JP2003237662A - 小型車両におけるエアバッグ装置 - Google Patents
小型車両におけるエアバッグ装置Info
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Abstract
ドパイプ内に挿通されるステムパイプが回動可能に支承
され、ステムパイプの上下両端部に固着されるトップブ
リッジおよびボトムブリッジに、前輪を軸支するフロン
トフォークが連結され、操向ハンドルがトップブリッジ
に取付けられる小型車両において、エアバッグの形状単
純化を可能としつつ、インフレータとエアバッグ間の接
続を単純化する。 【解決手段】操向ハンドル18にエアバッグ20が支持
され、膨張展開用のガスをエアバッグ20に供給するイ
ンフレータ21が、ステムパイプ16内に収納される。
Description
端に備えるヘッドパイプに、該ヘッドパイプ内に挿通さ
れるステムパイプが回動可能に支承され、前記ヘッドパ
イプの上下両端から突出したステムパイプの上下両端部
に固着されるトップブリッジおよびボトムブリッジに、
前輪を軸支するフロントフォークが連結され、操向ハン
ドルが前記トップブリッジに取付けられる小型車両に関
し、特に小型車両に搭載されるエアバッグ装置の配置上
の改良に関する。
884号公報で開示される自動二輪車では、操向ハンド
ルと、その操向ハンドルの前方に配置される風防部材と
の間に、折り畳み状態のエアバッグが配置されている。
ものでは、エアバッグは操向ハンドルの前方から後方に
回り込むように膨張展開しなければならず、そのために
エアバッグの形状を複雑化しなければならず、またエア
バッグの膨張展開を邪魔する部材が操向ハンドルの近傍
に配置されるのを回避する必要があり、操向ハンドル近
傍の部品配置上の自由度が狭まってしまう。
ブリッジまたは操向ハンドルにエアバッグを支持するこ
とが考えられる。しかし、エアバッグにガスを供給する
インフレータを設置するためのスペースをトップブリッ
ジまたは操向ハンドルに確保するのは困難であり、車体
フレーム側にインフレータを取り付けるようにすると、
トップブリッジおよび操向ハンドルは車体フレームに対
して回動するものであるので、エアバッグとインフレー
タ間の接続構造が複雑となる。
のであり、エアバッグの形状単純化を可能としつつ、イ
ンフレータとエアバッグ間の接続を単純化し得るように
した小型車両におけるエアバッグ装置を提供することを
目的とする。
に、請求項1記載の発明は、車体フレームが前端に備え
るヘッドパイプに、該ヘッドパイプ内に挿通されるステ
ムパイプが回動可能に支承され、前記ヘッドパイプの上
下両端から突出したステムパイプの上下両端部に固着さ
れるトップブリッジおよびボトムブリッジに、前輪を軸
支するフロントフォークが連結され、操向ハンドルが前
記トップブリッジに取付けられる小型車両において、前
記トップブリッジまたは前記操向ハンドルにエアバッグ
が支持され、膨張展開用のガスをエアバッグに供給する
インフレータが、前記ステムパイプ内に収納されること
を特徴とする。
ップブリッジまたは操向ハンドルに支持されるので、操
向ハンドルの後方側の操縦者を拘束するためにエアバッ
グが膨張展開するときに膨張展開方向に障害物はなく、
したがってエアバッグの形状を単純化することができる
とともに操向ハンドル近傍の部品配置上の自由度を増大
することができる。しかもインフレータがステムパイプ
内に収納されるので、ステムパイプ内のスペースを有効
活用してインフレータを配置することができ、しかもス
テムパイプはトップブリッジまたは操向ハンドルと一体
的に回動するので、エアバッグとインフレータ間の接続
構造も単純化することができる。
記載の発明の構成に加えて、折り畳み状態の前記エアバ
ッグが、前記操向ハンドルに沿って配置されるとともに
該操向ハンドルを覆うハンドルカバー内に収納されるこ
とを特徴とし、かかる構成によれば、折り畳み状態のエ
アバッグを配置するスペースを操向ハンドルの周囲に無
理なく確保するとともにエアバッグの膨張展開を容易と
することができ、またエアバッグを収納するための専用
のカバーを不要として部品点数の低減に寄与することが
できる。
1または2記載の発明の構成に加えて、前記エアバッグ
が、前記操向ハンドルの長手方向に間隔をあけた複数箇
所で該操向ハンドルに支持されることを特徴とし、かか
る構成によれば、エアバッグの膨張展開時に小型車両の
幅方向でのエアバッグの安定性を増大して、エアバッグ
による操縦者の拘束性を向上することができる。
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
であり、図1は自動二輪車の側面図、図2は図1の2矢
視平面図、図3は非作動状態でのエアバッグ装置の拡大
縦断面図、図4はエアバッグが膨張展開した状態での図
3に対応した縦断面図、図5はエアバッグが膨張展開し
た状態での図1に対応した側面図、図6は図5の6矢視
平面図である。
輪車の車体フレーム5が前端に備えるヘッドパイプ6に
はフロントフォーク7が操向可能に支承され、フロント
フォーク7の下端に前輪WFが軸支される。また車体フ
レーム5の後部にはスイングアーム9が上下揺動可能に
軸支されており、このスイングアーム9の後端に後輪W
Rが軸支される。
0が搭載され、車体フレーム5がその後部に備えるシー
トレール11上には、前記燃料タンク10の後方に配置
されるタンデム型のシート12が設けられる。
カウル13およびリヤカウル14から成る合成樹脂製の
車体カバー15で覆われる。
ッドパイプ6内に挿通されるステムパイプ16が回動可
能に支承されており、ヘッドパイプ6の上下両端から突
