JP4273446B2 - 狭小敷地適用pc造建物構築方法 - Google Patents
狭小敷地適用pc造建物構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4273446B2 JP4273446B2 JP2000166797A JP2000166797A JP4273446B2 JP 4273446 B2 JP4273446 B2 JP 4273446B2 JP 2000166797 A JP2000166797 A JP 2000166797A JP 2000166797 A JP2000166797 A JP 2000166797A JP 4273446 B2 JP4273446 B2 JP 4273446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- floor
- construction
- pillar
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、狭小敷地適用のPC造建物の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の大規模PC造建物の構築は、施工用のクレーンを建物の敷地外に置き、1階層毎にクレーンを横移動させながら施工を行うのが一般的であるが、都会等で両隣に建物等が建っているような狭小な敷地の場合は、クレーンの走行スペースがないので、このような施工態様を採ることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題(本発明の目的)は、前述のような従来技術が適用できない場合に、能率良く、所定規模のPC造建物を構築することができる狭小敷地適用PC造建物構築方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の狭小敷地適用PC造建物構築方法(以下、本発明の方法という)では、建物を奥行方向に複数ブロックに分割し、先ず、施工用のクレーンを敷地の奥側に設置し、1ブロック・1階層のPC柱とハーフPC梁とハーフPC床版を順次、吊り込んでセットしてからパネルゾーンのコンクリートとトップコンクリートを同時に打設するまでの工程を繰り返して、建物の奥側のブロックの1階から所定階までを施工し、次いで、施工用のクレーンを敷地の表側に移動し、同様に前記工程を繰り返して、建物の次のブロックの1階から所定階までを施工し、これを繰り返して、所定規模のPC造建物を構築するようにし、そして、その各ブロックの施工時に、一側縁部に足場として利用できるフルPC部を設けるとともに、このフルPC部にPC柱サポート用のアンカーボルトを埋設したハーフPC床版を、柱際に設置し、このハーフPC床版のフルPC部を利用して、パネルゾーンのコンクリートとトップコンクリートの材令が1日程度の早い段階で上階のPC柱の建方を始めて、建物全体の工期の短縮を図るようにしている。
【0005】
なお、本発明の方法では、断面形状がL形,T形,十字形のPC柱を使用することがある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の方法の一実施態様を図面に基づいて説明すると、図1において、1は奥側と左右両隣に構造物等が建てられている狭小な敷地、2は敷地1に構築される奥行側4スパン×間口側2スパンでグリッド数が8の建物である。
【0007】
建物2はPC造で構築されるが、その施工は、建物2を奥行方向に4つのブロックA,B,C,Dに分け、奥側のブロックAから始めてブロックB,ブロックC,ブロックDの順でなされる。
【0008】
そして、ブロックAの施工は、敷地の奥寄りの地点3に設置したクレーンにより、PC柱4,5,6とハーフPC梁7とハーフPC床版8,9を順次、吊り込んでセットしてから、パネルゾーンのコンクリート10とトップコンクリート11を同時に打設するまでの工程を1サイクルとし(図2,図3参照)、これを1階から所定階まで順次、繰り返す、という態様で行う。
【0009】
ブロックAの施工が済んだら、クレーンを表側の地点12に移し、ブロックAの場合と同様に前記工程を繰り返して、ブロックBの1階から所定階までの施工を行い、以下、ブロックC,ブロックDも同様に施工して、建物2の躯体を完成させる。
【0010】
なお、図示の場合は、横1列の2つのグリットを1ブロックとしているが、クレーンの能力が大きい場合は、例えば、横2列の4つのグリッドを1ブロックにしても勿論構わない。
【0011】
前記説明から明らかなように、本発明の方法は、いわゆる建て逃げ方式を採用することにより、狭小な敷地におけるPC造建物の構築を可能にしたものであるが、その施工能率は、各ブロックにおける施工において、下階の施工が終わってから上階の施工に移るまでの時間に大いに左右され、下階の施工において打設したコンクリートの強度が大きくなるまで上階のPC柱の建方を待つとすると、大巾に工期が長くなる、という問題点がある。
【0012】
そこで、本発明の方法では、前記問題点を解消するために、図2,3に示すように、柱際に設置されるハーフPC床版8の一側縁部に足場として利用できるフルPC部13を設けるとともに、このフルPC部13にPC柱サポート用のアンカーボルト14を埋設し、このハーフPC床版8のフルPC部13を利用して、同時に打設したパネルゾーンのコンクリート10とトップコンクリート11の材令が1日程度の早い段階で上階層のPC柱の建方を始めて、建物全体の工期の短縮を図るようにしている。
【0013】
フルPC部13の巾は例えば100cm程度であり、ハーフPC床版8のハーフPC部とハーフPC床版9に打設されたトップコンクリート11が未硬化の状態でも、作業員がこのフルPC部13の上を歩いて作業を行うことができる。
【0014】
そして、上階のPC柱4,5,6の建方は、その下端の一部を支承材15を介してハーフPC床版8のフルPC部13の上に載せ、フルPC部13に埋設されたアンカーボルト14を利用して取り付けられるサポート(図示しない)で各PC柱4,5,6を直交する2方向から確りと仮保持し、この状態で上階と下階の各PC柱4,5,6の対応する柱主筋16相互を接合金物17を介して接合する、という態様でなされるが、これら作業はパネルゾーンのコンクリート10の強度の増大を待つことなく、その材令が1日程度の早い段階で行うことができる。
【0015】
なお、図示のPC柱4,5,6はそれぞれ断面がL形,T形,十字形であり、これに伴い、長方形のハーフPC梁7の巾はその端部が支持されるPC柱4,5,6の各フランジの巾に等しくされているが、このようにすると、柱や梁で建物の内部空間に突出部が形成されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される建物の配置態様を例示した平面図である。
