JP2003243779A - フレキシブル配線板 - Google Patents

フレキシブル配線板

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JP2003243779A
JP2003243779A JP2002040431A JP2002040431A JP2003243779A JP 2003243779 A JP2003243779 A JP 2003243779A JP 2002040431 A JP2002040431 A JP 2002040431A JP 2002040431 A JP2002040431 A JP 2002040431A JP 2003243779 A JP2003243779 A JP 2003243779A
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Mamoru Izawa
守 井澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強フィルムの補強効果を保ったまま、湾曲
させて使用する場合も湾曲させ易く、湾曲させる場合に
湾曲姿勢に柔軟に対応するようにする。 【解決手段】 ベースフィルム12bと、ベースフィル
ム12bの前後端を電気接続し左右方向に複数配列され
る金属層12kと、金属層12kの前後端側を露出させ
中央部分を覆うカバーフィルム12cとを備え、金属層
12kの前後方向が弧を描くように湾曲させて使用され
るフレキシブル配線板12において、上記ベースフィル
ム12b又はカバーフィルム12cの湾曲させる箇所
に、これらのフィルム12b,12cの幅方向に溝11
cを有する補強フィルム11が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン・モ
ニタ又はカーナビゲーションなどの映像機器やコンピュ
ータ・携帯電話又は移動情報機器などに用いられる液晶
表示装置などに実装されるフレキシブル配線板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の製造においては、液晶を
狭持するいわゆるセル工程に続くモジュール化工程にお
いて、液晶表示パネルを駆動するための半導体素子が実
装されるととともに、液晶表示パネルの外周に、半導体
素子に伝送信号又は電源を供給する回路基板及び可撓性
フィルム基板が実装される。
【0003】これらの可撓性フィルム基板の電気的接続
方法としては、例えば、ゴムコネクション法、ヒートシ
ール法、TAB(tape automated bonding)法、COG
(chip on Glass)法等の提案がされているが、今日で
は、モジュール化工程の自動化およびプロセススループ
ットの観点からTAB法とCOG(chip on Glass)法
が主流となっている。TAB法は、液晶表示パネルとプ
リント配線基板とを、ドライバLSI等の半導体素子を
搭載したTCP(tape carrier package)といわれる可
撓性フィルム基板を利用して接続する方法である。CO
G法は、液晶層を挟持する一対の基板の一方にドライバ
素子(半導体素子)を直接実装する方法であり、液晶表
示装置を駆動させる信号を少なくすることで、液晶表示
パネルとプリント配線基板間の接続数を少なくすること
と、液晶表示装置の厚みを薄くできる利点がある。
【0004】COG実装方式での一般的な液晶表示装置
について図面を参照しながら説明する。図13は、CO
G実装方式での液晶表示装置において、液晶表示パネル
Pとプリント配線板10、フレキシブル配線板12の一
般的な構成を表した平面図であり、図14はその液晶表
示装置の断面図である。図13及び図14において、P
は液晶表示パネルを示し、12は信号又は電源を伝達す
るためのフレキシブル配線板を示し、10は液晶表示装
置を駆動させるためのプリント配線基板を示し、ICは
各電極駆動用の半導体素子を示す。液晶表示パネルPと
フレキシブル配線板12の接続と、フレキシブル配線板
12とプリント配線基板10の接続は、異方導電性接着
剤(Anisotropic Conductive Film 以下、ACFと略
す)7等の導電性の接着剤を使用している。異方性導電
膜(ACF)は、絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が
分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有し、面方向
(横方向)に絶縁性を有するペースト状又はフィルム状
の接着剤である。Fは液晶表示装置のフレームを示し、
BRは液晶表示装置を点灯させるバックライトユニット
を示す。
