JP2003245887A - 吸着アダプターとその製造方法 - Google Patents

吸着アダプターとその製造方法

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JP2003245887A JP2002047594A JP2002047594A JP2003245887A JP 2003245887 A JP2003245887 A JP 2003245887A JP 2002047594 A JP2002047594 A JP 2002047594A JP 2002047594 A JP2002047594 A JP 2002047594A JP 2003245887 A JP2003245887 A JP 2003245887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ピンセットの先端に装着して薄板状の被
吸着物を真空吸着する吸着アダプターとその製造方法に
関し、特に吸着板の構造と製造方法に改良を加え、射出
成形による成形基板をベースとして、パーティクルの発
生を少なくした吸着アダプターを、高精度で且つ歩留ま
り良く製造することを可能にしたことを主たる目的とす
る。 【解決手段】 吸引流路4を設けた吸引ノズル部5の先
端に、吸引孔10を穿設した吸着板3に保持板8を一体
に接合した吸着ヘッド7を設け、吸着ヘッド7には吸引
孔10を吸引流路4と連通する空洞部9を形成し、吸着
板3は多数の小径な吸引孔10を小ピッチで穿設した射
出成形品で形成すると共に、各吸引孔10は空洞部9側
に向けて拡径された円錐台形状で形成したことを特徴と
する吸着アダプター1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ピンセットの
先端に装着して薄板状の被吸着物を真空吸着する吸着ア
ダプターとその製造方法に関し、特にパーティクルの発
生を少なくした吸着アダプターを、高精度で且つ歩留ま
り良く製造することを可能にし、例えば薄く研磨したシ
リコンウエハや化合物半導体ウエハなどの吸着には最適
である。
【0002】
【従来の技術】この種の吸着アダプターは、先端側に吸
着ヘッドが後端側に吸引ノズル部が形成され、真空ポン
プに接続された真空ピンセットの先端側に吸引ノズル部
の後端部を装着し、真空ピンセットに設けたスイッチ操
作で吸引流路の開閉を行うことによって、多数の吸引孔
を設けた吸着ヘッドの吸着面には負圧又は大気圧が作用
し、被吸着物に対する吸着保持又は吸着解放が行われ
る。
【0003】吸着アダプターは、各種の構造のものが提
案され又実施されており、一般的な構造はアダプター本
体と吸着板で構成され、アダプター本体は内部に吸引流
路を形成した吸引ノズル部の後端に真空ピンセットとの
連結部を設けると共に、吸引ノズル部の先端に吸着板と
接合して吸着ヘッドを形成する保持板を設け、吸着ヘッ
ドの内部に空洞部を形成して吸引孔と吸引流路を連通さ
せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明の吸
着アダプターが被吸着物の一つとする半導体ウエハを使
用する電子デバイスの分野では、高集積度や高性能が要
求されて高密度化しており、これに伴って品質に重大な
影響を及ぼすパーティクルの発生は今まで以上に軽減さ
せる必要があると共に、半導体ウエハの口径も次第に大
型化して重量も嵩んできたことにより、大きな吸着力で
しかもウエハに損傷を与えない吸着アダプターが求めら
れている。
【0005】これらの要求に応える吸着アダプターとし
ては、吸着板における吸引孔の開口率を大きくして吸着
力を高めると共に、多数の小径な吸引孔を狭いピッチで
設けて均一に分散した吸着力にすることが望ましいが、
ステンレス製の吸着アダプターではコンタミネーション
(金属汚染)の弊害があり、セラミックス製の吸着アダ
プターでは吸引孔の加工が困難であり且つウエハを損傷
する恐れもある。
【0006】これらの点から、本件出願人が以前に提案
したように、例えばポリフェニレンアルファイド(PP
