JP2000311725A - 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台 - Google Patents

端子台用連結部材およびこれを用いた端子台

Info

Publication number
JP2000311725A
JP2000311725A JP11120013A JP12001399A JP2000311725A JP 2000311725 A JP2000311725 A JP 2000311725A JP 11120013 A JP11120013 A JP 11120013A JP 12001399 A JP12001399 A JP 12001399A JP 2000311725 A JP2000311725 A JP 2000311725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal block
spring
electric wire
connecting member
biting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11120013A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Miyazawa
秀明 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIDEDEN KK
Original Assignee
HIDEDEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIDEDEN KK filed Critical HIDEDEN KK
Priority to JP11120013A priority Critical patent/JP2000311725A/ja
Publication of JP2000311725A publication Critical patent/JP2000311725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト化の図れる端子台用連結部材及びこ
れを用いた端子台を提供する。 【構成】 端子台は、絶縁性を有する合成樹脂等からな
るボディ10と、導電性を有する端子台用連結部材20
と、この端子台用連結部材20に取り付けられる2つの
導電性を有する押え部材30とを備えている。端子台用
連結部材20は、略短冊状のベース部25と、このベー
ス部25の両端側から湾曲延設して弾性力を持たせてい
るバネ状部22、22とを備えている。このバネ状部2
2、22の先端は食い込み部22T、22Tとされてい
る。押え部材30は、スライド部32とネジ部31とか
らなる。スライド部32の上部先端は、食い込み部32
Aとされている。2組のバネ状部22とスライド部32
との間には、それぞれ別々の被覆付電線510等が挿入
され圧接されるが、この圧接により、食い込み部22T
の先端側や食い込み部32Aの先端側は、被覆付電線5
10等の被覆を破って芯線に至る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子台用連結部材
およびこれを用いた端子台に関し、特に被覆付電線を被
覆付の状態からでも接続可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば2本の被覆付電線を被覆付の状態
からでも接続可能な従来の端子台としては、意匠登録第
1006789号公報に示されるように、導電性を有す
る2つのバネ材とこの2つのバネ材の間を導通接続する
1つの導電板とからなる(即ち3つの部品からなる)端
子台用連結部材と、前記バネ材に当接させた被覆付電線
の他方側を押さえ込むネジ等を有する2つの押え部材と
が、絶縁性を有するボディに設けられているものがあ
る。
【0003】前記バネ材は、一対の先端側部分が外側に
傾斜してなる食い込み部とされ、この食い込み部の基端
側が湾曲されて弾性力を有するものである。前記食い込
み部の先端に被覆付電線を当接させて、前記押え部材で
被覆付電線を押さえ込むと、前記先端が被覆付電線の被
覆に食い込み、芯線まで至るようになっている。これに
より、被覆付電線が前記バネ材を介して前記導電板に導
通した状態となる。2本の被覆付電線についてこのよう
にすると、2本の被覆付電線の間は、2つのバネ材と1
つの導電板とからなる端子台用連結部材を介して電気的
に接続されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の端子
台は、端子台用連結部材として2つのバネ材と1つの導
