で形成されている。両
突部8の間の距離d1は端子ねじ3の直径程度に設定さ
れるが、両突部8の間に端子ねじ3を通すことができる
ように、両突部8間の距離を端子ねじ3の直径よりもや
や大きく設定してある。
【0014】上述した構成によって、図1に示すよう
に、端子板4の両端部と端子枠1の両内側面との間に隙
間がほとんど形成されなくなり、端子板4の両端部付近
に電線5が存在している状態で端子ねじ3を締め付けた
としても、端子枠1の両内側面と端子板4の両端部との
間に電線5が入り込むことがなく電線5は端子板4の中
央部に滑らかに誘い込まれることになる。要するに、複
数本の電線5が存在していても、電線5を噛み込むこと
なく端子ねじ3と端子板4との間にすべての電線5を挟
持することが可能になるのである。しかも、図8に示し
た従来構成とは突部8の有無のみが相違するから、端子
枠1を形成するために用いるマルチフォーミングマシン
によって突部8を容易に形成することができ、図8に示
した従来構成に比較して実質的な工程の増加はない。ま
た、図10に示した構成例のように端子枠1の側壁にカ
ウンタシンク2が大きく重複することもなく、曲げ加工
時のカウンタシンク2の破損も防止することができる。
【0015】上述したピラー端子の使用例を図3に示
す。図示例はスイッチ付きのコンセントであって、前面
が開口する合成樹脂成形品のボディ21と、ボディ21
の前面側に結合される合成樹脂成形品のカバー22とに
よりケース20が形成されている。ボディ21とカバー
22とはボディ21を通してカバー22に螺合する組立
ねじ23を用いて結合される。ボディ21には、それぞ
れ刃受ばね24a〜24cを備えた3枚の導電板25a
〜25cが収納され、2個の導電板25a,25bの一
端部にはそれぞれ固定接点26a,26bが設けられて
いる。各固定接点26a,26bに対向してスイッチの
接点を形成する可動接点27a,27bは、一対の開閉
子28a,28bにそれぞれ設けられている。開閉子2
8a,28bはボディ21の定位置に配置される支持板
29a,29bに対して揺動可能に支持される。
【0016】ところで、カバー22には上述した刃受ば
ね24a〜24cに対応する部位に栓刃挿入口30a〜
30cがそれぞれ開口し、さらにスイッチハンドル31
を露出させる開口窓32が形成されている。スイッチハ
ンドル31はシーソ形であってカバー22に対して揺動
自在に枢支される。スイッチハンドル31と各開閉子2
8a,28bとの間には、それぞれコイルスプリングで
ある反転ばね33a,33bと、反転ばね33a,33
bのばね力により開閉子28a,28bに弾接する押子
34a,34bとが配設される。しかして、スイッチハ
ンドル31を揺動させると、通常のシーソスイッチと同
様に反転ばね33a,33bのばね力の作用する向きが
反転することによって開閉子28a,28bが揺動し、
結果的に可動接点27a,27bが固定接点26a,2
6bに対して離接する。
【0017】ここに、開閉子28a,28bに電気的に
接続されている支持板29a,29bには端子板4が一
体に設けられており、この端子板4はボディ21の定位
置に装着される端子枠1に挿入される。また、導電板2
5cにも端子板4が一体に設けられており、ボディ21
の定位置に装着される端子枠1に端子板4が挿入され
る。導電板25cは接地極であり、他の導電板25a,
25bは電圧極になる。電圧極である刃受ばね24a,
24bに対応した栓刃挿入口30a,30bには栓刃挿
入口30a,30bの開口面に沿ってスライド可能であ
るスライド扉35が配設され、スライド扉35は栓刃挿
入口30aa,30bを塞ぐ向きにコイルスプリングよ
りなる復帰ばね36により付勢される。したがって、栓
刃挿入口30a,30bは常時はスライド扉35により
閉じており、栓刃挿入口30a,30bに挿入すると、
栓刃から受ける力によってスライド扉35が開き、栓刃
挿入口30a,30bに栓刃を挿入することができるよ
うにしてある。図示していないが、各端子枠1への電線
の挿入はボディ21に設けた電線挿入孔を通して行わ
れ、各端子枠1に螺合した端子ねじ3を操作するための
操作孔もボディ21に形成される。
【0018】上述したスイッチ付きのコンセントを施工
するに際しては、カバー22の側部に設けた取付孔37
を通して取付ねじ38を施工面に直接螺合させるか、施
工面に埋め込んだスイッチボックスに取付ねじ38を螺
合させる。また、カバー22の四隅には係合孔39が形
成され、ケース20の前面に取着される化粧プレート4
0の後面に突設された係合脚(図示せず)を係合孔39
に係合させることによりケース20の前面を化粧プレー
ト40で覆うようにしてある。化粧プレート40には栓
刃挿入口30a〜30cを露出させる露出窓41と、ス
イッチハンドル31を露出させる露出窓42とがそれぞ
れ形成される。
【0019】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、端子枠1の両側壁に突部8を形成していたのに対し
て、本実施形態では、図4に示すように、端子枠1にお
いてカウンタシンク2側での両内側面間の距離d2より
も、端子板4側での両内側面間の距離d3のほうが小さ
くなるように、カウンタシンク2から端子板4に向かっ
