JP2004362832A - 端子金具 - Google Patents

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正明 田端
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Abstract

【課題】正規に接続した状態における接触圧を低下させることなく、タブが進入する際のタブと弾性接触片との間の摩擦抵抗を低減する。
【解決手段】弾性接触片33は、弾性力が弾性受け片30に比べて小さくて弾性撓みし易いので、タブ44が弾性接触片33に接触して弾性接触片33を弾性撓みさせるときの摩擦抵抗が低減される。タブ44が正規の接続状態に至ると、タブ44が弾性接触片33を介して弾性受け片30を弾性撓みさせるが、ここで、弾性受け片30は弾性接触片33よりも弾性力が大きいので、弾性受け片30の弾性復元力によって高い接触圧が確保される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相手側端子金具のタブに接触する弾性接触片を備えた端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の端子金具としては、従来、特許文献1に開示されているものがある。これは、角筒状の嵌合部内にその前端から後方へ向かって片持ち状に延出するとともに山形に屈曲された形状の弾性接触片を設けた構造になる。前方から嵌合部内に差し込まれたタブは、弾性接触片の前傾斜面に当接し、その弾性接触片を下方へ押し下げつつ嵌合部への挿入を進める。タブが挿入が進むのに伴い、弾性接触片の弾性撓み量、即ち弾性復元力が増大してゆき、タブの挿入が完了した時点で弾性接触片の弾性復元力が最大となり、この弾性接触片の弾性復元力によって所定の接触圧が確保される。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−52791公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように前方から進入したタブが、撓み接触片の前傾斜面に当接しつつ弾性接触片を弾性撓みさせる構造の端子金具では、タブと弾性接触片との間の摩擦抵抗、即ちタブの進入を阻害する抵抗が大きくなる、という問題がある。特に、タブが斜め下向きに進入したときに、タブの当接方向と前傾斜面とのなす角度が、正規の場合よりも大きくなる(直角に近い角度になる)ため、タブと弾性接触片との間の摩擦抵抗が、即ちタブの進入を阻害する抵抗が大きくなる、という問題があった。
【0005】
尚、これを解決する手段としては、弾性接触片の弾力を小さくすることが考えられるが、弾力を小さくすると、タブと弾性接触片とが正規に接続した状態のときに接触圧が低くなり、接触信頼性の低下を来たす虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、正規に接続した状態における接触圧を低下させることなく、タブが進入する際のタブと弾性接触片との間の摩擦抵抗を低減することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、前方から進入した相手側端子のタブとの接続を行うための端子金具であって、前記タブの進入方向に対して傾斜した摺接面を有する弾性接触片と、前記弾性接触片との間で前記タブを弾性的に挟みつける受け部と、弾性撓みした前記弾性接触片が当接可能であって、前記弾性接触片よりも弾性力の大きい弾性受け片とを備え、前記タブが進入する過程では、前記弾性接触片が前記タブからの押圧により前記弾性受け片と非接触の状態で弾性撓みし、前記タブが正規の接続位置まで進入した状態では、前記弾性接触片が前記弾性受け片に当接してその弾性受け片を弾性撓みさせる構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記弾性接触片の厚さを他の部位よりも肉薄とすることにより、前記弾性接触片の弾性力を前記弾性受け片よりも小さくした構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記弾性接触片が前記受け部とは反対側の基板の端部から折り返し状に延出されているものにおいて、前記タブが正規に接続したときの弾性撓み量を越えない範囲内で前記弾性接触片が弾性撓みする過程では、前記弾性接触片の可焼領域が前記基板と非接触の状態を保つ構成とした構成とした。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記弾性接触片は、前記基板との対向面側を切欠した形態とすることで肉薄とされている構成とした。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4の発明において、前記弾性接触片のうち前記基板との接続部は前記基板に密着されている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
