JP4566520B2 - 把手装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器を運搬するための把手装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印字装置、画像通信装置、複写機等の画像形成装置は、比較的重量が重い機器であるため、階段を登りながら運搬するのは困難であった。一方、画像形成装置を納品する事務所が常にエレベータを備えているとは限らないため、運搬者が手で画像形成装置を持って階段を運搬する必要性が存在する。そのため、この種の機器には、機器本体に運搬用レバーを取り付けたものがある。
【0003】
このような運搬用レバーとして、画像形成装置の水平方向に引き出し可能に設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。この運搬用レバーは、同文献の図2に示すように、非運搬時には機器内部に収納される一方、運搬時には機器外部に引き出して使用される。そして、運搬途中で運搬用レバーが機器内部に戻るのを防止するため、運搬用レバーにはロック機構が設けられていた。このロック機構の働きにより運搬用レバーは機器外部に突き出た状態に維持される。運搬作業が終了すると、このロック機構を解除して、コイルスプリングの弾性力により運搬用レバーを機器内部に収納していた。
【0004】
また、運搬用レバーとして、画像形成装置の垂直方向に回動可能に設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。この運搬用レバーは、同文献の図7に示すように、非運搬時には機器内部に収納される一方、運搬時には垂直方向に回動させることにより機器外部に引き出して使用される。運搬作業が終了すると、運搬用レバーを離すことにより自重で落下し機器内部に収納されていた。
【0005】
そして、画像形成装置を階上に運搬する場合、この運搬用レバーは機器の左右の側面にそれぞれ2本ずつ突き出るので、2人以上の運搬者が機器の左右にそれぞれ位置し、両手で運搬用レバーを握り、機器全体を持ち上げて階段を登る、という作業を行っていた。運搬用レバーは、同文献の図7に示すように、上方に開放した概コの字形状をしているので、運搬用レバーを持ち上げる力は概コの字形状の開放された2面の先端を介して、メインフレーム側の垂直面に加えられている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−258969号公報(図2、図3及び図7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の技術では、以下のような問題が生じていた。
【0008】
即ち、運搬用レバーを水平方向にスライドさせて、機器内部に収納したり、機器外部に出したりする構成の場合には、
▲1▼画像形成装置には正面の開閉カバーや給紙カセット段が存在するため、その邪魔にならない位置に設けなければならない。そのため、運搬用レバーの取付位置が大幅に制約されるという問題があった。
▲2▼上記制約下で運搬に適した位置に運搬用レバーを配置するとなると、運搬用レバーの太さを細く構成しなければならなかった。この場合、画像形成装置の重量は重いので、運搬用レバーを握る手に運搬用レバーが手に食い込み、非常に運搬作業をしにくいものになっていたという問題があった。
▲3▼逆に、上記制約下で運搬に適した位置に太い運搬用レバーを設けた場合には、太い運搬用レバーを格納するためのスペースが必要となり、画像形成装置全体を大型化しなければならないという問題が生ずる。
▲4▼ロック機構の解除機構が、画像形成装置の運搬中に運搬用レバーを握っている手と同じ手で解除できるものであるので、運搬中に手が誤って解除方向の角度に力を加えると、ロック機構が解除されるという事態が生ずる。そのため、ロック機構の解除機構は、運搬用レバーに近傍にありつつも、運搬中に簡単に解除されない機構であることが要請される。
【0009】
また、運搬用レバーを垂直方向に回動させて、機器内部に収納したり機器外部に出したりする構成の場合には、運搬時に運搬用レバーの一端を把持して垂直方向に回動させることにより機器外部に引き出し、引き続き運搬用レバーの一端を把持して水平状態にして使用するので、運搬途中で運搬用レバーの一端を把持するのを止めると、運搬用レバーが自重により機器内部に収納されてしまうという問題が発生する。
【0010】
さらに、前記従来の技術では、運搬用レバーを持ち上げる際の力が概コの字形状の開放された2面の先端を介して、メインフレーム側の垂直面に直接加わるので、重量が当該接触点に集中するため運搬用レバー及びメインフレームを変形させ、特にメインフレームの変形は一定の位置精度により維持されている記録部などを構成する各部材の相互関係を崩し、画質を低下させるなどの不都合が発生するという問題があった。
【0011】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、小型で持ちやすく機器の運搬に最適、かつ運搬中のロック状態が誤動作により解除される事態を確実に防止することができる把手装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制する一方、ロック解除部をロック手段側に水平移動させ、ロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させて把手を回動自在にするものである。
【0013】
これによれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけでロックをかけることができるので、簡単かつ容易に運搬作業を開始することができる。
【0014】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させた後に把手を回動させることにより、運搬用把手を機器本体に収納することができる。このため、ロックを解除するためには、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないと解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0016】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけでロックをかけることができるので、簡単かつ容易に運搬作業を開始することができる。
【0017】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させた後に把手を回動させることにより、運搬用把手を機器本体に収納することができる。このため、ロックを解除するためには、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないと解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0018】
本発明の第2の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0019】
この構成によれば、収納部は、水平状態とされた把手の嵌合溝近傍の上面と収納部内に配置された把手の先端部近傍の下面とで把手に加わる力を受け止める。これにより、収納部は、把手を握って機器本体を持ち上げる際に発生する、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止める。このため、収納部は、機器本体を持ち上げる際に発生する力を上下の2方向に分散して受けることができる。したがって、機器本体を持ち上げる際に一方向のみ力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を軽減することができる。
【0020】
本発明の第3の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0021】
この構成によれば、把手を水平位置にロックした状態で機器の運搬を行うに際して、把手が左右方向にガタつくのを防止することができるので、機器本体が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0022】
本発明の第4の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体側に押し込んで、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体から引き出し、前記突出部を前記保持部から外して回動自在にする構成を採る。
【0023】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、突出部が保持部に保持される位置まで機器本体側へ押し込み、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0024】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体から引き出すことで突出部を保持部から外して把手を回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0025】
本発明の第5の態様に係る把手装置は、機器本体から上方に水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体側に押し込んで、前記突出部を前記保持部から外して下方に回動自在にする構成を採る。
【0026】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、突出部が保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0027】
また、把手を水平状態にロックさせるのに、把手を機器本体から引き出すので、把手を機器本体側へ押し込む必要がなく機器本体側に把手を押し込むスペースを必要とせず機器本体の小型化が実現できる。
【0028】
さらに、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体側へ押し込むことで突出部を保持部から外して把手を下方に回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0029】
本発明の第6の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0030】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、付勢手段により機器内部に水平移動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させることにより、把手を水平状態に自動的にロックすることができるので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0031】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させて把手を回動させることにより、運搬用把手を機器本体に収納することができる。このため、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないとロックを解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0032】
