JP2003243794A - 抵抗板積層材および抵抗板積層材を用いた部品 - Google Patents

抵抗板積層材および抵抗板積層材を用いた部品

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JP2003243794A
JP2003243794A JP2002039616A JP2002039616A JP2003243794A JP 2003243794 A JP2003243794 A JP 2003243794A JP 2002039616 A JP2002039616 A JP 2002039616A JP 2002039616 A JP2002039616 A JP 2002039616A JP 2003243794 A JP2003243794 A JP 2003243794A
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resistance
resistance plate
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Kinji Saijo
謹二 西條
Kazuo Yoshida
一雄 吉田
Shinji Osawa
真司 大澤
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所要の抵抗値を有する抵抗器をエッチング形成
された配線パターン内部に形成可能とする抵抗板積層材
および抵抗板積層材を用いた部品の提供。 【解決手段】導電性に優れた導電板24と所定の比抵抗
を有する抵抗板28を複数枚積層し、接合されるそれぞ
れの面に活性化処理を施した後、活性化処理面同士が対
向するように当接して重ね合わせ積層接合を施すことに
よって所要の抵抗値を有する抵抗器を配線パターン内部
に形成可能とする抵抗板積層材22を製造する。またこ
の抵抗板積層材22を用いてプリント配線板、ICパッ
ケージなどに適用される部品を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、導電性に優れた導
電板と、電気抵抗性を有する抵抗板とを複数枚積層した
抵抗板積層材および抵抗板積層材を用いた部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化・軽量化に伴い
実装基板の高密度化が進み、実装部品点数の削減が進ん
でいる。このような背景の中で基板自体に実装部品を埋
め込む方法が提案されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、導電性に優
れた導電板と、所要の比抵抗を有する抵抗板とを複数枚
積層した抵抗板積層材およびプリント配線板、リードフ
レーム、ICパッケージなどに適用できる抵抗板積層材
を用いた部品を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題に対する第1の
解決手段として本発明の抵抗板積層材は、導電板と抵抗
板とを、複数枚積層してなる抵抗板積層材であって、抵
抗板積層材の少なくとも1つの接合面が、圧延によって
接合してなる構成とした。
【0005】前記課題に対する第2の解決手段として本
発明の抵抗板積層材は、導電板と抵抗板とを、複数層積
層してなる抵抗板積層材であって、抵抗板積層材の少な
くとも1つの接合面が、導電板および抵抗板の接合され
るそれぞれの面を活性化処理した後、活性化処理面同士
が対向するように該導電板と該抵抗板を当接して重ね合
わせて積層接合してなる構成とした。前記活性化処理
が、不活性ガス雰囲気中でグロー放電を行わせて、前記
導電板および前記抵抗板の接合されるそれぞれの面をス
パッタエッチング処理することが望ましい。
【0006】前記課題に対する第3の解決手段として本
発明の抵抗板積層材は、導電板−抵抗板からなる2層構
造、あるいは導電板−抵抗板−導電板からなる3層構造
であることが望ましい。前記導電板が銅板あるいはアル
ミニウム板からなることが望ましい。前記抵抗板が合金
板からなることが望ましい。
【0007】前記課題に対する第4の解決手段として本
発明の部品は、抵抗板積層材を用いた構成とした。また
