JP2003237595A - ステアリング装置用歯車伝達装置 - Google Patents
ステアリング装置用歯車伝達装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 出力歯車19と入力歯車37との噛合部への
適正な予圧付与を、容易に行なえ、しかもトルクを低く
且つ安定させられる構造を実現する。 【解決手段】 上記出力歯車19を内端部に固定した出
力軸7を出力側支持筒部14の内側に、外径側、内径側
両弾性リング42、44により弾性支持する。そして、
入力軸6の端部に固定した上記入力歯車37を、上記出
力歯車19に押し付ける。この押し付けにより、上記両
弾性リング42、44を弾性変形させ、上記噛合部に、
この弾性変形に応じた予圧を付与する。この構成によ
り、出力歯車19と入力歯車37との形状精度に厳密さ
を要求しなくて済み、又、変位を円滑に行なわせる等に
より、低コスト化を図ると同時に上記課題を解決する。
適正な予圧付与を、容易に行なえ、しかもトルクを低く
且つ安定させられる構造を実現する。 【解決手段】 上記出力歯車19を内端部に固定した出
力軸7を出力側支持筒部14の内側に、外径側、内径側
両弾性リング42、44により弾性支持する。そして、
入力軸6の端部に固定した上記入力歯車37を、上記出
力歯車19に押し付ける。この押し付けにより、上記両
弾性リング42、44を弾性変形させ、上記噛合部に、
この弾性変形に応じた予圧を付与する。この構成によ
り、出力歯車19と入力歯車37との形状精度に厳密さ
を要求しなくて済み、又、変位を円滑に行なわせる等に
より、低コスト化を図ると同時に上記課題を解決する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの動きをステアリングギヤに伝達する為の動力伝達
装置である、ステアリング装置用歯車伝達装置の改良に
係る。特に、本発明の対象となるステアリング装置用歯
車伝達装置は、キャブオーバー車やバス等の様に、比較
的直立したステアリングシャフトを有する自動車に組み
込む場合が多い。 【0002】 【従来の技術】自動車用のステアリング装置の場合、そ
の上端部(或は後端部)にステアリングホイールを支持
固定したステアリングシャフトの動きを、歯車伝達装置
によりステアリングギヤに伝達し、このステアリングギ
ヤにより(タイロッド等を介して)前輪に舵角を付与す
る様にしている。又、キャブオーバー車やバスの場合、
運転席の真下や後方に前輪が存在する為、上記ステアリ
ングシャフトを比較的直立させる(水平面に対する傾斜
角度を大きくする)と共に、このステアリングシャフト
の下端部を上記歯車伝達装置の入力軸に(自在継手を介
して)結合している。 【0003】図3は、この様なステアリング装置の1例
を示している。車体1に支持固定した筒状のステアリン
グコラム2の内側にステアリングシャフト3を、軸受に
より回転自在に支持している。そして、このステアリン
グシャフト3の上端部で上記ステアリングコラム2の上
方に突出した部分に、ステアリングホイール4を固定し
ている。又、上記ステアリングシャフト3の下端部で上
記ステアリングコラム2の下方に突出した部分を、本発
明の対象となる歯車伝達装置5の入力軸6に結合してい
る。又、この歯車伝達装置5の出力軸7に伝達軸8の一
端を結合し、この伝達軸8の他端をステアリングギヤ9
の入力部に結合している。このステアリングギヤ9は、
上記伝達軸8の回転に伴って操舵輪(前輪)に舵角を付
与する。 【0004】上述の様なステアリング装置を構成する、
上記歯車伝達装置5は、従来、図4に示す様に構成して
いた。この図4に示した歯車伝達装置5は、ハウジング
10に入力軸6及び出力軸7を、それぞれ回転のみ自在
に支持している。これら入力軸6及び出力軸7のうちの
一方が特許請求の範囲に記載した第一の回転伝達軸であ
り、他方が同じく第二の回転伝達軸である。上記ハウジ
ング10は、鋳鉄等により造られた本体11と、この本
体11に対しねじ止め固定したカバー板12とから成
る。又、この本体11は、それぞれの中心軸が互いに交
差する方向に配置された、入力側支持筒部13及び出力
側支持筒部14を有する。これら入力側支持筒部13及
び出力側支持筒部14のうちの一方が、特許請求の範囲
に記載した第一の支持筒部であり、他方が同じく第二の
支持筒部である。 【0005】上記出力軸7はこのうちの出力側支持筒部
14の内側に、回転のみ自在に支持している。即ち、こ
の出力側支持筒部14の内端部(図4の左端部)と中間
部とに、それぞれ深溝型の玉軸受15a、15bを構成
する外輪16a、16bを内嵌固定すると共に、これら
各玉軸受15a、15bを構成する内輪17a、17b
を、上記出力軸7の内端部及び中間部に外嵌固定してい
る。上記出力側支持筒部14の中間部内周面で上記1対
の外輪16a、16bにより軸方向両側から挟まれる部
分には小径部18を形成しており、これら両外輪16
a、16bの互いに対向する端面は、この小径部18の
軸方向両端面に突き当てている。 【0006】又、上記出力軸7の内端部に出力歯車19
を、この出力軸7と同心に且つ一体に形成している。そ
して、内端側の玉軸受15aを構成する内輪17aの端
面を、上記出力歯車19の基端面(図4の右端面)に突
き当てている。これに対して、上記出力軸7の中間部に
外嵌した玉軸受15bを構成する内輪17bの端面は、
この出力軸7の中間部に螺合した抑えナット20及びロ
ックナット21により、上記ハウジング10の内方に向
け抑え付けている。従って、上記1対の玉軸受15a、
15bにはDB型(背面組み合わせ型)の接触角が付与