電板という3つの部品を用いていた。よって、部品点数
が多くなっていたので、端子台用連結部材およびこれを
用いた端子台の部品コストやアッセンブリコストの削減
の妨げとなっていた。
【0005】本発明の主たる目的は、低コスト化可能な
端子台用連結部材およびこれを用いた端子台を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る端子台用連結部材は、導電性を有する
ベース部と、このベース部の両端側から延設される導電
性を有するバネ状部とを備えており、前記各バネ状部は
被覆付電線が被覆を破られて芯線に至るように圧接され
る構成とすればよい。
【0007】本発明に係る端子台は、前記端子台用連結
部材と、この端子台用連結部材の前記バネ状部とともに
電線を保持する押え部材とを備えればよい。
【0008】本発明に係る端子台は、上述の構成の代わ
りに、前記端子台用連結部材と、この端子台用連結部材
のベース部の前記バネ状部側の面に当接されて設けられ
るスペーサと、前記端子台用連結部材の前記バネ状部と
ともに電線を保持する押え部材とを備え、前記スペーサ
は前記端子台用連結部材の両バネ状部間に、前記バネ状
部の先端側であって前記ベース部に最も近づく部分と前
記ベース部との間の空隙を塞ぐ非弾性体であるとしても
よい。
【0009】前記押え部材は、ネジ部と、このネジ部に
嵌入されて移動するスライド部材とを備え、前記ネジ部
は前記ベース部に螺合される構成とする。
【0010】前記スライド部材の先端側は前記電線が圧
接される側に折り曲げ形成してなる食い込み部とされ、
前記バネ状部の先端側は外側に傾斜してなる食い込み部
とされ、前記スライド部の食い込み部の基端側部分と、
前記バネ状部の食い込み部の先端とが対向する構成とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の端子台用連結部材
を用いた本発明の実施の形態に係る端子台を図1〜図3
を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係
る端子台に1本の被覆付電線を接続した状態を示す一部
透視概略的説明図、図2は本発明の実施の形態に係る端
子台に図1の被覆付電線よりも太い1本の被覆付電線を
接続した状態を示す一部透視概略的説明図、図3は本発
明の実施の形態に係る端子台に用いられる端子台用連結
部材を示す図であって、同図(A)は概略的正面図、同
図(B)は概略的斜視図である。なお、説明を簡単にす
るため、図1〜図3において、図面の上方向を仮に上と
して説明する。
【0012】本発明の実施の形態に係る端子台は、絶縁
性を有する合成樹脂等からなるボディ10と、導電性を
有する端子台用連結部材20と、この端子台用連結部材
20に取り付けられる導電性を有する2つの押え部材3
0とを備えている。
【0013】前記端子台用連結部材20は、導電性を有
する略短冊状のベース部25と、このベース部25の両
端側からそれぞれ湾曲延設して弾性力を持たせているバ
ネ状部22、22とを備えている。このバネ状部22、
22は、それぞれ異なる被覆付電線510(520)等
が被覆を破られて芯線に至るように圧接される部分とな
っている。
【0014】ベース部25には、後述の押え部材30の
ネジ部としての雄ネジ31が螺合されるネジ孔部25
A、25Aが開設されている。このベース部25の図1
における図面の前後方向の寸法は、後述のボディ10の
空間10Aの図1における図面の前後方向の寸法と同じ
に形成されている。
【0015】バネ状部22は、図3に示されるように、
3つの湾曲部22A、22B、22Cを有したものであ
る。湾曲部22Cは、ベース部25の端部から外側に向
かって凸に湾曲されている部分である。湾曲部22B
は、湾曲部22Cの先端から外側に向かって凸に形成さ
れている。かかる湾曲部22Bは、前記湾曲部22Cの
上方且つやや内側寄りに位置している。湾曲部22A
は、湾曲部22Bの先端から内側下向きに凸に形成され
ている。また、湾曲部22Aの先端側は、外側に傾斜し
てなる食い込み部22Tとされている。
【0016】この食い込み部22Tの先端は、湾曲部2
2Bの上面よりもやや突出するように形成されている。
湾曲部22Aの下面側には、外圧なしの状態では湾曲部
22Aの下面が前記ベース部25の上面とは接触しない
空隙29〔図3(A)参照〕が設けられている。この空
隙29と、バネ状部22の形状とにより、バネ状部22
が弾性を有することとなる。
【0017】食い込み部22Tの先端は、後述の押え部
材30のスライド部32の食い込み部32Aの基端側部
分と対向して設けられている。
【0018】押え部材30は、導電性を有するネジ部と
しての雄ネジ31と、この雄ネジ31の頭部31Aの下
