JP5970720B2 - ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着脱式シートや移動式シート等を車両本体に固定するロック装置に関する。
ワンボックスカーやバスなどの車両には、着脱式シートや移動式シート(以下、まとめて「着脱式シート」という。)を備えるものがある。着脱式シートは、着脱式シートまたは車両本体のいずれか一方に設けられたロック装置により、着脱式シートまたは車両本体のいずれか他方に設けられたストライカを拘束することで、車両本体に固定される。
ロック装置は、フックレバーやオープンレバー等で構成されるロック機構と、ロック機構を収容するロック機構収容部材とを備えている。ロック機構収容部材は、ボディとベースプレートとからなり、これらにはストライカを進入させるストライカ進入溝が形成されている。ロック機構は、ストライカ進入溝に進入したストライカとフックレバーとを噛合わせ、ボディ及びフックレバーでストライカを拘束するよう構成されている。
この種のロック装置は、ロック機構収容部材を支持部材(たとえば、着脱式シートのフレーム)に支持ボルトで締結して固定していることが多い。ところが、ロック機構収容部材を支持部材に固定した場合、ロック機構収容部材とストライカとの相対位置にずれがあると、ストライカとフックレバーとが噛合わず、着脱式シートを車両本体に固定できない虞がある。そのような事態を防ぐ方法の1つとして、支持部材に対してロック装置(ロック機構収容部材)を回転させることでストライカとの相対位置のずれを解消する方法がある。
支持部材に対してロック装置を回転させる方法には、ロック機構収容部材の外側に、丸孔及び長孔が形成された取付部を延設する方法がある(たとえば、特許文献1を参照。)。この方法では、取付部の丸孔に挿通させた支持ボルト(段付きボルト)によりロック装置を支持部材で回転可能に支持する。取付部の長孔は、ロック装置の回転範囲を規制する回転規制手段であり、丸孔の周囲に円弧状に形成されている。このロック装置を支持部材に取り付ける場合、取付部の長孔に支持ボルトを挿通して仮止めをした状態で、ストライカとフックレバーとが適切な噛合いをする向きにロック装置を回転させる。そして、適切な噛合いをする向きが決まった時点で、支持ボルトを締結(本締め)してロック装置を支持部材に固定する。そのため、ロック装置とストライカとの相対位置にずれがある場合でも、そのずれがストライカ進入溝にストライカが進入可能であり、かつストライカとフックレバーとが噛合可能な範囲内であれば、着脱式シートを車両本体に固定することができる。
特開平10−324182号公報
ところで、車両本体や着脱式シートは形状に多様性があり、車種によってロック装置を設ける箇所の環境が異なる。そのため、ロック装置は、小型で設置位置の自由度が高いことが望ましい。しかしながら、ロック機構収容部材の外側に取付部を延設したロック装置は、取付部を延設している分、装置が大型化してしまう。
さらに、ロック装置を回転させてストライカとフックレバーとの噛合いを調節しても、支持ボルトを本締めする際の荷重でロック装置の向きがずれてしまうことがある。そのため、ストライカとフックレバーとが確実に噛合うよう調整することが難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ストライカとフックレバーとを確実に噛合わせることができ、かつ小型化が可能なロック装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るロック装置は、ストライカ(S)が進入するストライカ進入溝(201)を有するロック機構収容部材(2,3)と、前記ロック機構収容部材(2,3)に設けられたフックレバー軸(7)と、前記フックレバー軸(7)を介して前記ロック機構収容部材(2,3)に回転可能に配設され、前記ストライカ進入溝(201)に進入した前記ストライカ(S)と噛合う噛合い位置および前記ストライカ(S)との噛合いを解除する噛合い解除位置に移動するフックレバー(4)とを備え、支持部材(9)に回転可能に支持されるロック装置において、前記フックレバー軸(7)を前記ロック機構収容部材(2,3)に回転可能に設け、前記フックレバー軸(7)を介して前記ストライカ進入溝(201)の開口位置を変更させる状態で前記ロック機構収容部材(2,3)を前記支持部材(9)に回転可能に支持し、前記ストライカ(S)と前記フックレバー(4)との噛合いを許容する噛合許容代の範囲内で前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るロック装置は、上記請求項1に係るロック装置において、前記回転規制手段は、前記支持部材(9)側に突出する前記ロック機構収容部材(2,3)の突出部(2010)と、前記支持部材(9)に設けられた係合部(95)とを備え、前記突出部(2010)と前記係合部(95)とを係合させて前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るロック装置は、上記請求項1に係るロック装置において、前記回転規制手段は、前記ロック機構収容部材(2,3)側に突出する前記支持部材(9)の突出部(94)と、前記ロック機構収容部材(2,3)の係合部(209)とを備え、前記突出部(94)と前記係合部(209)とを係合させて前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制することを特徴とする。
本発明の請求項4に係るロック装置は、上記請求項3に係るロック装置において、前記ロック機構収容部材(2,3)の前記係合部(209)は、前記ロック機構収容部材(2,3)の外周側面に設けられており、かつ前記フックレバー軸(7)の軸方向視で前記ロック機構収容部材(2,3)の外形が前記フックレバー軸(7)側に変位した凹形状を成すことを特徴とする。