されて、上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の内側
に、回転のみ自在に支持している。又、この出力側支持
筒部14の外端部内周面と上記出力軸7の中間部外周面
との間には第一のシールリング22を設けて、これら両
周面同士の間の隙間を塞いでいる。 【0007】これに対して、前記入力側支持筒部13の
内側には前記入力軸6を、ラジアルニードル軸受23と
深溝型の玉軸受24とにより、やはり回転のみ自在に支
持している。上記入力側支持筒部13は、内半部(図4
の下半部)側の小径部25と外半部(図4の上半部)側
の大径部26とを段部27により連続させた、段付円筒
状に形成して成る。上記ラジアルニードル軸受23は、
上記入力軸6に加わるラジアル荷重のみを支承するもの
で、上記小径部25の内周面とこの入力軸6の中間部外
周面との間に設けている。又、上記玉軸受24は、この
入力軸6に加わるラジアル荷重の他、スラスト荷重も支
承するもので、上記大径部26の内側に螺着した調節筒
28の内周面と、上記入力軸6の中間部外周面との間に
設けている。又、この調節筒28の外端部内周面と上記
入力軸6の中間部外周面との間には第二のシールリング
29を設けて、これら両周面同士の間の隙間を塞いでい
る。更に、上記入力軸6の中間部外周面で上記入力側支
持筒部13から突出した部分にはダストカバー30を支
持固定している。 【0008】上記調節筒28は、その外周面に形成した
雄ねじを上記大径部26の内周面に形成した雌ねじに螺
合させる事により、この大径部26の軸方向に関する位
置調節を自在として、この大径部26の内側に支持して
いる。上記玉軸受24を構成する外輪31は、この様な
調節筒28の中間部内周面に、段部32と止め輪33と
により軸方向両側から挟持した状態で支持固定してい
る。又、上記玉軸受24を構成する内輪34は、上記入
力軸6の中間部外周面に形成した段部35に突き当てて
いる。尚、この入力軸6の中間部外周面でこの段部35
から少し離れた部分には、上記内輪34の抜け止めの為
の止め輪36を係止している。更に、上記入力軸6の内
端部(図4の下端部)にこの入力軸6と一体に且つ同心
に形成した入力歯車37を、前記出力歯車19と噛合さ
せている。尚、これら入力歯車37と出力歯車19のう
ちの一方が、特許請求の範囲に記載した第一の傘歯車で
あり、他方が同じく第二の傘歯車である。 【0009】この様に入力歯車37と出力歯車19とを
噛合させた状態で、上記調節筒28を上記大径部26の
内方(図4の下方)に変位させて、上記入力歯車37と
出力歯車19との噛合部に予圧を付与し、この噛合部に
バックラッシュが発生するのを防止している。そして、
上記調節筒28の外端部(図4の上端部)に螺着したロ
ックナット38を緊締して、この調節筒28の位置が不
用意にずれ動かない様にしている。尚、前記ダストカバ
ー30は、これらの調整作業を完了した後に、上記入力
軸6の所定部分に装着する。 【0010】図4に示した従来構造は、入力歯車37と
出力歯車19との噛合部に予圧を付与する為に、この入
力歯車37を固定した入力軸6の軸方向位置を固定す
る、定位置予圧型のものである。これに対して、入力歯
車37と出力歯車19との噛合部に適正な予圧を付与す
る為の調整作業を容易にして組立コストの低廉化を図る
事を目的とした構造として、特開2001−34938
5号公報には、図5に示す様なステアリング装置用歯車
伝達装置が記載されている。この従来構造の第2例の場
合には、出力歯車19と入力歯車37との噛合部に適正
な予圧を付与する為の圧縮コイルばね39を、1対のば
ね受40a、40b同士の間に挟持している。このう
ち、図5の下側に設けたばね受40aは、入力軸6の中
間部に、上記入力歯車37側への変位を阻止した状態で
装着している。これに対して、図5の上側に設けたばね
受40bは、上記入力軸6を入力側支持筒部13に支持
する為の玉軸受24を構成する内輪34の片端面(図5
の下端面)に、その内径側半部片面(図5の上面)を突
き当てている。 【0011】上記図5に示した従来構造の第2例の場合
には、上述の様な構成により、上記入力軸6の内端部
(図5の下端部)に設けた入力歯車37と、出力軸7の
内端部(図5の左端部)に設けた出力歯車19との噛合
部に、上記圧縮コイルばね39の弾力に見合う予圧を付
与する。又、この圧縮コイルばね39の弾力は、調節筒
28を回転させて、入力側支持筒部13に対するこの調
節筒28の軸方向位置を変える事により、調節自在であ
る。この様な構成により、入力歯車37及び出力歯車1
9の形状精度を特に厳密に規制しなくても、これら両歯
車37、19の噛合部に適正な予圧を付与する為の調整
作業を容易に行なえる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来構造
の第2例の場合、圧縮コイルばね39により入力軸6を
軸方向に押圧する事により、入力歯車37と出力歯車1
9との噛合部に適正な予圧を付与している。従って、こ
の噛合部の予圧を適正にする為には、上記入力軸6の軸
方向変位を許容しつつ回転力の伝達を行なえる、スプラ
インシャフト或はラバーカップリング等の伝達構造が必
要になり、その分コストが嵩む事が避けられない。又、
この伝達構造を設ける為のスペースが必要になる。自動
車用のステアリング装置は、限られた空間内に設置する
場合が多く、上記スペースが必要になる事は、その分、
設計の自由度が損なわれる事に繋がる為、好ましくな
い。 【0013】又、上記噛合部に予圧を付与する為に、上
記入力軸6が軸方向に変位する事になるが、この軸方向
の変位は何れかの部分を滑らせつつ行なう必要がある。
この場合に滑り部分に生じる摩擦により、上記入力軸6