面に当接するように軸部31Bに嵌入されて移動する導
電性を有するスライド部32とを備えている。
【0019】雄ネジ31は、頭部31Aと、この頭部3
1Aの下面から延設されている軸部31Bとからなる。
軸部31Bにはネジ溝が形成されている。ただし、軸部
31Bの上端には、ネジ溝無し部(図示省略)が形成さ
れている。
【0020】スライド部32は、略四角筒の一面を開口
したような形状のものであって、被覆付電線510等が
挿入される側から下面側にかけて開口を有している。ス
ライド部32の上面の先端側(被覆付電線510等が挿
入される側)には、被覆付電線510等が圧接される側
にやや折り曲げされてなる食い込み部32Aが突設され
ている。スライド部32の上面には、前記雄ネジ31の
ネジ溝無し部に嵌め込むことのできる図示しない孔(こ
の孔には、小さな凸部が形成されていて、この凸部が軸
部31Bのネジ溝に嵌まり込むことによって、スライド
部32が軸部31Bの上端まで導かれるようになってい
る。)が設けられている。この孔は軸部31Bの上端に
設けられた前記ネジ溝無し部に遭遇すると空回りをする
ようになっている。
【0021】このスライド部32の図1における図面の
前後方向の寸法は、後述のボディ10の空間10Aの図
1における図面の前後方向の寸法と同じに形成されてい
る。これにより、細い被覆付電線がこのスライド部32
側に挿入されても、むだに挿入されすぎないようにして
いるとともに、スライド部32が所定の方向だけを向く
ようにしている。
【0022】ボディ10には、押え部材30が取り付け
られた端子台用連結部材20が設置可能な空間10Aが
設けられている。ボディ10の内側には端子台用連結部
材20の下面側を支持する支持台部11が形成されてい
る。
【0023】この支持台部11の両端側部分と対向する
ように、凸部13、13が突設されて、この凸部13、
13の下部側に凹部12、12が形成されている。この
凹部12、12に、前記支持台部11に当接させた端子
台用連結部材20の湾曲部22C、22Cが入り込む。
また、ボディ10には、前記支持台部11に当接させた
端子台用連結部材20のベース部25の中心部の上面を
押さえるように、凸部18が設けられている。更に、ボ
ディ10の後面と、ボディ10の前面に取り付けられる
図示しないカバー(ただし、ボディ10の前面に別のボ
ディ10の後面側がカバーの代わりに取り付けられる場
合もある。)とが端子台用連結部材20の前後の部分に
当接するようになっている。これらにより、端子台用連
結部材20はボディ10に保持されるのである。
【0024】前記支持台部11には、ボディ10に設け
られた端子台用連結部材20に螺合している前記雄ネジ
31の下部側が、スライド部32を介在させた上で、最
も前進させられた状態をとり得る凹部11A、11Aが
設けられている。
【0025】また、ボディ10の上面には、前記雄ネジ
31の頭部31Aが位置することとなる部分の上方に、
雄ネジ31を前進または後退させるための図示しないド
ライバーを挿入可能な開口15、15が設けられてい
る。ボディ10の上面の部分であって、前記開口15か
ら見て外側部分は、凸部17、17となっている。ま
た、前記開口15、15の間には凸部16が設けられて
いる。
【0026】前記凸部16の下面は、ボディ10に嵌め
込まれた端子台用連結部材20に螺合している前記雄ネ
ジ31を最も後退させた際に、雄ネジ31とともに移動
するスライド部32の上面が当接するようになってい
る。これにより、端子台用連結部材20に螺合している
前記雄ネジ31が不用意に抜けないようにしている。
【0027】2カ所ある前記凸部17と凸部13との間
は、被覆付電線510、520等が挿入可能な開口1
4、14となっている。前記凸部17には、穴17Aが
形成されている。ボディ10の図示しない背面側には、
穴17Aと嵌合する凸部が形成されている。即ち、穴1
7Aには、別のボディ10の前記凸部が嵌まり込むよう
になっており、複数のボディ10をつなぐのに適した構
造としている。なお、図示しないカバーにも、前記凸部
と同様の凸部が位置決めのために設けられている。
【0028】また、前記凸部13には、前記カバーまた
は別のボディ10を取り付けるための図示しないネジ用
のネジ孔13Aが設けられている。凸部13の上面角部
は曲面に形成されている。凸部13の上面は、挿入され
る被覆付電線510等の下部側を支えるために使用され
ている。なお、スライド部32の食い込み部32Aの先
端は、前記凸部13の上面内側の角部の近くまで移動可
能となっている。
【0029】このように構成された本発明の実施の形態
に係る端子台に、被覆付電線510、520を接続する
方法等を前記図1および図2を参照しつつ説明する。