本発明の第7の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0033】
この構成によれば、収納部は、水平状態とされた把手の嵌合溝近傍の上面と収納部内に配置された把手の先端部近傍の下面とで把手に加わる力を受け止める。
これにより、収納部は把手を握って機器本体を持ち上げる際に発生する、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止める。このため、収納部は、機器本体を持ち上げる際に発生する力を上下の2方向に分散して受けることができる。
したがって、機器本体を持ち上げる際に一方向のみ力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を軽減することができる。
【0034】
本発明の第8の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動させ当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0035】
この構成によれば、把手を水平位置にロックした状態で機器の運搬を行うに際して、把手が左右方向にガタつくのを防止することができるので、機器本体が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0036】
本発明の第9の態様に係る把手装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内側に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させると共に前記突出部が前記保持部に保持されて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ前記把手を機器本体から引出し前記突出部を前記保持部から外して前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0037】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、付勢手段により機器内部に水平移動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させると共に突出部が保持部に保持されるので把手の回動を規制することができる。このため、把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させることにより、把手を水平状態に自動的にロックすることができるので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し安全な運搬を保証することができる。
【0038】
また、把手が水平状態にロックされた状態で突出部を保持部が保持するので、ロックが外れるのを確実に防止して安全な運搬を保証することができる。
【0039】
さらに、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させ、さらに把手を機器本体から引出し、突出部を保持部から外して把手を回動させることにより把手を機器本体に収納することができる。このため、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないとロックを解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0040】
また、把手が回動するまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0041】
本発明の第10の態様は、第6から第9のいずれかの態様に係る把手装置において、前記把手の付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0042】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0043】
本発明の第11の態様は、第1から第10のいずれかの態様に係る把手装置において、前記ロック解除部は、付勢手段により前記ロック手段側と反対方向に付勢されている構成を採る。
【0044】
この構成によれば、把手のロック状態を解除させる場合、ロック解除部を付勢手段により付勢されている方向に抗してロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除しなければならないので、振動などによりロック解除部がロック手段側に水平移動されてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除するということを未然に防止できる。
【0045】
本発明の第12の態様は、第1から第11のいずれかの態様に係る把手装置において、前記ロック解除部は、前記ロック手段側に向かって下がる傾斜面を有する構成を採る。
【0046】
この構成によれば、把手のロック状態を解除させる場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させて当該傾斜面によりロック手段を容易かつ確実に上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させることができる。
【0047】
本発明の第13の態様は、第11又は第12の態様に係る把手装置において、前記ロック解除部を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0048】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0049】
本発明の第14の態様に係る把手装置は、長径と短径を有する扁平形の回動軸と、側面にこの回動軸に係合する概前記長径の円形穴部とこの円形穴部から先端方向に伸びる概前記短径幅の長穴部と水平状態の上面に嵌合溝とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を下方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体側に押し込み、前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の上方向への回動を規制する一方、前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体から引き出して、前記把手を上方へ回動自在にし、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を上方に回動させて機器内部に収納させる構成を採る。
【0050】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させて機器本体側へ押し込み、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0051】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体から引き出すことで把手を回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急には把手が回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0052】
本発明の第15の態様は、第14の態様に係る把手装置において、機器内部に収納された状態の前記把手の先端部を係止する係止部を具備する構成を採る。
【0053】
この構成によれば、把手が機器内部に収納された状態において、把手の先端部が係止部により係止されるので、把手が自重で下方に回動し機器外部に露出するのを防止することができる。
【0054】
本発明の第16の態様は、第1から第15のいずれかの態様に係る把手装置において、前記ロック手段は、付勢手段により前記把手の上面方向に付勢されている構成を採る。
【0055】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、ロック手段は水平状態の把手の上面に向けて付勢手段により付勢されて下方移動するので、嵌合溝に容易にかつ確実に嵌合させることができる。また、嵌合溝に嵌合後は付勢手段により付勢されて確実に嵌合させ続けることができるので、振動などにより嵌合が外れるのを防止することができる。
【0056】
本発明の第17の態様は、第16の態様に係る把手装置において、前記ロック手段を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0057】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0058】
本発明の第18の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0059】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけでロックをかけることができるので、簡単かつ容易に運搬作業を開始することができる。
【0060】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させた後に把手を回動させることにより、運搬用把手を機器本体に収納することができる。このため、ロックを解除するためには、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないと解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0061】
本発明の第19の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0062】
この構成によれば、収納部は、水平状態とされた把手の嵌合溝近傍の上面と収納部内に配置された把手の先端部近傍の下面とで把手に加わる力を受け止める。これにより、収納部は、把手を握って機器本体を持ち上げる際に発生する、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止める。このため、収納部は、機器本体を持ち上げる際に発生する力を上下の2方向に分散して受けることができる。したがって、機器本体を持ち上げる際に一方向のみ力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を軽減することができる。
【0063】
本発明の第20の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0064】
この構成によれば、把手を水平位置にロックした状態で機器の運搬を行うに際して、把手が左右方向にガタつくのを防止することができるので、機器本体が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0065】
