JP2003246441A - 板状物の分離装置 - Google Patents
板状物の分離装置Info
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Abstract
接かつ直立状態で整列保持された状態の粘着テープか
ら、チャックを用いないで板状物を1枚ずつ分離する板
状物の分離装置を提供する。 【解決手段】 板状物分離部材4の表裏に粘着テープ2
のガイド溝41を設け、先端位置における折り返し部の
ガイド溝41の両側に、粘着テープ2の厚さ寸法よりも
所定寸法hだけ突出する突出部42を設けて、粘着テー
プ2に整列保持された板状物1が、板状物分離部材4の
先端部で、強制的に粘着テープ2から分離されるように
した。また、この板状物分離部材4の下方に回転体5を
配置し、分離された板状物1を板状物受取ポジションP
1で受け取って板状物吸着部53で吸着し、回転体5の
回転によって、板状物受渡ポジションP5で、押下治具
6によって板状物吸着部53から、下方のトレー7に受
け渡す。
Description
関し、特に、粘着テープ上にその粘着力を利用して近接
かつ直立状態で整列保持された多数の板状物、例えば、
ガラス板などの板状物を前記粘着テープから順次1個ず
つ剥離して分離する板状物の分離装置に関するものであ
る。
ように、通常、10mm〜20mm角と小さく、かつ、
板厚も薄いため、ばらばらであると製造工程上、非常に
取り扱い難いものである。
粘着テープ上に多数枚のガラス板を微小間隔(約0.2
mm〜0.3mm間隔)で近接かつ直立状態で整列保持
した状態とし、この状態で次工程へ搬送するようにして
いる。この次工程では、ガラス板を粘着テープから作業
者が手作業で1枚ずつ分離(剥離)し、洗浄バスケット
に収容し、洗浄後、包装して出荷されている。
列状態で整列保持させた電子部品用ガラス板のような板
状物を粘着テープから作業者が手作業で分離する方法で
は、作業者の労力負担が大きく、作業性も低いと共に、
板状物同士の接触・損傷による不良品の発生も避け難い
などの点で問題があった。
テープから能率良く自動的に分離できる板状物のハンド
リング方法が、特許第3170892号公報に開示され
ている。
れている板状物のハンドリング方法は、図8に示すよう
に、多数の板状物1を微小間隔で近接かつ直立状態で整
列保持している粘着テープ2を水平方向に移動する搬送
手段30と、この搬送手段30の側方で定位置に配置さ
れた板状物検出手段40と、把持面に搬送方向前方側に
向けて狭くなるように逆ハの字に緩衝パッドが取り付け
られ、かつ板状物検出手段40の設置位置側の把持面を
幅狭に反対側を幅広としてあり板状物の両側辺を把持す
る一対のチャック50とを備えた装置を使用する。な
お、図8において、60は搬送手段30上で搬送される
枠状のパレット、70は粘着テープ2として紫外線の照
射によって粘着力が低下するタイプのものを用いる場合
の、紫外線照射用ランプである。
ープ2上に微小間隔で近接かつ直立状態で整列保持され
た多数の板状物1を搬送手段30によって整列方向に移
動させ、先頭の板状物1における板状物検出手段40の
設置位置側が定位置に来た時、図9(b)に示すように
移動を停止させ、該板状物1の両辺部を一対のチャック
50で把持し、図9(c)に示すように該把持状態で板
状物1を前方に傾斜させ、続いてその傾斜方向に上昇さ
せて前記板状物1を前記粘着テープ2から剥離し、上記
動作を反復するようになしたことを特徴とするものであ
る。
板状物のハンドリング方法では、正常な板状物1を一対
のチャック50でチャックするようにしているので、こ
のチャック時に新たな傷が発生するという重大な問題点
があった。また、チャック50で板状物1を1枚ずつチ
ャックし、傾斜させて剥離してから、斜め方向に引き上
げるので、板状物1の取り出しに1枚当たり2秒程度も
掛かり、スループット(処理能力)が小さいという生産
性上の問題点もあった。
板状物を分離でき、しかも、その分剥離所要時間が格段
に短い板状物の分離装置を提供することを目的とするも