【0005】一対の基板1a,1b間に液晶が狭持され
た液晶表示パネルPの一方の基板1aに半導体素子IC
を実装するCOG実装においてフレキシブル配線板12
を中心にその実装を説明すると、フレキシブル配線板1
2の一端側に液晶表示パネルPを接続し、他端側にプリ
ント配線基板10を接続し、湾曲させたフレキシブル配
線板12を介して液晶表示パネルPとプリント配線基板
10とをACF7等を使用して熱圧着にて接続する。C
OG方式としての利点でもある厚みを薄くできることを
十分発揮させるためにも液晶表示装置の厚みL1は極力
小さくなるように設計される。また、液晶表示装置とし
ての利点であるコンパクトや狭額縁化のために液晶表示
装置の表示面から液晶表示装置の外形端までの長さL2
に関しても極力小さくなるように設計される。
【0006】図15は、フレキシブル配線板12の一般
的な層構成を示す断面図である。同図においてフレキシ
ブル配線板12の基本的構成は、銅箔等からなる金属層
12kを非導電性である樹脂フィルムのカバーフィルム
12cとベースフィルム12bで挟み込んだ多層構造で
ある。金属層12kが複数層のものもある。液晶表示装
置で使用するフレキシブル配線板12は液晶表示パネル
Pとプリント配線基板10を接続するために使用される
ことから、液晶表示パネルP及びプリント配線基板10
と接続するためにフレキシブル配線板12の金属層(銅
箔)12kの前後端側が露出するようにカバーフィルム
12cを開口させている。12eが金属層12kの前後
端側を露出させた開口部である。符号Tは接続端子であ
り、符号7はACFである。かかるフレキシブル配線板
12は、金属層12kの開口部12e,12eが液晶表
示パネルPとプリント配線基板10に接続するように金
属層12kの前後方向が弧を描くように湾曲させて使用
されるが、金属層12kの開口部12eとカバーフィル
ム12cとの境目である境界部B1,B2には、湾曲時
に折れ曲がろうとする力が集中することから、開口部1
2eとカバーフィルム12cとの境界部B1,B2で折
れるという問題が生じる。また、図14に示すように、
液晶表示装置はフレキシブル配線板12の中央付近がフ
レームFに近接するため、フレキシブル配線板12とフ
レームFとが接触する。これらの境界部B1,B2の折
れ対策とフレームFとの接触を防止するために、ベース
フィルム12bの外側に補強フィルム101が設けられ
ることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
のような層構成のフレキシブル配線板12においては、
樹脂フィルムと銅箔もしくは樹脂フィルム同士を導電性
を有する接着剤(ACF7等)で接続させる製造上、フ
レキシブル配線板12を湾曲させた場合には、内周側の
フィルムが縮み外周側フィルムが伸ばされた状態とな
り、湾曲した状態を直そうとする力が働く。つまり、図
14の液晶表示装置で使用されるフレキシブル配線板1
2は、湾曲させた内周側のカバーフィルム12cが縮み
外周の側補強フィルム101が伸ばされた状態となり、
湾曲した状態を直そうとする力(反発力)が働くが、こ
の反発力は、湾曲させるカーブ(径)が小さいほど大き
く働く。近年の液晶技術の進展は著しく、液晶表示装置
の更なる厚み方向の薄さと狭額縁化が進んでいるが、こ
れは、図14における液晶表示装置の厚みL1及び液晶
表示装置の表示面から外形端までの長さL2が小さくな
ることを意味し、上記反発力は一層強まる傾向にある。
【0008】また、補強フィルム101を設けることに
より、フレキシブル配線板12は金属層(銅箔)12k
の開口部12eとカバーフィルム12cとの境界部B
1,B2で折れ難くなる反面、補強フィルム101がな
い場合に比べ湾曲し難くなる。図16に液晶表示装置の
厚みL1及び液晶表示装置の表示面から外形端までの長
さL2が小さくなった場合の液晶表示装置の断面図を示
す。同図において液晶表示装置の厚みL1及び液晶表示
装置の表示面から外形端までの長さL2が小さくなるの
でフレキシブル配線板12を湾曲させた場合、湾曲を直
そうとする力が大きくなる。つまり、フレキシブル配線
板12が湾曲し難くなると、補強フィルム101が無か
った場合に比べ湾曲部分のスペース、つまり液晶表示装
置の厚みL1や液晶表示装置の表示面から液晶表示装置
の外形端までの長さL2を長くする必要がある。薄型化
や狭額縁化を図るためには、フレキシブル配線板12を
湾曲し易くする必要があり、しかも、金属層(銅箔)1
2kの開口部12eとカバーフィルム12cとの境界部
B1,B2が折れたり損傷しないように補強し、フレキ
シブル配線板12の中央付近もフレームFとの接触防止
対策のために保護する必要がある。
【0009】また、フレキシブル配線板12を湾曲させ
る際、カバーフィルム12cと金属層12kの境界部B