本発明の第21の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体側に押し込んで、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体から引き出し、前記突出部を前記保持部から外して回動自在にする構成を採る。
【0066】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、突出部が保持部に保持される位置まで機器本体側へ押し込み、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0067】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体から引き出すことで突出部を保持部から外して把手を回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0068】
本発明の第22の態様に係る画像形成装置は、機器本体から上方に水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体側に押し込んで、前記突出部を前記保持部から外して下方に回動自在にする構成を採る。
【0069】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、突出部が保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0070】
また、把手を水平状態にロックさせるのに、把手を機器本体から引き出すので、把手を機器本体側へ押し込む必要がなく機器本体側に把手を押し込むスペースを必要とせず機器本体の小型化が実現できる。
【0071】
さらに、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体側へ押し込むことで突出部を保持部から外して把手を下方に回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0072】
本発明の第23の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0073】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、付勢手段により機器内部に水平移動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させることにより、把手を水平状態に自動的にロックすることができるので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0074】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除させて把手を回動させることにより、運搬用把手を機器本体に収納することができる。このため、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないとロックを解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0075】
本発明の第24の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0076】
この構成によれば、収納部は、水平状態とされた把手の嵌合溝近傍の上面と収納部内に配置された把手の先端部近傍の下面とで把手に加わる力を受け止める。これにより、収納部は把手を握って機器本体を持ち上げる際に発生する、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止める。このため、収納部は、機器本体を持ち上げる際に発生する力を上下の2方向に分散して受けることができる。
したがって、機器本体を持ち上げる際に一方向のみ力を受け止める場合に比較して、収納部に加わる負荷を軽減することができる。
【0077】
本発明の第25の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動させ当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0078】
この構成によれば、把手を水平位置にロックした状態で機器の運搬を行うに際して、把手が左右方向にガタつくのを防止することができるので、機器本体が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0079】
本発明の第26の態様に係る画像形成装置は、機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内側に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させると共に前記突出部が前記保持部に保持されて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ前記把手を機器本体から引出し前記突出部を前記保持部から外して前記把手を回動自在にする構成を採る。
【0080】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、付勢手段により機器内部に水平移動させ、ロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させると共に突出部が保持部に保持されるので把手の回動を規制することができる。このため、把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させることにより、把手を水平状態に自動的にロックすることができるので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し安全な運搬を保証することができる。
【0081】
また、把手が水平状態にロックされた状態で突出部を保持部が保持するので、ロックが外れるのを確実に防止して安全な運搬を保証することができる。
【0082】
さらに、把手を機器本体に収納する場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させ、さらに把手を機器本体から引出し、突出部を保持部から外して把手を回動させることにより把手を機器本体に収納することができる。このため、機器運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除手段を意識的に移動させないとロックを解除することができないので、誤って機器運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0083】
また、把手が回動するまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に把手は回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0084】
本発明の第27の態様は、第23から第26のいずれかの態様に係る画像形成装置において、前記把手の付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0085】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0086】
本発明の第28の態様は、第18から第27のいずれかの態様に係る画像形成装置において、前記ロック解除部は、付勢手段により前記ロック手段側と反対方向に付勢されている構成を採る。
【0087】
この構成によれば、把手のロック状態を解除させる場合、ロック解除部を付勢手段により付勢されている方向に抗してロック手段側に水平移動させてロック手段を上方に押し上げ、嵌合溝との嵌合を解除しなければならないので、振動などによりロック解除部がロック手段側に水平移動されてロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除するということを未然に防止できる。
【0088】
本発明の第29の態様は、第18から第28のいずれかの態様に係る画像形成装置において、前記ロック解除部は、前記ロック手段側に向かって下がる傾斜面を有する構成を採る。
【0089】
この構成によれば、把手のロック状態を解除させる場合、ロック解除部をロック手段側に水平移動させて当該傾斜面によりロック手段を容易かつ確実に上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させることができる。
【0090】
本発明の第30の態様は、第28又は第29の態様に係る画像形成装置において、前記ロック解除部を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0091】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0092】
本発明の第31の態様に係る画像形成装置は、長径と短径を有する扁平形の回動軸と、側面にこの回動軸に係合する概前記長径の円形穴部とこの円形穴部から先端方向に伸びる概前記短径幅の長穴部と水平状態の上面に嵌合溝とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を下方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体側に押し込み、前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の上方向への回動を規制する一方、前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体から引き出して、前記把手を上方へ回動自在にし、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を上方に回動させて機器内部に収納させる構成を採る。
【0093】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させて機器本体側へ押し込み、さらにロック手段を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ嵌合溝に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0094】
また、把手を機器本体に収納する場合、ロック手段を上方に押し上げ嵌合溝との嵌合を解除させるだけでなく、さらに把手を機器本体から引き出すことで把手を回動可能とすることができる。このため、把手を回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック手段の解除により直ちに把手が回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急には把手が回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0095】
本発明の第32の態様は、第31の態様に係る画像形成装置において、機器内部に収納された状態の前記把手の先端部を係止する係止部を具備する構成を採る。
