JP7244967B1 - 既設ジョイント装置の撤去方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、本体部10の左右外側をコンクリート30で固定して設置される。
金属製の壁部同士が左右方向に離間してなる本体部(10)と、
前記本体部(10)から左右外側に突出する複数の連接部材(20)と、を有し、
床版(S)に埋め込まれて立設するアンカー筋(1)に前記連接部材(20)が固定されるとともに、コンクリート(30)で前記本体部(10)の左右外側を固められたジョイント装置(90)の撤去方法であって、
前後方向にカッターを移動させて前記アンカー筋(1)の左右両側を切断する左右切断工程(300)と、
前記左右切断工程(300)により切り離された前記本体部(10)を取り除く本体部除去工程(400)と、
前記左右切断工程(400)により切り離された前記コンクリート(30)のブロックを取り除く第一ブロック除去工程(500)と、
前後に隣接する前記アンカー筋(1)の間に残されたコンクリート(30)を破壊し、それにより生じたコンクリート(30)片を取り除く破壊工程(600)と、を備えることを特徴とする。
金属製の壁部同士が左右方向に離間してなる本体部(10)と、
前記本体部から左右外側に突出する複数の連接部材(20)と、を有し、
床版(S)に埋め込まれて立設するアンカー筋(1)に前記連接部材(20)が固定されるとともに、コンクリート(30)で前記本体部(10)の左右外側を固められたジョイント装置(90)の撤去方法であって、
前後方向にカッターを移動させて前記アンカー筋(1)の左右両側を切断する左右切断工程(300)と、
前記左右切断工程(300)により切り離された前記本体部(10)を取り除く本体部除去工程(400)と、
左右方向に前記カッターを移動させて前記アンカー筋(1)の前後両側を切断する前後切断工程(700)と、
前記左右切断工程(700)により切り離されたコンクリート(30)のブロックを取り除く第一ブロック除去工程(500)と、
前記前後切断工程(700)により切り離された前記コンクリート(30)のブロックを取り除く第二ブロック除去工程(800)と、を備えることを特徴とする。
前記切断工程(300)の前工程として、金属探知を行うことで前記コンクリート(30)内の前記アンカー筋(1)の位置を把握し、前記切断工程(300)における切断位置を決定する切断位置決定工程(100)を備えることを特徴とする。
前記切断工程(300)の前工程として、前記コンクリート(30)に上方から穴を形成して前記床版(S)の深さ位置を認識し、前記切断工程(300)における切断深さを決定する切断深さ決定工程(200)を備えることを特徴とする。
したがって、既設ジョイント装置を撤去してもアンカー筋を残して再利用することができるので床版を損傷し難い。
図1から図8を参照して、本発明の第一実施形態に係る既設ジョイント装置90の撤去方法を説明する。
この既設ジョイント装置90の撤去方法は、左右切断工程300と、本体部除去工程400、第一ブロック除去工程500と、破壊工程600と、を備える。
ジョイント装置90は、橋梁や高架道路等の道路基盤(舗装H)の継ぎ目に形成され、気温の変化による道路基盤の伸び縮みを吸収するものであり、本体部10と、連接部材20と、を備える。
そして、床版Sに埋め込まれて立設するアンカー筋1に連接部材20が固定されるとともに、コンクリート30で本体部10の左右外側を固められている。
また、本体部10はそれぞれが平面視で波状となっており、それが互いに向かい合っているので本体部10二つで平面視櫛歯状となっている。
この本体部10が伸びる方向を前後方向とする。
また、図2等においてコンクリート30に埋まって視認できない連接部材20、アンカー筋1、補強鉄筋2を便宜上実線で記載している。
そのリブプレート20が本体部10から外側へ左右交互に複数突出している。
つまり、前後方向に長い補強鉄筋2が前後方向に並ぶリブプレート20の孔に挿通される。本実施形態においては、左右のリブプレート20にそれぞれ三本の補強鉄筋2が通されている。
このアンカー筋1は両先端が上方を向き床版Sから露出するがその両先端の高さ位置はリブプレート20の上端よりも低く、アンカー筋1の両先端は左右方向に離間している。
また、アンカー筋1同士の前後の間隔はリブプレート20同士の前後の間隔と等しい。
このようなアンカー筋1にリブプレート20及び補強鉄筋2が固定される。
この固定がなされた後、コンクリート30で本体部10の左右外側を固められる。
この既設ジョイント装置90の撤去方法は、切断位置決定工程100、切断深さ決定工程200、左右切断工程300、本体部除去工程400、第一ブロック除去工程500、破壊工程600、を備える。
内視鏡で覗いた結果、まだコンクリート30しか見えない場合にはドリルで穴を深くする。
このようにして床版Sまでの深さ位置を認識し、左右切断工程300における切断深さを決定する。
このとき前後に延びる補強鉄筋2を避けて切断する。つまり、一箇所のアンカー筋1について、アンカー筋1の左右外側とそのアンカー筋1に取り付けられた補助鉄筋の左右外側を切断する。
なおこのとき、それらの切断に加え、さらに左右外側のコンクリート30と舗装Hとの間にカッターを入れて前後方向へ移動させ、コンクリート30と舗装Hとを切断する。これはコンクリート30と舗装Hのちょうど境目に限られず、舗装H近傍のコンクリート30部分であってもよい。
つまり、左右切断工程300において本体部10に最も近いアンカー筋1の左右内側が切断され本体部10が切り離されるので、図5に示すように切り離された本体部10を取り除く。本体部10は長尺の重量物なのでクレーンで釣り上げて取り除く方法が考えられる。