本発明の請求項5に係るロック装置は、上記請求項1に係るロック装置において、前記回転規制手段は、前記ロック機構収容部材(2,3)と前記支持部材(9)との間に介在する弾性部材(13,14)を備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るロック装置は、上記請求項1に係るロック装置において、前記ロック機構収容部材(2,3)は、前記フックレバー軸(7)を挿通させる挿通孔(202)を有し、前記フックレバー軸(7)は、前記ロック機構収容部材(2,3)と前記支持部材(9)との間に介在するフランジ(73)を有するとともに中心部に締結部材(10)を挿通する貫通孔(71)を有する円筒状を成し、かつ前記締結部材(10)を前記支持部材(9)に締結した状態で前記ロック機構収容部材(2,3)および前記フックレバー(4)を回転可能に支持させる長さを有し、前記ロック機構収容部材(2,3)は、底面とは反対側の面に突起部(36)を有し、前記締結部材(10)を前記支持部材(9)に締結する前の状態に於いて、前記ロック機構収容部材(2,3)の底面から前記突起部(36)の先端までの距離(W2)を、前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)から前記フックレバー軸(7)の先端までの距離(W1)よりも長く設定し、前記締結部材(10)を前記支持部材(9)の締結後の状態に於いては、前記ロック機構収容部材(2,3)の底面から前記突起部(36)の先端までの前記距離(W2)と前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)から前記フックレバー軸(7)の先端までの前記距離(W1)との距離差分(W2−W1)で、前記締結部材(10)の頭部(1002)と前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)間で前記ロック機構収容部材(2,3)が前記締結部材(10)の締結による押圧荷重を受けることを特徴とする。
本発明に係るロック装置は、フックレバー軸をロック機構収容部材に回転可能に設け、フックレバー軸を介してロック機構収容部材を支持部材に回転可能に支持している。そのため、ロック装置を回転させるための取付部をロック機構収容部材の外側に延設しなくてもよく、ロック機構収容部材を小型化でき、ロック装置を小型化できる。また、ロック機構収容部材を小型化できるので、ロック機構収容部材の回転を規制する回転規制手段を設けたことによるロック装置の大型化を防ぎつつ、噛合許容代の範囲内でストライカとフックレバーとを確実に噛合わせることができる。さらに、回転規制手段は噛合許容代の範囲内でロック機構収容部材の回転を規制することから、ストライカとの相対位置の調整が容易になる。
図1は、本発明の実施の形態1であるロック装置の概略構成を示す平面図である。 図2は、図1のロック装置を裏側から見た図である。 図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。 図4は、ロック装置の内部構成を示す図である。 図5は、ボディに設けたフックレバー軸挿通孔の構成例を示す分解斜視図である。 図6は、ストライカがガイドレバーの押圧を開始した直後のガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。 図7は、ストライカにフックレバーが係合したときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。 図8は、オープンレバーを回転させてストライカとフックレバーとの係合を解除したときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。 図9は、フックレバーに慣性開放が生じたときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。 図10は、ロック装置とストライカとの位置関係の一例を示す平面図である。 図11は、図10の位置関係にあるロック装置とストライカとが噛合った状態を示す平面図である。 図12は、本発明の実施の形態2であるロック装置の概略構成を示す平面図である。 図13は、図12のB−B線に沿った主要構成部分の断面図である。 図14は、本発明の実施の形態3であるロック装置における主要部の概略構成を示す断面図である。 図15は、図14のロック装置をフレームに取り付けた状態を示す断面図である。 図16は、実施の形態3のロック装置の変形例を示す断面図である。 図17は、本発明の実施の形態4であるロック装置の概略構成を示す平面図である。 図18は、図17に示したロック装置の右側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るロック装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるロック装置の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のロック装置を裏側から見た図である。図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。図4は、ロック装置の内部構成を示す図である。図5は、ボディに設けたフックレバー軸挿通孔の構成例を示す分解斜視図である。
本実施の形態で挙げるロック装置は、着脱式シートを車両本体に固定するためのものであり、着脱式シートにおける背もたれ部のフレーム(支持部材)に設けられている。ロック装置1は、図1から図4までに示すように、ボディ2とベースプレート3とからなるロック機構収容部材に、フックレバー4、オープンレバー5、ガイドレバー6などで構成されるロック機構が収容されている。このロック装置1は、ボルト10およびナット11によりフレーム9に回転可能に取り付けられる。
ボディ2は、合成樹脂で形成した略凹形状のケース部材であり、図1における車両上下方向の略中央となる位置に、車両後方側の端から車両前方側に向けて延在するストライカ進入溝201を形成している。ストライカ進入溝201は、奥部が車両本体に設けたストライカSを収容可能な幅であり、かつ奥部から進入口に向かうに連れて幅を徐々に広くしている。また、ボディ2のストライカ進入溝201は、その最奥部に、進入したストライカSと二点で接する略V字状(奥細り形状)の係止面201a,201bを形成している。
