JP2003248352A - 複写機及び複合機 - Google Patents

複写機及び複合機

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JP2003248352A
JP2003248352A JP2002049782A JP2002049782A JP2003248352A JP 2003248352 A JP2003248352 A JP 2003248352A JP 2002049782 A JP2002049782 A JP 2002049782A JP 2002049782 A JP2002049782 A JP 2002049782A JP 2003248352 A JP2003248352 A JP 2003248352A
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lever
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Yasutoshi Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体を大型化することなく、運搬に
適した位置に持ちやすい運搬用レバーを有し、また、運
搬中に運搬用レバーのロックが誤動作により解除される
事態を確実に防止すること。 【解決手段】 装置本体から上方に水平状態まで回動す
る運搬用レバー102が水平状態とされた時の上面に嵌
合溝301を設ける一方、下方移動し運搬用レバー10
2の嵌合溝301に嵌合して運搬用レバー102の下方
への回動を規制すると共に、上方移動し運搬用レバー1
02との嵌合を解除して運搬用レバー102を下方に回
動自在にするロック部材203を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬する際に運搬
者が持ちやすいように運搬用レバーを有する複写機及び
複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複写機又は複合機は、重
量が約100kgと重い機器であるため、階段を登りな
がら運搬するのは困難であった。一方、複写機を納品す
る事務所が常にエレベータを備えているとは限らないた
め、運搬者が手で複写機を持って階段を運搬する必要性
が存在する。
【0003】そのため、この種の機器には、装置本体に
運搬用レバーを取り付けたものがある。このような運搬
用レバーは、複写機の水平方向に引き出し可能に設けら
れている。
【0004】図16は、従来の複写機1600の外観を
示す斜視図である。図16(a)、(b)に示すよう
に、運搬用レバー1601は、非運搬時には装置内部に
収納される一方、運搬時には装置外部に引き出して使用
される。
【0005】複写機1600を階上に運搬する場合、こ
の運搬用レバー1601は装置の左右の側面にそれぞれ
2本づつ突き出るので、2人以上の運搬者が装置の左右
にそれぞれ位置し、両腕で運搬用レバー1601を握
り、装置全体を持ち上げて階段を登る、という作業を行
っていた。
【0006】なお、このような運搬用レバー1601
は、通常、図17に示すように、複写機1600のメイ
ンフレーム1700に固定されている。これにより、運
搬用レバー1601を持ち上げる力を直接メインフレー
ム1700に加えて複写機1600を運搬していた。
【0007】また、運搬途中で運搬用レバー1601が
装置内部に戻ると危険であるため、運搬用レバー160
1にはロック機構が設けられていた。このロック機構の
働きにより運搬用レバー1601は装置外部に突き出た
状態に維持される。運搬作業が終了すると、このロック
機構を解除して、運搬用レバー1601を装置内部に収
納していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の技術では、以下のような問題が生じていた。
【0009】即ち、運搬用レバー1601を横方向にス
ライドさせて、装置内部に収納したり装置外部に出した
りする構成であると、複写機1600には正面の開閉カ
バーや給紙カセット段が存在するため、その邪魔になら
ない位置に設けなければならない。そのため、運搬用レ
バー1601の取付位置が大幅に制約されるという問題
があった。
【0010】また、かかる制約下で運搬に適した位置に
運搬用レバー1601を配置するとなると、運搬用レバ
ー1601の太さを細く構成しなければならなかった。
この場合、複写機1600の重量は重いので、運搬用レ
バー1601を握る手に運搬用レバー1601が食い込
み、非常に運搬作業をしにくいものになっていたという
問題があった。逆に、前述の制約下で運搬に適した位置
に太い運搬用レバーを設けた場合には、複写機1600
全体を大型化しなければならないという問題が生ずる。
【0011】さらに、従来の技術では、運搬用レバー1
601を持ち上げる際の力がメインフレーム1700に
直接加わるので、メインフレーム1700を変形させ、
一定の位置精度により維持されている記録部などを構成
する各部材の相互関係を崩し、画質を低下させるなどの
不都合の発生するという問題があった。
【0012】さらに、ロック機構の解除機構が、複写機
1600の運搬中に運搬用レバー1601を握っている
手と同じ手で解除できるものであると、運搬中に手が誤
って解除機構に接触し、ロック機構が解除されるという
事態が生ずる。そのため、ロック機構の解除機構は、運
搬用レバー1601に近傍にありつつも、運搬中に手が
誤って接触しても解除されない機構であることが要請さ
れる。
【0013】本発明は、かかる問題点に鑑みて為された
ものであり、装置全体を大型化することなく、運搬に適
した位置に持ちやすい運搬用レバーを有し、また、運搬
中に運搬用レバーのロックが誤動作により解除される事
態を確実に防止することができる複写機又は複合機を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体から
上方に水平状態まで回動する運搬用レバーが水平状態と
された時の上面に嵌合溝を設ける一方、下方移動しこの
嵌合溝に嵌合して運搬用レバーの下方への回動を規制す
ると共に上方移動し運搬用レバーとの嵌合を解除して運
搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段を設けて
いる。
【0015】これにより、装置全体を大型化することな
く、運搬に適した位置に持ちやすい運搬用レバーを有
し、また、運搬中に運搬用レバーのロックが誤動作によ
り解除される事態を確実に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る複写機
は、装置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部
に露出されると共に下方に回動して装置内部に収納さ
れ、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用
レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記
運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌
合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共
に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用
レバーを下方に回動自在にするロック手段と、を具備す
る構成を採る。
【0017】この構成によれば、運搬用レバーを水平状
態とし、装置本体を運搬可能状態とした場合にはロック
手段を上方に上げなければ、運搬用レバーは下方には回
動しない。これにより、ロック手段を解除するにはロッ
ク手段を上方に上げるという運搬用レバーを握ったまま
ではできない別の操作をしなければならず、運搬用レバ
ーを握っている手と同じ手ではロック手段を解除できな
い。したがって、装置の運搬中にロック手段に誤って指
が接触してロック手段が解除されることはなく、運搬中
に運搬用レバーが回動して運搬のバランスを崩すという
危険を確実に回避することができる。