S)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)或いは
ポリクロロ3弗化エチレン(PCTFE)などに、導電
性を付与したエンジニアリングプラスチックを用いて射
出成形で吸着板を造ると良いことが予想された。
【0007】しかしながら、従来以上に狭いピッチで小
径な多数の吸引孔を、従来のように吸引孔の成形個所に
コアピンを立ててピンポイントゲートで射出成形した場
合、密集したコアピンによって樹脂の流れが阻害され、
吸引孔周辺の面板にウエルドラインが発生してひび割れ
の原因となり、特に口径が大きくて重量のある半導体ウ
エハの吸着に対しては、長期間の使用に耐えられない。
【0008】そこで本発明では、上記したような従来技
術の課題を解決し得る吸着アダプターとその製造方法を
提案するものであって、特に吸着板の構造と製造方法に
改良を加え、射出成形による成形基板をベースとして、
パーティクルの発生を少なくした吸着アダプターを、高
精度で且つ歩留まり良く製造することを可能にしたこと
を主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の吸着アダプター
は、吸引流路を設けた吸引ノズル部の先端に、吸引孔を
穿設した吸着板に保持板を一体に接合した吸着ヘッドを
設け、前記吸着ヘッドには吸引孔を前記吸引流路と連通
する空洞部を形成し、前記吸着板は多数の小径な吸引孔
を小ピッチで穿設した射出成形品で形成すると共に、各
吸引孔は前記空洞部側に向けて拡径された円錐台形状で
形成した。
【0010】この吸着アダプターは、円錐台形状の小径
な吸引孔を小ピッチで穿設した射出成形品による吸着板
を使用したことにより、吸引孔の開口率を大きくして吸
着力を高め且つ均一に分散した吸着力が得られ、大口径
で重量のある被吸着物に対しても損傷させることなく容
易に吸着できる。
【0011】また、接触部分に残留するパーティクルが
吸着時に空洞部内に取り込まれ、このパーティクルが解
放時における負圧の停止で空洞部内から外部に吐出して
被吸着物に再付着するのを、円錐台形状で形成した各吸
引孔が吐出し難くして軽減させることができる。
【0012】前記吸着アダプターにおける前記円錐台形
状の各吸引孔は、前記吸着板を射出成形した際の抜きテ
ーパによって形成した形態を採ることができ、これによ
りパーティクルを軽減する円錐台形状の各吸引孔を、格
別な成形法を使用しないで容易に成形加工することがで
きると共に、成形後に吸着板を金型から容易にノックア
ウトすることができる。
【0013】前記吸着アダプターにおける前記保持板
は、前記吸引ノズル部と一体に射出成形してアダプター
本体を構成し、外周囲に前記吸着板と面一にした方形枠
状の吸着支持面を形成すると共に、前記空洞部の内面に
前記吸引流路と平行する複数の補強リブを突設させ、前
記吸着板とは前記補強リブと直交した複数個所と前記吸
着支持面の内周縁を、超音波溶着で接合した形態を採る
ことができる。
【0014】この吸着アダプターは、 超音波溶着で接
合したことによって、バリの発生が少なくて後工程の研
磨作業を容易にすると共に、接着などのに比べて耐熱及
び耐薬品性で接合強度が高く且つ気密性も良く、これに
加えて補強リブで補強されていことから、吸着板の変形
を防止して長期間に渡って面精度が維持される。
【0015】また、吸着板(吸着板母材)をアダプター
本体と別体に射出成形したことにより、各種の被吸着物
に適合させて口径や個数或いはピッチに吸引孔を設定し
た吸着板を、共通のアダプター本体と組み合わせて使用
することが可能であり、コストの低減と部品の管理を容
易にできるなど利点がある。
【0016】前記吸着アダプターにおける前記吸着板
は、前記吸引ノズル部と一体に射出成形してアダプター
本体を構成し、前記保持板には前記空洞部の内面に前記
吸引流路と平行する複数の補強リブを突設させ、前記保
持板とは前記補強リブと直交した複数個所と前記保持板
の外周縁を、超音波溶着で接合した形態を採ることがで
きる。
【0017】この吸着アダプターは、超音波溶着で接合
したことによって、接着などのに比べて耐熱及び耐薬品
性で接合強度が高く且つ気密性も良く、これに加えて補