また、ボディ2には、フックレバー軸挿通孔202、オープンレバー軸203、ガイドレバー軸204、バネ支持部205を設けている。フックレバー軸挿通孔202は、フックレバー軸7を回転可能に挿通する孔であり、図1および図4に示すように、ストライカ進入溝201の前方となる位置に設けている。フックレバー軸挿通孔202の内周面には、図5に示すようにフックレバー軸7のガタつきを防ぐためのリブ206を設けている。このフックレバー軸7は、フックレバー4を回転可能に支持する軸である。オープンレバー軸203は、オープンレバー5を回転可能に支持する軸であり、図4に示すようにストライカ進入溝201の上方となる位置に設けている。ガイドレバー軸204は、ガイドレバー6を回転可能に支持する軸であり、図4に示すようにストライカ進入溝201の下方となる位置に設けている。バネ支持部205は、フックレバー4およびガイドレバー6を付勢するコイルバネ8を支持する突出部であり、図4に示すようにフックレバー軸挿通孔202の下方であり、かつフックレバー4およびガイドレバー6と干渉しない位置に設けている。
さらに、ボディ2の外周側面には、回転規制部(係合部)209を設けている。回転規制部209は、ロック装置1の回転中心Xを中心とする半径R1の円弧に沿ったガイド面209aと、ガイド面209aの周方向の端部から回転中心Xの径外方向に延在する第1係止面209bおよび第2係止面209cとで構成される。回転規制部209は、ボディ2の回転中心Xを中心とする半径R2の円弧よりも回転中心X側にある。半径R2は、回転中心Xからボディ2の一部までの距離である。すなわち、ボディ2の回転規制部209は、ボディ2の回転軌跡内であり、かつフックレバー軸7の軸方向視でボディ2の外形からフックレバー軸7側に変位した凹形状を成している。この回転規制部209は、フレーム9に設けた回転規制突起(突出部)94とともに、ロック装置1の回転角度範囲を規制する回転規制手段を構成している。
ベースプレート3は、金属または合成樹脂で形成した板状部材であり、フックレバー4、オープンレバー5、ガイドレバー6などを収容するためにボディ2に設けた開口面を塞ぐように取り付けられている。ベースプレート3には、ストライカ進入溝31、フックレバー軸挿通孔32、突出部33、ボディ係合部34a,34b,34c、およびボディ保持孔35を設けている。
ストライカ進入溝31は、ボディ2のストライカ進入溝201と同様、図1における車両上下方向の略中央となる位置に、車両後方側の端から車両前方側に向けて形成している。なお、ベースプレート3のストライカ進入溝31は、ボディ2のストライカ進入溝201よりも幅が広くなり、かつその最奥部がボディ2のストライカ進入溝201の最奥部よりも車両前方側に位置するように形成している。フックレバー軸挿通孔32は、フックレバー軸7の一端部を挿通させる孔であり、図1および図4に示すように、ストライカ進入溝31の前方となる位置に設けている。突出部33は、ボルト10の頭部1002と当接する部分であり、フックレバー軸挿通孔32の周囲に設けている。ボディ係合部34a,34b,34cは、それぞれ、ボディ2のベースプレート係止部207a,207b,207cと係合させる部分である。ボディ保持孔35は、ボディ2のベースプレート保持部208を挿通させる孔である。ベースプレート3は、ボディ係合部34a,34b,34cをボディ2のベースプレート係止部207a,207b,207cと係合させ、ボディ保持孔35にボディ2のベースプレート保持部208を挿通させることで、ボディ2に取り付けられる。
フックレバー4は、車両本体に設けたストライカSと噛合わせてストライカSを拘束するものである。フックレバー4には、軸孔41、係合面42、フック部43、バネ取付孔44、およびレバー当接部45を設けている。
軸孔41は、フックレバー4をフックレバー軸7で軸支するための孔であり、フックレバー軸7と回転可能に係合するよう形成している。係合面42は、ストライカ進入溝201に進入したストライカSと係合する面であり、軸孔41を中心とする略円弧状に設けている。フック部43は、係合面42と係合したストライカSがフックレバー4から離脱することを防ぐ部分である。バネ取付孔44は、ボディ2のバネ支持部205に支持されたコイルバネ8の一端を取り付ける孔である。バネ取付孔44に取り付けられたコイルバネ8の一端は、フックレバー4に対して図4における時計回りの付勢力を常時作用させる。レバー当接部45は、オープンレバー5およびガイドレバー6と当接する部分であり、軸孔41とフック部43との間に形成している。
オープンレバー5は、ストライカSとフックレバー4との噛合いを解除するためのものである。オープンレバー5には、軸孔51、プルロッド取付部52、プッシュロッド取付部53、第1当接部54、第2当接部55、第3当接部56、第4当接部57、および第5当接部58を設けている。
軸孔51は、オープンレバー5をオープンレバー軸203で軸支するための孔であり、オープンレバー軸203と回転可能に係合するよう形成してある。プルロッド取付部52は、ストライカSとフックレバー4との係合を解除する際にオープンレバー5を回転させるプルロッド(図示せず)を取り付ける部分である。プッシュロッド取付部53は、ストライカSとフックレバー4との係合を解除する際にオープンレバー5を回転させるプッシュロッド(図示せず)を取り付ける部分である。オープンレバー5は、図示しないコイルバネにより、図4における反時計回りの付勢力が常時作用している。そして、プルロッドおよびプッシュロッドは、ストライカSとフックレバー4との係合を解除する際に、オープンレバー5を図4における時計回りに回転させるように取り付けられる。オープンレバー5の第1当接部54から第5当接部58までは、フックレバー4やガイドレバー6と当接する部分である。
ガイドレバー6は、ストライカ進入溝201に進入し最奥部に向けて移動するストライカSに押圧されたときに、フックレバー4を解放位置から係合位置に移動させるためのものである。ガイドレバー6には、軸孔61、ガイド孔62、第1当接部63、第2当接部64、第3当接部65、および第4当接部66を設けている。