【0018】本発明の第2の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、を具備し、前記運搬
用レバーは装置内部に収納される際、長辺が縦状態とな
るよう収納される構成を採る。
【0019】この構成によれば、運搬用レバーを装置内
部に収納する場合には長辺が縦状態となるように収納さ
れる。これにより、例えば、給紙カセット段は複数段重
なるため空きスペースは縦方向であれば同一個所に生じ
るが、この空きスペースを有効に利用することができ
る。このため、この空きスペースの領域が許す限り、最
大限運搬用レバーを太くでき、持ちやすい運搬用レバー
を実現できる。
【0020】また、空きスペースを利用するので、収納
部のために特別に領域を確保する必要がなく、装置が大
型化するのを防止することができる。
【0021】本発明の第3の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する一方、下面近傍に
突出片を有する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で
水平状態とされた前記運搬用レバーの上面に向けて下方
移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方へ
の回動を規制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合
を解除して前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロ
ック手段と、前記運搬用レバーを収納すると共に水平状
態とされた前記運搬用レバーの前記突出片を保持する保
持部を有する収納部と、を具備し、前記運搬用レバーを
上方に水平状態まで回動し、前記突出片が前記保持部に
保持される位置まで装置本体から引き出し、この状態の
前記運搬用レバーに対し前記ロック手段を下方移動させ
前記嵌合溝に嵌合させる構成を採る。
【0022】この構成によれば、運搬用レバーを水平状
態まで回動し、突出片が保持部に保持される位置まで装
置本体から引き出し、運搬用レバーの下方への回動を不
能な状態とし、この状態でロック手段を下方移動させて
回動を禁止(ロック)する。これにより、単に運搬用レ
バーを回動させて水平状態にしただけではロックはかか
らず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とする
ので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な
運搬を保証することができる。
【0023】本発明の第4の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する一方、下面近傍に
突出片を有する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で
水平状態とされた前記運搬用レバーの上面に向けて下方
移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方へ
の回動を規制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合
を解除して前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロ
ック手段と、前記運搬用レバーを収納すると共に水平状
態とされた前記運搬用レバーの前記突出片を保持する保
持部を有する収納部と、を具備し、前記運搬用レバーの
嵌合溝に嵌合した前記ロック手段を上方移動させ、前記
運搬用レバーを装置本体側に押し込んで前記突出片を前
記保持部から外し、前記運搬用レバーを自重により下方
に回動させる構成を採る。
【0024】この構成によれば、運搬用レバーを収納す
る場合、ロック手段を解除するだけではなく、さらに運
搬用レバーを押し込むことで運搬用レバーを回動可能と
する。これにより、運搬用レバーが下方に回動するまで
に2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除に
より直ちに運搬用レバーが回動する場合に比べて、万が
一ロックが誤って解除された場合でも、急には運搬用レ
バーは回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0025】本発明の第5の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、を具備し、水平状態
とされた運搬用レバーの先端は当該運搬用レバーの下面
よりも下方側に突出した形状の樹脂製カバーで覆われて
いる構成を採る。
【0026】この構成によれば、運搬用レバーの先端を
下面よりも下方側に突出した形状の樹脂製カバーで覆う
ことにより、運搬用レバー自体を板金で形成した場合で
あっても運搬用レバーの先端を下方側に突出した形状と
することができる。このため、運搬用レバーを掴んだ手
が樹脂製カバーにひっかかって、運搬用レバーから手が
抜けるのを防止することができる。
【0027】また、運搬用レバーの先端を樹脂製カバー
で覆うことにより、運搬用レバーを下方に回動させて収
納する際に装置本体の内壁に当たった場合の衝撃を樹脂
製カバー自身の弾力で吸収することができる。これによ
り、運搬用レバーの先端が装置本体の内壁に当たる際に
生ずる衝撃音を、板金と板金とが当たる際の衝撃音に比
べて小さくすることができる。
【0028】本発明の第6の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前記収
納部の外壁面に沿って移動する構成を採る。
【0029】この構成によれば、ロック手段を収納部の
外壁面に沿って移動させることにより、ロック手段が上
下方向に移動する際の案内ガイドとして収納部の外壁面
をそのまま利用することができる。このため、案内ガイ
ドとして別部材を設ける必要がなく、その分部品点数の
削減を図ることができる。
【0030】本発明の第7の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前記収
納部の外壁面に沿って移動し、前記嵌合溝は前記収納部
の外壁面に沿って前記ロック手段が下方移動する位置に
設けられている構成を採る。
【0031】この構成によれば、ロック手段は、収納部
の外壁面近傍で運搬用レバーの回動を規制することがで
きる。このため、ロック手段の嵌合位置から先端までの
長さを最大限長くでき、運搬用レバーの持ち領域を最大
限長くすることができるので、持ち易い運搬用レバーを
実現して、安定した装置本体の運搬を確保することがで
きる。
【0032】本発明の第8の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前記収
納部の外壁面に沿って移動し、前記運搬用レバーが前記
収納部内に収納されている場合の前記ロック手段の下方
移動は、前記ロック手段の表面に設けられた開口部を介
して前記収納部の外壁面に固定されたねじで規制される
構成を採る。
【0033】運搬用レバーが装置内部に収納されている
場合、ロック手段は上下に移動可能に設けられているの
で、落下防止のための機構がなければ落下する。本発明
の第8の態様では、ロック手段の落下防止のための手段
としてねじを用いることにより、特別な機構を設ける必
要がないので、簡易な構成且つ低コストでロック手段の
落下を防止することができる。
【0034】本発明の第9の態様に係る複写機は、装置
本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出さ
れると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平状
態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバーと、
上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
収納する収納部と、を具備し、前記収納部は水平状態と
された運搬用レバーの前記嵌合溝近傍の上面と前記収納
部内に配置された当該運搬用レバーの先端部近傍の下面
とで当該運搬用レバーに加わる力を受け止める構成を採
る。
【0035】この構成によれば、収納部は、水平状態と