の軸方向変位が必ずしも良好に行なわれなくなって、上
記噛合部の予圧が適正値からずれる可能性がある。本発
明のステアリング装置用歯車伝達装置は、この様な事情
に鑑みて、上記従来構造の第2例の利点を確保しつつ、
噛合部の予圧を適正値に安定して維持できる構造を実現
すべく発明したものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明のステアリング装
置用歯車伝達装置は、前述した従来から知られているス
テアリング装置用歯車伝達装置と同様に、ハウジング
と、第一の回転伝達軸と、第一の傘歯車と、第二の回転
伝達軸と、第二の傘歯車とを備える。このうちのハウジ
ングは、それぞれの中心軸が互いに交差する方向に配置
された、第一、第二の支持筒部を有する。又、上記第一
の回転伝達軸は、このうちの第一の支持筒部の内側に、
回転自在に支持されている。又、上記第一の傘歯車は、
上記第一の回転伝達軸の内端部で上記ハウジングの内側
に位置する部分に固定されている。又、上記第二の回転
伝達軸は、上記第二の支持筒部の内側に、回転自在に支
持されている。又、上記第二の傘歯車は、上記第二の回
転伝達軸の内端部で上記ハウジングの内側に位置する部
分に固定された状態で、上記第一の傘歯車と噛合する。 【0015】特に、本発明のステアリング装置用歯車伝
達装置に於いては、上記第一の回転伝達軸を上記第一の
支持筒部に対し、径方向に関する変位を可能に支持して
いる。これと共に、これら第一の回転伝達軸と第一の支
持筒部との間に、この第一の回転伝達軸に固定された上
記第一の傘歯車を上記第二の傘歯車に向けて押圧する弾
性部材を設けている。 【0016】 【作用】上述の様に構成する本発明のステアリング装置
用歯車伝達装置は、前述の図5に示した従来構造の第2
例の場合と同様に、第一、第二の傘歯車の形状精度を特
に厳密に規制しなくても、噛合部に適正な予圧を付与す
る為の調整作業を容易に行なえる。この為、部品の加工
コスト並びに組立コストの低減を図れる。又、上記第
一、第二の傘歯車が多少摩耗した場合でも、上記噛合部
にそのまま適正な予圧付与を行なえる。この為、この噛
合部でのバックラッシュを低減若しくは解消できて、ス
テアリング装置用歯車伝達装置部分でのがたつきや異音
の発生を防止できる。 【0017】更に、本発明のステアリング装置用歯車伝
達装置の場合には、第一の回転伝達軸が中心軸と直角方
向(径方向)に弾性変位する事により、上記噛合部に適
正な予圧を付与する。この様な第一の回転伝達軸の径方
向の弾性変位は、特に滑り摩擦を伴う事なく、円滑に行
なわれる。この結果、上記噛合部に働く抵抗が大きくな
る事なく安定し、ステアリングホイールの戻りが円滑に
なる等、ステアリングの操作感が向上する。 【0018】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本例の特徴は、第一の傘歯車で
ある出力歯車19と、第二の傘歯車である入力歯車37
との噛合部に適正な予圧付与を行なう為の構造にある。
具体的には、上記出力歯車19をその内端部(図1の左
端部)に一体に設けた、第一の回転伝達軸である出力軸
7を、第一の支持筒部である出力側支持筒部14の内側
に弾性的に支持し、この弾性に基づいて、上記出力歯車
19と入力歯車37との噛合部に予圧を付与する構造に
ある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4に示
した従来構造の第1例と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。 【0019】上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の
内側に回転自在に支持する為の1対の玉軸受15a、1
5bのうち、上記出力歯車19寄りの玉軸受15aは、
上記出力軸7の外周面と上記出力側支持筒部14の内周
面との間に、径方向に関する若干の変位を可能に、弾性
的に支持している。この為に本例の場合には、出力側支
持筒部14の一部で上記玉軸受15aの周囲部分の内径
を、この玉軸受15aを構成する外輪16aの外径より
も少し大きくしている。そして、この外輪16aの中間
部外周面に外径側係止溝41を形成し、この外径側係止
溝41内に、ゴム、波板ばね等の外径側弾性リング42
を装着している。この外径側弾性リング42の自由状態
での外径は、上記出力側支持筒部14の一部で上記玉軸
受15aの周囲部分の内径よりも大きい。従って上記外
径側弾性リング42は、この周囲部分の内周面と上記外
径側係止溝41の底面との間で弾性的に圧縮され、この
周囲部分の内径側に上記玉軸受15aを弾性的に支持す
る。従ってこの玉軸受15aは、ラジアル荷重を受けた
場合に、上記出力側支持筒部14に対し径方向に若干変
位可能である。 【0020】又、上記出力軸7のうちで上記出力歯車1
9寄り端部の外径を、上記玉軸受15aを構成する内輪
17aの内径よりも少し小さくしている。そして、上記
出力軸7のうちで上記出力歯車19寄り端部の外周面に
内径側係止溝43を形成し、この内径側係止溝43内
に、Oリングの如き内径側弾性リング44を装着してい
る。この内径側弾性リング44の自由状態での外径は、
上記内輪17aの内径よりも大きい。従ってこの内径側
弾性リング44は、この内輪17aの内周面と上記内径
側係止溝43の底面との間で弾性的に圧縮され、この内
輪17aの内径側に上記出力軸7を弾性的に支持する。
従ってこの出力軸7は、ラジアル荷重を受けた場合に、
上記玉軸受15aに対し径方向に若干変位可能である。
これらにより、上記出力軸7は上記出力側支持筒部14
に対し、径方向に関する若干の変位自在に支持された状