1,B2は、折り曲げやねじりの応力が集中し易い箇所
である。そのため、カバーフィルム12cおよびベース
フィルム12bが破れ、最終的に金属層12kも疲労を
起こして切断されてしまうという問題点を有していた。
特に、プリント配線基板10等を格納するスペースを狭
くするために小さな半径で曲げられる場合には、その傾
向が顕著であった。
【0010】そこで本発明の目的は、補強フィルムによ
る補強効果を保ったまま、湾曲させて使用する場合も湾
曲させ易く、湾曲させる場合に湾曲姿勢に柔軟に対応す
るフレキシブル配線板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明のフレキシブル配線板は、ベースフィルムと、
ベースフィルムの前後端を電気接続し左右方向に複数配
列される金属層とを備え、金属層の前後方向が弧を描く
ように湾曲させて使用されるフレキシブル配線板におい
て、ベースフィルムの湾曲させる箇所に、このフィルム
の幅方向に溝を有する補強フィルムが設けられているこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2記載のフレキシブル配線
板は、ベースフィルムと、ベースフィルムの前後端を電
気接続し左右方向に複数配列される金属層と、金属層の
前後端側を露出させ中央部分を覆うカバーフィルムとを
備え、金属層の前後方向が弧を描くように湾曲させて使
用されるフレキシブル配線板において、上記ベースフィ
ルム又はカバーフィルムの湾曲させる箇所に、これらの
フィルムの幅方向に溝を有する補強フィルムが設けられ
ていることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3記載のフレキシブル配線
板は、ベースフィルムと、ベースフィルムの前後端を電
気接続し左右方向に複数配列される金属層とを備え、こ
の金属層はベースフィルム上に複数層形成されており、
金属層の前後方向が弧を描くように湾曲させて使用され
るフレキシブル配線板において、金属層と金属層との間
には、金属層の湾曲させる個所にこの金属層の幅方向に
溝を有する補強フィルムが設けられていることを特徴と
する。
【0014】この請求項1、請求項2又は請求項3記載
の発明によれば、フィルムの幅方向に溝を有する補強フ
ィルムが設けられていることから、補強フィルムによる
補強効果を保ったまま湾曲時に湾曲させ易い構造にな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0016】(第1の実施の形態)本実施の形態のフレ
キシブル配線板12は、その一端側に液晶表示パネルP
を接続し、他端側にプリント配線基板10を接続するも
ので、図1に示すように、ベースフィルム12bと、ベ
ースフィルム12b上に被覆される導電端子としての金
属層12kと、金属層12kを被覆するカバーフィルム
12cとからなる多層に形成されている。カバーフィル
ム12cおよびベースフィルム12bは、例えば、ポリ
イミド等の樹脂でフィルム状に形成されている。本実施
の形態のフレキシブル配線板12は、一対の基板1a,
1b間に液晶が狭持された液晶表示パネルPの一方の基
板1aに実装される半導体素子ICに伝送信号又は電源
を供給するもので、金属層12kがベースフィルム12
bの左右方向(幅方向H1)に複数配列されており、金
属層12kの前後(図1中の上下、つまり伝送信号等を
入力する側と出力する側)の両端部分を残して中央部分
がカバーフィルム12cで被覆されている。12eは金
属層12kの前後端側を露出させた開口部である。
【0017】ベースフィルム12bの表面(金属層12
が形成される側と反対側の面)には補強フィルム11が
設けられている。補強フィルム11は、ポリイミド等の
樹脂製のフィルムであり、ベースフィルム12bと同じ
幅で、ベースフィルム12bの前後長さよりも短い長方
形状である。この補強フィルム11には、ベースフィル
ム12bの幅方向H1(つまりベースフィルム12bの
左右方向H1)に複数の溝11cを有する。複数の溝1
1c…11cが形成されることにより、複数の溝11c
…11cの間には狭幅の凸部11aが複数形成されてい
る。複数の溝11c…11cは、フレキシブル配線板1
2を湾曲させる箇所に対応して設けられる必要がある
が、補強フィルム11の全域に設けられていても良い。
本実施の形態の溝11cは、複数並列して形成されてい
るが、湾曲させて使用されるフレキシブル配線板12の
湾曲度が大きな部分では溝11cの幅H2を狭くした
り、或いは、広くしたりして、溝11cの幅H2は一定
でなくとも良い。この補強フィルム11は、ベースフィ
ルム12bの前後端を除いた中央部分に貼着されてい
る。言い換えると、補強フィルム11は、金属層12k
