JP2010225594A - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図ることができるともに加圧部材の撓みが所定量内に抑制され動作の信頼性が向上する開閉器を提供すること。
【解決手段】固定接触子20は、対を成し先端を開口部に向けて互いに略平行に対向して配置された通電部材31と、通電部材31を先端部が互いに接近する方向に付勢する板ばね(加圧部材)43と、少なくとも通電部材31及び板ばね43の周囲を覆う外枠45とを備え、板ばね43は対向する通電部材31の外側に配置され、板ばね43は、断面くの字型の薄板ばね状を成し、くの字の頂部で通電部材31の中央部を押圧し、板ばね43の断面くの字型の凹部側に板ばね43の撓みを所定量内に抑制する突起部45bが設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ガス絶縁開閉装置などの開閉器に関し、特に、回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子とを備えた開閉器に関するものである。
回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子とを備えた開閉器においては、通電部材が適切な圧力にて可動接触子を挟み込むように、一般に、通電部材の先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材を有し、可動接触子に対して固定接触子が揺動可能に支持されている。
この加圧部材に関しては、対を成し略平行に対向して配置された通電部材を、先端部が互いに近づく方向に力を作用させればよいので、例えば、対を成す通電部材の間にコイルばねを配置する方法や、通電部材の外側に重ね板ばねを配置する方法が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。また、固定接触子の支持方法に関しては、可動接触子が接触する方向の接続導体の両端においてボルトを介して軸支する方法などが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実開昭53−159563号公報 特開平10−321084号公報
しかしながら、対を成す通電部材間の空間は、ブレード型の可動接触子が進入する空間でもあるので、この空間にコイルばねを配置すると通電部材の長さ方向に固定接触子が大きくなる上に、対を成す2枚の通電部材毎にコイルばねを必要とし、更にこのコイルばねと係合するピンを必要とし著しく部品点数が増大するので改善が望まれていた。
更に、対を成す通電部材間は、ブレード型の可動接触子が正常に進入しやすいように、一般に可動接触子が離間している状態で所定の開き幅に保たれるが、通電部材を所定の位置に抑止する抑止部材が、対を成す通電部材間の略中央に位置するため、通電部材や抑止部材の寸法公差により、通電部材先端の開き幅のばらつきが大きくなり易いので改善が望まれていた。
更に、重ね板ばねは、板ばねの略中央に加わる過大な応力を緩和しつつ、通電部材の外側に配置することができるが、板ばねの部品点数が増大すると共に、重ねた板ばね同士を固定するために外枠(カバー)と一体でボルト止めする必要があり、ボルトに電界が集中し易くなり、電界を遮蔽する上で好ましくないので改善が望まれていた。
一方、可動接触子が接触する方向の両端において、固定接触子を軸支する場合、例えば開閉器全体の縮小化や内部構造の適正化のために、その近傍を覆うように接触導体が配置されると、固定接触子の取付作業用の組立スペースが無く、作業が阻害されるので改善が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の縮小化を図ることができるとともに、容易な方法にて、通電部材の先端部の開き幅を所定の広さに保つことができる開閉器を得ることを目的とする。更に、装置の大形化を抑制しつつ簡素な構造且つ容易な組立方法にて固定接触子を揺動可能に支持することができる開閉器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第一の発明の開閉器は、回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子を備えた開閉器において、固定接触子は、対を成し先端を開口部に向けて互いに略平行に対向して配置された通電部材と、通電部材の基部を傾動可能に支持する基台部材と、通電部材を先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材と、少なくとも通電部材及び加圧部材の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する遮蔽部材とを備え、加圧部材は対向する通電部材の外側に配置され、遮蔽部材は、通電部材の先端部に係合することにより、加圧部材の付勢力に打ち勝って通電部材先端部の開き幅を所定の広さに保つ上に、加圧部材の撓みを所定量内に抑制することを特徴とする。
