JPH10162891A - 端子金具 - Google Patents

端子金具

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JPH10162891A
JPH10162891A JP31791696A JP31791696A JPH10162891A JP H10162891 A JPH10162891 A JP H10162891A JP 31791696 A JP31791696 A JP 31791696A JP 31791696 A JP31791696 A JP 31791696A JP H10162891 A JPH10162891 A JP H10162891A
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JP
Japan
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lance
terminal fitting
stabilizer
female terminal
cavity
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Pending
Application number
JP31791696A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Atsumi
恵悟 渥美
Mitsugi Furuya
貢 古谷
Masahiko Aoyama
雅彦 青山
Hitoshi Okumura
均 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具の抜け止めを確実にする。 【解決手段】 相手側端子金具が挿入される接続部10
にはランス15とスタビライザ14が設けられている。
このランス15には切り起こされた端部に規制部15A
が外方へ張り出して形成されている。一方、スタビライ
ザ14には規制孔14Aが形成されており、この規制孔
14Aにランス15に形成された規制部15Aが嵌り込
んでいる。これにより、ランス15の上方向への動き、
即ち反転方向への動きが規制される。従って、ランス1
5の反転防止を図ることができ、もって端子金具の抜け
止めを確実にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グに組み込まれる端子金具に関し、特にランスの反転防
止構造を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタハウジングに組み込まれる端子
金具には、抜け止め構造を備えたものがある。この構造
は、たとえば図7に示す雌型端子金具Fでは、相手の端
子金具が挿入される接続部1の底面(図中、上面)にラ
ンス2を切り起こすとともに、コネクタハウジング3側
には雌型端子金具Fを組み込むキャビティ4の天井面に
係止突部5を形成して構成される。そして、雌型端子金
具Fをキャビティ4内へ組み込むと、ランス2の後端部
(図中、右端部)が係止突部5に係合し、雌型端子金具
Fは抜け止めされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構造
で、たとえば端子金具Fに接続された電線Wが端子金具
Fを抜く方向(矢印方向)へ無理矢理引っ張られるとラ
ンス2は係止突部5に強く押し付けられることになる。
そのため、上記のように単にランス2を切り起こしただ
けの構造では、ランス2が切り起こし位置からさらに起
立する方向(反転方向)へ変形してしまう虞があり、端
子金具Fに対する抜け止めが確実とはいえなかった。特
に、小型化された端子金具では、板厚が薄くランスが変
形し易いことから、かかる問題は非常に重要視されてい
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、確実に抜け止めされる端子金具を提供するとこ
ろにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の端子金具は、コネクタハウジングのキャ
ビティに組み込まれ、その組み込まれた状態でコネクタ
ハウジング側と係合して端子金具を抜け止めするランス
と、キャビティ内への組み込みを案内するスタビライザ
とを備えた端子金具において、ランスは、端子金具本体
からその外方へ折り曲げられて形成され、そのランスと
スタビライザとの間には、相互に係合しランスの折り曲
げ方向の動きを規制する規制部と規制受部とが設けられ
ていることに特徴を有する。
【0005】請求項2の端子金具は、請求項1記載の端
子金具において、ランスの先端側には外向きに規制部が
張り出し形成され、スタビライザにはランスの折り曲げ