軸孔61は、ガイドレバー6をガイドレバー軸204で軸支するための孔であり、ガイドレバー軸204と回転可能に係合するよう形成している。ガイド孔62は、ガイドレバー軸204回りでのガイドレバー6の回転範囲を規制するための孔であり、長孔状に形成している。ガイド孔62には、フックレバー軸7が挿通されており、ガイド孔62とフックレバー7とが当接(係合)することでガイドレバー6の回転が規制される。ガイドレバー6の第1当接部63および第2当接部64は、フックレバー4やオープンレバー5と当接する部分である。ガイドレバー6の第3当接部65は、コイルバネ8の他端が当接(摺接)する部分である。ガイドレバー6の第4当接部66は、ストライカSが当接する部分である。
フックレバー軸7は、フックレバー4を軸支するとともに、ボディ2を回転可能に支持するための支持部材である。フックレバー軸7は、中心部に支持ボルト10の軸1001を挿通させる貫通孔71を有した円筒状を成す筒状部72と、筒状部72の一端に設けたフランジ73とで構成される。筒状部72は、ボディ2のフックレバー軸挿通孔202に回転可能に挿通されている。筒状部72は、支持ボルト10(支持部材)とナット11とでロック装置1をフレーム9に締結した状態でボディ2が回転可能な長さにしている。すなわち、筒状部72は、図3に示すようにフランジ73を有する一端とは反対側の端部(他端)がベースプレート3のフックレバー軸挿通孔32から突出する長さにしている。フランジ73は、図3に示すように、ボディ2とフレーム9との間に介在させて、ボディ2とフレーム9との間に所定の隙間を生じさせる部分である。
フレーム9は、上記のように着脱シートにおける背もたれ部に配設された支持部材である。フレーム9の本体部91には、締結孔92、張出部93、および回転規制突起94を設けている。締結孔92は、支持ボルト10の軸1001を挿通させる孔である。張出部93は、回転規制突起94を設ける部分であり、本体部91からボディ2に設けた回転規制部209に向けて張り出した部分である。回転規制突起94は、張出部93からボディ2側に突出して回転規制部209(ガイド面209a)と当接するよう設けている。回転規制突起94は、ストライカSの進入方向に対するロック装置1の角度が標準角度であるときに、ボディ2に設けたガイド面209aの周方向の中央付近に当接するように設けている。
さて、本実施の形態のロック装置1は、上記のようにフックレバー軸7がボディ2に回転可能に設けられている。このロック装置1をフレーム9に取り付けるときには、図3に示すように、フックレバー軸7のフランジ73をフレーム9に当接させ、ボディ2とフレーム9との間に隙間を生じさせる。そして、ベースプレート3側からフックレバー軸7の貫通孔71およびフレーム9の締結孔92に支持ボルト10の軸1001を挿通し、支持ボルト10とナット11とを締結する。このとき、支持ボルト10の頭部1002は、フックレバー軸7の端およびベースプレート3の突出部33と当接している。こうして、本実施の形態のロック装置1は、フックレバー軸7を回転軸として、ストライカ進入溝201の進入口の位置を変更させる状態で回転可能にフレーム9に支持される。
ボディ2の回転規制部209およびフレーム9の回転規制突起94は、ボディ2の回転中心Xを中心とする半径R2の円弧よりも回転中心X側にある。半径R2は、回転中心Xからボディー2の一部までの距離である。すなわち、回転規制手段であるボディ2の回転規制部209およびフレーム9の回転規制突起94は、ボディ2の回転軌跡内に設けられている。
本実施の形態のロック装置1におけるボディ2の回転規制部209およびフレーム9の回転規制突起94による作用効果を説明する前に、図4および図6から図9までを参照しながら、ロック装置1の動作を簡単に説明する。
図6は、ストライカがガイドレバーの押圧を開始した直後のガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。図7は、ストライカにフックレバーが係合したときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。図8は、オープンレバーを回転させてストライカとフックレバーとの係合を解除したときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。図9は、フックレバーに慣性開放が生じたときのガイドレバーおよびフックレバーならびにオープンレバーの関係を示す図である。
本実施の形態のロック装置1は、上述のように着脱式シートのフレーム9に取り付けられる。その場合、ストライカSは車両本体に設けられる。ロック装置1が取り付けられた着脱式シートを車両本体に固定する際には、着脱式シートを図1における車両後方側に移動させることで、ストライカSをストライカ進入溝201に進入させる。
ストライカSがストライカ進入溝201に進入する前のアンロック状態におけるフックレバー4およびガイドレバー6ならびにオープンレバー5は、それぞれ、図4に示した位置関係にある。ガイドレバー6は、コイルバネ8から受ける付勢力により図4における時計回りの回転をしようとするが、ガイド孔62とフックレバー軸7との係合により、第4当接部66がストライカ進入溝201を横切る所定の位置で保持されている。フックレバー4は、コイルバネ8から受ける付勢力により図4における時計回りの回転をしようとするが、レバー当接部45がガイドレバー6の第1当接部63に当接して回転が規制され、フック部43がストライカ進入溝201を開放した位置(解除位置)で保持されている。オープンレバー5は、図示しないコイルバネから受ける付勢力により図4における反時計回りの回転をしようとするが、第1当接部54がガイドレバー6の第2当接部64に当接して回転が規制され、所定の位置で保持されている。