のである。
置は、上記の課題を解決するために、粘着テープ上に多
数の板状物が微小間隔で近接かつ直立状態で整列保持さ
れており、この粘着テープから板状物を分離する装置で
あって、前記粘着テープを端部で折り返えす板状物分離
部材を設け、この板状物分離部材の粘着テープ折り返し
部の両側に、粘着テープの厚さ寸法よりも所定寸法突出
した突出部を設けたことを特徴とするものである(請求
項1)。
分離部材における粘着テープ折り返し部の両側の突出部
によって、強制的に板状物が粘着テープから分離される
ので、従来のチャックで板状物をチャックして取り出す
ものに比較して、板状物に新たな傷を発生させることが
ない。しかも、粘着テープの折り返しと移動のみで自動
的、かつ、連続的に板状物が粘着テープから分離される
ので、従来のチャックで板状物を1枚ずつチャックして
分離するものに比較して、板状物の分離が著しく短時間
で行なえるため、生産性を飛躍的に向上することができ
る。
部が略水平方向に突出する位置に配置され、板状物が略
水平になる位置で粘着テープから分離されることを特徴
とするものである(請求項2)。
を略水平状態になる位置で粘着テープから分離するの
で、板状物を自然落下させても、板状物の角部などに局
部的に衝撃が与えられることがなく、板状物の破損また
は新たな傷の発生を防止することができる。
に、板状物保持部を有する回転体を設けたことを特徴と
するものである(請求項3)。
は、板状物を嵌合保持するもの、板状物の一面の外周付
近を支持して側方から挟み持つものなどが使用可能であ
る。
分離部材で分離された板状物を、回転体で受け取り、板
状物保持部で保持して、回転体の回転動作で板状物を他
の位置に搬送することができる。この場合、板状物を板
状物保持部で保持しているので、回転体の回転動作によ
って、板状物が回転体の下方位置になっても、回転体か
ら落下することがないので、回転体の任意の回転位置
で、板状物を受け渡すこともできる。
が板状物を吸着して保持する板状物吸着部であることを
特徴とするものである(請求項4)。
分離部材で分離された板状物を、回転体で受け取り、板
状物吸着部で吸着して、回転体の回転動作で板状物を他
の位置に搬送することができる。この場合、板状物を板
状物吸着部で吸着しているので、回転体の回転動作によ
って、板状物が回転体の下方位置になっても、回転体か
ら落下することがないので、回転体の任意の回転位置
で、板状物を受け渡すこともできる。特に、板状物吸着
部に吸着して保持された板状物は、板状物吸着部の真空
吸引力を解除することによって、容易に板状物吸着部か
ら解放して受け渡すことができる。
的に回転されるものであり、その略最高位置で板状物保
持部に板状物を受け取り、略最低位置の下方に板状物保
持部から板状物を受け渡すトレーを配置したことを特徴
とするものである(請求項5)。
の最高位置で板状物を受け取り、最低位置の下方で待ち
受けているトレーに受け渡すことができる。このトレー
は、板状物を水平状態で受け渡すものでもよいし、垂直
状態で受け渡すものでもよいし、さらには、傾斜状態で
受け渡すものでもよい。したがって、回転体およびトレ
ーの構成は、それぞれの受け渡しの態様に応じて適宜決
定される。
直角の截頭円錐形状の傾斜面を有し、その回転軸の軸心
が水平面に対して約45度傾斜して設けられていること
を特徴とするものである(請求項6)。
がその略最高位置で水平状態の板状物を受け取り、その
略最低位置で垂直状態に姿勢が変換された板状物をトレ
ーに受け渡すことができる。したがって、個々の板状物
間に所定の間隔を設けてトレーに収容することが容易に
実現でき、板状物の表裏面に傷を付けることがない。
体の少なくとも1箇所の停止ポジションに板状物の検査
部を設けるとともに、他の少なくとも1箇所の停止ポジ
ションに前記検査部による検査結果の不良板状物の排出
手段を設けたことを特徴とするものである(請求項
7)。
の少なくとも1箇所の停止ポジションに設けた板状物の
検査部で、例えば、板状物の厚さ寸法の検査および/ま