方向とは反対方向への撓みを許容するが、折り曲げ方向
の撓みを規制するよう係合する規制孔が開口しているこ
とに特徴を有する。
【0006】請求項3の端子金具は、請求項1記載の端
子金具において、スタビライザがランスの側方に配置さ
れるとともに、そのスタビライザの上縁はランス側に折
り曲げられて規制受部となっており、ランスはその側縁
が切り欠かれて規制受部と係合する規制部が形成されて
いることに特徴を有する。
【0007】請求項4の端子金具は、請求項1乃至請求
項3記載の端子金具において、ランスには少なくとも端
子金具本体に連なる付け根部分に補強用の膨出部が形成
されていることに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、ランス
は、端子金具本体から外方へ折り曲げられて形成され、
そのランスの折り曲げ方向への動きはスタビライザとラ
ンスとの間に設けられた規制部と規制受部との係合によ
り規制される。従って、ランスが折り曲げ位置からさら
に反転方向へ変形することが防止され、もって端子金具
の抜け止めを確実に行うことができる。しかも、既存の
スタビライザを利用してランスの反転防止を図るから、
簡単な構造で反転防止を実現できる。
【0009】請求項2の発明によれば、ランスの先端側
から外向きに張り出した規制部が規制孔の開口縁部に係
合することによりランスの折り曲げ方向への変形が規制
される。従って、簡単な構造でランスの反転防止を図る
ことができる。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ランス側との係合にあたり、スタビライ
ザには係合のための開口が設けられないため、スタビラ
イザ自体の強度低下を回避でき、しかも規制受部はスタ
ビライザの上縁の折り曲げにより形成されるものである
ため、むしろ強度向上が達成されている。
【0011】請求項4の発明によれば、端子金具本体か
ら外方へ折り曲げて形成したランスの付け根部分には補
強用の膨出部が形成されている。従って、ランスの付け
根部分における剛性が高まりランスは変形し難くなるか
ら、端子金具の抜け止めをより一層確実に行うことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の端子金具を具体化した
第1実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の端子金具は雌型端子金具Fであり、導電性
の金属板材を折り曲げて構成される。図1に示すよう
に、雌型端子金具Fの前部側には、図示しない相手の端
子金具を挿入するための接続部10が設けられ、後部側
には電線Wの端末を圧接する圧接部20及び電線Wの被
覆部をかしめるバレル部30が設けられている。なお、
接続部10、圧接部20及びバレル部30が本発明の端
子金具本体に相当する。
【0013】接続部10は、角筒状に形成されており、
その内部には先端縁を折り返すことにより弾性接触片部
11が配設されている。この弾性接触片部11には前端
側の開口を介して挿入される相手の端子金具が弾性接触
する。接続部10の天井は、二重に折り込まれており、
その外側の天井板12(図3中、上側の天井板)にはラ
ンス15が斜め後方に向けて切り起こし形成されてい
る。また、内側の天井板13(図3中、下側の天井板)
には、左縁部(図3中、左端縁部)を上方に向けてほぼ
直角に折り曲げることによりスタビライザ14が形成さ
れており、そのスタビライザ14が外側の天井板12に
形成された挿通孔12Aを介して接続部10の上面に突
出している。
【0014】ランス15の切り起こされた後端部分(図
3中、上端部分)は左方へ張り出しており、そこに規制
部15Aを形成している。また、スタビライザ14には
長さ方向に延びる長方形状の規制孔14Aが形成されて
おり、そこに上記規制部15Aが嵌り込んでいる。嵌り
込んだ状態で規制部15Aが規制孔14Aの開口上縁部
に当接し、ランス15の上方向への動きを規制してい
る。
【0015】さらに、ランス15には、その表面に補強
用リブ15Bが叩き出しによって形成されている。この
補強用リブ15Bは、図2に示すように、接続部10の
上面からランス15の付け根部分を介して後縁部(図2
中、右縁部)へと延びている。
【0016】圧接部20は、上記接続部10の後端に連
続し、底板21の左右両側(図2中、上下両側)に側板
22を配した溝状に形成されている。両側板22間には
底板21を切り起こすことにより圧接板23が前後(図
2中、左右)に対向して配設されている。この各圧接板
23には上縁部を切り欠くことにより圧接溝24が形成
されており、電線Wの被覆端末をこの各圧接溝24内へ
押し込むと圧接溝24の縁部が被覆部に食い込んで芯線
に接触するようになっている。
【0017】バレル部30は、左右両側にバレル片31