て両内側面間の距離をしだいに小さくしたものである。
したがって、端子枠1において端子ねじ3を挟んだ両内
側面はテーパ状になる。ただし、端子枠1の両内側面に
おける保持面7の延長上の部位の距離d1は端子ねじの
先端部の直径程度に設定される。その結果、第1の実施
の形態と同様に、端子枠1の両内側面と端子ねじ3との
間に隙間がほとんど形成されず、電線5を保持面7に滑
らかに誘い込んで端子ねじ3と保持面7との間に電線5
を確実に挟持することができる。
【0020】他の構成および機能は第1の実施の形態と
同様であるが、本実施形態の構成では端子枠1を形成す
るための曲げ加工の際の曲げ角度を調節するだけで容易
に実現することができるから、従来構成と同じ製造工程
で形成することができ、製造が容易である。しかも、カ
ウンタシンク2の近傍では端子枠1の両内側面間の距離
d2を比較的大きくとることができるから、端子枠1の
曲げ加工の際にカウンタシンク2が破損する可能性を低
減することができる。
【0021】(第3の実施の形態)本実施形態は、図5
に示すように、端子枠1の両側壁に段部10を形成した
ものである。段部10は端子枠1の両内側面における保
持面7の延長上の部位よりもカウンタシンク2寄りに形
成される。端子枠1の両内側面において段部10よりも
端子板4寄りでは両内側面間の距離d3が端子ねじ3の
先端部の直径程度に設定される。この構成により、端子
枠1の両内側面における保持面7の延長上の部位では両
内側面間の距離d1(=d3)が端子ねじ3の直径程度
になり、上述した各実施形態と同様に、電線5を端子板
4に滑らかに誘い込むことができる。ただし、距離d3
(d1)は端子ねじ3の直径よりはやや大きくなるよう
に設定される。一方、段部10よりもカウンタシンク2
側の距離d2は距離d3よりも大きければよいから、距
離d2の設定の自由度が高くなる。つまり、カウンタシ
ンク2を設ける部位の寸法に余裕を持たせることがで
き、端子枠1の曲げ加工が容易になる。他の構成および
機能は第1の実施の形態と同様である。
【0022】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、端子枠の内側面
のうち端子ねじを挟んで対向する2つの内側面における
保持面の延長上の部位に、端子枠の対向する内側面間の
距離を他の部位よりも小さくして端子ねじの先端部の直
径程度とする突部がそれぞれ形成されているから、保持
面の両端部付近を端子ねじの先端面が通過する際に、端
子ねじと突部との間にはほとんど隙間が形成されず、電
線が保持面の両端部付近に位置している場合であって
も、端子ねじと突部との間に電線が挟み込まれることが
なく、結果的に電線を保持面に滑らかに誘い込んで端子
ねじと保持面との間に電線を確実に挟持することができ
る。加えて、保持面が湾曲していることにより径の異な
る複数種類の電線であっても同時に保持することができ
る。しかも、突部は端子枠の両側壁を変形させることに
よって形成することができるから、端子枠の加工に用い
るマルチフォーミングマシンによって容易に形成するこ
とができる。また、突部は保持面の両端部付近にのみ形
成されているから、カウンタシンクにおいて端子ねじを
螺合させるのに必要な直径を確保しながらも、保持面の
近傍では端子枠の内側面と端子ねじとの間に隙間を形成
しない寸法に設定することができる。つまり、カウンタ
シンクに大きな応力を作用させずに端子枠を形成するこ
とができ製造が容易になる。
【0023】請求項2に係る発明は、端子枠の内側面の
うち端子ねじを挟んで対向する2つの内側面における保
持面の延長上の部位の距離を端子ねじの先端部の直径程
度とするように、端子枠の両内側面がカウンタシンクか
ら端子板に向かって両内側面間の距離をしだいに小さく
する形状に形成されているから、保持面の両端部付近を
端子ねじの先端面が通過する際に、端子枠の両内側面と
端子ねじとの間にはほとんど隙間が形成されず、電線が
保持面の両端部付近に位置している場合であっても、端
子枠の両内側面と端子ねじとの間に電線が挟み込まれる
ことがなく、結果的に電線を保持面に滑らかに誘い込ん
で端子ねじと保持面との間に電線を確実に挟持すること
ができる。加えて、保持面が湾曲していることにより径
の異なる複数種類の電線であっても同時に保持すること
ができる。しかも、端子枠の両内側面間の距離をカウン
タシンクから端子板に向かってしだいに小さくするよう
に端子枠を形成すればよいから、端子枠の加工時に曲げ
角度を調節するだけで容易に形成することができる。ま
た、カウンタシンク側は端子枠の両内側面間の距離が比
較的大きいから、カウンタシンクにおいて端子ねじを螺
合させるのに必要な直径を確保することができる。つま
り、カウンタシンクに大きな応力を作用させずに端子枠
を形成することができ製造が容易になる。
【0024】請求項3に係る発明は、端子枠の内側面の
うち端子ねじを挟んで対向する2つの内側面における保
持面の延長上の部位の距離を端子ねじの先端部の直径程
度とするように、端子枠における端子板側の両内側面間
の距離をカウンタシンク側よりも小さくする段部が端子
枠の両内側面に形成されているから、保持面の両端部付
近を端子ねじの先端面が通過する際に、端子枠の両内側
