JPH10228940A - 雌端子 - Google Patents

雌端子

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JPH10228940A
JPH10228940A JP11701697A JP11701697A JPH10228940A JP H10228940 A JPH10228940 A JP H10228940A JP 11701697 A JP11701697 A JP 11701697A JP 11701697 A JP11701697 A JP 11701697A JP H10228940 A JPH10228940 A JP H10228940A
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piece
female terminal
connection
elastic
connecting piece
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JP11701697A
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English (en)
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Takuya Inoue
琢也 猪上
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続片の疲労が起こり難く、かつ、小型化さ
れても接続片が十分な弾性力を発揮し、これによって雄
端子を確実に保持し得るようにする。 【解決手段】 内部に雌端子本体2と一体の弾性変形可
能に弓なりに形成された接続片3を有し、相手側の雄端
子5が上記雌端子本体2内に着脱自在に嵌装されること
により上記弓なりの接続片3の山高さが低くなるように
弾性変形し、その弾性力によって雄端子5を雌端子内に
保持するように構成された雌端子1であり、上記弓なり
に形成された接続片3の下部に接続片3と近似した形状
に折り曲げられた弾性片4が装着され、この弾性片4
は、上記接続片3が弾性変形した状態で弾性変形するよ
うに上記雌端子本体2に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄端子が嵌装され
ることによって雄端子側との間で通電状態にされる雌端
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すような雌端子100が
知られている。この雌端子100は、筒状の雌端子本体
101と、この雌端子本体101の内部に形成された接
続片102とを備えて形成されている。上記接続片10
2は、雌端子本体101の入口側の端縁から外方に向か
って延設された二点鎖線で示す突設片103が、雌端子
本体101の接続室104内に向かって略180°折り
返されることによって形成されている。
【0003】この接続片102は、中央部が接続室10
4の中心線に向かって弓なりに膨出されている。そし
て、二点鎖線で示す雄端子200が接続室104内に嵌
装されると、接続片102の頂部102aが雄端子20
0によって押圧され、これによって接続片102は山高
さが低くなるように弾性変形するとともに、接続片10
2は弾性力によって雄端子200を押圧し、これによっ
て雄端子200の雌端子100に対する接続状態が安定
するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の雌端子100においては、雌端子100と雄端
子200との接離を頻繁に行うと、接続片102の折返
し部102bが度重なる屈伸運動によって疲労し、弾性
力が損なわれたり、最悪の場合は折損する等の損傷現象
が生じるという問題点を有している。
【0005】また、近年、端子の小型化が要望されてい
るが、雌端子本体101が小型化すると、これに伴って
雌端子本体101を構成している金属板の厚み寸法も小
さくなり、これによって金属板の一部で形成されている
接続片102は弾性力が弱くなって確実に雄端子200
を保持し得なくなるという新たな問題点が提起されてい
る。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、接続片の疲労等が起こり難
く、かつ、小型化されても接続片が十分な弾性力を発揮
し、これによって雄端子を確実に保持し得る雌端子を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
雌端子は、内部に雌端子本体と一体の弾性変形可能に弓
なりに形成された接続片を有し、相手側の雄端子が上記
雌端子本体内に着脱自在に嵌装されることにより上記弓
なりの接続片の山高さが低くなるように弾性変形し、そ
の弾性力によって雄端子を雌端子内に保持するように構
成された雌端子において、上記弓なりに形成された接続