このとき、切り離された本体部10とコンクリート30のブロックを取り除く順番は特に問わない。
詳しくは、図6に示すように本体部10を取り除くことでリブプレート20の切断面が見えてコンクリート30内に残されたリブプレート20の位置が判明するとともに、リブプレート20とアンカー筋1は近接位置に存在するので、リブプレート20やアンカー筋1が存在しないコンクリート30の部位をハンドクラッシャーで圧砕する。なお、前後に隣接するアンカー筋1の間に残されたコンクリート30はハンドクラッシャーで圧砕できるだけの肉厚である。なお、左右方向の最も外側にあるアンカー筋1よりも外側のコンクリート30ブロックも取り除いているので、ハンドクラッシャーを隙間に入れることができる。
そして、それにより生じたコンクリート30片を取り除く(図7参照)。
もし、リブプレート20片がアンカー筋1に付いている場合は、リブプレート20片を取り除く(図8)。
これにより、コンクリート30を含む既設ジョイント装置90を撤去した後にアンカー筋1がそのまま残る。
したがって、既設ジョイント装置90を撤去してもアンカー筋1を残すことができ、新規ジョイント装置90の設置に再利用することができる。よって床版Sを損傷し難い。
次に図9から図13を参照して、本発明の第二実施形態に係る既設ジョイント装置90の撤去方法を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、本体部除去工程400以降の工程であり、本体部除去工程400までの工程に関しては第一実施形態と同一である。
次に、第一ブロック除去工程500において、図11に示すように、左右切断工程300により切り離されていた、一対のアンカー筋1の間にあるコンクリート30ブロック、及びアンカー筋1の左右外側にあるコンクリート30ブロックを取り除く。
ここまで行うと、リブプレート30片と補強鉄筋2片を軽い力で取り除くことができ、図13に示す状態とすることができる。
また、切断位置決定工程100と切断深さ決定工程200を備えるときに、切断位置決定工程100と切断深さ決定工程200の順序は問わない。
また、アンカー筋1を略U字状としたが、これに限られるものではなくまっすぐ延びる鉄筋であってもよい。
しかし、床版Sになるべく振動が加わらない方法を選択すべきである。
他にも、矛盾が生じない範囲で第一及び第二実施形態の各工程の順番を入れ替えてもよい。
2 補強鉄筋
10 本体部
20 連接部材(リブプレート)
30 コンクリート
90 ジョイント装置
100 切断位置決定工程
200 切断深さ決定工程
300 左右切断工程
400 本体部除去工程
500 第一ブロック除去工程
600 破壊工程
700 前後切断工程
800 第二ブロック除去工程
H 舗装
S 床版
Claims (4)
- 金属製の壁部同士が左右方向に離間してなる本体部と、
前記本体部から左右外側に突出する複数の連接部材と、を有し、
床版に埋め込まれて立設するアンカー筋に前記連接部材が固定されるとともに、コンクリートで前記本体部の左右外側を固められたジョイント装置の撤去方法であって、
前後方向にカッターを移動させて前記それぞれのアンカー筋の左右両側の前記コンクリート及び前記連接部材を切断する左右切断工程と、
前記左右切断工程により切り離された前記本体部を取り除く本体部除去工程と、
前記左右切断工程により切り離された前記コンクリートのブロックを取り除く第一ブロック除去工程と、
前記本体部除去工程の後に前記連接部材の位置を確認して、前後に隣接する前記アンカー筋の間に残されたコンクリートを破壊し、それにより生じたコンクリート片を取り除く破壊工程と、を備え、前記アンカー筋を前記床版に残すことを特徴とする既設ジョイント装置の撤去方法。 - 金属製の壁部同士が左右方向に離間してなる本体部と、
前記本体部から左右外側に突出する複数の連接部材と、を有し、
床版に埋め込まれて立設するアンカー筋に前記連接部材が固定されるとともに、コンクリートで前記本体部の左右外側を固められたジョイント装置の撤去方法であって、
前後方向にカッターを移動させて前記それぞれのアンカー筋の左右両側の前記コンクリート及び前記連接部材を切断する左右切断工程と、
前記左右切断工程により切り離された前記本体部を取り除く本体部除去工程と、
前記本体部除去工程の後に前記連接部材の位置を確認して、左右方向に前記カッターを移動させて前記それぞれのアンカー筋の前後両側の前記コンクリートを切断する前後切断工程と、
前記左右切断工程により切り離された前記コンクリートのブロックを取り除く第一ブロック除去工程と、
前記前後切断工程により切り離された前記コンクリートのブロックを取り除く第二ブロック除去工程と、を備え、前記アンカー筋を前記床版に残すことを特徴とする既設ジョイント装置の撤去方法。 - 前記左右切断工程の前工程として、金属探知を行うことで前記コンクリート内の前記アンカー筋の位置を把握し、前記切断工程における切断位置を決定する切断位置決定工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設ジョイント装置の撤去方法。
- 前記左右切断工程の前工程として、前記コンクリートに上方から穴を形成して前記床版の深さ位置を認識し、前記切断工程における切断深さを決定する切断深さ決定工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設ジョイント装置の撤去方法。
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