弾性接触片は、弾性力が弾性受け片に比べて小さくて弾性撓みし易いので、タブが弾性接触片に接触して弾性接触片を弾性撓みさせるときの摩擦抵抗が低減される。そして、タブが正規の接続状態に至ると、タブが弾性接触片を介して弾性受け片を弾性撓みさせるが、ここで、弾性受け片は弾性接触片よりも弾性力が大きいので、弾性受け片の弾性復元力により高い接触圧が確保される。
【0010】
[請求項2の発明]
弾性接触片の厚さを他の部位よりも肉薄とすることにより、弾性接触片の弾性力を弾性受け片よりも小さくしたので、弾性接触片の長さを長くする方法に比べると、端子金具全体を短くすることが可能である。
[請求項3の発明]
弾性接触片が弾性撓みしたときに基板に当接してしまうと、弾性接触片の支点の位置が変化するため、撓み接触片の弾性復元力ひいてはタブの進入抵抗が急激に増大してしまうことになる。しかし、本発明では、タブが正規に接続したときの弾性撓み量を越えない範囲内で弾性接触片が弾性撓みする過程では、弾性接触片の可焼領域が基板と非接触の状態を保つようにしているので、弾性接触片の撓みの支点が変化する虞はない。
【0011】
[請求項4の発明]
弾性接触片の撓み方向における端子金具の小型化を図るためには、弾性接触片が最も撓んだときにその弾性接触片を収容するための基板とタブとの間の空間をできるだけ小さくすることが好ましい。ところが、弾性接触片を基板に当接させてしまうと、弾性接触片の支点の位置が変化するため、撓み接触片の弾性復元力ひいてはタブの進入抵抗が急激に増大してしまうことになる。そこで、本発明では、弾性接触片は、基板との対向面を切欠した形態とすることにより肉薄とした。これにより、弾性接触片を基板とは非接触としたままで、タブと基板との間における弾性接触片の収容空間を小さくすることが可能となった。このように、本発明によれば、弾性接触片の撓みの支点を変化させることなく、小型化を図ることができる。
【0012】
[請求項5の発明]
弾性接触片は、その基板との接続部を支点とし、全体として湾曲するように撓むのであるが、この撓みの支点となる接続部は、基板に密着していて変形は殆ど生じないので、応力が集中する虞はない。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。
まず、雄側コネクタ40について説明する。雄側コネクタ40は、機器41に一体形成されており、前方(図1における右方)へ突出する角筒状のフード部42を有している。フード部42内には、雄型の相手側端子43の先端の細長いタブ44が前方へ突出する形態で収容されている。
【0014】
本実施形態の端子金具20は、雌端子金具と称されるものであって、雌側コネクタ10のキャビティ11内に収容されている。雌側コネクタ10はフード部42内に水平に嵌合されるようになっており、雌側コネクタ10の前端面(図1における左端面であって、雄側コネクタ40と対応する面)には、キャビティ11の前端に連通する進入孔12が形成されている。進入孔12のうちキャビティ11に連通する後端側部分は、タブ44の横断面形状と同じく方形であり、且つタブ44よりも僅かに大きく開口された位置決め孔12Rとなっている。位置決め孔12Rにタブ44が進入したときには、位置決め孔12Rの内周とタブ44の外周との間に公差を考慮したクリアランスが空くようになっている。一方、進入孔12のうち雌側コネクタ10の前端面に開口されている前端側部分は、前方に向かってテーパ状に拡がるガイド孔12Fとなっている。
【0015】
次に、本実施形態の端子金具20について説明する。
端子金具20は、所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであり、金属板材が全体として平板状(展開状態)をなす状態で、弾性接触片33に相当する部位のみが肉薄となるようにプレス加工されている。尚、弾性接触片33に対応するのみを肉薄にする手段としては、圧延工程の段階で弾性接触片33の部分のみが肉薄となる形態とした異形材を用いることもできる。このように、弾性接触片33のみを肉薄とすることにより、他の部位(端子金具20を構成する部分のうち弾性接触片33のみを除いた領域であって弾性受け片30を含む)は弾性接触片33に比べて相対的に肉厚となっている。
【0016】
所定形状に成形された端子金具20のうち略前半部分は角筒状の嵌合部21とされ、略後半部分は電線圧着部22とされている。電線圧着部22は、底板23の左右両側から一対のカシメ片24を立ち上げたオープンバレル状をなし、ここには、電線25の露出させた芯線25aと絶縁被覆25bとが圧着により固着されている。