された運搬用レバーの嵌合溝近傍の上面と収納部内に配
置された運搬用レバーの先端部近傍の下面とで運搬用レ
バーに加わる力を受け止める。これにより、収納部は運
搬用レバーを握って装置本体を持ち上げる際に発生す
る、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止
める。このため、収納部は装置本体を持ち上げる際に発
生する力を上下の2方向に分散して受けることができ
る。したがって、装置本体を持ち上げる際に一方向のみ
力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を
軽減することができる。
【0036】本発明の第10の態様に係る複写機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記収納部は装置内
部のメインフレームとは別に設けらている構成を採る。
【0037】この構成によれば、運搬用レバーの収納部
を装置内部のメインフレームとは別に設けている。この
ため、運搬用レバーで装置本体を持ち上げる際に発生す
る力は直接には収納フレームに加わることになって、メ
インフレームに直接加わることはない。したがって、運
搬用レバーで装置本体を持ち上げる際の力がメインフレ
ームに直接加わってメインフレームを変形させ、一定の
位置精度により維持されている記録部などを構成する各
部材の相互関係を崩し、画質を低下させるなどの不都合
の発生を確実に防止することができる。
【0038】本発明の第11の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、を具備する構成
を採る。
【0039】この構成によれば、運搬用レバーを水平状
態とし、装置本体を運搬可能状態とした場合にはロック
手段を上方に上げなければ、運搬用レバーは下方には回
動しない。これにより、ロック手段を解除するにはロッ
ク手段を上方に上げるという運搬用レバーを握ったまま
ではできない別の操作をしなければならず、運搬用レバ
ーを握っている手と同じ手ではロック手段を解除できな
い。したがって、装置の運搬中にロック手段に誤って指
が接触してロック手段が解除されることはなく、運搬中
に運搬用レバーが回動して運搬のバランスを崩すという
危険を確実に回避することができる。
【0040】本発明の第12の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、を具備し、前記
運搬用レバーは装置内部に収納される際、長辺が縦状態
となるよう収納される構成を採る。
【0041】この構成によれば、運搬用レバーを装置内
部に収納する場合には長辺が縦状態となるように収納さ
れる。これにより、例えば、給紙カセット段は複数段重
なるため空きスペースは縦方向であれば同一個所に生じ
るが、この空きスペースを有効に利用することができ
る。このため、この空きスペースの領域が許す限り、最
大限運搬用レバーを太くでき、持ちやすい運搬用レバー
を実現できる。
【0042】また、空きスペースを利用するので、収納
部のために特別に領域を確保する必要がなく、装置が大
型化するのを防止することができる。
【0043】本発明の第13の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する一方、下面近傍
に突出片を有する運搬用レバーと、上下方向に移動可能
で水平状態とされた前記運搬用レバーの上面に向けて下
方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方
への回動を規制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌
合を解除して前記運搬用レバーを下方に回動自在にする
ロック手段と、前記運搬用レバーを収納すると共に水平
状態とされた前記運搬用レバーの前記突出片を保持する
保持部を有する収納部と、を具備し、前記運搬用レバー
を上方に水平状態まで回動し、前記突出片が前記保持部
に保持される位置まで装置本体から引き出し、この状態
の前記運搬用レバーに対し前記ロック手段を下方移動さ
せ前記嵌合溝に嵌合させる構成を採る。
【0044】この構成によれば、運搬用レバーを水平状
態まで回動し、突出片が保持部に保持される位置まで装
置本体から引き出し、運搬用レバーの下方への回動を不
能な状態とし、この状態でロック手段を下方移動させて
回動を禁止(ロック)する。これにより、単に運搬用レ
バーを回動させて水平状態にしただけではロックはかか
らず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とする
ので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な
運搬を保証することができる。
【0045】本発明の第14の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する一方、下面近傍
に突出片を有する運搬用レバーと、上下方向に移動可能
で水平状態とされた前記運搬用レバーの上面に向けて下
方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方
への回動を規制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌
合を解除して前記運搬用レバーを下方に回動自在にする
ロック手段と、前記運搬用レバーを収納すると共に水平
状態とされた前記運搬用レバーの前記突出片を保持する
保持部を有する収納部と、を具備し、前記運搬用レバー
の嵌合溝に嵌合した前記ロック手段を上方移動させ、前
記運搬用レバーを装置本体側に押し込んで前記突出片を
前記保持部から外し、前記運搬用レバーを自重により下
方に回動させる構成を採る。
【0046】この構成によれば、運搬用レバーを収納す
る場合、ロック手段を解除するだけではなく、さらに運
搬用レバーを押し込むことで運搬用レバーを回動可能と
する。これにより、運搬用レバーが下方に回動するまで
に2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除に
より直ちに運搬用レバーが回動する場合に比べて、万が
一ロックが誤って解除された場合でも、急には運搬用レ
バーは回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0047】本発明の第15の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、を具備し、水平
状態とされた運搬用レバーの先端は当該運搬用レバーの
下面よりも下方側に突出した形状の樹脂製カバーで覆わ
れている構成を採る。
【0048】この構成によれば、運搬用レバーの先端を
下面よりも下方側に突出した形状の樹脂製カバーで覆う
ことにより、運搬用レバー自体を板金で形成した場合で
あっても運搬用レバーの先端を下方側に突出した形状と
することができる。このため、運搬用レバーを掴んだ手
が樹脂製カバーにひっかかって、運搬用レバーから手が
抜けるのを防止することができる。
【0049】また、運搬用レバーの先端を樹脂製カバー
で覆うことにより、運搬用レバーを下方に回動させて収
納する際に装置本体の内壁に当たった場合の衝撃を樹脂
製カバー自身の弾力で吸収することができる。これによ
り、運搬用レバーの先端が装置本体の内壁に当たる際に
生ずる衝撃音を、板金と板金とが当たる際の衝撃音に比
べて小さくすることができる。
【0050】本発明の第16の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前
記収納部の外壁面に沿って移動する構成を採る。
【0051】この構成によれば、ロック手段を収納部の
外壁面に沿って移動させることにより、ロック手段が上
下方向に移動する際の案内ガイドとして収納部の外壁面
をそのまま利用することができる。このため、案内ガイ
ドとして別部材を設ける必要がなく、その分部品点数の
削減を図ることができる。
【0052】本発明の第17の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前
記収納部の外壁面に沿って移動し、前記嵌合溝は前記収
納部の外壁面に沿って前記ロック手段が下方移動する位