【0096】
この構成によれば、把手が機器内部に収納された状態において、把手の先端部が係止部により係止されるので、把手が自重で下方に回動し機器外部に露出するのを防止することができる。
【0097】
本発明の第33の態様は、第18から第32のいずれかの態様に係る画像形成装置において、前記ロック手段は、付勢手段により前記把手の上面方向に付勢されている構成を採る。
【0098】
この構成によれば、把手を水平状態にロックさせる場合、ロック手段は水平状態の把手の上面に向けて付勢手段により付勢されて下方移動するので、嵌合溝に容易にかつ確実に嵌合させることができる。また、嵌合溝に嵌合後は付勢手段により付勢されて確実に嵌合させ続けることができるので、振動などにより嵌合が外れるのを防止することができる。
【0099】
本発明の第34の態様は、第33の態様に係る画像形成装置において、前記ロック手段を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成される。
【0100】
この構成によれば、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0101】
本発明の第35の態様に係る画像形成装置は、第1から第17のいずれかの態様の把手装置を機器本体に取り付けた画像形成装置であって、機器本体の左右側面側の重量比に応じて重い側面側の取り付け位置を、軽い側面側の取り付け位置より高い位置に設定した構成を採る。
【0102】
この構成によれば、機器を運搬する場合、重い側面側を把持する運搬者への荷重が軽減されるので、運搬者への荷重が均等化され重量物たる機器を安全かつ確実に運搬することができる。
【0103】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0104】
図1は、本発明の一実施の形態に係る把手装置を備えた画像形成装置100の外観を示す斜視図である。図1(a)、(b)に示すように、画像形成装置100は、装置の片方の側面に2つの開閉カバー101が設けられている。この開閉カバー101の内側に、本実施の形態に係る把手装置を構成する把手102が配置されている。運搬者は、開閉カバー101を開くことで把手102を露出することができる。
【0105】
本実施の形態に係る画像形成装置100が備える把手102は、先端部を上方に回動して装置外部に露出する構成を有するもの(以下、「上方回動式把手」という)102aと、先端部を下方に回動して装置外部に露出する構成を有するもの(以下、「下方回動式把手」という)102bがある。以下、それぞれの構成について説明する。
【0106】
図2は、本実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手102aの周辺の構成を示す拡大図である。図2においては、上方回動式把手102aが本画像形成装置100の内部に収納されている状態について示している。
【0107】
図2に示すように、上方回動式把手102aは、本画像形成装置100の内部に収納される場合、開閉カバー101の内側に設けられた収納部201に収納される。収納部201は、本画像形成装置100のメインフレームに取り付けられ、上下に長い箱状の形状を有する。収納部201の下方領域には、上下方向に収納溝202が形成されている。この収納溝202に上方回動式把手102aが入り込むことで、収納部201に上方回動式把手102aが収納される。
【0108】
収納部201の上方領域には、上方回動式把手102aを回動させ、水平状態となった上方回動式把手102aと嵌合する、ロック手段としてのロック部材203が取り付けられている。ロック部材203は、上方回動式把手102aの回動軸209よりも上方に配置され、上下に揺動可能に収納部201に取り付けられている。以下、このロック部材203が取り付けられた面を、収納部201の表面といい、この表面から曲がって設けられた面を収納部201の側面という。
【0109】
収納部201の表面であって、水平状態となった場合における上方回動式把手102aの下端部近傍に、後述する上方回動式把手102aの突出片を保持する保持部204が設けられている。保持部204は、収納部201の側面近傍に一対設けられ、収納部201の表面からわずかに突出した形状を有する。
【0110】
また、収納部201の上方領域には、ロック部材203の上端部と対向する位置に係止部205が設けられている。係止部205は、ロック部材203の上端部に係止された付勢手段としてのコイルばね206の上端を係止する。ロック部材203は、係止部205に係止されたコイルばね206の付勢力により下方に付勢された状態になっている。
【0111】
ロック部材203は、後述するように、上方回動式把手102aと嵌合する役割を果たすが、このような役割を果たすロック部材203をコイルばね206で付勢することで、上方回動式把手102aに容易かつ確実に嵌合させることができる。また、上方回動式把手102aに嵌合後はコイルばね206により付勢されて確実に嵌合させ続けることができるので、振動などにより嵌合が外れるのを防止することができる。
【0112】
ロック部材203に開口部207が形成されている。ロック部材203は、この開口部207の開口領域において収納部201の表面にねじで取り付けられている。このねじは、コイルばね206により下方に付勢されるロック部材203の下方への移動を規制する役割を果たす。
【0113】
ロック部材203の側方にロック部材203の移動を規制するガイド208が設けられている。ガイド208は、収納部201の側面を収納部201の表面側に延長し、折り曲げ加工することで形成されている。このガイド208は、ロック部材203の側方からロック部材203の表面に回りこみ、開口部207の近傍まで覆う形状を有し、ロック部材203の収納部201の側面方向及び表面方向の移動を規制する。
【0114】
ロック部材203の下端部には、後述する上方回動式把手102aの嵌合溝に嵌合する嵌合片210が形成されている。ロック部材203は、その中央近傍において嵌合片210の部分だけ下方側に突出した形状を有する。
【0115】
図3は、本実施の形態に係る上方回動式把手102aを回動させ、水平状態に固定した状態について示している。
【0116】
同図に示すように、水平状態に固定された場合、収納部201の側面は、上方回動式把手102aの側面を保持する保持部としての役割を果たす。このように収納部201の側面で上方回動式把手102aの側面を保持することで、本画像形成装置100の運搬を行うに際して、上方回動式把手102aが左右方向にガタつくのを防止することができるので、本画像形成装置100が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0117】
水平状態における上方回動式把手102aの上面であって、ロック部材203の下方領域に配置される位置に嵌合溝301が形成されている。嵌合溝301は、ロック部材203の嵌合片210がちょうど嵌合する大きさに形成されている。
【0118】
水平状態における上方回動式把手102aの下端部近傍であって、収納部201の側面側に突出部302が設けられている。突出部302は、上方回動式把手102aが水平状態に固定される場合に、収納部201の保持部204に載る位置に設けられている。
【0119】
水平状態における上方回動式把手102aの先端部は、樹脂製カバー303で覆われている。樹脂製カバー303の下端部は、上方回動式把手102aの下端部よりも僅かに下方に突出した形状を有する。樹脂製カバー303をこのような形状とすることで、上方回動式把手102aを握った運搬者の手が先端部から抜けるのが防止され、また、水平状態から自重により回動して収納溝202に入り込む場合に収納部201の内壁との接触により生ずる衝撃音を小さくする。
【0120】
なお、上方回動式把手102aは、例えば、折り曲げ加工等により成型され、その内部が中空状態となっている。そして、中空状態となっている内部に水平方向に移動するロック解除部304が設けられている。
【0121】
ロック解除部304の上面には、樹脂製カバー303側の表面近傍において僅かに突出する突出部305が設けられている。突出部305は、ロック解除部304を水平移動させる場合に運搬者が指を引っ掛ける際に用いられる。
【0122】
ここで、このロック解除部304の構造について図17を用いて説明する。図17は、本実施の形態に係る上方回動式把手102aのロック解除部304の構造を説明するための断面図である。なお、図17(a)においては、ロック解除部304を水平移動していない状態について示し、図17(b)においては、ロック解除部304を水平移動した状態について示している。
【0123】
同図に示すようにロック解除部304の内部には、上方回動式把手102aにおける樹脂製カバー303側の先端部の内壁1701を同図中右方側に付勢する付勢手段としてのコイルばね1702が取り付けられている。このコイルばね1702の付勢力により何の力も加えられていない場合、ロック解除部304は、図17(a)に示すように、樹脂製カバー303側の先端部に付勢された状態である。このとき、ロック解除部304の装置本体側の左方側の先端部は、ロック部材203の嵌合片210から僅かに離間して配置された状態となっている。一方、ロック部材203は、コイルばね206の付勢力により嵌合溝301に入り込んだ状態となっている。
【0124】
運搬者が突出部305を指で押し、ロック解除部304を水平移動させた場合、図17(b)に示すように、樹脂製カバー303側の先端部の内壁1701がコイルばね1702の付勢力に抗して図中左方側に移動する。このとき、ロック解除部304の装置本体側の左方側の先端部は、ロック部材203の嵌合片210に当接し、嵌合片210を嵌合溝301から上方に押し出す。なお、運搬者が突出部305から指を離すと、コイルばね1702の付勢力によりロック解除部304は、図17(a)に示した状態に戻る。
【0125】
このように本画像形成装置100では、コイルばね1702によりロック解除部304を上方回動式把手102aの先端部に付勢している。これにより、上方回動式把手102aのロック状態を解除させる場合、ロック解除部304をコイルばね1702により付勢されている方向に抗してロック部材203側に水平移動させてロック部材203を上方に押し上げ、嵌合溝301との嵌合を解除しなければならないので、振動などによりロック解除部304がロック部材203側に水平移動されてロック部材203を上方に押し上げ嵌合溝301との嵌合を解除するということを未然に防止できる。
【0126】
以下、このような構成を有する上方回動式把手102aを収納部201から回動させ、水平状態に固定するまでの動きについて説明する。
【0127】
上方回動式把手102aは、まず、図2に示す状態から図4に示す状態に移行する。具体的には、図4に示す状態になるように、運搬者により樹脂製カバー303を持ち上げるようにして回動させられる。このとき、上方回動式把手102aは、保持部204近傍の回動軸209を支点として回動する。
【0128】