片の下部に接続片と近似した形状の弾性片が装着され、
この弾性片は、上記接続片が弾性変形した状態で弾性変
形するように上記雌端子本体に取り付けられていること
を特徴とするものである。
【0008】この雌端子によれば、雄端子を雌端子本体
に嵌装することによって雌端子本体内に装着された接続
片の山部の上り傾斜が雄端子に干渉し、雄端子の進行に
よって山部が下方に押圧された状態になって接続片が撓
みつつ雄端子は雌端子本体の奥部に侵入する。そして、
雄端子の先端部が山部の頂部を通過した状態で接続片の
撓みはなくなり、雄端子の雌端子本体内への侵入が完了
した時点で雄端子は接続片の撓みによる弾性力を受ける
ため、雄端子の雌端子に対する接続状態が安定する。
【0009】そして、接続片の下部には接続片に近似し
た形状の弾性片が配置されており、接続片の撓みに応じ
て弾性片も弾性変形して撓むため、嵌装された雄端子に
は接続片に加えて弾性片の弾性力が加えられるため、雄
端子の雌端子本体に対する接続状態はさらに安定したも
のになる。
【0010】本発明の請求項2記載の雌端子は、請求項
1記載の雌端子において、上記接続片は、雌端子本体の
入口側の端縁から突設された突設片が雌端子本体内に向
けて折り返されて形成され、上記弾性片の端部に上記接
続片が所定の山高さに弾性変形した状態で接続片に当接
してそれ以上の接続片の弾性変形を阻止するように接続
片に向かって折り曲げられた変形規制部が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0011】この雌端子によれば、雄端子の雌端子本体
内への嵌装による接続片の撓み量は、接続片が、弾性片
の端部に設けられた変形規制部に当止することによって
それ以上大きくならないように規制されるため、接続片
の過度の撓みが防止され、これによって曲折部の疲労に
よる弾性力の低下や接続片の折損が回避される。
【0012】本発明の請求項3記載の雌端子は、請求項
1記載の雌端子において、上記接続片は、雌端子本体の
入口側の端縁から突設された突設片が雌端子本体内に向
けて折り返されて形成され、上記雌端子本体には、上記
接続片が所定の山高さに弾性変形した状態で接続片また
は上記弾性片に当接してそれ以上の接続片の弾性変形を
阻止するように接続片に向かって切り起こされた変形規
制部が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】この雌端子によれば、雄端子の雌端子本体
内への嵌装による接続片の撓み量は、接続片または弾性
片が、雌端子本体に切り起こされた変形規制部に当止す
ることによってそれ以上大きくならないように規制され
るため、接続片の過度の撓みが防止され、これによって
曲折部の疲労による弾性力の低下や接続片の折損が回避
される。
【0014】そして、請求項2および3記載の雌端子に
おいて、接続片が疲れ限度を越えて撓まないように変形
規制部を寸法設定することにより、接続片の撓み回数が
非常に多くなっても弾性力は低下しないため、接続片の
撓み回数に拘らず接続片への疲労の蓄積は回避され、こ
れによって雌端子の寿命をさらに延長させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
雌端子1の第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であ
り、図1は、雄端子5が雌端子1に接続される直前の状
態、図2は、雄端子5が雌端子1に接続された状態をそ
れぞれ示している。また、図3は、図1に示す雌端子1
の側面視の断面図である。これらの図に示すように、雌
端子1は、雌端子本体2と、この雌端子本体2内に設け
られた接続片3と、この接続片3を雌端子本体2内で支
持する弾性片4とを備えて構成されている。上記雌端子
本体2および接続片3は、金属板をプレス処理によって
雌端子本体2および接続片3の展開形状に切り抜き、得
られた展開品を折り曲げることによって形成されてい
る。
【0016】上記雌端子本体2は、外観形状が直方体状
に形成され、端部に雄端子5を嵌装する嵌装口21を有
しているとともに、雌端子本体2の内部である接続室2
2の奥部の両側壁23下部に幅方向一対の横長矩形状の
貫通孔24が穿設されている。この貫通孔24は、弾性
片4を接続室22内に装着するためのものである。
【0017】上記接続片3は、雌端子本体2の嵌装口2
1の下方縁部が外方に向かって突設された二点鎖線で示
す突設片30を、上記展開品の折り曲げ操作時に、接続
室22の方向に略180°折り曲げることによって形成
されている。このようにして形成された接続片3は、長
手方向の中央部が弓なりに上方に膨出された山部31を
有している。この山部31の頂部には電導性に優れた鉛
等の金属からなるスポット接点33が形成され、このス
ポット接点33と接続室22の天井面との間の隙間寸法
は、雄端子5の上下方向の厚み寸法よりも小さく寸法設
定されている。
【0018】そして、雄端子5が接続室22内に嵌装さ