態となる。尚、この様な変位を円滑にする為、上記出力
軸7の中間部と上記出力側支持筒部14の外端部内周面
との間に設けた玉軸受15bは、正の内部隙間を有する
ものとしている。 【0021】一方、第二の回転軸である入力軸6は、第
二の支持筒部である入力側支持筒部13aの内側に、ラ
ジアルニードル軸受23と玉軸受24とにより、回転自
在に支持している。この玉軸受24を構成する内輪45
の軸方向内端面(図1の下端面)は、上記入力軸6の中
間部に形成した段部46に突き当てている。これに対し
て上記玉軸受24を構成する外輪47は上記入力側支持
筒部13aに、軸方向の移動自在に内嵌した後、この入
力側支持筒部13aの内周面に係止した止め輪48によ
り、この入力側支持筒部13aから抜け出る方向への移
動を阻止されている。この状態で、上記入力軸6の端部
に設けた前記入力歯車37を前記出力歯車19に、弾性
的に押し付けている。 【0022】即ち、本例のステアリング装置用歯車伝達
装置を組み立てる場合には、先ず、上記入力軸6を上記
入力側支持筒部13a内に、この入力側支持筒部13a
の内端開口部の側から挿入し、上記ラジアルニードル軸
受23と玉軸受24とにより、回転自在に支持する。但
し、この状態では未だ上記止め輪48は装着せず、上記
入力歯車37を図1の上方に退避自在としておく。そし
て、この入力歯車37を図1の上方に退避させた状態
で、上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の内側に、
図示の状態で組み付ける。 【0023】次いで、上記入力軸6を軸方向に移動させ
る事により、それまで退避していた上記入力歯車37を
上記出力歯車19に押し付けて、これら両歯車37、1
9同士を互いに噛合させると共に、噛合部に予圧を付与
する。この状態では前記出力軸7が、前記外径側、内径
側両弾性リング42、44を弾性変形させつつ径方向に
変位する。従って、上記噛合部に付与される予圧は、上
記両弾性リング42、44の変形に基づく弾性復元力に
応じたものとなる。そして、この様に噛合部に予圧を付
与した状態で、上記入力側支持筒部13aの内周面に形
成した係止溝に上記止め輪48を係止し、上記入力歯車
37が上記出力歯車19から退避する方向に変位する事
を阻止する。この状態で、上記噛合部に適正な予圧が付
与されたままの状態となる。 【0024】上述の様に構成する本発明のステアリング
装置用歯車伝達装置は、出力歯車19及び入力歯車37
の形状精度を特に厳密に規制しなくても、これら両歯車
19、37同士の噛合部に適正な予圧を付与する為の調
整作業を容易に行なえる。この為、部品の加工コスト並
びに組立コストの低減を図れる。又、上記両歯車19、
37が多少摩耗した場合でも、上記両弾性リング42、
44の弾性復元力に基づいて上記出力歯車37が上記入
力歯車19に押し付けられるので、上記噛合部にそのま
ま適正な予圧付与を行なえる。この為、この噛合部での
バックラッシュを低減若しくは解消できて、ステアリン
グ装置用歯車伝達装置部分でのがたつきや異音の発生を
防止できる。この際、上記出力軸7の外端部(図1の右
端部)が変位するが、この変位量は僅かである為、ステ
アリング装置中に上記出力軸7と直列に組み合わされた
自在継手部分等で十分に吸収できる。 【0025】更に、上記噛合部への予圧付与は、前記出
力軸7が中心軸と直角方向(図1の下方)に弾性変位す
る事により行なう。この様な出力軸7の弾性変位は、特
に滑り摩擦を伴う事なく、円滑に行なわれる。この結
果、上記噛合部に働く抵抗が大きくなる事なく安定し、
ステアリングホイールの戻りが円滑になる等、ステアリ
ングの操作感が向上する(操作トルクが低く安定す
る)。しかも、本発明のステアリング装置用歯車伝達装
置の場合には、上記噛合部への予圧付与の為の変位を、
軸方向ではなく径方向に行なわせる為、出力歯車19及
び入力歯車37の形状として、(直歯やゼロールギヤの
如く)軸方向の推力が発生しにくいものにこだわる必要
はない。従って、噛み合い状態が円滑な曲がり歯等の採
用が可能になって、よりトルク変動やがたつきの発生が
少ないステアリング装置用歯車伝達装置が可能になる。 【0026】尚、本例の場合には、上記入力歯車37を
上記出力歯車19に押し付ける為の構造は、前述の図4
に示した従来構造の第1例の場合と同様でも良い。この
図4に示した構造を採用すれば、構造が多少複雑になる
代わりに、押し付け力の微調節が容易になる。 【0027】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合は、上述した第1例の場合
とは逆に、第一の傘歯車が入力歯車37であり、第二の
傘歯車が出力歯車19である。これに合わせて本例の場
合には、第一の回転伝達軸である入力軸6の内端寄り
(図2の下寄り)部分を、第一の支持筒部である入力側
支持筒部13bの内側に、径方向に関する若干の変位自
在に、且つ、軸方向位置の調節自在に支持している。こ
の為に本例の場合には、上記入力側支持筒部13bの内
端部内周面に深溝型の玉軸受49の外輪50を締り嵌め
で内嵌固定している。そして、この玉軸受49の内輪5
1の内側に上記入力軸6の中間部内端寄り部分を、径方
向に関する若干の変位自在に支持している。 【0028】即ち、上記入力軸6の中間部で上記内輪5
1の内側に位置する部分の外径をこの内輪51の内径よ
りも小さくすると共に、上記入力軸6の中間部で上記内
輪51の内周面に対向する部分に係止溝52を形成して
いる。そして、この係止溝52に、Oリングの如き弾性
リング53を係止している。この弾性リング53の自由
状態での外径は、上記内輪51の内径よりも大きい。従
ってこの弾性リング53は、この内輪51の内周面と上