好ましくは前記部品の少なくとも1個所に、抵抗配線部
を形成することが望ましい。さらに好ましくは前記部品
が、プリント配線板、リードフレーム、ICパッケージ
のいずれかに適用される構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を説明
する。図1は、本発明の抵抗板積層材20の1実施形態
を示す概略断面図であり、導電板26と抵抗板28を積
層接合した例を示している。さらに図2は、本発明の抵
抗板積層材22の1実施形態を示す概略断面図であり、
導電板26と抵抗板28と導電板24を積層接合した例
を示している。
【0009】導電板24、26の材質としては、抵抗板
積層材を製造可能な素材で導電性の優れたものであれば
特にその種類は限定されず、抵抗板積層材の用途により
適宜選択して用いることができる。導電板の比抵抗とし
て、20℃で1〜20μΩ・cmの範囲であることが好
ましく、更に、1〜10μΩ・cmの範囲であることが
より好ましい。例えば、常温で固体である導電性の優れ
た金属(例えば、Al、Cu、Ag、Pt、Au、F
e、Ni、Pd、Snなど)や、これらの金属のうち少
なくとも1種類を含む導電性の優れた合金(例えば、J
ISに規定の合金など)などが適用できる。抵抗板積層
材の用途がプリント配線板などであれば、導電板26と
しては、導電性に優れた金属であるCu、Alなどや、
これらの金属のうち少なくとも1種類を含む導電性の優
れた合金などを適用することができる。すなわち銅板、
アルミニウム板などを導電板26として適用することが
可能である。銅板としては、Cuの他、JISに規定の
無酸素銅、タフピッチ銅、リン青銅、黄銅や、銅ベリリ
ウム系合金(例えば、ベリリウム:2重量%、残部が銅
の合金など)、銅銀系合金(例えば、銀:3〜5重量
%、残部が銅の合金など)など、アルミニウム板として
は、Alの他、JISに規定の1000系、3000系
などのアルミニウム合金板を適用することができる。
【0010】抵抗板28の材質としては、抵抗板積層材
を製造可能な素材で所要の比抵抗を有するものあれば特
にその種類は限定されず、抵抗板積層材の用途により適
宜選択して用いることができる。抵抗板の比抵抗とし
て、20℃で、30〜300μΩ・cmの範囲であるこ
とが好ましい。例えば、常温で固体であり所要の比抵抗
を有する合金(例えば、JISに規定の合金など)など
が適用できる。抵抗板積層材の用途がプリント配線板な
どであれば、配線パターンに抵抗配線部を形成可能な所
要の体積抵抗率を有する抵抗合金板を適用することがで
きる。抵抗合金板としては、銅−マンガン系合金(例え
ば、マンガン:重量12〜15%、ニッケル:2〜4重
量%、残部が銅の合金など)、銅−ニッケル系合金(例
えば、銅:55重量%、ニッケル:45重量%からなる
合金など)、ニッケル−クロム系合金(例えば、ニッケ
ル:80重量%、クロム:重量20%からなる合金な
ど)、ニッケル−リン系合金(例えば、リン:1〜20
重量%、残部がニッケルの合金など)、ニッケル−ホウ
素−リン系合金(例えば、ホウ素:2重量%、リン:8
〜16重量%、残部がニッケルの合金など)、鉄−クロ
ム系合金(例えば、クロム20重量%、アルミニウム3
重量%、残部が鉄の合金など)、鉄−ニッケル系合金、
鉄−炭素系合金、パラジウム−銀系合金、パラジウム−
金−鉄系合金、ニッケル−タングステン−リン系合金
(例えば、タングステン:20重量%、リン:6重量
%、残部がニッケルなどの合金)、ニッケル−モリブデ
ン−リン系合金(例えば、モリブデン:19重量%、リ
ン:0.6重量%、残部がニッケルなどの合金)、ニッ
ケル−コバルト−ホウ素系合金、ニッケル−鉄−ホウ素
系合金、ニッケル−ホウ素系合金、ニッケル−鉄−リン
系合金、ニッケル−コバルト−リン系合金、ニッケル−
パラジウム−リン系合金、ニッケル−銅−リン系合金、
ニッケル−錫−リン系合金、ニッケル−マンガン−リン
系合金、ニッケル−亜鉛−リン系合金、ニッケル−バナ
ジウム−リン系合金などを適用することができる。
【0011】また導電板24、26や抵抗板28の厚み
は、抵抗板積層材を製造可能であれば特に限定はされ
ず、抵抗板積層材の用途により適宜選定して用いること
