JP3908506B2 - 車両用シートロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートバックを車体に対して所定角度で保持するための車両用シートロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のリヤシートのシートバックには、上部にシートロック装置が設けられ、車体に固定されたストライカと係合して、シートバックを所定角度で保持する。また、このシートロック装置とストライカとの係合を解除することにより、シートバックを前側に倒して、荷室を拡大することができる(類似技術として、特開2001−130295号公報参照)。
【0003】
この種のシートロック装置は、前端軸部を中心に回転自在で且つバネにより下側へ付勢されたラッチレバーを有している。ラッチレバーの後端には、下向きの爪部が形成され、爪部の先端はストライカに対して突き当てられる傾斜面となっている。従って、ストライカをラッチレバーの後端の傾斜面に突き当てることにより、ラッチレバーの後端がストライカを乗り上げ、爪部がストライカに係合する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ラッチレバーの後端に形成された傾斜面に、ストライカを直接突き当てた際の衝撃により、ラッチレバーの爪部を持ち上げてストライカと係合させる構造になっているため、シートバックの上部に設けられたシートロック装置を勢い良くストライカに当てる必要があり、係合時に大きな衝突音を生じるおそれがある。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、小さな操作力で確実にストライカと係合する車両用シートロック装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シートバックの上部に設けられ、車体に固定されたストライカと係合して、シートバックを所定角度で保持する車両用シートロック装置であって、前端軸部を中心に下向きに付勢された状態で上下回動自在に支持され、下縁にストライカの係合軸と係合する溝部を有し、上部にラッチ作動軸を有するラッチレバーと、上端軸部を中心に後向きに付勢された状態で前後回動自在に支持され、下端がストライカの相対移動軌跡中に位置し、中間にラッチ作動軸が係合する作動開口が形成された仮保持レバーと、上端軸部を中心に後向きに付勢された状態で前後回動自在に支持され、下端にラッチ作動軸に対して下側から係合する係合部を有した操作レバーとを備え、前記作動開口の前側に、仮保持レバーの上端軸部を中心とした円弧状で且つ仮保持レバーの前方回動を許容する上部ガイド縁と、仮保持レバーの前方回動に伴ってラッチ作動軸の下降を許容する下部ガイド縁が形成されている。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、仮保持レバーによりラッチレバーを持ち上げた状態が保持され、そして仮保持レバーの下端がストライカにより押されて回動した際に、ラッチレバーが付勢力により下方回動してストライカと係合するため、ラッチレバーとストライカとが直接衝突することはなく、ストライカから仮保持レバーの下端に小さな操作力を及ぼすだけで、ラッチレバーとストライカとの係合状態が得られる。従って、シートバックに設けられたシートロック装置を勢い良くストライカに当てる必要がなく、係合時の音も小さい。
【0008】
請求項2記載の発明は、ストライカが前後に2本の係合軸を有する構造で、作動開口における下部ガイド縁の下端から連続して、ストライカの後側の係合軸をラッチレバーの溝部に係合させた際に仮保持レバーが前側の係合軸に押されて溝部よりも前方へ回動するのを許容する延長ガイド縁を形成した。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、ストライカが前後に2本の係合軸を有する構造であっても、仮保持レバーの作動開口内に下部ガイド縁の下端から連続して延長ガイド縁を形成したため、仮保持レバーの下端がストライカの前側係合軸により溝部よりも前側に押されても問題ない。
【0010】