また、第二の発明の開閉器は、回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子を備えた開閉器において、固定接触子は、対を成し先端を開口部に向けて互いに略平行に対向して配置される通電部材と、通電部材の基部を傾動可能に支持する基台部材と、通電部材を先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材と、少なくとも通電部材の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する遮蔽部材とを備え、基台部材は、可動接触子に対して揺動可能に所定の遊びを有して支持導体の先端部から支持されていることを特徴とする。
第一の発明の開閉器によれば、加圧部材は対向する通電部材の外側に配置され、遮蔽部材は、通電部材の先端部に係合することにより、加圧部材の付勢力に打ち勝って通電部材先端部の開き幅を所定の広さに保つので、簡素な構造で装置の縮小化を図ることができるとともに、容易な方法にて、通電部材の先端部の開き幅を所定の広さに精度良く保つことができるという効果を奏する。
第二の発明の開閉器によれば、基台部材は、可動接触子に対して揺動可能に所定の遊びを有して支持導体から支持されているので、装置の大形化を抑制しつつ簡素な構造且つ容易な組立方法にて固定接触子を揺動可能に支持することができるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる開閉器の実施の形態の主母線に沿う面での断面図である。 図2は、開閉器の絶縁操作軸に沿う面での断面図である。 図3は、可動接触子の自由端の回転軌跡を含む面における固定接触子の断面図である。 図4は、図3の固定接触子の側面図である。 図5は、図3の固定接触子の上面図である。 図6は、開路時の固定接触子を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。 図7は、完全閉路時の固定接触子及び可動接触子の一部を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。 図8は、支持枠(基台部材)を正面側から見た様子と側面側から見た様子と底面側から見た様子とを関連付けて示す図である。 図9は、板ばね(加圧部材)を正面側から見た様子と側面側から見た様子とを関連付けて示す図である。
以下に、本発明にかかる開閉器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は本発明にかかる開閉器の実施の形態の主母線に沿う面での断面図である。図2は開閉器の絶縁操作軸に沿う面での断面図である。タンク10は、他のタンクと連通する開口部を絶縁スペーサ12で仕切られて密閉された空間を形成している。この密閉された空間には六フッ化硫黄ガスなどの絶縁ガスが充填されている。タンク10内には、水平方向に延びるように配置された三相の主母線11が収納されている。主母線11には、固定側支持導体21及び接続導体22を介して固定接触子20が各相に配設されている。また、タンク10内の別の位置には、接地用固定側支持導体25及び接続導体22を介して三つの接地用固定接触子23が配設されている。
タンク10内のさらに別の位置には、スペーサ接続導体29にて絶縁スペーサ12から支持された3本の可動側支持導体28がタンク10の中心部に向かって延びている。可動側支持導体28の先端部は、図2によく示されるように、それぞれスリットが形成されて二股状にされたスリット付き導体27とされている。このスリット付き導体27には、3本のスリット付き導体27を一括して貫通するように絶縁操作軸30が配設されている。絶縁操作軸30は自らを囲繞する絶縁物によりスリット付き導体27から絶縁された状態で回転自在に支持されている。
そして、この絶縁操作軸30に軸支されてブレード型(板状)の可動接触子26がそれぞれのスリット付き導体27に設けられている。この可動接触子26は、回動中心から半径方向に延在する概略細長板状を成し、絶縁操作軸30を回動中心として自由端26aが回転軌跡Lを描くように回動する。そして、先端の自由端26aを固定接触子20と接触させたり、接地用固定接触子23と接触させたりする。可動接触子26は、図1によく示されるように、スリットに収納された完全開路位置を中心として、図中矢印Qのように回動して、固定接触子20と接触する完全閉路位置と接地用固定接触子23と接触する接地位置との間を往復動作する。可動接触子26の回動範囲の一方端側に固定接触子20が配置され、回動範囲の他方端側に接地用固定接触子23が配置されている。そして、スリット付き導体27から固定接触子20に至る回転角度とスリット付き導体27から接地用固定接触子23に至る回転角度とが同じ角度とされている。
固定接触子20及び接地用固定接触子23は、それぞれ可動接触子26が進入する開口部20aが形成された断面概略コの字型を成し、この開口部20aは各々絶縁操作軸30方向に向けて配設されている。固定接触子20と接地用固定接触子23とは、概略同じ構造を成しており、以降、主に固定接触子20の構造に関して説明する。
