JP2003238928A - 粘接着性組成物 - Google Patents

粘接着性組成物

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JP2003238928A JP2002042078A JP2002042078A JP2003238928A JP 2003238928 A JP2003238928 A JP 2003238928A JP 2002042078 A JP2002042078 A JP 2002042078A JP 2002042078 A JP2002042078 A JP 2002042078A JP 2003238928 A JP2003238928 A JP 2003238928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、粘着力等の粘着特性のバラ
ンスに優れ、また高温加熱下における溶融粘度安定性に
優れた粘接着性組成物を提供する。 【解決手段】 共役ジエンとビニル芳香族化合物からな
る共重合体に、水素を添加してなる水添共重合体(1)
であり、(a)水添共重合体中のビニル芳香族化合物の
含有量が50重量%を越え、90重量%以下、(b)水
添共重合体中のビニル芳香族化合物重合体ブロックの量
が40重量%以下、(c)水添共重合体の重量平均分子
量が5万〜100万、(d)水添共重合体中の共役ジエ
ン化合物に基づく二重結合の75%以上が水添されてい
る水添共重合体(1)100質量部及び粘着付与剤
(2)20〜400質量部からなる粘接着性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着力等の粘着特性のバ
ランスに優れ、また高温加熱下における溶融粘度安定性
に優れた粘接着性組成物に関し、更に詳しくは、特定の
水添共重合体と粘着付与剤からなる粘接着性組成物に関
する。また、本発明は特定の水添共重合体と粘着付与剤
からなる粘接着性組成物からなる粘接着剤層を有する粘
着性テープ、粘着性シートまたはフィルム、粘着性ラベ
ル、表面保護シートまたはフィルムに関する。更に本発
明は特定の水添共重合体と粘着付与剤からなる粘接着性
組成物を含有する接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホットメルト型の接着剤が、環境
汚染、労働環境の観点から広く使用されるようになって
きている。ホットメルト型接着剤のベースポリマーとし
てはビニル芳香族炭化水素−共役ジエン系ブロック共重
合体(SBS)が広く使用されている。例えば、特公昭
44−17037号公報、特公昭56−49958号公
報にはかかるブロック共重合体を用いた粘接着剤組成物
が開示されている。また、特開昭64−81877号公
報、特開昭61−278578号公報や「接着」(第3
2卷1号、27頁(’88))にはトリブロック共重合
体とジブロック共重合体よりなる接着剤組成物が開示さ
れている。さらに、特公平5−69874号公報にはビ
ニル芳香族炭化水素と共役ジエン系化合物とのブロック
共重合体を特定水添したブロック共重合体と粘着付与剤
との組成物が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報等には本発明で使用する水添共重合体は具体的に開
示されていない。このような背景の下、本発明は新規な
水添共重合体を用い、粘接着性等のバランス性能に加え
て、高温加熱下における溶融粘度安定性に優れた粘接着
性組成物を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、共役ジエン
とビニル芳香族化合物からなる共重合体に、水素を添加
してなる水添共重合体を使用した粘接着性組成物におい
て、特定のビニル芳香族化合物含有量を有し、しかもビ
ニル芳香族化合物重合体ブロックの含有量が特定の範囲
にある水添共重合体と粘着付与剤からなる粘接着性組成
物が粘接着特性のバランス性能に優れることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち本発明は、共役ジエンとビニル芳香族
化合物からなる共重合体に、水素を添加してなる水添共
重合体(1)であり、(a)水添共重合体中のビニル芳
香族化合物の含有量が50重量%を越え、90重量%以
下、(b)水添共重合体中のビニル芳香族化合物重合体
ブロックの量が40重量%以下、(c)水添共重合体の
重量平均分子量が5万〜100万、(d)水添共重合体
中の共役ジエン化合物に基づく二重結合の75%以上が
水添されている 水添共重合体(1) 100重量部 及び粘着付与剤(2) 20〜400重量部 からなる粘接着性組成物を提供するものである。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明の成
分(1)の水添共重合体は、共役ジエンとビニル芳香族
化合物からなる共重合体に、水素を添加してなる水添共
重合体である。本発明において、水添共重合体中のビニ
ル芳香族化合物の含有量は50重量%を越え、90重量
%以下、好ましくは60重量%越え、88重量%以下、
更に好ましくは62〜86重量%である。ビニル芳香族
化合物の含有量が本発明で規定する範囲のものを使用す