請求項3記載の発明は、操作レバーの上端に延長片を形成し、シートバックの上面に前記延長片に連結されるインジケータ兼用の操作部を上下動自在に支持した。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、操作部のシートバック上面からの突出状態により、ストライカとの係合状態を知ることができるし、操作部を押すことによりストライカとの係合を解除することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1は、自動車のリヤシートのシートバック1を示す側面図である。このシートバック1は、図示せぬ下端を中心に前倒し自在に支持されている。このシートバック1の上部には凹部2が形成され、凹部2の内部にシートロック装置3が配置されている。このシートロック装置3が車体の側壁Sに固定されたストライカ4と係合することにより、シートバック1が所定の角度で保持される。また、このシートロック装置3とストライカ4との係合を解除することにより、シートバック1を前倒しして、シートバック1の後側の荷室Rを拡大することができる。
【0013】
シートバック1の上面には、上下動自在に支持された操作部5が設けられている。この操作部5がシートバック1の上面から突出している時は、シートロック装置3の係合状態を示している。そして、この操作部5をシートバック1内に押し込めば、シートロック装置3の係合解除が行える。すなわち、この操作部5は、シートロック装置3が係合状態であるか、解除状態であるかを知る「インジケータ」でもあり、シートロック装置3の係合を解除するための「スイッチ」でもある。この操作部5とシートロック装置3との機構的な関係は後述する。
【0014】
車体に固定されたストライカ4は、車体の側壁Sから車室内側に突出したU形をしており、前後に2本の係合軸4a、4bを有している。そして、この前後の2本の係合軸4a、4bに対して、シートロック装置3を係合させることにより、シートバック1の角度を若干変更させることができる。
【0015】
次に、シートロック装置3の構造を説明する。シートロック装置3は、左右に側面を有する左右幅の小さいケース6の内部に機構を収納した構造になっている。ケース6には後端からストライカ4を挿入する切欠7が形成されている。
【0016】
ケース6の下部には、「前端軸部」である第1ピン8を中心に下向きに上下回動自在なラッチレバー9が設けられている。このラッチレバー9の下縁には、ストライカ4の各係合軸4a、4bと係合可能な1つの溝部10が形成されている。ラッチレバー9の下縁の溝部10よりも前側に形成されているのは、ストライカ4の前側の係合軸4aに対する干渉回避部11で、ストライカ4との係合に関与するものではない。このラッチレバー9の上部には、横向きのラッチ作動軸12が取付けられている。
【0017】
このラッチレバー9には、ラッチレバー9と同じ第1ピン8を中心に上下回動自在なカムレバー13が重合状態で設けられている。カムレバー13とラッチレバー9を、同一の前端軸部8で支持することにより、構造の簡略化を図ることができる。
【0018】
このカムレバー13の上部には、ラッチレバー9の上縁に係合する突片14が形成されている。従って、カムレバー13は、ラッチレバー9の上縁に係合する状態から上方には回動できるが、下方には回動できない。また、カムレバー13の上部には、突片14とは異なる方向を向いた作動軸15が取付けられている。この作動軸15は、ケース6の車幅方向外側面に形成された円弧状のガイド孔16(図3)内に位置している。更に、カムレバー13の後端には、押圧面17が形成されている。この押圧面17は、図7に示すように、ラッチレバー9の溝部10の形成方向に対して、上側が後方へ所定の角度θだけ傾斜した楔状になっている。尚、押圧面17は平面でも、上下方向で若干湾曲した面でも良い。
【0019】
そして、前記ラッチレバー9及びカムレバー13は、それぞれ前端軸部8に設けられたバネ18、19により、下側へ向けて付勢されている。
【0020】
ケース6の上部には、「上端軸部」であるピン20を中心に前後回動自在な操作レバー21が設けられている。この操作レバー21は、横断面略コ字形で、上端には後ろ側に延在された延長片22が形成され、シートバック1の上面に設けられた前記インジケータ兼用の操作部5の下端に対して下側から当接している。この操作レバー21における車幅方向内側の下端には、前記ラッチレバー9のラッチ作動軸12に対して下側から係合する湾凹形の係合部23が形成されている。また、この操作レバー21の車幅方向外側には切起部24が形成されている。
【0021】