アンロック状態であるロック装置1のストライカ進入溝201にストライカSが進入すると、ストライカSは最奥部に向けて移動し、ガイドレバー6の第4当接部66に当接する。ストライカSがガイドレバー6の第4当接部66に当接すると、図6に示すように、ストライカSからの押圧を受けガイドレバー6が反時計回りに回転する。ガイドレバー6が反時計回りに回転すると、フックレバー4のレバー当接部45とガイドレバー6の第1当接部63との当接が解除される。そのため、フックレバー4は、コイルバネ8から受ける付勢力により時計回りに回転する。その結果、ストライカSとフックレバー4の係合面42との係合が開始される。また、ガイドレバー6が反時計回りに回転すると、オープンレバー5の第1当接部54とガイドレバー6の第2当接部64との当接が解除される。そのため、オープンレバー5は、図示しないコイルバネから受ける付勢力により反時計回りに回転する。
フックレバー4の時計回りの回転が進み、フック部43がストライカ進入溝201を横切る係合位置まで回転すると、図7に示すように、フックレバー4とストライカSとが噛合い、ストライカSが拘束される。ストライカSは、フックレバー4の係合面42とボディ2のストライカ進入溝201とにより拘束される。一方、ガイドレバー6は、コイルバネ8から受ける付勢力により時計回りに回転しようとするが、第4当接部66がストライカSに当接して回転が規制され、その回転位置で保持される。また、図示しないコイルバネから受ける付勢力により反時計回りに回転しようとするオープンレバー5は、第5当接部58がフックレバー4のレバー当接部45に当接して回転が規制され、その位置で保持される。
このとき、フックレバー4の係合面42における開放側端部(フック部43の先端側の端部)を、軸孔41を中心とする円弧状にしておくと、拘束されたストライカSに離脱する方向の力(車両後方側への力)が作用しても、ストライカSと係合面42との係合が解除される方向(図7における反時計方向)にフックレバー4が回転することはない。また、フック部43を、係合面42の中程から奥側に向かうにつれて軸孔41までの距離が漸次短くなるテーパー状にしておくと、ストライカSは係合面42と一点で接することになり、クサビ効果を得ることができる。そのため、ボディ2に形成するストライカ進入溝201の最奥部を略V字状(奥細り形状)の係止面201a,201bにしておくと、ストライカSはストライカ進入溝201の最奥部(係止面201a,201b)の二点と係合面42の一点で保持されることになり、ストライカSのガタつきを防げる。したがって、ストライカSのガタつきによる異音の発生を抑えることができるとともに、着脱式シートを車両本体に確実に固定することができる。
さらに、フック部43をテーパー状にしておくと、フックレバー4の軸孔41とフックレバー軸7との間に隙間があっても、ストライカSをストライカ進入溝201の係止面201a,201bの二点と係合面42の一点で拘束したときにボディ2(フックレバー軸7)とフックレバー4との間での相対移動が起こらないようにできる。そのため、ストライカSを拘束した状態では、フックレバー4の軸孔41とフックレバー軸7との間に隙間があっても、ガタつきによる異音の発生を抑えられる。加えて、フックレバー4の軸孔41とフックレバー軸7との間に隙間を確保することができるので、フックレバー4の挿通性を良くすることができる。
着脱式シートの車両本体への固定を解除するとき、すなわちストライカSとフックレバー4(係合面42)との噛合いを解除するときには、プッシュロッドまたはプルロッドを操作して、図8に示すように、オープンレバー5を時計回りに回転させる。オープンレバー5を時計回りに回転させると、第3当接部56がフックレバー4のレバー当接部45に当接し、押圧する。そのため、フックレバー4が反時計回りに回転し、ストライカSとフックレバー4との噛合いが解除される。そうすると、ガイドレバー6が時計回りに回転してストライカSをストライカ進入溝201から押し出す。その後、プッシュロッドまたはプルロッドを戻すと、オープンレバー5が反時計回りに回転し、図4に示したように第1当接部54がガイドレバー6の第2当接部64に当接する回転位置で保持される。また、オープンレバー5が反時計回りに回転すると、第3当接部56によるレバー当接部45の押圧がなくなるので、フックレバー4は時計回りに回転し、図4に示したようにレバー当接部45がガイドレバー6の第1当接部63に当接する位置で保持される。
さらに、本実施の形態のロック装置1は、着脱式シートを車両本体に固定しているときにフックレバー4に慣性開放(オープンレバー5の操作によらない開放)を生じさせる力が働いた場合、たとえば、図9に示すように、フックレバー4のレバー当接部45がオープンレバー5の第4当接部57に当接する。オープンレバー5には反時計回りの付勢力が作用しているので、フックレバー4のレバー当接部45がオープンレバー5の第1当接部57に当接し、係合することで、フックレバー4の反時計回りの回転を抑止することができる。そのため、本実施の形態のロック装置1は、着脱式シートの車両本体への固定が不用意に解除される事態を防ぐことができる。
図10は、ロック装置とストライカとの位置関係の一例を示す平面図である。図11は、図10の位置関係にあるロック装置とストライカとが噛合った状態を示す平面図である。
本実施の形態のロック装置1を着脱式シートのフレーム9に取り付けた場合、ロック装置1の取付位置やストライカSの取付位置に生じる誤差により、たとえば、図10に示すように、ストライカSがストライカ進入溝201に進入する際の中心位置Pが基準位置Oよりも下方になることがある。
本実施の形態のロック装置1では、ボディ2に設けたストライカ進入溝201の幅が、奥部からストライカSの進入口に向かって徐々に広くなっている。また、本実施の形態のロック装置1は、上記のように、フックレバー軸7を回転軸としてフレーム9に回転可能に支持されている。そのため、ボディ2(ストライカ進入溝201)に対するストライカSの位置がずれている場合でも、そのずれ量Dが、ストライカSがストライカ進入溝201に進入可能な範囲内(噛合許容代の範囲内)であれば、図10に示した状態からストライカSがボディ2を時計回りに回転させることで、ストライカSはストライカ進入溝201の最奥部に向けて移動する。その結果、図11に示すように、ボディ2が時計回りに回転した状態で、ストライカSとフックレバー4とが噛合う。また、図示は省略するが、ストライカSの進入位置が基準位置Oよりも上方である場合は、ボディ2が反時計回りに回転することでストライカSとフックレバー4とが噛合う。さらに、フックレバー軸7の筒状部72は、支持ボルト10をフレーム9に締結した状態でフランジ73を有する一端とは反対側の端部(他端)がベースプレート3の開口から突出し、支持ボルト10の頭部1002に当接する長さにしてある。そのため、支持ボルト10により支持されたボディ2が確実に回転できる。