置に設けられている構成を採る。
【0053】この構成によれば、ロック手段は、収納部
の外壁面近傍で運搬用レバーの回動を規制することがで
きる。このため、ロック手段の嵌合位置から先端までの
長さを最大限長くでき、運搬用レバーの持ち領域を最大
限長くすることができるので、持ち易い運搬用レバーを
実現して、安定した装置本体の運搬を確保することがで
きる。
【0054】本発明の第18の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記ロック手段は前
記収納部の外壁面に沿って移動し、前記運搬用レバーが
前記収納部内に収納されている場合の前記ロック手段の
下方移動は、前記ロック手段の表面に設けられた開口部
を介して前記収納部の外壁面に固定されたねじで規制さ
れる構成を採る。
【0055】運搬用レバーが装置内部に収納されている
場合、ロック手段は上下に移動可能に設けられているの
で、落下防止のための機構がなければ落下する。本発明
の第18の態様では、ロック手段の落下防止のための手
段としてねじを用いることにより、特別な機構を設ける
必要がないので、簡易な構成且つ低コストでロック手段
の落下を防止することができる。
【0056】本発明の第19の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記収納部は水平状
態とされた運搬用レバーの前記嵌合溝近傍の上面と前記
収納部内に配置された当該運搬用レバーの先端部近傍の
下面とで当該運搬用レバーに加わる力を受け止める構成
を採る。
【0057】この構成によれば、収納部は、水平状態と
された運搬用レバーの嵌合溝近傍の上面と収納部内に配
置された運搬用レバーの先端部近傍の下面とで運搬用レ
バーに加わる力を受け止める。これにより、収納部は運
搬用レバーを握って装置本体を持ち上げる際に発生す
る、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止
める。このため、収納部は装置本体を持ち上げる際に発
生する力を上下の2方向に分散して受けることができ
る。したがって、装置本体を持ち上げる際に一方向のみ
力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を
軽減することができる。
【0058】本発明の第20の態様に係る複合機は、装
置本体から上方に水平状態まで回動して装置外部に露出
されると共に下方に回動して装置内部に収納され、水平
状態とされた際の上面に嵌合溝を有する運搬用レバー
と、上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用
レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して
前記運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方
移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバー
を下方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバ
ーを収納する収納部と、を具備し、前記収納部は装置内
部のメインフレームとは別に設けらている構成を採る。
【0059】この構成によれば、運搬用レバーの収納部
を装置内部のメインフレームとは別に設けている。この
ため、運搬用レバーで装置本体を持ち上げる際に発生す
る力は直接には収納フレームに加わることになって、メ
インフレームに直接加わることはない。したがって、運
搬用レバーで装置本体を持ち上げる際の力がメインフレ
ームに直接加わってメインフレームを変形させ、一定の
位置精度により維持されている記録部などを構成する各
部材の相互関係を崩し、画質を低下させるなどの不都合
の発生を確実に防止することができる。
【0060】以下、本発明の実施の形態にかかる複写機
について図面を参照して具体的に説明する。
【0061】図1は、本発明の一実施の形態に係る複写
機100の外観を示す斜視図である。図1(a)、
(b)に示すように、複写機100は、装置の片方の側
面に2つの開閉カバー101が設けられている。この開
閉カバー101の内側に運搬用レバー102が配置され
ている。運搬者は、開閉カバー101を開くことで運搬
用レバー102を露出することができる。
【0062】運搬用レバー102は、その上方領域で本
複写機100の後述する収納部に支持されている。この
収納部に支持された箇所を回動支点としてその下端を上
方に回動することで運搬用レバー102が装置外部に露
出する。
【0063】図2は、運搬用レバー102周辺の構成を
示す拡大図である。図2においては、運搬用レバー10
2が収納されている状態を示している。
【0064】開閉カバー101の内側には運搬用レバー
102を収納する収納部201が設けられている。収納
部201には、上下方向に収納溝202が形成されてい
る。収納溝202は、運搬用レバー102の幅がちょう
ど収まる幅に形成されている。
【0065】収納溝202の下方領域には、運搬用レバ
ー102が収納される。なお、運搬用レバー102の下
端部の下方に一定のスペースが設けられている。運搬者
は、このスペースに手を入れて運搬用レバー102を上
方に回動させる。
【0066】収納溝202の上方領域には、運搬用レバ
ー102を回動させ、水平状態となった運搬用レバー1
02と嵌合するロック手段としてのロック部材203が
取り付けられている。ロック部材203の幅は、収納溝
202の幅とほぼ同一に形成されている。
【0067】収納溝202の側方であって運搬用レバー
102が水平状態となった場合の運搬用レバー102の
下端部近傍に、後述する運搬用レバー102の突出片を
保持する保持部204が設けられている。保持部204
は、収納部201の表面からわずかに突出した形状を有
する。
【0068】収納溝202の上方であって、ロック部材
203の上端部と対向する位置に係止部205が設けら
れている。係止部205は、ロック部材203の上端部
に係止されたばね206の上端を係止する。ロック部材
203は、係止部205に係止されたばね206の付勢
力により下方に付勢された状態となる。
【0069】ロック部材203に開口部207が形成さ
れている。この開口部207の開口領域において、ねじ
208が収納部201に取り付けられている。ねじ20
8は、ばね206により下方に付勢されるロック部材2
03の下方への移動を規制する。
【0070】運搬用レバー102が収納部201に収納
されている場合、ロック部材203は上下に移動可能に
設けられているので、落下防止のための機構がなければ
落下してしまう。本複写機100では、ロック部材20
3の落下防止のための手段としてねじ208を用いる。
これにより、特別な機構を設ける必要がないので、簡易
な構成且つ低コストでロック部材203の落下を防止す
ることができる。
【0071】ロック部材203の側方にロック部材20
3の移動を規制する第1ガイド209、第2ガイド21
0が設けられている。第1ガイド209は、ロック部材
203の側方からロック部材203の表面に回りこみ、
開口部207の近傍まで覆う形状を有し、ロック部材2
03の左右方向及び前後方向の移動を規制する。
【0072】第2ガイド210は、ロック部材203の
側方で収納部201の表面からわずかに突出した形状を
有し、ロック部材203の左右方向の移動を規制する。
ロック部材203は、収納部201の表面に沿って移動
可能な構成となっているが、これらのねじ208、第1
ガイド209及び第2ガイド210によりロック部材2
03の移動が一定領域に規制される。
【0073】ロック部材203の開口部207の下方に
は、レバー部211が形成されている。レバー部211
は、ロック部材203の表面から突出した形状を有し、
運搬者がロック部材203を上方に持ち上げる場合に用
いられる。
【0074】ロック部材203の下端部には、後述する
運搬用レバー102の嵌合溝に嵌合する嵌合片212が
形成されている。嵌合片212は、ロック部材203の
開口部207の開口幅と同一程度の幅に設けられてい
る。
【0075】図3は、運搬用レバー102を回動させ、
水平状態に固定した状態を示している。運搬用レバー1