強リブで補強されていことから、吸着板の変形を防止し
て長期間に渡って面精度が維持される。
【0018】また、吸着板(吸着板母材)をアダプター
本体と一体に射出成形したことにより、第1の実施形態
と異なって吸着面には保持板と接合する継目がないの
で、パーティクルが継目に入り込んでウエハを汚染させ
る恐れがない。
【0019】前記吸着アダプターの製造方法であって、
前記吸着板は前記各吸引孔を閉塞する態様で上部側に薄
肉状の橋絡部を設けた状態で吸着板母材を射出成形し、
前記保持板と一体に接合した後に橋絡部を後加工で除去
して各吸引孔を開口させて製造する。
【0020】この製造方法による吸着板は、円錐台形状
の小径な吸引孔を小ピッチで吸着板を射出成形すること
が可能であると共に、ウエルドラインの発生を著しく軽
減させることができ、仮に橋絡部にウエルドラインが発
生しても後加工で除去するのでひび割れなどがなく、長
期間の使用が可能な剛性が得られる。
【0021】前記吸着板母材は、各吸引孔の成形個所に
円錐台形状のコアピンを立て、前記橋絡部を形成する部
分の側面側から成形樹脂材を注入すると共に、この橋絡
部を介して各コアピンの間に形成したキャビティに成形
樹脂材を充填して射出成形する形態を採ることができ、
これにより成形樹脂材の流動を円滑にして高品質な射出
成形を行うことができ、しかも成形後に吸着板を金型か
ら容易にノックアウトすることができる。
【0022】前記吸着板は、前記吸着板母材を前記保持
板と超音波溶着で一体に接合した後に、橋絡部を研磨加
工によって除去する形態を採ることができ、これにより
超音波溶着部分の凹凸も含めて吸着面の全体が研磨され
るので、高い面精度を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の吸着アダプター
とその製造方法について、その好適な実施形態を示す添
付図面に基づいて詳細に説明すると、図1〜6は第1の
実施形態による吸着アダプターであって、図1及び図2
は完成状態における吸着アダプター1の平面図及び縦断
面図を示すが、吸着アダプター1は合成樹脂材で射出成
形したアダプター本体2と吸着板3とで構成されてい
る。
【0024】アダプター本体2は、内部に吸引流路4を
形成した吸引ノズル部5の後端に真空ピンセット(図示
せず)と嵌合状態で連結する連結部6を設けると共に、
吸引ノズル部5の先端には吸着板3と接合して一体の吸
着ヘッド7を形成する保持板8を設け、吸着ヘッド7の
内部に空洞部9を形成して吸着板3の吸引孔10と吸引
流路4を連通させている。
【0025】保持板8は、図3(a)の平面図及び図3
(b)の断面図で示すように、吸引ノズル部5の先端側
に一体で射出成形され、外周囲には幅広で方形枠状に突
出した吸着支持面11を形成し、吸着支持面11の内周
縁部には段差状に形成した吸着板3に対する受け台部1
2を設けると共に、受け台部12の内側には吸着板3と
の間で空洞部9を形成する凹面部13を設けている。
【0026】凹面部12には、平行する複数(図示の実
施形態では4本)の補強リブ14を突設させると共に、
空洞部9を吸引ノズル部5の吸引流路4と連通させる流
出口15を凹設しており、各補強リブ14は一端側を受
け台部12と連結して他端側は自由端部としている。
【0027】吸着板3は、図3(a)の底面図及び図3
(b)の断面図で示すように、吸着板3の表面側に薄肉
状の橋絡部16を設けた形態で、底面側に開口する多数
の吸引孔用溝穴17を備えた平板状の吸着板母材18を
射出成形し、後加工で橋絡部16を除去することによっ
て、上下に連通する各吸引孔10を形成する。
【0028】吸着板母材18には、図5で要部の拡大断
面図を示すように、例えば橋絡部16で閉塞された小径
側の外径が06φで、開口する大径側の外径が09φ程
度にした円錐台形状の吸引孔用溝穴17を、例えば1.
8mm程度のピッチで縦横に整列した状態で配列し、例
えば吸着板3の厚みを1.4mmとした場合に、橋絡部
16として吸引孔用溝穴17の小径側へ、厚み0.3m
m程度の薄肉状部分を一律に設けて嵩上げする。
【0029】また吸着板母材18には、吸引孔用溝穴1
7間の底面側から、保持板8との溶着代として厚み0.
