JPH1050376A - 雌側端子金具 - Google Patents
雌側端子金具Info
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- JPH1050376A JPH1050376A JP20394596A JP20394596A JPH1050376A JP H1050376 A JPH1050376 A JP H1050376A JP 20394596 A JP20394596 A JP 20394596A JP 20394596 A JP20394596 A JP 20394596A JP H1050376 A JPH1050376 A JP H1050376A
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Abstract
雄側端子金具を挟み付ける力を高めることができるもの
を提供すること。 【解決手段】 雌側端子金具Dは、導電性金具からなる
端子本体Aと高弾性を持つステンレス製の保護カバーB
に分けて構成されている。雄側端子金具Cを挟み付けて
おく弾性接触片12には、保護カバーBの内部に設けら
れた補助弾性片44が接触している。このようにする
と、雄側端子金具Cが雌側端子金具Dに挿入された際に
は、弾性接触片12と補助弾性片44の二つの弾性片の
合力により挟み付けておくことができる。このため、弾
性接触片12のみの場合に比べて強い力で確実に雄側端
子金具Cを保持できる。
Description
けられる雌側端子金具に関する。
図15に開示される雌側端子金具が知られている。この
雌側端子金具は導電性の金属薄板を曲げ加工してなる端
子本体1と、その端子本体1を覆うステンレス製の保護
カバー2とから構成される。端子本体1は、相手側端子
金具である雄側端子金具(図示せず)が挿入される挿入
部3とその挿入部3の後端に電線の端末がかしめ接続さ
れうるバレル部4を連ねた形状とされている。さらに、
その挿入部3は、左右両側(図15中、上下両側)に対
向して配されかつ長さ方向に延びる側壁5を前方に延出
させることにより形成された一対の弾性接触片6,6を
備えてなり、その弾性接触片6間に雄側端子金具が押し
広げるようにして挿入されるようになっている。
を前方に延出させただけでは、その弾性接触片の弾性力
は側壁との連結部分における板厚によって決定されるこ
とになり、この部分における板厚が薄い場合には、雄側
端子金具に対して十分な接触圧を確保することができな
かった。特に、コネクタの小型化が要望されるのに伴
い、雌側端子金具の小型化を図るためには、雌側端子金
具の板厚を相当に薄くせざるを得ない状況にあり、その
ため小型化された雌側端子金具では雄側端子金具に対す
る接触圧を十分に確保できないというおそれがあった。
で、その課題は、弾性接触片を備えたものにおいて、そ
の接触圧を高めることができる雌側端子金具を提供する
ところにある。
めの請求項1の発明は、相手側の雄側端子金具が挿入さ
れたときに弾性的に撓み変形しつつその雄側端子金具と
接触する弾性接触片を有する雌端子本体と、この雌端子
本体の外側に嵌合される筒形の保護カバーとを備えたも
のにおいて、前記保護カバーは前記弾性接触片の外側を
覆う保護壁を有するとともに、その保護壁の内側に弾性
接触片の基部側から先端側に向かって延びて弾性接触片
の撓み方向側の面に接する補助弾性片を設けたことを特
徴とする雌側端子金具である。
記弾性接触片の過剰な撓みを防止する過度撓み防止片が
設けられていることを特徴とする請求項1記載の雌側端
子金具である。請求項3の発明は、前記弾性接触片の先
方は基部よりも幅が広くなっていることを特徴とする請
求項1又は2記載の雌側端子金具である。
雄側端子金具が雌側端子金具に挿入されると、雄側端子
金具には弾性接触片が弾性変形しつつ接触する。弾性接
触片の弾性変形に伴い、その外側に設けられた保護カバ
ーの補助弾性片も弾性変形する。このため、雄側端子金
具と弾性接触片との接触圧は、弾性接触片の弾発力と補
助弾性片の弾発力とを加えた力によって与えられること
になり、弾性接触片のみの場合に比べて相当に大きくな
って確実に雄側端子金具を挟み付けておくことができ
る。もちろん、雌端子本体を薄板材を用いて製造する場
合にも、保護カバーの補助弾性片の弾発力を加味して接
触圧を確保することができるため、雌端子本体のみから
なる雌側端子金具よりも小型化に有利である。また、補
助弾性片の外側には保護カバーの保護壁が位置している
から、補助弾性片に電線や異物が引っ掛かるのを確実に