に沿って、金属層(銅箔)12kの信号の進む向き、つ
まり金属層12kの開口部12eからもう一方の開口部
12eまでの方向に配されている。
【0018】そして、この複数の補強フィルム11に
は、上記金属層12kの開口部12eとベースフィルム
12bの境界部B1,B2に、この境界部B1,B2を
跨ぐように幅広の凸部11bが設けられている。フレキ
シブル配線板12を湾曲させる際、特にカバーフィルム
12cとベースフィルム12bの幅方向H1(左右方
向)の寸法が同一の場合には、カバーフィルム12cと
金属層12kの境界部B1,B2に折り曲げやねじりの
応力が集中し易い。本発明のフレキシブル配線板12
は、金属層12kとベースフィルム12bの境界部B
1,B2を跨ぐように補強フィルム11の幅広の凸部1
1bが設けられているために、湾曲させて使用しても、
開口部12eとカバーフィルム12cとの境界部B1,
B2でのフレキシブル配線板12の折れや、カバーフィ
ルム12cおよびベースフィルム12bの破れや、金属
層12kの疲労による切断の問題を防止することができ
る。そして、補強フィルム11にはフレキシブル配線板
12の湾曲させる個所に対応して溝11cが設けられて
いるため、補強の効果を保ったままで湾曲させ易い構造
になっている。
【0019】本実施の形態のフレキシブル配線板12
は、図2に示すように、アクティブマトリクス型の液晶
表示装置Lに実装されるものである。上下一対のガラス
基板1a,1bは、下方のガラス基板(AM基板)1a
と上方のガラス基板1bがほぼ並行に配され、このガラ
ス基板1aとガラス基板1bとの間に液晶が封入されて
いる。ガラス基板1aは、ガラス基板1bよりも大きく
形成され、このため両基板1a,1bを重ね合わせる
と、ガラス基板1aの外周縁部にて一部張り出した部分
に信号電極駆動用の半導体素子ICや走査電極駆動用の
半導体素子ICの実装領域1cが形成される。各半導体
素子ICには、金(Au)や銀(Ag)などを材質とす
る複数の電極突起(バンプ)が形成され、ガラス基板1
aの電極と接続される。
【0020】このフレキシブル配線板12は、図3に示
すように、下方側のガラス基板1aとプリント配線基板
10との間に複数並列して配される。フレキシブル配線
板12の一端は、下方側のガラス基板1aに形成される
実装領域1cの外周にACF7等を使用して連結接続さ
れ、フレキシブル配線板12の他端は、プリント配線基
板10にACF等を介して連結接続される。つまり、信
号電極駆動用の半導体素子ICや走査電極駆動用の半導
体素子ICとフレキシブル配線板12の一辺は、ガラス
基板1aの周縁部に配置されており、信号電極駆動用の
半導体素子ICや走査電極駆動用の半導体素子ICに電
源や信号を供給する駆動回路を配置したプリント配線基
板10はフレキシブル配線板12のもう一辺にACF7
等を使用して接続されている。
【0021】これらを液晶表示装置Lとして組み立てる
時は、図2に示すように、フレキシブル配線板12は、
ガラス基板1aとプリント配線基板10を包み込む格好
で約180度U字状に湾曲され、カバーフィルム12c
の両端から金属層12kが露出している開口部(この開
口部が端子部となる)12e,12eは、ガラス基板1
aとプリント配線基板10にACF7等を用いて各々接
着される。すなわち、フレキシブル配線板12は、金属
層12k及びカバーフィルム12cを内側にして、断面
形状が半径の円弧を描くように湾曲させて使用される。
符号Tは接続端子であり、符号7はACFである。本実
施の形態のフレキシブル配線板12によれば、複数の溝
11c…11cを有する補強フィルム11が設けられて
いるために、湾曲させて使用する場合、補強の効果を保
ったままで湾曲させ易い構造になる。また、フレキシブ
ル配線板12の外周側が液晶表示装置LのフレームFと
接触しても、複数の凸部11a…11aが形成された補
強フィルム11があるため、ベースフィルム12bと補
強フィルム11の2層で金属層(銅箔)12kを保護す
る役割も果たすこととなる。
【0022】液晶表示装置Lの更なる薄型化と狭額縁化
が進むことにより液晶表示装置の厚みL1及び液晶表示
装置の表示面から液晶表示装置の外形端までの長さL2
が小さくなり、フレキシブル配線板12を湾曲させるス
ペースが狭くなる傾向にある。しかし、図1における本
発明の溝11cを有する補強フィルム11が設けられた
フレキシブル配線板12であれば、湾曲させて外周側の
補強フィルム11が伸びた状態になっても、ストライプ
状の溝11cにより、湾曲を直そうとする力を弱めるこ
とができる。つまり、補強フィルム11の溝11cが角
度の大きな湾曲姿勢に柔軟に対応して(溝11cが湾曲
角度を吸収するような働きをして)、湾曲を直そうとす
る力を弱めることができる。
