JPWO2013021679A1 - ロック装置 - Google Patents

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Abstract

フックレバー404がストライカSの進入方向奥側に設けられたフック軸432にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカSの進入方向奥側に進入したストライカSを係合保持する一方、ガイドレバー6がフックレバー404と一部が重なり合った状態で、フック軸432にガイドされるとともに、ストライカSの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、フックレバー404の解放位置から係合位置への移動を制限する一方、ストライカSが進入方向奥側に進入した場合に、ストライカSに押圧され、フックレバー404を解放位置から係合位置に移動させるので、フックレバー404とガイドレバー6とが小さくて済み、ロック装置が小型になる。

Description

本発明は、着脱式シートや移動式シートの固定などに用いるロック装置に関する。
ワンボックスカーなどは、乗員の乗車と荷物の積載とを併用しているため、平均的な数のシートと荷物スペースとが設けられている。そして、運転席および助手席以外のシートは、着脱式シートや移動式シートにする場合が多い。そして、荷物が多い場合には、着脱式シートを取り外し、あるいは、移動式シートを移動させ、荷物の積載スペースを確保する。
着脱式シートや移動式シートの固定などに用いるロック装置は、車両本体あるいはシートのいずれか一方に取り付けられ、車両本体あるいはシートのいずれか他方に取り付けられたストライカと係合することにより、シートなどを固定する。このように、着脱式シートや移動式シートの固定などに用いるロック装置は、車両本体あるいはシートのいずれか一方に取り付けられ、車両本体あるいはシートのいずれか他方に取り付けられたストライカと係合するフックレバーを備えている。フックレバーは、ロック装置に対して相対的に進入したストライカを係合保持するためのもので、ストライカの進入により係合位置(待機位置)から解放位置に移動し、その後、解放位置から係合位置に移動することにより、進入したストライカを係合保持するものと、ストライカが進入した後に、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカを係合保持するものとがある。
ストライカの進入により係合位置(待機位置)から解放位置に移動し、その後、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカを係合保持するフックレバーは、ロック装置に対して相対的に進入するストライカに摺接し、フックレバーを係合位置(待機位置)から解放位置に移動させる摺接面(ストライカの進入方向に対して傾斜した摺接面)を設ける必要があるので、フックレバーが必然的に大きなものとなり、ロック装置は、フックレバーの移動方向に大きなものになる(たとえば、特許文献1参照)。
一方、ストライカが進入した後に、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカを係合保持するフックレバーは、それ自身では解放位置から係合位置に移動することができないので、フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるガイドレバーが必要となる(たとえば、特許文献2参照)。
たとえば、特許文献2に示す例では、フックレバーのほかに、端部が、ストライカの進入方向、入口側から奥側に向けて移動することにより、回転し、フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるガイドレバーを備えたロック装置が提案されている。特許文献2に示されたガイドレバーは、ストライカの進入方向、入口側に設けられたガイド軸を中心に回転するものであり、端部が、ストライカの進入方向、入口側から奥側に向けて移動するためには、ガイド軸(ガイドレバーの回転中心)から端部までの長さを大きくとる必要があり、ロック装置は、ガイドレバーの移動方向に大きなものとなる。ガイドレバーの移動方向は、フックレバーの移動方向と同じ方向であり、その結果、ロック装置は、フックレバーの移動方向に大きなものとなる。
そして、ロック装置を用いた着脱式シートや移動式シートの固定構造として、例えば、シートを支持するレールの一端にヒンジ穴を設ける一方、該レールの他端にフックレバーを取り付ける。そして、床面に設けたヒンジ軸をヒンジ穴が支承するように、レールの一端部を装着することにより、着脱式シートや移動式シートをヒンジ軸のまわりに回転移動可能とする。一方、着脱式シートや移動式シートをヒンジ軸のまわりに回転移動可能にした状態で、床面に設けたストライカにレールの他端に取り付けたフックレバーを係合させることにより、着脱式シートや移動式シートを床面に固定する。
ここで、ヒンジ軸やストライカの取付誤差等により、ヒンジ軸とストライカとの距離が基準よりも短かったり、長かったりした場合には、ストライカにフックレバーが係合しなくなるので、着脱式シートや移動式シートを床面に固定できない。
このような事態を解消すべく、フックレバーの回転領域の上方域までケースを延在させて取付部とし、取付部の中央に丸穴(取付穴)を設ける一方、その両側に丸穴を中心とする円弧状の長穴(取付穴)を設けたロック装置が提案されている。このロック装置によれば、ヒンジ軸やストライカの取付誤差等により、ヒンジ軸とストライカとの距離が短かったり、長かったりした場合でも、ロック装置が丸穴まわりに回転移動することにより、ストライカにフックレバーが係合するので、着脱式シートや移動式シートを床面に固定できる(たとえば、特許文献3参照)。しかしながら、フックレバーの回転領域の上方域までケースを延在させて取付部とするので、ロック装置全体としてみれば大きなものとなる。また、丸穴と長穴とを係合状態にあるストライカから離れた位置に設けるため、ストライカを介してフックレバーに大きな力が作用すると、ケースがめくれ上がる可能性がある。
日本国特許第4638936号公報 日本国特許第3908506号公報 日本国特開平10−324182号公報
着脱式シートや移動式シートの固定などに用いるロック装置は、取付位置の自由度が求められるため、小型化が可能なものが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化が可能なロック装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ストライカの進入方向奥側に設けられたフック軸にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカを係合保持するフックレバーと、前記フックレバーと一部が重なり合った状態で、ストライカの進入方向奥側に設けられたガイド軸にガイドされるとともに、ストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、前記フックレバーの解放位置から係合位置への移動を制限する一方、前記ストライカが進入方向奥側に進入した場合に、前記ストライカに押圧され、前記フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるガイドレバーとを備えたことを特徴とする。
本発明にかかるロック装置は、フックレバーがストライカの進入方向奥側に設けられたフック軸にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカを係合保持する一方、ガイドレバーがフックレバーと一部が重なり合った状態で、ストライカの進入方向奥側に設けられたガイド軸にガイドされるとともに、ストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、フックレバーの解放位置から係合位置への移動を制限する一方、ストライカが進入方向奥側に進入した場合に、ストライカに押圧され、フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるので、フックレバーとガイドレバーとが小さくて済み、ロック装置が小型になる。
図1は、本発明の実施の形態1であるロック装置の構成を示す概念図である。 図2は、図1に示したフックレバーと進入溝との関係を示す拡大図である。 図3−1は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図3−2は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図3−3は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図3−4は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図4−1は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図4−2は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図4−3は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図4−4は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図5−1は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図5−2は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図5−3は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図5−4は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態2であるロック装置の構成を示す概念図である。 図7は、図6に示した円筒状のフック軸の詳細を示す図である。 図8は、図6に示した長孔の詳細を示す図である。 図9は、図6に示したロック装置の変形例の構成を示す概念図である。 図10は、図9に示したロック装置をX‐X線断面で示す図である。 図11は、本発明の実施の形態3であるロック装置の構成を示す概念図である。 図12は、図11に示したフックレバーと進入溝との関係を示す拡大図である。 図13−1は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図13−2は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図13−3は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図13−4は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図14−1は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図14−2は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図14−3は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図14−4は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図15−1は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが初期位置に移動した状態を示す図である。 図15−2は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーがストライカを迎え入れる直前の状態を示す図である。 図15−3は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図15−4は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態4であるロック装置の構成を示す概念図である。 図17−1は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが開放位置に移動した状態を示す図である。 図17−2は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーが係合位置に移動した状態を示す図である。 図17−3は、フックレバーの動作を示す概念図であって、フックレバーを開放操作した状態を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態5であるロック装置を示す斜視図である。 図19は、図18に示したロック装置の分解斜視図である。 図20は、図19に示したボディプレートをベースプレート側から見た斜視図である。 図21−1は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であって、ストライカが進入方向入口側に位置した状態を示す図である。 図21−2は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であって、ストライカが進入方向入口側から奥側に向けてわずかに進入した状態を示す図である。 