3mm程度の溶着突起部19,20を設けるが、溶着突
起部19は受け台部12に対して溶着を行うように、外
周溶着部21に沿って配置させると共に、溶着突起部2
0は補強リブ14に対して溶着を行うように、補強リブ
14と直交した内側溶着部22,22に沿って配置させ
る。
【0030】吸着板母材18を射出成形する際には、射
出成形金型(図示せず)の内部に吸引孔用溝穴17に適
合する多数の円錐台形状をしたコアピンを立て、各コア
ピンの間に形成したキャビティに対して、橋絡部16を
形成する部分の側面側にゲート23を設けて成形樹脂材
を注入する。
【0031】これにより、成形樹脂材はコアピンによっ
て流動を阻害されることなくキャビティ内へ均一に充填
され、多数の小径な吸引孔10となる吸引孔用溝穴17
を小ピッチで穿設した吸着板母材18が射出成形され、
成形後に吸着板母材18を射出成形金型から取り出す際
には、円錐台形状をした吸引孔用溝穴17が抜きテーパ
となってノックアウトされる。
【0032】なお、吸着板母材18(吸着板3)を射出
成形する成形樹脂材としては、例えば静電気の帯電や帯
電による塵埃の付着を生じさせない導電性を有し、薬品
や洗浄液によって変質や金属イオンを発生しない耐薬品
性及び、高温でも変質及び変形しない耐熱性を有し、摺
動摩擦でパーティクルが発生し難い低摩擦係数及び自己
潤滑性を有することが望ましい。
【0033】これらの要件を満足させて半導体ウエハな
どの被吸着物に対して電気的及び機械的なダメージを与
えない成形樹脂材ならば、各種のエンジニアリングプラ
スチックの使用が可能であるが、中でもポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)やポリフェニレンサルファイ
ド(PPS)に、カーボンナノファイバーやカーボンナ
ノチューブなどの炭素繊維類を含有させて導電性を付与
した成形樹脂材は、吸着板母材18(吸着板3)にとっ
て最も望ましいものの一つである。
【0034】射出成形した吸着板母材18は、別途に製
作(例えば、本件発明者が先に提案して特開平9−13
9420号公報に開示された技術などにより)したアダ
プター本体2の保持板8と一体に接合されるが、その際
には橋絡部16を上にした吸着板母材18を受け台部1
2上に載置させ、保持板8には外形に適合する受け治具
を宛うと共に、吸着板母材18には外形に適合するアル
ミ製の超音波溶着コーンを宛って溶着作業を行う。
【0035】この溶着作業では、吸着板母材18を超音
波溶着コーンで押圧しながら保持板8との間に超音波を
振動を与え、吸着板母材18に設けた溶着突起部19,
20が溶融し、保持板8に設けた外周溶着部21と内側
溶着部22,22の位置で、受け台部12と補強リブ1
4にそれぞれ溶着され、図6で示すように吸着支持面1
1から橋絡部16が突出した状態で一体に接合される。
【0036】この実施形態では、バリの発生が少ないこ
と、接着などのに比べて耐熱及び耐薬品性で接合強度が
高く且つ気密性も良こと、などの理由で、超音波溶着に
よって吸着板母材18(吸着板3)を保持板8と接合し
たが、接着剤を用いた接合やレーザー照射による溶着な
どの接合も可能である。
【0037】溶着後には、橋絡部16を除去して吸引孔
10を形成する作業を行うが、その際には外形に適合す
る受け治具を宛って保持板8を保持し、少なくとも吸引
孔用溝穴17の上面が開口するまで切削加工を行い、次
いで研磨砥石によって粗仕上げと中仕上げ及び最終中仕
上げを行い、吸着支持面11と面一な仕上げ面24で吸
引孔10が形成された吸着板3となる。
【0038】次に、図7〜11は第2の実施形態による
吸着アダプターであって、図7及び図8は完成状態にお
ける吸着アダプター25の平面図及び縦断面図を示す
が、吸着アダプター25は合成樹脂材で射出成形したア
ダプター本体26と保持板27とで構成されている。
【0039】アダプター本体26は、内部に吸引流路2
8を形成した吸引ノズル部29の後端に真空ピンセット
に対する連結部30を設けると共に、吸引ノズル部29
の先端には保持板27と接合して一体の吸着ヘッド31
を形成する吸着板32を設け、吸着ヘッド31の内部に
空洞部33を形成して吸着板32の吸引孔34と吸引流
路28を連通させている。
【0040】すなわち、第1の実施形態では保持板8を
