JP2003247212A - 橋梁の鉄筋コンクリート床版の解体方法 - Google Patents
橋梁の鉄筋コンクリート床版の解体方法Info
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Abstract
生を極力低減させることを可能とする、橋梁の鉄筋コン
クリート床版の解体方法を提供する。 【解決手段】 鋼主桁のフランジ上に鉄筋コンクリート
床版を設置した橋梁において、前記鉄筋コンクリート床
版を搬出可能な大きさの多数のブロックに切断すると共
に、前記鉄筋コンクリート床版の前記フランジ真上の位
置に多数の孔を形成し、次いで前記孔に静的破砕剤を注
入して前記鉄筋コンクリート床版と前記鋼主桁とを分離
させ、その後前記鉄筋コンクリート床版のブロックを撤
去する。
Description
リート床版を解体する方法に関するものである。
は主としてジャンボブレーカ、切断機等の機材を用いて
床版を破砕、切断した後にクレーン等で吊り上げて撤去
することにより行っていた。
れも騒音が激しい、狭い箇所での作業には適さない、作
業効率が低いといった問題があり、交通量が多く騒音に
敏感な都市部での作業には必ずしも適さないものであっ
た。
て、例えば特公平3-9962号公報に記載されているものが
ある。この方法においては、コンクリート床版に、橋梁
の鋼主桁に沿った方向および、これと直交する方向のそ
れぞれに多数の切断線を形成して多数の床版ブロックを
形成し、鋼主桁のフランジ真上以外の床版ブロックを撤
去し、次いで残りの部分に注入孔を形成し、この注入孔
に膨張材を注入して静的に破壊することにより、コンク
リート床版の解体を行う。
ッドジベルと呼ばれる突起が多数形成され、これによっ
てフランジ上に打設されるコンクリート床版との結合が
維持される。そのため、逆にコンクリート床版を解体す
る場合には、この結合が却って解体作業を困難にしてい
る。
の問題を解決するため、予め鋼主桁と結合している部
分、すなわち鋼主桁のフランジ真上部分以外の床版を搬
出し易い大きさのブロック状に切断して撤去し、その
後、残りの部分を静的に破砕して撤去するものである。
ク状に切断する際にフランジ真上部分を残して切断を行
う上、フランジ真上に残存する床版を破砕して撤去する
作業を、切断した床版ブロックを撤去した後に行うこと
としているため、効率的かつ比較的短時間で完了する解
体作業を行うことが難しい、と言った問題がある。
の部分とに分割して切断・撤去を行うことにより作業工
数が増加するためであり、しかも、それによって解体作
業における騒音発生時間を低減させることも困難である
と言う問題もある。
の問題点を解決し、効率的な解体作業の遂行と、作業時
の騒音発生を極力低減させることを可能とする、橋梁の
鉄筋コンクリート床版の解体方法を提供することにあ
る。
梁の鉄筋コンクリート床版の解体方法は、鋼主桁のフラ
ンジ上に鉄筋コンクリート床版を設置した橋梁におい
て、前記鉄筋コンクリート床版を搬出可能な大きさの多
数のブロックに切断すると共に、前記鉄筋コンクリート
床版の前記フランジ真上の位置に多数の孔を形成し、次
いで前記孔に静的破砕剤を注入して前記鉄筋コンクリー
ト床版と前記鋼主桁とを分離させ、その後前記鉄筋コン
クリート床版のブロックを撤去することを特徴とするも
のである。
床版の解体方法は、前記孔を前記フランジの長手方向に
該フランジの中心軸線の左右交互に形成することを特徴
とするものである。
版の解体方法においては、鉄筋コンクリート床版の鋼主
桁フランジ真上部分とその近傍に静的破砕剤を注入して
鉄筋コンクリート床版と鋼主桁とを分離させ、その後鉄
筋コンクリート床版を撤去することとしている。それに
よって鉄筋コンクリート床版と鋼主桁フランジとの結合
箇所も含めて撤去することができるので、効率的な解体
作業を行うことが可能となる。
床版の切断作業の工数を低減させることができ、その結
果解体作業時における騒音発生時間を比較的短時間に抑
制することができるようになる。
床版の解体方法においては、静的破砕剤を注入する孔
を、フランジの長手方向に該フランジの中心軸線の左右
交互に、いわゆる千鳥状に形成することとしている。そ
れによって、孔の数を最小限にして、鉄筋コンクリート
床版と鋼主桁フランジとの分離をより効果的に行うこと
が可能となる。
適な実施形態について説明する。
ート床版解体作業の状態を概略示すものである。図にお
いて、橋梁10は鉄筋コンクリート床版11が3本の鋼主桁
12,13,14によって支持されている構成を取っている。