ができる。例えば、1〜1000μmであることが好ま
しい。導電板や抵抗板が箔などの板材からなる場合には
1μm未満では導電板や抵抗板としての製造が難しくな
り、1000μmを超えると抵抗板積層材としての製造
が難しくなる。より好ましくは、10〜500μmであ
る。なお導電板や抵抗板は、電解箔や圧延箔などの板材
であってもよいし、メッキや蒸着などによる膜材を積層
したものであってもよい。
【0012】抵抗板積層材は、導電板や抵抗板を複数枚
積層したものであって、熱間圧延や高圧延率での冷間圧
延などにより接合が可能であり、さらに冷間圧延や焼鈍
処理などを施して所要の板厚を得ることができる。その
他にも、所定の板厚の導電板や抵抗板に活性化処理を施
して積層接合する方法があり、以下にその活性化接合法
について説明する。
【0013】図1に示す抵抗板積層材20の活性化接合
法による製造方法について説明する。図5に示すよう
に、真空槽52内において、巻き戻しリール62に設置
された抵抗板28の導電板26との接合予定面側が、活
性化処理装置70で活性化処理される。同様にして巻き
戻しリール64に設置された導電板26の抵抗板28と
の接合予定面側が、活性化処理装置80で活性化処理さ
れる。
【0014】活性化処理は、以下のようにして実施す
る。すなわち、真空槽52内に装填された導電板26、
抵抗板28をそれぞれアース接地された一方の電極Aと
接触させ、絶縁支持された他の電極Bとの間に、10〜
1×10−3Paの極低圧不活性ガス雰囲気好ましくは
アルゴンガス中で、1〜50MHzの交流を印加してグ
ロー放電を行わせ、グロー放電によって生じたプラズマ
中に露出される電極Aと接触した導電板26、抵抗板2
8のそれぞれの面積が、電極Bの面積の1/3以下とな
るようにスパッタエッチング処理する。なお不活性ガス
圧力が1×10 Pa未満では安定したグロー放電が
行いにくく高速エッチングが困難であり、10Paを超
えると活性化処理効率が低下する。印加する交流は、1
MHz未満では安定したグロー放電を維持するのが難し
く連続エッチングが困難であり、50MHzを超えると
発振し易く電力の供給系が複雑となり好ましくない。ま
た、効率よくエッチングするためには電極Aと接触した
導電板26、抵抗板28のそれぞれの面積を電極Bの面
積より小さくする必要があり、1/3以下とすることに
より充分な効率でエッチング可能となる。
【0015】その後これら活性化処理された導電板2
6、抵抗板28を積層接合する。積層接合は、導電板2
6、抵抗板28のそれぞれ活性化処理された面が対向す
るようにして両者を当接して重ね合わせ圧接ユニット6
0で冷間圧接を施すことによって達成される。この際の
積層接合は低温度で可能であり、導電板26、抵抗板2
8ならびに接合部に組織変化や合金層の形成などといっ
た悪影響を軽減または排除することが可能である。Tを
導電板、抵抗板の温度(℃)とするとき、0℃<T≦3
00℃で良好な圧接状態が得られる。0℃以下では特別
な冷却装置が必要となり、300℃を超えると接合部の
組織変化などの悪影響が生じてくるため好ましくない。
また圧延率R(%)は、0.01%≦R≦30%である
ことが好ましい。0.01%未満では充分な接合強度が
得られず、30%を超えると変形が大きくなり加工精度
上好ましくない。より好ましくは、0.1%≦R≦3%
である。
【0016】このように積層接合することにより、所要
の層厚みを有する抵抗板積層材20を形成することがで
き、巻き取りロール66に巻き取られる。さらに必要に
より所定の大きさに切り出して、図1に示す抵抗板積層
材20を製造することができる。またこのようにして製
造された抵抗板積層材20に、必要により残留応力の除
去または低減などのために熱処理を施してもよい。なお
導電板−抵抗板接合の他にも導電板−導電板接合や抵抗
板−抵抗板接合も可能である。
【0017】なお抵抗板積層材の製造にはバッチ処理を
用いることができる。すなわち真空槽内に予め所定の大
きさに切り出された導電板や抵抗板の板材を複数枚装填
して活性化処理装置に搬送して垂直または水平など適切
な位置に処理すべき面を対向または並置した状態などで
設置または把持して固定して活性化処理を行い、さらに
導電板や抵抗板の板材を保持する装置が圧接装置を兼ね