記係止溝52の底面との間で弾性的に圧縮され、この内
輪51の内径側に上記入力軸6を弾性的に支持する。こ
の為、この入力軸6は、ラジアル荷重を受けた場合に、
上記玉軸受49に対し径方向に若干変位可能である。 【0029】これに対して、上記入力軸6の中間部外端
寄り(図2の上寄り)部分は、前述の図4〜5に示した
従来構造とほぼ同様の構造により、上記入力側支持筒部
13bの外端部の内側に、回転及び軸方向の位置調節自
在に支持している。上記入力軸6の中間部内端寄り部分
が上記弾性リング53の弾性変形に基づいて径方向に変
位した場合に上記入力軸6は、調節筒28の内径側に設
置した玉軸受24を中心として揺動変位する。この様な
揺動変位を円滑にする為、この玉軸受24は、正の内部
隙間を有するものとしている。 【0030】一方、第二の回転伝達軸である出力軸7
は、第二の支持筒部である出力側支持筒部14の内側
に、前述の図4〜5に示した従来構造と同様の構造、即
ち、予圧を付与した1対の玉軸受15a、15bによ
り、回転のみ自在に支持している。 【0031】上述の様な構造を有する本例の場合には、
入力歯車37と出力歯車19との噛合部に予圧を付与す
る為には、前記調節筒28を内方(図2の下方)に変位
させて、上記入力歯車37を上記出力歯車19に押し付
ける。すると、この押し付けの反作用として、この入力
歯車37が図2の左方に変位し、前記弾性リング53が
弾性変形する。そして、上記噛合部に、この弾性変形量
に応じた予圧が付与される。その他の構成及び作用は、
前述した第1例の場合と同様である。 【0032】 【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、バックラッシュが少なく、良好な操作感を
得られる等、性能が良好なステアリング装置用歯車伝達
装置を低コストで実現できる。しかも、この性能を長期
間に亙って維持できる。更に、噛合部に働く抵抗を小さ
くしかも安定させて、ステアリングホイールの戻りが円
滑になる等、ステアリングの操作感を向上させる事がで
きる。
ールの動きをステアリングギヤに伝達する為の動力伝達
装置である、ステアリング装置用歯車伝達装置の改良に
係る。特に、本発明の対象となるステアリング装置用歯
車伝達装置は、キャブオーバー車やバス等の様に、比較
的直立したステアリングシャフトを有する自動車に組み
込む場合が多い。 【0002】 【従来の技術】自動車用のステアリング装置の場合、そ
の上端部(或は後端部)にステアリングホイールを支持
固定したステアリングシャフトの動きを、歯車伝達装置
によりステアリングギヤに伝達し、このステアリングギ
ヤにより(タイロッド等を介して)前輪に舵角を付与す
る様にしている。又、キャブオーバー車やバスの場合、
運転席の真下や後方に前輪が存在する為、上記ステアリ
ングシャフトを比較的直立させる(水平面に対する傾斜
角度を大きくする)と共に、このステアリングシャフト
の下端部を上記歯車伝達装置の入力軸に(自在継手を介
して)結合している。 【0003】図3は、この様なステアリング装置の1例
を示している。車体1に支持固定した筒状のステアリン
グコラム2の内側にステアリングシャフト3を、軸受に
より回転自在に支持している。そして、このステアリン
グシャフト3の上端部で上記ステアリングコラム2の上
方に突出した部分に、ステアリングホイール4を固定し
ている。又、上記ステアリングシャフト3の下端部で上
記ステアリングコラム2の下方に突出した部分を、本発
明の対象となる歯車伝達装置5の入力軸6に結合してい
る。又、この歯車伝達装置5の出力軸7に伝達軸8の一
端を結合し、この伝達軸8の他端をステアリングギヤ9
の入力部に結合している。このステアリングギヤ9は、
上記伝達軸8の回転に伴って操舵輪(前輪)に舵角を付
与する。 【0004】上述の様なステアリング装置を構成する、
上記歯車伝達装置5は、従来、図4に示す様に構成して
いた。この図4に示した歯車伝達装置5は、ハウジング
10に入力軸6及び出力軸7を、それぞれ回転のみ自在
に支持している。これら入力軸6及び出力軸7のうちの
一方が特許請求の範囲に記載した第一の回転伝達軸であ
り、他方が同じく第二の回転伝達軸である。上記ハウジ
ング10は、鋳鉄等により造られた本体11と、この本
体11に対しねじ止め固定したカバー板12とから成
る。又、この本体11は、それぞれの中心軸が互いに交
差する方向に配置された、入力側支持筒部13及び出力
側支持筒部14を有する。これら入力側支持筒部13及
び出力側支持筒部14のうちの一方が、特許請求の範囲
に記載した第一の支持筒部であり、他方が同じく第二の
支持筒部である。 【0005】上記出力軸7はこのうちの出力側支持筒部
14の内側に、回転のみ自在に支持している。即ち、こ
の出力側支持筒部14の内端部(図4の左端部)と中間
部とに、それぞれ深溝型の玉軸受15a、15bを構成
する外輪16a、16bを内嵌固定すると共に、これら
各玉軸受15a、15bを構成する内輪17a、17b
を、上記出力軸7の内端部及び中間部に外嵌固定してい
る。上記出力側支持筒部14の中間部内周面で上記1対
の外輪16a、16bにより軸方向両側から挟まれる部
分には小径部18を形成しており、これら両外輪16
a、16bの互いに対向する端面は、この小径部18の
軸方向両端面に突き当てている。 【0006】又、上記出力軸7の内端部に出力歯車19
を、この出力軸7と同心に且つ一体に形成している。そ
して、内端側の玉軸受15aを構成する内輪17aの端
面を、上記出力歯車19の基端面(図4の右端面)に突
き当てている。これに対して、上記出力軸7の中間部に
外嵌した玉軸受15bを構成する内輪17bの端面は、