吸引ノズル部5と一体に射出成形してアダプター本体2
を構成し、このアダプター本体2に別体で製作した吸着
板母材18による吸着板3を一体に接合したのに対し、
第2の実施形態では吸着板32となる吸着板母材35を
吸引ノズル部5と一体に射出成形してアダプター本体2
6を構成し、このアダプター本体26に別体で製作した
保持板27を一体に接合したものである。
【0041】アダプター本体26は、図9で示す縦断面
図のように、吸引ノズル部29の先端に吸着板32とな
る吸着板母材35を一体に射出成形し、この吸着板母材
35には空洞部33側に向けて拡径された円錐台形状を
した小径の吸引孔用溝穴36を小ピッチで設けると共
に、各吸引孔用溝穴36の上部側には薄肉状の橋絡部3
7を形成する。
【0042】アダプター本体26を射出成形する際に
は、吸飲流路28及び吸引孔用溝穴36に適合するコア
ピンを成形用金型内に装着すると共に、吸引ノズル部2
9の後端側にゲート38,38を設け、吸着板母材35
に対しては橋絡部37の側面側から成形樹脂材が注入さ
れ、橋絡部37を介して吸引孔用溝穴36を形成するコ
アピン間のキャビティ内に成形樹脂材が充填するように
射出成形される。
【0043】保持板27は、図10(a)の平面図と図
10(b)の側面図で示すように、面板上の内面から複
数の補強リブ39が平行状に突設されており、この保持
板27はアダプター本体26に対して吸着板母材35の
底面側に宛って、第1の実施形態の場合と同様に外周縁
部及び補強リブ39を超音波溶着で一体に接合し、内部
に空洞部33を形成した吸着ヘッド31を構成する。
【0044】吸着ヘッド31は、図11(a)のように
各吸引孔用溝穴36の上部側が橋絡部37によって閉塞
された状態から、吸着板母材35に対する表面の研削及
び研磨作業で橋絡部37を除去し、図11(a)のよう
に吸引孔用溝穴36の上面が開口し、円錐台形状の吸引
孔34を備えた吸着板32が形成される。
【0045】第2の実施形態による吸着アダプター25
は、第1の実施形態による吸着アダプター1と同様の作
用効果が得られるが、特に吸着板32(吸着板母材3
5)をアダプター本体26と一体に射出成形したことに
より、第1の実施形態と異なって吸着面には保持板27
と接合する継目がないので、パーティクルが継目に入り
込んでウエハを汚染させる恐れがない。
【0046】一方、第1の実施形態による吸着アダプタ
ー1の場合には、吸着板3(吸着板母材18)をアダプ
ター本体2と別体に射出成形したことにより、各種の被
吸着物に適合させて口径や個数或いはピッチに吸引孔を
設定した吸着板3を、共通のアダプター本体2と組み合
わせて使用することが可能であり、コストの低減と部品
の管理を容易にできるなど利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態による吸着ア
ダプターの全体平面図を示す。
【図2】同吸着アダプターの全体縦断面図を示す。
【図3】同吸着アダプターにおける保持板であって、
(a)は平面図を、(b)は縦断面図を示す。
【図4】同吸着アダプターにおける吸着板に用いる吸着
板母材であって、(a)は平面図を、(b)は縦断面図
を示す。
【図5】同吸着アダプターにおける吸着板に用いる吸着
板母材の要部拡大縦断面図を示す。
【図6】同吸着アダプターにおける吸着ヘッドの橋絡部
を除去する前の形態であって、(a)は長手方向に沿っ
た縦断面図を、(b)は短手方向に沿った縦断面図を示
す。
【図7】本発明を適用した第1の実施形態による吸着ア
ダプターの全体平面図を示す。
【図8】同吸着アダプターの全体縦断面図を示す。
【図9】同吸着アダプターにおけるアダプター本体の全
体縦断面図を示す。
【図10】同吸着アダプターにおける保持板であって、
(a)は平面図を、(b)は側面図を示す。
【図11】同吸着アダプターにおける吸着ヘッドであっ
て、(a)は橋絡部を除去する前の形態による縦断面図
を、(b)は橋絡部を除去した後の形態による縦断面図
を示す。
【符号の説明】