ることは、粘着力等の粘着特性のバランスに優れた組成
物を得るために必要である。なお本発明において、水添
共重合体中のビニル芳香族化合物の含有量は、水素添加
前の共重合体中のビニル芳香族化合物含有量で把握して
も良い。
【0007】本発明で使用する水添共重合体において、
ビニル芳香族化合物重合体ブロックの含有量は該共重合
体中40重量%以下、好ましくは3〜40重量%、更に
好ましくは5〜35重量%である。本発明の粘接着性組
成物を得る上で、粘着性に優れたものが好ましい場合、
ビニル芳香族化合物重合体ブロックは10重量%未満、
好ましくは8重量%未満、更に好ましくは5重量%未満
であることが推奨される。また、本発明の粘接着性組成
物を得る上で、水添共重合体として耐ブロッキング性に
優れたものが好ましい場合、ビニル芳香族化合物重合体
ブロックは10〜40重量%、好ましくは13〜37重
量%、更に好ましくは15〜35重量%であることが推
奨される。
【0008】ビニル芳香族化合物重合体ブロックが40
重量%を超える場合は、組成物の粘着性が劣るため好ま
しくない。ビニル芳香族化合物重合体ブロックの含有量
の測定は、例えば四酸化オスミウムを触媒として水素添
加前の共重合体をターシャリーブチルハイドロパーオキ
サイドにより酸化分解する方法(I.M.KOLTHO
FF,etal.,J.Polym.Sci.1,42
9(1946)に記載の方法)により得たビニル芳香族
炭化水素重合体ブロック成分の重量(但し平均重合度が
約30以下のビニル芳香族炭化水素重合体成分は除かれ
ている)を用いて、次の式から求めることができる。
【0009】ビニル芳香族炭化水素のブロック重量(重
量%)=(水素添加前の共重合体中のビニル芳香族炭化
水素重合体ブロック重量/水素添加前の共重合体の重
量)×100 なお、本発明において水添共重合体におけるビニル芳香
族化合物のブロック率(ブロック率とは、該共重合体中
の全ビニル芳香族化合物量に対するビニル芳香族化合物
重合体ブロックの含有量の割合をいう)は、50重量%
以下、好ましくは20重量%以下、更に好ましくは18
重量%以下であることが、より柔軟性の良好な組成物を
得る上で推奨される。
【0010】本発明の水添共重合体の重量平均分子量
は、軟化点の観点から5万以上、溶解性及び粘接着性組
成物の溶融粘度の観点から100万以下であり、好まし
くは10〜80万、更に好ましくは13〜50万であ
る。ビニル芳香族化合物のブロック含有量が10〜40
重量%の水添共重合体を使用する場合、その重量平均分
子量は10万を越え50万未満、好ましくは13万〜4
0万、更に好ましくは15万〜30万であることが推奨
される。本発明において、水添共重合体の分子量分布
は、粘接着性のバランスの点で、1.5〜5.0が好ま
しく、より好ましくは1.6〜4.5、更に好ましくは
1.8〜4であることが推奨される。
【0011】本発明で使用する水添共重合体は共役ジエ
ンとビニル芳香族化合物からなる共重合体の水素添加物
であり、耐候性の観点から共重合体中の共役ジエン化合
物に基づく二重結合の75%以上、好ましくは85%以
上、更に好ましくは90%以上、特に好ましくは92%
以上が水添されている。本発明において、水添共重合体
の構造は特に制限はなく、いかなる構造のものでも使用
できるが、特に推奨されるものは、下記a〜eの一般式
から選ばれる少なくとも一つの構造を有する共重合体の
水素添加物である。本発明で使用する水添共重合体は、
下記一般式で表される構造を有する共重合体の水素添加
物からなる任意の混合物でもよい。また、水添共重合体
にビニル芳香族化合物重合体が混合されていても良い。
【0012】 a S b S−H c S−H−S d (S−H)m−X e (S−H)n−X−(H)p (ここで、Sは共役ジエンとビニル芳香族化合物とのラ
ンダム共重合体ブロックであり、Hはビニル芳香族化合
物重合体ブロックである。mは2以上の整数であり、n
及びpは1以上の整数である。Xはカップリング剤残基
を示す。)
【0013】一般式において、ランダム共重合体ブロッ
クS中のビニル芳香族炭化水素は均一に分布していて
も、またはテーパー状に分布していてもよい。また該共
重合体ブロックSには、ビニル芳香族炭化水素が均一に
分布している部分及び/又はテーパー状に分布している
部分がそれぞれ複数個共存していてもよい。また、mは
2以上、好ましくは2〜10の整数であり、n及びpは
1以上、好ましくは1〜10の整数である。
【0014】また、本発明において、水素添加前の共重
合体鎖中におけるビニル結合含量の最大値と最小値との
差が10%未満、好ましくは8%以下、更に好ましくは
6%以下であることが推奨される。共重合体鎖中のビニ
ル結合は、均一に分布していてもテーパー状に分布して
いても良い。ここで、ビニル結合含量の最大値と最小値
との差とは、重合条件、すなわちビニル量調整剤の種
類、量及び重合温度で決定されるビニル量の最大値と最
小値である。
【0015】共役ジエン重合体鎖中のビニル結合含量の
最大値と最小値との差は、例えば共役ジエンの重合時又
は共役ジエンとビニル芳香族化合物の共重合時の重合温
度によって制御することができる。第3級アミン化合物
またはエーテル化合物のようなビニル量調整剤の種類と
量が一定の場合、重合中のポリマ−鎖に組み込まれるビ