02は、例えば、折り曲げ加工等により成型され、その
内部が中空状態となっている。折り曲げ加工等の処理を
施すことで、軽量ながらも剛性性能を高めている。
【0076】水平状態における運搬用レバー102の上
面であって、ロック部材203の下方領域に配置される
位置に嵌合溝301が形成されている。嵌合溝301
は、ロック部材203の嵌合片212と同一程度の大き
さに形成されている。
【0077】水平状態における運搬用レバー102の下
端部近傍であって側方に突出片302が設けられてい
る。突出片302は、運搬用レバー102が水平状態に
なった場合に、収納部201の保持部204に載る位置
に設けられている。
【0078】水平状態における運搬用レバー102の先
端部は、樹脂製カバー303で覆われている。樹脂製カ
バー303は、運搬用レバー102の下端部よりも下方
に延びた形状を有する。樹脂製カバー303は、運搬用
レバー102を掴んだ運搬者の手が先端部から抜けるの
を防止する役割を果たす。また、水平状態から自重によ
り回動して収納溝202に入り込む場合に収納部201
の内壁と接触する際に生ずる衝撃音を小さくする役割を
果たす。
【0079】このような構成を有する運搬用レバー10
2を収納部201から回動させ、水平状態に固定するま
での動きについて説明する。
【0080】運搬用レバー102は、まず、図2に示す
状態から図4に示すように、樹脂製カバー303を持ち
上げるようにして回動させられる。このとき、運搬用レ
バー102は、保持部204近傍の回動支点を基準に回
動する。
【0081】水平状態になるまで回動すると、運搬用レ
バー102は、図5に示すように、運搬用レバー102
全体を収納部201の外部に露出していない状態とな
る。この状態においては、運搬用レバー102の突出片
302は、収納部201の内側に配置された状態であ
る。
【0082】また、ロック部材203の下方に嵌合溝3
01が配置されておらず、ロック部材203の嵌合片2
12は、運搬用レバー102の上面によって押し上げら
れた状態である。
【0083】次に、運搬用レバー102は、図6に示す
ように、その全体を収納部201から露出するように水
平方向に引き出される。このとき、運搬用レバー102
は、突出片302を保持部204の上に載せた状態で水
平方向に引き出される。
【0084】なお、この状態においても、ロック部材2
03の下方に嵌合溝301は配置されていないため、ロ
ック部材203の嵌合片212は、図5と同様に、運搬
用レバー102の上面によって押し上げられた状態であ
る。
【0085】図6に示す状態からさらに水平方向に引き
出されると、ロック部材203の下方に嵌合溝301が
移動してくる。このとき、ロック部材203の嵌合片2
12が嵌合溝301に入り込み、図3に示した状態とな
る。
【0086】図7は、運搬用レバー102の嵌合溝30
1周辺の拡大図である。図7においては、ロック部材2
03の嵌合片212が運搬用レバー102の嵌合溝30
1に入り込んだ状態を示している。
【0087】嵌合片212が嵌合溝301に入り込んだ
場合、図7に示すように、運搬用レバー102の突出片
302は、保持部204に載った状態となっている。す
なわち、突出片302が保持部204に載った状態で、
嵌合片212が嵌合溝301に入り込むことで、運搬用
レバー102は、水平状態に固定されることとなる。
【0088】図8は、運搬用レバー102が水平状態と
なった場合におけるロック部材203の動きを示す図で
ある。図8(a)は、図5及び図6に対応し、嵌合片2
12が嵌合溝301に入り込む前の状態を示している。
また、図8(b)は、図3に対応し、嵌合片212が嵌
合溝301に入り込んだ後の状態を示している。
【0089】図8(a)に示すように、嵌合片212が
嵌合溝301に入り込む前には、ロック部材203は、
運搬用レバー102の上面により押し上げられ、開口部
207も上方に移動した状態となっている。このとき、
ねじ208は、開口部207の略中央近傍に配置されて
いる。
【0090】一方、嵌合片212が嵌合溝301に入り
込んだ後には、自重又はばね206の付勢力によりロッ
ク部材203が下方に移動し、開口部207も下方に移
動した状態となっている。このとき、ねじ208は、開
口部207の上端に当接する位置に配置されている。
【0091】次に、このような運搬用レバー102の一
連の動きを、本複写機100の前面(又は後面)から見
た場合について示す。図9〜図14は、運搬用レバー1
02の動きを説明するための本複写機100の断面図で
ある。
【0092】なお、図9〜図12においては、運搬用レ
バー102を収納部201から回動させて水平状態に固
定する場合の動きについて示し、図13及び図14にお
いては、運搬用レバー102を収納部201に収納する
場合の動きについて示している。また、図9〜図14に
おいては、片方の側面に設けられた収納部201のみを
示している。
【0093】まず、運搬用レバー102を収納部201
から回動させて、水平状態に固定する場合の動きについ
て説明する。
【0094】図9に示すように、収納部201の表面か
ら一定距離をあけて内壁900が設けられている。収納
部201の表面と内壁900との間には、ちょうど運搬
用レバー102の奥行きが収まるようになっている。
【0095】収納部201に収納されている状態におい
て、運搬用レバー102は、図9に示すように、その長
辺が縦状態となっている。なお、収納部201に収納さ
れている状態においては、樹脂製カバー303の端部が
収納部201の内壁900に軽く当接した状態となって
いる。
【0096】このように運搬用レバー102を収納部2
01に収納する場合には長辺が縦状態となるように収納
することにより、例えば、給紙カセット段は複数段重な
るため空きスペースは縦方向であれば同一個所に生じる
が、この空きスペースを有効に利用することができる。
このため、この空きスペースの領域が許す限り、最大限
運搬用レバー102を太くでき、持ちやすい運搬用レバ
ー102を実現できる。また、空きスペースを利用する
ので、収納部201のために特別に領域を確保する必要
がなく、装置が大型化するのを防止することができる。
【0097】運搬用レバー102における本複写機10
0の前面及び後面(以下、「運搬用レバー102の側
面」という)側であって上方領域には、開口部901が
形成されている。開口部901は、収納部201に収納
されている状態における運搬用レバー102の上下方向
に長く、その端部に周面を有した形状となっている。
【0098】開口部901は、その内側において運搬用
レバー102の回動支点を構成する回動軸902を支持
している。収納部201に収納されている状態において
は、開口部901の上端で回動軸902を支持した状態
となっている。
【0099】収納部201の内壁900は、一定位置に
開口部903が形成されている。この開口部901は、
回動する運搬用レバー102の回動軸902側の先端を
受け入れるために形成されている。
【0100】開口部903の下方に配置された内壁90
0には、第1支持部904が設けられている。第1支持
部904は、運搬用レバー102側に向けてわずかに突
出した形状を有する。
【0101】一方、回動軸902を挟んで第1支持部9
04と対向する位置、言い換えると、ロック部材203
が取り付けられた位置の収納部201の裏面部分に第2
支持部905が設けられている。第2支持部905は、
内壁900側に向けてわずかに突出した形状を有する。
【0102】これらの第1支持部904及び第2支持部
905は、後述するように、水平状態となった運搬用レ
バー102を支持し、運搬用レバー102に加えられた
力を収納部201に伝える役割を果たす。
【0103】図10は、図4に対応する運搬用レバー1
02の状態を示す図である。図9に示す状態から図10
に示すように、運搬用レバー102の下端が収納部20
1から引き出される。
【0104】このとき、回動軸902は、図9と同様に
開口部901の上端で支持された状態である。このた
め、運搬用レバー102は、開口部901の上端部近傍
を回動支点として回動する。運搬用レバー102の回動
軸902側の先端は、開口部903に進入し始める。
【0105】図11は、図5に対応する運搬用レバー1
02の状態を示す図である。すなわち、運搬用レバー1