図21−3は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であって、ストライカが進入方向入口側から奥側に向けてさらに進入した状態を示す図である。 図21−4は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であって、ストライカが進入方向奥側に位置した状態を示す図である。 図21−5は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であって、フックレバーが進入方向奥側に移動したストライカと係合した状態を示す図である。 図22−1は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、フックレバーが進入方向奥側に移動したストライカと係合した状態を示す図である。 図22−2は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、図22−1に示した状態から、オープンレバーをわずかに回転させた状態を示す図である。 図22−3は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、図22−2に示した状態から、オープンレバーをさらに回転させた状態を示す図である。 図22−4は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、フックレバーからストライカが離脱可能となった状態を示す図である。 図22−5は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、図22−4に示した状態からストライカがわずかに押し出された状態を示す図である。 図22−6は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、図22−5に示した状態からストライカが離脱した状態を示す図である。 図22−7は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図であって、図22−6に示した状態からオープンレバーが反転した状態を示す図である。 図23−1は、ストライカが基準位置にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入する前の状態を示す図である。 図23−2は、ストライカが基準位置にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入した状態を示す図である。 図24−1は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入する前の状態を示す図である。 図24−2は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入した状態を示す図である。 図25−1は、ストライカが基準位置よりも後方にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入する前の状態を示す図である。 図25−2は、ストライカが基準位置よりも前方にある場合において、ストライカが進入方向奥側に進入した状態を示す図である。 図26−1は、車両前方側にガイド軸に設けたロック装置を示す図であって、ストライカが進入方向奥側に進入する前の状態を示す図である。 図26−2は、車両前方側にガイド軸を設けたロック装置を示す図であって、ストライカが進入方向奥側に進入した状態を示す図である。
以下に、本発明にかかるロック装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、ここでは、シートの固定などに用いられるロック装置を例に説明するが、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1であるロック装置の構成を示す概念図であり、図2は、図1に示したフックレバーと進入溝との関係を示す拡大図である。
ここで例示するロック装置1は、着脱式シートまたは移動式シートの固定に用いられるもので、ベースプレート2と、ベースプレート2に重ね合わせる態様で取り付けるボディプレート3とで構成され、シートに取り付けられるケースを備えている。また、ベースプレート2とボディプレート3との間には、フック収容部が画成され、フックレバー4をその内部に収容している。フックレバー4は、車両本体に設けたストライカSと係合するためのものである。
また、ベースプレート2およびボディプレート3は、車両前後方向の略中央となる位置に、進入溝21,31が形成してある。進入溝21,31は、ストライカSのロック装置1内への進入を許容する方向に延出して形成してある。たとえば、実施の形態1のロック装置1が、車両本体の床面に設けられたストライカSと係合する場合、ストライカSの進入方向は略垂直であり、進入溝21,31は、車両本体の床面側から天井側に向けて略垂直となるように形成してある。進入溝21,31は、上述したストライカSを収容することができる幅に形成してあり、その最奥部は、図2に示すように、進入したストライカSと二点P,Pで接する奥細り形状を有している。また、進入溝21,31の上方となる位置には、車両本体の幅方向に沿って略水平に延在する円筒状のフック軸22が設けてある。フック軸22には、フックレバー4が回転移動可能に嵌っている。
フックレバー4には、その中央にフック軸22が嵌る軸穴41が形成してあり、その外周に、係合溝42、フック部43、バネ取付部44およびロッド取付部45が形成してある。
係合溝42は、軸穴41を中心に外周面から内側に向けて円弧状に形成したもので、ストライカSを収容できる幅に形成してある。また、係合溝42の開放側端部(先端側端部)は、軸穴41を中心とする半径Rの円弧状に形成してある。これにより、係合溝42と係合しているストライカSに離脱する方向の力が作用してもフックレバー4の回転移動を抑えることができ、フックレバー4からストライカSが離脱する事態を防止している。さらに、係合溝42の中程から奥部は、漸次幅が狭くなるテーパー状に形成してある。これにより、図3−3に示すように、ストライカSと係合しているフックレバー4がフックバネ5の弾性復元力により時計まわりに回転移動し、ストライカSを進入溝21,31の最奥部と係合溝42の内壁の一点P3とで支持することで、ロック装置1とストライカSとの間にガタが生じることはなく、シートは確実に固定される。
フック部43は、係合溝42を車両前方側に向けて開口させた場合に、係合溝42よりも下側に位置する部分である。このフック部43は、フックレバー4を図3において時計まわりに回転移動させた場合に、図3−1および図3−3に示すように、進入溝21,31を横切る位置(初期位置,係合位置)で停止する一方、フックレバー4を図3において反時計まわりに回転移動させた場合に、図3−4に示すように、進入溝を開放する位置(開放位置)で停止するように形成してある。
バネ取付部44は、軸穴41の直径方向、任意の方向(外側)に延在する部分であり、フック軸22に巻回されたフックバネ(捻りコイルバネ)5の一端51は、バネ取付部44に取り付けられ、他端52は、ベースプレート2に取り付けられる。これにより、フックレバー4は、図3において常時時計まわりに弾性復元力が作用することになり、初期位置および係合位置で停止することになる(図3−1,図3−3参照)。
ロッド取付部45は、軸穴41とフック部43との間に設けられた部分であり、ロッド取付部45には、ロッド(プルロッド)6が取り付けられる。そして、フックバネ5の弾性復元力に抗してロッド6を引っ張ると、フックレバー4は、図3において反時計まわりに回転移動することになる(図3−4参照)。
上記のように構成したロック装置1では、シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図3−1に示すように、フックレバー4が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがフック部43の外周に当接し、フック部43の外周を押圧することになる。これにより、フックレバー4は、フックバネ5の弾性復元力に抗して図3において反時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSが進入溝21,31を進入可能な位置までフックレバー4が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝21,31に進入する一方、フックレバー4にはフックバネ5の弾性復元力が作用し、フックレバー4は図3において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝21,31の最奥部に到達する。この状態においては、ストライカSが係合溝42の内壁に当接することになるため、フックバネ5の弾性復元力に抗して当該フックレバー4の時計まわりの回転移動が阻止されることになる。これにより、ストライカSは、図2に示すように、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点P,Pと、係合溝42の内壁の一点Pとで支持されることになる。しかも、図3−3に示すように、フックレバー4のフック部43が進入溝21,31を横切るように配置されるため、該フック部43によってストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに、上述した係合状態からフックバネ5の弾性復元力に抗してロッド6を引っ張ると、フックレバー4が図3において反時計まわりに回転移動することになる。この結果、図3−4に示すように、進入溝21,31が開放され、ストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
上述したロック装置1は、図1に示すように、フックレバー4と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー4の最外形までの長さを半径とする領域Aをベースプレート2に投影した範囲内に、ベースプレート2をストライカSに対して相対移動可能にシートに締結する締結部材9を備えている。
締結部材9は、軸部を有する段付きネジであり、円筒状のフック軸22を軸方向に貫通することにより、フックレバー4の回転中心を通り、ベースプレート2およびボディプレート3をストライカSに対して相対移動可能に締結する。これにより、締結部材9がフック軸22を貫通しない構造と比較して、ロック装置1の小型化が可能となる。
上述した締結部材9により締結したロック装置1は、図4に示すように、基準位置Oよりも前方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ベースプレート2およびボディプレート3を図4において時計まわりに回転移動させることにより、ストライカSを進入溝21,31の最奥部まで進入させるとともに、係合溝42の内壁に当接させる。
具体的に説明する。シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図4−1に示すように、フックレバー4が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがフック部43の外周に当接し、フック部43の外周を押圧することになる。これにより、フックレバー4は、フックバネ5の弾性復元力に抗して図4において反時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSが進入溝21,31を進入可能な位置までフックレバー4が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝21,31に進入する一方、フックレバー4にはフックバネ5の弾性復元力が作用し、フックレバー4は図4において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝21,31に沿ってベースプレート2およびボディプレート3を時計まわりに回転移動させ、進入溝21,31の最奥部に到達する。この状態においては、ベースプレート2およびボディプレート3は車両前上がりに傾き、ストライカSが係合溝42の内壁に当接することになる。これにより、フックバネ5の弾性復元力に抗して当該フックレバー4の時計まわりの回転移動が阻止され、ストライカSは、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点と、係合溝42の内壁の一点とで支持されることになる。しかも、図4−3に示すように、フックレバー4のフック部43が進入溝21,31を横切るように配置されるため、該フック部43によってストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに、上述した係合状態からフックバネ5の弾性復元力に抗してロッド6を引っ張ると、フックレバー4が図4において反時計まわりに回転移動することになる。この結果、図4−4に示すように、進入溝21,31が開放され、ストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