この操作レバー21の車幅方向外側の下部には、「上端軸部」である第2ピン25を中心に回動自在なリフトレバー26が支持されている。このリフトレバー26の後部には、操作レバー21の車幅方向外側の下縁に当接して、該リフトレバー26の後向きの回動を阻止する突片27が形成されている。この突片27と前記操作レバー21の切起部24との間にスプリング28(図3)を設け、リフトレバー26を後向きに付勢して、突片27を操作レバー21の下端に押付けた状態が維持される。そして、このリフトレバー26の下端は、突片27が操作レバー21の下縁に当接した状態で、操作レバー21ごと前側に回動した際に、前記カムレバー13の作動軸15に対して下側から当接し得る位置関係にある。ケース6の車幅方向外側面には、前記リフトレバー26の上端軸部25が移動する円弧状のガイド孔29が形成されている。
【0022】
そして、操作レバー21の前側には、「上端軸部」である第3ピン30を中心に前後回動自在な仮保持レバー31が設けられている。この仮保持レバー31の第3ピン30よりも更に上側には突片32が形成されている。また、この仮保持レバー31の下端は、ケース6の切欠7内におけるストライカ4の移動軌跡中に位置し、ストライカ4が当たるようになっている。また、中間にはラッチレバー9のラッチ作動軸12が係合する異形の作動開口33が形成されている。
【0023】
この作動開口33は、仮保持レバー31の第3ピン30を中心とした円弧状で、仮保持レバー31の前方回動を許容する上部ガイド縁33aが形成されている。また、この上部ガイド縁33aから下方に連続して、仮保持レバー31の前方回動に伴ってラッチ作動軸12の下降を許容する下部ガイド縁33bが形成されている。更に、この下部ガイド縁33bの下端から連続して、仮保持レバー31の上端軸部30を中心とした円弧状で、仮保持レバー31の更なる前方回動を許容する延長ガイド縁33cが形成されている。
【0024】
そして、仮保持レバー31の第3ピン30には、その第3ピン30を中心に前後回動自在な押付レバー34が設けられている。この押付レバー34の後部には、操作レバー21の前縁に当接する突片35が形成されている。この押付レバー34の下部には第4ピン36が形成され、ケース6の車幅方向内側面に形成された円弧状のガイド孔37内に係合している。この押付レバー34は、第4ピン36がガイド孔37の前端に当接した状態で略垂直になり、その下端が仮保持レバー31の作動開口33内に位置するラッチ作動軸12の真上に位置するようになる。
【0025】
そして、仮保持レバー31と押付レバー34との共通の第3ピン30には、両端が仮保持レバー31と押付レバー34のそれぞれの突片32、35に係合して、互いを離反する方向に付勢するバネ38が設けられている。従って、このバネ38の付勢力により、仮保持レバー31は後向きに回動するように付勢され、押付レバー34は前向きに回動するように付勢される。更に、押付レバー34の突片35は、操作レバー21の前縁に係合して押しているため、このバネ38の力は、操作レバー21を後向きに回動させる付勢力としても作用する。仮保持レバー31と押付レバー34が同じ第3ピン30で支持され、且つ押付レバー34を前方回動させる付勢力が、操作レバー21を後向きに回動させる付勢力としても作用するため、部品点数の低減を図ることができる。
【0026】
次に、この実施形態の作用を、図6〜図8に基づいて説明する。尚、図中の白抜き矢印は、バネ18、19、38による付勢力の作用を示している。
【0027】
仮保持位置(図6):
図6の状態は、操作レバー21の延長片22が、シートバック1の上面の操作部5により押されて下側へ回動した状態を示している。延長片22が下に押されて、操作レバー21が前側へ回動すると、操作レバー21の下端の係合部23が、ラッチレバー9のラッチ作動軸12に下側から係合して、ラッチレバー9ごと上側に持ち上げる。ラッチレバー9が持ち上がると、カムレバー13も突片14がラッチレバー9の上縁に係合しているため、一緒に持ち上がった状態となる。ラッチ作動軸12は操作レバー21の係合部23に押されることにより、仮保持レバー31の作動開口33における上部ガイド縁33aの上端に位置する。この状態で、仮保持レバー31は後側へ最大に回動した状態となり、下端は切欠7の入口付近に位置する。
【0028】
操作レバー21が前側へ回動したことにより、押付レバー34の突片35が操作レバー21の前縁により押されて、押付レバー34が後側へ回動し、下端が斜め後方を向いた状態となる。ラッチ作動軸12が係合している上部ガイド縁33aは、仮保持レバー31の第3ピン30を中心とした円弧状態であるが、操作レバー21のピン20を中心とした円弧状でないため、操作レバー21の戻り方向への回動は阻止され、仮保持レバー31が回動しないかぎり、この仮保持状態が維持される。
【0029】
第1係合位置(図7):