る場合には活性化処理後に設置または把持したまま圧接
し、導電板や抵抗板の板材を保持する装置が圧接装置を
兼ねない場合にはプレス装置などの圧接装置に搬送して
圧接を行うことにより達成される。なお活性化処理は、
導電板や抵抗板の板材を絶縁支持された一方の電極Aと
し、アース接地された他の電極Bとの間で行うことが好
ましい。
【0018】次に図2に示す3層構造の抵抗板積層材2
2は、上記説明において抵抗板28の代わりに2層構造
の抵抗板積層材20を用い、導電板26の代わりに導電
板24を用いることにより製造することができる。なお
導電板−抵抗板−導電板構造の他にも、抵抗板−導電板
−抵抗板構造など用途により適宜製造可能である。さら
に導電板26や抵抗板28の代わりに複数層の抵抗板積
層材を用いることにより、より多層の抵抗板積層材を製
造可能である。また導電板26や抵抗板28の板材の代
わりにメッキや蒸着などによる膜を板材に積層した積層
材を用いることでも製造することができる。さらに抵抗
板積層材にメッキや蒸着などによる膜を積層してもよ
い。例えば、半田メッキなどである。
【0019】本発明の部品は、導電板と抵抗板を複数枚
積層してなる抵抗板積層材を用いたものであり、抵抗板
積層材にエッチング加工などの加工を施したもの、さら
にこれに樹脂などで被覆あるいは固定したものや、抵抗
板積層材を接着剤などを用いて高分子や金属、合金など
からなる基材に積層したもの、さらにエッチング加工な
どの加工を施したものなどである。例えば、図3に示す
ようなプリント配線板などや、図4に示すようなプリン
ト配線板などの多層化を図る部品などである。
【0020】図3に示すようなプリント配線板などの部
品は、例えば図1に示すような導電板26−抵抗板28
の2層構造の抵抗板積層材20を、エポキシ樹脂系接着
剤などの接着層46を用いて基材48に積層し、抵抗板
積層材部分にエッチング加工などを施すことによって製
造することができる。このとき配線部は、導電板部が残
存する2層の配線部(導電配線部32)と、導電板部が
除去され抵抗板のみの1層の配線部(抵抗配線部34)
を適宜選択的に形成することができる。さらにエッチン
グ液や抵抗板28材質を適切に選定することにより、こ
の抵抗板28をエッチングストップ層として機能させる
ことができ、精度よくエッチング処理することが可能で
あるため、抵抗板28部のみの抵抗配線部34を形成す
ることが容易となり、所要の抵抗値を有する抵抗部を配
線内部に設けることができる。例えばこの2層構造の抵
抗板積層材20は、銅箔−ニッケル・リン合金箔構造な
どであり、銅箔26にニッケル−リン合金箔28を積層
接合することなどにより達成することができる。ニッケ
ル−リン合金箔としては、リン含有量が5〜20重量%
が好ましい。5重量%未満では充分な抵抗性が確保でき
ず20重量%を超えると箔としての製造が難しくなる。
より好ましくは、12〜16重量%である。導電配線部
あるいは抵抗配線部を形成する行程として、 銅箔のエッチング加工に対して塩化第二鉄、塩化第二
銅あるいはアルカリエッチング液などをエッチング液と
して用いることにより導電配線部32を形成する。この
際、ニッケル−リン合金層でエッチングはストップす
る。 ニッケル−リン合金層をエッチングする液として、王
水あるいは硝酸溶液を用いて、ニッケル−リン合金層を
エッチングする。 さらに銅箔のみのエッチングに対しては塩化第二鉄、
塩化第二銅、過硫酸アンモニウム、硫酸+過酸化水素
水、アルカリエッチング液などをエッチング液として適
宜選定して用いることにより抵抗板28部分をエッチン
グストップ層として機能させて抵抗配線部34を形成す
ることができる。 このようにして導電配線部32、抵抗配線部34のエッ
チング加工を達成することができる。なお導電板26に
JISに規定の1050アルミニウムを用いた場合に
は、エッチング液として水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムを適用することができる。なお図3には基材の
片面にのみ抵抗板積層材を積層した形態を示している
が、本発明の部品では基材の片面のみならず表裏両面に
積層した形態も可能である。