一方、図5に示すように、基準位置Oよりも後方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ベースプレート2およびボディプレート3を図5において反時計まわりに回転移動させることにより、ストライカSを進入溝21,31の最奥部まで進入させるとともに、係合溝42の内壁に当接させる。
具体的に説明する。シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図5−1に示すように、フックレバー4が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがフック部43の外周に当接し、フック部43の外周を押圧することになる。これにより、フックレバー4は、フックバネ5の弾性復元力に抗して図5において反時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSが進入溝21,31を進入可能な位置までフックレバー4が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝21,31に進入する一方、フックレバー4にはフックバネ5の弾性復元力が作用し、フックレバー4は図5において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝21,31に沿ってベースプレート2およびボディプレート3を反時計まわりに回転移動させ、進入溝21,31の最奥部に到達する。この状態においては、ベースプレート2およびボディプレート3は車両後ろ上がりに傾き、ストライカSが係合溝42の内壁に当接することになる。これにより、フックバネ5の弾性復元力に抗して当該フックレバー4の時計まわりの回転移動が阻止され、ストライカSは、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点と、係合溝42の内壁の一点とで支持されることになる。しかも、図5−3に示すように、フックレバー4のフック部43が進入溝21,31を横切るように配置されるため、該フック部43によってストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに、上述した係合状態からフックバネ5の弾性復元力に抗してロッド6を引っ張ると、フックレバー4が図5において反時計まわりに回転移動することになる。この結果、図5−4に示すように、進入溝21,31が開放され、ストライカSが進入溝21,31から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
上述した本発明の実施の形態1であるロック装置1は、フックレバー4と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー4の最外形までの長さを半径とする領域Aをベースプレート2に投影した範囲内に、ベースプレート2をストライカSに対して相対移動可能に締結する締結部材9を備えたので、全体としてみても小さく、且つ、フックレバー4に大きな力が作用してもベースプレート2およびボディプレート3がめくれ上がることがない。
また、ロック装置1は、上述したように、ストライカSが進入溝21,31の最奥部に到達した状態において、ストライカSが係合溝42の内壁に当接する。このとき、ストライカSは、図2に示すように、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点P,Pと係合溝42の一点Pとで支持されるので、ストライカSは進入溝21,31における幅方向の中央付近にて三点で支持され、拘束される。これにより、ロック装置1とストライカSとの間にガタが生じることがなく、シートは確実に固定される。また、このとき、フックレバー4が車両本体の幅方向(図2において紙面手前方向または紙面奥方向)に力を作用させることもないので、ベースプレート2およびボディプレート3がめくれ上がることもない。
また、基準位置Oよりも前方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ストライカSが進入溝21,31の最奥部に到達した状態において、ストライカSが係合溝42の内壁に当接する。このときも基準位置OにストライカSが取り付けてある場合と同様、図4−3に示すように、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点と係合溝42の一点とで支持されるので、ストライカSは進入溝21,31における幅方向の中央付近にて三点で支持され、拘束される。これにより、基準位置Oよりも前方位置OにストライカSが取り付けてある場合であっても、ロック装置1とストライカSとの間にガタが生じることがなく、シートは確実に固定される。また、このとき、フックレバー4が車両本体の幅方向(図4において紙面手前方向または紙面奥方向)に力を作用させることもないので、ベースプレート2およびボディプレート3がめくれ上がることもない。また、締結部材9はフックレバー4の回転中心を挿通して締結されるため、係合状態にあるストライカSとの間隙を小さくすることができる。
また、基準位置Oよりも後方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ストライカSが進入溝21,31の最奥部に到達した状態において、ストライカSが係合溝42の内壁に当接する。このときも基準位置OにストライカSが取り付けてある場合と同様、図5−3に示すように、進入溝21,31の奥細り形状をした最奥部の二点と係合溝42の一点とで支持されるので、ストライカSは進入溝21,31における幅方向の中央付近にて三点で支持され、拘束される。これにより、基準位置Oよりも後方位置OにストライカSが取り付けてある場合であっても、ロック装置1とストライカSとの間にガタが生じることがなく、シートは確実に固定される。また、このとき、フックレバー4が車両本体の幅方向(図5において紙面手前方向または紙面奥方向)に力を作用させることもないので、ベースプレート2およびボディプレート3がめくれ上がることもない。
実施の形態2
図6は、本発明の実施の形態2であるロック装置の構成を示す概念図である。また、図7は、図6に示した円筒状のフック軸の詳細を示す図であり、図8は、図6に示した長孔の詳細を示す図である。
本発明の実施の形態2であるロック装置は、上述した実施の形態1であるロック装置1にさらに、第2の締結部材10を付加したものであり、上述した実施の形態1であるロック装置と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第2の締結部材10は、上述した締結部材9とともに、ベースプレート2およびボディプレート3をストライカSに対して相対移動可能に締結するもので、ベースプレート2およびボディプレート3の進入溝21,31の車両前方側に設けた円弧状の長穴23,33を挿通する。円弧状の長穴23,33は、フックレバー4の回転中心、具体的には、円筒状のフック軸22の中心軸を中心として形成してあり、第2の締結部材10がベースプレート2およびボディプレート3の回転移動を妨げることはない。また、円弧状の長穴23,33は、ベースプレート2およびボディプレート3の回転移動可能な範囲を制限する。
また、図7に示すように、締結部材9が挿通する円筒状のフック軸22の内壁面(穴の内周)22aには、締結部材9の軸部との間で摺動抵抗を生じさせるリブ22a1(姿勢維持部、摺動部の一例)が複数設けてある。リブ22a1は、円筒状のフック軸22の内壁面22aから径方向内側に突出しており、ベースプレート2およびボディプレート3の姿勢を維持することが可能である。これにより、ストライカSとロック装置1とが係合することにより、傾いたロック装置1の姿勢は維持される。
また、図8に示すように、第2の締結部材10が挿通する長穴(ベースプレート2に形成された長穴)23の内周には、第2の締結部材10の軸部との間で摺動抵抗を生じさせるリブ23a1が複数設けてある。リブ23a1は、長穴23の内周23aから内側に突出しており、ベースプレート2およびボディプレート3の姿勢を維持することが可能である。これにより、ストライカSとロック装置1とが係合することにより、傾いたロック装置1の姿勢は維持される。
上述した実施の形態2であるロック装置1は、第2の締結部材10が、締結部材9とともにベースプレート2およびボディプレート3をストライカSに対して相対移動可能に締結するので、締結強度が増し、ベースプレート2およびボディプレート3の損傷可能性を低減する。また、第2の締結部材10は、フックレバー4におけるフック部43の先端部をベースプレート2およびボディプレート3に投影した場所の近傍であって、進入溝21,31の車両前方側に設けた円弧状の長穴23,33を挿通するので、車両の幅方向(図6において、紙面手前方向または紙面奥方向)への締結強度が保証され、フックレバー4に大きな力が作用しても、ベースプレート2やボディプレート3がめくれ上がることがない。また、第2の締結部材10と長穴23,33とによりベースプレート2およびボディプレート3の回転移動範囲を制限するので、ストライカSが進入溝21,31に進入可能な範囲を超えてロック装置1が回転することはない。
さらに、締結部材9が挿通する円筒状のフック軸22の内壁面22aに、締結部材9との間で摺動抵抗を生じさせるリブ22a1を設けるとともに、第2の締結部材10が挿通する長穴23の内周23aに第2の締結部材10との間で摺動抵抗を生じさせるリブ23a1を設けたので、ロック装置1の姿勢を維持することが可能である。これにより、ストライカSと係合したロック装置1の姿勢が維持され、シートの固定の都度ロック装置1が回転移動する事態が回避される。
尚、円筒状のフック軸22の内壁面22aと、長穴23の内周23aの両方にリブ22a1,23a1を設ける必要はなく、姿勢維持に必要な摺動抵抗に応じていずれか一方または両方にリブ22a1,23a1を設けることができる。
図9は、図6に示したロック装置の変形例の構成を示す概念図であり、図10は、図9に示したロック装置のX‐X線断面を示す図である。
ここで例示するロック装置は、ベースプレート2およびボディプレート3の姿勢を維持するにあたって、締結部材9および第2の締結部材10との間で摺動抵抗を生じさせるための構成において、図6に示したロック装置と相違する。その他の構成については、図6に示したロック装置と同一であり、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、ベースプレート2の外面におけるフック軸22の開口の縁部22bには、そこを挿通する締結部材9の皿状の頭部との間で摺動抵抗を生じさせるリブ22b1(姿勢維持部、摺動部の一例)が、開口に沿って複数設けてある。リブ22b1は、ベースプレート2の外面から突出しており、ベースプレート2およびボディプレート3の姿勢を維持することが可能である。これにより、ストライカSとロック装置1とが係合することにより、傾いたロック装置1の姿勢は維持される。
尚、姿勢維持に必要な摺動抵抗に応じて、上記のリブ22b1と共に、図6に示したロック装置におけるフック軸22の内壁面22aのリブ22a1や長穴23の内周23aのリブ23a1を併せて設けることもできる。
実施の形態3
図11は、本発明の実施の形態であるロック装置の構成を示す概念図であり、図12は、図11に示したフックレバーと進入溝との関係を示す拡大図である。
ここで例示するロック装置101は、上述した実施の形態1で説明したロック装置1と同様に、着脱式シートまたは移動式シートの固定に用いられるもので、ベースプレート102と、ベースプレート102に重ね合わせる態様で取り付けるボディプレート103とを備えている。また、ベースプレート102とボディプレート103との間には、フック収容部が画成され、フックレバー104をその内部に収容している。フックレバー104は、従前のものと同様に、床面に設けたストライカSと係合するためのものである。
また、ベースプレート102およびボディプレート103は、車両前後方向の略中央となる位置に、床側から天井側に向けて略垂直に延在する進入溝121,131が形成してある。進入溝121,131は、上述したストライカSを収容することができる幅に形成してあり、その最奥部は、図12に示すように、後述するフック軸122を中心とした半径rの円弧状に形成してある。また、進入溝121,131の上方となる位置には、車両本体の幅方向に沿って略水平に延在する円筒状のフック軸122が設けてある。フック軸122には、フックレバー104が回転移動可能に嵌っている。
フックレバー104には、その中央にフック軸122が嵌る軸穴141が形成してあり、その外周に係合溝142、フック部143、バネ取付部144およびロッド取付部145が形成してある。
係合溝142は、軸穴141(フック軸122)を中心に外周面から内側に向けて半径Rの円弧状に形成したもので、ストライカSを収容できる幅に形成してある。また、係合溝142は、開口入口から奥部に向けて略同一の幅で形成されている。
フック部143は、係合溝142を車両前方側に向けて開口させた場合に、係合溝142よりも下側に位置する部分である。このフック部143は、フックレバー104を図13において時計まわりに回転移動させた場合に、図13−1および図13−3に示すように、進入溝121,131を横切る位置(初期位置,係合位置)で停止する一方、フックレバー104を図13において反時計まわりに回転移動させた場合に、図13−4に示すように、進入溝121,131を開放する位置(開放位置)で停止するように形成してある。