鉄筋コンクリート床版11は、橋軸方向および幅員方向に
それぞれ切断されて、多数の床版ブロック15に分割され
る。
示す図である。鋼主桁12のフランジ12a表面には多数の
スタッドジベル16が形成されており、このスタッドジベ
によって鋼主桁12のフランジ12aと、その上に打設され
る鉄筋コンクリート床版11との結合が維持されている。
ランジ12a真上に相当する箇所には、鋼主桁12の長手方
向軸線CLに沿って孔17を多数形成し、各孔には静的破砕
剤18を注入している。
じる膨張圧によって、これを注入したコンクリートや岩
盤を破砕するもので、例えば太平洋マテリアル株式会社
製の商品名「ブライスター」がその代表的なものであ
る。
孔の配列を詳細に示すものであり、図3(a)は平面図を、
図3(b)は断面図をそれぞれ示すものである。
17は、鋼主桁12の長手方向軸線CLを中心として左右交互
に、いわゆる千鳥状に配列している。このような配列と
することにより、注入孔17の数を極力少なくして、効果
的な鉄筋コンクリート床版と鋼主桁との分離を行うこと
ができる。
注入孔17は、鉄筋コンクリート床版15の路面に対して垂
直に形成している。また、本図で符号19,20は、それぞ
れ鉄筋コンクリート床版11の橋軸方向および幅員方向の
鉄筋を示す。
筋コンクリート床版と鋼主桁との分離状態を示す断面図
である。
すると、水との反応によって静的破砕剤が膨張し、その
ときに発生する圧力(膨張圧)によってコンクリートが
破砕される。ここでは、膨張圧はスタッドジベル16の存
在によって横方向、すなわち水平方向よりも、主として
垂直および斜め上方向、すなわち鉄筋コンクリート床版
11を押し上げる方向に強く作用する。その結果、図に破
線で示す分離線21で表されるように鉄筋コンクリート床
版11が鋼主桁12から剥離する形で両者の分離が行われる
こととなる。
床版解体の手順について説明する。
ート床版を切断して多数のブロックにすると共に、鋼主
桁のフランジ真上の部分に図2〜図3に示すように多数の
垂直孔を、鋼主桁の長手方向中心軸線に沿ってその左右
に千鳥状に形成し、これら孔に水等に溶いた静的破砕剤
を注入する。
孔形成および、その孔への静的破砕剤の注入とは並行し
て行うこととしても良く、あるいはいずれか一方を先に
行うこととしても良い。
ト床版のコンクリートが破砕され、床版と鋼主桁とが分
離した後、各床版ブロックを撤去し、さらに鋼主桁とそ
の周囲に残存したコンクリートを撤去する。各床版ブロ
ックの撤去には従来方法と同様にクレーン等を用いても
良いが、本願出願人による特開2001-81731号に記載され
ている方法が、大掛かりな設備や多数の人員を必要とし
ない点で好適である。
鉄筋コンクリート床版の解体方法によれば、鉄筋コンク
リート床版と鋼主桁との分離を容易に行うことができ、
効率的な解体作業を行うことが可能となり、また床版を
撤去する際の床版の切断作業の工数を低減させることが
でき、その結果解体作業時における騒音発生時間を比較
的短時間に抑制することができるようになる。
体作業の状態を概略示す斜視図である。
る。
を詳細に示すものであり、図3(a)は平面図を、図3(b)は
断面図をそれぞれ示すものである。
床版と桁ウェブとの分離状態を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼主桁のフランジ上に鉄筋コンクリート
床版を設置した橋梁において、 前記鉄筋コンクリート床版を搬出可能な大きさの多数の
ブロックに切断すると共に、前記鉄筋コンクリート床版
の前記フランジ真上の位置に多数の孔を形成し、 次いで前記孔に静的破砕剤を注入して前記鉄筋コンクリ
ート床版と前記鋼主桁とを分離させ、 その後前記鉄筋コンクリート床版のブロックを撤去する
ことを特徴とする、橋梁の鉄筋コンクリート床版の解体
方法。 - 【請求項2】 前記孔を前記フランジの長手方向に該フ
ランジの中心軸線の左右交互に形成することを特徴とす
る、請求項1記載の橋梁の鉄筋コンクリート床版の解体
方法。
Priority Applications (1)
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- 2002-02-26 JP JP2002049622A patent/JP3803298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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