02を水平状態まで回動させた状態を示している。運搬
用レバー102を回動させる際、突出片303が保持部
204に接触する場合がある。この場合には、開口部9
01内で回動軸902の位置を調整して運搬用レバー1
02を回動させることができる。
【0106】運搬用レバー102を水平状態にまで回動
させると、運搬用レバー102の回動軸902側の先端
は、大幅に開口部903に進入した状態となる。このと
き、第1支持部904が運搬用レバー102の下面に当
接し、第2支持部905が運搬用レバー102の上面に
当接した状態になる。
【0107】また、ロック部材203は、運搬用レバー
102の上面に当接し、押し上げられている。なお、こ
の段階では運搬用レバー102の突出片302は、保持
部204よりも収納部201の内側に配置され、保持部
204上には配置されていない。
【0108】図12は、図3対応する運搬用レバー10
2の状態を示す図である。すなわち、運搬用レバー10
2を水平方向に引き出した状態を示している。運搬用レ
バー102を水平方向に引き出すことで、回動軸902
が開口部901の左端部まで移動した状態となる。この
状態においても、第1支持部904及び第2支持部90
5は、図11に示した当接状態を維持している。
【0109】運搬用レバー102を水平方向に引き出す
ことで、突出片302が保持部204上に移動する。一
方、ロック部材203の嵌合片212の下方に、運搬用
レバー102の嵌合溝301が移動してくる。移動する
領域ができることでロック部材203が下方に移動す
る。このとき、ロック部材203の嵌合片212が運搬
用レバー102の嵌合溝301に入り込む。これによ
り、運搬用レバー102は下方への回動を防止され、水
平状態で固定されることとなる。
【0110】このように本複写機100では、運搬用レ
バー102を水平状態まで回動し、突出片302が保持
部204に保持される位置まで装置から引き出し、運搬
用レバー102の下方への回動を不能な状態とし、この
状態でロック部材203を下方移動させて回動を禁止
(以下、「ロック」という)する。これにより、単に運
搬用レバー102を回動させて水平状態にしただけでは
ロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作
を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防
止し、安全な運搬を保証することができる。
【0111】なお、ロック部材203は、収納部201
の表面に沿って下方移動し、運搬用レバー102の嵌合
溝301に嵌合する。このため、ロック部材203が移
動する際の案内ガイドとして収納部201の表面をその
まま利用しているので、案内ガイドとして別部材を設け
る必要がなく、その分部品点数の削減を図ることができ
る。
【0112】また、ロック部材203は、収納部201
の表面近傍で嵌合溝301に嵌合することで、運搬用レ
バー102の回動を規制する。このため、ロック部材2
03の嵌合位置から先端までの長さを最大限長くでき、
運搬用レバー102を掴む領域を最大限長くすることが
できるので、持ち易い運搬用レバー102を実現して、
安定した装置本体の運搬を確保することができる。
【0113】次に、水平状態に固定された運搬用レバー
102を収納部201に収納する場合の動きについて説
明する。水平状態に固定された場合、運搬用レバー10
2は図12に示す状態である。
【0114】水平状態に固定された運搬用レバー102
を収納部201に収納する場合には、まず、水平状態に
固定された運搬用レバー102の嵌合溝301に入り込
んでいるロック部材203の嵌合片212を外す。この
とき、運搬者はロック部材203のレバー部211を上
方に移動させることで容易に嵌合片212を嵌合溝30
1から外すことができる。そして、突出片302を保持
部204の上から外すために運搬用レバー102を収納
部201の内側に押し込む。
【0115】図13は、図12に示す水平状態が固定さ
れた状態から運搬用レバー102を収納部201の内側
にわずかに押し込んだ状態を示している。ここでは、ロ
ック部材203の嵌合片212は、嵌合溝301から外
され、運搬用レバー102の上面に載った状態となって
いる。
【0116】また、突出片302が保持部204よりも
収納部201の内側に押し込まれた状態となっている。
このとき、運搬用レバー102は、収納部201による
保持から解放された状態となっている。この状態から運
搬用レバー102を掴んでいる手を離されると、運搬用
レバー102は、回動軸902を回動支点として自重に
より回動して収納部201に入り込む。
【0117】このように本複写機100では、運搬用レ
バー102を収納する場合、ロック部材203を解除す
るだけではなく、さらに運搬用レバー102を押し込む
ことで運搬用レバー102を回動可能とする。これによ
り、運搬用レバー102が下方に回動するまでに2段階
の操作を必要とするので、ロック部材203の解除によ
り直ちに運搬用レバー102が回動する場合に比べて、
万が一ロックが誤って解除された場合でも、急には運搬
用レバー102は回動せず、安全性を確実に確保でき
る。
【0118】また、本複写機100を運搬可能状態とし
た場合にはロック部材203を上方に上げなければ、運
搬用レバー203は下方には回動しない。これにより、
ロック部材203を解除するにはロック部材203を上
方に上げるという運搬用レバー102を握ったままでは
できない別の操作をしなければならず、運搬用レバー1
02を握っている手と同じ手ではロック部材203を解
除できない。したがって、本複写機100の運搬中にロ
ック部材203に誤って指が接触してロック部材203
が解除されることはなく、運搬中に運搬用レバー102
が回動して運搬のバランスを崩すという危険を確実に回
避することができる。
【0119】図14は、図13に示す状態から運搬用レ
バー102が収納部201に入り込む直前の状態を示し
ている。図14においては、手を離される直前の運搬用
レバー102を実線で示し、手を離された直後の運搬用
レバー102を点線で示している。
【0120】手を離された場合、運搬用レバー102
は、回動軸902を回動支点として樹脂製カバー303
がある先端部が自重で降下する。そして、運搬用レバー
102は、収納部201の内壁に衝突する。このとき、
衝突する部分には、樹脂製カバー303が配置されてい
る。したがって、収納部201の内壁との衝突音は運搬
用レバー102の筐体が直接衝突する場合の音に比べて
大幅に低減することができる。
【0121】図15は、運搬用レバー102を水平状態
に固定した場合の収納部201周辺の拡大図である。図
15(a)は運搬用レバー102の側面から見た収納部
201周辺を示し、図15(b)は運搬用レバー102
の先端部から見た収納部201を示している。なお、図
15においては、ロック部材203を省略した場合につ
いて示している。
【0122】図15(a)に示すように、水平状態に固
定されると、運搬用レバー102の下端部には、収納部
201の内壁に形成された第1支持部904が当接す
る。また、運搬用レバー102の上端部には、収納部2
01のロック部材203が取り付けられた部分の裏面に
形成された第2支持部905が当接する。
【0123】この状態で運搬者が本複写機100を持ち
上げたとすると、運搬用レバー102に加えられた力
は、第1支持部904及び第2支持部905の双方で受
け止められる。このように運搬用レバー102を握って
本複写機100を持ち上げる際に発生する上方に向う力
のみならず、下方に向う力をも受け止めることで、収納
部201は、本複写機100を持ち上げる際に発生する
力を上下の2方向に分散して受けることができる。した
がって、本複写機100を持ち上げる際に一方向のみで
力を受け止める場合に比較して、収納部201に加わる
負荷を軽減することができる。
【0124】また、図15(b)に示すように、本実施
の形態では収納部201を、本複写機100の内部のメ
インフレーム1500とは別の構成としている。このた
め、運搬用レバー102で本複写機100を持ち上げる
際に発生する力は、直接には収納部201に加わること
になり、メインフレーム1500に直接加わることはな
い。したがって、運搬用レバー102で本複写機100