面と端子ねじとの間にはほとんど隙間が形成されず、電
線が保持面の両端部付近に位置している場合であって
も、端子枠の両内側面と端子ねじとの間に電線が挟み込
まれることがなく、結果的に電線を保持面に滑らかに誘
い込んで端子ねじと保持面との間に電線を確実に挟持す
ることができる。加えて、保持面が湾曲していることに
より径の異なる複数種類の電線であっても同時に保持す
ることができる。しかも、段部は端子枠の両側壁を変形
させることによって形成することができるから、端子枠
の加工に用いるマルチフォーミングマシンによって容易
に形成することができる。また、カウンタシンク側は端
子枠の両内側面間の距離が比較的大きいから、カウンタ
シンクにおいて端子ねじを螺合させるのに必要な直径を
確保することができる。とくに、この構成を採用すると
端子枠の内側面間の距離についてカウンタシンク側と端
子板側とで比較的大きな差を持たせることができるか
ら、カウンタシンクの形成が容易になる。つまり、カウ
ンタシンクに大きな応力を作用させずに端子枠を形成す
ることができ製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上を用いたスイッチ付きのコンセントを示す
分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図6】従来例を示す正面図である。
【図7】同上の分解斜視図である。
【図8】他の従来例を示す正面図である。
【図9】同上の問題点を示す正面図である。
【図10】さらに他の従来例を示す正面図である。
【図11】同上の平面図である。
【符号の説明】
1 端子枠 2 カウンタシンク 3 端子ねじ 4 端子板 5 電線 6 開口 7 保持面 8 突部 9 ねじ部 10 段部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面矩形状であって少なくとも一面に開
    口を有した端子枠と、端子枠の1つの周壁に貫設したカ
    ウンタシンクの内側面に設けたねじ部に螺合する形でカ
    ウンタシンクに挿通される端子ねじと、端子枠における
    前記周壁の対向面に配置され端子枠の開口面を通して挿
    入される電線を端子ねじの先端面との間で挟持する端子
    板とを備え、端子板における端子ねじの先端面との対向
    面には端子枠の開口に沿った断面において端子ねじの先
    端面の中央部との距離を両側部との距離よりも大きくす
    る保持面が形成され、端子枠の内側面のうち端子ねじを
    挟んで対向する2つの内側面における保持面の延長上の
    部位に、端子枠の対向する内側面間の距離を他の部位よ
    りも小さくして端子ねじの先端部の直径程度とする突部
    がそれぞれ形成されて成ることを特徴とするピラー端
    子。
  2. 【請求項2】 断面矩形状であって少なくとも一面に開
    口を有した端子枠と、端子枠の1つの周壁に貫設したカ
    ウンタシンクの内側面に設けたねじ部に螺合する形でカ
    ウンタシンクに挿通される端子ねじと、端子枠における
    前記周壁の対向面に配置され端子枠の開口面を通して挿
    入される電線を端子ねじの先端面との間で挟持する端子
    板とを備え、端子板における端子ねじの先端面との対向
    面には端子枠の開口に沿った断面において端子ねじの先
    端面の中央部との距離を両側部との距離よりも大きくす
    る保持面が形成され、端子枠の内側面のうち端子ねじを
    挟んで対向する2つの内側面における保持面の延長上の
    部位の距離を端子ねじの先端部の直径程度とするよう
    に、端子枠の両内側面がカウンタシンクから端子板に向
    かって両内側面間の距離をしだいに小さくする形状に形
    成されて成ることを特徴とするピラー端子。
  3. 【請求項3】 断面矩形状であって少なくとも一面に開
    口を有した端子枠と、端子枠の1つの周壁に貫設したカ
    ウンタシンクの内側面に設けたねじ部に螺合する形でカ
    ウンタシンクに挿通される端子ねじと、端子枠における
    前記周壁の対向面に配置され端子枠の開口面を通して挿
    入される電線を端子ねじの先端面との間で挟持する端子
    板とを備え、端子板における端子ねじの先端面との対向
    面には端子枠の開口に沿った断面において端子ねじの先
    端面の中央部との距離を両側部との距離よりも大きくす
    る保持面が形成され、端子枠の内側面のうち端子ねじを
    挟んで対向する2つの内側面における保持面の延長上の
    部位の距離を端子ねじの先端部の直径程度とするよう
    に、端子枠における端子板側の両内側面間の距離をカウ
    ンタシンク側よりも小さくする段部が端子枠の両内側面
    に形成されて成ることを特徴とするピラー端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015207365A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 河村電器産業株式会社 端子装置

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