【0030】まず、被覆付電線510の場合を説明す
る。なお、初期状態では、図1の右側のスライド部32
のように、左側のスライド部32も、最も上側に移動さ
せている。
【0031】ボディ10の開口14から被覆付電線51
0を、雄ネジ31の軸部31Bに当接する寸前程度まで
挿入し、バネ状部22の上に載置する。その後、雄ネジ
31を前進させることにより、スライド部32を被覆付
電線510を圧接するまで、下側に移動させる。
【0032】すると、バネ状部22の食い込み部22T
が、被覆付電線510の下側から被覆付電線510の芯
線に至るように食い込む。この食い込みと同時に、湾曲
部22Bが被覆付電線510の被覆を押さえ込む。この
湾曲部22Bによる被覆への押さえ込みにより、被覆付
電線510を押え、被覆付電線510の芯線を保護す
る。即ち、湾曲部22Bが被覆付電線510の被覆を押
さえ込むことにより、被覆付電線510に外力が加わっ
た場合でも、前記芯線だけでなく、前記被覆へも力が分
散されるため、前記芯線の断線が生じないようになって
いる。
【0033】一方、スライド部32の食い込み部32A
も、被覆付電線510の上側から、被覆付電線510の
芯線に至るように食い込む。スライド部32の食い込み
部32Aの先端は、バネ状部22の食い込み部210の
先端とは対向させずにずらせてあるので、スライド部3
2の食い込み部32Aの被覆付電線510への食い込み
が、被覆付電線510の芯線を切らない程度とできる。
【0034】また、被覆付電線510は、スライド部3
2の食い込み部32Aの設けられたあたりの下面側、つ
まり、やや凹みとなっている部分側に、バネ状部22か
らの付勢力によって圧接されているとともに、前記食い
込み部32A、22Tが食い込んでいるので、被覆付電
線510を抜く方向に力が加わったとしても非常に抜け
にくくなっている。更に、被覆付電線510がスライド
部32の食い込み部32Aによって、前記凸部13の上
面内側の角部側に押しつけられているため、これによっ
ても抜けにくくなっている。
【0035】なお、同様に、もう一方のバネ状部22
と、スライド部32との間にも、別の被覆付電線(この
被覆付電線は、被覆付電線510と同じものであっても
よいし、後述する被覆付電線520のように異なるもの
であってもよい。)を挿入して保持させる。これによ
り、被覆付電線510と別の被覆付電線との間は、端子
台用連結部材20を介して電気的に接続される。また、
押え部材30、30と端子台用連結部材20のベース部
25とを介しても電気的に接続される。
【0036】次に、被覆付電線520の場合を説明す
る。この被覆付電線520は、前記被覆付電線510よ
りも太い被覆付電線である。なお、被覆付電線520の
被覆も、被覆付電線510の被覆と同程度の厚みのもの
である。
【0037】被覆付電線520も、ボディ10の開口1
4から被覆付電線510を、雄ネジ31の軸部31Bに
当接する寸前程度まで挿入し、バネ状部22の上に載置
する。その後、雄ネジ31を前進させることにより、ス
ライド部32を被覆付電線520を圧接するまで、下側
に移動させる。この後の状態は、被覆付電線510の場
合と同様である。
【0038】よって、もう一方のバネ状部22と、スラ
イド部32との間にも、別の被覆付電線を挿入して保持
させると、被覆付電線520と別の被覆付電線との間
は、端子台用連結部材20を介して電気的に接続され
る。また、押え部材30、30と端子台用連結部材20
のベース部25とを介しても電気的に接続される。
【0039】本発明の実施の形態に係る端子台におい
て、スライド部32の食い込み部32Aとバネ状部22
の食い込み部22Tとの両方とも被覆付電線510等の
芯線に至るように食い込むとしたが、少なくともどらち
かが被覆付電線510等の芯線に至るように食い込めば
よい。よって、例えば、バネ状部22の食い込み部22
Tが確実に被覆付電線510等の芯線に至るように食い
込むようにしている場合は、スライド部32の食い込み
部32Aの部分は、単に被覆付電線510等の上部側
を、前記芯線に至らぬ程度に抑えるような構造としても
よい。一方、スライド部32の食い込み部32Aが確実
に被覆付電線510等の芯線に至るように食い込むよう
にしている場合は、バネ状部22の食い込み部22T
は、単に被覆付電線510等の下部側を、前記芯線に至
らぬ程度に抑えるような構造とすることもできる。ただ
し、一般的には、スライド部32経由の導通は補助的な
ものである。
【0040】なお、バネ状部22の食い込み部22Tが
確実に被覆付電線510等の芯線に至るように食い込む
ようにしている場合は、押え部材30を、絶縁性のもの
としてもよい。
【0041】本発明の実施の形態に係る端子台におい
て、押え部材30は、ベース部25に取り付けられると