また、本実施の形態のロック装置1は、ボディ2に設けた回転規制部209(ガイド面209a)がフレーム9に設けた回転規制突起94と当接している。そのため、ボディ2の回転範囲は、回転規制突起94が第1係止面209bに当接する角度から第2係止面209cに当接する角度までの範囲に規制される。すなわち、ガイド面209aの周方向の長さでボディ2の回転範囲を設定することで、ボディ2の回転範囲を噛合許容代の範囲内に設定することができる。したがって、本実施の形態のロック装置1は、ボディ2が噛合許容代の範囲を超える角度まで回転してしまいストライカSとフックレバー4とを噛合わせることができなくなる事態を防げる。すなわち、本実施の形態のロック装置1は、噛合許容代の範囲内でストライカSとフックレバー4とを確実に噛合わせることができる。
このように、本実施の形態のロック装置1は、ボディ2(ストライカ進入溝201)に対するストライカSの位置に図1における上下方向のずれがあっても、ロック装置1が回転することでストライカSとフックレバー4と噛合わせることができる。そのため、ストライカ進入溝201の奥部の幅を広くしなくても噛合許容代を確保でき、フックレバー4を小型化できる。フックレバー4を小型化できると、ストライカ進入溝201の最奥部(ストライカSとフックレバー4との噛合い位置)からフックレバー軸7までの距離を短くできるので、ボディ2の小型化が可能である。また、フックレバー軸7をボディ2の回転軸とすることで、ボディ2を回転させるための取付部をボディ2の外側に延設しなくてもよい。さらに、ロック装置1の回転範囲を規制するボディ2の回転規制部209およびフレーム9の回転規制突起94は、ロック装置1(ボディ2)の回転軌跡内に設けられている。そのため、本実施の形態のロック装置1は、ロック機構収容部材(ボディ2およびベースプレート3)を小型化でき、ロック装置1全体を小型化できる。
その上、本実施の形態のロック装置1は、フレーム9に取り付けたときにボディ2とフレーム9との間にフランジ73が介在し、隙間が生じる。そのため、ロック装置1が回転する際に、ボディ2とフレーム9との摩擦抵抗などのロック装置1の回転を阻害する要因が少なく、ロック装置1がスムーズに回転する。加えて、ボディ2に設けた回転規制部209とフレーム9に設けた回転規制突起94との当接によりロック装置1の回転可能な範囲を噛合許容代の範囲内に規制できる。そのため、ロック装置1(ボディ2のストライカ進入溝201)とストライカSとの相対位置にずれがある場合でも、ストライカSとフックレバー4とが確実に噛合い、ボディ2とフックレバー4とによるストライカSの拘束を確実に行うことができる。したがって、本実施の形態のロック装置1は、着脱式シートを車両本体に確実に固定できる。
なお、ボディ2に設けた回転規制部209のガイド面209aとフレーム9に設けた回転規制突起94とを当接させる場合、いずれか一方の表面(当接面)が弾性部材または摩擦部材で構成されていてもよい。ガイド面209aまたは回転規制用突起94を弾性部材または摩擦部材で構成した場合、摺動抵抗が増すので、ロック装置1のガタツキを防止することができる。
また、本実施の形態では、回転規制部209が、ロック装置1の回転中心Xを中心とする半径R1の円周に沿ったガイド面209aを有する構成となっている。しかしながら、回転規制部209は、フレーム9に設けた回転規制突起94と当接してボディ2の回転を規制することができればよい。そのため、回転規制部209は、ガイド面209aに相当する部分が回転規制突起94と接しない平面または曲面であってもよい。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2であるロック装置の概略構成を示す平面図である。図13は、図12のB−B線に沿った主要構成部分を示す断面図である。
実施の形態1で挙げたロック装置では、ボディ2に設けた回転規制部209とフレーム9に設けた回転規制用突起94とでロック装置1(ボディ2)の回転範囲を規制している。これに対し、本実施の形態のロック装置では、図12および図13に示すように、ボディ2に設けた回転規制突起2010とフレーム9に設けた円弧状の回転規制長孔95とでロック装置1の回転範囲を規制する。
ボディ2の回転規制突起2010は、ボディ2の底面(フレーム9と対向する面)からフレーム9側に突出し、フレーム9に設けた回転規制長孔95に挿通されている。回転規制長孔95は、円弧状のガイド面95a,95bと、ガイド面95a,95bの一方の端同士を接続する円弧状の第1係止面95cと、ガイド面95a,95bの他方の端同士を接続する円弧状の第2係止面95dとで構成される。回転規制突起2010は、ボディ2のベースプレート保持部208を設けた位置からベースプレート保持部208とは逆方向に突出している。また、フレーム9の回転規制長孔95は、ボディ2と重なるよう、フレーム9の本体部91から張出部93にかけて形成している。そのため、本実施の形態でも、ロック装置1の回転可能な角度範囲を規制する回転規制手段(回転規制突起2010および回転規制長孔95)は、ロック装置1(ボディ2)の回転軌跡内に設けられている。
本実施の形態のロック装置1は、実施の形態1と同様、フックレバー軸7がボディ2に回転可能に設けられており、フレーム9に支持された状態でボディ2が回転する。さらに、ボディ2に設けた回転規制突起2010がフレーム9に設けた回転規制長孔95と係合しているので、ボディ2の回転は、回転規制突起2010が第1係止面95cに当接する角度から第2係止面95dに当接する角度までの範囲に規制される。そのため、ガイド面95a,95bの周方向の長さでボディ2の回転範囲を設定することで、ボディ2の回転範囲を噛合許容代の範囲内に設定することができる。したがって、本実施の形態のロック装置は、ボディ2が噛合許容代の範囲を超える角度まで回転してしまいストライカSとフックレバー4とを噛合わせることができなくなる事態を防げる。すなわち、本実施の形態のロック装置は、噛合許容代の範囲内でストライカSとフックレバー4とを確実に噛合わせることができる。