ニル結合含量は、重合温度によって決まる。従って、等
温で重合した重合体はビニル結合が均一に分布した重合
体となる。これに対し、昇温で重合した重合体は、初期
(低温で重合)が高ビニル結合含量、後半(高温で重
合)が低ビニル結合含量といった具合にビニル結合含量
に差のある重合体となる。かかる構造を有する共重合体
に、水素を添加することにより特異構造の水添共重合体
が得られる。
【0016】本発明において、ビニル芳香族化合物の含
有量は、紫外分光光度計、赤外分光光度計や核磁気共鳴
装置(NMR)等を用いて知ることができる。また、ビ
ニル芳香族化合物重合体ブロックの量は、前述したKO
LTHOFFの方法等で知ることができる。水素添加前
の共重合体中の共役ジエンに基づくビニル結合含量は、
赤外分光光度計(例えば、ハンプトン法)や核磁気共鳴
装置(NMR)等を用いて知ることができる。また、水
添共重合体の水添率は、赤外分光光度計や核磁気共鳴装
置(NMR)等を用いて知ることができる。また、本発
明において、水添共重合体の分子量は、ゲルパーミュエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)による測定を行
い、クロマトグラムのピークの分子量を、市販の標準ポ
リスチレンの測定から求めた検量線(標準ポリスチレン
のピーク分子量を使用して作成)を使用して求めた重量
平均分子量である。水添共重合体の分子量分布は、同様
にGPCによる測定から求めることができる。
【0017】本発明において共役ジエンは1対の共役二
重結合を有するジオレフィンであり、例えば1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレ
ン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘキサジエンなどであるが、特に一般的なもの
としては1,3−ブタジエン、イソプレンが挙げられ
る。これらは一種のみならず二種以上を使用してもよ
い。また、ビニル芳香族化合物としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニ
ルベンゼン、1,1−ジフェニルエチレン、N,N−ジ
メチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル
−p−アミノエチルスチレン等があげられ、これらは一
種のみならず二種以上を使用してもよい。
【0018】本発明において、水素添加前の共重合体に
おいて共役ジエン部分のミクロ構造(シス、トランス、
ビニルの比率)は、後述する極性化合物等の使用により
任意に変えることができ、特に制限はない。一般的に共
役ジエンとして1,3−ブタジエンを使用した場合に
は、1,2−ビニル結合は5〜80%、好ましくは10
〜60%、共役ジエンとしてイソプレンを使用した場合
又は1,3−ブタジエンとイソプレンを併用した場合に
は、1,2−ビニル結合と3,4−ビニル結合の合計量
は一般に3〜75%、好ましくは5〜60%であること
が推奨される。なお、本発明においては、1,2−ビニ
ル結合と3,4−ビニル結合の合計量(但し、共役ジエ
ンとして1,3−ブタジエンを使用した場合には、1,
2−ビニル結合量)をビニル結合量と呼ぶ。
【0019】本発明において、水素添加前の共重合体
は、例えば、炭化水素溶媒中で有機アルカリ金属化合物
等の開始剤を用いてアニオンリビング重合により得られ
る。炭化水素溶媒としては、例えばn−ブタン、イソブ
タン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n
−オクタンの如き脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、
シクロヘプタン、メチルシクロヘプタンの如き脂環式炭
化水素類、また、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼンの如き芳香族炭化水素である。
【0020】また、開始剤としては、一般的に共役ジエ
ン化合物及びビニル芳香族化合物に対しアニオン重合活
性があることが知られている脂肪族炭化水素アルカリ金
属化合物、芳香族炭化水素アルカリ金属化合物、有機ア
ミノアルカリ金属化合物等が含まれ、アルカリ金属とし
てはリチウム、ナトリウム、カリウム等である。好適な
有機アルカリ金属化合物としては、炭素数1から20の
脂肪族および芳香族炭化水素リチウム化合物であり、1
分子中に1個のリチウムを含む化合物、1分子中に複数
のリチウムを含むジリチウム化合物、トリリチウム化合
物、テトラリチウム化合物が含まれる。
【0021】具体的にはn−プロピルリチウム、n−ブ
チルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブ
チルリチウム、n−ペンチルリチウム、n−ヘキシルリ
チウム、ベンジルリチウム、フェニルリチウム、トリル
リチウム、ジイソプロペニルベンゼンとsec−ブチル
リチウムの反応生成物、さらにジビニルベンゼンとse
c−ブチルリチウムと少量の1,3−ブタジエンの反応
生成物等があげられる。
【0022】さらに、米国特許5,708,092号明
細書に開示されている1−(t−ブトキシ)プロピルリ