防止でき、その保護が確実となる。
弾性接触片の過剰な撓みを規制する過度撓み防止片が設
けられている。このため、例えば雄側端子金具を雌側端
子金具に挿入する際に、雄側端子金具が雌側端子金具に
対して斜めに当たって押し込まれるようになった場合で
も、雌側端子金具が所定量撓んだところで保護カバーの
過度撓み防止片に接触してその以上の過剰な撓み変形が
規制される。この結果、弾性接触片が過度に撓んで塑性
変形に至ってしまうことを確実に防止することができ
る。
けられた補助弾性片は、その先方が基部よりも広く形成
されているため、例えば雄側端子金具の挿入に伴い弾性
接触片を左右に傾けるような力が作用したとしても、そ
の動きは弾性接触片に接触している補助弾性片の先方の
幅広部分によって押さえられる。このため、雄側端子金
具がこじりながら雌側端子金具に挿入された際でも、そ
の弾性接触片を安定して維持して適切な接触状態を得る
ことができる。また、先方を基部よりも広く形成して先
方部のみに弾性接触片の安定化機能を与えているから、
全体を広くした場合とは異なり、補助弾性片から弾性接
触片に過剰な弾発力が作用して雄側端子金具の挿入抵抗
が増大するようなことを防止することができる。
した第1実施形態について図1乃至図6を参照して説明
する。本実施形態の雌側端子金具Dは、図1に示すよう
に、導電性の金属薄板(例えば、銅合金製の薄板)を曲
げ加工してなる端子本体Aと、その端子本体Aを覆うス
テンレス製の保護カバーBとを備えて構成される。
端子金具C(図5参照)が挿入される挿入部10と、電
線の端末がかしめ接続されるバレル部20とを連結部3
0を介して連ねて構成される。バレル部20は、電線の
被覆端末から剥き出された芯線をかしめるワイヤバレル
21とそのワイヤバレル21の後端側に連なり、電線の
被覆端末をかしめるインシュレーションバレル22とか
らなり、各バレル21,22とも一対のかしめ片21
a,22aを上方に向けて突出させた形状をなし、その
かしめ片21a,22aによって電線Wの芯線X或いは
被覆端末を包み込むようにしてかしめるようになってい
る。
り、その上壁面では金属薄板が二重になっており、その
内方の壁面は筒内にむけて接触突部11が打ち出し形成
されている。挿入部10の下面には、後方の連結部30
から延出された等幅の弾性接触片12が、上下に弾性変
形可能に形成されている。弾性接触片12は筒内に向け
て斜め上方に向けられているが、その先端部分は幅狭に
されて筒下方向に向いて折り曲げられた舌片13とされ
ており、その前端部は上端が斜めに削られた小さな当接
面13aとなっている。舌片13は雄側端子金具Cと雌
側端子金具Dとの接合に際して、雄側端子金具Cが弾性
接触片12の下方に向けて挿入されるのを防止してい
る。接触突部11と弾性接触片12の間には一定の間隔
が隔てられており、雄側端子金具Cが挿入される際に
は、この間隔を押し広げるようにして嵌合がなされる。
すると、雄側端子金具Cは接触突部11と弾性接触片1
2の間に所定の弾性力を持って保持されるようになって
いる。
ル部20の先端にかけて溝状に形成され、その左右両側
に対向する側壁31,31には一対のスタビライザ3
2,32が上方に向けて突設されている。スタビライザ
32の前方の側壁31部分には保護カバーBの固定片4
3が組み付けられるようになっている。保護カバーB
は、図1に示すように、ステンレス製の金属薄板を角筒
状に折曲げて形成され、その長さ方向の寸法は上記挿入
部10の長さより僅かに長く、内径は挿入部10の外径
より僅かに大きく設定されている。即ち、保護カバーB
は挿入部10を覆うように先端側から嵌め込み可能とな
っている。保護カバーBの外面は挿入部10や補助弾性
片44が変形等するのを保護する保護壁45とされてい
る。
ンス41が先端側から外方へ切り起こし形成されてい
る。保護カバーBの先端側においては、開口縁部が内側
へ折曲げられており、そこに雄側端子金具Cを挿通させ
るための挿通口42が形成されている。保護カバーBの
後端部においては、左右両側壁に一対の固定片43が上
方に向けて突設されており、保護カバーBを挿入部10
に嵌め込んだ状態で連結部30の側壁31に外側から重
なり合い、そして、固定片43を内側へ折曲げることに
よって保護カバーBの固定がなされる(図2参照)。
り、外方は保護壁45であり、内方には補助弾性片44
が上下に弾性変形可能に設けられている。補助弾性片4
4の先端部分は中央よりも側方がやや突設した舌片状
で、保護カバーB内部の斜め前方に向けられている。補
助弾性片44は弾性接触片12のほぼ半分程度の長さと