さらに、本実施の形態のロック装置1は、フレーム9に取り付けたときにボディ2とフレーム9との間にフランジ73が介在し、隙間が生じる。そのため、ロック装置1が回転する際に、ボディ2とフレーム9との摩擦抵抗などのロック装置1の回転を阻害する要因が少なく、ロック装置1がスムーズに回転する。加えて、ボディ2に設けた回転規制突起2010とフレーム9に設けた回転規制長孔95との係合によりロック装置1の回転可能な範囲を噛合許容代の範囲内に規制できる。そのため、ロック装置1(ボディ2のストライカ進入溝201)とストライカSとの相対位置にずれがある場合でも、ストライカSとフックレバー4とが確実に噛合い、ボディ2とフックレバー4とによるストライカSの拘束を確実に行うことができる。したがって、本実施の形態のロック装置は、着脱式シートを車両本体に確実に固定できる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3であるロック装置の主要部の概略構成を示す断面図である。図15は、図14のロック装置をフレームに取り付けた状態を示す断面図である。
実施の形態1および実施の形態2のロック装置では、ボディ2またはフレーム9のいずれか一方に設けた突起部と、ボディ2またはフレーム9のいずれか他方に設けた係合部とを当接させることで、ボディ2が噛合許容代を超える角度まで回転しないようにしている。これに対し、本実施の形態のロック装置は、支持ボルト10とナット11とで締結した際の押圧荷重によりボディ2とフックレバー軸7との間の回転抵抗を増加させることで、ボディ2の回転を規制する。
本実施の形態のロック装置1は、図14に示すように、ベースプレート3のフックレバー軸挿通孔32の周囲に、ボディ2の底面(フレーム9と対向させる面)とは反対側に突出した突起部36を有する。突起部36は、ロック装置1をフレーム9に取り付ける前にあっては、ボディ2の底面から突起部36の突端までの距離W2が、フックレバー軸7におけるボディ2の底面からベースプレート3側の端までの距離W1よりも長くなるように設ける。
本実施の形態のロック装置1を支持ボルト10とナット11によりフレーム9に締結するときには、図15に示すように、支持ボルト10の頭部1002がフックレバー軸7の端と当接するまで締め付ける。そうすると、支持ボルト10の頭部1002とナット11から受ける押圧荷重により、支持ボルト10の頭部1002とベースプレート3の突起部36との当接面、およびボディ2の底面とフックレバー軸7のフランジ73との当接面に摩擦力が生じ、ボディ2とフックレバー軸7との回転抵抗が増加する。そのため、ボディ2が噛合許容代の範囲を超える角度まで回転してしまいストライカSとフックレバー4とを噛合わせることができなくなる事態を防げる。
図16は、実施の形態3のロック装置の変形例を示す断面図である。
本実施の形態のロック装置1は、支持ボルト10とナット11によりフレーム9に締結したときの押圧荷重によりボディ2とフックレバー軸7との回転抵抗を増加させて、ボディ2の回転を規制する。押圧荷重によりボディ2とフックレバー軸7との回転抵抗を増加させるには、ベースプレート3に突起部36を設ける変わりに、たとえば、図16に示すように、支持ボルト10の頭部1002とベースプレート3との間に弾性部材12を介在させてもよい。弾性部材12には、たとえば、リング状のゴムを用いることができる。弾性部材12は、ロック装置1を支持ボルト10とナット11によりフレーム9に締結したときに、弾性変形をしてベースプレート3に押圧荷重が加わるような寸法にする。そうすると、ロック装置1をフレーム9に取り付けたときに、弾性部材12の弾性復元力による押圧荷重がベースプレート3に加わり、ロック機構収容部材(ボディ2およびベースプレート3)の回転抵抗が増加する。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4であるロック装置の概略構成を示す平面図である。図18は、図17に示したロック装置の右側面図である。
本実施の形態では、ボディ2の回転を規制するために、ボディ2とフレーム9との間にも弾性部材13,14を介在させる。弾性部材13,14は、ロック装置1をフレーム9に取り付けた状態におけるボディ2とフレーム9との隙間よりも厚くし、フレーム9に固定しておく。そうすると、ロック装置1を支持ボルト10とナット11によりフレーム9に締結したときに弾性部材13,14が弾性変形をし、ボディ2を押圧する。そのため、ボディ2が回転するときに弾性部材13,14とボディ2との接触面に摩擦が生じ、ボディ2とフックレバー軸7との回転抵抗が増加する。そのため、ボディ2が噛合許容代の範囲を超える角度まで回転してしまいストライカSとフックレバー4とを噛合わせることができなくなる事態を防げる。このとき、図18に示すように、支持ボルト10の頭部1002とベースプレート3との間にも弾性部材12を介在させておくと、弾性部材12からの押圧荷重も加わるので、ボディ2の回転を規制する効果がいっそう高まる。

なお、ボディ2とフレーム9との間には、弾性部材13,14の代わりに、摩擦部材を介在させてもよい。
以上、本発明に係るロック装置の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であることはもちろんである。
たとえば、ロック装置1を回転可能に支持する支持部材は、着脱式シートにおける背もたれ部のフレーム9に限らず、着脱式シートにおける座面部のフレームであってもよい。また、本発明に係るロック装置は、着脱式シートに限らず、移動式シートに設けることもできる。さらに、本発明に係るロック装置は、車両本体に設けることもできる。本発明に係るロック装置を車両本体に設ける場合、ロック装置1を回転可能に支持する支持部材は、車両本体におけるフレームに限らず、フロア部材であってもよい。