したが、その代わりにボディ10に直接取り付けられる
ようにしてもよい。
【0042】本発明の実施の形態に係る端子台におい
て、バネ状部22や食い込み部22T、32Aの形状は
もちろん上述に限定されない。バネ状部は、弾性を有す
るようにすればよいので、例えば、湾曲して形成したも
のでなく、角張って形成したり、ジグザグ状に形成した
り、それらの組み合わせで形成したりしてもよい。食い
込み部は、例えば、バネ状部の先端に設けるのではな
く、被覆付電線が当接する途中の面に鋭角の部分を形成
することによって設けてもよい。
【0043】次に、本発明の端子台用連結部材を用いた
本発明の別の実施の形態に係る端子台を図4を参照しつ
つ説明する。図4は本発明の別の実施の形態に係る端子
台に1本の被覆付電線を接続した状態を示す一部透視概
略的説明図である。
【0044】この本発明の別の実施の形態に係る端子台
は、上述の本発明の実施の形態に係る端子台に対して、
スペーサ40を後述の位置に追加したものである。な
お、図4では、図1で図示されていた凸部18(ベース
部25の中心部の上面を押さえるもの)を図示していな
いが、凸部18に相当するものをスペーサ40の上面を
押さえるように設けてもよいし、省略してもよい。
【0045】スペーサ40は、板状の非弾性体(即ち、
端子台用連結部材20と同等以上の固さのもの)であっ
て、端子台用連結部材20のベース部25のバネ状部2
2側の面に当接されて、両バネ状部22、22間に設け
られる。スペーサ40は、バネ状部22の先端側であっ
てベース部25に最も近づく部分とベース部25との間
の空隙、即ち、前記本発明の実施の形態に係る端子台の
端子台用連結部材20における空隙29〔図3(A)参
照〕を塞ぐように設けられる。なお、スペーサ40に
は、押え部材30の雄ネジ31が嵌め込まれるため、そ
のための図示しない透孔が設けられている。
【0046】本発明の別の実施の形態に係る端子台は、
このようにスペーサ40が設けられることにより、前記
本発明の実施の形態に係る端子台とは次のように異な
る。 (1)本発明の別の実施の形態に係る端子台に被覆付電
線510等を接続する際に、バネ状部22の弾性は、前
記空隙29によるものがなくなり、バネ状部22の形状
自体によるものだけになる。即ち、バネ状部22が上側
から押さえられたときに、前記空隙29ぶん押し下がる
ことがないため、前記空隙29ぶん押し戻そうとする力
も働かなくなる。バネ状部22の弾性が強めの方が好ま
しいときには、前記本発明の実施の形態に係る端子台の
ときのように空隙29がある方がよいが、バネ状部22
の弾性があまり強くなくてもよい場合には、このように
スペーサ40を設けて弾性を弱めに調節するとよい。よ
って、本発明の別の実施の形態に係る端子台では、この
ようにスペーサ40を設けることによって、端子台と被
覆付電線510等との接続力の調整ができる。
【0047】(2)本発明の別の実施の形態に係る端子
台に被覆付電線510等を接続する際に、バネ状部22
は、端子台用連結部材20のやや内側方向の斜め下方向
に前記空隙29ぶん押し下げられることがなくなり、そ
れによる曲がり(変形)が発生しないで、バネ状部22
自体の変形のみが発生するだけとなる。よって、バネ状
部22の変形が小さめとなるため、本発明の別の実施の
形態に係る端子台の方が、前記本発明の実施の形態に係
る端子台よりも、被覆付電線510等との接続がより確
実となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る端子
台用連結部材は、導電性を有するベース部と、このベー
ス部の両端側から延設される導電性を有するバネ状部と
を備えており、前記各バネ状部は被覆付電線が被覆を破
られて芯線に至るように圧接される構成とした。
【0049】よって、本発明に係る端子台用連結部材の
場合には、従来例えば3つの部品からなっていたものを
1つとした。したがって、例えば、2つの被覆付電線を
接続するのに、端子台用連結部材としては、これ1つで
済む。したがって、部品点数が従来よりも少なくて済
み、端子台用連結部材の低コスト化が可能となってい
る。また、端子台に組み込むアッセンブリコストも下げ
ることが可能な端子台用連結部材となっている。
【0050】本発明に係る端子台は、前記端子台用連結
部材と、この端子台用連結部材の前記バネ状部とともに
電線を保持する押え部材とを備えた。
【0051】よって、本発明に係る端子台の場合には、
前記端子台用連結部材を用いているので、部品自体の低
コスト化が可能であり、また、部品点数削減によりアッ
センブリコストも下げることが可能である。
【0052】本発明に係る端子台は、上述の構成の代わ
りに、前記端子台用連結部材と、この端子台用連結部材