されており、保護カバーBと端子本体Aが組み付けられ
た際には、弾性接触片12の基部から下面に接触するよ
うになっており、弾性接触片12と接触突部11が雄側
端子金具Cを係合する際の接触圧を高めている。
ウジング50に組み付けた状態を示す。このコネクタハ
ウジング50には横方向にキャビティ51が並設されて
おり、その各キャビティ51の後端側には上記雌側端子
金具Dを組み付けるための端子組付口51aを備え、か
つ前端側には雄側端子金具Cを挿入するための端子挿入
口51bを備えている。また、各キャビティ51におけ
る外側の内壁面には係止部52が切り欠き形成されてお
り、そこに端子組付口51aを介してキャビティ51内
に組み付けられた雌側端子金具Dのランス41が係合す
るようになっている。即ち、各雌側端子金具Dは底面を
向かい合わせた状態でキャビティ51内に組み付けられ
る。
の作用について述べる。各雌側端子金具Dをコネクタハ
ウジング50に組み付けた後、雌雄両コネクタを結合さ
せると、雄側端子金具Cがコネクタハウジング50の端
子挿入口51bを介して保護カバーBの挿通口42へ挿
入され、さらに端子本体Aの挿入部10へと入り込んで
くる。挿入部10に入り込んだ雄側端子金具Cはさらに
弾性接触片12と接触突部11の間に入り込み、これら
を押し広げるようにして奥側へと挿入される。すると、
弾性接触片12は雄側端子金具Cに押されて外側へ撓み
変形する(図6参照)。このとき、弾性接触片12は、
補助弾性片44と共に外方に向かって撓むことになり、
雄側端子金具Cはこれら二つの弾性片の弾発力を合わせ
た力によって強く挟み付けられることとなる。
Bには、弾性接触片12に外方から接触する補助弾性片
44を設けたことにより、以下の効果を奏する。 補助弾性片44を設けたことにより、雄側端子金具C
には弾性接触片12と補助弾性片44の弾発力を合わせ
た力で作用する。このため、弾性接触片12のみの場合
に比べて相当に大きな力で確実に雄側端子金具Cを挟み
付けておくことができる。 端子本体の板厚を増すことなく、雄側端子金具Cを挟
み付けておく力を高めることができるから、端子金具の
小型化を図る場合に有用である。 補助弾性片44の外側には保護カバーBの保護壁45
が位置しているから、補助弾性片44に電線や異物が引
っ掛かるのを確実に防止でき、その保護が確実となる。
1が突設されているため、雄側端子金具Cは確実に弾性
接触片12に接触し導通状態が確保される。 雄側端子金具Cを挿入したことにより弾性接触片12
に作用する力を、弾性接触片12の基端部分と補助弾性
片44とに分散させることができるから、長期使用によ
る弾性接触片12のへたりを少なくでき、寿命を長くで
きる。 挿入部10には保護カバーBが装着されるから、外力
による挿入部10の変形等を防止できる。
金具を具体化した第2実施形態について図8乃至図11
を参照して説明する。本実施形態と第1実施形態との相
違点は特に保護カバーの構造にあり、端子本体80につ
いては同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
成されており、その先端部分は下方に折れ曲げられた舌
片60とされている。また連結部65はその前方よりも
幅狭にされている。インシュレーションバレル66にあ
る一対のバレル片66aは第1実施形態のものに比べて
やや長くされている。
の内面側には補助弾性片62が切り起こされている。補
助弾性片62はその根元部分よりも先端部分が幅広の略
T字状にされている。補助弾性片62は上下方向に弾性
変形可能となっているが、先端部分が基部よりも広くさ
れている。このため、例えば雄側端子金具Cの挿入に伴
い弾性接触片59を左右に傾けるような力が作用したと
しても、その動きは弾性接触片59に接触している補助
弾性片62の先方の幅広部分によって押さえられる。保
護カバー61と端子本体80を組み付けると、補助弾性
片62は弾性接触片59の基部から中央部分にかけて接
触しながら、これを下方から補助することになる。
央部にかけては、これを覆うように防護片63が上方に
折曲げ形成されている。このため、挿通口64は上方部
分のみとされている。図11は、上記雌側端子金具Eを
コネクタハウジング67に組み付けた状態を示す。この
コネクタハウジング67には一つのキャビティ68が設
けられており、そのキャビティ68の後端側には上記雌
側端子金具Eを組み付けるための端子組付口68aを備
え、前端側には雄側端子金具Cを挿入するための端子挿
入口68bを備えている。また、キャビティ68におけ