1,25 吸着アダプター 2,26 アダプター本体 3,32 吸着板 4,28 吸引流路 5,29 吸引ノズル部 6,30 連結部 7,31 吸着ヘッド 8,27 保持板 9,33 空洞部 10,34 吸引孔 11 吸着支持面 12 受け台部 13 凹面部 14,39 補強リブ 15 流出口 16,37 橋絡部 17,36 吸引孔用溝穴 18,35 吸着板母材 19,20 溶着突起部 21 外周溶着部 22 内側溶着部 23,38 ゲート 24 仕上げ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS24 DS01 FS01 FT10 FT11 NS13 5F031 CA02 GA24 GA26 PA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引流路を設けた吸引ノズル部の先端
    に、吸引孔を穿設した吸着板に保持板を一体に接合した
    吸着ヘッドを設け、前記吸着ヘッドには吸引孔を前記吸
    引流路と連通する空洞部を形成し、前記吸着板は多数の
    小径な吸引孔を小ピッチで穿設した射出成形品で形成す
    ると共に、各吸引孔は前記空洞部側に向けて拡径された
    円錐台形状で形成したことを特徴とする吸着アダプタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記円錐台形状の各吸引孔は、前記吸着
    板を射出成形した際の抜きテーパによって形成した請求
    項1に記載した吸着アダプター。
  3. 【請求項3】 前記保持板は、前記吸引ノズル部と一体
    に射出成形してアダプター本体を構成し、外周囲に前記
    吸着板と面一にした方形枠状の吸着支持面を形成すると
    共に、前記空洞部の内面に前記吸引流路と平行する複数
    の補強リブを突設させ、前記吸着板とは前記補強リブと
    直交した複数個所と前記吸着支持面の内周縁を、超音波
    溶着で接合した請求項1又は2に記載した吸着アダプタ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記吸着板は、前記吸引ノズル部と一体
    に射出成形してアダプター本体を構成し、前記保持板に
    は前記空洞部の内面に前記吸引流路と平行する複数の補
    強リブを突設させ、前記保持板とは前記補強リブと直交
    した複数個所と前記保持板の外周縁を、超音波溶着で接
    合した請求項1又は2に記載した吸着アダプター。
  5. 【請求項5】 前記吸着アダプターの製造方法であっ
    て、前記吸着板は前記各吸引孔を閉塞する態様で上部側
    に薄肉状の橋絡部を設けた状態で吸着板母材を射出成形
    し、前記保持板と一体に接合した後に橋絡部を後加工で
    除去して各吸引孔を開口させたことを特徴とする吸着ア
    ダプターの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記吸着板母材は、各吸引孔の成形個所
    に円錐台形状のコアピンを立て、前記橋絡部を形成する
    部分の側面側から成形樹脂材を注入すると共に、この橋
    絡部を介して各コアピンの間に形成したキャビティに成
    形樹脂材を充填して射出成形する請求項5に記載した吸
    着アダプターの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記吸着板は、前記吸着板母材を前記保
    持板と超音波溶着で一体に接合した後に、橋絡部を研磨
    加工によって除去する請求項5又は6に記載した吸着ア
    ダプターの製造方法。
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JP2006156616A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Jel:Kk 基板保持装置
JP2008034723A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Shin Etsu Polymer Co Ltd 半導体ウェーハ用接触部品
JP2009202240A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kyocera Corp 真空ピンセットおよびこれを用いた基板搬送装置ならびに基板処理装置

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