のベース部の前記バネ状部側の面に当接されて設けられ
るスペーサと、前記端子台用連結部材の前記バネ状部と
ともに電線を保持する押え部材とを備え、前記スペーサ
は前記端子台用連結部材の両バネ状部間に、前記バネ状
部の先端側であって前記ベース部に最も近づく部分と前
記ベース部との間の空隙を塞ぐ非弾性体であるとしても
よい。
【0053】この本発明に係る端子台の場合には、上述
の本発明に係る端子台よりも、前記スペーサ分だけ部品
点数が増加するが、従来よりは部品点数が少ない。した
がって、部品自体の低コスト化が可能であり、また、部
品点数削減によりアッセンブリコストも下げることが可
能である。更に、前記スペーサを設けないときよりも設
けるときの方が電線との接続をより確実とすることがで
きる。
【0054】前記押え部材は、ネジ部と、このネジ部に
嵌入されて移動するスライド部材とを備え、前記ネジ部
は前記ベース部に螺合される構成とした。
【0055】よって、このような押え部材は端子台用連
結部材に取り付けた状態で端子台のボディに設置するこ
とができるので、アッセンブリが簡単である。したがっ
て、更にアッセンブリコストを下げることができる。
【0056】前記スライド部材の先端側は前記電線が圧
接される側に折り曲げ形成してなる食い込み部とされ、
前記バネ状部の先端側は外側に傾斜してなる食い込み部
とされ、前記スライド部の食い込み部の基端側部分と、
前記バネ状部の食い込み部の先端とが対向する構成とし
た。
【0057】よって、2つの食い込み部が被覆付電線に
食い込むことによって、被覆付電線を引き抜きされにく
くできる。また、2つの食い込み部の先端はずらせてい
るので、被覆付電線の芯線が切れてしまうおそれを低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る端子台に1本の被覆
付電線を接続した状態を示す一部透視概略的説明図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る端子台に図1の被覆
付電線よりも太い1本の被覆付電線を接続した状態を示
す一部透視概略的説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る端子台に用いられる
端子台用連結部材を示す図であって、同図(A)は概略
的正面図、同図(B)は概略的斜視図である。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る端子台に1本の
被覆付電線を接続した状態を示す一部透視概略的説明図
である。
【符号の説明】
20 端子台用連結部材 22 バネ状部 30 押え部材 510 被覆付電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有するベース部と、このベース
    部の両端側から延設される導電性を有するバネ状部とを
    具備しており、前記各バネ状部は被覆付電線が被覆を破
    られて芯線に至るように圧接される構成であることを特
    徴とする端子台用連結部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の端子台用連結部材と、こ
    の端子台用連結部材の前記バネ状部とともに電線を保持
    する押え部材とを備えることを特徴とする端子台。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の端子台用連結部材と、こ
    の端子台用連結部材のベース部の前記バネ状部側の面に
    当接されて設けられるスペーサと、前記端子台用連結部
    材の前記バネ状部とともに電線を保持する押え部材とを
    備え、前記スペーサは前記端子台用連結部材の両バネ状
    部間に、前記バネ状部の先端側であって前記ベース部に
    最も近づく部分と前記ベース部との間の空隙を塞ぐ非弾
    性体であることを特徴とする端子台。
  4. 【請求項4】 前記押え部材は、ネジ部と、このネジ部
    に嵌入されて移動するスライド部材とを備え、前記ネジ
    部は前記ベース部に螺合される構成であることを特徴と
    する請求項2または3記載の端子台。
  5. 【請求項5】 前記スライド部材の先端側は前記電線が
    圧接される側に折り曲げ形成してなる食い込み部とさ
    れ、前記バネ状部の先端側は外側に傾斜してなる食い込
    み部とされ、前記スライド部の食い込み部の基端側部分
    と、前記バネ状部の食い込み部の先端とが対向する構成
    となっていることを特徴とする請求項4記載の端子台。