嵌合部21は、底板23に連なるとともに前後方向に細長い平板状の基板26と、この基板26の左右両側縁から直角に立ち上がる一対の側板27と、両側板27の上端縁から内側へ直角に延出して上下に重ね合わされた一対の上板28とから構成される。下側(嵌合部21の内側)に位置する上板28には、下方へ膨出することによりタブ44の正規の進入方向と平行をなす前後方向に長い受け部29が形成されている。
【0017】
基板26のうちの略後半部分には、その基板26の一部を上方(嵌合部21の内側)へ切り起すことによって弾性受け片30が形成されている。弾性受け片30は、斜め上前方へ向かって片持ち状に延出し、全体として概ね平板状をなしているとともに、全長に亘って一定の幅寸法とされている。かかる弾性受け片30は、その後端を支点として下方へ弾性撓みし得るようになっている。弾性受け片30の前端部(延出端部)は弾性接触片33との当接部31となっている。この当接部31は側方から視て山形をなし、当接部31の上面のうち略前半部分はやや前傾した斜面31aとなっている。これにより、当接部31の上面における前縁のエッジ部が弾性接触片33の下面に接触することが防止されている。
【0018】
また、基板26における弾性受け片30の前方の位置には、叩き起こしにより基板26を部分的に盛り上げた形態の過度撓み規制突起32が形成されている。この過度撓み規制突起32の上面の高さは、弾性撓みしていない自由状態における弾性受け片30の当接部31の上面よりも低い位置であり、且つタブ44が正規位置まで進入して弾性接触片33とともに弾性受け片30が下方へ弾性撓みした状態においても、弾性受け片30の当接部31の上面よりも低い高さとなっている。
【0019】
基板26の前端縁からは、弾性接触片33が折り返し状、即ち斜め上後方(弾性受け片30の延出方向とは反対方向)へ片持ち状に延出しており、側方から見ると前傾した傾斜板状をなしている。つまり、弾性接触片33は、受け部29とは反対側に位置する基板26に支持されていて、弾性接触片33の前端部、即ち基板26の前端縁に連なる接続部33aは基板26の上面に密着しており、換言すると、弾性接触片33の前端部と基板26との連なり部分は密着曲げされていることになる。
【0020】
弾性接触片33のうち接続部33aよりも後方の部分(弾性接触片33の大部分)は、その基板26と対向する下面を全体に亘って切欠くことにより、端子金具20を構成する他の部位(接続部33aを含む)よりも板厚の薄い肉薄部33bとなっている。この肉薄部33bの下面の前端と接続部33aの下面(基板26との密着面)の後端とは段差状に連なっている。かかる弾性接触片33の肉薄部33bは、弾性接触片33が弾性撓みしない自由状態のときに基板26よりも上方に位置していて、基板26(過度撓み規制突起32を含む)とは非接触の状態を保つ。
【0021】
弾性接触片33の後端部(延出端部)は、弾性受け片30との当接部33cとなっている。この当接部33cは、自由状態において、ほぼ水平をなすとともに、弾性受け片30の当接部31のほぼ真上に間隔を空けて位置している。
弾性接触片33における当接部33cよりも前方の領域には、段差状に上方へ叩き出した形態の接触部33dが形成されている。接触部33dは、弾性接触片33が自由状態のときには前傾した斜面状をなしているが、タブ44が正規接続位置まで進入した状態では水平(タブ44の進入方向と平行)に近い角度に変位する。この接触部33dは、弾性接触片33の全幅に亘って形成されている。また、接触部33dのほぼ真下には基板26の過度撓み規制突起32が位置している。
【0022】
かかる弾性接触片33は、その前端の接続部33aを支点として全体的に下方へ変位すると同時に、肉薄部33bが湾曲するような弾性変形も生じるようになっている。また、弾性接触片33の前後方向における長さは、弾性受け片30よりも長く設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
雌側コネクタ10を雄側コネクタ40に嵌合する際には、両コネクタ10,40の間の公差を考慮したクリアランスのため、両コネクタ10,40が斜めになったままで接近する場合がある。この場合、図3に示すように、タブ44が、端子金具20(の受け部29)に対して斜め下向きに進入し、弾性接触片33の接触部33dの上面(前傾した斜面)に対して正規方向(タブ44が受け部29と平行な水平方向)に進入した場合に比べると弾性接触片33とのなす角度が大きく(直角に近い角度)となるため、タブ44と弾性接触片33との間の摩擦抵抗が正規の場合よりも大きくなることが懸念される。
【0023】
しかし本実施形態では、弾性接触片33の板厚を薄くしてその弾性力を低下させているので、たとえタブ44が斜めに弾性接触片33に当接しても、弾性接触片33がしなやかに弾性撓みを生じることで、タブ44と弾性接触片33との間の摩擦抵抗、即ち両コネクタ10,40間の嵌合抵抗が低減されている。もちろん、タブ44が正規の方向(水平)に進入した場合でも、摩擦抵抗が低減されることは言うまでもない。
【0024】