れた状態で、接続片3は、図2に示すように、曲折部3
2の曲折度合いがさらに大きくなるとともに、山部31
の弓なり角度αが大きくなるように弾性変形し、この弾
性変形による弾性力によって雄端子5は接続片3のスポ
ット接点33と接続室22の天井面との間に押圧挟持さ
れた状態になり、これによって上記雄端子5の雌端子本
体2への接続状態が安定するようになっている。
【0019】上記弾性片4は、板状のばね材を用いて平
面視でT字形状に形成され、一端部に上記一対の貫通孔
24に嵌め込まれる装着部41を有しているとともに、
この装着部41から嵌装口21の方向に向けて山部42
が延設されている。上記装着部41は、その両側部に一
対の嵌合片41aを有している。各嵌合片41aは、対
応した上記各貫通孔24に摺接状態で嵌入し得るように
寸法設定され、上記展開品の折り曲げ処理時に各貫通孔
24でそれぞれの嵌合片41aを外嵌させ、これによっ
て弾性片4を接続室22内に取り付けるようにしてい
る。
【0020】上記山部42は、中央部が上記接続片3の
下面部に当接するように膨出され、これによって各中央
部で接続片3と山部42とは積層状態になり、スポット
接点33に下方に向かう外力が加わった状態で、接続片
3および山部42の双方の頂部が下方に向かうように弾
性変形し、これによって弾性力が生じるようになってい
る。
【0021】このような弾性片4は、装着部41と反対
側の端部に上方に向かって折り曲げられて形成した変形
規制部43を有している。この変形規制部43は底部が
接続室22の内底面に当接されているとともに、その高
さは接続片3の裏面との間に僅かな隙間寸法d(図3)
を形成するように寸法設定され、接続片3に上方から外
力が加わった状態で山部31がこの変形規制部43に当
止することによって接続片3の所定変位以上の撓みを防
止するようになっている。
【0022】図4は、本発明の作用を説明するための雌
端子1の側面視の断面図であり、(イ)は、雄端子5が
雌端子1に接続される直前の状態、(ロ)は、雄端子5
が雌端子1に接続された状態をそれぞれ示している。雄
端子5を雌端子1に接続するに際しては、まず、図4の
(イ)に示すように、雄端子5の先端部を雌端子本体2
の嵌装口21に対向させ、これを矢印で示すように嵌装
口21の方向に移動させて接続室22内に圧入する。
【0023】そうすると、図4の(ロ)に示すように、
雄端子5が接続片3および弾性片4の山部42を下方に
向けて弾性変形させた状態で接続室22内に嵌装され、
これによって雄端子5は、スポット接点33と第2コネ
クタ22の天井面との間に押圧挟持され、この押圧挟持
によって雄端子5の雌端子1に対する接続状態が安定す
る。
【0024】そして、図4の(ロ)に示す状態では、接
続片3の裏面部が山部42の変形規制部43に当接して
いるため、これに阻止されて接続片3の曲折部32はこ
れ以上は撓まず、従って曲折部32の弾性限界を越えた
撓みによって生じる弾性力の低下や、接続片3の折損が
確実に防止される。
【0025】図5は、本発明に係る雌端子1aの第2実
施形態を示す側面視の断面図である。この実施形態にお
いては、弾性片4aは、上記第1実施形態とは前後が逆
の状態で雌端子本体2に取り付けられている。そして、
弾性片4aを逆に取り付けるために、雌端子本体2の側
壁23の嵌装口21近傍に貫通孔24aが穿設され、こ
の貫通孔24aに弾性片4aの嵌合片41aを嵌入する
ようにしている。また、弾性片4aは、その水平方向の
長さ寸法が接続片3の長さ寸法よりも若干小さく設定さ
れ、これによって弾性片4aが接続室22内の接続片3
下部に装着された状態で、接続室22の奥部に位置した
変形規制部43の上端縁が接続片3の裏面に対向するよ
うになっている。
【0026】また、接続室22内に装着された状態での
弾性片4aの嵌装口21側の端部には、第2変形規制部
44が上方に向かって突設されている。この第2変形規
制部44の高さ寸法は、上記変形規制部43の高さ寸法
よりも若干低めに寸法設定されている。
【0027】第2実施形態の雌端子1aによれば、雄端
子5を嵌装口21を通して接続室22内に嵌装すること
により、接続片3の山部31が雄端子5に押圧されて下
方に撓み、その奥部が変形規制部43に当止するため、
接続片3の奥部のこれ以上の下降が阻止されるととも
に、曲折部32の過度の撓みは第2変形規制部44によ
って規制されるため、曲折部32の疲労現象が確実に防
止される。
【0028】図6は、本発明に係る雌端子1bの第3実
施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図7は、その側
面視の断面図である。また、図8は、第3実施形態の雌
端子1bがハウジングの一部に取り付けられた状態を示
す側面視の断面図である。この実施形態においては、雌
端子本体2は、その底部が接続室22に向けて切り起こ
されて形成した切起し片25を有している。この切起し
片25は、本発明の変形規制部の役割を果たすものであ