図3は可動接触子の自由端の回転軌跡を含む面における固定接触子の断面図である。図4は図3の固定接触子の側面図である。図5は図3の固定接触子の上面図である。図6は開路時の固定接触子を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。図7は完全閉路時の固定接触子及び可動接触子の一部を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。
図3に良く示されるように、可動接触子26の自由端26aは、可動接触子26の回動軌跡Lに沿った形状を成している。このような形状とすることにより、可動接触子26が電圧印加状態で回動する際の自由端26aの電界を回動範囲を増大させずに緩和することができる。尚、自由端26aが矩形の場合、角部に電界が集中するので好ましくない。
固定接触子20は、対を成し先端を開口部20aに向けて互いに略平行に対向して配置される6対の通電部材31と、通電部材31の基部31aを傾動可能に支持する支持枠(基台部材)33と、通電部材31を先端部が互いに接近する方向に付勢する板ばね(加圧部材)43と、通電部材31、支持枠33及び板ばね43の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する外枠(遮蔽部材)45とを備えている。
通電部材31は、輪郭が概略へちま形の平板状を成し、側辺部に形成された湾曲部31c(図6)を隣接させるようにして2枚が一対となってハの字状に並べられ、さらにこのハの字状の一対が可動接触子26の回転軌跡L方向に所定の間隔を空けながら6対併設されている。つまり、12枚の通電部材31が6枚づつ2列に各々主面を平行にして並べられている。そして、各々列を成す6枚の通電部材31は、基部31aに穿孔された貫通孔を挿通する支持棒35により一括して支持されている。支持棒35は通電部材31の貫通孔に緩く嵌り、これにより、通電部材31は傾動可能に支持され、通電部材31の先端部の離間間隔(開き幅)が大小変化するようにされている。
図8は支持枠(基台部材)33を正面側から見た様子と側面側から見た様子と底面側から見た様子とを互いに関連付けて示す図である。支持枠33は、矩形枠状の枠状部33aと、枠状部33aの二つの短辺にて直角に折れ曲がりさらに短辺長手方向に延びて形成された板状部33bとから構成されている。板状部33bには、支持棒35を貫通させて支持棒35及び外枠45を固定するための貫通孔33cが穿孔されている。支持枠33は固定接触子20の基台を構成しており、固定接触子20の各部材は、この支持枠33から支持されている。支持棒35は、締結部材37にて外枠45に締結されている(図3、図4)。
板ばね(加圧部材)43は、断面くの字型の薄板ばね状を成し、対向する通電部材31の外側(通電部材31と外枠45との間)に配置されている(図6、図7)。図9は板ばね43を正面側から見た様子と側面側から見た様子とを関連付けて示す図である。板ばね43には、通電部材31と等ピッチで、スリット43aが形成され、通電部材31の間隔に対応した櫛歯状を成している。スリット43aにて分割された歯状部43cの幅は、通電部材31の厚さよりわずかに大きくされ、通電部材31が可動接触子26の接触によって傾いても歯状部43cから逸脱することがない構造となっている。各歯状部43cの両端(先端と基端)には、当接部面積を小として接触が安定するようにエンボス加工43bが施されている。そして、板ばね43はくの字の頂部で通電部材31の中央部を押圧して、通電部材31をその先端部が互いに接近する方向に付勢する。加圧部材を薄板ばねで構成し、さらに通電部材31の外側に配置することにより、固定接触子の小形化、構造の簡素化が図られ、ひいては開閉器全体の小形化が図られている。通電部材31の中央部を押圧することにより各接点の接圧の均等化が図られている。板ばね43の材料は、ばね性に優れたものが好ましく。例えば、ばね鋼(SK、SUPなど)、ばね用ステンレス鋼他である。
なお、断面くの字型の凹部側の外枠45に、板ばね43の撓みを所定量内に抑制する突起部45bが設けられている。突起部45bを設けることにより、例えば可動接触子26が偏心して接触するときの板ばね43の撓みを所定内に抑制して板ばね43に過大な応力が加わることを防止する。なお、突起部45bを設ける位置は、板ばね43のくの字型の凹部側であればよく、外枠45に設けられてもよいし、板ばね43の裏面に設けられてもよい。
また、スリット43aは、両端を残して中間部のみに形成されてもよいし、また、全長にわたって形成されて、各歯状部43cが別々に分割されるようにしてもよい。また、板ばね43の配置は、上述のようにくの字の頂部を通電部材31側とするのが理想であるが、他部材との干渉等により逆向きとしても概略同様の効果を得ることができる。