水平状態になるまで回動すると、上方回動式把手102aは、図5に示すように、上方回動式把手102a全体は収納部201の外部にまだ露出していない状態となる。この状態においては、上方回動式把手102aの突出部302は、収納部201の内側に配置された状態である。また、この状態においては、ロック部材203の下方に嵌合溝301が配置されておらず、ロック部材203の嵌合片210は、上方回動式把手102aの上面によって押し上げられた状態である。
【0129】
次に、上方回動式把手102aは、図6に示すように、その全体を収納部201から露出するように水平方向に引き出される。このとき、上方回動式把手102aは、突出部302を保持部204の一部分上に載せた状態で水平方向に引き出される。図6に示す状態では、ロック部材203の下方に嵌合溝301は配置されていないため、ロック部材203の嵌合片210は、図5と同様に、上方回動式把手102aの上面によって押し上げられた状態である。
【0130】
図6に示す状態から上方回動式把手102aがさらに水平方向に引き出されると突出部302は保持部204の上に完全に載り、ロック部材203の下方に嵌合溝301が移動してくる。このとき、ロック部材203の嵌合片210が嵌合溝301に入り込み、図3に示した状態となる。
【0131】
このように本画像形成装置100においては、上方回動式把手102aを水平状態に固定する場合、上方回動式把手102aを水平状態まで回動させ、突出部302が収納部201の保持部204に保持される位置まで本画像形成装置100側から水平方向に引き出し、さらにロック部材203を水平状態の上方回動式把手102aの上面に向けて下方移動させ、嵌合溝301に嵌合させて上方回動式把手102aの回動を規制する。このため、単に上方回動式把手102aを回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0132】
以下、水平状態に固定された上方回動式把手102aのロック状態を解除する場合の動作について説明する。図7は、上方回動式把手102aの嵌合溝301周辺の拡大図である。図7においては、ロック部材203の嵌合片210が上方回動式把手102aの嵌合溝301に入り込んだ状態について示している。
【0133】
嵌合片210が嵌合溝301に入り込んだ場合、図7に示すように、上方回動式把手102aの突出部302は、保持部204に載った状態となっている。すなわち、突出部302が保持部204に載った状態で、嵌合片210が嵌合溝301に入り込むことで、上方回動式把手102aは、水平状態に固定されることとなる。このとき、上方回動式把手102aは、収納部201の内側に押し込むことも、下方に回動することもできない状態となっている。
【0134】
また、同図に示すように、上方回動式把手102aの内部に設けられたロック解除部304は、ロック部材203の嵌合片210に向かって下がる傾斜面304aを有している。このようにロック解除部304の先端に傾斜面304aを形成することによりロック部材203の嵌合の解除が容易かつ確実なものとなる。
なお、ロック部材203の嵌合片210が上方回動式把手102aの嵌合溝301に入り込んだ状態において、ロック解除部304に何ら力が加えられていない場合には、コイルばねの付勢力により、傾斜面304aは嵌合片210より僅かに装置外部側に配置される。
【0135】
図8は、ロック解除部304によりロック部材203の嵌合片210が上方に押し出された状態について示している。
【0136】
図7に示す状態からロック解除部304が運搬者により装置内側に押されると、図8に示すように、傾斜面304aがロック部材203の嵌合片210側に移動する。この傾斜面304aに当接したロック部材203の嵌合片210は、傾斜面304aの傾斜を登るようにして移動する。これにより、ロック部材203の嵌合片210は、上方回動式把手102aの嵌合溝301から外れた状態となる。このとき、上方回動式把手102aは、収納部201の内側に押し込むことが可能な状態となっている。このようにして水平状態に固定された上方回動式把手102aのロックが解除される。
【0137】
ロックが解除された上方回動式把手102aを収納部201に収納する場合、運搬者は、水平状態に固定するまでの動作と反対の動作を行う。すなわち、上方回動式把手102aを、突出部302が保持部204から外れる位置まで押し込んだ後、上方回動式把手102aの先端部を下方に回動させる。
【0138】
このように本画像形成装置100においては、上方回動式把手102aを収納部201に収納する場合、ロック解除部304をロック部材203側に水平移動させてロック部材203を上方に押し上げ、嵌合溝301との嵌合を解除させるだけでなく、上方回動式把手102aを本画像形成装置100側へ押し込むことで突出部302を保持部204から外して上方回動式把手102aを下方に回動可能とする。このため、上方回動式把手102aを回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック部材203の解除により直ちに上方回動式把手102aが回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に上方回動式把手102aは回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0139】
なお、本実施の形態では、上方回動式把手102aを水平状態に固定する過程で上方回動式把手102aを本画像形成装置100から回動した後に引き出す場合について説明している。しかし、これに限らず、水平状態に固定する過程で上方回動式把手102aを回動した後に押し込む構成を採用することもできる。このように変更した場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0140】
しかし、本実施の形態のように上方回動式把手102aを水平状態に固定する過程で、上方回動式把手102aを本画像形成装置100から回動した後に引き出す構成を採用した場合には、上方回動式把手102aを本画像形成装置100側へ押し込む必要がなく、本画像形成装置100側に上方回動式把手102aを押し込むスペースを必要とせず本画像形成装置100の小型化が実現できる。
【0141】
ここで、水平状態に固定された上方回動式把手102aに係る負荷について説明する。図9は、水平状態に固定された上方回動式把手102aにかかる負荷を説明するための模式図である。図9においては、収納部201の側面側から見た本画像形成装置100の断面について示している。
【0142】
図9においては、図3及び図7に対応する上方回動式把手102aの状態について示している。すなわち、上方回動式把手102aの嵌合溝301にロック部材203の嵌合片210が入り込み、上方回動式把手102aの突出部302が収納部201の保持部204に保持された状態について示している。
【0143】
上述のように、収納部201は、箱状の形状を有しており、その内壁901は、同図に示すように、上方回動式把手102aが水平状態に固定された場合における装置内側の先端近傍に配置される。なお、この上方回動式把手102aの先端近傍において、内壁901は、開口部902を有している。この開口部902は、回動する上方回動式把手102aの装置内側の先端を受け入れるために形成されている。
【0144】
収納部201の内壁901の表面であって、開口部902の下方側、すなわち、開口部902の下端部に、上方回動式把手102aの装置内側の先端近傍を支持するための第1支持部903が設けられている。この第1支持部903は、収納部201の内壁901を折り曲げ加工することで形成され、図9に示す右方側に向けてわずかに突出した形状を有している。
【0145】
一方、収納部201において第1支持部903と対向する位置、言い換えると、ロック部材203が取り付けられた位置の収納部201の裏面部分に、上方回動式把手102aの嵌合溝301近傍を支持する第2支持部904が設けられている。第2支持部904も、第1支持部903と同様に折り曲げ加工により形成され、収納部201の内壁面901側に向けてわずかに突出した形状を有している。
【0146】
上方回動式把手102aが水平状態に固定されると、これらの第1支持部903及び第2支持部904が上方回動式把手102aに加えられた負荷を受け止める。そして、第1支持部903及び第2支持部904に加えられた負荷は、収納部201を介して本画像形成装置100のメインフレームに伝達される。
【0147】
このように本画像形成装置100においては、収納部201は、水平状態とされた上方回動式把手102aの嵌合溝301近傍の上面と、収納部201内に配置された上方回動式把手102aの先端部近傍の下面とで上方回動式把手102aに加わる力を受け止める。これにより、収納部201は、上方回動式把手102aを握って本画像形成装置100を持ち上げる際に発生する、上方に向う力のみならず、下方に向う力をも受け止める。このため、収納部201は、本画像形成装置100を持ち上げる際に発生する力を上下の2方向に分散して受けることができる。したがって、本画像形成装置100を持ち上げる際に一方向のみ力を受け止める場合に比較して、収納部201に加わる負荷を軽減することができる。
【0148】
図10は、本実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手102bの周辺の構成を示す拡大図である。図10においては、下方回動式把手102bが本画像形成装置100の内部に収納されている状態について示している。
【0149】
図10に示すように、下方回動式把手102bは、本画像形成装置100の内部に収納される場合、その下方に配置された係止部材1001によって下端部を係止された状態で収納されている。このとき、下方回動式把手102bは、本画像形成装置100に対して垂直状態で収納されている。
【0150】
係止部材1001は、下方回動式把手102bの下端部の内部に入り込み回動を規制する係止片1002と、下方回動式把手102bの下端部近傍の一定領域を支持する支持板1003とから構成される。
【0151】
下方回動式把手102bは、係止部材1001の支持板1003の上端よりも僅かに高い位置に配置された回動軸1004を支点として回動する。回動軸1004は、長径と短径を有する扁平形の形状を有している。回動軸1004は、同図に示すように、長径が本画像形成装置100に対して水平になるような状態で本画像形成装置100の筐体に固定されている。
【0152】
垂直状態の下方回動式把手102bの側面の下方領域であって、回動軸1004に対応する位置に長穴部1005が形成されている。回動軸1004は、この長穴部1005に挿入されている。下方回動式把手102bは、この長穴部1005の内部において回動軸1004を支点として回動する。
【0153】
長穴部1005は、同図に示すように、上端及び下端において回動軸1004の長径よりも長い径を有する円形穴部1006a及び1006bを有し、これらの円形穴部1006aと1006bとの間を連結する連結穴部1007を有する。この連結穴部1007は、回動軸1004の短径とほぼ同一の幅に設定されている。したがって、この連結穴部1007を回動軸1004が移動する場合は、回動軸1004の短径に合わせて移動する必要がある。
【0154】