バネ取付部144は、軸穴141の直径方向、任意の方向(外側)に延在する部分であり、フック軸122に巻回されたフックバネ(捻りコイルバネ)105の一端151は、バネ取付部144に取り付けられ、他端152は、ベースプレート102に取り付けられる。これにより、フックレバー104は、図13において常時時計まわりに弾性復元力が作用することになり、初期位置および係合位置で停止することになる(図13−1,図13−3参照)。
ロッド取付部145は、軸穴141とフック部143との間に設けられた部分であり、ロッド取付部145には、ロッド(プルロッド)106が取り付けられる。そして、フックバネ105の弾性復元力に抗してロッド106を引っ張ると、フックレバー104は、図13において反時計まわりに回転移動することになる(図13−4参照)。
上記のように構成したロック装置101では、シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図13−1に示すように、フックレバー104が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがフック部143の外周に当接し、フック部143の外周を押圧することになる。これにより、フックレバー104は、フックバネ105の弾性復元力に抗して図13において反時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSが進入溝121,131に進入可能な位置までフックレバー104が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝121,131に進入する一方、フックレバー104にはフックバネ105の弾性復元力が作用し、フックレバー104は図13において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝121,131の最奥部に到達する。この状態においては、ストライカSが係合溝142の内壁に当接することになるため、フックバネ105の弾性復元力に抗して時計まわりの回転移動が阻止されることになる。しかも、図13−3に示すように、フックレバー104のフック部143が進入溝を横切るように配置されるため、該フック部143によってストライカSが進入溝121,131から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
上述したロック装置101は、図11に示すように、フックレバー104と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー104の最外形までの長さを半径とする領域Aをベースプレート102に投影した範囲内に、ベースプレート102をストライカSに対して相対移動可能に締結する締結部材109を備えている。
締結部材109は、軸部を有する段付きネジであり、円筒状のフック軸122を軸方向に貫通することにより、フックレバー104の回転中心を通り、ベースプレート102およびボディプレート103をストライカSに対して相対移動可能に締結する。これにより、締結部材109がフック軸122を貫通しない構造と比較してロック装置101の小型化が可能となる。
上述した締結部材109により締結したロック装置101は、図14に示すように、基準位置Oよりも前方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ベースプレート102およびボディプレート103を図14において時計まわりに回転させることにより、ストライカSを進入溝121,131の最奥部まで進入させるとともに、係合溝142の内壁に当接させる。
具体的に説明する。シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図14−1に示すように、フックレバー104が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがベースプレート102およびボディプレート103の進入溝121,131の内壁に当接し、進入溝121,131の内壁を押圧することになる。これにより、ベースプレート102およびボディプレート103は、図14において時計まわりに回転移動することになる。その後、ストライカSがフックレバー104のフック部143の外周に当接し、フック部143の外周を押圧することになる。すると、フックレバー104は、フックバネ105の弾性復元力に抗して図14において反時計まわりに回転移動することになる。そして、ストライカSが進入溝121,131を進入可能な位置までフックレバー104が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝121,131に進入する一方、フックレバー104にはフックバネ105の弾性復元力が作用し、フックレバー104は図14において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝121,131に沿ってベースプレート102およびボディプレート103を時計まわりに回転移動させ、進入溝121,131の最奥部に到達する。この状態においては、ベースプレート102およびボディプレート103は車両前上がりに傾き、ストライカSが係合溝142の内壁に当接することになる。しかも、図14−3に示すように、フックレバー104のフック部143が進入溝121,131を横切るように配置されるため、該フック部143によってストライカSが進入溝121,131から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに、上述した係合状態からフックバネ105の弾性復元力に抗してロッド106を引っ張ると、フックレバー104が図14において反時計まわりに回転移動することになる。この結果、図14−4に示すように、進入溝121,131が開放され、ストライカSが進入溝121,131から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
一方、図15に示すように、基準位置Oよりも後方位置OにストライカSが取り付けてある場合でも、ベースプレート102およびボディプレート103を図14において反時計まわりに回転移動させることにより、ストライカSを進入溝121,131の最奥部まで進入させるとともに、係合溝142の内壁に当接させる。
具体的に説明する。シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図15−1に示すように、フックレバー104が初期位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSがフック部143の外周に当接し、フック部143の外周を押圧することになる。これにより、フックレバー104は、フックバネ105の弾性復元力に抗して図15において反時計まわりに回転移動することになる。その後、ストライカSがベースプレート102およびボディプレート103の進入溝121,131の内壁を押圧することになる。すると、ベースプレート102およびボディプレート103は、図15において反時計まわりに回転移動する。そして、ストライカSが進入溝121,131を進入可能な位置までフックレバー104が回転移動する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、ストライカSが進入溝121,131に進入する一方、フックレバー104にはフックバネ105の弾性復元力が作用し、フックレバー104は、図15において時計まわりに回転移動することになる。やがて、ストライカSは、進入溝121,131に沿ってベースプレート102およびボディプレート103を反時計まわりに回転移動させ、進入溝121,131の最奥部に到達する。この状態においては、ベースプレート102およびボディプレート103は車両後ろ上がりに傾き、ストライカSの内壁に当接することになる。しかも図15−3に示すように、フックレバー104のフック部143が進入溝121,131を横切るように配置されるため、該フック部143によってストライカSが進入溝121,131から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに、上述した係合状態からフックバネ105の弾性復元力に抗してロッド106を引っ張ると、フックレバー104が図15において反時計まわりに回転移動することになる。この結果、図15−4に示すように、進入溝121,131が開放され、ストライカSが進入溝121,131から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
上述した本発明の実施の形態3であるロック装置101は、図12に示すように、進入溝121,131の最奥部がフック軸122を中心とした半径rの円弧状に形成されているとともに、係合溝142が軸穴141を中心に外周面から内側に向けて半径Rの円弧状に形成されている。このため、ロック装置101が回転移動する場合と、フックレバー104がロック装置101に対して回転移動するどちらの場合においても、進入溝121,131の最奥部は半径rの円孔状であるとともに、係合溝142は半径Rの円弧状のまま変化することがないから、上述した実施の形態1であるロック装置1よりもさらに傾けた状態で進入溝121,131にストライカSが進入し、フックレバー104と係合することができる。これにより、本発明の実施の形態であるロック装置101は、進入溝121,131の最奥部における半径rの円弧を長くすることで、ロック装置101の傾き量を増加させることができることから、上述した実施の形態1であるロック装置1よりもさらに前方や後方に位置するストライカSと係合可能となる。
また、進入溝121,131の最奥部は、フック軸122を中心とした半径rの円弧状に形成してあり、係合溝142は、軸穴141を中心とした半径Rの円弧状に形成してあるため、進入溝121,131の最奥部と、係合溝142の内周面とは同心円をなすことになる。これにより、ストライカSは、進入溝121,131の最奥部と、係合溝142の内周面の二点で接することになる。
また、図14に示すように、ストライカSが基準位置Oよりも前方位置Oに取り付けてある場合であってもベースプレート102およびボディプレート103が傾くことにより,フックレバー104がストライカSを迎え入れ、フックレバー104とストライカSとが係合することになる。また、図14−3に示すように、進入溝121,131の最奥部と係合溝142とはフック軸122を中心とする同心円をなすが、シートに取り付けられるロック装置101は、フック軸122と異なる位置に設けられるシートのヒンジを中心に回転することから、同心円の接線方向に力が働くことがないので、フックレバー104とストライカSとが係合した状態で、車両前後方向(図14において左右方向)に移動することがない。これにより、フックレバー104の回転移動も阻止され、ロック装置101とストライカSとの間にガタが生じることがない。さらに、進入溝121,131の上方となる位置にフック軸122が設けられるため、ベースプレート102およびボディプレート103を図14において時計まわりに回転移動させた際、動き出し初期からストライカSを迎え入れるように、進入溝121,131の向きを変えることが可能となるため、進入溝121,131の幅が狭い設定であっても係合状態とできることから、ロック装置1の小型化が可能となる。
同様に、図15に示すように、ストライカSが基準位置よりも後方位置Oに取り付けてある場合であってもベースプレート102およびボディプレート103が傾くことにより、フックレバー104がストライカSを迎え入れ、フックレバー104とストライカSとが係合することになる。また、図15−3に示すように、進入溝121,131の最奥部と係合溝142とはフック軸122を中心とする同心円をなすが、シートに取り付けられるロック装置101は、フック軸122とは異なる位置に設けられるシートのヒンジを中心に回転することから、同心円の接線方向に力が働くことがないので、フックレバー104とストライカSが係合した状態で、車両前後方向(図15において左右方向)に移動することがない。これにより、フックレバー104の回転移動も阻止され、ロック装置101とストライカSとの間にガタが生じることがない。
実施の形態4
図16は、本発明の実施の形態4であるロック装置の構成を示す概念図である。
ここで例示するロック装置301は、ストライカSに対して車両本体の前後方向に相対移動可能なもので、ベースプレート302と、ベースプレート302に重ね合わせる態様で取り付けるボディプレート(図示せず)とを備えている。また、ベースプレート302とボディプレートとの間には、機構収容部が画成され、フックレバー304と、フックレバー304と噛合するラチェット305とをその内部に収容している。フックレバー304は、上述した実施の形態1〜3のものと同様に、床面に設けたストライカSと係合するためのものである。
また、ベースプレート302およびボディプレートは、車両前後方向の略中央となる位置に、床側から天井側に向けて略垂直に延在する進入溝321が形成してある。進入溝321は、上述したストライカSを収容できる幅に形成してある。また、進入溝321の後方となる位置には、車両の幅方向に沿って略水平に延在する円筒状のフック軸322が設けてある。フック軸322には、フックレバー304が回転移動可能に嵌っている。