たは切断面に傷を有するために付されるバッドマークの
有無を検査することができるとともに、他の少なくとも
1箇所の停止ポジションに設けた不良板状物の排出手段
によって、例えば、厚さ寸法異常および/またはバッド
マーク付きの板状物を排除することができる。
ジションに板状物の検査部を設ける」なる用語は、例え
ば、1箇所の停止ポジションに板状物の厚さ寸法の検査
部を設ける場合、あるいは1箇所の停止ポジションに板
状物のバッドマークの有無を検査する検査部を設ける場
合、または1箇所の停止ポジションに板状物の厚さ寸法
の検査部を設けるとともに、他の1箇所の停止ポジショ
ンに板状物のバッドマークの有無を検査する検査部を設
ける場合、また、それ以外の検査部を設ける場合のいず
れをも含むことを意味する。
止ポジションに不良板状物の排出手段を設けた」なる用
語は、例えば、1箇所の停止ポジションに厚さ寸法異常
の板状物排出手段を設ける場合、あるいは1箇所の停止
ポジションにバッドマーク付きの板状物排出手段を設け
る場合、または1箇所の停止ポジションに厚さ寸法異常
の板状物排出手段を設けるとともに、他の1箇所の停止
ポジションにバッドマーク付きの板状物排出手段を設け
る場合、また、それ以外の不良板状物の排出手段を設け
る場合のいずれをも含むことを意味する。
ク付きの異常板状物などの排出手段は、機械的な構成を
採用してもよいが、例えば、圧縮エアによる吹き飛ばし
方式が、構成が著しく簡単にでき、しかも、排出時間が
短くできるので望ましい。
装置を電子部品用ガラス板の分離に適用した実施形態に
ついて、図1〜図6を参照して説明する。
概略側面図を示し、特に、2点鎖線円内に板状物分離部
材の先端部部分の拡大断面図を併せて示している。図1
において、粘着テープ2上に所定の厚さ寸法を有する多
数の板状物であるガラス板1を微小間隔で近接かつ直立
状態で整列保持した状態(ガラス板1にガラス厚板20
が混入していてもよい)で、その先頭の傾斜したガラス
板1の側方位置に、ガラス板1を検出する反射型または
透過型のセンサ3(図1では、斜め上方位置に示す)が
設けられている。前記多数のガラス板1を整列保持した
粘着テープ2は、板状物分離部材4に、適当なバックテ
ンションおよびフォワードテンションを掛けて、折り返
し状態で装着されている。この板状物分離部材4の先端
部の下方位置(P1)には、粘着テープ2から分離され
たガラス板1を受け取る截頭円錐形状の回転体5が、そ
の回転軸51の軸心を水平面に対して45度傾斜させて
配置されている。また、この回転体5の180度回転し
た位置(P5)の上方には、ガラス板1の押下治具6が
配置されているとともに、その下方には、ガラス板1を
受け渡すトレー7が配置されている。
端部の平面図で、図2(b)は正面図、図2(c)は図
2(a)のA−A線に沿った側断面図、図2(d)は粘
着テープを装着した状態の先端部分の拡大側断面図であ
る。すなわち、この板状物分離部材4は、その上面およ
び下面に粘着テープ2のガイド溝41を有し、その先端
部の折り返し部であるガイド溝41の両側に、粘着テー
プ2の厚さ寸法よりも所定寸法hだけ突出した突出部4
2を有している。したがって、粘着テープ2に整列保持
されたガラス板1が、板状物分離部材4の先端部に来る
と、前記突出部42の存在によって、粘着テープ2は先
端部に沿って折り返されるのに対して、ガラス板2の両
側裏面は前記突出部42に乗り上げるため、裏面が粘着
テープ2から強制的に剥離されることによって分離され
て、自由落下するようになっている。
に垂直な平面図で、図3(b)は取り付け状態の断面図
である。ただし、図3(a)(b)においては、板状物
保持部の細部は後述するので図示を省略している。図4
(a)は板状物保持部の一例としての板状物吸着部の拡
大平面図、図4(b)は板状物吸着部の拡大断面図であ
る。すなわち、この回転体5は、回転軸51の軸心が水
平面に対して約45度傾斜して設けられており、截頭円
錐形状の傾斜面52の傾斜角度が90度であり、その最
高位置では傾斜面52が水平状態になり、その最低位置