また、ロック装置1(ロック機構)の構成も、実施の形態に示した構成に限らず、適宜変更可能であることはもちろんである。
1 ロック装置
2 ボディ
201 ストライカ進入溝
201a,201b 係止面
202 フックレバー軸挿通孔
203 オープンレバー軸
204 ガイドレバー軸
205 バネ支持部
206 リブ
207a,207b,207c ベースプレート係止部
208 ベースプレート保持部
209 回転規制部
209a ガイド面
209b 第1係止面
209c 第2係止面
2010 回転規制突起
3 ベースプレート
31 ストライカ進入溝
32 フックレバー軸挿通孔
33 突出部
34a,34b,34c ボディ係合部
35 ボディ保持部
4 フックレバー
41 軸孔
42 係合面
43 フック部
44 バネ取付孔
45 レバー当接部
5 オープンレバー
51 軸孔
52 プルロッド取付部
53 プッシュロッド取付部
54 第1当接部
55 第2当接部
56 第3当接部
57 第4当接部
58 第5当接部
6 ガイドレバー
61 軸孔
62 ガイド孔
63 第1当接部
64 第2当接部
65 第3当接部
66 第4当接部
7 フックレバー軸
71 貫通孔
72 筒状部
73 フランジ
8 コイルバネ
9 フレーム(支持部材)
91 本体部
92 締結孔
93 張出部
94 回転規制突起
95 回転規制長孔
95a,95b ガイド面
95c 第1係止面
95d 第2係止面
10 支持ボルト
1001 軸
1002 頭部
11 ナット
12,13,14 弾性部材

Claims (6)

  1. ストライカ(S)が進入するストライカ進入溝(201)を有するロック機構収容部材(2,3)と、前記ロック機構収容部材(2,3)に設けられたフックレバー軸(7)と、前記フックレバー軸(7)を介して前記ロック機構収容部材(2,3)に回転可能に配設され、前記ストライカ進入溝(201)に進入した前記ストライカ(S)と噛合う噛合い位置および前記ストライカ(S)との噛合いを解除する噛合い解除位置に移動するフックレバー(4)とを備え、支持部材(9)に回転可能に支持されるロック装置において、
    前記フックレバー軸(7)を前記ロック機構収容部材(2,3)に回転可能に設け、
    前記フックレバー軸(7)を介して前記ストライカ進入溝(201)の開口位置を変更させる状態で前記ロック機構収容部材(2,3)を前記支持部材(9)に回転可能に支持し、
    前記ストライカ(S)と前記フックレバー(4)との噛合いを許容する噛合許容代の範囲内で前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とするロック装置。
  2. 前記回転規制手段は、
    前記支持部材(9)側に突出する前記ロック機構収容部材(2,3)の突出部(2010)と、前記支持部材(9)に設けられた係合部(95)とを備え、
    前記突出部(2010)と前記係合部(95)とを係合させて前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記回転規制手段は、
    前記ロック機構収容部材(2,3)側に突出する前記支持部材(9)の突出部(94)と、前記ロック機構収容部材(2,3)の係合部(209)とを備え、
    前記突出部(94)と前記係合部(209)とを係合させて前記ロック機構収容部材(2,3)の回転を規制することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  4. 前記ロック機構収容部材(2,3)の前記係合部(209)は、前記ロック機構収容部材(2,3)の外周側面に設けられており、かつ前記フックレバー軸(7)の軸方向視で前記ロック機構収容部材(2,3)の外形が前記フックレバー軸(7)側に変位した凹形状を成すことを特徴とする請求項3に記載のロック装置。
  5. 前記回転規制手段は、
    前記ロック機構収容部材(2,3)と前記支持部材(9)との間に介在する弾性部材(13,14)を備えることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  6. 前記ロック機構収容部材(2,3)は、前記フックレバー軸(7)を挿通させる挿通孔(202)を有し、
    前記フックレバー軸(7)は、前記ロック機構収容部材(2,3)と前記支持部材(9)との間に介在するフランジ(73)を有するとともに中心部に締結部材(10)を挿通する貫通孔(71)を有する円筒状を成し、かつ前記締結部材(10)を前記支持部材(9)に締結した状態で前記ロック機構収容部材(2,3)および前記フックレバー(4)を回転可能に支持させる長さを有し、
    前記ロック機構収容部材(2,3)は、底面とは反対側の面に突起部(36)を有し、
    前記締結部材(10)を前記支持部材(9)に締結する前の状態に於いて、前記ロック機構収容部材(2,3)の底面から前記突起部(36)の先端までの距離(W2)を、前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)から前記フックレバー軸(7)の先端までの距離(W1)よりも長く設定し、前記締結部材(10)を前記支持部材(9)の締結後の状態に於いては、前記ロック機構収容部材(2,3)の底面から前記突起部(36)の先端までの前記距離(W2)と前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)から前記フックレバー軸(7)の先端までの前記距離(W1)との距離差分(W2−W1)で、前記締結部材(10)の頭部(1002)と前記フックレバー軸(7)の前記フランジ(73)間で前記ロック機構収容部材(2,3)が前記締結部材(10)の締結による押圧荷重を受けることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
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