フックレバー304には、その中央にフック軸322が嵌る軸穴341が形成してあり、その外周に、係合溝342、フック部343、係止部344が形成してある。
係合溝342は、フックレバー304の外周面から軸穴341に向けて形成したもので、ストライカSを収容することができる幅に形成してある。
フック部343は、係合溝342を車両前方側に向けて開口させた場合に、係合溝342よりも下側に位置する部分である。このフック部343は、フックレバー304を図17において時計まわりに回転移動させた場合に、図17−2に示すように、進入溝321を横切る位置(係合位置)で停止する一方、フックレバー304を図17において反時計まわりに回転移動させた場合に、図17−1および図17−3に示すように、進入溝321を開放する位置(開放位置)で停止するように形成してある。
係止部344は、係合溝342を斜め下方に向けて開口させた場合に係合溝342よりも天井側に位置する部分である。この係止部は、図17−1に示すように、フックレバー304を図17において時計まわりに回転させた場合に進入溝321を横切る状態で停止するように構成してある。尚、図には明示してないが、フックレバー304とベースプレート302との間には、図17においてフックレバー304を常時反時計まわりの弾性復元力が作用するフックバネが設けてある。
また、進入溝321の前方となる位置であって、上述したフック軸322と高さ方向略同一となる位置には、車両の幅方向に沿って略水平に延在する円筒状のラチェット軸323が設けてある。ラチェット軸323には、ラチェット305が回転移動可能に嵌っている。
ラチェット305は、その中央にラチェット軸323が嵌る軸穴351が形成してあり、その外周に、噛合部352および作用部353を有している。噛合部352は、軸穴351から車両後方に向けて直径方向外側に延在する部分であり、ラチェット305が図17において時計まわりに回転移動した場合に、その突出端面を介して上述したフックレバー304の係止部344に噛合することが可能である。
作用部353は、軸穴351から天井側に向けて直径方向外側に延在する部分である。また、図には明示してないが、ラチェット305とベースプレート302との間には、図17においてラチェット305に常時時計まわりの弾性復元力が作用するラチェットバネが設けてある。
上記のように構成したロック装置301では、シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図17−1に示すように、フックレバー304が開放位置に配置されることになる。この状態からシートを倒すと、床に設けたストライカSが進入溝321に進入し、やがてストライカSがフックレバー304の係止部344に当接することになる。この結果、フックレバー304がフックバネの弾性復元力に抗して図17において時計まわりに回転する。この間、ラチェット305は、ラチェットバネの弾性復元力によって噛合部352の突出端面がフックレバー304の外周面に摺接することになり、該フックレバー304の外周面形状に応じて適宜フック軸322の軸心まわりに回転する。
上述した状態からさらに、シートを倒すと、進入溝321に対するストライカSの進入量が漸次増大するため、フックレバー304が時計まわりにさらに回転するようになり、図17−2に示すように、やがてラチェット305の噛合部352がフックレバー304の係合溝342に至る。この状態では、フックレバー304の係止部344がラチェット305の噛合部352に当接することになるため、フックバネの弾性復元力に抗して当該フックレバー304の反時計まわりの回転が阻止されることになる。しかも、フックレバー304のフック部343が進入溝321を横切るように配置されるため、該フック部343によってストライカSが進入溝321から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
さらに上述した係合状態からラチェットバネの弾性復元力に抗してラチェット305の作用部353を図17において反時計まわりに回転移動させると、フックレバー304の係止部344とラチェット305の噛合部352との当接噛合状態が解除され、フックレバー304がフックバネの弾性復元力により図17において反時計まわりに回転移動する。この結果、図17−3に示すように、進入溝321が開放され、ストライカSが進入溝321から離脱する方向に移動可能となり、シートを床に対して起立操作させることができるようになる。
上述したロック装置301は、図16に示すように、フックレバー304と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー304の最外形までの長さを半径とする領域Aをベースプレート302に投影した範囲内に、ベースプレート302をストライカSに対して相対移動可能に締結する締結部材309を備えている。
締結部材309は、軸部を有する段付きネジであり、円筒状のフック軸322の底壁に形成した長穴322aを挿通することにより、ベースプレート302を締結する。これにより、締結部材309がフック軸322を貫通しない構造と比較して、ロック装置301の小型化が可能となる。
また、円筒状のラチェット軸323の底壁には、長穴323aが形成してあり、この長穴323aを第2の締結部材310が挿通することにより、ベースプレート302を締結する。これにより、第2の締結部材310がラチェット軸323を貫通しない構造と比較して、ロック装置301の小型化が可能となる。
上述した締結部材309と第2の締結部材310により締結したロック装置301は、車両の前後方向に相対移動可能となり、基準位置よりも前方位置にストライカSが取り付けてある場合でも、進入溝321へのストライカSの進入に伴ってロック装置301が前方に移動するので、ストライカSが進入溝321に進入し、ストライカSとフックレバー304とが係合する。
同様に、基準位置よりも後方位置にストライカSが取り付けてある場合でも、進入溝321へのストライカSの進入に伴ってロック装置301が後方に移動するので、ストライカSが進入溝321に進入し、ストライカSとフックレバー304とが係合する。
上述した本発明の実施の形態4であるロック装置301は、フックレバー304と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー304の最外形までの長さを半径とする領域Aをベースプレート302に投影した範囲内に、ベースプレート302をストライカSに対して車両本体の前後方向に相対移動可能に締結する締結部材309を備えたので、全体としてみても小さく、且つ、フックレバー304に大きな力が作用してもベースプレート302がめくれ上がることがない。また、進入溝321の幅が狭い設定であっても、ロック装置301は長穴322a,323aと締結部材309,310によって車両の前後方向に相対移動可能となり、ストライカSが進入溝321に進入し、フックレバー304と係合可能となることから、ロック装置301の小型化が可能となる。また、上述した第2の締結部材310は、ラチェット軸323の底壁に形成した長穴323aを挿通することにしたが、これに限られるものではなく、ロック装置301を前後方向に相対的に移動可能にするものであればよい。
以下に、本発明にかかるロック装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、着脱式シートや移動式シートを構成するシートクッションに取り付けられ、車両本体、床の上面に取り付けられたストライカと係合することにより、シートクッションを固定するロック装置を例に説明するが、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態5
図18は、本発明の実施の形態5であるロック装置の構成を示す概念図であり、図19は、図18に示したロック装置の分解斜視図である。また、図20は、図19に示したボディプレートをベースプレート側から見た斜視図である。さらに、図21は、フックレバーとガイドレバーとの関係を示した図であり、図22は、フックレバーおよびガイドレバーとオープンレバーとの関係を示した図である。
図18に示すように、ここで例示するロック装置401は、ベースプレート402と、ベースプレート402に組み合わせる態様で取り付けるボディプレート403を備えている。ボディプレート403は、所要の厚み(後述する、フックレバー404、オープンレバー405およびガイドレバー406を収容するに足りる厚み)を有しており、そのベースプレート402側に対向する面(以下、「内側面」という)には、機構収容部430(図20参照)が形成してある。そして、図19に示すように、機構収容部430の内部には、ベースプレート402側からボディプレート403側に向けて順番にフックレバー404、オープンレバー405およびガイドレバー406が収容される。
また、ベースプレート402およびボディプレート403には、車両前後方向略中央となる位置に進入溝421,431が設けてある。進入溝421,431は、ストライカS(図21参照)の進入方向に沿って設けてある。実施の形態5のロック装置401は、車両本体に取り付けたストライカSと係合するので、ストライカSの進入方向は、略垂直であり、進入溝421,431は、車両本体の床面側から天井面側に向けて略垂直となるように形成してある。進入溝421,431は、ストライカSを収容することができる幅に形成してあり、進入溝421,431の入口側から奥側に向けて漸次幅狭となるように形成してある。そして、進入溝421,431の最奥部は、進入したストライカSが最奥部において二点で接するように、二つの傾斜面からなる三角形状に形成してある。
図20に示すように、ボディプレート403の内側面には、ストライカSの進入方向奥側となる位置に、フック軸432が設けてある。フック軸432は、フックレバー404を回転可能に軸支するためのものであり、円筒状に形成してあり、車両幅方向、室内側から室外側に向けて略水平に延びている。また、フック軸432の中心を通る穴432aは、車両幅方向、室内側から室外側に貫通している。また、穴432aの内周面すなわちフック軸432の内壁面には、周方向、等間隔にリブ(凸条)432a1が形成してある。リブ432a1は、穴432aを挿通する締結部材409(図24〜図25参照)の軸部との間に摺動抵抗を生じさせる。
また、ボディプレート403には、フック軸432の車両前後方向、後方側となる位置に、フック規制溝433が設けてある。フック規制溝433は、フックレバー404の回転領域を規制するためのものであり、フック軸432を中心とする円弧状に形成してある。
また、ボディプレート403の内側面には、フック軸432の車両前後方向、前方側となる位置に、バネ座434が設けてある。バネ座434は、フックバネ(ねじりコイルバネ)407を取り付けるためのものであり、十字状に形成してあり、車両幅方向、室内側から室外側に向けて略水平に延びている。
また、ボディプレート403の内側面には、フック軸432の車両前後方向、後方側斜め下方となる位置に、オープン軸435が設けてある。オープン軸435は、オープンレバー405を回転可能に軸支するためのものであり、円柱状に形成してあり、車両幅方向、室内側から室外側に向けて略水平に延びている。
また、図18に示すように、ボディプレート403の内側面と反対側となる面(外側面)には、進入溝431の車両前後方向、後方側となる位置に、レバーバネ座436が設けてある。レバーバネ座436は、レバーバネ(ねじりコイルバネ)408を取り付けるためのものであり、レバーバネ408のコイル部分を装着する円柱状部分を残して凹むように形成してある。
また、図20に示すように、ボディプレート403には、フック軸432の車両前後方向、前方側斜め下方となる位置に、締結座437が設けてある。締結座437は、ロック装置401をシート等(被取付部材の一例)に取り付けるためのものであり、フック軸432を中心とする円弧状に形成してある。締結座437は、ボディプレート403の厚み、そのままの厚みで形成してあり、その中央には、円弧状の締結穴(長穴)438が形成してある。円弧状の締結穴438は、フックレバー404の回転中心、具体的には、フック軸432の中心軸を中心として形成してあり、第2の締結部材410がベースプレート2およびボディプレート3からなるロック装置401のケースの回転移動を妨げることはない。また、円弧状の締結穴438は、ベースプレート2およびボディプレート3からなるロック装置401のケースの回転可能な範囲を制限する。図8に示した実施の形態2のロック装置と同じように、締結穴438の内周には、締結穴438の内周から内側に突出し、第2の締結部材410の軸部との間で摺動抵抗を生じさせるリブ(姿勢維持部、摺動部の一例)を複数設けることが好ましい。また、締結座437の進入溝431に臨む面には、ガイドレバー406を一時的に係止するための係止面437a(図21参照)が形成してある。また、フック軸432に臨む内周面437b(図21参照)は、ガイドレバー406が反時計方向に回転する場合の摺接面になる。
図21に示すように、フック軸432の外周には、フックレバー404が回転可能に軸支されている。フックレバー404は、進入溝421,431の入口側から奥側に進入したストライカSを係合保持するためのもので、鉤状に形成してある。また、フックレバー404は、その中央にフック軸432が嵌る軸穴441(図19参照)が形成してあり、その外周に、係合溝442、フック部443およびバネ取付部444が形成してある。