JP11120013A 1999-04-27 1999-04-27 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台 Pending JP2000311725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11120013A JP2000311725A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11120013A JP2000311725A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000311725A true JP2000311725A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14775749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11120013A Pending JP2000311725A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000311725A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2473709A (en) * 2009-09-15 2011-03-23 Fisher Rosemount Systems Inc Terminal wire block with two different clamping means
CN113437570A (zh) * 2021-07-08 2021-09-24 吉林工程技术师范学院 一种轨道交通用拼接式轨道接线机构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2473709A (en) * 2009-09-15 2011-03-23 Fisher Rosemount Systems Inc Terminal wire block with two different clamping means
GB2502734A (en) * 2009-09-15 2013-12-04 Fisher Rosemount Systems Inc Terminal wire block
GB2502734B (en) * 2009-09-15 2014-03-12 Fisher Rosemount Systems Inc Terminal wire block and array of terminal wire blocks
GB2473709B (en) * 2009-09-15 2014-03-12 Fisher Rosemount Systems Inc A terminal wire block and an array of terminal wire blocks
CN113437570A (zh) * 2021-07-08 2021-09-24 吉林工程技术师范学院 一种轨道交通用拼接式轨道接线机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI255083B (en) Jack
US6570306B2 (en) Lamp-socket contact
US20030211787A1 (en) Electric connector
US6068505A (en) Electrical contact for flexible flat cable
JP3815422B2 (ja) 電気コネクタ
JP2005108464A (ja) Fpc用zifコネクタ
JP2002078143A (ja) 接続箱の電線保持構造
JPH1050376A (ja) 雌側端子金具
JP2000311725A (ja) 端子台用連結部材およびこれを用いた端子台
JPH1027636A (ja) 電気コネクタ
JPH0624802Y2 (ja) 光コネクタ
JPH0332055Y2 (ja)
JPH0733384Y2 (ja) 電線接続部の構造
JP2561030Y2 (ja) 差込み型コネクタ
TWI721615B (zh) 電連接器
KR200294601Y1 (ko) 기판실장용 전원커넥터
JPH0724782Y2 (ja) 電線接続用コネクタ
JP2561029Y2 (ja) 差込み型コネクタ
JP2557091Y2 (ja) 端子装置
JP2000011735A (ja) ランプソケットの取付構造
JP3024268U (ja) スイッチ付ピンジャック
JP3374602B2 (ja) 蛍光灯ソケット
JP2602852Y2 (ja) コネクタ端子
JPH10199602A (ja) 端子金具
JPH045058U (ja)