り、接続片3の山部31に対応した部分に設けられ、か
つ、高さ寸法が接続片3を切起し片25の頂部に当接さ
せた状態で曲折部32が弾性限界を越えないように設定
されている。そして、雌端子本体2の底部には、切起し
片25が設けられることによって、雌端子本体2をハウ
ジングに装着するときに利用される装着孔26が形成さ
れている。
【0029】一方、第3実施形態においては、U字形状
を呈した弾性片4bが採用されている。この弾性片4b
は、下部片41bと、上部片42bと、これら各片41
b,42bをつなぐ曲折部43bとを備えて形成されて
いる。上記弾性片4bの曲折部43bの外面側の曲率半
径は、接続片3の曲折部32の内面側の曲率半径と略同
一に設定されているとともに、下部片41bの長さは、
切起し片25の左面および接続片3の曲折部32の内面
間の距離と略等しくなるように寸法設定されている。ま
た、上部片42bは接続片3より若干短く寸法設定され
ている。
【0030】これによって、弾性片4bを接続片3の下
部に装着した状態で、弾性片4bの曲折部43bの内面
と接続片3の曲折部32の外面とが互いに密着した状態
になるとともに、弾性片4bの下部片41bの右端縁が
切起し片25の左面に当接した状態になり、弾性片4b
の接続片3への装着が確実に行われるようになってい
る。
【0031】さらに、第3実施形態においては、弾性片
4bの下部片41bの幅方向両側部に外方に向かって突
出した一対の嵌合片44bが設けられている一方、雌端
子本体2の側壁23には、上記嵌合片44bに対応した
部分に上記嵌合片44bを嵌入するための貫通孔24a
が穿設されている。従って、弾性片4bが接続片3に装
着されることにより嵌合片44bが貫通孔24aに嵌入
された状態になり、これによって弾性片4bの接続室2
2内での装着状態をさらに確実なものにすることができ
る。
【0032】第3実施形態の雌端子1bによれば、雄端
子5を嵌装口21を通して接続室22内に挿入すること
により、接続片3の山部31が雄端子5に押圧されて下
方に撓んで切起し片25に当止するため、接続片3のこ
れ以上の下降が阻止されるとともに、曲折部32の過度
の撓みが防止され、曲折部32の疲労破壊が確実に防止
される。
【0033】そして、第3実施形態においては、切起し
片25を設けることによって形成された装着孔26を、
図略のハウジングに対する雌端子1b固定用の部位とし
て利用することができる。例えば、ハウジング内の所定
個所に、通常の締結手段に加えて、図8に示すような、
先端部に上記装着孔26に対応した嵌合爪61を有する
締結杆6を設けることにより、雌端子1bのハウジング
への装着時に、装着孔26を嵌合爪61に外嵌すること
によって雌端子1bのハウジングへの装着状態が確実な
ものになる。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の雌端子によれ
ば、内部に弓なりに形成された接続片を有し、相手側の
雄端子が上記雌端子本体内に嵌装されることにより接続
片の山高さが低くなるように弾性変形するように雌端子
を構成し、接続片の下部に接続片と近似した形状の弾性
片を装着し、しかもこの弾性片を、接続片が弾性変形し
た状態で弾性変形するように上記雌端子本体に取り付け
たため、雄端子を雌端子本体に嵌装することによって雌
端子本体内に装着された接続片の山部の上り傾斜が雄端
子に当接し、雄端子の進行によって山部が下方に押圧さ
れた状態になって接続片が撓みつつ雄端子は雌端子本体
の奥部に侵入するとともに、雄端子の先端部が山部の頂
部を通過した状態で接続片の撓みはなくなり、雄端子の
雌端子本体内への侵入が完了した時点で雄端子は接続片
の撓みによる弾性力を受け、これによって雄端子の雌端
子に対する接続状態を安定させることができる。
【0035】そして、接続片の下部には近似形状の弾性
片が配置されており、接続片の撓みに応じて弾性片も弾
性変形して撓むため、嵌装された雄端子には接続片に加
えて弾性片の弾性力が加えられ、これによって雄端子の
雌端子本体に対する接続状態をさらに安定したものにす
ることができる。
【0036】従って、雌端子が小型化し、これによって
雌端子を構成している金属板の厚み寸法が小さくなり、
雌端子本体と一体の接続片の弾性変形による弾性力が小
さくなって雄端子を確実に保持し得ない状態になって
も、弾性片を併用することによって接続片の付勢力の不
足分を補うことが可能になり、これによって雌端子の小
型化に十分対応することができる。
【0037】本発明の請求項2記載の雌端子によれば、
雌端子本体の入口側の端縁から突設された突設片を雌端
子本体内に向けて折り返すことによって接続片を形成
し、弾性片は、接続片が所定の山高さに弾性変形した状
態で接続片に当接してそれ以上の接続片の弾性変形を阻
止する、接続片に向かって折り曲げられた変形規制部を
有しているため、雄端子の雌端子本体内への嵌装による
接続片の曲折部の撓み量は、接続片が弾性片の端部に設