シートバック1を後側へ倒すことにより、ストライカ4の前側の係合軸4aがケース6の切欠7内に進入すると、前側の係合軸4aが仮保持レバー31の下端に当たり、仮保持レバー31を前側へ回動させる。ラッチ作動軸12が係合している上部ガイド縁33aが、仮保持レバー31の第3ピン30を中心とした円弧状であるため、仮保持レバー31の前側への回動は許容される。
【0030】
仮保持レバー31が前側へ回動すると、ラッチ作動軸12が下部ガイド縁33bに至るため、操作レバー21の後側への回動も許容され、押付レバー34の突片35を介したバネ38の付勢力により後側へ回動する。操作レバー21が後側へ回動すると、延長片22により操作部5が持ち上げられ、シートバック1の上面から上方へ突出した状態となる。
【0031】
仮保持レバー31の前方回動に伴って、ラッチ作動軸12はバネ18の下向き付勢力により、下部ガイド縁33bに沿って下降し、ラッチレバー9の溝部10がストライカ4の前側の係合軸4aに係合し、第1係合位置となる。そして、シートバック1は、この第1係合位置に相応した角度に維持される。
【0032】
このように、ラッチレバー9とストライカ4とが直接衝突することはなく、ストライカ4から仮保持レバー31の下端に小さな操作力を及ぼすだけで、ラッチレバー9の前側の係合軸4aとストライカ4との係合状態が得られる。従って、シートバック1を勢い良くストライカ4に当てる必要がなく、係合時の音も小さい。
【0033】
また、操作レバー21が後側へ回動することにより、押付レバー34の突片35に係合するものがなくなるため、押付レバー34はピン36がガイド孔37の前端に当接する位置まで、バネ38の付勢力で回転する。ピン36がガイド孔37の前端に位置すると、押付レバー34は略垂直状態となり、その下端で、ストライカ4と係合したラッチレバー9のラッチ作動軸12を上から押さえることができる。従って、ラッチレバー9の解除方向への移動を阻止することができ、ラッチレバー9とストライカ4との係合状態が確実になる。
【0034】
更に、ラッチレバー9がストライカ4の前側の係合軸4aに対して係合状態になると、バネ19により下向きに付勢されているカムレバー13も独立して下方へ回動し、その下端に形成された押圧面17を、溝部10内に係合されたストライカ4の前側の係合軸4aに対して当接させているため、溝部10内における係合軸4aのガタつきを防止することができる。しかも、押圧面17が係合軸4aに対して楔形になるような角度θで傾斜しているため、溝部10内におけるストライカ4の上下位置を問わず、押圧面17が係合軸4aに確実に当接して、ガタつきを防止することができる。
【0035】
更に、この第1係合状態から再度操作レバー21の延長片22を押し下げると、リフトレバー26の突片27が操作レバー21の下端に係合していることから、リフトレバー26は操作レバー21と一体で前方回動し、リフトレバー26の下端により、カムレバー13の作動軸15を下側から持ち上げることができる。このリフトレバー26によるカムレバー13の持ち上げは、操作レバー21の係合部23がラッチ作動軸12を持ち上げる解除操作の前に行われるため、操作レバー21の係合により、ラッチレバー9を解除方向へ持ち上げる操作が容易になる。
【0036】
しかも、ラッチレバー9の解除時には、操作レバー21の前縁により押付レバー34の突片35が押されて、押付レバー34が後側へ回動するため、事前に押付レバー34の下端がラッチ作動軸12から外れ、ラッチレバー9の解除操作に影響を与えない。ラッチレバー9が解除状態になると、仮保持レバー31は前側の係合軸4aとの係合により、第1係合位置のままだが、その他は前記の仮保持位置(図6)の状態と同じになる。
【0037】
第2係合位置(図8):
そして、ラッチレバー9を上側に持ち上げた解除状態のまま、ストライカ4を更に前側へ進入させると、ストライカ4の前側の係合軸4aが切欠7の前端に突き当たる。その時点で、操作レバー21を後側へ回動させると、今度はストライカ4の後側の係合軸4bにラッチレバー9の溝部10が係合し、第1係合位置とは異なった角度でシートバック1を保持することができる。
【0038】
ストライカ4の前側の係合軸4aにより、仮保持レバー31の下端は溝部10よりも前側に押されるが、仮保持レバー31における作動開口33内に、下部ガイド縁33bの下端から連続して、仮保持レバー31の第3ピン30を中心とした円弧状の延長ガイド縁33cが形成されているため、仮保持レバー31の下端が、ラッチレバー9の溝部10よりも前側へ移動するのが許容される。
【0039】