チウムおよびその溶解性改善のために1〜数分子のイソ
プレンモノマーを挿入したリチウム化合物、英国特許
2,241,239号明細書に開示されている1−(t
−ブチルジメチルシロキシ)ヘキシルリチウム等のシロ
キシ基含有アルキルリチウム、米国特許5,527,7
53号明細書に開示されているアミノ基含有アルキルリ
チウム、ジイソプロピルアミドリチウムおよびヘキサメ
チルジシラジドリチウム等のアミノリチウム類も使用す
ることができる。
【0023】本発明において有機アルカリ金属化合物を
重合開始剤として共役ジエン化合物とビニル芳香族化合
物を共重合する際に、重合体に組み込まれる共役ジエン
化合物に起因するビニル結合(1,2または3,4結
合)の含有量の調整や共役ジエン化合物とビニル芳香族
化合物とのランダム共重合性を調整するために、調整剤
として第3級アミン化合物またはエーテル化合物を添加
することができる。第3級アミン化合物としては一般式
R1R2R3N(ただしR1、R2、R3は炭素数1か
ら20の炭化水素基または第3級アミノ基を有する炭化
水素基である)の化合物である。
【0024】たとえば、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N−エチルピペリジン、N−メチルピロリジン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、
1,2−ジピペリジノエタン、トリメチルアミノエチル
ピペラジン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチル
エチレントリアミン、N,N’−ジオクチル−p−フェ
ニレンジアミン等である。
【0025】またエーテル化合物としては、直鎖上エー
テル化合物および環状エーテル化合物から選ばれ、直鎖
上エーテル化合物としてはジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、ジフェニルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジブチルエーテル等のエチレン
グリコールのジアルキルエーテル化合物類、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル等のジエチレングリコールのジアルキルエーテル化合
物類が挙げられる。また、環状エーテル化合物としては
テトラヒドロフラン、ジオキサン、2,5−ジメチルオ
キソラン、2,2,5,5−テトラメチルオキソラン、
2,2−ビス(2−オキソラニル)プロパン、フルフリ
ルアルコールのアルキルエーテル等が挙げられる。
【0026】本発明において有機アルカリ金属化合物を
重合開始剤として共役ジエン化合物とビニル芳香族化合
物を共重合する方法は、バッチ重合であっても連続重合
であっても、或いはそれらの組み合わせであってもよ
い。特に分子量分布を好ましい適正範囲に調整する上で
連続重合方法が推奨される。重合温度は、一般に0℃乃
至180℃、好ましくは30℃乃至150℃である。重
合に要する時間は条件によって異なるが、通常は48時
間以内であり、特に好適には0.1乃至10時間であ
る。又、重合系の雰囲気は窒素ガスなどの不活性ガス雰
囲気にすることが好ましい。重合圧力は、上記重合温度
範囲でモノマー及び溶媒を液相に維持するに充分な圧力
の範囲で行えばよく、特に限定されるものではない。更
に、重合系内は触媒及びリビングポリマーを不活性化さ
せるような不純物、例えば水、酸素、炭酸ガスなどが混
入しないように留意する必要がある。
【0027】本発明において、前記重合終了時に2官能
以上のカップリング剤を必要量添加してカップリング反
応を行うことができる。2官能カップリング剤としては
公知のものいずれでも良く、特に限定されない。例え
ば、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジブロモシラン
等のジハロゲン化合物、安息香酸メチル、安息香酸エチ
ル、安息香酸フェニル、フタル酸エステル類等の酸エス
テル類等が挙げられる。また、3官能以上の多官能カッ
プリング剤としては公知のものいずれでも良く、特に限
定されない。
【0028】例えば、3価以上のポリアルコール類、エ
ポキシ化大豆油、ジグリシジルビスフェノールA、1,
3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シク
ロヘキサン等の多価エポキシ化合物、一般式R4−n
iXn(ただし、Rは炭素数1から20の炭化水素基、
Xはハロゲン、nは3から4の整数を示す)で示される
ハロゲン化珪素化合物、例えばメチルシリルトリクロリ
ド、t−ブチルシリルトリクロリド、四塩化珪素および
これらの臭素化物等、一般式R4−nSnXn(ただし、
Rは炭素数1から20の炭化水素基、Xはハロゲン、n
は3から4の整数を示す)で示されるハロゲン化錫化合
物、例えばメチル錫トリクロリド、t−ブチル錫トリク
ロリド、四塩化錫等の多価ハロゲン化合物が挙げられ
る。炭酸ジメチルや炭酸ジエチル等も使用できる。
【0029】本発明において、共重合体として重合体の
少なくとも1つの重合体鎖末端に極性基含有原子団が結
合した末端変性共重合体を使用することができる。極性
基含有原子団としては、例えば水酸基、カルボキシル
基、カルボニル基、チオカルボニル基、酸ハロゲン化物
基、酸無水物基、カルボン酸基、チオカルボン酸基、ア
ルデヒド基、チオアルデヒド基、カルボン酸エステル
基、アミド基、スルホン酸基、スルホン酸エステル基、
リン酸基、リン酸エステル基、アミノ基、イミノ基、ニ
トリル基、ピリジル基、キノリン基、エポキシ基、チオ
エポキシ基、スルフィド基、イソシアネート基、イソチ
オシアネート基、ハロゲン化ケイ素基、シラノール基、
アルコキシケイ素基、ハロゲン化スズ基、アルコキシス
ズ基、フェニルスズ基等から選ばれる極性基を少なくと
も1種含有する原子団が挙げられる。
【0030】末端変性共重合体は、共重合体の重合終了
時にこれらの極性基含有原子団を有する化合物を反応さ
せることにより得られる。極性基含有原子団を有する化
合物としては、具体的には、特公平4−39495号公
報に記載された末端変性処理剤を使用できる。上記で得
られた共重合体を水素添加することにより、本発明で使
用する水添共重合体が得られる。水添触媒としては、特
に制限されず、従来から公知である(1)Ni、Pt、
Pd、Ru等の金属をカーボン、シリカ、アルミナ、ケ
イソウ土等に担持させた担持型不均一系水添触媒、
(2)Ni、Co、Fe、Cr等の有機酸塩又はアセチ
ルアセトン塩などの遷移金属塩と有機アルミニュウム等
の還元剤とを用いる、いわゆるチーグラー型水添触媒、
(3)Ti、Ru、Rh、Zr等の有機金属化合物等の
いわゆる有機金属錯体等の均一系水添触媒が用いられ
る。
【0031】具体的な水添触媒としては、特公昭42−
8704号公報、特公昭43−6636号公報、特公昭
63−4841号公報、特公平1−37970号公報、
特公平1−53851号公報、特公平2−9041号公
報に記載された水添触媒を使用することができる。好ま
しい水添触媒としてはチタノセン化合物および/または
還元性有機金属化合物との混合物が挙げられる。チタノ
セン化合物としては、特開平8−109219号公報に
記載された化合物がしようできるが、具体例としては、
ビスシクロペンタジエニルチタンジクロライド、モノペ
ンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロライド
等の(置換)シクロペンタジエニル骨格、インデニル骨
格あるいはフルオレニル骨格を有する配位子を少なくと
も1つ以上もつ化合物があげられる。また、還元性有機
金属化合物としては、有機リチウム等の有機アルカリ金
属化合物、有機マグネシウム化合物、有機アルミニウム
化合物、有機ホウ素化合物あるいは有機亜鉛化合物等が
あげられる。
【0032】本発明において、水添反応は一般的に0〜
200℃、より好ましくは30〜150℃の温度範囲で
実施される。水添反応に使用される水素の圧力は0.1
から15MPa、好ましくは0.2から10MPa、更
に好ましくは0.3から5MPaが推奨される。また、
水添反応時間は通常3分〜10時間、好ましくは10分
〜5時間である。水添反応は、バッチプロセス、連続プ
ロセス、或いはそれらの組み合わせのいずれでも用いる
ことができる。
【0033】上記のようにして得られた水添共重合体の
溶液は、必要に応じて触媒残査を除去し、水添共重合体
を溶液から分離することができる。溶媒の分離の方法と
しては、例えば水添後の反応液にアセトンまたはアルコ
ール等の水添共重合体に対する貧溶媒となる極性溶媒を
加えて重合体を沈澱させて回収する方法、反応液を撹拌
下熱湯中に投入し、スチームストリッピングにより溶媒
を除去して回収する方法、または直接重合体溶液を加熱
して溶媒を留去する方法等を挙げることができる。尚、
本発明の水添共重合体には、各種フェノール系安定剤、
リン系安定剤、イオウ系安定剤、アミン系安定剤等の安
定剤を添加することができる。
【0034】本発明で使用する水添共重合体は、α、β
−不飽和カルボン酸又はその誘導体、例えばその無水
物、エステル化物、アミド化物、イミド化物で変性され
ていても良い。α、β−不飽和カルボン酸又はその誘導
体の具体例としては、無水マレイン酸、無水マレイン酸
イミド、アクリル酸又はそのエステル、メタアクリル酸
又はそのエステル、エンド−シス−ビシクロ〔2,2,
1〕−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸又はその無
水物などが挙げられる。α、β−不飽和カルボン酸又は
その誘導体の付加量は、水添重合体100重量部当た
り、一般に0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜
10重量部である。
【0035】次に本発明を構成する成分(2)として
は、種類は特に限定はなく、ロジン系テルペン系樹脂、
水添ロジン系テルペン系樹脂、クマロン系樹脂、フェノ
ール系樹脂、テルペン−フェノール系樹脂、芳香族炭化
水素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂などの公知の粘着付与性
樹脂が挙げられ、これらの粘着付与剤は2種類以上混合
して使用して良い。粘着付与剤の具体例としては、「ゴ
ム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社