では傾斜面52が垂直状態になる。
るために、傾斜面52を所定角度ずつ、図示例では、4
5度ずつ8分割されており、各分割位置に、それぞれ板
状物吸着部53が設けられている。この板状物吸着部5
3は、図4(a)の拡大平面図および図4(b)の拡大
断面図に示すように、回転体5の傾斜面52から凹入す
る傾斜面54と、この傾斜面54の下方位置で底面55
に跨って形成された回転軸方向に平行な2条の真空吸引
孔56と、前記底面55よりもさらに凹入した傾斜状の
凹部57とを有する。
って形成されており、その相互間の間隔寸法g1が、ガ
ラス板1の幅寸法wよりも小さく、かつ、その外側縁間
の間隔寸法g2が、ガラス板1の幅寸法wよりも大きく
設定されている。したがって、ガラス板1はその周辺の
一部のみが回転体5と接触しているに過ぎず、傷が付い
たり、汚損されたりすることがない。のみならず、各真
空吸引孔56は、それぞれガラス板1の周縁部から食み
出した部分で、一部空気を吸引するようになっている。
それによって、ガラス板1の側面にガラス屑や異物が付
着している場合は、そのガラス屑や異物を、前記吸引空
気とともに吸引するようにしている。なお、底面55の
凹部57は、電子部品用として光学的に重要なガラス板
1の中央部が底面55に接触して、傷が付いたり汚損さ
れたりしないようにするためのものである。
図示しない駆動モータによって、回転軸51を中心にし
て、図5に示すように、反時計方向(矢印方向)に、か
つ、8分割された停止ポジションP1〜P8で停止する
間欠回転を行なう。今、各停止ポジションP1〜P8の
構成と動作を、理解容易なように、図5の回転体5を用
いて説明する。
最高位置であり、板状物分離部材4によって粘着テープ
2から剥離されて、水平状態で自由落下するガラス板1
を受け取る板状物受取ポジションである。
の厚さ寸法を検査する厚さ寸法検査ポジションであり、
反射型レーザなどによる厚さ寸法検査部8を有する。こ
の厚さ寸法検査ポジションP2での検査結果は、記憶部
(図示省略)に記憶され、その記憶データに基づいて、
厚さ異常のガラス厚板20は、後述する排出ポジション
で排出する。
寸法検査ポジションP2での厚さ寸法検査部8の検査結
果による記憶データに基づいて真空吸着を切って、厚さ
異常のガラス厚板20を排出するとともに、ガラス板1
のバッドマークの有無を検査する、厚さ異常ガラス排出
・バッドマーク検査ポジションであり、排出手段9およ
びバッドマーク検査部10を有する。排出手段9は、例
えば、圧縮エアによる吹き飛ばしのような非接触形式の
ものが望ましく、回転体5の外周方向に向いた圧縮エア
の噴出しノズル9aを有する。バッドマーク検査部10
による検査結果は、記憶部(図示省略)に記憶され、バ
ッドマーク付きの不良ガラス板1aは後述する排出ポジ
ションで排出される。なお、排出手段9で排出されたガ
ラス厚板20は、収納箱(図示省略)に回収される。
転のための停止ポジションである。
ポジションP1から180度回転した回転体5の最低位
置で、前記バッドマーク検査部10での検査結果による
記憶データに基づいて、バッドマークの付いていない正
常なガラス板1をトレー7に受け渡すワーク受渡ポジョ
ションである。なお、この板状物受渡ポジョションP5
では、前述のとおり、ガラス板1が垂直状態になってい
る。この板状物受渡ポジョションP5の上方位置には、
正常なガラス板1を押し下げる押下治具6が設けられて
いるとともに、下方位置には、押下治具6で押し下げら
れた正常なガラス板1を受け渡すトレー7が配置されて
いる。
転のための停止ポジションである。
ク検査ポジションP3においてバッドマーク検査部10
による検査結果の記憶データに基づいて真空吸着を切っ
て、バッドマーク付きの異常ガラス板1aを排出する排
出ポジションであり、排出手段11を有する。この排出
手段11も、前記排出手段9と同様に、圧縮エアの噴出
しによる非接触式のものが望ましく、回転体5の外周方
向に向いた、エア噴出しノズル11aを有する。なお、
排出手段11で排出されたバッドマーク付きのガラス板