係合溝442は、軸穴441を中心に外周面から図21において反時計方向に向けて形成したもので、ストライカSが収容できる幅に形成してある。また、係合溝442の開放側端部(先端側端部)の内周面は、軸穴441を中心とする円弧状に形成してある。これにより、係合溝442に係合保持されたストライカSに離脱する方向の力が作用しても、ストライカSが係合溝442から離脱する方向(図21において反時計方向)にフックレバー404が回転することはない。さらに、係合溝442の中程から奥側に向けて延在する内周面は、漸次軸穴441までの距離が短くなるように、テーパー状に形成してある。これにより、フックレバー404がストライカSに係合する方向(図21において時計方向)に回転すると、ストライカSは、係合溝442と一点で接することになり、クサビ効果を得ることができる。そして、このとき、ストライカSは、進入溝421,431の最奥部の二点と係合溝442の一点で支持され、進入溝421,431と係合溝442との間で安定する(ガタが生じることがない)。このように、ストライカSが安定すると、シートも確実に固定されることになる。
図21−5に示すように、フック部443は、係合溝442を車両前後方向、前方側に向けて開口させた場合に、係合溝442よりも下側に位置する部分である。このフック部443は、フックレバー404を図21において時計方向に回転移動させた場合に、図21−5に示すように、進入溝421,431を横切る位置(係合位置)で停止する一方、フックレバー404を図21において反時計方向に回転移動させた場合に、図21−1に示すように、進入溝421,431を開放する位置(解放位置)で停止するように形成してある。
バネ取付部444は、軸穴441の直径方向外側に延在する部分であり、バネ座434に装着したフックバネ(ねじりコイルバネ)407の一端(脚)が取り付けられる。これにより、フックレバー404には、図21において常時時計方向に弾性復元力(付勢力)が作用することになる。
また、軸穴441とフック部443との間には、レバー当接部445が形成してある。レバー当接部445は、オープンレバー405(図22参照)およびガイドレバー406が当接する部分であり、車両幅方向、室外側から室内側に突出して設けられる。そして、レバー当接部445の一端側(進入溝側)445aがオープンレバー405の受圧面445a1(以下「オープンレバー受圧面445a1」という)およびガイドレバー406の押圧面445a2(以下「ガイドレバー押圧面445a2」という)となり、他端側(外周側)445bがオープンレバー405の押圧面445b1(以下、「オープンレバー押圧面445b1」という)となる。これにより、レバー当接部445は、図22に示すように、後述するオープンレバー405の押圧部454と検知部455との間に位置することになり、さらに、後述するガイドレバー406のフックレバー係合部462とフックレバー当接部463との間に位置することになる。言い換えると、レバー当接部445は、オープンレバー405の押圧部454と検知部455、ガイドレバー406のフックレバー係合部462とフックレバー当接部463に囲まれることになる。このように構成すると、フックレバー404、オープンレバー405およびガイドレバー406を近接して配置でき、ロック装置401の小型化が可能となる。
また、レバー当接部445の一端側(進入溝側)445aには、突起446が設けてある(図19参照)。突起446は、ボディプレート403に形成されたフック規制溝433に嵌り、フックレバー404の回転領域を規制する部分である。突起446は、円柱状に形成してあり、車両幅方向、室外側から室外側に突出して設けられる。そして、フックレバー404が反時計方向に回転し、突起446がフック規制溝433に当接した位置がフックレバー404の解放位置となり、進入溝421,431を開放する(図21−1参照)。一方、ストライカSが進入溝421,431を進入した後に、フックレバー404が時計方向に回転し、フックレバー404が係合位置まで回転しても、突起446とフック規制溝433の溝端との間には隙間が残り、突起446がフック規制溝433の溝端と当接することはない。
図22に示すように、オープン軸435の外周には、オープンレバー405が回転可能に軸支されている。オープンレバー405は、フックレバー404から係合保持したストライカSを離脱させるためのもので、天秤状に形成してある。また、オープンレバー405は、その中央にオープン軸435が嵌る軸穴451が形成してあり、フック軸432に近い一端にプルロッド取付部452が形成され、フック軸432から遠い他端にプッシュロッド取付部453が形成される。また、オープンレバー405には、その中央から車両前後方向、前方に向けて押圧部454が形成してある。
プルロッド取付部452、プッシュロッド取付部453は、ロック装置401を開放操作する操作部(図示せず)からの操作力が伝達される部分であり、操作部の仕様によって、いずれか一方に連係手段を構成するロッド(図示せず)を取り付ける。具体的には、操作部を引き操作することにより、オープンレバー405を回転させる場合には、プルロッド取付部452と操作部との間にロッド(プルロッド)を取り付ける。一方、操作部を押し操作することにより、オープンレバー405を回転させる場合には、プッシュロッド取付部453と操作部との間にロッド(プッシュロッド)を取り付ける。
押圧部454は、フックレバー404に形成したレバー当接部445を押圧するためのものであり、爪状に形成してある。また、押圧部454は、レバー当接部445のオープンレバー受圧面445a1に対向する面が押圧面454aとなり、フックレバー404と重なり合った状態で配置される。そして、図22−2に示すように、フックレバー404が係合位置にある場合に、オープンレバー405を図22において時計方向に回転させると、押圧面454aがオープンレバー受圧面445a1を押圧して、フックレバー404が図22において反時計方向に回転する。
また、プルロッド取付部452が形成されるフック軸432に近い一端には、検知部455が設けてある。検知部455は、フックレバー404が解放状態にあることをオープンレバー405に伝達するためのもので、プルロッド取付部452が形成された一端の車両前後方向、前方側にクチバシ状に突出するように設けてある。そして、レバー当接部445のオープンレバー押圧面445b1に対向する面が受圧面455aとなる。そして、図22−6に示すように、オープンレバー405を時計方向に回転させると、フックレバー404が係合位置から反時計方向に回転し、解放位置に移動する。その後、後述するレバーバネ408の弾性復元力が作用し、オープンレバー405が反時計方向に回転すると、押圧面454aがオープンレバー受圧面445a1を押圧することで受圧面455aがオープンレバー押圧面445b1に当接して、フックレバー404の係合位置よりも反時計方向に回転した解放検出位置で停止する。このように、オープンレバー405を時計方向に回転させると、その動作は、プルロッド取付部452あるいはプッシュロッド取付部453、ロッド、操作部の順に伝達される。これにより、オープンレバー405は、ストライカSの解放状態を示す解放検出位置に移動し、操作部にフックレバー404の状態(解放状態)が示される。
また、検知部455と軸穴451との間で、レバー当接部445に対向する位置には、ストッパ部457が設けてある。ストッパ部457は、フックレバー404が係合状態にあることをオープンレバー405に伝達するためのものである。そして、レバー当接部445に対向する面が受圧面457aとなる。図22−1に示すように、フックレバー404が係合状態にある場合に、後述するレバーバネ408の弾性復元力が作用したオープンレバー405を図22−1において反時計方向に回転させると、受圧面457aがレバー当接部445と当接することにより、係合検出位置で停止する。この結果、オープンレバー405が係合検出位置で停止する場合と、解放検出位置で停止する場合とでは、フックレバー404のレバー当接部445との当接部位を異ならせることができるため、オープンレバー405と連係した操作部にフックレバー404の状態を正確に示すことが可能となる。このことにより、操作部は、フックレバー404の状態(係合状態、解放状態の別)を示すインジケータとしても機能する。
このとき、オープンレバー405の時計方向への回転によって、フックレバー404が係合位置から解放位置に向けて反時計方向に回転する。押圧面454aがオープンレバー受圧面445a1を押圧している場合には、オープンレバー押圧面445b1が受圧面455aを押圧することがないため、オープン機能とインジケータ機能とが干渉し合うことはない。
また、オープンレバー405において、軸穴451とプルロッド取付部452が形成されるフック軸432に近い一端との間となる部位は、回転阻止部456を構成する。回転阻止部456は、車両が衝突等した場合であっても、係合位置にあるフックレバー404が勝手に解放位置に回転する事態を阻止するためのもので、フックレバー404が係合位置にある場合に、レバー当接部445のオープンレバー押圧面445b1に対向する面が回転阻止面456aとなる。そして、図22−3に示すように、フックレバー404が係合位置にある場合には、オープンレバー押圧面445b1が回転阻止面456aに対向する。そして、車両等が衝突した反動でフックレバー404が係合位置から図22において反時計方向に回転しても、オープンレバー押圧面445b1が回転阻止面456aに当接することにより、フックレバー404がそれ以上反時計方向に回転する事態が阻止され、フックレバー404が解放位置に至ることはない。
図18に示すように、レバーバネ座436には、レバーバネ408を装着する。レバーバネ408は、オープンレバー405に常時弾性復元力(付勢力)が作用させるためのもので、レバーバネ408の弾性復元力が作用したオープンレバー405は、図22において反時計方向に回転することにより、フックレバー404に設けたレバー当接部445と当接する。尚、実施の形態5では、レバーバネ座436にレバーバネ408を装着することで、オープンレバー405を反時計方向(図22参照)に回転させる構造としたが、操作部側にレバーバネ408を装着することで、オープンレバー405を反時計方向に回転させる構造としてもよい。
図21に示すように、ガイドレバー406は、ストライカSの進入方向、入口側から奥側に向けて移動したストライカSに押圧され、フックレバー404を解放位置から係合位置に移動させるためのものである。ガイドレバー406は、フックレバー404と一部が重なり合った状態で、ストライカSの進入方向奥側に設けられたガイド軸(フック軸432)に遊嵌され、さらに、ストライカSの進入方向、奥側から入口側に付勢されている。尚、実施の形態5では、ガイド軸は、フック軸432と同一軸であり、フック軸432がガイドレバー406を遊嵌するが、ガイド軸をフック軸432と別に設けるものとしてもよい。
ガイドレバー406は、扇状に形成してあり、その要となる部分にガイド軸(フック軸432)が挿通する長穴形状のガイド穴461が形成してある。また、ガイドレバー406は、その外周にフックレバー係合部462(係合部)が形成され、右側縁部にフックレバー当接部463(係合部)が形成される。また、ガイド穴461の一端側を中心にして、その外周に、ストライカ係合部464、ストライカ摺接部465、バネ取付部466が形成され、ストライカ摺接部465とバネ取付部466との境界に係止部467が形成される。
フックレバー係合部462は、図21−1に示すように、進入溝421,431にストライカSが進入する前の待機状態において、フックレバー404に設けたレバー当接部445と係合する部分である。
フックレバー当接部463は、図21−3に示すように、フックレバー404に設けたレバー当接部445と当接する部分であり、ガイド穴461の一端側から直径方向外側に延在している。
ストライカ係合部464は、図21−5に示すように、ストライカSが進入方向最奥部まで進入した場合に、ストライカSと係合する部分であり、その外周面は、ストライカSの外周と係合するように、円弧状に形成してある。
ストライカ摺接部465は、図21に示すように、ガイド穴461の一端を中心にして、ストライカ係合部464から時計方向に向けて、ガイド穴461の一端からの距離が漸次大きくなるように形成した部分であり、進入溝421,431の入口側から奥側に向けて進入するストライカSに摺接することにより、ガイドレバー406は図21において時計方向に漸次回転する。
バネ取付部466は、ガイド穴461の一端側から直径方向外側に延在する部分であり、バネ座434に装着したフックバネ(ネジリコイルバネ)407の他端(脚)が取り付けられる。これにより、ガイドレバー406には、常時反時計方向と進入溝421,431の入口側とに向けて弾性復元力(付勢力)が作用することになり、フックレバー係合部462がフックレバー404に設けたレバー当接部445と係合することになる。
係止部467は、図21−1に示すように、進入溝421,431にストライカSが進入する前の待機状態において、締結座437に形成した係止面437aに係止される部分であり、進入溝421,431にストライカSが進入した場合に、係止面437aから離脱する。
上記のように構成したロック装置401は、シート(図示せず)が床(図示せず)に対して固定前の状態にある場合、図22−7に示すように、フックレバー404が解放位置に配置される。このとき、ガイドレバー406のガイド穴461の他端(奥側端)がフック軸432と当接するとともに、ガイドレバー406の係止部467が締結座437の係止面437aに係止される。これにより、進入溝421,431にストライカSが進入する前の待機状態において、ガイドレバー406は、ボディプレート403に係止され、フックレバー404のレバー当接部445は、ガイドレバー406のフックレバー係合部462に係合する。この結果、フックレバー404は、解放位置から係合位置への移動が制限される。一方、オープンレバー405には、レバーバネ408の弾性復元力が作用することにより、オープンレバー405を反時計方向に回転させる力が作用する。これにより、オープンレバー405の検知部455は、フックレバー404のレバー当接部445と当接し、オープンレバー405は、ストライカSの解放状態を示す解放検出位置に移動する。このとき、操作部にフックレバー404が解放状態(シートがアンロック状態)にあることを示すことになる。
この状態からシートを倒すと、車両本体、床の上面に取り付けたストライカSがガイドレバー406のストライカ摺接部465に当接し、ストライカ摺接部465を押圧することになる。これにより、ガイドレバー406は、フックバネ407の弾性復元力に抗して、フック軸432とガイド穴461、係止面437aと係止部467、およびレバー当接部445とフックレバー係合部462によるガイドによって、進入溝421,431の奥側へ移動するとともに、時計方向に回転することになる。そして、図21−2に示すように、ガイドレバー406の係止部467は、締結座437の係止面437aから離脱することになり、フックレバー404のレバー当接部445は、ガイドレバー6のフックレバー係合部462から離脱して、ガイドレバー406のフックレバー当接部463に当接することになる。この当接により、フックバネ407により反時計方向に弾性復元力が作用するガイドレバー406を確実に時計方向へと回転させることができる。その後、図21−3に示すように、さらに、ストライカSがストライカSの進入方向奥側に進入すると、ガイドレバー406のガイド穴461がフック軸432にガイドされるとともに、ストライカSがガイドレバー406のストライカ摺接部465に摺接することにより、ガイドレバー406が時計方向に回転し、ストライカSの進入方向奥側に移動することなる。尚、実施の形態5では、図21に示したように、ガイドレバー406の係止部467と締結座437の内周面437bとは離間した状態で、ガイドレバー406がストライカSの進入方向奥側に移動する構造としたが、係止部467が内周面437bに常に当接する構造としてもよい。
やがて、図21−4に示すように、ストライカSがストライカSの進入方向最奥部まで到達すると、ストライカSは、進入溝421,431の最奥部の二点で接することになる。一方、フックレバー404は、ガイドレバー406の時計方向の回転によるストライカSの進入方向奥側への移動に伴い、解放位置よりも増加したフックバネ407の弾性復元力により、時計方向に回転することになる。これにより、フックレバー404のレバー当接部445とオープンレバー405の検知部455との当接状態が解除される。
そして、図21−5に示すように、フックレバー404は、係合溝442の内周面の一点がストライカSと接するまで回転すると、フックレバー404がストライカSを係合保持することになる。このとき、フックレバー404の内周面とストライカSとの間でクサビ効果を得ることができ、ストライカSが安定して保持される。また、図21−5に示すように、フックレバー404のフック部443が進入溝421,431を横切るように配置されるため、該フック部443によってストライカSが進入溝421,431から離脱する方向に移動する事態、つまり、シートの床に対する起立操作が阻止される(係合状態)。
そして、オープンレバー405は、図22において、解放検出位置よりも反時計方向に回転し、ストッパ部457の受圧面457aがフックレバー404のレバー当接部445と当接することで、ストライカSの係合状態を示す係合検出位置に移動する。これにより、操作部にフックレバー404が係合状態(シートがロック状態)にあることを示すことになる。また、このとき、図22−1に示すように、フックレバー404のレバー当接部445は、オープンレバー405の回転阻止部456と対向する。これにより、車両等が衝突した反動でフックレバー404が係合位置から図22において反時計方向に回転しても、レバー当接部445のオープンレバー押圧面445b1が回転阻止部456の回転阻止面456aに当接することにより、フックレバー404がそれ以上反時計方向に回転する事態が阻止され、フックレバー404が解放位置に至ることはない。
一方、操作部を押し操作あるいは引き操作することにより、レバーバネ408の弾性復元力に抗してオープンレバー405を図22−1において時計方向に回転させると、図22−2に示すように、オープンレバー405の押圧部454がフックレバー404のレバー当接部445に当接する。さらに、オープンレバー405を図22において時計方向に回転させると、図22−3に示すように、オープンレバー405の押圧部454がフックレバー404のレバー当接部445を押圧し、フックレバー404を図22において反時計方向に回転させることになる。
これに伴い、図22−4に示すように、係合位置よりも増加したフックバネ407の弾性復元力がガイドレバー406に作用し、ガイドレバー406を図22において反時計方向と進入溝421,431の入口側とに向けて回転させる。したがって、ガイドレバー406には、進入方向奥側から入口側にストライカSを押し出す力が作用することになる。
やがて、図22−5に示すように、フックレバー404が進入溝421,431を開放すると、ストライカSが進入溝421,431から離脱可能となり、ガイドレバー406がストライカSを進入方向奥側から入口側に押し出すことになる。
そして、図22−6に示すように、フックレバー404が解放位置に移動し、ガイドレバー406がストライカSを進入溝421,431から押し出すと、シートを床に対して起立操作できるようになる。
上述したロック装置401は、図23に示すように、フック軸432を貫通する穴432aを挿通する締結部材409と、締結座437に設けた円弧状の締結穴(長穴)438を挿通する第2の締結部材410とにより、シートに取り付ける。これにより、ロック装置401は、フック軸432を中心に回転可能となる。そして、図23−1に示すように、ストライカSが基準位置に取り付けてある場合には、ロック装置401は回転することなく、ストライカSを係合保持する(図23−2参照)。
一方、図24に示すように、ストライカSが基準位置よりも車両前方に取り付けてある場合には、ストライカSが進入溝421,431に進入することにより、ロック装置401が図24において時計方向に回転する。これにより、ロック装置401にストライカSが進入し、ロック装置401はストライカSを係合保持する(図24−2参照)。上述したように、締結部材409が挿通する穴432aの内周面(フック軸432の内壁面)に、締結部材409との間に摺動抵抗を生じさせるリブ432a1を設けるとともに、第2の締結部材410が挿通する締結穴438の内周に第2の締結部材410との間で摺動抵抗を生じさせるリブを設けたので、回転したロック装置401の姿勢を維持することが可能である。したがって、ストライカSが基準位置よりも車両前方に取り付けてある場合でも、シートは固定されることになる。
他方、図25に示すように、ストライカSが基準位置よりも車両後方に取り付けてある場合には、ストライカSが進入溝421,431に進入することにより、ロック装置401が図25において反時計方向に回転する。これにより、ロック装置401にストライカSが進入し、ロック装置401はストライカSを係合保持する(図25−2参照)。したがって、ストライカSが基準位置よりも車両後方に取り付けてある場合でも、シートは固定されることになる。
上述した本発明の実施の形態5であるロック装置401は、フックレバー404がストライカSの進入方向奥側に設けられたフック軸432にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカSの進入方向奥側に進入したストライカSを係合保持する一方、ガイドレバー406がフックレバー404と一部が重なり合った状態で、フック軸432にガイドされるとともに、ストライカSの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、フックレバー404の解放位置から係合位置への移動を制限する一方、ストライカSが進入方向奥側に進入した場合に、ストライカSに押圧され、フックレバー404を解放位置から係合位置に移動させるので、フックレバー404とガイドレバー406とが小さくて済み、ロック装置401が小型になる。
また、フックレバー404が解放位置に移動した場合にフックレバー404に設けたレバー当接部445が当接することにより、オープンレバー405がストライカSの解放状態を示す解放検出位置に移動する一方、フックレバー404が係合位置に移動した場合にレバー当接部445から離脱することにより、オープンレバー405がストライカSの係合状態を示す係合検出位置に移動可能となるので、フックレバー404が係合位置から解放位置に移動した場合に、オープンレバー405が係合検出位置から解放検出位置に確実に移動する。これにより、連係手段を構成するロッドにより、オープンレバー405と連係した操作部にフックレバー404の状態が示され、操作部は、フックレバー404の状態(係合状態、解放状態の別)を示すインジケータとしても機能する。
また、進入溝421,431にストライカSが進入する前の待機状態において、ガイドレバー406は、ボディプレート403(係止面437a)に係止され、フックレバー404のレバー当接部445は、ガイドレバー406のフックレバー係合部462に係合する。この結果、フックレバー404は解放位置から係合位置への移動が制限され、フックレバー404が保持される。
また、一端がフックレバー404に係止され、他端がガイドレバー406に係止されたフックバネ407が、ガイドレバー406をストライカSの進入方向奥側から入口側に向けて付勢するので、フックレバー404が係合位置から解放位置に移動すると、ガイドレバー406にストライカSを押し出す力が作用することになり、操作部を押し操作あるいは引き操作し続けた状態でシートを起立操作する必要がない(操作部から手を離すことができる)。
図26は、車両前方側にガイド軸を設けたロック装置を示す図であって、図26−1は、ストライカが進入方向奥側に進入する前の状態を示す図であり、図26−2は、ストライカが進入方向奥側に進入した状態を示す図である。
図26に示すロック装置411は、ガイドレバー416が、車両前方側に設けたガイド軸461に軸支され、フック軸432にガイドされるものであっても、ガイドレバー416がフックレバー404と一部が重なり合った状態で、ストライカSの進入方向奥側から入口側に向けて付勢させる構造とする。このロック装置411も、上述したロック装置401と同様に、フックレバー404の解放位置から係合位置への移動を制限する一方、ストライカSが進入方向奥側に進入した場合にストライカSに押圧され、フックレバー404を解放位置から係合位置に移動させる機能、フックレバー404の状態(係合状態、解放状態の別)を示すインジケータとしての機能およびフックレバー404が係合位置から解放位置に移動すると、ストライカSを押し出す機能を持たせることができる。このロック装置411においても、フックレバー404とガイドレバー416とが小さくて済み、ロック装置411が小型になる。
尚、上述した本発明の実施の形態5であるロック装置401,411は、図1に示す実施の形態1と同じように、フックレバー404と係合したストライカSを中心とし、ストライカSと係合したフックレバー404の最外形までの長さを半径とする領域A(図示略)を、ベースプレート402とボディプレート403とから構成されるケースに投影した範囲内に、フック軸432を貫通して該ケースをストライカSに対して相対移動可能に被取付部材(シート等)に締結する締結部材409を設けている。これにより、ロック装置401の小型化が可能になる。
尚、図10に示した実施の形態2の変形例のロック装置と同じように、ベースプレート402の外面におけるフック軸432の開口の縁部には、ベースプレート402の外面から突出し、フック軸432を挿通する締結部材9の皿状の頭部との間で摺動抵抗を生じさせるリブ(姿勢維持部、摺動部の一例)を、開口に沿って複数設けてもよい。尚、このリブは、ボディプレート403の外面における穴432aの縁部において、穴432aに沿って複数設けてもよい。これにより、ストライカSと係合したロック装置401の姿勢は維持される。
尚、姿勢維持に必要な摺動抵抗に応じて、上記のベースプレート402および/またはボディプレート403の外面から突出するリブと共に、図20に示した穴432aの内周面(フック軸432の内壁面)のリブ432a1や、締結穴438内周から内側に突出するリブを併せて設けることもできる。
以上、説明したように、本明細書には下記の事項が開示されている。