編)に記載されたものが使用できる。粘着付与剤の使用
量としては、成分(1)成分100重量部に対して20
〜400重量部、好ましくは50〜350重量部の範囲
で使用される。その使用量が20重量部未満では、粘接
着性組成物の粘着性を付与しにくく、また、400重量
部を超えると粘接着性組成物の軟化点の低下を起こし、
いずれの場合も粘接着性特性を損ねる傾向を生じる。
【0036】また本発明の粘接着性組成物は、公知のナ
フテン系、パラフィン系のプロセスオイル及びこれらの
混合オイルを、軟化剤として使用することが出来る。軟
化剤を添加することにより、粘接着性組成物の粘度が低
下するので加工性が向上するとともに、粘着性が向上す
る。アロマ系オイルは、粘接着性組成物の色調、及び熱
安定性を損ねる傾向があり、その使用量は成分(1)に
対して0〜200重量部の範囲で使用するのが好まし
い。200重量部を超えると粘接着性組成物の保持力を
著しく損ねる傾向を生じる。
【0037】更に、本発明の粘接着性組成物において、
必要により、酸化防止剤、光安定剤などの安定剤を添加
することも出来る。酸化防止剤としては、例えば2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタ
デシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチルフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチ
ル〕−0−クレゾール、2−t−ブチル−6−(3−t
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルべンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−t−アミ
ル−6−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕フェニルアクリレート、2−
[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ぺン
チルフェニル)]アクリレートなどのヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤;ジラウリルチオジプロビオネート、
ラウリルステアリルチオジプロピオネートペンタエリス
リトール−テトラキス(β−ラウリルチオプロピオネー
ト)などのイオウ系酸化防止剤;トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイトなどのリン系酸化防止剤などを挙
げることができる。
【0038】また、光安定剤としては、例えば2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシー3’,5’−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤や2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ある
いはヒンダードアミン系光安定剤などを挙げることがで
きる。
【0039】更に上記の安定剤以外に、本発明の粘接着
性組成物には必要により、ベンガラ、二酸化チタンなど
の顔料;パラフィンワックス、マイクロクリスタンワッ
クス、低分子量ポリエチレンワックス、などのワックス
類;無定形ポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体などのポリオレフィン系又は低分子量のビ
ニル芳香族系熱可塑性樹脂;天然ゴム;ポリイソプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ア
クリルゴム、イソプレン−イソブチレンゴム、ポリペン
テナマ−ゴム、及びスチレン−ブタジエン系ブロック共
重合体、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体及び
これらの水添ブロック共重合体などの合成ゴムを添加し
ても良い。
【0040】本発明の粘接着性組成物の製造方法は特に
制限されるものではなく、公知の混合機、ニーダーなど
で、加熱下で均一混合する方法で調製される。本発明の
粘接着性組成物は、良好な溶融粘度、粘着力を示し、ま
た溶融粘度変化率も小さく粘接着特性において優れたバ
ランス性能を有する。これらの特徴を生かして各種粘着
テープ・ラベル類、感圧性薄板、感圧性シート、表面保
護シート・フィルム、各種軽量プラスチック成型品固定
用裏糊、カーペット固定用裏糊、タイル固定用裏糊、接
着剤などに利用でき、特に粘着性テープ用、粘着性シー
ト・フィルム用、粘着性ラベル用、表面保護シート・フ
ィルム用、接着剤用として有用である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定さ
れるものではない。尚、以下の実施例において、重合体
の特性や物性の測定は、次のようにして行った。 A.共重合体の特性 1)スチレン含有量 紫外分光光度計(島津製作所製、UV−2450)を用
いて測定した。 2)ポリスチレンブロック含量 水添前の重合体を用い、I.M.Kolthoff,etal.,J.
Polym.Sci.1,429(1946)に記載の方法で測
定した。 3)ビニル結合量及び水添率 核磁気共鳴装置(BRUKER社製、DPX−400)
を用いて測定した。
【0042】4)分子量及び分子量分布 GPC〔装置は、ウォーターズ製〕で測定し、溶媒には
テトラヒドロフランを用い、測定条件は、温度35℃で
行った。分子量は、クロマトグラムのピークの分子量
を、市販の標準ポリスチレンの測定から求めた検量線
(標準ポリスチレンのピーク分子量を使用して作成)を
使用して求めた重量平均分子量である。尚、クロマトグ
ラム中にピークが複数有る場合の分子量は、各ピークの
分子量と各ピークの組成比(クロマトグラムのそれぞれ
のピークの面積比より求める)から求めた平均分子量を
いう。また、分子量分布は、得られた重量平均分子量と
数平均分子量の比である。
【0043】B.水添共重合体の調製 水添共重合体は以下の方法で調製した。なお、下記の実
施例において、水添反応に用いた水添触媒は、下記の方
法で調製した。窒素置換した反応容器に乾燥、精製した
シクロヘキサン1リットルを仕込み、ビス(η5−シク
ロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100ミリモ
ルを添加し、十分に攪拌しながらトリメチルアルミニウ
ム200ミリモルを含むn−ヘキサン溶液を添加して、
室温にて約3日間反応させた。
【0044】1)ポリマー1 内容積が10L、L/D4の攪拌装置及びジャケット付
き槽型反応器を2基使用して連続重合を行った。1基目
の反応器の底部から、ブタジエン濃度が24重量%のシ
クロヘキサン溶液を4.51L/hrの供給速度で、ス
チレン濃度が24重量%のシクロヘキサン溶液を5.9
7L/hrの供給速度で、またn−ブチルリチウムをモ
ノマ−100gに対して0.077gになるような濃度
に調整したシクロヘキサン溶液を2.0L/hrの供給
速度で、更にN,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミンのシクロヘキサン溶液をn−ブチルリチウム
1モルに対して0.44モルになるような供給速度でそ
れぞれ供給し、90℃で連続重合した。反応温度はジャ
ケット温度で調整し、反応器の底部付近の温度は約88
℃、反応器の上部付近の温度は約90℃であった。重合
反応器における平均滞留時間は、約45分であり、ブタ
ジエンの転化率はほぼ100%、スチレンの転化率は9
9%であった。
【0045】1基目から出たポリマ−溶液を2基目の底
部から供給、また同時に、スチレン濃度が24重量%の
シクロヘキサン溶液を2.38L/hrの供給速度で2
基目の底部に供給し、90℃で連続重合した。2基目出
口でのスチレンの転化率は98%であった。連続重合で
得られたポリマーを分析したところ、スチレン含有量は
67重量%、ブロックスチレン量が20重量%、ブタジ
エン部のビニル結合含量は14重量%であった。スチレ
ン含有量とブロックスチレン量の分析値より、スチレン
のブロック率は30%であった。次に、連続重合で得ら
れたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100重量部
当たりTiとして100ppm添加し、水素圧0.7M
Pa、温度65℃で水添反応を行った。得られた水添共
重合体(ポリマー1)の水添率は99%、重量平均分子
量は20万、分子量分布は1.9であった。
【0046】C.粘接着性組成物の物性測定 粘接着性組成物の特性を以下の方法で測定した。 1)溶融粘度 粘接着性組成物を、ブルックフィールド型粘度計を使用
して、180℃における溶融粘度を測定した。 2)軟化点 JIS−K2207に準じ、規定の環に試料を充填し、
水中で水平に支え、試料の中央に3.5gの球を置き、
液温を5℃/minの速さで上昇させたとき、球の重さ
で試料が環台の底板に触れたときの温度を測定した。
【0047】3)溶融粘度変化率 ブルックフィールド型粘度計を使用して、180℃にお
ける混練直後の粘接着性組成物の溶融粘度をη0とし、
粘接着性組成物を180℃の温度雰囲気下に48時間放
置後の180℃の溶融粘度をη1としたとき、以下の溶
融粘度変化率を求め、熱安定性の尺度とした。 次に、粘接着性組成物を溶融状態で取り出し、アプリケ
ーターでポリエステルフィルムに厚さ50マイクロメー
トルになるようにコーティングし、粘着テープサンプル
を作成し、粘接着特性を以下の方法で測定した。 4)粘着力 25mm幅の試料をステンレス板に張り付け、引き剥が
し速度300mm/minで180度剥離力を測定し
た。
【0048】
【実施例1】100重量部のポリマー1に対して、粘着
付与剤としてクリアロンP−105(ヤスハラケミカル
製)を300重量部、軟化剤としてダイアナ プロセス
オイルPW−90(出光興産製)を100重量部の配合
比で配合して、180℃×2時間、1リットルの攪拌機
付き容器で溶融混練し、ホットメルト型粘接着性組成物
を得た。尚、各粘接着性組成物には、ブロック共重合体
100重量部に対して、安定剤として2−t−ブチル−
6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルべ
ンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1重量部
配合した。得られた粘接着性組成物の溶融粘度(cP,
at.180℃)は10,500(cP)、軟化点は1
16℃、溶融粘度変化率(%)は9.5%、粘着力は
1,400gf/10mmであった。
【0049】
【発明の効果】本発明の粘接着性組成物は、良好な溶融
粘度、粘着力を示し、また溶融粘度変化率も小さく粘接
着特性において優れたバランス性能を有する。これらの
特徴を生かして各種粘着テープ・ラベル類、感圧性薄
板、感圧性シート、表面保護シート・フィルム、各種軽
量プラスチック成型品固定用裏糊、カーペット固定用裏
糊、タイル固定用裏糊、接着剤などに利用できる。ま
た、本発明の粘接着性組成物からなる粘着剤層を有する
粘着性テープ、粘着性シート・フィルム、粘着性ラベ
ル、表面保護シート・フィルムあるいは本発明の粘接着
性組成物を含有する接着剤は各種用途分野に利用でき
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA04 AA05 AA06 AA11 AA12 AB01 CC02 4J040 BA202 DK012 DM011 DN032 DN072 EB032 EL012 JA09 JB09 KA26 LA01 LA08 4J100 AB02P AB03P AB04P AB07P AB16P AS02Q AS03Q AS04Q AS06Q BA31P CA04 CA05 CA31 DA01 HA03 HG02 HG03 JA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエンとビニル芳香族化合物からな
    る共重合体に、水素を添加してなる水添共重合体(1)
    であり、(a)水添共重合体中のビニル芳香族化合物の
    含有量が50重量%を越え、90重量%以下、(b)水
    添共重合体中のビニル芳香族化合物重合体ブロックの量
    が40重量%以下、(c)水添共重合体の重量平均分子
    量が5万〜100万、(d)水添共重合体中の共役ジエ
    ン化合物に基づく二重結合の75%以上が水添されてい
    る 水添共重合体(1) 100重量部 及び粘着付与剤(2) 20〜400重量部 からなる粘接着性組成物。
  2. 【請求項2】 成分(1)の水添共重合体中のビニル芳
    香族化合物重合体ブロックの量が10重量%未満である
    請求項1に記載の粘接着性組成物。
  3. 【請求項3】 成分(1)の水添共重合体中のビニル芳
    香族化合物重合体ブロックの量が10〜40重量%であ
    る請求項1に記載の粘接着性組成物。
  4. 【請求項4】 成分(1)の水添共重合体が下記一般式
    から選ばれる少なくとも一つの構造を有する共重合体
    に、水素を添加してなる水添共重合体である請求項1〜
    3のいずれかに記載の粘接着性組成物。 a S b S−H c S−H−S d (S−H)m−X e (S−H)n−X−(H)p (ここで、Sは共役ジエンとビニル芳香族化合物とのラ
    ンダム共重合体ブロックであり、Hはビニル芳香族化合
    物重合体ブロックである。mは2以上の整数であり、n
    及びpは1以上の整数である。Xはカップリング剤残基
    を示す。)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の粘接
    着性組成物からなる粘接着剤層を有することを特徴とす
    る粘着性テープ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の粘接
    着性組成物からなる粘接着剤層を有することを特徴とす
    る粘着性シートまたはフィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項記載の粘接
    着性組成物からなる粘接着剤層を有することを特徴とす
    る粘着性ラベル。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項記載の粘接
    着性組成物からなる粘接着剤層を有することを特徴とす
    る表面保護シートまたはフィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれか1項記載の粘接
    着性組成物を含有する接着剤。
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