第2係合位置におけるカムレバー13や押付レバー34の機能は、第1係合位置の場合と同様である。また、ラッチレバー9をいったん持ち上げて解除状態にしてから、再度ラッチレバー9を下降させて後側の係合軸4bと係合させる際に、リフトレバー26はカムレバー13の作動軸15に当たるが、このリフトレバー26はその第2ピン25を中心に折れるため、カムレバー13の作動軸15を乗り越えて、元の位置に戻ることができる。作動軸15を乗り越えると、スプリング28の付勢力により、リフトレバー26の突片27が操作レバー21の下端に当接した状態となり、操作レバー21を解除方向へ回動させた際に、再度、カムレバー13の作動軸15の下側に当接して、カムレバー13を持ち上げることができる。
【0040】
尚、この実施形態によれば、U形のストライカ4を車幅方向内側に向けて、前後に2本の係合軸4a、4bを有する構造を例にしたが、これに限定されず、例えば、シートバック1の左右両端部の後方に位置する車体から、U形のストライカを前向き状態で固定し、その先端にある1本の係合軸と、シートロック装置3とを係合させるようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、仮保持レバーによりラッチレバーを持ち上げた状態が保持され、そして仮保持レバーの下端がストライカにより押されて回動した際に、ラッチレバーが付勢力により下方回動してストライカと係合するため、ラッチレバーとストライカとが直接衝突することはなく、ストライカから仮保持レバーの下端に小さな操作力を及ぼすだけで、ラッチレバーとストライカとの係合状態が得られる。従って、シートバックに設けられたシートロック装置を勢い良くストライカに当てる必要がなく、係合時の音も小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートロック装置が内蔵されたシートバックの上部を示す側面図。
【図2】シートバックの右端部を示す平面図。
【図3】シートロック装置を示す側面図。
【図4】シートロック装置の内部機構を示す斜視図。
【図5】シートロック装置の内部機構を示す分解斜視図。
【図6】シートロック装置の内部機構の仮保持位置を示す側面図。
【図7】シートロック装置の内部機構の第1係合位置を示す側面図。
【図8】シートロック装置の内部機構の第2係合位置を示す側面図。
【符号の説明】
1 シートバック
3 シートロック装置
4 ストライカ
4a 前側の係合軸
4b 後側の係合軸
5 操作部
8 第1ピン(前端軸部)
9 ラッチレバー
10 溝部
12 ラッチ作動軸
20 ピン(上端軸部)
21 操作レバー
22 延長片
23 係合部
30 第3ピン(上端軸部)
31 仮保持レバー
33 作動開口
33a 上部ガイド縁
33b 下部ガイド縁
33c 延長ガイド縁
Claims (3)
- シートバックの上部に設けられ、車体に固定されたストライカと係合して、シートバックを所定角度で保持する車両用シートロック装置であって、
前端軸部を中心に下向きに付勢された状態で上下回動自在に支持され、下縁にストライカの係合軸と係合する溝部を有し、上部にラッチ作動軸を有するラッチレバーと、
上端軸部を中心に後向きに付勢された状態で前後回動自在に支持され、下端がストライカの相対移動軌跡中に位置し、中間にラッチ作動軸が係合する作動開口が形成された仮保持レバーと、
上端軸部を中心に後向きに付勢された状態で前後回動自在に支持され、下端にラッチ作動軸に対して下側から係合する係合部を有した操作レバーとを備え、
前記作動開口の前側に、仮保持レバーの上端軸部を中心とした円弧状で且つ仮保持レバーの前方回動を許容する上部ガイド縁と、仮保持レバーの前方回動に伴ってラッチ作動軸の下降を許容する下部ガイド縁が形成されていることを特徴とする車両用シートロック装置。 - 請求項1記載の車両用シートロック装置であって、
前記ストライカが前後に2本の係合軸を有する構造で、作動開口における下部ガイド縁の下端から連続して、ストライカの後側の係合軸をラッチレバーの溝部に係合させた際に仮保持レバーが前側の係合軸に押されて溝部よりも前方へ回動するのを許容する延長ガイド縁を形成したことを特徴とする車両用シートロック装置。 - 請求項1又は請求項2記載の車両用シートロック装置であって、
操作レバーの上端に延長片を形成し、シートバックの上面に前記延長片に連結されるインジケータ兼用の操作部を上下動自在に支持したことを特徴とする車両用シートロック装置。
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