【図2】1ブロック・1階層のPC材の配置態様を示す一部省略の平面図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1:敷地、2:建物、3:地点、4:PC柱、5:PC柱、6:PC柱、7:ハーフPC梁、8:ハーフPC床版、9:ハーフPC床版、10:コンクリート、11:トップコンクリート、12:地点、13:フルPC部、14:アンカーボルト、15:支承材、16:柱主筋、17:接合金物。
Claims (2)
- 建物を奥行方向に複数ブロックに分割し、先ず、施工用のクレーンを敷地の奥側に設置し、1ブロック・1階層のPC柱とハーフPC梁とハーフPC床版を順次、吊り込んでセットしてからパネルゾーンのコンクリートとトップコンクリートを同時に打設するまでの工程を繰り返して、建物の奥側のブロックの1階から所定階までを施工し、次いで、施工用のクレーンを敷地の表側に移動し、同様に前記工程を繰り返して、建物の次のブロックの1階から所定階までを施工し、以下、同様にして、所定規模のPC造建物を構築するようにし、そして、その各ブロックの施工時に、一側縁部に足場として利用できるフルPC部を設けるとともに、このフルPC部にPC柱サポート用のアンカーボルトを埋設したハーフPC床版を、柱際に設置し、このハーフPC床版のフルPC部を利用して、パネルゾーンのコンクリートとトップコンクリートの材令が1日程度の早い段階で上階のPC柱の建方を始めて、建物全体の工期の短縮を図るようにしたことを特徴とする狭小敷地適用PC造建物構築方法。
- 断面形状がL形,T形,十字形のPC柱を使用する請求項1記載の狭小敷地適用PC造建物構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166797A JP4273446B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 狭小敷地適用pc造建物構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166797A JP4273446B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 狭小敷地適用pc造建物構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311312A JP2001311312A (ja) | 2001-11-09 |
JP4273446B2 true JP4273446B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=18670062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000166797A Expired - Fee Related JP4273446B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 狭小敷地適用pc造建物構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4273446B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8205891B2 (en) | 2008-09-15 | 2012-06-26 | Stein Seal Company | Intershaft seal assembly |
JP7243008B2 (ja) * | 2019-02-08 | 2023-03-22 | 株式会社竹中工務店 | 建物及び建物の施工方法 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000166797A patent/JP4273446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001311312A (ja) | 2001-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4273446B2 (ja) | 狭小敷地適用pc造建物構築方法 | |
JP5074260B2 (ja) | 橋梁架設方法 | |
JP6576204B2 (ja) | スラブ構造の施工方法 | |
JP2008255636A (ja) | Rc大梁の施工方法 | |
JPH0312184B2 (ja) | ||
JP2928002B2 (ja) | 柱型枠構造 | |
JPH08165662A (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP2661302B2 (ja) | グレーチング床構築工法 | |
JP3207276B2 (ja) | ユニット建物の構築方法 | |
JP3044113B2 (ja) | 建物の施工方法 | |
JP3234442B2 (ja) | 建築物のビルドアンドスクラップ式構築方法 | |
JPH08193422A (ja) | 建築物の構築方法 | |
JPH0332678Y2 (ja) | ||
JPH07279247A (ja) | コンクリートコア壁と鉄骨フレームからなる建築物の架構 | |
JPH0441866A (ja) | Rc造等の複合化工法 | |
TW202409390A (zh) | 桁架式樓層板 | |
JPS5942155B2 (ja) | 建築物の増築工法 | |
JPH06136821A (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法 | |
JP2003129494A (ja) | 建屋の基礎工法及び構造 | |
JP3749408B2 (ja) | 集合住宅における逆梁工法 | |
JP2907047B2 (ja) | 複合架構の構築方法 | |
JP2004170319A (ja) | 原子炉建屋の主蒸気管室の構築工法 | |
JPH10204992A (ja) | 建築構造物及びその構築方法 | |
JPH06136773A (ja) | 地下床の施工方法 | |
JPH04149365A (ja) | 梁の施工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20070418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090127 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4273446 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |