JP2003241264A - カメラ用照明装置及びカメラ - Google Patents

カメラ用照明装置及びカメラ

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JP2003241264A JP2002036558A JP2002036558A JP2003241264A JP 2003241264 A JP2003241264 A JP 2003241264A JP 2002036558 A JP2002036558 A JP 2002036558A JP 2002036558 A JP2002036558 A JP 2002036558A JP 2003241264 A JP2003241264 A JP 2003241264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑かつ大型化する可動機構を用いず、撮影
準備動作中に行われることになる補助光用と赤目緩和用
の照明を一つの照明手段により瞬時に切り換えて行う。 【解決手段】 距離に関する情報を検出する測距エリア
に対応するエリアを照明する補助光用照明、および、ス
トロボ撮影に先立って撮影画面エリアに位置する被写体
に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照明に兼用
される照明手段と、該照明手段を制御する制御手段とを
有し、前記制御手段は、前記補助光用照明時と前記赤目
緩和用照明時とで前記照明手段を駆動する為の出力信号
を切り換え、前記補助光用照明時の輝度と前記赤目緩和
用照明時の輝度を異ならせる(#104,#108)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離に関する情報
を検出する測距エリアに対応するエリアを照明する補助
光用照明、および、ストロボ撮影に先立って撮影画面エ
リアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和する為の
赤目緩和用照明に兼用される照明手段を有するカメラ用
照明装置及びカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、測距動作を行う際に、被写体
等が暗い場合或いは被写体にコントラストがない場合に
は、該測距動作中に測距エリアに対応したエリア付近に
ランプやLED等による照明(以下、AF補助光用照明
と記す)を行うことによって、測距動作を補助するよう
に構成されたカメラが知られている。
【0003】また、ストロボ撮影に先立って被写体に向
けてストロボのプリ発光やランプ、LED等の点灯を行
い、赤目現象を抑える照明(以下、赤目緩和用照明と記
す)を有するカメラも同様に、従来より知られている。
【0004】また、特公平1−293331号公報で
は、上記AF補助光用照明と赤目緩和用照明を兼用化さ
せる方策として、上記補助光装置において、照射範囲を
変化せしめるズーム手段を設け、AF補助光の為の照明
よりも赤目緩和用照明の方を照射角度を広くする提案が
なされている。この提案によれば、AF補助光用照明と
赤目緩和用照明との必要エリアに適切な光量の光が照射
されるので、より遠くまで測距可能になったり、より赤
目緩和効果を増したりすることができ、又従来のままで
あったとしても電流等を抑えることができるので、省エ
ネルギーの点でも優れたものであった。
【0005】また、特開平9−5843号公報では、一
つの照明用光源で第1の光学系により赤目緩和用照明と
して広いエリアを照射し、第2の光学系を可動部に設け
ることにより、AF補助光用照明時には、前記第2の光
学系を前記第1の光学系の光路に入れることによって、
AF補助光用照明に必要な狭いエリアを照射する提案が
なされている。この提案においても、上記特公平1−2
93331号公報とその構成は異なるが、同様にAF補
助光用照明と赤目緩和用照明との必要エリアに適切な光
量の光が照射されるので、より遠くまで測距可能になっ
たり、より赤目緩和効果を増したりすることができ、又
従来のままであったとしても電流等を抑えることができ
るので、省エネルギーの点でも優れたものであった。
【0006】また、特開平9−230230号公報で
は、三角測量タイプの測距方式(以下、アクティブ測距
方式と記す)において、測距用の投光手段(「AF補助
光用照明」とは異なる)をカメラ内の予め定められた測
距個所に向けて扁平した板状の光束を投光することによ
り、測距部分のパララックスを改善する提案がされてい
る。この提案によれば、アクティブ測距方式における投
光光束の配光角度を変えることで、ファインダのパララ
ックスにより被写体位置による測距エリアが変化するの
をカバーでき、測距抜け等の誤測距を少なくすることが
できる。
【0007】また、特開平7−199049号公報で
は、アクティブ多点測距方式における投光手段を単純に
発光素子を増やして対応するのみではなく、第2の光学
系を用いたり或いは反射部材等を用いてその測距エリア
の照射角度を複数に増やし、しかも広い照射角度を得る
提案がされている。この提案によれば、単純に発光素子
を増やした場合よりもチップ面積等を小さくすることが
出来たり、投光角度を大きく(広く)することが可能と
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平1−293331号公報あるいは特開平9−584
3号公報では、確かに一つの照明によってAF補助光用
照明と赤目緩和用照明を兼用化させる事が可能となって
いるが、何れの提案においても、ズーム機構・可動機構
が必要となり、それに伴う機械的なスペースの確保によ
りカメラが大型化したり、その為の制御手段が必要にな
ったり、更にはその為にコストアップを招くものであっ
た。さらに問題になるのは、AF補助光用照明の点灯と
赤目緩和用照明の点灯は同じ撮影準備動作中に行なわな
ければならず、それぞれの動作(ズーミング動作や光学
系可変動作)に伴うタイムラグが発生し、特にすぐに撮
影を行いたい場合にはこの種の動作は耐えがたいもので
あった。又撮影の度に動作音がするので違和感等もあっ
た。
【0009】また、上記特開平9−230230号公報
では、単にアクティブ測距時の投光光束を扁平した板状
の光束にするのみであって、上記目的達成の為には有効
であるものの、それを方式の異なるパッシブ測距方式の
AF補助光用照明に発展させたり、赤目緩和用照明と兼
用するといった内容は一切開示されていなかった。勿
論、AF補助光用照明と赤目緩和用照明とを兼用する際
の輝度・配光角を変えると言うことも開示されていなか
った。
【0010】また、上記特開平7−199049号公報
では、アクティブ方式の多点測距をいかにコストアップ
しないで多点数を増やすか或いは投光角度を広くするか
については記載されているものの、上記特開平9−23
0230号公報と同様、それを方式の異なるパッシブ測
距方式のAF補助光用照明に発展させたり、赤目緩和用
照明と兼用する点および兼用する際の輝度・配光角を変
えるといった内容は一切開示されていなかった。
【0011】(発明の目的)本発明の第1の目的は、複
雑かつ大型化する可動機構を用いず、撮影準備動作中に
行われることになる補助光用と赤目緩和用の照明を一つ
の照明手段により瞬時に切り換えて行うことのできるカ
メラ用照明装置及びカメラを提供しようとするものであ
る。
【0012】本発明の第2の目的は、複雑かつ大型化す
る可動機構を用いず、撮影準備動作中に行われることに
なる補助光用照明と赤目緩和用照明とを一つの照明手段
により、必要な輝度及び配光にて行うことのできるカメ
ラ用照明装置及びカメラを提供しようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜6に記載の発明は、距離に関する
情報を検出する測距エリアに対応するエリアを照明する
補助光用照明、および、ストロボ撮影に先立って撮影画
面エリアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和する
為の赤目緩和用照明に兼用される照明手段と、該照明手
段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記
補助光用照明時と前記赤目緩和用照明時とで前記照明手
段を駆動する為の出力信号を切り換え、前記補助光用照
明時の輝度と前記赤目緩和用照明時の輝度を異ならせる
カメラ用照明装置とするものである。
【0014】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項7〜9、14又は15に記載の発明は、距離に関
する情報を検出する測距エリアに対応するエリアを照明
する補助光用照明、および、ストロボ撮影に先立って撮
影画面エリアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和
する為の赤目緩和用照明に兼用される照明手段と、該照
明手段を制御する制御手段とを有し、前記補助光用照明
と前記赤目緩和用照明は、それぞれ輝度が異なるような
配光パターンにて投射されるカメラ用照明装置とするも
のである。
【0015】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項10〜15に記載の発明は、距離に関する情報を
検出する測距エリアに対応するエリアの一部を照明する
補助光用照明、および、ストロボ撮影に先立って撮影画
面エリアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和する
為の赤目緩和用照明に兼用される照明手段と、該照明手
段を制御する制御手段とを有し、前記補助光用照明と前
記赤目緩和用照明は、それぞれ輝度が異なるような配光
パターンにて投射されるカメラ用照明装置とするもので
ある。
【0016】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、請求項16〜18に記載の発明は、距離に関す
る情報を検出する測距エリアに対応するエリアを照明す
る補助光用照明、および、ストロボ撮影に先立って撮影
画面エリアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和す
る為の赤目緩和用照明に兼用される照明手段と、該照明
手段を制御する制御手段とを有し、前記照明手段は複数
の発光素子を有し、該複数のうちの所定の発光素子を用
いることで、前記補助光用照明を行い、前記複数の発光
素子全てもしくはその一部を用いることで、前記赤目緩
和用照明を行い、それぞれの照明の輝度が異なるような
配光パターンとするカメラ用照明装置とするものであ
る。
【0017】同じく上記第1及び第2の目的を達成する
ために、請求項19〜22に記載の発明は、距離に関す
る情報を検出する複数の測距エリアのうちの、選択され
る測距エリアに対応するエリアを照明する補助光用照
明、および、ストロボ撮影に先立って、前記複数のうち
の選択される測距エリアに対応するエリアに位置する被
写体に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照明に
兼用して用いられる照明手段と、該照明手段を制御する
制御手段とを有し、前記照明手段は、前記複数の測距エ
リアそれぞれに対応するエリアに対して前記各照明を行
う、前記測距エリアの数よりも少ない複数の発光素子を
有し、前記制御手段は、前記複数の発光素子の中より、
選択される測距エリアに対応するエリアを照明する為の
発光素子を選択するカメラ用照明装置とするものであ
る。
【0018】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、請求項23に記載の発明は、請求項1〜21の
何れかに記載のカメラ用照明装置を具備するカメラとす
るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの主要部分の構成を示すブロック図である。
【0021】同図において、1は被写体までの距離を測
定するパッシブ方式の測距装置である。2は照明装置で
あり、被写界が暗い時あるいはコントラストの無い被写
体を前記測距装置にて測距する際に、被写体に向けて照
明するAF補助光用、および、ストロボ撮影に先立って
被写体に向けて一定時間照明することによって赤目現象
の発生を緩和する赤目緩和用を兼ねている。3はストロ
ボ用充電回路・発光回路等を含むストロボ装置である。
4は、前記測距装置1、照明装置2、ストロボ装置3を
それぞれ制御する制御回路、5(SW1)はレリーズ釦
の半押しによってオンし、撮影準備動作を指示するスイ
ッチ、6(SW2)はレリーズ釦の全押しによってオン
し、撮影動作を指示するスイッチである。
【0022】図2は、図1の構成のカメラにおいて、撮
影レンズから見た被写体側(或いはファインダを覗いた
時の被写体側)を示す図であり、この図を用いて、撮影
画面とストロボ配光、赤目緩和用照明の配光、AF補助
光用照明の配光、測距エリア等の関係について説明す
る。
【0023】図2において、10は撮影画面に相当する
撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位置
する。この撮影エリア10をカバーするように、その外
側にストロボ配光12が位置する。赤目緩和用照明の配
光13は、この例では撮影エリア10の内部にその全体
を覆うような配光(配光角、配光パターン)になってい
る。また、AF補助光用照明の配光14は赤目緩和用照
明の配光13と同じとする。
【0024】次に、上記構成におけるカメラの主要部分
の動作について、図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0025】まず、制御回路4は撮影者によりレリーズ
釦の半押しがなされてスイッチSW1がオンしたか否か
を判定する(#101)。スイッチSW1がオンしてい
なければこのステップで待機する。その後、スイッチS
W1がオンしたことを検知するとステップ#102へ進
み、測距装置1を駆動して測距動作を行う。続くステッ
プ#103では、上記測距動作の結果、例えば被写界が
非常に暗いあるいは被写体にコントラストが無い等で測
距できなかった(AF(オートフォーカス)がNG)か
否かを判定し、AFNGでなければ直ちにステップ#1
06へ進む。
【0026】一方、AFNGであった場合にはステップ
#104へ進み、制御回路4は照明装置2を電流I1に
て駆動して点灯させ、これをAF補助光用照明とする。
このAF補助光用照明の配光は、図2に示すように、測
距エリア11を含んだエリア14とする。そして、ステ
ップ#105へ進み、再度測距動作を行い、ステップ#
106へ進む。
【0027】ステップ#106へ進むと、一連の撮影準
備動作を行う。この撮影準備動作については公知の技術
であり、本発明に直接関係しないので詳細な説明は省略
する。次のステップ#107では、一連の撮影準備動作
の結果よりストロボ撮影か否か、すなわち撮影時にスト
ロボ発光を必要とするか否かを判定し、ストロボ発光が
必要でなければステップ#109へ進むが、必要である
場合はステップ#108へ進み、制御回路4は照明装置
2を電流I2にて駆動して点灯させ、これを赤目緩和用
照明とする。このように、本実施の形態では、上記AF
補助光用照明と赤目緩和用照明は同一の照明装置2を用
いて行われる。
【0028】次のステップ#109では、撮影者により
レリーズ釦の半押しが解除されてスイッチSW1がオフ
していないかの判定を行い、該スイッチSW1がオフし
ていた場合はステップ#110へ進み、赤目緩和用照明
を消灯して、一連の動作を終了する。
【0029】また、上記スイッチSW1がオンのままで
あればステップ#111へ進み、今度は撮影者によりレ
リーズ釦の全押しがなされてスイッチSW2がオンして
いるかの判定を行う。もし該スイッチSW2がオンして
いなければステップ#109へ戻り、再びスイッチSW
1の状態を調べる。以下、スイッチSW1がオンであ
り、スイッチSW2がオフの間は、赤目緩和用照明の為
に照明装置2を点灯させながら該スイッチSW2がオン
するのを待機する。
【0030】その後、前記スイッチSW2がオンしたこ
とを検知するとステップ#111からステップ#112
へ進み、前記赤目緩和用照明を消灯し、続くステップ#
113にて、レンズ繰り出し・シャッタ制御・一駒巻上
げ(或いはデジタルカメラの場合には撮像データの記
憶)等の一連の撮影動作を行い、一連の動作を終了す
る。なお、前記撮影動作については公知の技術であり、
本発明に直接関係しないのでその詳細な説明は省略す
る。
【0031】次に、撮影エリア10内の、被写界のAの
位置あるいはBの位置の明るさ、および前記照明装置2
の電流設定値I1,I2に関して、図4のタイミングチ
ャートを用いて説明する。
【0032】スイッチSW1がオンされ、図3のステッ
プ#104へ進むと、上記のようにAF補助光用照明が
点灯する。その際にAの位置はSa、Bの位置はSbの
明るさとなる。また、その時の照明電流はI1となる。
【0033】次に、図3のステップ#108に動作が進
むと、赤目緩和用照明が点灯する。その際、Aの位置は
Sa’、Bの位置はSb’の明るさとなる。また、その
時の照明電流はI2となる。
【0034】ここで、赤目緩和用照明は、人体反応を利
用している為、瞳が開いている状態から赤目緩和用照明
の眩しさにより瞳を閉じてゆく速度は数秒の単位とな
る。そのため、赤目緩和用照明時における照明装置での
発熱・消費電流等により、それほど多くの電流を流すこ
とができない。一方、AF補助光用照明は、測距動作中
のみ点灯すればよく、通常数10ms、長くても数10
0ms程度である。したがって、AF補助光用照明時に
おける照明装置での発熱・消費電流はそれほど気にしな
くても済むため、赤目緩和用照明よりもAF補助光用照
明の方の照明電流を多く流し、より遠くまで測距可能に
することができる。
【0035】図4のタイミングチャートでは、Aの位置
およびBの位置での照明の明るさは Sa>a’,Sb>Sb’ という関係になる。
【0036】以上のように、本発明の実施の第1の形態
によれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラスト
が無い為に測距動作中に行うAF補助光用照明と、スト
ロボ撮影に先立って赤目現象を緩和する為に行う(同じ
撮影準備動作中(つまり前記測距動作に続けて)行われ
ることになる)赤目緩和用照明とを、一つの照明装置を
兼用して行うに際して、従来の様に各照明の切り換えを
瞬時に行うことができないメカニカルな可動部を用いる
ことなく、照明装置2への照明電流を切り換えることの
でみで、行うようにしている。
【0037】つまり、同じ撮影準備動作中に行う必要の
ある補助光用と赤目緩和用それぞれの照明の輝度を異な
らせることを、従来のように複雑かつ大型化する可動機
構を用いず、照明装置2を駆動する為の出力信号を切り
換えることで行うようにしている。よって、補助光用照
明と赤目緩和用照明とを一つの照明装置により適切なタ
イミングで、必要な輝度にてリアルタイムに行えると共
に、スペース的にもコスト的にも非常に有利なものとな
る。
【0038】なお、上記実施の形態では、図2に示すよ
うに、赤目緩和用照明とAF補助光用照明の配光を、撮
影画面の中に入るようにしているが、ストロボ配光12
と同じにしても、あるいはストロボ配光12よりも大き
くしても同様の効果を得ることができる。また、被写体
が中央のみに居る場合には、赤目緩和用照明とAF補助
光用照明の配光を撮影画面の更に中央部に入るようにし
ても、同様の効果を得る事ができるものである。
【0039】(実施の第2の形態)次に、本発明の実施
の第2の形態に係るカメラについて説明する。なお、カ
メラの構成は図1と同様であるものとする。
【0040】図5は、図2と同様に、本発明の実施の第
2の形態において、撮影レンズから見た被写体側、ある
いはファインダを覗いた時の、撮影画面とストロボ配
光、赤目緩和用照明の配光、AF補助光用照明の配光、
測距エリア等の関係について説明する為の図である。
【0041】図5において、10は撮影画面に相当する
撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位置
する。また、撮影エリア10をカバーするようにその外
側にストロボ配光12が位置する。赤目緩和用照明の配
光13は、この例では撮影エリア10の内部にその全体
を覆うような配光となっている。また、AF補助光用照
明の配光14は測距エリア11をカバーするような配光
となっている。
【0042】なお、赤目緩和用照明とAF補助光用照明
の照明装置を兼用させた場合に、どのようにして赤目緩
和用照明の配光13、AF補助光用照明の配光14とす
るかは、後述する。
【0043】図1及び図5のように構成された本発明の
実施の第2の形態におけるカメラの動作は、既に説明し
ている図3のフローチャートの動作と同じであるので、
その説明は省略する。
【0044】ここで、図5に示す撮影エリア10のAの
位置あるいはBの位置の明るさ、および照明装置2の照
明電流に関して、図6のタイミングチャートを用いて説
明する。
【0045】スイッチSW1がオンされ、図3のステッ
プ#104へ進むと、AF補助光用照明が点灯する。そ
の際にAの位置はSaとなるが、Bの位置はAF補助光
用照明の配光外となる為、明るさはそのままとなる。
【0046】次に、図3のステップ#108へ動作を進
めると、赤目緩和用照明が点灯する。その際に赤目緩和
用照明の配光は、A,Bの各位置ともその領域に入って
いる為、Aの位置はSa’、Bの位置はSb’の明るさ
となる。
【0047】図6のタイミングチャートでは、照明の明
るさは Sa>Sb,Sa>Sa’ という関係になる。
【0048】以上のように、本発明の実施の第2の形態
によれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラスト
が無い為に測距動作中に行うAF補助光用照明と、スト
ロボ撮影に先立って赤目現象を緩和する為に行う(同じ
く撮影準備動作中(つまり測距動作に続けて)行われる
ことになる)赤目緩和用照明とを、一つの照明装置を兼
用して行うに際して、従来の様にメカニカルな可動部を
用いることなく、図9等で後述する様に照明装置の構成
要素である光学系の形状を工夫したり、発光素子と集光
部材の位置関係を調整することで、照明装置2の配光パ
ターンを変えることによって、適切な照明としている。
【0049】よって、従来に比べて可動部材を動かす時
間的なタイミングロスを無くす、もしくは軽減できるの
で、適切なタイミングで、必要な明るさ(輝度)の配光
パターンの各照明をリアルタイムに行えると共に、スペ
ース的にもコスト的にも非常に有利なものとなる。
【0050】また、AF補助光用照明のエリアの輝度
を、赤目緩和エリアの輝度よりも高くしているので、ス
トロボ撮影時にストロボ撮影距離(あるいは赤目緩和効
果距離)よりもより遠くまで測距することが可能とな
る。
【0051】(実施の第3の形態)次に、本発明の実施
の第3の形態に係るカメラについて説明する。なお、カ
メラの構成は図1と同様であるものとする。
【0052】図7は、図2と同様に、本発明の実施の第
2の形態において、撮影レンズから見た被写体側、ある
いはファインダを覗いた時を示す図であり、同図を用い
て、撮影画面とストロボ配光、赤目緩和用照明の配光、
AF補助光用照明の配光、測距エリア等の関係について
説明する。
【0053】図7において、10は撮影画面に相当する
撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位置
する。また、撮影エリア10をカバーするようにその外
側にストロボ配光12が位置する。赤目緩和用照明の配
光13は、この例では撮影エリア10の内部にその全体
を覆うような配光となっている。また、AF補助光用照
明の配光(図2参照)は測距エリア11の一部(この場
合には中央部)をカバーするような配光となっている。
【0054】なお、赤目緩和用照明とAF補助光用照明
を一つの照明装置に兼用させた場合に、どのようにして
赤目緩和用照明の配光13、AF補助光の配光14とす
るかは、後述する。
【0055】以上のように、本発明の実施の第3の形態
によれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラスト
が無い為に測距動作中に行うAF補助光用照明と、スト
ロボ撮影に先立って赤目現象を緩和する為に行う(同じ
く撮影準備動作中に(測距動作に続けて行われることに
なる)赤目緩和用照明とを、一つの照明装置を兼用して
行うに際して、従来の様にメカニカルな可動部を用いる
ことなく、図9等で後述する様に照明装置の構成要素で
ある光学系の形状を工夫したり、発光素子と集光部材の
位置関係を調整することで、照明装置2の配光パターン
を変えることによって、適切な照明としている。
【0056】よって、従来に比べて可動部材を動かす時
間的なタイミングロスを無くす、もしくは軽減できるの
で、適切なタイミングで、必要な明るさ(輝度)の各照
明をリアルタイムに行えると共に、スペース的にもコス
ト的にも非常に有利なものとなる。
【0057】また、測距エリアの一部にAF補助光が照
射され、かつ照射配光が絞られている為、同一照射エネ
ルギーとした場合に、その明るさを明るくすることがで
きる。
【0058】さらに、照射されていない部分と照射され
ている部分とで受光信号に差が発生し、相対的には暗・
明・暗のコントラストパターンのある被写体と同様の効
果が得られ、より遠くまで測距することが可能となる。
【0059】(実施の第4の形態)次に、本発明の実施
の第4の形態に係るカメラについて説明する。なお、カ
メラの構成は図1と同様であるものとする。
【0060】図8は、図2と同様に、本発明の実施の第
2の形態において、撮影レンズから見た被写体側、ある
いはファインダを覗いた時を示す図であり、同図を用い
て、撮影画面とストロボ配光、赤目緩和用照明の配光、
AF補助光用照明の配光、測距エリア等の関係について
説明する。
【0061】図8において、10は撮影画面に相当する
撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位置
する。また、撮影エリア10をカバーするようにその外
側にストロボ配光(図2参照)が位置する。赤目緩和用
照明の配光13は、この例では撮影エリア10の内部に
その全体を覆うような配光となっている。また、AF補
助光の配光14は測距エリア11の一部(この場合には
左側)をカバーするような配光となっている。
【0062】なお、赤目緩和用照明とAF補助光用照明
を一つの照明装置に兼用させた場合に、どのようにして
赤目緩和用照明の配光13、AF補助光の配光14とす
るかは、後述する。
【0063】以上のように、本発明の実施の第4の形態
によれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラスト
が無い為に測距動作中に行うAF補助光用照明と、スト
ロボ撮影に先立って赤目現象を緩和する為に行う(同じ
撮影準備動作中(つまり測距動作に続けて)に行われる
ことになる)赤目緩和用照明とを、一つの照明装置を兼
用して行うに際して、従来の様にメカニカルな可動部を
用いることなく、図9等で後述する様に照明装置の構成
要素である光学系の形状を工夫したり、発光素子と集光
部材の位置関係を調整することで、照明装置2の配光パ
ターンを変えることによって、適切な照明としている。
【0064】よって、従来に比べて可動部材を動かす時
間的なタイミングロスを無くす、もしくは軽減できるの
で、適切なタイミングで、必要な明るさ(輝度)の配光
パターンの各照明をリアルタイムに行えると共に、スペ
ース的にもコスト的にも非常に有利なものとなる。
【0065】また、測距エリアの一部にAF補助光が照
射され、かつ照射配光が絞られている為、同一エネルギ
ーとした場合に、その明るさを明るくすることができ
る。
【0066】また、照射されていない部分と照射されて
いる部分とで受光信号に差が発生し、相対的には明・暗
のコントラストパターンのある被写体と同様の効果が得
られ、より遠くまで測距することが可能となる。
【0067】図9は、上記実施の第2〜第4の形態にお
いて、赤目緩和用照明およびAF補助光用照明を一つの
照明装置で兼用しながら行い、それぞれに適した配光に
する為の構成について説明するための図である。
【0068】図9(a)において、20はランプ等を構
成するガラス部材、21は後述のフィラメント22へ接
続されるリード部材、22は電流を流すことによって発
光するフィラメントであり、これらが照明装置2の構成
要素の一部を成す。23は赤目緩和用照明の配光にする
為の光学系、24はAF補助光の配光にする為の光学系
である。以下、20〜24の部材より成るものを発光手
段と記す(以下の実施の形態も同様とする)。
【0069】図9(b)は、図9(a)のように構成さ
れた照明装置2、詳しくは発光手段の配光を表す図であ
る。
【0070】図9(b)において、13は主に前記光学
系23によって構成された赤目緩和用照明の配光であ
り、14は主に前記光学系24によって構成されたAF
補助光の配光となる。図9(a)のように光学系24が
追加されたことにより、赤目緩和用照明の明るさは若干
低下するものの、AF補助光の明るさは格段に明るくす
ることができる。
【0071】以上の図9のように、発光手段は一つで、
その光学系の形状を変えることによって、一つの照明装
置で、従来のように機械的な可動部を用いることなく、
適切なタイミングでリアルタイムに、それぞれに必要な
配光角・明るさでAF補助光用照明と赤目緩和用照明を
行うことが可能となる。
【0072】なお、本発明は上記光学系に限定されるも
のではない。図9(b)における配光を満足するような
光学系であれば、その光学系が図9(b)の形とは異な
る光学系であっても、2種類の光学系の組合せとなって
も良い。
【0073】また、純粋な光学系の代わりに反射光学系
を組み合わせることによって、図9(b)における配光
を満足することができれば、本発明と同様の効果を得る
事ができるものである。
【0074】ここで、上記の赤目緩和用照明とAF補助
光用照明との輝度差を、照明電流I1,I2を変えた
り、更には光学系の形状を変えることにより、以下のよ
うにする。
【0075】 赤目緩和用照明の有効到達距離より
も、AF補助光用照明による測距可能距離の方がより遠
くになるように、前記各照明の輝度を設定する。
【0076】 ストロボ撮影可能到達距離よりも、A
F補助光用照明による測距可能距離の方がより遠くにな
るように、前記各照明の輝度を設定する。
【0077】 赤目緩和用照明輝度よりもAF補助光
用照明の輝度を少なくとも2倍以上に設定する。
【0078】これらのいずれかが成り立つように設定す
ることが望ましい。
【0079】(実施の第5の形態)以下、上記図9とは
別の構成を照明装置を有する本発明の実施の第5の形態
に係るカメラについて説明する。なお、照明装置以外の
カメラの構成は図1と同様であり、又カメラの動作は図
3と同様であるので、その説明は省略する。
【0080】図10〜図12は、上記図9とは別の、赤
目緩和用照明およびAF補助光用照明を一つの照明装置
で兼用しながら、それぞれに適した配光にする為の構成
について説明するための図である。
【0081】まず、図10(a)において、30−1は
リードタイプの発光ダイオード等を構成する透明樹脂、
31−1は後述する発光素子32−1へ接続されるリー
ド部材、32−1は電流を流すことによって発光する発
光素子(例えばLED)である。ここで、透明樹脂30
−1のドームの先端から発光素子32−1の発光面まで
の距離をL1とする。
【0082】図10(b)は、図10(a)のように構
成された発光手段の配光を表しており、この例では、透
明樹脂30のドームの先端から発光素子30の発光面ま
での距離が近い為、全体的に広がった配光となる。
【0083】次に、図11(a)において、30−2は
リードタイプの発光ダイオード等を構成する透明樹脂、
31−2は後述する発光素子32−2へ接続されるリー
ド部材、32−2は電流を流すことによって発光する発
光素子である。ここで、透明樹脂30−2のドームの先
端から発光素子の発光面までの距離をL2とする。
【0084】図11(b)は、図11(a)のように構
成された発光手段の配光を表している。
【0085】この構成の場合、透明樹脂30−2のドー
ムの先端から発光素子32−2の発光面までの距離が適
度であるので、図10(b)よりはやや狭いが、全体的
に広がった配光に加えて中央部分がより明るくなった配
光となる。
【0086】次に、図12(a)において、30−3は
リードタイプの発光ダイオード等を構成する透明樹脂、
31−3は後述の発光素子32−3へ接続されるリード
部材、32−3は電流を流すことによって発光する発光
素子である。ここで透明樹脂30−3のドームの先端か
ら発光素子の発光面までの距離をL3とする。
【0087】図12(b)は、図12(a)のように構
成された発光手段の配光を表しており、この例では、透
明樹脂30−3のドームの先端から発光素子32−3の
発光面までの距離が遠くにあるので、中央部に絞られた
かなり配光の狭い投光パターンとなる。
【0088】本発明の実施の第5の形態では、上記図1
0(a)、図11(a)、図12(a)の構成のうち、
図11(a)の構成を照明装置として採用することによ
り、赤目緩和用照明の配光エリアをカバーしつつ、測距
エリアを含むAF補助光の明るさを格段に明るくするこ
とができる。
【0089】以上の図11のように、所定のドームで光
学系を形成している一つの発光体の、その位置を変える
ことによって、発光手段は一つで、その光学系の形状を
変えることによって、つまり一つの照明装置で、従来の
ように機械的な可動部を用いることなく、適切なタイミ
ングでリアルタイムに、それぞれに必要な配光角・明る
さでAF補助光用照明と赤目緩和用照明を行うことが可
能となる。
【0090】なお、図9と同じく、上記赤目緩和用照明
とAF補助光用照明との輝度差を、照明電流I1,I2
を変えたり、更には光学系の形状を変えることにより、
以下のようにする。
【0091】 赤目緩和用照明の有効到達距離より
も、AF補助光用照明による測距可能距離の方がより遠
くになるように、前記各照明の輝度を設定する。
【0092】 ストロボ撮影可能到達距離よりも、A
F補助光用照明による測距可能距離の方がより遠くにな
るように、前記各照明の輝度を設定する。
【0093】 赤目緩和用照明輝度よりもAF補助光
用照明の輝度を少なくとも2倍以上に設定する。
【0094】これらのいずれかが成り立つように設定す
ることが望ましい。
【0095】(実施の第6の形態)以下、上記図9や図
11とは別の構成を照明装置を有する本発明の実施の第
6の形態に係るカメラについて説明する。なお、照明装
置以外のカメラの構成は図1と同様であるので、その説
明は省略する。
【0096】図13に示す実施の第6の形態では、複数
の発光素子を用いて、その配光特性を変える構成のもの
である。
【0097】図13(a)において、41はクリアモー
ルド等で構成された発光ダイオード等のドーム40を含
んだ透明樹脂パッケージである。42(42−1,42
−2,42−3)は電流を流すことによって発光する発
光素子であり、この例では三つの発光素子の一例である
LED1(42−1),LED2(42−2),LED
3(42−3)で構成されている。これらのLED1,
LED2,LED3はそれぞれ独立に点灯/消灯が可能
とする。
【0098】図13(b)は、図13(a)のように構
成された発光手段の配光を表している。
【0099】LED1が発光した場合には、赤目緩和用
照明の配光は13−1に示す状態となる。なお、AF補
助光用照明の配光は、赤目緩和用照明配光は13−1と
同様であり、14で示している。また、LED2が発光
した場合には、赤目緩和用照明の配光は13−2で示さ
れた状態となり、LED3が発光した場合には、赤目緩
和用照明の配光は13−3で示された状態となる。
【0100】図14は、図13の構成の照明装置を用い
た場合における、撮影レンズから見た被写体側、あるい
はファインダを覗いた時の、撮影画面とストロボ配光、
赤目緩和用照明の配光、AF補助光用照明の配光、測距
エリア等の関係を説明する為の図である。
【0101】図14において、10は撮影画面に相当す
る撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位
置する。発光手段として、LED1が発光した場合に
は、13−1(14)で示されたエリアが照明され、L
ED2が発光した場合には、13−2で示されたエリア
が照明され、LED3が発光した場合には、13−3で
示されたエリアが照明される。
【0102】次に、上記図13の構成の照明装置を具備
するカメラの、前述の図3に対応する動作について、図
15のフローチャートを用いて説明する。
【0103】まず、図1に示した制御回路4は撮影者に
よりレリーズ釦の半押しがなされてスイッチSW1がオ
ンしたか否かを判定する(#201)。スイッチSW1
がオンしていなければこのステップで待機する。その
後、スイッチSW1がオンしたことを検知するとステッ
プ#202へ進み、測距装置1を駆動して測距動作を行
う。続くステップ#203では、上記測距動作の結果、
例えば被写界が非常に暗いあるいは被写体にコントラス
トが無い等で測距できなかった、つまりAFNGか否か
を判定し、AFNGでなければ直ちにステップ#206
へ進む。
【0104】一方、AFNGであった場合にはステップ
#204へ進み、制御回路4は図13(a)におけるL
ED1を選択し、AF補助光用照明として照明電流I1
にて該LED1を点灯させる。そのAF補助光用照明の
配光は、図13(b)の14のようになり、撮影画面上
では図14の14に示すAF補助光用照明配光エリアの
ように、測距エリア11を含んだ配光となる。そして、
ステップ#205へ進み、再度測距動作を行い、ステッ
プ#206へ進む。
【0105】ステップ#206へ進むと、一連の撮影準
備動作を行う。この撮影準備動作については公知の技術
であり、本発明に直接関係しないので詳細な説明は省略
する。次のステップ#207では、一連の撮影準備動作
の結果よりストロボ撮影か否か、すなわち撮影時にスト
ロボ発光を必要とするか否かを判定し、ストロボ発光が
必要でなければステップ#209へ進むが、必要である
場合はステップ#208へ進み、図13(a)における
LED1,LED2,LED3を選択し、赤目緩和用照
明として照明電流I2にて、これらLED1,LED
2,LED3を点灯させる。この実施の形態では、LE
D1,LED2,LED3の同時全点灯にて赤目緩和用
照明の配光エリアをカバーしているものとする。
【0106】次のステップ#209では、撮影者により
レリーズ釦の半押しが解除されてスイッチSW1がオフ
していないかの判定を行い、該スイッチSW1がオフし
ていた場合はステップ#210へ進み、赤目緩和用照明
を消灯して、一連の動作を終了する。
【0107】また、上記スイッチSW1がオンのままで
あればステップ#211へ進み、今度は撮影者によりレ
リーズ釦の全押しがなされてスイッチSW2がオンして
いるかの判定を行う。もし該スイッチSW2がオンして
いなければステップ#209へ戻り、再びスイッチSW
1の状態を調べる。以下、スイッチSW1がオンであ
り、スイッチSW2がオフの間は、赤目緩和用照明の為
に照明装置2を点灯させながら該スイッチSW2がオン
するのを待機する。
【0108】その後、前記スイッチSW2がオンしたこ
とを検知するとステップ#211からステップ#212
へ進み、前記赤目緩和用照明を消灯し、続くステップ#
21#にて、レンズ繰り出し・シャッタ制御・一駒巻上
げ(或いはデジタルカメラの場合には撮像データの記
憶)等の一連の撮影動作を行い、一連の動作を終了す
る。なお、前記撮影動作については公知の技術であり、
本発明に直接関係しないのでその詳細な説明は省略す
る。
【0109】次に、図14に示す撮影エリア10内の、
Aの位置あるいはB,Cの位置の明るさに関して、図1
6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0110】スイッチSW1がオンされ、図15のステ
ップ#204へ進むと、AF補助光用照明としてLED
1が点灯する。その際にAの位置はSaの明るさとなる
が、B,Cの各位置では、LED2およびLED3が非
点灯状態なので明るさは変化しない。
【0111】次に、ステップ#208へ動作が進むと、
赤目緩和用照明としてLED1,LED2,LED3が
点灯する。その際にAの位置はSa’、Bの位置はS
b’、Cの位置はSc’の明るさとなる。
【0112】以上のように、本発明の実施の第6の形態
によれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラスト
が無い為に測距動作中にAF補助光用照明を行い、か
つ、ストロボ撮影に先立って赤目現象を抑える赤目緩和
用照明(同じ撮影準備動作中(つまり測距動作に続け
て)を行う場合、一つの照明装置内の複数の発光素子に
対して、AF補助光用照明時と赤目緩和用照明時で選択
する発光素子およびその数を変えることのみで、適切な
タイミング(従来の様に可動部材を動かす等の時間的な
タイミングロスを無くす、もしくは軽減できるので)で
必要な明るさの配光パターンの各照明をリアルタイムに
行うことが可能となる。よって、従来の様にメカニカル
な可動部を用いる必要もなくなり、スペース的にもコス
ト的にも非常に有利なものとなる。
【0113】なお、この実施の第6の形態では、照明装
置に三つの発光素子を有する例を示しているが、本発明
はこれに限定されるものではない。さらに多くの発光素
子を同一照明装置内に具備して、赤目緩和動作時とAF
補助光動作時でその数を変えることによっても同様の効
果を得る事ができる。
【0114】また、図13に示した様に、発光素子はそ
れぞればらばらのものを同一パッケージ内に収納してい
るが、これをモノリシックで同一半導体素子上に集積し
ても同様の効果を得る事ができる。
【0115】(実施の第7の形態)次に、上記図13の
照明装置とは一部の構成が異なる照明装置を有する本発
明の実施の第7の形態に係るカメラについて説明する。
【0116】図17に示す実施の第7の形態も、上記実
施の第6の形態と同様、複数の発光素子を用いて、その
配光特性を変える構成のものである。
【0117】図17(a)において、41はクリアモー
ルド等で構成された発光ダイオード等のドーム40を含
んだ透明樹脂パッケージ、42(42−4,42−5,
42−6)は電流を流すことによって発光する発光素子
であり、この例では三つの発光素子の一例であるLED
4(42−4),LED5(42−5),LED6(4
2−6)で構成されている。これらのLED4,LED
5,LED6はそれぞれ独立に点灯/消灯が可能とす
る。また、LED4は、LED5,LED6に対して奥
まった位置に配置される。
【0118】図17(b)は、図17(a)のように構
成された発光手段の配光を表している。
【0119】LED4が発光した場合には、赤目緩和用
照明の配光は13−4に示す状態となる。なお、AF補
助光用照明の配光は、赤目緩和用照明配光は13−4と
同様であり、14’で示している。また、LED5が発
光した場合には、赤目緩和用照明の配光は13−5で示
された状態となり、LED6が発光した場合には、赤目
緩和用照明の配光は13−6で示された状態となる。
【0120】LED4は奥まった位置に配置されている
為、その配光は図17(b)に示すように、図13
(b)の13−1より狭くなり、LED4,LED5は
前面に配置されているので、その配光は、図13(b)
の13−2,13−3よりも広くなるようドーム光学系
に対して配置されている。
【0121】図18は、図13の構成の照明装置を用い
た場合における、撮影レンズから見た被写体側、あるい
はファインダを覗いた時の、撮影画面とストロボ配光、
赤目緩和用照明の配光、AF補助光用照明の配光、測距
エリア等の関係を説明する為の図である。
【0122】図18において、10は撮影画面に相当す
る撮影エリアであり、その中心部に測距エリア11が位
置する。そして、10は撮影画面に相当する撮影エリア
であり、その中心部に測距エリア11が位置する。そし
て、LED4が発光した場合には、13−4(14’)
で示されたエリアが照明され、LED5が発光した場合
には、13−5で示されたエリアが照明され、LED6
が発光した場合には、13−6で示されたエリアが照明
される。
【0123】図17(b)で示したように、13−4
(14’)の配光は狭く且つあかるくなり、13−5,
13−6の配光は広くぼやけたようになっている。
【0124】なお、カメラの動作は、上記実施の第6の
形態における図15のステップ#204でのLED1が
LED4に、ステップ#208のLED1,LED2,
LED3がLED4,LED5,LED6に、それぞれ
変更される点以外は同様であるので、その詳細は省略す
る。
【0125】次に、図18に示す撮影エリア10内の、
Aの位置あるいはB,Cの位置の明るさに関して、図1
9のタイミングチャートを用いて説明する。
【0126】スイッチSW1がオンされ、図15のステ
ップ#204へ進むと、AF補助光用照明としてLED
4が点灯する。その際にAの位置はSaの明るさとなる
が、B,Cの各位置では、LED5およびLED6が非
点灯状態なので明るさは変化しない。
【0127】次に、ステップ#208へ動作が進むと、
赤目緩和用照明としてLED4,LED5,LED6が
点灯する。その際にAの位置はSa’、Bの位置はS
b’、Cの位置はSc’の明るさとなる。これらの明る
さは Sa=Sa’,Sa’>Sb’,Sb’=Sc’ となる。
【0128】以上のように、上記の実施の第7の形態に
よれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラストが
無い為に測距動作中にAF補助光用照明を行い、かつ、
ストロボ撮影に先立って赤目現象を抑える赤目緩和用照
明(同じ撮影準備中に(つまり測距動作に続けて)行わ
れる)を行う場合、一つの照明装置内の複数の発光素子
に対して、AF補助光用照明時と赤目緩和用照明時で選
択する発光素子およびその数を変えることのみで、適切
なタイミング(従来の様に可動部材を動かす等の時間的
なタイミングロスを無くす、もしくは軽減できるので)
で必要な明るさの配光パターンの各照明をリアルタイム
に行うことが可能となる。よって、従来の様にメカニカ
ルな可動部を用いる必要もなくなり、スペース的にもコ
スト的にも非常に有利なものとなる。
【0129】なお、この実施の第7の形態では、照明装
置に三つの発光素子を有する例を示しているが、本発明
はこれに限定されるものではない。さらに多くの発光素
子を同一照明装置内に具備して、赤目緩和動作時とAF
補助光動作時でその数を変えることによっても同様の効
果を得る事ができる。
【0130】また、図17に示した様に、発光素子はそ
れぞればらばらのものを同一パッケージ内に収納してい
るが、これをモノリシックで同一半導体素子上に集積し
ても同様の効果を得る事ができる。
【0131】更に、LED5,LED6の配光を更に広
くし、赤目緩和用照明の際に、LED4を点灯させない
ようにしても同様の効果を得ることができる。
【0132】さらに、AF補助光動作時のLED4の照
明電流を大きくすることで、更に測距能力を向上させる
こともできる。
【0133】なお、上記実施の第7の形態における赤目
緩和用照明とAF補助光用照明との輝度差を、照明電流
I1,I2を変えたり、更には光学系の形状を変えるこ
とにより、以下のようにする。
【0134】 赤目緩和用照明の有効到達距離より
も、AF補助光用照明による測距可能距離の方がより遠
くになるように、前記各照明の輝度を設定する。
【0135】 ストロボ撮影可能到達距離よりも、A
F補助光用照明による測距可能距離の方がより遠くにな
るように、前記各照明の輝度を設定する。
【0136】 赤目緩和用照明輝度よりもAF補助光
用照明の輝度を少なくとも2倍以上に設定する。
【0137】これらのいずれかが成り立つように設定す
ることが望ましい。
【0138】(実施の第8の形態)次に、本発明の実施
の第8の形態に係るカメラについて説明する。この実施
の第8の形態における照明装置は、上記実施の第6の形
態における図13と同様のものであり、複数の発光素子
を用いてその配光特性を変える構成のものである。ま
た、この実施の第8の形態におけるカメラは多点測距機
能を有しているものとする。
【0139】図20は、図13の構成の照明装置を用い
た場合における、撮影レンズから見た被写体側、あるい
はファインダを覗いた時の、撮影画面とストロボ配光、
赤目緩和用照明の配光、AF補助光用照明の配光、複数
の測距エリア等の関係を説明する為の図である。
【0140】図20において、10は撮影画面に相当す
る撮影エリアであり、その中心部およびその左右に測距
エリア11−1,11−2,11−3が位置する。そし
て、発光手段として、図13に示すLED1が発光した
場合には、13−1(14−1)で示されたエリアが照
明され、LED2が発光した場合には、13−2(14
−2)で示されたエリアが照明され、LED3が発光し
た場合には、13−3(14−3)で示されたエリアが
照明される。これらの照明エリアはそれぞれ複数の測距
エリアに対応している。
【0141】次に、撮影エリア10内のAの位置あるい
はB,Cの位置の明るさに関して、図21のタイミング
チャートを用いて説明する。
【0142】スイッチSW1がオンされ、ステップ#2
04へ進むと、AF補助光用照明として中央測距のタイ
ミングにてLED1が点灯し、左側測距のタイミングに
てLED2が点灯し、右側測距のタイミングにてLED
3が点灯する。それらは多点測距のタイミングに応じて
順番に点灯してゆく次に、ステップ#208へ動作が進
むと、赤目緩和用照明として、LED1,LED2,L
ED3が同時に点灯する。
【0143】以上のように、上記の実施の第8の形態に
よれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラストが
無い為に測距動作中にAF補助光用照明を行い、かつ、
ストロボ撮影に先立って赤目現象を抑える赤目緩和用照
明(同じ撮影準備動作中に(つまり測距動作に続けて)
行われることになる)を行う場合、一つの照明装置内の
複数の発光素子に対して、AF補助光用照明時と赤目緩
和用照明時で選択する発光素子およびその数を変えるこ
とのみで、適切なタイミング(従来の様に可動部材を動
かす等の時間的なタイミングロスを無くす、もしくは軽
減できるので)でリアルタイムにしかも複数の測距点に
必要な配光角で照射することが可能となる。よって、従
来の様にメカニカルな可動部を用いる必要もなくなり、
スペース的にもコスト的にも非常に有利なものとなる。
【0144】なお、この実施の第8の形態では、照明装
置に三つの発光素子を有する例を示しているが、本発明
はこれに限定されるものではない。さらに多くの発光素
子を同一照明装置内に具備して、赤目緩和動作時とAF
補助光動作時でその数を変えることによっても同様の効
果を得る事ができる。
【0145】また、図13に示した様に、発光素子はそ
れぞればらばらのものを同一パッケージ内に収納してい
るが、これをモノリシックで同一半導体素子上に集積し
ても同様の効果を得る事ができる。
【0146】また、多点測距時のAF補助光用照明をそ
れぞれの測距エリアに対応した測距を行う場合にのみ点
灯させているが、これを測距中は全測距エリア点灯させ
ても同様の効果を得る事ができる。
【0147】(実施の第9の形態)次に、本発明の実施
の第9の形態に係るカメラについて説明する。この実施
の第9の形態における照明装置は、上記実施の第6の形
態等よりも更に多くの発光素子を用いてその配光特性を
変える構成のものである。また、この実施の第9の形態
におけるカメラは、多点測距機能及びスーム機能(撮影
レンズの焦点距離を可変する機能)を有しているものと
する。
【0148】図22(a)において、41はクリアモー
ルド等で構成された発光ダイオード等のドーム40を含
んだ透明樹脂パッケージである。42は電流を流すこと
によって発光する発光素子であり、この例では五つの発
光素子の一例であるLED11(42−11),LED
12(42−12),LED13(42−13),LE
D14(42−14),LED15(42−15)で構
成されている。これらのLED11,LED12,LE
D13,LED14,LED15は、それぞれ独立に点
灯/消灯が可能とする。
【0149】図22(b)は、図22(a)のように構
成された発光手段の配光を表している。
【0150】発光手段として、LED11が発光した場
合には、13−11(14−11)で示された配光とな
り、LED12が発光した場合には、13−12(14
−12)で示された配光となり、LED13が発光した
場合には、13−13(14−13)で示された配光と
なり、LED14が発光した場合には、13−14(1
4−14)で示された配光となり、LED15が発光し
た場合には、13−15(14−15)で示された配光
となる。
【0151】図23は、図22(a)のように構成され
た照明装置を用いて、ズーム位置がWIDEの状態の時
の様子を示す。
【0152】図23(a)は、図22(b)の配光と同
じであるが、撮影レンズのズーム位置がWIDE状態な
ので、発光素子としては全体として広いエリアを照射す
るLED11,LED14,LED15を選択し、それ
らを用いてAF補助光動作および赤目緩和動作を行って
いる。
【0153】この選択された状態での挙動は、図13に
て、LED4をLED2に、LED5をLED3に、そ
れぞれ置き換えるのと全く同じ挙動となる為、それらの
動作を示すフローチャートやタイミングチャート及びそ
の動作説明は省略する。
【0154】図23(b)は、撮影レンズから見た被写
体側、あるいはファインダを覗いた時の図であり、WI
DE状態での撮影画面とストロボ配光、赤目緩和用照明
の配光、AF補助光用照明配光、複数の測距エリア等の
関係を説明する。
【0155】図23(b)において、10は撮影画面に
相当する撮影エリアであり、その中心部に測距エリア1
1−11および左側の測距エリア11−14、右側の測
距エリア11−15が位置する。発光手段として、LE
D11が発光した場合には、中央部は13−11(14
−11)で示されたエリアが照明され、LED14が発
光した場合には、左側の13−14(14−14)で示
されたエリアが照明され、LED15が発光した場合に
は、右側の13−15(14−15)で示されたエリア
が照明される。
【0156】これらのエリアは、撮影レンズの焦点距離
がWIDEである為、画角が広くなって、撮影画面に対
する照明装置の照射エリアは小さくなっている。
【0157】一方、図24は、図22のように構成され
た照明装置を用いて、ズーム位置がTELEの状態の時
の様子を示す。
【0158】図24(a)は、図23(b)の配光と同
じであるが、撮影レンズのズーム位置がTELE状態な
ので、発光素子としては全体として狭いエリアを照射す
るLED11,LED12,LED13を選択し、それ
らを用いてAF補助光動作および赤目緩和動作を行って
いる。