1aは、収納箱(図示省略)に回収される。
転のための停止ポジションである。
部が挿入される多数の溝を所定ピッチで有しており、矢
印方向に所定ピッチずつピッチ送りされて、順次正常な
ガラス板1を受け取る。
に、一対の対向した端板71,72間に、3本のロッド
73,74,75を逆三角形の頂点位置に固着して、各
ロッド73,74,75に、所定ピッチで仕切り部材7
6を設けたものである。この仕切り部材76は、ガラス
板1を略垂直状に支持可能で、かつ、ガラス板1に傷を
付けない材質および強度を有する、例えば、テフロン
(登録商標)のようなものが望ましく、その長さは、ガ
ラス板1の周縁部のみに接触するように設定する。
置の動作について説明する。
が微小間隔で近接かつ直立状態で整列保持された状態
(ガラス厚板20が混入していてもよい)で、その粘着
テープ2を板状物分離部材4の先端部で折り返して、適
当なバックテンションおよびフォワードテンションを掛
けた状態で装着する。粘着テープ2は、ガイド溝41に
入って幅方向の移動が規制される。
向Xに移動すると、先頭のガラス板2がレーザセンサな
どによるセンサ3によって検出され、移動が停止され
る。このとき、回転体5は停止して第1停止ポジション
P1に空の板状物吸着部53が待ち受けている。
板1の1枚分の厚さ+ガラス板1,1間の間隔寸法分相
当)だけピッチ送りされると、2番目のガラス板1がセ
ンサ3で検出されて、ピッチ送りが停止される。一方、
そのピッチ送り時に先頭のガラス板1が板状物分離部材
4の先端部の突出部42によって粘着テープ2から分離
され、水平状態で自然落下して、回転体5の第1番目の
板状物吸着部53における傾斜面54で案内されて、底
面55に載置されるとともに、真空吸引孔56によって
吸着される。このとき、もし、ガラス板1の側面にガラ
ス屑や異物が付着していると、前述したように、ガラス
板1の外側の真空吸着孔56を流れる吸引空気とともに
吸引除去される。
けピッチ送りされて、3番目のガラス板1がセンサ3位
置で停止するとともに、回転体5が1分割角度分(45
度)だけ間欠回転して、第1停止ポジションP1で吸着
されたガラス板1が、第2停止ポジションP2まで移動
して停止する。このとき、次の板状物吸着部53が第1
停止ポジションP1に来て停止しているので、板状物分
離部材4によって2番目のガラス板1が粘着テープ2か
ら分離されて、水平状態で自然落下して、板状物吸着部
53の真空吸着孔56によって吸着される。この第2停
止ポジションP2では、厚さ寸法検査部10によって、
1番目のガラス板1の厚さが検査され、その検査結果が
記憶部に記憶される。
チ送りするとともに、回転体5を45度回転させる。す
ると、4番目のガラス板1がセンサ3で検出されて、粘
着テープ2が停止するとともに、3番目のガラス板1が
粘着テープ2から分離されて、回転体5における第3番
目の板状物吸着部53に吸着される。
分ずつの間欠的なピッチ送り動作と、回転体5の45度
ずつの間欠回転動作とによって、粘着テープ2からガラ
ス板1が1枚ずつ分離されて、順次、回転体5の板状物
吸着部53に吸着される。
て、厚さ寸法検査部8でガラス板1の厚さ寸法を検査
し、検査結果を記憶部に記憶する。
の厚さ寸法を有する正規のガラス板1ではなく厚さ寸法
が相違するガラス厚板20の場合は、次の第3ポジショ
ンP3において、排出手段9によって収容箱などに排出
される。ガラス厚板20以外のガラス板1の場合は、こ
の第3ポジションP3において、バッドマーク検査部1
0によって、バッドマークの有無が検査され、その検査
結果が記憶部に記憶される。
80度回転した板状物受渡ポジションであり、バッドマ
ークが付されていない正常なガラス板1は、押下治具6
によって押下げられて、その下方に位置しているトレー
7に受け渡される。
ピッチ分だけ図3(b)のY方向にピッチ送りされる。
ジションP3におけるバッドマーク検査部10による検
査結果の記憶データに基づいて、バッドマークが付され
た異常ガラス板1aが、排出手段11によって収容箱な
どに排出される。
れば、前述した従来の特許第3170892号公報に記
載されるようなチャックを用いることなく、ガラス板1
を粘着テープ2から1枚ずつ分離することができる。し
かも、チャックを用いる場合のような、チャックの把持
による傷付きが発生しない。また、粘着テープ2から分
離されたガラス板1のうち、ガラス厚板20やバッドマ
ークが付されていない正常なガラス板1は、回転体5の
板状物吸着部53で吸着されて、回転体5の180度の
回転動作によって、受取時の水平状態から受渡時の垂直
状態に姿勢が変換されて、押下治具6による押下動作
で、トレー7に収容されるので、従来のチャックを用い
るハンドリング方法に比較して、その動作速度が例え
ば、0.5秒程度と従来方式の1/4と格段に高速化さ
れ、生産性が著しく向上する。
れたガラス厚板20は、溶融して再利用することができ
る。
aも、バッドマークを洗浄除去した後溶融して、電子部
品用ガラスとして、再利用することができる。
スとして光線透過率が高い材質のガラスを用いるが、ガ
ラス厚板20の材質が、ガラス板1とは異なる場合は、
上記実施形態のように、これらのガラス厚板20とバッ
ドマーク付きのガラス板1aとを分別して別々の収容箱
などに排出・回収することは、資源の再利用上、極めて
有効なものである。
て説明したが、本発明はこの実施形態の構成に限定され
るものではなく、各種の変形が可能である例えば、実施
形態の場合は、第4停止ポジションP4,第6停止ポジ
ションP6および第8停止ポジションP8を使用してい
ないが、これらの未使用ポジションを利用して、他の動
作を行なうようにしてもよい。例えば、ガラス板1の表
面中央部における傷の有無を検査するようにするととも
に、この傷が付いたガラス板1を排出するようにしても
よい。
第6ポジションP6および第8ポジションP8を無くし
てもよい。したがって、回転体5の分割数は、実施形態
の8分割ではなく他の分割数、例えば、5分割や6分割
としてもよい。
5度傾斜し、かつ、截頭円錐面の傾斜角度が90度の構
成にすることが望ましいが、截頭円錐面の傾斜角度が9
0度の回転体の回転軸を直立状にして傾斜状の板状物を
受け渡すようにする場合や、円柱状の回転体を水平状に
設けて水平状に受け取り水平状に受け渡すようにするも
のでもよい。
電子部品用ガラス板の場合について説明したが、この電
子部品用ガラスは、発光素子用や受光素子用のガラス、
赤外線センサ用ガラス、紫外線消去型半導体装置(EP
ROM)用ガラスなどの各種ガラス、あるいは、ガラス
以外のシリコンや化合物半導体板、さらには、セラミッ
ク板、金属板などにおいても、同様に実施することがで
きる。
正方形以外に、矩形状や、他の多角形状などの場合に
も、同様に実施できる。
の板状物吸着部の幅寸法を段階的にしたり、可変式にし
たりしてもよい。また、そのような場合、長円形状の吸
着孔に代えて多孔式の吸着部にしてもよい。
よってその粘着力が低下するタイプのものを用いて、板
状物分離手段の先端部の下方位置に紫外線照射ランプを
設けるようにしてもよい。
プ上に多数の板状物が微小間隔で近接かつ直立状態で整
列保持されており、この粘着テープから板状物を分離す
る装置であって、前記粘着テープを端部で折り返えす板
状物分離部材を設け、この板状物分離部材の粘着テープ
折り返し部の両側に、粘着テープの厚さ寸法よりも所定
寸法突出した突出部を設けたことを特徴とするものであ
るから、粘着テープを移動するだけで、突出部によって
板状物が粘着テープから自動的かつ連続的に分離される
ので、チャックを用いる場合に比較して、板状物に傷を
付けることがないのみならず、その分離動作が著しく高
速化でき、生産性が著しく向上する。
で、2点鎖線円内に板状物分離部材の先端部の拡大側断
面図を併せて示している。
状物分離部材の先端部の平面図、(b)は(a)板状物
分離部材の正面図、(c)は(a)の板状物分離部材の
A−A線に沿った側断面図、(d)は(c)の板状物分
離部材のさらに先端部の粘着テープを装着した状態の拡
大側断面である。
体の回転軸に垂直な平面図、(b)は(a)の回転体の
取り付け状態における側断面図である。
体の板状物吸着部の拡大平面図、(b)はその拡大断面
図である。
ポジションの説明用平面図である。
レーの拡大断面図である。
リング方法に用いる分離装置の斜視図である。
ける粘着テープピッチ送り時の側面図、(b)はチャッ
クで板状物をチャックした状態の側面図、(c)はチャ
ックでチャックした板状物を傾斜させた状態の側面図で
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 粘着テープ上に多数の板状物が微小間隔
で近接かつ直立状態で整列保持されており、この粘着テ
ープから板状物を分離する装置であって、前記粘着テー
プを端部で折り返えす板状物分離部材を設け、この板状
物分離部材の粘着テープ折り返し部の両側に、粘着テー
プの厚さ寸法よりも所定寸法突出した突出部を設けたこ
とを特徴とする板状物の分離装置。 - 【請求項2】 前記板状物分離部材の突出部が略水平方
向に突出する位置に配置され、板状物が略水平になる位
置で粘着テープから分離されることを特徴とする請求項
1に記載の板状物の分離装置。 - 【請求項3】 前記板状物分離部材の下方に、板状物保
持部を有する回転体を設けたことを特徴とする請求項1
または2に記載の板状物の分離装置。 - 【請求項4】 前記回転体の板状物保持部が板状物を吸
着して保持する板状物吸着部であることを特徴とする請
求項3に記載の板状物の分離装置。 - 【請求項5】 前記回転体が間欠的に回転されるもので
あり、その略最高位置で板状物保持部に板状物を受け取
り、略最低位置の下方に板状物保持部から板状物を受け
渡すトレーを配置したことを特徴とする請求項1から4
のいずれかに記載の板状物の分離装置。 - 【請求項6】 前記回転体が、傾斜角度が直角の截頭円
錐形状の傾斜面を有し、その回転軸の軸心が水平面に対
して約45度傾斜して設けられていることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれかに記載の板状物の分離装
置。 - 【請求項7】 前記間欠的に回転する回転体の少なくと
も1箇所の停止ポジションに板状物の検査部を設けると
ともに、他の少なくとも1箇所の停止ポジションに前記
検査部による検査結果の不良板状物の排出手段を設けた
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の板
状物の分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043365A JP2003246441A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 板状物の分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002043365A JP2003246441A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 板状物の分離装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003246441A true JP2003246441A (ja) | 2003-09-02 |
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ID=28658983
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003246441A (ja) |
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2002
- 2002-02-20 JP JP2002043365A patent/JP2003246441A/ja active Pending
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