回動軸1004の近傍であって、本画像形成装置100の内側に水平状態となった下方回動式把手102bを固定する固定部1008が設けられている。固定部1008は、下方回動式把手102bを回動させ、水平状態となった下方回動式把手102bの先端部を保持する保持部1009と、水平状態となった下方回動式把手102bと嵌合するロック手段としてのロック部材1010とを有している。
【0155】
保持部1009は、下方に開口した箱状の形状を有し、水平状態となった下方回動式把手102bの先端部を保持すると、下方回動式把手102bの側面方向へのガタつきを制限する。保持部1009における本画像形成装置100の内側の所定位置に下方回動式把手102bの先端部の進入を規制するストッパ1011が設けられている。このストッパ1011があることで下方回動式把手102bが必要以上に本画像形成装置100の内側に入り込むのが制限される。ストッパ1011は、保持部1009の表面を内側に押し込むことで形成されている。
【0156】
このように下方回動式把手102bの側面方向へのガタつきを制限する保持部1009を設けている。これにより、下方回動式把手102bを水平状態にロックした状態で本画像形成装置100の運搬を行うに際して、下方回動式把手102bが左右方向にガタつくのを防止することができるので、本画像形成装置100が左右に振れるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0157】
ロック部材1010は、上方回動式把手102aのロック部材203と同様に、その下端部において嵌合片を備えた構成を有する。この嵌合片は、保持部1009の所定位置に形成された開口部を介して下方側に突出し、水平状態となった下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝に嵌合する。この嵌合片と嵌合溝の嵌合状態については後述する。
【0158】
ロック部材1010は、保持部1009の上方に設けられた支持部1012に揺動可能に取り付けられている。支持部1012のロック部材1010の上端部と対向する位置に、付勢手段としてのコイルばね1013が取り付けられている。ロック部材1010は、支持部1012に取り付けられたコイルばね1013の付勢力により下方に付勢された状態になっている。
【0159】
図11は、本実施の形態に係る下方回動式把手102bを回動させ、水平状態に固定した状態について示している。
【0160】
水平状態における下方回動式把手102bの本画像形成装置100の外部側の先端部は、上方回動式把手102aと同様に、樹脂製カバー1101で覆われている。樹脂製カバー1101の下端部は、下方回動式把手102bの下端部よりも僅かに下方に突出した形状を有する。樹脂製カバー1101をこのような形状とすることで、下方回動式把手102bを握った運搬者の手が先端部から抜けるのが防止される。
【0161】
また、下方回動式把手102bは、上方回動式把手102aと同様に、例えば、折り曲げ加工等により成型され、その内部が中空状態となっている。そして、中空状態となっている内部に水平方向に移動するロック解除部1102が設けられている。
【0162】
ロック解除部1102の上面には、樹脂製カバー1101側の表面近傍において僅かに突出する突出部1103が設けられている。突出部1103は、ロック解除部1102を水平移動させる場合に運搬者が指を引っ掛ける際に用いられる。
【0163】
ここで、このロック解除部1102の構造について図18を用いて説明する。
図18は、本実施の形態に係る下方回動式把手102bのロック解除部1102の構造を説明するための断面図である。なお、図18(a)においては、ロック解除部1102を水平移動していない状態について示し、図18(b)においては、ロック解除部1102を水平移動した状態について示している。
【0164】
同図に示すようにロック解除部1102の内部には、下方回動式把手102bにおける樹脂製カバー1101側の先端部の内壁1801を同図中右方側に付勢する付勢手段としてのコイルばね1802が取り付けられている。このコイルばね1802の付勢力により何の力も加えられていない場合、ロック解除部1102は、図18(a)に示すように、樹脂製カバー1101側の先端部に付勢された状態である。このとき、ロック解除部1102の装置本体側の左方側の先端部は、後述するロック部材1010の嵌合片から僅かに離間して配置された状態となっている。一方、ロック部材1010は、コイルばね1013の付勢力により後述する下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝に入り込んだ状態となっている。
【0165】
運搬者が突出部1103を指で押し、ロック解除部1102を水平移動させた場合、図18(b)に示すように、樹脂製カバー1101側の先端部の内壁1801がコイルばね1802の付勢力に抗して図中左方側に移動する。このとき、ロック解除部1102の装置本体側の左方側の先端部は、ロック部材1010の嵌合片に当接し、嵌合片を嵌合溝から上方に押し出す。なお、運搬者が突出部1103から指を離すと、コイルばね1802の付勢力によりロック解除部1102は、図18(a)に示した状態に戻る。
【0166】
図11に示すように、水平状態に固定された状態では、下方回動式把手102bは、その先端部が固定部1008の保持部1009に保持される。このとき、回動軸1004は、長穴部1005の連結穴部1007を経て円形穴部1006aに収容された状態となっている。また、ロック部材1010の嵌合片は、保持部1009に保持された下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝に嵌合した状態となっている。
【0167】
以下、このような構成を有する下方回動式把手102bを垂直状態から回動させ、水平状態に固定するまでの動きについて説明する。
【0168】
下方回動式把手102bは、まず、図10に示す状態から図12に示す状態に移行する。具体的には、図12に示す状態になるように、運搬者により樹脂製カバー1101を手前に引き下げるようにして回動させられる。このとき、下方回動式把手102bは、長穴部1005の円形穴部1006bに回動軸1004を収容した状態で回動する。円形穴部1006bは、回動軸1004の長径よりも大きな直径を有しているため、回動軸1004が円形穴部1006bと当接して下方回動式把手102bの回動動作を阻害することはない。
【0169】
水平状態になるまで回動すると、図13に示すように、下方回動式把手102bの先端部の一部が保持部1009の内側に下方から進入する。この状態においても、回動軸1004は、長穴部1005の円形穴部1006bに収容された状態である。
【0170】
図13においては、下方回動式把手102bは、その先端部の少しだけが保持部1009に保持された状態である。この状態においては、ロック部材1010の下方に下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝が配置されておらず、ロック部材1010の嵌合片は、下方回動式把手102bの上面によって押し上げられた状態となっている。
【0171】
次に、下方回動式把手102bは、図13に示す状態から、その先端部が保持部1009に保持されるように水平方向に押し込まれる。このとき、回動軸1004は、長穴部1005の連結穴部1007を移動する。上述のように、回動軸1004は、長径が本画像形成装置100に対して水平になるような状態で固定されているため、回動軸1004が連結穴部1007と当接することで下方回動式把手102bの水平移動を阻害することはない。
【0172】
なお、下方回動式把手102bを押し込む際、上面に形成された嵌合溝がロック部材1010の下方に配置されるまでは、ロック部材1010の嵌合片は、上方回動式把手102aの上面によって押し上げられた状態で維持される。そして、下方回動式把手102bの嵌合溝がロック部材1010の下方に配置されるまで押し込まれると、ロック部材1010の嵌合片が下方回動式把手102bの嵌合溝に入り込み、図11に示した状態となる。
【0173】
このように本画像形成装置100においては、下方回動式把手102bを水平状態に固定する場合、下方回動式把手102bを水平状態まで回動させた後、本画像形成装置100側へ押し込み、さらにロック部材1010を水平状態の下方回動式把手102bの上面に向けて下方移動させ、嵌合溝に嵌合させて下方回動式把手102bの回動を規制する。このため、単に下方回動式把手102bを回動させて水平状態にしただけではロックはかからず、ロックがかかるまでに2段階の操作を必要とするので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができる。
【0174】
以下、水平状態に固定された下方回動式把手102bのロック状態を解除する場合の動作について説明する。図14は、下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝周辺の拡大図である。なお、図14においては、説明の便宜上、保持部1009の表示を省略し、また、以下においては下方回動式把手102bの嵌合溝、ロック部材1010の嵌合片に符号を付す。図14においては、ロック部材1010の嵌合片1401が下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝1402に入り込んだ状態について示している。
【0175】
ロック部材1010の嵌合片1401が下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝1402に入り込んだ場合、下方回動式把手102bは、嵌合片1401と嵌合溝1402との嵌合により、保持部1009から引き出すことも、上方に回動することもできない状態となっている。
【0176】
また、下方回動式把手102bの内部に設けられたロック解除部1102は、ロック部材1010の嵌合片1401に向かって下がる傾斜面1102aを有している。ロック部材1010の嵌合片1401が下方回動式把手102bの嵌合溝1402に入り込んだ状態において、ロック解除部1102に何ら力が加えられていない場合には、ロック解除部1102に取り付けられたコイルばねの付勢力により、傾斜面1102aは、ロック部材1010の嵌合片1401より僅かに装置外部側に配置されている。
【0177】
図15は、ロック解除部1102によりロック部材1010の嵌合片1401が上方に押し出された状態について示している。
【0178】
図14に示す状態からロック解除部1102が運搬者により装置内側に押されると、図15に示すように、傾斜面1102aがロック部材1010の嵌合片1401側に移動する。この傾斜面1102aに当接したロック部材1010の嵌合片1401は、傾斜面1102aの傾斜を登るようにして移動する。これにより、ロック部材1010の嵌合片1401は、下方回動式把手102bの嵌合溝1402から外れた状態となる。このとき、下方回動式把手102bは、保持部1009から引き出すことが可能な状態となっている。このようにして水平状態に固定された下方回動式把手102bのロックが解除される。
【0179】
ロックが解除された下方回動式把手102bを本画像形成装置100内に収納する場合、運搬者は、水平状態に固定するまでの動作と反対の動作を行う。すなわち、下方回動式把手102bを、装置外部側に引き出した後、下方回動式把手102bの先端部を上方に回動させる。
【0180】
このように本画像形成装置100においては、下方回動式把手102bを装置内部に収納する場合、ロック解除部1102をロック部材1010側に水平移動させてロック部材1010を上方に押し上げ、嵌合溝1402との嵌合を解除させるだけでなく、下方回動式把手102bを装置外部に引き出した後に下方回動式把手102bを上方に回動可能とする。このため、下方回動式把手102bを回動させるまでに2段階の操作を必要とするので、ロック部材1010の解除により直ちに下方回動式把手102bが回動する場合に比べて、万が一ロックが誤って解除された場合でも、急に下方回動式把手102bは回動せず、安全性を確実に確保できる。
【0181】
なお、本実施の形態では、下方回動式把手102bを回動した後に本画像形成装置100の内側に押し込む際、運搬者によって押し込む場合について説明している。しかし、これに限定されず、下方回動式把手102bを装置内部側に付勢する付勢手段としてのコイルばねを取り付けて、装置内部側へ押し込む動作を自動化することが考えられる。例えば、図19に示すように、下方回動式把手102bの内部に設けた係止部1901に一端を取り付けたコイルばね1902の他端を回動軸1004に取り付けることが考えられる。
【0182】
この場合、水平状態まで回動した後、コイルばね1902の付勢力により下方回動式把手102bは装置内部側に引っ張られる。これにより、下方回動式把手102bは、自動的に装置内部側に水平移動する。このように変更した場合には、本実施の形態の効果に加え、下方回動式把手102bを水平状態に回動した後、自動的にロックすることができるので、ロックのかけ忘れを未然に確実に防止し、安全な運搬を保証することができるという効果を奏する。また、下方回動式把手102bに取り付ける付勢手段をコイルばねで構成することにより、付勢手段が大規模化することなく簡単かつ容易に実現できるので、装置の小型化・低コスト化を実現できる。
【0183】
ここで、下方回動式把手102bが垂直状態から水平状態に移行する場合における係止部材1001の係止片1002との位置関係、並びに、回動軸1004との位置関係について説明する。図16は、下方回動式把手102bが垂直状態から水平状態に移行する場合における係止部材1001の係止片1002との位置関係、並びに、回動軸1004との位置関係を説明するための模式図である。
【0184】
図16(a)は、図10に示す下方回動式把手102bの状態に対応する模式図である。同図に示すように、下方回動式把手102bの下端部は、係止部材1001の係止片1002に係止されている。
【0185】
係止片1002は、下方回動式把手102bの下端部における図16(a)の右方側の壁面よりも僅かに左方側において上方に突出する形状を有する。具体的には、係止片1002は、下方回動式把手102bの下端部における図16(a)の右方側の壁面よりも僅かに左方側の頂点に向かって上がる2つの傾斜を有する形状をとる。この係止片1002の頂点を越えて下方回動式把手102bの下端部における図16(a)の右方側の壁面が、同図に示す右方側に入り込むことで、下方回動式把手102bは係止された状態となる。
【0186】
このように下方回動式把手102bが装置内部に収納された状態において、下方回動式把手102bの下端部が係止片1002により係止されるので、下方回動式把手102bが自重で下方に回動し装置外部に露出するのを防止することができる。なお、このように下方回動式把手102bが垂直状態で係止されている場合、回動軸1004は、長穴部1005の円形穴部1006bに収容された状態となっている。
【0187】
図16(b)は、図12に示す下方回動式把手102bの状態に対応する模式図である。同図に示すように、下方回動式把手102bは、回動軸1004を円形穴部1006bに収容した状態で、回動軸1004を支点として回動する。このとき、下方回動式把手102bの下端部は、当該下端部を上方に少し持ち上げることにより係止部材1001の係止片1002の係止から解放された状態となる。
【0188】
図16(c)は、図13に示す下方回動式把手102bの状態に対応する模式図である。図16(c)においては、下方回動式把手102bは、回動軸1004を円形穴部1006bに収容した状態での回動動作を完了し、水平状態となった場合について示している。しかし、回動軸1004は、円形穴部1006bに収容された状態であり、ロック部材1010の嵌合片1401も嵌合していないため、固定されていない状態である。
【0189】
図16(d)は、図11に示す下方回動式把手102bの状態に対応する模式図である。図16(d)においては、下方回動式把手102bが装置内側に押し込まれた状態について示している。下方回動式把手102bが装置内側に押し込まれるのに伴い、回動軸1004は、連結穴部1007を水平移動して円形穴部1006aに到達する。このとき、下方回動式把手102bの上面に形成された嵌合溝1402がロック部材1010の嵌合片1401の下方に移動し、嵌合片1401が嵌合溝1401に入り込むことで、下方回動式把手102bが水平状態で固定された状態となる。
【0190】
このように本実施の形態の把手装置によれば、把手(上方回動式把手102a及び下方回動式把手102b)を水平状態にロックさせる場合、把手を水平状態まで回動させ、ロック部材203(1010)を水平状態の把手の上面に向けて下方移動させ、嵌合溝301(1402)に嵌合させて把手の回動を規制することができる。このため、単に把手を回動させて水平状態にしただけでロックをかけることができるので、簡単かつ容易に運搬作業を開始することができる。
【0191】
また、把手を本画像形成装置100内に収納する場合、ロック解除部304(1102)をロック部材203(1010)側に水平移動させてロック部材203(1010)を上方に押し上げ、嵌合溝301(1402)との嵌合を解除させた後に把手を回動させることにより、把手を本画像形成装置100内に収納することができる。このため、ロックを解除するためには、運搬中に把手を持ち上げる上方向と異なる水平方向にロック解除部304(1102)を意識的に移動させないと解除することができないので、誤って運搬中に把手のロックが解除されるのを防止し安全な運搬を保証することができる。
【0192】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置100に対して本把手装置を取り付ける場合の位置について説明する。本把手装置を本画像形成装置100に取り付ける場合、装置の側面であって同一の高さの位置に取り付けることが考えられる。
しかし、本画像形成装置100の左右側面の重量比に応じて本把手装置の取り付け位置を変化させることは実施の形態として好ましい。
【0193】
具体的には、図20に示すように、重い側面側の本把手装置の取り付け位置を、軽い側面側の取り付け位置より高い位置に設定することは実施の形態として好ましい。なお、図20においては、本画像形成装置100の右方側面が重く、左方側面が軽い場合について示している。このように取り付け位置を変化させた場合には、本画像形成装置100を運搬する際に重い側面側を把持する運搬者への荷重が軽減されるので、運搬者への荷重が均等化され重量物たる機器を安全かつ確実に運搬することができるという効果を奏する。
【0194】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型で持ちやすく機器の運搬に最適、かつ運搬中のロック状態が誤動作により解除される事態を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る把手装置を備えた画像形成装置の外観を示す斜視図
【図2】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図3】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図4】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図5】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図6】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図7】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の嵌合溝周辺の拡大図
【図8】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手の嵌合溝周辺の拡大図
【図9】上記実施の形態に係る把手装置を構成する上方回動式把手が水平状態に固定された場合にかかる負荷を説明するための模式図
【図10】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図11】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図12】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図13】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の周辺の構成を示す拡大図
【図14】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の上面に形成された嵌合溝周辺の拡大図
【図15】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手の上面に形成された嵌合溝周辺の拡大図
【図16】上記実施の形態に係る把手装置を構成する下方回動式把手が垂直状態から水平状態に移行する場合における係止部材の係止片との位置関係、並びに、回動軸との位置関係を説明するための模式図
【図17】上記実施の形態に係る上方回動式把手のロック解除部の構造を説明するための断面図
【図18】上記実施の形態に係る下方回動式把手のロック解除部の構造を説明するための断面図
【図19】上記実施の形態に係る下方回動式把手の変形例の構造を説明するための断面図
【図20】上記実施の形態に係る画像形成装置に対する把手装置を取り付ける場合の位置を説明するための図
【符号の説明】
100 画像形成装置
102a 上方回動式把手
102b 下方回動式把手
201 収納部
203 ロック部材
204 保持部
210 嵌合片
301 嵌合溝
302 突出部
304 ロック解除部
304a 傾斜面
1001 係止部材
1002 係止片
1004 回動軸
1005 長穴部
1006 円形穴部
1007 連結穴部
1008 固定部
1009 保持部
1010 ロック部材
1102 ロック解除部
1702,1802,1902 コイルばね

Claims (35)

  1. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  2. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  3. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  4. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体側に押し込んで、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体から引き出し、前記突出部を前記保持部から外して回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  5. 機器本体から上方に水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体側に押し込んで、前記突出部を前記保持部から外して下方に回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  6. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  7. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  8. 機器本体から水平状態まで回動させ当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  9. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内側に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させると共に前記突出部が前記保持部に保持されて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ前記把手を機器本体から引出し前記突出部を前記保持部から外して前記把手を回動自在にすることを特徴とする把手装置。
  10. 前記把手の付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の把手装置。
  11. 前記ロック解除部は、付勢手段により前記ロック手段側と反対方向に付勢されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の把手装置。
  12. 前記ロック解除部は、前記ロック手段側に向かって下がる傾斜面を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の把手装置。
  13. 前記ロック解除部を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の把手装置。
  14. 長径と短径を有する扁平形の回動軸と、側面にこの回動軸に係合する概前記長径の円形穴部とこの円形穴部から先端方向に伸びる概前記短径幅の長穴部と水平状態の上面に嵌合溝とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を下方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体側に押し込み、前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の上方向への回動を規制する一方、前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体から引き出して、前記把手を上方へ回動自在にし、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を上方に回動させて機器内部に収納させることを特徴とする把手装置。
  15. 機器内部に収納された状態の前記把手の先端部を係止する係止部を具備することを特徴とする請求項14記載の把手装置。
  16. 前記ロック手段は、付勢手段により前記把手の上面方向に付勢されていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の把手装置。
  17. 前記ロック手段を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項16記載の把手装置。
  18. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  19. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  20. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  21. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体側に押し込んで、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体から引き出し、前記突出部を前記保持部から外して回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  22. 機器本体から上方に水平状態まで回動し当該水平状態の上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を上方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記突出部が前記保持部に保持される位置まで機器本体から引き出し、この状態の前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の下方への回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記把手を機器本体側に押し込んで、前記突出部を前記保持部から外して下方に回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  23. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  24. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手を収納する収納部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制し、当該水平状態において前記収納部は前記把手の前記嵌合溝近傍の上面と前記収納部に配置された当該把手の先端部近傍の下面とで当該把手に加わる力を受け止める一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させ前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  25. 機器本体から水平状態まで回動させ当該水平状態において機器内部に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の側方に水平状態の前記把手の側面を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の回動を規制すると共に前記保持部により左右方向のガタつきを規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させて前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  26. 機器本体から水平状態まで回動し当該水平状態において機器内側に水平移動させる付勢手段と上面に嵌合溝と下面近傍に突出部と内部に水平方向に移動するロック解除部とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段と、前記把手の下方に水平状態の前記把手の突出部を保持する保持部とを具備し、前記把手を水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記付勢手段により機器内部に水平移動させ前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させると共に前記突出部が前記保持部に保持されて前記把手の回動を規制する一方、前記ロック解除部を前記ロック手段側に水平移動させて前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ前記把手を機器本体から引出し前記突出部を前記保持部から外して前記把手を回動自在にすることを特徴とする画像形成装置。
  27. 前記把手の付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項23から請求項26のいずれかに記載の画像形成装置。
  28. 前記ロック解除部は、付勢手段により前記ロック手段側と反対方向に付勢されていることを特徴とする請求項18から請求項27のいずれかに記載の画像形成装置。
  29. 前記ロック解除部は、前記ロック手段側に向かって下がる傾斜面を有することを特徴とする請求項18から請求項28のいずれかに記載の画像形成装置。
  30. 前記ロック解除部を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項28又は請求項29記載の画像形成装置。
  31. 長径と短径を有する扁平形の回動軸と、側面にこの回動軸に係合する概前記長径の円形穴部とこの円形穴部から先端方向に伸びる概前記短径幅の長穴部と水平状態の上面に嵌合溝とを有する把手と、この把手の上方に上下方向に移動可能なロック手段とを具備し、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を下方に水平状態まで回動させて機器外部に露出させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体側に押し込み、前記把手に対し前記ロック手段を水平状態の前記把手の上面に向けて下方移動させ前記嵌合溝に嵌合させて前記把手の上方向への回動を規制する一方、前記ロック手段を上方に押し上げ前記嵌合溝との嵌合を解除させ、前記長穴部を前記回動軸の長径方向に沿って水平移動させて前記把手を機器本体から引き出して、前記把手を上方へ回動自在にし、前記円形穴部に前記回動軸を収容した状態で前記把手を上方に回動させて機器内部に収納させることを特徴とする画像形成装置。
  32. 機器内部に収納された状態の前記把手の先端部を係止する係止部を具備することを特徴とする請求項31記載の画像形成装置。
  33. 前記ロック手段は、付勢手段により前記把手の上面方向に付勢されていることを特徴とする請求項18から請求項32のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 前記ロック手段を付勢する付勢手段は、コイルばねで構成されることを特徴とする請求項33記載の画像形成装置。
  35. 請求項1から請求項17のいずれかに記載の把手装置を機器本体に取り付けた画像形成装置であって、機器本体の左右側面側の重量比に応じて重い側面側の取り付け位置を、軽い側面側の取り付け位置より高い位置に設定したことを特徴とする画像形成装置。
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