外枠(遮蔽部材)45は、例えば形状的な自由度が大きく電界の遮蔽に効果的な鋳物で作製され、固定接触子20の外殻を構成しており、対を成し略平行に対向して配置された通電部材31、支持枠33及び板ばね43の周囲を覆う概略箱状を成し、通電部材31の先端部間隙に対応する位置にブレード型の可動接触子26が進入する開口部20aが形成されている。一方、外枠45の接続導体22側は、内部部品の挿入及び接続導体22への固定のため開放されている。開口部20aに面する先端対向縁部は、内側に断面略L字状に折り曲げられている、そして、外枠45は、係合部として形成された当該断面略L字状に折り曲げられた先端部を、被係合部である通電部材31の先端部に形成された切り欠き31bに係合させることにより、板ばね43の付勢力に打ち勝って、通電部材31の先端部の開き幅を所定の広さに保つ。外枠45は、接続導体22側端部にU字型の締結用切り欠きを有しており、この締結用切り欠きに支持棒35を挿入して、支持棒35に螺合された締結部材37によって支持棒35とともに支持枠33に締結されている(図3、図4)。本実施の形態においては、係合部として形成された当該断面略L字状に折り曲げられた外枠45の先端部を、被係合部である通電部材31の先端部に形成された切り欠き31bに係合させることにより通電部材31の先端部の開き幅を所定の広さに保ち、従来存在した所定の抑止部材を無くして構造の簡素化を図っている。更に、ハの字状に傾動する通電部材31を先端部で抑止することにより、通電部材31の略中央部で抑止する場合に比べて、同程度の部品寸法のばらつきでも開き幅の間隔のばらつきが少なくなる構造とし可動接触し26が接離するときの負荷のばらつきを抑制している。なお、本実施の形態においては、通電部材31の先端部に切り欠き31bを設けて、外枠45の断面略L字状部と係合させているが、この切り欠き31bに替えて、例えば丸みを帯びる通電部材の先端部に概略弧状の輪郭より外方に突出する小さな突出部を設けて、この突出部と断面略L字状部と係合させるようにしてもよい。
接続導体22は、支持枠33を支持することにより、固定接触子20全体を支持している。接続導体22は、先端に支持枠33の枠状部33aの板厚よりも大きい高さDの突出部22aを有している(図6)。そして、この突出部22aを枠状部33aに開口された中央矩形穴33dに貫通させて嵌めあわせ、さらに、突出部22aの先端に、ねじとワッシャーから成る抜け止め部材41を締結して支持枠33の脱落を防止している。これにより、枠状部33aの板厚と突出部22aの高さの差分だけ遊び(がたつき)が形成される。この構造にて固定接触子20が揺動可能とされている。固定接触子20は、可動接触子26が偏心して固定接触子20に進入する際、可動接触子26が偏心する側へ追従するように僅かに揺動して、可動接触子26が固定接触子20の通電部材31とスムーズに接触するように構成されている。なお、本実施の形態においては、接続導体22の先端に支持枠33の枠状部33aの板厚よりも大きい高さの突出部22aを設け、この突出部22aに支持枠33の枠状部33aを貫通させることにより、所定の遊び(がたつき)を形成しているが、例えば、突出部22aに替えてスペーサを挟み込むなどして、所定の遊び(がたつき)を形成してもよい。
ねじとワッシャーから成る抜け止め部材41は、2組が外枠45の開口部20aから挿入されて接続導体22の突出部22aに締結されている(図3、図5)。抜け止め部材41は、可動接触子26と接触することがないように、可動接触子26が最も接触導体22に接近した位置で、可動接触子26の自由端26aから所定の距離離れた位置に設けられている。抜け止め部材41は、開口部20a側から締結可能とされているので、支持枠33に、通電部材31、支持棒35、板ばね43及び外枠45が組み付けられて成る組立体を、接続導体22に固定する際、この組立体を突出部22aに装着して、その後、開口部20aからトルクレンチ等の工具を挿入して抜け止め部材41を締結することができ、組み立て作業の容易性が図られている。また、この構造により、例えば特許文献2に示されるような従来必要とした組み立てスペースを削減することができる。
このような構成の開閉器においては、板ばね(加圧部材)43が、対向する通電部材31の外側に配置されているので、対を成し略平行に対向して配置された通電部材31間の空間を有効に活用することができ、固定接触子20の高さ寸法を縮小することができる。また、加圧部材として厚さの小さい板ばね43を用いることで固定接触子20の幅寸法を縮小することができ、ひいては開閉器全体の小形化を図ることができる。そして、従来の他力形(通電部材を別の加圧部材で加圧するタイプ)の加圧構造に対して部品点数を削減することができるとともに、従来の自力形(ばね性を有する通電部材自体の撓みで加圧するタイプ)の加圧構造に対して大幅に寸法を縮小化することができる。
外枠45は、先端部を通電部材31の先端部に形成された切り欠き31bに係合させることにより、通電部材31の先端部の開き幅を所定の広さに精度良く保つので、可動接触子26が接離するときの負荷のばらつきを抑制して動作を安定化させることができる。また、外枠45の先端部を通電部材31の抑止構造として利用することで、開閉器全体を大きくすることなく、部品点数を増やさずに抑止構造を実現することができる。