を上方に向けて突設しており、ここをかしめることによ
り電線Wを雌型端子金具Fに固定することができるよう
になっている。なお、各バレル片31は、僅かに前後
(図2中、左右)にずれた位置にあり、電線Wがそれぞ
れのバレル片31によって覆われるようにかしめられて
いる。これは、各バレル片31と電線Wとの接触面積を
できる限り多く確保することで、小さなかしめ力であり
ながら電線Wに対する固定を確実にせんとするためであ
る。
【0018】一方、図4に示すように、コネクタハウジ
ング40には、雌型端子金具Fを組み込むためのキャビ
ティ41が形成されており、後面側から雌型端子金具F
が組み込まれるようになっている。このキャビティ41
内には天井面に係止突部42が形成されており、組み込
まれた雌型端子金具Fのランス15の後端部(図4中、
右端部)がここに突き当たるようになっている。また、
図3に示すように、キャビティ41の天井面には、左縁
部にガイド溝43が形成されている。このガイド溝43
は、開口後縁部から前端部にかけて形成され、雌型端子
金具Fを組み込む際にスタビライザ14がここに係合す
るようになっている。このガイド溝43とスタビライザ
14との係合により雌型端子金具Fの組み込みを円滑に
行うことができる。また、雌型端子金具Fが上下反転し
て組み付けられることも防止できる。
【0019】次に本実施形態の作用について述べる。雌
型端子金具Fをキャビティ41に組み込むと、図4に示
すように、ランス15の後端部は係止突部42の前面に
突き当てられる。これにより、雌型端子金具Fは抜け止
めされた状態で保持される。この状態でたとえば雌型端
子金具Fに接続された電線Wが無理矢理引っ張られる
と、ランス15は係止突部42に強く押し付けられるこ
とになる。そのため、ランス15には起立方向(反転方
向)へ変形させる力が作用する。しかし、ランス15に
形成された規制部15Aがスタビライザ14における規
制孔14Aの開口上縁部に当接しているため、ランス1
5がその位置からさらに反転方向へ変形してしまうこと
はない。
【0020】このように本実施形態では、ランス15の
反転方向への変形を防止することができるから、雌型端
子金具Fの抜け止めを確実に行うことができるという効
果を奏する。しかも、本実施形態では既存のスタビライ
ザ14を利用してランス15の反転防止を構成するか
ら、簡単な構成でランスの反転防止を実現できるという
効果も奏する。
【0021】また、本実施形態では、ランス15に補強
用リブ15Bが形成されており、ランス15は変形し辛
くなっているから、一層確実に雌型端子金具Fの抜け止
めを行うことができるという効果も奏する。
【0022】<第2実施形態>以下、本発明の端子金具
を具体化した第2実施形態について図5及び図6を参照
して説明する。本実施形態と第1実施形態との相違はラ
ンスの反転防止構造にあり、その他の部分にはついては
第1実施形態と同様であるため同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。
【0023】図6に示すように、接続部50の天井は二
重に折り込まれ、その内側の天井板51は左側(図6
中、左側)から折り込まれ、外側の天井板52は右側
(図6中、右側)から折り込まれている。この外側の天
井板52には、図5に示すように、ランス53が後方に
向けて斜めに切り起こし形成されている。このランス5
3の左縁部下半分は、左方へ張り出しており、そこに規
制部53Aを形成している。
【0024】また、内側の天井板51には、上記外側の
天井板52におけるランス53の切り起こし部分と整合
する部分において右縁部を切り欠いて左側へ切り起こす
ことによりスタビライザ54が形成されている。このス
タビライザ54の上端部は内側へ折り返しており、そこ
に上記規制部53Aと係合する規制受部54Aを形成し
ている。この規制受部54Aの前端面は斜めに切り欠か
れており、スタビライザ54をガイド溝43へ挿入する
際の案内面54Bとなっている。
【0025】本実施形態でも、雌型端子金具Fをキャビ
ティ41に組み込むとランス53の後端部が係止突部4
2の前面に突き当てられ、雌型端子金具Fは抜け止めさ
れる。さらに、この状態でたとえば雌型端子金具Fに接
続された電線Wが無理矢理引っ張られるとランス53に
は起立方向へ変形する力が作用する。しかし、ランス5
3に形成された規制部53Aがスタビライザ54の規制
受部54Aに当接しているため、ランス53がその位置
からさらに起立方向(反転方向)へ変形してしまうこと
はない。
【0026】従って、本実施形態でも、第1実施形態同
様にランス53の反転方向への変形を防止して雌型端子
金具Fの抜け止めを確実に行うことができ、しかも、既
存のスタビライザ54を利用するから、その構成は極め