を持ち上げる際の力がメインフレーム1500に直接加
わってメインフレーム1500を変形させ、一定の位置
精度により維持されている記録部などを構成する各部材
の相互関係を崩し、画質を低下させるなどの不都合の発
生を確実に防止することができる。
【0125】このように本実施の形態の複写機100に
よれば、収納部201から水平状態に回動する運搬用レ
バー102が水平状態となった時の上面に嵌合溝301
を設ける一方、水平状態の時の運搬用レバー102に向
けて下方に移動し嵌合溝301に嵌合して運搬用レバー
102の下方への回動を規制すると共に上方に移動し運
搬用レバー102との嵌合を解除して運搬用レバー10
2を下方に回動自在にするロック部材203を設けてい
る。これにより、装置全体を大型化することなく、運搬
に適した位置に持ちやすい運搬用レバーを有し、また、
運搬中に運搬用レバーのロックが誤動作により解除され
る事態を確実に防止することができる。
【0126】なお、本実施の形態では複写機100につ
いて説明しているが、これに限定されず、一定以上の重
量を有する装置であれば、どのような装置にも適用する
ことができる。例えば、プリンタ機能、コピー機能及び
ファックス機能のいずれか2つ以上の機能を有する、複
合機などに適用することができる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置全体を大型化することなく、運搬に適した位置に持ち
やすい運搬用レバーを有し、また、運搬中に運搬用レバ
ーのロックが誤動作により解除される事態を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る複写機の外観を示
す斜視図
【図2】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー周
辺の構成を示す拡大図
【図3】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーが
水平状態に固定された状態を示す図
【図4】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーが
水平状態に固定される途中の状態を示す図
【図5】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーが
水平状態に固定される途中の状態を示す図
【図6】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーが
水平状態に固定される途中の状態を示す図
【図7】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーの
嵌合溝周辺の拡大図
【図8】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーが
水平状態に固定された場合におけるロック部材の動きを
示す図
【図9】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバーの
動きを説明するための断面図
【図10】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
の動きを説明するための断面図
【図11】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
の動きを説明するための断面図
【図12】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
の動きを説明するための断面図
【図13】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
の動きを説明するための断面図
【図14】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
の動きを説明するための断面図
【図15】上記実施の形態に係る複写機の運搬用レバー
を水平状態に固定した場合の収納部周辺の拡大図
【図16】従来の複写機の外観を示す斜視図
【図17】従来の複写機の運搬用レバー周辺の拡大図
【符号の説明】
100 複写機 101 開閉カバー 102 運搬用レバー 201 収納部 202 収納溝 203 ロック部材 204 保持部 205 係止部 206 ばね 207 開口部 208 ねじ 209 第1ガイド 210 第2ガイド 211 レバー部 212 嵌合片 301 嵌合溝 302 突出片 303 樹脂製カバー 900 内壁 901 開口部 902 回動軸 903 開口部 904 第1支持部 905 第2支持部 1500 メインフレーム

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    を具備した複写機。
  2. 【請求項2】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    を具備し、前記運搬用レバーは装置内部に収納される
    際、長辺が縦状態となるよう収納されることを特徴とす
    る複写機。
  3. 【請求項3】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る一方、下面近傍に突出片を有する運搬用レバーと、上
    下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバー
    の上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運
    搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動し
    前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下方
    に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを収
    納すると共に水平状態とされた前記運搬用レバーの前記
    突出片を保持する保持部を有する収納部と、を具備し、 前記運搬用レバーを上方に水平状態まで回動し、前記突
    出片が前記保持部に保持される位置まで装置本体から引
    き出し、この状態の前記運搬用レバーに対し前記ロック
    手段を下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させることを特徴
    とする複写機。
  4. 【請求項4】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る一方、下面近傍に突出片を有する運搬用レバーと、上
    下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバー
    の上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記運
    搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動し
    前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下方
    に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを収
    納すると共に水平状態とされた前記運搬用レバーの前記
    突出片を保持する保持部を有する収納部と、を具備し、 前記運搬用レバーの嵌合溝に嵌合した前記ロック手段を
    上方移動させ、前記運搬用レバーを装置本体側に押し込
    んで前記突出片を前記保持部から外し、前記運搬用レバ
    ーを自重により下方に回動させることを特徴とする複写
    機。
  5. 【請求項5】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    を具備し、水平状態とされた運搬用レバーの先端は当該
    運搬用レバーの下面よりも下方側に突出した形状の樹脂
    製カバーで覆われていることを特徴とする複写機。
  6. 【請求項6】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、前記
    ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動すること
    を特徴とする複写機。
  7. 【請求項7】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、前記
    ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動し、前記
    嵌合溝は前記収納部の外壁面に沿って前記ロック手段が
    下方移動する位置に設けられていることを特徴とする複
    写機。
  8. 【請求項8】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、前記
    ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動し、前記
    運搬用レバーが前記収納部内に収納されている場合の前
    記ロック手段の下方移動は、前記ロック手段の表面に設
    けられた開口部を介して前記収納部の外壁面に固定され
    たねじで規制されることを特徴とする複写機。
  9. 【請求項9】 装置本体から上方に水平状態まで回動し
    て装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内部
    に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有す
    る運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態とさ
    れた前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記嵌
    合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規制
    すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して前
    記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段と、
    前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、前記
    収納部は水平状態とされた運搬用レバーの前記嵌合溝近
    傍の上面と前記収納部内に配置された当該運搬用レバー
    の先端部近傍の下面とで当該運搬用レバーに加わる力を
    受け止めることを特徴とする複写機。
  10. 【請求項10】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記収納部は装置内部のメインフレームとは別に設けら
    ていることを特徴とする複写機。
  11. 【請求項11】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、を具備した複合機。
  12. 【請求項12】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、を具備し、前記運搬用レバーは装置内部に収納され
    る際、長辺が縦状態となるよう収納されることを特徴と
    する複合機。
  13. 【請求項13】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する一方、下面近傍に突出片を有する運搬用レバーと、
    上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
    ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
    運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
    し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
    方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
    収納すると共に水平状態とされた前記運搬用レバーの前
    記突出片を保持する保持部を有する収納部と、を具備
    し、 前記運搬用レバーを上方に水平状態まで回動し、前記突
    出片が前記保持部に保持される位置まで装置本体から引
    き出し、この状態の前記運搬用レバーに対し前記ロック
    手段を下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させることを特徴
    とする複合機。
  14. 【請求項14】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する一方、下面近傍に突出片を有する運搬用レバーと、
    上下方向に移動可能で水平状態とされた前記運搬用レバ
    ーの上面に向けて下方移動し前記嵌合溝に嵌合して前記
    運搬用レバーの下方への回動を規制すると共に上方移動
    し前記嵌合溝との嵌合を解除して前記運搬用レバーを下
    方に回動自在にするロック手段と、前記運搬用レバーを
    収納すると共に水平状態とされた前記運搬用レバーの前
    記突出片を保持する保持部を有する収納部と、を具備
    し、 前記運搬用レバーの嵌合溝に嵌合した前記ロック手段を
    上方移動させ、前記運搬用レバーを装置本体側に押し込
    んで前記突出片を前記保持部から外し、前記運搬用レバ
    ーを自重により下方に回動させることを特徴とする複合
    機。
  15. 【請求項15】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、を具備し、水平状態とされた運搬用レバーの先端は
    当該運搬用レバーの下面よりも下方側に突出した形状の
    樹脂製カバーで覆われていることを特徴とする複合機。
  16. 【請求項16】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動する
    ことを特徴とする複合機。
  17. 【請求項17】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動し、
    前記嵌合溝は前記収納部の外壁面に沿って前記ロック手
    段が下方移動する位置に設けられていることを特徴とす
    る複合機。
  18. 【請求項18】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記ロック手段は前記収納部の外壁面に沿って移動し、
    前記運搬用レバーが前記収納部内に収納されている場合
    の前記ロック手段の下方移動は、前記ロック手段の表面
    に設けられた開口部を介して前記収納部の外壁面に固定
    されたねじで規制されることを特徴とする複合機。
  19. 【請求項19】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記収納部は水平状態とされた運搬用レバーの前記嵌合
    溝近傍の上面と前記収納部内に配置された当該運搬用レ
    バーの先端部近傍の下面とで当該運搬用レバーに加わる
    力を受け止めることを特徴とする複合機。
  20. 【請求項20】 装置本体から上方に水平状態まで回動
    して装置外部に露出されると共に下方に回動して装置内
    部に収納され、水平状態とされた際の上面に嵌合溝を有
    する運搬用レバーと、上下方向に移動可能で水平状態と
    された前記運搬用レバーの上面に向けて下方移動し前記
    嵌合溝に嵌合して前記運搬用レバーの下方への回動を規
    制すると共に上方移動し前記嵌合溝との嵌合を解除して
    前記運搬用レバーを下方に回動自在にするロック手段
    と、前記運搬用レバーを収納する収納部と、を具備し、
    前記収納部は装置内部のメインフレームとは別に設けら
    ていることを特徴とする複合機。
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