また、本実施の形態の開閉器においては、支持枠(基台部材)は、所定の遊びを有して接続導体(支持導体)22から支持されているので、簡素な構造且つ容易な組立方法にて固定接触子20が可動接触子26に対して揺動可能となり、可動接触子26が固定接触子20に侵入する際、動作が滑らかとなり信頼性が向上する。
さらに、本実施の形態の開閉器においては、通電部材31は、可動接触子26の回動軌跡方向に所定の間隔を空けながら複数個併設され、板ばね(加圧部材)43は、部分的なスリット構造として複数個の通電部材31に対応した数の歯状部43cを持つので、並列する複数の通電部材31に対して個別に接圧を付与することができ、可動接触子26が進入する際に、通電部材31が各々独立して動作可能なため、挿入力の増大を回避することができる。また、板ばね43を、部分的なスリット構造とすることで部品を一体化して取り扱いを容易にしている。
以上のように、本発明にかかる開閉器は、回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子とを備えた開閉器に適用されて有用なものである。
10 タンク
11 主母線
12 絶縁スペーサ
20 固定接触子
20a 開口部
21 固定側支持導体(支持導体)
22 接続導体(支持導体)
22a 突出部
23 接地用固定接触子
25 接地用固定側支持導体(支持導体)
26 可動接触子
26a 自由端
27 スリット付き導体
28 可動側支持導体
29 スペーサ支持導体
30 絶縁操作軸(回転軸)
31 通電部材
31a 基部
31b 切り欠き(被係合部)
33 支持枠(基台部材)
33a 枠状部
33b 板状部
33c 貫通孔
33d 中央矩形穴
35 支持棒
37 締結部材
41 抜け止め部材
43 板ばね(加圧部材)
43a スリット
43b エンボス加工
43c 歯状部
45 外枠(遮蔽部材)
45a 折り曲げ部(係合部)
45b 突出部

Claims (8)

  1. 回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、前記可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子を備えた開閉器において、 前記固定接触子は、
    対を成し先端を開口部に向けて互いに略平行に対向して配置された通電部材と、
    前記通電部材を先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材と、
    少なくとも前記通電部材及び前記加圧部材の周囲を覆う外枠とを備え、
    前記加圧部材は対向する前記通電部材の外側に配置され、
    前記加圧部材は、断面くの字型の薄板ばね状を成し、くの字の頂部で前記通電部材の中央部を押圧し、
    前記加圧部材の断面くの字型の凹部側に該加圧部材の撓みを所定量内に抑制する突起部が設けられている
    ことを特徴とする開閉器。
  2. 前記通電部材の基部を傾動可能に支持する基台部材を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  3. 前記外枠は、前記通電部材の先端部に係合することにより、前記加圧部材の付勢力に打ち勝って前記通電部材の先端部の開き幅を所定の広さに保つ
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  4. 前記外枠は、先端部を前記通電部材の先端部に形成された切り欠きに係合させることにより、前記通電部材の先端部の開き幅を所定の広さに保つ
    ことを特徴とする請求項3記載の開閉器。
  5. 前記通電部材は、前記可動接触子の回動軌跡方向に複数個併設され、
    前記加圧部材は、複数個の前記通電部材に対応した数の歯状部を持つ櫛歯状を成す
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  6. 前記基台部材は、前記可動接触子の回動面に対して直交する方向に揺動可能に所定の遊びを有して支持導体から支持されている
    ことを特徴とする請求項2記載の開閉器。
  7. 前記支持導体は、前記通電部材の基部側から先端部側に向かう方向に前記基台部材よりも突出する突出部を有し、該突出部を前記基台部材に開口された穴に嵌めあわせ、前記突出部の先端に抜け止め部材を固定することにより、前記突出部と前記基台部材の開口との間に前記基台部材を揺動可能に所定の遊びを有して支持している
    ことを特徴とする請求項6記載の開閉器。
  8. 前記抜け止め部材は、前記可動接触子が最も接触導体に接近した位置で、前記可動接触子の自由端から所定の距離を置いて離れている
    ことを特徴とする請求項7記載の開閉器。
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