【0023】(第2の実施の形態)本実施の形態は、図
4及び図5に示すように、ストライプ状の溝21cを有
する補強フィルム21がカバーフィルム12cの外側
(つまり、カバーフィルム12cの金属層12k側の面
とは反対側の面)に貼着されたフレキシブル配線板12
である。補強フィルム21は、ベースフィルム12b又
はカバーフィルム12cの湾曲させる箇所に、これらの
フィルム12b,12cの幅方向H1に複数の溝21
c,,,21cを有する。この例では、ベースフィルム
12b又はカバーフィルム12cの湾曲させない個所
(中央付近)にも溝21cが形成されているが、湾曲さ
せない中央付近の溝21cに比べて湾曲させる個所の溝
21cの幅H2が広くなっており、フレキシブル配線板
12が湾曲し易くなっている。なお、複数の溝11
c,,,11cを有する補強フィルム11と、複数の溝
21c,,,21cを有する補強フィルム21をベース
フィルム12bとカバーフィルム12cの両方に設ける
ことも可能である。
【0024】したがって、図5に示すように、カバーフ
ィルム12cを内側にして、断面形状がU字形状を描く
ようにフレキシブル配線板12を湾曲させても(補強フ
ィルム21が縮んだ状態になっても)、広幅H2の溝2
1cが角度の大きな湾曲姿勢に柔軟に対応して(広幅H
2の溝21cが湾曲角度を吸収するような働きをし
て)、湾曲を直そうとする力を弱めることができる。
【0025】(第3の実施の形態)本実施の形態は、図
6及び図7に示すように、金属層12kがベースフィル
ム12b上に2層形成されており、フレキシブル配線板
12を湾曲させたときに外側となる金属層12k1と内
側となる金属層12k2との間には、金属層12kの湾
曲させる個所にこの金属層12k1や金属層12k2の
幅方向H1に溝31cを有する補強フィルム31が設け
られている。この補強フィルム31は金属層12k1と
金属層12k2とのショートを防止する絶縁膜の役割も
果たしている。金属層12kは2層に限らず3層以上で
も良い。金属層12kが3層以上の場合、補強フィルム
31は、すべての金属層12kと金属層12kの間に設
けられていても良いが、少なくとも2つの金属層12k
と金属層12kとの間に設けられていれば良い。この発
明によれば、補強フィルム31による補強効果や絶縁膜
としてのショート防止効果を保ったまま、湾曲させ易い
構造になる。
【0026】(第4の実施の形態)本実施の形態は、図
8及び図9に示すように、補強フィルム41がベースフ
ィルム12bの表面に設けられたフレキシブル配線板1
2である。この補強フィルム41にはストライプ状の溝
41cがベースフィルム12bの湾曲させる個所にのみ
設けられ、湾曲させない個所(中央付近)には設けられ
ていない。かかるフレキシブル配線板12は、金属層1
2k及びカバーフィルム12cを内側にして、断面形状
がU字形状を描くように溝41cの個所で湾曲させられ
て使用される。本実施の形態のフレキシブル配線板12
であれば、湾曲させる個所にストライプ状の溝41cが
設けられているため、湾曲を直そうとする力を弱くする
ことができる。また、上記金属層12kとベースフィル
ム12bの境界部B1,B2を跨ぐように設けられた幅
広の凸部11bによりカバーフィルム12cおよびベー
スフィルム12bの破れや、金属層12kの疲労による
切断の問題が生じることを防止することができるだけで
なく、湾曲させない中央付近の個所にも幅広の凸部41
fが設けられているため、フレキシブル配線板12とフ
レームFとの接触を広い範囲で確実に防止することがで
きる。
【0027】(第5の実施の形態)本実施の形態は、図
10及び図11に示すように、補強フィルム51がベー
スフィルム12bの表面に設けられたフレキシブル配線
板12である。この補強フィルム51は、ベースフィル
ムの幅方向H1に複数のストライプ状の溝51c,,,
51cが補強フィルム51の厚みと同じ深さで設けられ
ている。ストライプ状の溝51c,,,51cは、ベー
スフィルム12bの湾曲させる個所に設けられている
が、その他の個所(中央部分)にも設けられている。こ
のため補強フィルム51は複数のストライプ状の溝51
c,,,51cを挟んで寸断され、複数の凸部51a,
51bが形成されている。
【0028】以上、上記各実施の形態では、フレキシブ
ル配線板12を断面U字状に湾曲させて実装させる場合
について説明したが、図12に示すようにフレキシブル
配線板12を断面L字状に湾曲させる場合にも、更にこ
れら以外の湾曲させて使用させる場合であっても、同様
の効果を有する。また、アクティブマトリックス型液晶
表示パネルの実装を例に説明したが、本発明は単純マト
リックス型液晶表示パネルや、その他のマトリックス型
表示パネルを用いた液晶表示装置の実装や、その他の電