て簡単であるという効果を奏する。
【0027】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように変形して実施すること
ができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記各実施形態では、スタビライザ14,54
は、内側の天井板13,51を折り曲げることにより形
成されたが、外側の天井板を折り曲げることにより形成
されるものであってもよい。
【0028】(2) 上記実施形態では、ランス15,
53は外側の天井板12,52を切り起こすことにより
形成されたが、内側の天井板を切り起こし、外側の天井
板に形成した挿通孔を介して上方に突出させるようにし
てもよい。
【0029】(3) 上記実施形態では、ランス15,
53及びスタビライザ14,54は接続部10,50の
上面側に配されていたが、接続部の底面を二重に形成
し、ランス及びスタビライザを底面側に配してもよい。
【0030】(4) 上記実施形態では、接続部10,
50の天井は二重に形成されていたが、一枚の天井板か
ら形成されるものであってもよく、その場合には一枚の
天井板からランス及びスタビライザを形成する。
【0031】(5) 上記実施形態では、本発明を雌型
端子金具Fに適用した例を示したが、雄型端子金具に適
用するものであってもよい。
【0032】(6) 上記実施形態では、圧接部20は
圧接溝24の縁部を電線Wに食い込ませて導通を図る圧
接タイプのものであったが、バレル片等で剥き出された
芯線をかしめる圧着タイプのもの等であってもよい。そ
の他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】同実施形態の上面図である。
【図3】同実施形態において雌型端子金具をキャビティ
へ組み込んだ状態を示す正断面図である。
【図4】同実施形態において雌型端子金具をキャビティ
へ組み込んだ状態を示す側断面図である。
【図5】第2実施形態における接続部を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施形態において雌型端子金具をキャビティ
へ組み込んだ状態を示す正断面図である。
【図7】従来において雌型端子金具をキャビティへ組み
込んだ状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
15,53…ランス 15A,53A…規制部 15B…補強用リブ(膨出部) 14,54…スタビライザ 14A…規制孔(規制受部) 54A…規制受部 F…雌型端子金具
フロントページの続き (72)発明者 奥村 均 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングのキャビティに組み
    込まれ、その組み込まれた状態でコネクタハウジング側
    と係合して端子金具を抜け止めするランスと、前記キャ
    ビティ内への組み込みを案内するスタビライザとを備え
    た端子金具において、 前記ランスは、端子金具本体からその外方へ折り曲げら
    れて形成され、そのランスと前記スタビライザとの間に
    は、相互に係合し前記ランスの折り曲げ方向の動きを規
    制する規制部と規制受部とが設けられていることを特徴
    とする端子金具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の端子金具において、前記
    ランスの先端側には外向きに規制部が張り出し形成さ
    れ、スタビライザには前記ランスの折り曲げ方向とは反
    対方向への撓みを許容するが、折り曲げ方向の撓みを規
    制するよう係合する規制孔が開口していることを特徴と
    する端子金具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の端子金具において、前記
    スタビライザが前記ランスの側方に配置されるととも
    に、そのスタビライザの上縁はランス側に折り曲げられ
    て規制受部となっており、ランスはその側縁が切り欠か
    れて前記規制受部と係合する規制部が形成されているこ
    とを特徴とする端子金具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の端子金具に
    おいて、前記ランスには少なくとも端子金具本体に連な
    る付け根部分に補強用の膨出部が形成されていることを
    特徴とする端子金具。
JP31791696A 1996-11-28 1996-11-28 端子金具 Pending JPH10162891A (ja)

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