けられた接続片に当止することによってそれ以上大きく
ならないように規制され、これによって接続片の過度の
撓みが抑制され、曲折部の疲労による弾性力の低下や接
続片の損傷を回避することが可能になり、雌端子の寿命
を延長させる上で有効である。
【0038】本発明の請求項3記載の雌端子によれば、
雌端子本体の入口側の端縁から突設された突設片を雌端
子本体内に向けて折り返すことによって接続片を形成
し、雌端子本体には、接続片が所定の山高さに弾性変形
した状態で接続片または弾性片に当接してそれ以上の接
続片の弾性変形を阻止するように接続片に向かって切り
起こされた変形規制部を設けたため、雄端子の雌端子本
体内への嵌装による接続片の撓み量は、接続片または弾
性片が、雌端子本体に切り起こされた変形規制部に当止
することによってそれ以上大きくならないように規制さ
れて接続片の過度の撓みが防止され、これによって曲折
部の疲労による弾性力の低下や接続片の折損を防止する
ことができる。
【0039】そして、請求項2および3記載の雌端子に
おいて、接続片が疲れ限度を越えて撓まないように変形
規制部を寸法設定することにより、接続片の撓み回数が
非常に多くなっても弾性力は低下しないため、接続片の
撓み回数に拘らず接続片への疲労の蓄積は回避され、こ
れによって雌端子の寿命をさらに延長させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雌端子の第1実施形態を示す一部
切欠き斜視図であり、雄端子が雌端子に接続される直前
の状態を示している。
【図2】本発明に係る雌端子の第1実施形態を示す一部
切欠き斜視図であり、雄端子が雌端子に接続された状態
を示している。
【図3】図1に示す雌端子の側面視の断面図である。
【図4】本発明の作用を説明するための雌端子の側面視
の断面図であり、(イ)は、雄端子が雌端子に接続され
る直前の状態、(ロ)は、雄端子が雌端子に接続された
状態をそれぞれ示している。
【図5】本発明に係る雌端子の第2実施形態を示す側面
視の断面図である。
【図6】本発明に係る雌端子の第3実施形態を示す一部
切欠き斜視図である。
【図7】図6に示す雌端子の側面視の断面図である。
【図8】第3実施形態の雌端子がハウジングの一部に取
り付けられた状態を示す側面視の断面図である。
【図9】従来の雌端子を例示する側面視の断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b 雌端子 2 雌端子本体 21 嵌装口 22 接続室 23 側壁 24,24a 貫通孔 25 切起し片 26 装着孔 3 接続片 30 突設片 31 山部 32 曲折部 33 スポット接点 4,4a 弾性片 41 装着部 41a 嵌合片 42 山部 43 変形規制部 44 第2変形規制部 4b 弾性片 41b 下部片 42b 上部片 43b 曲折部 44b 嵌合片 5 雄端子 6 締結杆 61 嵌合爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に雌端子本体と一体の弾性変形可能
    に弓なりに形成された接続片を有し、相手側の雄端子が
    上記雌端子本体内に着脱自在に嵌装されることにより上
    記弓なりの接続片の山高さが低くなるように弾性変形
    し、その弾性力によって雄端子を雌端子内に保持するよ
    うに構成された雌端子において、上記弓なりに形成され
    た接続片の下部に接続片と近似した形状の弾性片が装着
    され、この弾性片は、上記接続片が弾性変形した状態で
    弾性変形するように上記雌端子本体に取り付けられてい
    ることを特徴とする雌端子。
  2. 【請求項2】 上記接続片は、雌端子本体の入口側の端
    縁から突設された突設片が雌端子本体内に向けて折り返
    されて形成され、上記弾性片の端部に上記接続片が所定
    の山高さに弾性変形した状態で接続片に当接してそれ以
    上の接続片の弾性変形を阻止するように接続片に向かっ
    て折り曲げられた変形規制部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の雌端子。
  3. 【請求項3】 上記接続片は、雌端子本体の入口側の端
    縁から突設された突設片が雌端子本体内に向けて折り返
    されて形成され、上記雌端子本体には、上記接続片が所
    定の山高さに弾性変形した状態で接続片または上記弾性
    片に当接してそれ以上の接続片の弾性変形を阻止するよ
    うに接続片に向かって切り起こされた変形規制部が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の雌端子。
JP11701697A 1996-12-10 1997-05-07 雌端子 Pending JPH10228940A (ja)

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