る外側の内壁面には係止部69が切り欠き形成されてお
り、そこに端子組付口68aを介してキャビティ68内
に組み付けられた雌側端子金具Eのランス41が係合す
るようになっている。
も、第1実施形態と同様に雄側端子金具Cを挟み付けて
おく力を増大することができる等の効果が得られる。さ
らに第2実施形態においては、補助弾性片62は基部よ
りも先端部が幅広の略T字状とされている。このため、
雄側端子金具Cを挿入する際に弾性接触片59を左右に
傾けるような力が作用したとしても、その動きは弾性接
触片59に接触している補助弾性片62の先方の幅広部
分によって押さえられる。このため、雄側端子金具Cが
こじりながら雌側端子金具Eに挿入された際でも、その
弾性接触片59を安定して維持して適切な接触状態を得
ることができる。
部のみに弾性接触片59の安定化機能を与えているか
ら、全体を広くした場合とは異なり、補助弾性片62か
ら弾性接触片59に過剰な弾発力が作用して雄側端子金
具Cの挿入抵抗が増大するようなことを防止することが
できる。
金具を具体化した第3実施形態について図12および図
13を参照して説明する。本実施形態と第2実施形態と
の相違点は、保護カバーの構造にあり、端子本体につい
ては同一であるため、ここでは同一部分に同一符号を付
して説明を省略する。さて、本実施形態の保護カバー7
0の下面部の内側面には、図12に示すように補助弾性
片62の前方位置に過度撓み防止片71が略正方形状に
切り起こされて、直立している。過度撓み防止片71の
上端部分は弾性接触片59先端部分の舌片60の下方に
所定の間隔を設けて位置しており、弾性接触片59の撓
み量を規制している。
み付けた雌側コネクタに雄側コネクタを結合させても、
第1実施形態同様に雄側端子金具Cを挟み付ける力を高
める等の効果をそうする。
の下方に弾性接触片59を所定量以上に撓まないように
過度撓み防止片71を設けている。このため、例えば雄
側端子金具Cを雌側端子金具に挿入する際に、雄側端子
金具Cが雌側端子金具に対して斜めに当たって押し込ま
れるようになった場合でも、弾性接触片59が所定量撓
んだところで保護カバー70の過度撓み防止片71に接
触してそれ以上の過剰な撓み変形が規制される。この結
果、弾性接触片59が過度に撓んで塑性変形に至ってし
まうことを確実に防止することができる。
るものではなく、例えば次のように変形して実施するこ
とができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属
する。 (1)上記各実施形態では、保護カバーは端子本体とは
別体として形成され、両者が係合できるように構成され
ていたが、保護カバーを挿入部と一体に形成するもので
あってもよい。また、保護カバーが装着されない構成の
ものであってもよい。 (2)上記各実施形態では、弾性接触片は下方にのみ配
されていたが、上下両方に対向するよう設けてもよい。
その際には、保護カバーの上面も二重厚として、内面側
に弾性補助片を設ければよい。また、弾性接触片は端子
本体の右面、または左面に設けてもよい。
る。
である。
斜視図である。
である。
の状態を示す部分拡大断面図である。
きの状態を示す部分拡大断面図である。
付けられた状態を示す側断面図である。
ある。
である。
り除いた部分拡大図である。
た状態を示す側断面図である。
斜視図である。
た状態を示す部分拡大側断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 相手側の雄側端子金具が挿入されたとき
に弾性的に撓み変形しつつその雄側端子金具と接触する
弾性接触片を有する雌端子本体と、この雌端子本体の外
側に嵌合される筒形の保護カバーとを備えたものにおい
て、 前記保護カバーは前記弾性接触片の外側を覆う保護壁を
有するとともに、その保護壁の内側に弾性接触片の基部
側から先端側に向かって延びて弾性接触片の撓み方向側
の面に接する補助弾性片を設けたことを特徴とする雌側
端子金具。 - 【請求項2】 前記保護カバーには前記弾性接触片の過
剰な撓みを防止する過度撓み防止片が設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の雌側端子金具。 - 【請求項3】 前記弾性接触片の先方は基部よりも幅が
広くなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の
雌側端子金具。
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