この出力軸7の中間部に螺合した抑えナット20及びロ
ックナット21により、上記ハウジング10の内方に向
け抑え付けている。従って、上記1対の玉軸受15a、
15bにはDB型(背面組み合わせ型)の接触角が付与
されて、上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の内側
に、回転のみ自在に支持している。又、この出力側支持
筒部14の外端部内周面と上記出力軸7の中間部外周面
との間には第一のシールリング22を設けて、これら両
周面同士の間の隙間を塞いでいる。 【0007】これに対して、前記入力側支持筒部13の
内側には前記入力軸6を、ラジアルニードル軸受23と
深溝型の玉軸受24とにより、やはり回転のみ自在に支
持している。上記入力側支持筒部13は、内半部(図4
の下半部)側の小径部25と外半部(図4の上半部)側
の大径部26とを段部27により連続させた、段付円筒
状に形成して成る。上記ラジアルニードル軸受23は、
上記入力軸6に加わるラジアル荷重のみを支承するもの
で、上記小径部25の内周面とこの入力軸6の中間部外
周面との間に設けている。又、上記玉軸受24は、この
入力軸6に加わるラジアル荷重の他、スラスト荷重も支
承するもので、上記大径部26の内側に螺着した調節筒
28の内周面と、上記入力軸6の中間部外周面との間に
設けている。又、この調節筒28の外端部内周面と上記
入力軸6の中間部外周面との間には第二のシールリング
29を設けて、これら両周面同士の間の隙間を塞いでい
る。更に、上記入力軸6の中間部外周面で上記入力側支
持筒部13から突出した部分にはダストカバー30を支
持固定している。 【0008】上記調節筒28は、その外周面に形成した
雄ねじを上記大径部26の内周面に形成した雌ねじに螺
合させる事により、この大径部26の軸方向に関する位
置調節を自在として、この大径部26の内側に支持して
いる。上記玉軸受24を構成する外輪31は、この様な
調節筒28の中間部内周面に、段部32と止め輪33と
により軸方向両側から挟持した状態で支持固定してい
る。又、上記玉軸受24を構成する内輪34は、上記入
力軸6の中間部外周面に形成した段部35に突き当てて
いる。尚、この入力軸6の中間部外周面でこの段部35
から少し離れた部分には、上記内輪34の抜け止めの為
の止め輪36を係止している。更に、上記入力軸6の内
端部(図4の下端部)にこの入力軸6と一体に且つ同心
に形成した入力歯車37を、前記出力歯車19と噛合さ
せている。尚、これら入力歯車37と出力歯車19のう
ちの一方が、特許請求の範囲に記載した第一の傘歯車で
あり、他方が同じく第二の傘歯車である。 【0009】この様に入力歯車37と出力歯車19とを
噛合させた状態で、上記調節筒28を上記大径部26の
内方(図4の下方)に変位させて、上記入力歯車37と
出力歯車19との噛合部に予圧を付与し、この噛合部に
バックラッシュが発生するのを防止している。そして、
上記調節筒28の外端部(図4の上端部)に螺着したロ
ックナット38を緊締して、この調節筒28の位置が不
用意にずれ動かない様にしている。尚、前記ダストカバ
ー30は、これらの調整作業を完了した後に、上記入力
軸6の所定部分に装着する。 【0010】図4に示した従来構造は、入力歯車37と
出力歯車19との噛合部に予圧を付与する為に、この入
力歯車37を固定した入力軸6の軸方向位置を固定す
る、定位置予圧型のものである。これに対して、入力歯
車37と出力歯車19との噛合部に適正な予圧を付与す
る為の調整作業を容易にして組立コストの低廉化を図る
事を目的とした構造として、特開2001−34938
5号公報には、図5に示す様なステアリング装置用歯車
伝達装置が記載されている。この従来構造の第2例の場
合には、出力歯車19と入力歯車37との噛合部に適正
な予圧を付与する為の圧縮コイルばね39を、1対のば
ね受40a、40b同士の間に挟持している。このう
ち、図5の下側に設けたばね受40aは、入力軸6の中
間部に、上記入力歯車37側への変位を阻止した状態で
装着している。これに対して、図5の上側に設けたばね
受40bは、上記入力軸6を入力側支持筒部13に支持
する為の玉軸受24を構成する内輪34の片端面(図5
の下端面)に、その内径側半部片面(図5の上面)を突
き当てている。 【0011】上記図5に示した従来構造の第2例の場合
には、上述の様な構成により、上記入力軸6の内端部
(図5の下端部)に設けた入力歯車37と、出力軸7の
内端部(図5の左端部)に設けた出力歯車19との噛合
部に、上記圧縮コイルばね39の弾力に見合う予圧を付
与する。又、この圧縮コイルばね39の弾力は、調節筒
28を回転させて、入力側支持筒部13に対するこの調
節筒28の軸方向位置を変える事により、調節自在であ
る。この様な構成により、入力歯車37及び出力歯車1
9の形状精度を特に厳密に規制しなくても、これら両歯
車37、19の噛合部に適正な予圧を付与する為の調整
作業を容易に行なえる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来構造
の第2例の場合、圧縮コイルばね39により入力軸6を
軸方向に押圧する事により、入力歯車37と出力歯車1
9との噛合部に適正な予圧を付与している。従って、こ
の噛合部の予圧を適正にする為には、上記入力軸6の軸
方向変位を許容しつつ回転力の伝達を行なえる、スプラ
インシャフト或はラバーカップリング等の伝達構造が必
要になり、その分コストが嵩む事が避けられない。又、
この伝達構造を設ける為のスペースが必要になる。自動
車用のステアリング装置は、限られた空間内に設置する
場合が多く、上記スペースが必要になる事は、その分、
設計の自由度が損なわれる事に繋がる為、好ましくな
い。 【0013】又、上記噛合部に予圧を付与する為に、上
記入力軸6が軸方向に変位する事になるが、この軸方向
の変位は何れかの部分を滑らせつつ行なう必要がある。
この場合に滑り部分に生じる摩擦により、上記入力軸6
の軸方向変位が必ずしも良好に行なわれなくなって、上
記噛合部の予圧が適正値からずれる可能性がある。本発
明のステアリング装置用歯車伝達装置は、この様な事情
に鑑みて、上記従来構造の第2例の利点を確保しつつ、
噛合部の予圧を適正値に安定して維持できる構造を実現
すべく発明したものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明のステアリング装
置用歯車伝達装置は、前述した従来から知られているス
テアリング装置用歯車伝達装置と同様に、ハウジング
と、第一の回転伝達軸と、第一の傘歯車と、第二の回転
伝達軸と、第二の傘歯車とを備える。このうちのハウジ
ングは、それぞれの中心軸が互いに交差する方向に配置
された、第一、第二の支持筒部を有する。又、上記第一
の回転伝達軸は、このうちの第一の支持筒部の内側に、
回転自在に支持されている。又、上記第一の傘歯車は、
上記第一の回転伝達軸の内端部で上記ハウジングの内側
に位置する部分に固定されている。又、上記第二の回転
伝達軸は、上記第二の支持筒部の内側に、回転自在に支
持されている。又、上記第二の傘歯車は、上記第二の回
転伝達軸の内端部で上記ハウジングの内側に位置する部
分に固定された状態で、上記第一の傘歯車と噛合する。 【0015】特に、本発明のステアリング装置用歯車伝
達装置に於いては、上記第一の回転伝達軸を上記第一の
支持筒部に対し、径方向に関する変位を可能に支持して
いる。これと共に、これら第一の回転伝達軸と第一の支
持筒部との間に、この第一の回転伝達軸に固定された上
記第一の傘歯車を上記第二の傘歯車に向けて押圧する弾
性部材を設けている。 【0016】 【作用】上述の様に構成する本発明のステアリング装置
用歯車伝達装置は、前述の図5に示した従来構造の第2
例の場合と同様に、第一、第二の傘歯車の形状精度を特
に厳密に規制しなくても、噛合部に適正な予圧を付与す
る為の調整作業を容易に行なえる。この為、部品の加工
コスト並びに組立コストの低減を図れる。又、上記第
一、第二の傘歯車が多少摩耗した場合でも、上記噛合部
にそのまま適正な予圧付与を行なえる。この為、この噛
合部でのバックラッシュを低減若しくは解消できて、ス
テアリング装置用歯車伝達装置部分でのがたつきや異音
の発生を防止できる。 【0017】更に、本発明のステアリング装置用歯車伝
達装置の場合には、第一の回転伝達軸が中心軸と直角方
向(径方向)に弾性変位する事により、上記噛合部に適
正な予圧を付与する。この様な第一の回転伝達軸の径方
向の弾性変位は、特に滑り摩擦を伴う事なく、円滑に行
なわれる。この結果、上記噛合部に働く抵抗が大きくな
る事なく安定し、ステアリングホイールの戻りが円滑に
なる等、ステアリングの操作感が向上する。 【0018】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本例の特徴は、第一の傘歯車で
ある出力歯車19と、第二の傘歯車である入力歯車37
との噛合部に適正な予圧付与を行なう為の構造にある。
具体的には、上記出力歯車19をその内端部(図1の左
端部)に一体に設けた、第一の回転伝達軸である出力軸
7を、第一の支持筒部である出力側支持筒部14の内側
に弾性的に支持し、この弾性に基づいて、上記出力歯車
19と入力歯車37との噛合部に予圧を付与する構造に
ある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4に示
した従来構造の第1例と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。 【0019】上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の
内側に回転自在に支持する為の1対の玉軸受15a、1
5bのうち、上記出力歯車19寄りの玉軸受15aは、
上記出力軸7の外周面と上記出力側支持筒部14の内周
面との間に、径方向に関する若干の変位を可能に、弾性
的に支持している。この為に本例の場合には、出力側支
持筒部14の一部で上記玉軸受15aの周囲部分の内径
を、この玉軸受15aを構成する外輪16aの外径より
も少し大きくしている。そして、この外輪16aの中間
部外周面に外径側係止溝41を形成し、この外径側係止
溝41内に、ゴム、波板ばね等の外径側弾性リング42
を装着している。この外径側弾性リング42の自由状態
での外径は、上記出力側支持筒部14の一部で上記玉軸
受15aの周囲部分の内径よりも大きい。従って上記外
径側弾性リング42は、この周囲部分の内周面と上記外
径側係止溝41の底面との間で弾性的に圧縮され、この
周囲部分の内径側に上記玉軸受15aを弾性的に支持す
る。従ってこの玉軸受15aは、ラジアル荷重を受けた
場合に、上記出力側支持筒部14に対し径方向に若干変
位可能である。 【0020】又、上記出力軸7のうちで上記出力歯車1
9寄り端部の外径を、上記玉軸受15aを構成する内輪
17aの内径よりも少し小さくしている。そして、上記
出力軸7のうちで上記出力歯車19寄り端部の外周面に
内径側係止溝43を形成し、この内径側係止溝43内
に、Oリングの如き内径側弾性リング44を装着してい
る。この内径側弾性リング44の自由状態での外径は、
上記内輪17aの内径よりも大きい。従ってこの内径側
弾性リング44は、この内輪17aの内周面と上記内径
側係止溝43の底面との間で弾性的に圧縮され、この内