【0159】この選択された状態での挙動は、図11と
全く同じ挙動となる為、それらの動作を示すフローチャ
ートやタイミングチャート及びその動作説明は省略す
る。
【0160】図24(b)は、撮影レンズから見た被写
体側、あるいはファインダを覗いた時の図であり、TE
LE状態での撮影画面とストロボ配光、赤目緩和用照明
の配光、AF補助光用照明配光、複数の測距エリア等の
関係を説明する。
【0161】図24(b)において、10は撮影画面に
相当する撮影エリアであり、その中心部に測距エリア1
1−11および左側の測距エリア11−12、右側の測
距エリア11−13が位置する。発光手段42として、
LED11が発光した場合には、中央部は13−11
(14−11)で示されたエリアが照明され、LED1
2が発光した場合には、左側の13−12(14−1
2)で示されたエリアが照明され、LED13が発光し
た場合には、右側の13−13(14−13)で示され
たエリアが照明される。
【0162】これらのエリアは、撮影レンズの焦点距離
がTELEである為、画角が狭くなって、撮影画面に対
する照明装置の照射エリアは大きくなっている。
【0163】以上のように、上記の実施の第9の形態に
よれば、被写界が暗いもしくは被写体のコントラストが
無い為に測距動作中にAF補助光用照明を行い、かつ、
ストロボ撮影に先立って赤目現象を抑える赤目緩和用照
明(同じく撮影準備動作中に(つまり測距動作中に続け
て)行われることになる)を行う場合、一つの照明装置
内の複数の発光素子に対して、AF補助光用照明時と赤
目緩和用照明時で選択する発光素子およびその数を変え
ることのみで、適切なタイミング(従来の様に可動部材
を動かす等の時間的なタイミングロスを無くす、もしく
は軽減できるので)でリアルタイムにしかも複数の測距
点かつズームに応じた必要な配光角で照射することが可
能となる。よって、従来の様にメカニカルな可動部を用
いる必要もなくなり、スペース的にもコスト的にも非常
に有利なものとなる。
【0164】なお、上記の実施の第9の形態では、照明
装置に五つの発光素子を有する例を示しているが、本発
明はこれに限定されるものではない。撮影レンズの焦点
距離のズーム変化に応じた分の、さらに多くの発光素子
を同一照明装置内に具備して、赤目緩和動作時とAF補
助光動作時でその数を変えることによっても同様の効果
を得る事ができる。
【0165】また、図22に示した様に、発光素子はそ
れぞればらばらのものを同一パッケージ内に収納してい
るが、これをモノリシックで同一半導体素子上に集積し
ても同様の効果を得る事ができる。
【0166】また、撮影レンズのズーム位置がWIDE
の場合に、上記の実施の第9の形態では、中央と外側の
三つのLEDを選択しているが、すべてのLEDを選ん
でも同様の効果を得ることができる。また、その数を撮
影レンズのズーム位置に応じて増やしたり、減らしたり
することによっても、同様の効果を得ることができる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜6,1
6〜23の何れかに記載の発明によれば、複雑かつ大型
化する可動機構を用いず、撮影準備動作中に行われるこ
とになる補助光用と赤目緩和用の照明を一つの照明手段
により瞬時に切り換えて行うことができるカメラ用照明
装置又はカメラを提供できるものである。
【0168】また、請求項7〜15,23の何れかに記
載の発明によれば、複雑かつ大型化する可動機構を用い
ず、照明手段を駆動する為の出力信号を切り換えること
で、撮影準備動作中に行われることになる補助光用と赤
目緩和用の照明を一つの照明手段により、必要な輝度及
び配光にて行えるようにすることができるカメラ用照明
装置又はカメラを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラの主要部分
の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラにおい
て撮影画面に対する配光を示した図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第1の形態において照明配光に
係る部分の動作説明を助ける為のタイミングチャートで
ある。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにおい
て撮影画面に対する配光を示した図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態において照明配光に
係る部分の動作説明を助ける為のタイミングチャートで
ある。
【図7】本発明の実施の第3の形態に係るカメラにおい
て撮影画面に対する配光を示した図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態に係るカメラにおい
て撮影画面に対する配光を示した図である。
【図9】上記実施の第2〜第4の形態に係る照明装置の
構成と配光を示す図である。
【図10】本発明の実施の第5の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と配光の適正でない場合を説明
する為の図である。
【図11】本発明の実施の第5の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と適正な配光である場合を示す
図である。
【図12】本発明の実施の第5の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と配光の適正でない場合を説明
する為の図である。
【図13】本発明の実施の第6の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と配光を示す図である。
【図14】本発明の実施の第6の形態に係るカメラにお
いて撮影画面に対する配光を示した図である。
【図15】本発明の実施の第6の形態に係るカメラの主
要部分の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の第6の形態において照明配光
に係る部分の動作説明を助ける為のタイミングチャート
である。
【図17】本発明の実施の第7の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と配光を示す図である。
【図18】本発明の実施の第7の形態に係るカメラにお
いて撮影画面に対する配光を示した図である。
【図19】本発明の実施の第7の形態において照明配光
に係る部分の動作説明を助ける為のタイミングチャート
である。
【図20】本発明の実施の第8の形態に係るカメラにお
いて撮影画面に対する配光を示した図である。
【図21】本発明の実施の第8の形態において照明配光
に係る部分の動作説明を助ける為のタイミングチャート
である。
【図22】本発明の実施の第9の形態に係るカメラに具
備される照明装置の構成と配光を示す図である。
【図23】本発明の実施の第9の形態に係るカメラにお
いてWIDE時の撮影画面に対する配光を示した図であ
る。
【図24】本発明の実施の第9の形態に係るカメラにお
いてTELE時の撮影画面に対する配光を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 測距装置 2 照明装置 3 ストロボ装置 4 制御回路 10 撮影エリア 11 測距エリア 12 ストロボ配光 13 赤目緩和用照明配光 14 AF補助光用照明配光 20 ランプを構成するガラス部材 21 リード部材 22 フィラメント 23 光学系 24 光学系 30 発光ダイオード等を構成する透明樹脂 31 リード部材 32 発光素子 40 ドーム 41 発光ダイオード等透明樹脂パッケージ 42 発光素子

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離に関する情報を検出する測距エリア
    に対応するエリアを照明する補助光用照明、および、ス
    トロボ撮影に先立って撮影画面エリアに位置する被写体
    に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照明に兼用
    される照明手段と、該照明手段を制御する制御手段とを
    有し、 前記制御手段は、前記補助光用照明時と前記赤目緩和用
    照明時とで前記照明手段を駆動する為の出力信号を切り
    換え、前記補助光用照明時の輝度と前記赤目緩和用照明
    時の輝度を異ならせることを特徴とするカメラ用照明装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記補助光用照明時と
    前記赤目緩和用照明時とで前記照明手段の駆動電流の値
    を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ
    用照明装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記補助光用照明時の
    駆動電流値を、前記赤目緩和用照明時の駆動電流値より
    も大きくして、前記補助光用照明の輝度よりも前記赤目
    緩和用照明の輝度を高くすることを特徴とする請求項2