子機器にも適用可能である。また、フレキシブル配線板
がTCPフィルムによる実装の場合でも適用可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明のフレキシブル配線板は、ベース
フィルム又はカバーフィルムの幅方向に溝を有する補強
フィルムが設けられていることから、補強フィルムの補
強効果を保ったまま、湾曲させて使用する場合も湾曲さ
せ易く、湾曲させる場合に湾曲姿勢に柔軟に対応するこ
とが可能になる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるフレキシブ
ル配線板の構造図
【図2】上記第1の実施の形態におけるフレキシブル配
線板を実装した液晶表示装置の断面図
【図3】上記第1の実施の形態の補強フィルムの配列状
態を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるフレキシブ
ル配線板の構造図
【図5】上記第2の実施の形態におけるフレキシブル配
線板を実装した液晶表示装置の断面図
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるフレキシブ
ル配線板の構造図
【図7】上記第3の実施の形態におけるフレキシブル配
線板を実装した液晶表示装置の断面図
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるフレキシブ
ル配線板の構造図
【図9】上記第4の実施の形態におけるフレキシブル配
線板を実装した液晶表示装置の断面図
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるフレキシ
ブル配線板の構造図
【図11】上記第5の実施の形態におけるフレキシブル
配線板を実装した液晶表示装置の断面図
【図12】フレキシブル配線板を断面L字状に折り曲げ
た液晶表示装置の断面図
【図13】従来の液晶表示パネルとプリント配線板とフ
レキシブル配線板の一般的な構成を表した平面図
【図14】従来の液晶表示装置の断面図
【図15】従来のフレキシブル配線板の一般的な層構成
を示す断面図
【図16】液晶表示装置の厚み及び液晶表示装置の表示
面から外形端までの長さが小さくなった場合の液晶表示
装置の断面図
【符号の説明】
P 液晶表示パネル BR バックライト F フレーム IC 電極駆動IC 1a 下方のガラス基板 1b 上方のガラス基板 1c 実装領域 10 プリント配線板 101 補強フィルム 11,21,31,41,51,61 補強フィ
ルム 11a,21a 凸部 11b 広幅の凸
部 11c,21c,31c,41c,51c 溝 51f 中央付近の広幅の凸部 12 フレキシブル配線板 12k 金属層(金属層) 12c カバーフィルム 12b ベースフィルム 12e 開口部(端子部) B1,B2 境界部 L1 液晶表示装置の厚み L2 液晶表示装置の表示面から液晶表示
装置の外形端までの長さ H1 ベースフィルムの幅方向 H2 溝の幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムと、ベースフィルムの前
    後端を電気接続し左右方向に複数配列される金属層とを
    備え、金属層の前後方向が弧を描くように湾曲させて使
    用されるフレキシブル配線板において、 ベースフィルムの湾曲させる箇所に、このベースフィル
    ムの幅方向に溝を有する補強フィルムが設けられている
    ことを特徴とするフレキシブル配線板。
  2. 【請求項2】 ベースフィルムと、ベースフィルムの前
    後端を電気接続し左右方向に複数配列される金属層と、
    金属層の前後端側を露出させ中央部分を覆うカバーフィ
    ルムとを備え、金属層の前後方向が弧を描くように湾曲
    させて使用されるフレキシブル配線板において、 上記ベースフィルム又はカバーフィルムの湾曲させる箇
    所に、これらのフィルムの幅方向に溝を有する補強フィ
    ルムが設けられていることを特徴とするフレキシブル配
    線板。
  3. 【請求項3】 ベースフィルムと、ベースフィルムの前
    後端を電気接続し左右方向に複数配列される金属層とを
    備え、この金属層はベースフィルム上に複数層形成され
    ており、金属層の前後方向が弧を描くように湾曲させて
    使用されるフレキシブル配線板において、 金属層と金属層との間には、金属層の湾曲させる個所に
    この金属層の幅方向に溝を有する補強フィルムが設けら
    れていることを特徴とするフレキシブル配線板。
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