(1) ストライカの進入方向奥側に設けられたフック軸にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカを係合保持するように構成されたフックレバーと、前記フックレバーと一部が重なり合った状態で、ストライカの進入方向奥側に設けられたガイド軸にガイドされるとともに、ストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、前記フックレバーの解放位置から係合位置への移動を制限する一方、前記ストライカが進入方向奥側に進入した場合に、前記ストライカに押圧され、前記フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるように構成されたガイドレバーとを備えたことを特徴とするロック装置。
(2) 前記ガイド軸は、前記フック軸と同一軸であることを特徴とする(1)に記載のロック装置。
(3) 一端が前記フックレバーに係止されるとともに、他端が前記ガイドレバーに係止され、前記ガイドレバーをストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢するとともに、前記フックレバーを解放位置から係合位置に向けて付勢するフックバネを備えたことを特徴とする(1)または(2)に記載のロック装置。
(4) 前記フックレバーは、前記ガイドレバー側に突出した当接部を有し、前記ガイドレバーは、前記当接部の移動軌跡に設けられ、前記当接部に当接することにより、前記フックレバーの移動を制限する係合部を有することを特徴とする(1)に記載のロック装置。
(5) 前記ストライカが進入する進入溝を境にして、一方側に、前記当接部と前記係合部が位置するように、前記フックレバーと前記ガイドレバーとを配置する一方、他方側に、一端が前記フックレバーに係止されるとともに、他端が前記ガイドレバーに係止され、前記ガイドレバーをストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢するとともに、前記フックレバーを解放位置から係合位置に向けて付勢するフックバネを備えたことを特徴とする(4)に記載のロック装置。
(6) 前記ガイドレバーは、前記ガイド軸が挿通し、ストライカの進入方向入口側から奥側に向けて、自身をガイドするガイド穴を有することを特徴とする(4)または(5)に記載のロック装置。
(7) 前記ガイドレバーは、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカに押圧され、自身を回転させるストライカ摺接部を有することを特徴とする(6)に記載のロック装置。
(8) 前記係合部は、前記当接部と当接することにより、前記ガイドレバーを回転させることを特徴とする(7)に記載のロック装置。
(9) 前記ガイドレバーは、ストライカの進入方向最奥部に進入したストライカと係合する円弧状のストライカ係合部を有することを特徴とする(1)に記載のロック装置。
(10) 前記ガイドレバーを収容するボディプレートは、前記ストライカが進入方向奥側に進入するまで、前記ガイドレバーを係止する係止面を有することを特徴とする(1)に記載のロック装置。
(11) 前記フックレバーと前記ガイドレバーとを収容し、被取付部材に取り付けられるように構成され、ストライカが進入する進入溝が形成されたケースと、前記フックレバーと係合したストライカを中心とし、前記ストライカと係合したフックレバーの最外形までの長さを半径とする領域を前記ケースに投影した範囲内に、前記ケースを前記ストライカに対して相対移動可能に前記被取付部材に締結する締結部材と、をさらに備えたことを特徴とする(1)に記載のロック装置。
(12) 前記ケースは、前記締結部材まわりに回転移動可能であることを特徴とする(11)に記載のロック装置。
(13) 前記締結部材は、前記フックレバーの回転中心を挿通したことを特徴とする(12)に記載のロック装置。
(14) 前記締結部材を中心として前記ケースに円弧状に形成された長穴を挿通する第2の締結部材を備えたことを特徴とする(12)または(13)に記載のロック装置。
(15) 前記ケースの前記締結部材まわりの姿勢を維持する姿勢維持部を備えたことを特徴とする(12)または(13)に記載のロック装置。
(16) 前記姿勢維持部は、前記ケースと前記締結部材との間で摺動抵抗を生じさせる摺動部を有することを特徴とする(15)に記載のロック装置。
(17) 前記摺動部は、前記締結部材が挿通する前記ケースの穴の内周に設けたリブであることを特徴とする(16)に記載のロック装置。
(18) 前記摺動部は、前記締結部材が挿通する前記ケースの穴の開口縁部に設けたリブであることを特徴とする(16)に記載のロック装置。
(19) 前記ケースの前記締結部材まわりの姿勢を維持する姿勢維持部を備えたことを特徴とする(14)に記載のロック装置。
(20) 前記姿勢維持部は、前記ケースと前記締結部材との間で摺動抵抗を生じさせる摺動部を有することを特徴とする(19)に記載のロック装置。
(21) 前記姿勢維持部は、前記ケースと前記第2の締結部材との間で摺動抵抗を生じさせる第2の摺動部を有することを特徴とする(19)または(20)に記載のロック装置。
(22) 前記第2の摺動部は、前記第2の締結部材が挿通する前記ケースの長穴の内周に設けたリブであることを特徴とする(21)に記載のロック装置。
(23) 前記進入溝は、進入したストライカと二点で接する奥細り形状を有することを特徴とする(11)〜(22)のいずれか一つに記載のロック装置。
(24) 前記フックレバーは、回転中心を中心とする円弧状の係合溝を有することを特徴とする(1)〜(23)のいずれか一つに記載のロック装置。
(25) 前記係合溝は、開口入口から奥部に向けて漸次狭くなるテーパー状に形成されたことを特徴とする(24)に記載のロック装置。
本発明は、車両の着脱式シートや移動式シートの固定などに用いることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は、2011年8月8日出願の日本特許出願(特願2011−173385)および2011年9月21日出願の日本特許出願(特願2011−205887)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 ロック装置
2 ベースプレート
21 進入溝
22 フック軸
22a 内壁面
22a1 リブ
23 長穴
23a 内周
23a1 リブ
3 ボディプレート
31 進入溝
33 長穴
4 フックレバー
41 軸穴
42 係合溝
43 フック部
44 バネ取付部
45 ロッド取付部
5 フックバネ
6 ロッド
9 締結部材
10 第2の締結部材
101 ロック装置
102 ベースプレート
121 進入溝
122 フック軸
103 ボディプレート
131 進入溝
104 フックレバー
141 軸穴
142 係合溝
143 フック部
144 バネ取付部
145 ロッド取付部
105 フックバネ
106 ロッド
109 締結部材
301 ロック装置
302 ベースプレート
321 進入溝
322 フック軸
322a 長穴
323 ラチェット軸
323a 長穴
304 フックレバー
341 軸穴
342 係合溝
343 フック部
344 係止部
305 ラチェット
351 軸穴
352 噛合部
353 作用部
309 締結部材
310 第2の締結部材
S ストライカ
A フックレバーの回転移動軌跡
F 荷重負荷
O 基準位置
前方位置
後方位置
前方位置
後方位置
401 ロック装置
402 ベースプレート
421 進入溝
403 ボディプレート
430 機構収容部
431 進入溝
432 フック軸
432a 穴
432a1 リブ(凸条)
433 フック規制溝
434 バネ座
435 オープン軸
436 レバーバネ座
437 締結座
437a 係止面
437b 内周面
438 締結穴
404 フックレバー
441 軸穴
442 係合溝
443 フック部
444 バネ取付部
445 レバー当接部
445a 一端側(進入溝側)
445a1 オープンレバー受圧面
445a2 ガイドレバー押圧面
445b 他端側(外周側)
445b1 オープンレバー押圧面
446 突起
405 オープンレバー
451 軸穴
452 プルロッド取付部
453 プッシュロッド取付部
454 押圧部
454a 押圧面
455 検知部
455a 受圧面
456 回転阻止部(阻止部)
456a 回転阻止面
457 ストッパ部
457a 受圧面
406 ガイドレバー
461 ガイド穴
462 フックレバー係合部(係合部)
463 フックレバー当接部(係合部)
464 ストライカ係合部
465 ストライカ摺接部
466 バネ取付部
467 係止部
407 フックバネ
408 レバーバネ
409 締結部材
410 第2の締結部材
411 ロック装置
416 ガイドレバー
461 ガイド軸

Claims (15)

  1. ストライカの進入方向奥側に設けられたフック軸にガイドされ、解放位置から係合位置に移動することにより、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカを係合保持するように構成されたフックレバーと、
    前記フックレバーと一部が重なり合った状態で、ストライカの進入方向奥側に設けられたガイド軸にガイドされるとともに、ストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢され、前記フックレバーの解放位置から係合位置への移動を制限する一方、前記ストライカが進入方向奥側に進入した場合に、前記ストライカに押圧され、前記フックレバーを解放位置から係合位置に移動させるように構成されたガイドレバーと
    を備えたことを特徴とするロック装置。
  2. 前記ガイド軸は、前記フック軸と同一軸であることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 一端が前記フックレバーに係止されるとともに、他端が前記ガイドレバーに係止され、前記ガイドレバーをストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢するとともに、前記フックレバーを解放位置から係合位置に向けて付勢するフックバネを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のロック装置。
  4. 前記フックレバーは、前記ガイドレバー側に突出した当接部を有し、
    前記ガイドレバーは、前記当接部の移動軌跡に設けられ、前記当接部に当接することにより、前記フックレバーの移動を制限する係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  5. 前記ストライカが進入する進入溝を境にして、一方側に、前記当接部と前記係合部が位置するように、前記フックレバーと前記ガイドレバーとを配置する一方、他方側に、一端が前記フックレバーに係止されるとともに、他端が前記ガイドレバーに係止され、前記ガイドレバーをストライカの進入方向奥側から入口側に向けて付勢するとともに、前記フックレバーを解放位置から係合位置に向けて付勢するフックバネを備えたことを特徴とする請求項4に記載のロック装置。
  6. 前記ガイドレバーは、前記ガイド軸が挿通し、ストライカの進入方向入口側から奥側に向けて、自身をガイドするガイド穴を有することを特徴とする請求項4または5に記載のロック装置。
  7. 前記ガイドレバーは、ストライカの進入方向奥側に進入したストライカに押圧され、自身を回転させるストライカ摺接部を有することを特徴とする請求項6に記載のロック装置。
  8. 前記係合部は、前記当接部と当接することにより、前記ガイドレバーを回転させることを特徴とする請求項7に記載のロック装置。
  9. 前記ガイドレバーは、ストライカの進入方向最奥部に進入したストライカと係合する円弧状のストライカ係合部を有することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  10. 前記ガイドレバーを収容するボディプレートは、前記ストライカが進入方向奥側に進入するまで、前記ガイドレバーを係止する係止面を有することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  11. 前記フックレバーと前記ガイドレバーとを収容し、被取付部材に取り付けられるように構成され、ストライカが進入する進入溝が形成されたケースと、
    前記フックレバーと係合したストライカを中心とし、前記ストライカと係合したフックレバーの最外形までの長さを半径とする領域を前記ケースに投影した範囲内に、前記ケースを前記ストライカに対して相対移動可能に前記被取付部材に締結する締結部材と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  12. 前記ケースは、前記締結部材まわりに回転移動可能であることを特徴とする請求項11に記載のロック装置。
  13. 前記締結部材は、前記フックレバーの回転中心を挿通したことを特徴とする請求項12に記載のロック装置。
  14. 前記締結部材を中心として前記ケースに円弧状に形成された長穴を挿通する第2の締結部材を備えたことを特徴とする請求項12または13に記載のロック装置。
  15. 前記ケースの前記締結部材まわりの姿勢を維持する姿勢維持部を備えたことを特徴とする請求項12〜14のいずれか一つに記載のロック装置。
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