さて、弾性接触片33へが弾性撓みを生じると、その弾性復元力によりタブ44の先端部が上方へ押し上げられ、図4に示すように、タブ44が受け部29と平行をなすように姿勢が矯正される。この姿勢の矯正は、タブ44と雄側コネクタ40とが一体となって雌側コネクタ10及び端子金具20に対し相対的に変位することにより行われる。
タブ44の進入が進むと、図4及び図5に示すように、弾性接触片33の弾性撓み量が増大していく。この間、タブ44の先端部は接触部33dの上面を摺接する。そして、両コネクタ10,40が正規の嵌合状態に近づくと、図6に示すように、弾性接触片33の当接部33cの下面が弾性受け片30の当接部31の上面に当接する。この状態からタブ44の進入が更に進むと、弾性接触片33の当接部33cが弾性受け片30の当接部31を押すことにより、弾性受け片30が下方へ弾性撓みさせられ、タブ44には、弾性受け片30の弾性復元力が付与された状態となる。
【0025】
両コネクタ10,40が正規嵌合状態に至ると、弾性接触片33の弾性撓み量及び弾性受け片30の弾性撓み量が最大となり、この弾性接触片33と弾性受け片30の弾性復元力により、タブ44が受け部29と弾性接触片33の接触部33dとの間で弾性的に挟圧される。ここで、弾性受け片30は弾性接触片33に比べて肉厚であって、弾性受け片30の弾性力は弾性接触片33に比べて大きいので、弾性接触片33の弾性復元力のみでタブ44を挟圧する場合に比べると、高い挟圧力が発揮され、タブ44と弾性接触片33とが高い接触圧をもって接続された状態となる。尚、正規嵌合状態においては、弾性接触片33の肉薄部33bは基板26とは非接触となっている。
【0026】
このように本実施形態においては、正規に接続した状態における接触圧を低下させることなく、タブ44が進入する際のタブ44と弾性接触片33との間の摩擦抵抗を低減することができる。
また、弾性接触片33の弾性力を弾性受け片30よりも小さくする手段として、弾性接触片33の厚さを他の部位(端子金具20を構成する板状部分のうち弾性接触片33の肉薄部33bを除いた部分)よりも肉薄とするしたので、弾性接触片33の長さを長くする方法に比べると、端子金具20全体を短くすることが可能となっている。
【0027】
また、弾性接触片33が弾性撓みしたときに基板26に当接してしまうと、弾性接触片33の支点の位置が変化するため、弾性接触片33の弾性復元力ひいてはタブ44の進入抵抗が急激に増大してしまうことになるが、本実施形態では、タブ44が正規に接続したときの弾性撓み量を越えない範囲内で弾性接触片33が弾性撓みする過程では、その弾性接触片33の肉薄部33b(可焼領域)が基板26及び過度撓み規制突起32とは非接触の状態を保つようにしているので、弾性接触片33の撓みの支点が変化する虞はない。
また、弾性接触片33の撓み方向における端子金具20の小型化(低背化)を図るためには、少なくとも弾性接触片33が最も撓んだときにその弾性接触片33を収容するための基板26とタブ44との間の上下方向の空間をできるだけ小さくすることが好ましい。ところが、最大撓み状態に至るまでに弾性接触片33を基板26に当接させてしまうと、タブ44の進入過程で弾性接触片33の支点の位置が変化するため、弾性接触片33の弾性復元力ひいてはタブ44の進入抵抗が急激に増大してしまうことになる。そこで、本実施形態では、弾性接触片33は、基板26との対向面側(下面側)を切欠した形態とすることにより肉薄とした。これにより、弾性接触片33を基板26とは非接触としたままで、タブ44と基板26との間における弾性接触片33の収容空間を小さくすることが可能となった。つまり、本実施形態によれば、弾性接触片33の撓みの支点を変化させることなく、小型化を図ることが実現されている。
【0028】
また、弾性接触片33は、その基板26との接続部33aを支点とし、肉薄部33bが全体的に湾曲するように撓むのであるが、この撓みの支点となる接続部33aは、基板26に密着していて変形は殆ど生じないので、接続部33aに応力が集中する虞はない。
また、タブ44が正規の高さよりも下方に変位したままで進入を続け、弾性接触片33が正規の最大撓み量を越えて過度に撓もうとした場合には、接触部33dの下面が基板26の過度撓み規制突起32に当接し、この当接によってそれ以上の弾性接触片33の可動が規制される。これにより、弾性接触片33がその弾性限度を越えて過剰に撓まされることが防止されている。
【0029】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では弾性接触片の弾性力を弾性受け片よりも小さくする手段として、弾性接触片の厚さを弾性受け片よりも薄くするようにしたが、本発明によれば、タブの進入方向における弾性接触片の長さを弾性受け片に対して十分長くする方法、または、弾性接触片の幅を弾性受け片よりも狭くすることにより、弾性接触片の弾性力を弾性受け片よりも小さくしてもよい。
【0030】