出したステムパイプ16の上下両端部に固着されるトッ
プブリッジ17およびボトムブリッジ18にフロントフ
ォーク7が連結され、トップブリッジ17に金属製円筒
状の操向ハンドル8が取付けられる。
8、この実施例では操向ハンドル18にエアバッグ20
が支持され、膨張展開用のガスをエアバッグ20に供給
するインフレータ21が、ステムパイプ16内に収納さ
れる。
成樹脂から成るハンドルカバー22で覆われており、折
り畳み状態の前記エアバッグ20が、前記操向ハンドル
18に沿って配置されるとともに前記ハンドルカバー2
2内に収納される。
を覆う筒状に形成されており、該ハンドルカバー22の
前部には、蝶番部22aが操向ハンドル18の長手方向
に沿って延びるようにして形成され、またハンドルカバ
ー22の後部には、容易に破裂し得る脆弱部22bが操
向ハンドル18の長手方向に沿って延びるようにして形
成される。
ンドル8の長手方向に間隔をあけた複数の固定箇所P,
P…(図2参照)で該操向ハンドル8に、リベット23
…等で固定的に支持される。円筒状である操向ハンドル
8の両端は気密に閉じられており、前記エアバッグ20
内に通じる連通孔24が設けられる。
パイプ16の上下両端も気密に閉じられており、インフ
レータ21の作動に伴ってステムパイプ16内に生じた
ガスを導く導管25の一端が、ステムパイプ16内に通
じて該ステムパイプ16の上端に接続され、この導管2
5の他端は、操向ハンドル8に接続される。すなわちイ
ンフレータ21およびエアバッグ20は、ステムパイプ
16、導管25および操向ハンドル8を介して相互に接
続される。
撃検知センサ(図示せず)が取付けられており、前記イ
ンフレータ21は、衝撃検知センサが所定値以上の衝撃
を検知するのに応じて作動して、高圧ガスをエアバッグ
20内に供給する。
と、操向ハンドル8にエアバッグ20が支持されるの
で、操向ハンドル8の後方側の操縦者を拘束するために
エアバッグ20が膨張展開するときに膨張展開方向に障
害物はなく、したがってエアバッグ20の形状を単純化
することができるとともに操向ハンドル8近傍の部品配
置上の自由度を増大することができる。
供給するインフレータ21が、ステムパイプ16内に収
納されるので、ステムパイプ16内のスペースを有効活
用してインフレータ21を配置することができる。しか
もステムパイプ16は操向ハンドル8と一体的に回動す
るので、エアバッグ20とインフレータ21間の接続構
造も単純化することができる。
向ハンドル8に沿って配置されるとともに該操向ハンド
ル8を覆うハンドルカバー22内に収納されるので、折
り畳み状態のエアバッグ20を配置するスペースを操向
ハンドル8の周囲に無理なく確保するとともにエアバッ
グ20の膨張展開を容易とすることができ、しかもエア
バッグ20を収納するための専用のカバーを不要として
部品点数の低減に寄与することができる。
手方向に間隔をあけた複数箇所で該操向ハンドル8に支
持されるものであるので、エアバッグ20の膨張展開時
に、自動二輪車の幅方向でのエアバッグ20の安定性を
増大して、エアバッグ20による操縦者の拘束性を向上
することができる。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
付けられるようにしてもよい。
二輪車だけでなく、スクータ型の自動二輪車や自動三輪
車等の小型車両に広く適用可能である。
ば、エアバッグの形状を単純化することができるととも
に操向ハンドル近傍の部品配置上の自由度を増大するこ
とができ、ステムパイプ内のスペースを有効活用してイ
ンフレータを配置することができ、エアバッグとインフ
レータ間の接続構造も単純化することができる。
み状態のエアバッグを配置するスペースを操向ハンドル
の周囲に無理なく確保するとともにエアバッグの膨張展
開を容易とすることができ、またエアバッグを収納する
ための専用のカバーを不要として部品点数の低減に寄与
することができる。
バッグの膨張展開時に小型車両の幅方向でのエアバッグ
の安定性を増大して、エアバッグによる操縦者の拘束性
を向上することができる。
である。
した縦断面図である。
した側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車体フレーム(5)が前端に備えるヘッ
ドパイプ(6)に、該ヘッドパイプ(6)内に挿通され
るステムパイプ(16)が回動可能に支承され、前記ヘ
ッドパイプ(6)の上下両端から突出したステムパイプ
(16)の上下両端部に固着されるトップブリッジ(1
7)およびボトムブリッジ(18)に、前輪(WF)を
軸支するフロントフォーク(7)が連結され、操向ハン
ドル(8)が前記トップブリッジ(17)に取付けられ
る小型車両において、前記トップブリッジ(17)また
は前記操向ハンドル(18)にエアバッグ(20)が支
持され、膨張展開用のガスをエアバッグ(20)に供給
するインフレータ(21)が、前記ステムパイプ(1
6)内に収納されることを特徴とする小型車両における
エアバッグ装置。 - 【請求項2】 折り畳み状態の前記エアバッグ(20)
が、前記操向ハンドル(8)に沿って配置されるととも
に該操向ハンドル(8)を覆うハンドルカバー(22)
内に収納されることを特徴とする請求項1記載の小型車
両におけるエアバッグ装置。 - 【請求項3】 前記エアバッグ(20)が、前記操向ハ
ンドル(8)の長手方向に間隔をあけた複数箇所で該操
向ハンドル(8)に支持されることを特徴とする請求項
1または2記載の小型車両におけるエアバッグ装置。
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