【0021】図4に示すようなプリント配線板などの多
層化を図る部品は、例えば図2に示すような導電板26
−抵抗板28−導電板24の3層構造の抵抗板積層材2
2に対し、まず導電板24部分にエッチング加工を施し
て層間接続用のバンプ部42を形成し、エッチングによ
って除去された部分に必要によりエポキシ樹脂などで固
定して樹脂部44を形成した上で、上記のように導電板
26−抵抗板28の部分にエッチング加工をなどを施し
て導電配線部32や抵抗配線部34などを形成すること
により製造することができる。この多層化部品は、例え
ば図3に示すようなプリント配線板などに載置して圧接
することにより、プリント配線板などの多層化に用いる
ことができる。この場合、プリント配線板のバンプ部4
2との圧接接合面以外に接着剤などを配してもよい。こ
の3層構造の抵抗板積層材22は、例えば銅箔−ニッケ
ル・リン合金箔−銅箔構造などであり、銅箔26にニッ
ケル・リン合金箔28を積層接合し、さらに銅箔24を
積層接合することなどにより達成することができる。ま
たエッチング液としては上述のものを利用することがで
きる。
【0022】なお本発明の抵抗板積層材に抵抗板部分の
みの配線部を形成させることにより抵抗器として機能さ
せることができ、この抵抗値は抵抗板の材質によって決
まる比抵抗と層厚みおよび配線パターンの幅や長さで適
宜選択することができる。逆に抵抗器として機能させた
くない場合には、抵抗板部分のみの配線部分の幅を大き
くして実質的な抵抗値を下げるか、もしくは抵抗板の少
なくとも片面に導電板を残すようなエッチング処理を行
うか、あるいは抵抗板部分のみの配線部分に半田メッキ
などで導電膜を形成させることによって達成することが
可能である。このため今までプリント配線板に取り付け
られていた抵抗器を削減もしくは不要とすることが可能
となり、プリント配線板の高密度化などに効果がある。
【0023】また本発明の抵抗板積層材の抵抗板は、抵
抗器として機能させるばかりでなく、発熱体やヒューズ
として機能させることも可能である。このためプリント
配線板(リジットプリント配線板やフレキシブルプリン
ト配線板など)などに好適であり、リードフレーム、I
Cカード(Intergrated Circuitカード)、CSP(Chi
p Size PackageまたはChip Scall Package、チップサイ
ズパッケージまたはチップスケールパッケージ)やBG
A(Ball Grid Array、ボールグリッドアレイ)などの
ICパッケージなどにも応用できる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例を図面に基づいて説明する。
導電板26として厚み50μmの電解銅箔を用い、抵抗
板28として厚み10μmのニッケル−12wt%リン
合金箔を用いた。電解銅箔26、ニッケル−12wt%
リン合金箔28を抵抗板積層材製造装置50にセット
し、真空槽52内の活性化処理ユニット70および80
でスパッタエッチング法によりそれぞれ活性化処理し
た。次に圧接ユニット60を用いて、これら活性化処理
された電解銅箔26、ニッケル−12wt%リン合金箔
28を、活性化処理面同士を重ね合わせて圧接して積層
接合し、抵抗板積層材20を製造した。さらにこの抵抗
板積層材20と導電板24として厚み50μmの105
0アルミニウム箔を用いて同様に積層接合し抵抗板積層
材22を製造した。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抵抗板積
層材は導電板と抵抗板を複数枚積層してなるものであ
り、本発明の部品は抵抗板積層材を用いたものである。
このため抵抗板積層材の抵抗板に抵抗部を形成させるこ
とにより回路を形成する部品点数を削減することが可能
であり、プリント配線板などへの適用も好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抵抗板積層材の1実施形態を示す概略
断面図である。
【図2】本発明の抵抗板積層材の他の1実施形態を示す
概略断面図である。
【図3】本発明の部品の1実施形態を示す概略断面図で
ある。
【図4】本発明の部品の他の1実施形態を示す概略断面
図である。
【図5】本発明の抵抗板積層材の製造に用いる装置の1