(2)上記実施形態では弾性接触片が後方へ延出するようにしたが、本発明によれば、弾性接触片が弾性受け片と同様に前方へ延出するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では弾性受け片が後方へ延出するようにしたが、本発明によれば、弾性受け片が弾性接触片と同様に前方へ延出するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では弾性接触片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、弾性接触片を折り返し状に曲げられた形態としてもよい。
【0031】
(5)上記実施形態では弾性受け片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、弾性受け片を折り返し状に曲げられた形態としてもよい。
(6)上記実施形態では弾性接触片の接触部を全幅に亘って段差状に盛り上げた形態としたが、本発明によれば、幅方向における一部分のみを前後方向に長いリブ状に突出する形態や、略球形状に突出する形態としてもよい。
(7)上記実施形態では弾性接触片と弾性受け片とがその延出端同士において当接するようにしたが、本発明によれば、一方の延出端と他方の中間位置とが当接するようにしてもよく、双方の中間位置同士が当接するようにしてもよい。
【0032】
(8)上記実施形態では弾性接触片を肉薄にする手段として弾性接触片における基板との対向面側を切欠する形態としたが、本発明によれば、基板とは反対側の面(タブと接触する面)を切欠する形態としてもよい。
(9)上記実施形態では弾性接触片の弾性力を弾性受け片よりも小さくする手段として、弾性接触片だけ他の部位よりも肉薄にするようにしたが、本発明によれば、弾性受け片だけを他の部位よりも肉厚にするようにしてもよい。
【0033】
(10)上記実施形態では弾性接触片のうち基板との接続部のみを基板に密着させるようにしたが、本発明によれば、弾性接触片の接続部においても基板と非接触となるようにしてもよい。
(11)上記実施形態では電線を圧着により接続するタイプの端子金具について説明したが、本発明は、電線を圧接などの他の手段よって接続するタイプの端子金具にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において相手側端子と接続する前の状態をあらわす断面図
【図2】相手側端子との接続を開始した状態をあらわす断面図
【図3】タブが斜めに進入したときの状態をあらわす部分拡大断面図
【図4】斜めに進入したタブの姿勢が矯正された様子をあらわす部分拡大断面図
【図5】タブの進入が更に進んだ様子をあらわす部分拡大断面図
【図6】タブの進入が進んで弾性接触片が弾性受け片に当接した様子をあらわす部分拡大断面図
【図7】相手側端子と正規の接続状態になった様子をあらわす断面図
【図8】端子金具の断面図
【符号の説明】
20…端子金具
26…基板
29…受け部
30…弾性受け片
33…弾性接触片
33a…接続部
43…相手側端子
44…タブ

Claims (5)

  1. 前方から進入した相手側端子のタブとの接続を行うための端子金具であって、
    前記タブの進入方向に対して傾斜した摺接面を有する弾性接触片と、
    前記弾性接触片との間で前記タブを弾性的に挟みつける受け部と、
    弾性撓みした前記弾性接触片が当接可能であって、前記弾性接触片よりも弾性力の大きい弾性受け片とを備え、
    前記タブが進入する過程では、前記弾性接触片が前記タブからの押圧により前記弾性受け片と非接触の状態で弾性撓みし、
    前記タブが正規の接続位置まで進入した状態では、前記弾性接触片が前記弾性受け片に当接してその弾性受け片を弾性撓みさせる構成としたことを特徴とする端子金具。
  2. 前記弾性接触片の厚さを他の部位よりも肉薄とすることにより、前記弾性接触片の弾性力を前記弾性受け片よりも小さくしたことを特徴とする請求項1記載の端子金具。
  3. 前記弾性接触片が前記受け部とは反対側の基板の端部から折り返し状に延出されているものにおいて、前記タブが正規に接続したときの弾性撓み量を越えない範囲内で前記弾性接触片が弾性撓みする過程では、前記弾性接触片の可焼領域が前記基板と非接触の状態を保つ構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子金具。
  4. 前記弾性接触片は、前記基板との対向面側を切欠した形態とすることで肉薄とされていることを特徴とする請求項3記載の端子金具。
  5. 前記弾性接触片のうち前記基板との接続部は前記基板に密着されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の端子金具。
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