    に記載のカメラ用照明装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記補助光用照明時の
    駆動電流値を、前記赤目緩和用照明時の駆動電流値より
    も大きくして、前記赤目緩和用照明の到達距離よりも前
    記補助光用照明の到達距離を遠くなるようにすることを
    特徴とする請求項2に記載のカメラ用照明装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記補助光用照明の輝
    度が前記赤目緩和用照明の輝度よりも少なくとも2倍以
    上となるように、前記各照明時の駆動電流の値を設定す
    ることを特徴とする請求項2に記載のカメラ用照明装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、ストロボ撮影可能距離
    よりも、前記補助光用照明の到達距離が遠くになるよう
    に、前記補助光用照明時の駆動電流を設定することを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載のカメラ用照明装
    置。
  7. 【請求項7】 距離に関する情報を検出する測距エリア
    に対応するエリアを照明する補助光用照明、および、ス
    トロボ撮影に先立って撮影画面エリアに位置する被写体
    に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照明に兼用
    される照明手段と、該照明手段を制御する制御手段とを
    有し、 前記補助光用照明と前記赤目緩和用照明は、それぞれ輝
    度が異なるような配光パターンにて投射されることを特
    徴とするカメラ用照明装置。
  8. 【請求項8】 前記測距エリアに対応するエリアへの前
    記補助光用照明の輝度を、前記測距エリアに対応するエ
    リアを除いた撮影エリアに対応したエリアへの前記赤目
    緩和用照明の輝度に対して、高くなるような配光パター
    ンとすることを特徴とする請求項7に記載のカメラ用照
    明装置。
  9. 【請求項9】 前記測距エリアに対応するエリアへの前
    記補助光用照明の到達距離が、前記測距エリアに対応す
    るエリアを除いた撮影エリアに対応したエリアへの前記
    赤目緩和用照明の到達距離よりも遠くになるような配光
    パターンとすることを特徴とする請求項7に記載のカメ
    ラ用照明装置。
  10. 【請求項10】 距離に関する情報を検出する測距エリ
    アに対応するエリアの一部を照明する補助光用照明、お
    よび、ストロボ撮影に先立って撮影画面エリアに位置す
    る被写体に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照
    明に兼用される照明手段と、該照明手段を制御する制御
    手段とを有し、 前記補助光用照明と前記赤目緩和用照明は、それぞれ輝
    度が異なるような配光パターンにて投射されることを特
    徴とするカメラ用照明装置。
  11. 【請求項11】 前記測距エリアに対応するエリアの一
    部への前記補助光用照明の輝度を、前記測距エリアに対
    応するエリアの一部を除いた撮影エリアに対応したエリ
    アへの前記赤目緩和用照明の輝度に対して、高くなるよ
    うな配光パターンとすることを特徴とする請求項10に
    記載のカメラ用照明装置。
  12. 【請求項12】 前記補助光用照明の輝度は、前記赤目
    緩和用照明の輝度よりも少なくとも2倍以上であること
    を特徴とする請求項7、8、10又は11に記載のカメ
    ラ用照明装置。
  13. 【請求項13】 ストロボ撮影可能距離よりも、前記補
    助光用照明の到達距離が遠くになるような配光パターン
    に設定されることを特徴とする請求項9に記載のカメラ
    用照明装置。
  14. 【請求項14】 前記照明手段は、発光素子と、該発光
    素子よりの光を投射する光学系とを有し、 前記光学系は、前記補助光用照明として集光させる集光
    部分と、該集光部分よりも集光作用が小さく、前記赤目
    緩和用照明として大まかに集光させる集光部分とを有す
    る構造をしており、これらの集光部分にて、前記各照明
    の輝度が異なるような配光パターンとすることを特徴と
    する請求項4〜13の何れかに記載のカメラ用照明装
    置。
  15. 【請求項15】 前記照明手段は、発光素子と、該発光
    素子よりの光を投射するドーム形状の集光部材とを有
    し、 前記発光素子と前記集光部材との位置関係を、前記補助
    光用照明がなされる際の集光作用に対して、前記赤目緩
    和用照明がなされる際の集光作用が小さくなるな位置関
    係にして、前記各照明の輝度が異なるような配光パター
    ンとすることを特徴とする請求項4〜13の何れかに記
    載のカメラ用照明装置。
  16. 【請求項16】 距離に関する情報を検出する測距エリ
    アに対応するエリアを照明する補助光用照明、および、
    ストロボ撮影に先立って撮影画面エリアに位置する被写
    体に向けて赤目現象を緩和する為の赤目緩和用照明に兼
    用される照明手段と、該照明手段を制御する制御手段と
    を有し、 前記照明手段は複数の発光素子を有し、該複数のうちの
    所定の発光素子を用いることで、前記補助光用照明を行
    い、前記複数の発光素子全てもしくはその一部を用いる
    ことで、前記赤目緩和用照明を行い、それぞれの照明の
    輝度が異なるような配光パターンとすることを特徴とす
    るカメラ用照明装置。
  17. 【請求項17】 前記赤目緩和用照明の配光角を、前記
    補助光用照明の配光角よりも広くしたことを特徴とする
    請求項16に記載のカメラ用照明装置。
  18. 【請求項18】 前記補助光用照明を行う前記発光素子
    に対する駆動電流の値を、前記赤目緩和用照明を行う前
    記発光素子に対する駆動電流の値よりも大きくすること
    を特徴とする請求項16又は17に記載のカメラ用照明
    装置。
  19. 【請求項19】 距離に関する情報を検出する複数の測
    距エリアのうちの、選択される測距エリアに対応するエ
    リアを照明する補助光用照明、および、ストロボ撮影に
    先立って、前記複数のうちの選択される測距エリアに対
    応するエリアに位置する被写体に向けて赤目現象を緩和
    する為の赤目緩和用照明に兼用して用いられる照明手段
    と、該照明手段を制御する制御手段とを有し、 前記照明手段は、前記複数の測距エリアそれぞれに対応
    するエリアに対して前記各照明を行う、前記測距エリア
    の数よりも少ない複数の発光素子を有し、前記制御手段
    は、前記複数の発光素子の中より、選択される測距エリ
    アに対応するエリアを照明する為の発光素子を選択する
    ことを特徴とするカメラ用照明装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、選択された前記測距
    エリアにて測距動作が行われる期間のみ、選択した前記
    発光素子により前記補助光用照明を行うことを特徴とす
    る請求項19に記載のカメラ用照明装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、撮影レンズの焦点距
    離に応じて選択される測距エリアに対応した発光素子
    を、複数の中より選択することを特徴とする請求項20
    又は21に記載のカメラ用照明装置。
  22. 【請求項22】 前記複数の発光素子は、同一のチップ
    上に構成されていることを特徴とする請求項16〜21
    の何れかに記載のカメラ用照明装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜21の何れかに記載のカメ
    ラ用照明装置を具備したことを特徴とするカメラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006243003A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 撮像装置
JP2007047544A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Fujifilm Holdings Corp ストロボ装置
JP2008040145A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte Ltd オートフォーカス用補助光源のレンズおよび補助光源装置
JP2009265112A (ja) * 2008-04-02 2009-11-12 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 撮像装置及びプログラム

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