実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
20 抵抗板積層材 22 抵抗板積層材 24 導電板 26 導電板 28 抵抗板 32 導電配線部 34 抵抗配線部 42 バンプ部 44 樹脂部 46 接着層 48 基材 50 抵抗板積層材製造装置 52 真空槽 60 圧接ユニット 62 巻き戻しリール 64 巻き戻しリール 66 巻き取りロール 70 活性化処理装置 72 電極ロール 74 電極 80 活性化処理装置 82 電極ロール 84 電極 A 電極A B 電極B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/09 H05K 3/38 B 3/38 H01L 23/12 B Fターム(参考) 4E351 AA00 BB01 BB05 BB23 BB24 BB30 BB35 CC18 DD04 DD10 DD21 DD54 GG20 4F100 AB10A AB10C AB10E AB16 AB17A AB17C AB17E AB31B AB31D AB33 BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B BA10C EC01 EH66 EJ17 EJ61 EJ64 GB43 JG01A JG01C JG01E JG04B JG04D 5E343 AA02 AA11 BB04 BB08 BB17 BB24 BB28 BB44 BB55 BB57 BB63 BB67 CC01 DD51 DD75 EE44 GG01 5F067 CD10 DA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電板と抵抗板とを、複数枚積層してな
    る抵抗板積層材であって、抵抗板積層材の少なくとも1
    つの接合面が、圧延によって接合してなることを特徴と
    する抵抗板積層材。
  2. 【請求項2】 導電板と抵抗板とを、複数枚積層してな
    る抵抗板積層材であって、抵抗板積層材の少なくとも1
    つの接合面が、導電板および抵抗板の接合されるそれぞ
    れの面を活性化処理した後、活性化処理面同士が対向す
    るように該導電板と該抵抗板を当接して重ね合わせて積
    層接合してなることを特徴とする抵抗板積層材。
  3. 【請求項3】 前記活性化処理が、不活性ガス雰囲気中
    でグロー放電を行わせて、前記導電板および前記抵抗板
    の接合されるそれぞれの面をスパッタエッチング処理す
    ることを特徴とする請求項2に記載の抵抗板積層材。
  4. 【請求項4】 前記抵抗板積層材が、導電板−抵抗板か
    らなる2層構造であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の抵抗板積層材。
  5. 【請求項5】 前記抵抗板積層材が、導電板−抵抗板−
    導電板からなる3層構造であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の抵抗板積層材。
  6. 【請求項6】 前記導電板が銅板あるいはアルミニウム
    板からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の抵抗板積層材。
  7. 【請求項7】 前記抵抗板が合金板からなることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の抵抗板積層材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の抵抗板
    積層材を用いたことを特徴とする部品。
  9. 【請求項9】 前記部品の少なくとも1個所に、抵抗配
    線部を形成することを特徴とする請求項8に記載の部
    品。
  10. 【請求項10】 前記部品が、プリント配線板、リード
    フレーム、ICパッケージのいずれかに適用されること
    を特徴とする請求項8または9に記載の部品。
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