輪17aの内径側に上記出力軸7を弾性的に支持する。
従ってこの出力軸7は、ラジアル荷重を受けた場合に、
上記玉軸受15aに対し径方向に若干変位可能である。
これらにより、上記出力軸7は上記出力側支持筒部14
に対し、径方向に関する若干の変位自在に支持された状
態となる。尚、この様な変位を円滑にする為、上記出力
軸7の中間部と上記出力側支持筒部14の外端部内周面
との間に設けた玉軸受15bは、正の内部隙間を有する
ものとしている。 【0021】一方、第二の回転軸である入力軸6は、第
二の支持筒部である入力側支持筒部13aの内側に、ラ
ジアルニードル軸受23と玉軸受24とにより、回転自
在に支持している。この玉軸受24を構成する内輪45
の軸方向内端面(図1の下端面)は、上記入力軸6の中
間部に形成した段部46に突き当てている。これに対し
て上記玉軸受24を構成する外輪47は上記入力側支持
筒部13aに、軸方向の移動自在に内嵌した後、この入
力側支持筒部13aの内周面に係止した止め輪48によ
り、この入力側支持筒部13aから抜け出る方向への移
動を阻止されている。この状態で、上記入力軸6の端部
に設けた前記入力歯車37を前記出力歯車19に、弾性
的に押し付けている。 【0022】即ち、本例のステアリング装置用歯車伝達
装置を組み立てる場合には、先ず、上記入力軸6を上記
入力側支持筒部13a内に、この入力側支持筒部13a
の内端開口部の側から挿入し、上記ラジアルニードル軸
受23と玉軸受24とにより、回転自在に支持する。但
し、この状態では未だ上記止め輪48は装着せず、上記
入力歯車37を図1の上方に退避自在としておく。そし
て、この入力歯車37を図1の上方に退避させた状態
で、上記出力軸7を上記出力側支持筒部14の内側に、
図示の状態で組み付ける。 【0023】次いで、上記入力軸6を軸方向に移動させ
る事により、それまで退避していた上記入力歯車37を
上記出力歯車19に押し付けて、これら両歯車37、1
9同士を互いに噛合させると共に、噛合部に予圧を付与
する。この状態では前記出力軸7が、前記外径側、内径
側両弾性リング42、44を弾性変形させつつ径方向に
変位する。従って、上記噛合部に付与される予圧は、上
記両弾性リング42、44の変形に基づく弾性復元力に
応じたものとなる。そして、この様に噛合部に予圧を付
与した状態で、上記入力側支持筒部13aの内周面に形
成した係止溝に上記止め輪48を係止し、上記入力歯車
37が上記出力歯車19から退避する方向に変位する事
を阻止する。この状態で、上記噛合部に適正な予圧が付
与されたままの状態となる。 【0024】上述の様に構成する本発明のステアリング
装置用歯車伝達装置は、出力歯車19及び入力歯車37
の形状精度を特に厳密に規制しなくても、これら両歯車
19、37同士の噛合部に適正な予圧を付与する為の調
整作業を容易に行なえる。この為、部品の加工コスト並
びに組立コストの低減を図れる。又、上記両歯車19、
37が多少摩耗した場合でも、上記両弾性リング42、
44の弾性復元力に基づいて上記出力歯車37が上記入
力歯車19に押し付けられるので、上記噛合部にそのま
ま適正な予圧付与を行なえる。この為、この噛合部での
バックラッシュを低減若しくは解消できて、ステアリン
グ装置用歯車伝達装置部分でのがたつきや異音の発生を
防止できる。この際、上記出力軸7の外端部(図1の右
端部)が変位するが、この変位量は僅かである為、ステ
アリング装置中に上記出力軸7と直列に組み合わされた
自在継手部分等で十分に吸収できる。 【0025】更に、上記噛合部への予圧付与は、前記出
力軸7が中心軸と直角方向(図1の下方)に弾性変位す
る事により行なう。この様な出力軸7の弾性変位は、特
に滑り摩擦を伴う事なく、円滑に行なわれる。この結
果、上記噛合部に働く抵抗が大きくなる事なく安定し、
ステアリングホイールの戻りが円滑になる等、ステアリ
ングの操作感が向上する(操作トルクが低く安定す
る)。しかも、本発明のステアリング装置用歯車伝達装
置の場合には、上記噛合部への予圧付与の為の変位を、
軸方向ではなく径方向に行なわせる為、出力歯車19及
び入力歯車37の形状として、(直歯やゼロールギヤの
如く)軸方向の推力が発生しにくいものにこだわる必要
はない。従って、噛み合い状態が円滑な曲がり歯等の採
用が可能になって、よりトルク変動やがたつきの発生が
少ないステアリング装置用歯車伝達装置が可能になる。 【0026】尚、本例の場合には、上記入力歯車37を
上記出力歯車19に押し付ける為の構造は、前述の図4
に示した従来構造の第1例の場合と同様でも良い。この
図4に示した構造を採用すれば、構造が多少複雑になる
代わりに、押し付け力の微調節が容易になる。 【0027】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合は、上述した第1例の場合
とは逆に、第一の傘歯車が入力歯車37であり、第二の
傘歯車が出力歯車19である。これに合わせて本例の場
合には、第一の回転伝達軸である入力軸6の内端寄り
(図2の下寄り)部分を、第一の支持筒部である入力側
支持筒部13bの内側に、径方向に関する若干の変位自
在に、且つ、軸方向位置の調節自在に支持している。こ
の為に本例の場合には、上記入力側支持筒部13bの内
端部内周面に深溝型の玉軸受49の外輪50を締り嵌め
で内嵌固定している。そして、この玉軸受49の内輪5
1の内側に上記入力軸6の中間部内端寄り部分を、径方
向に関する若干の変位自在に支持している。 【0028】即ち、上記入力軸6の中間部で上記内輪5
1の内側に位置する部分の外径をこの内輪51の内径よ
りも小さくすると共に、上記入力軸6の中間部で上記内
輪51の内周面に対向する部分に係止溝52を形成して
いる。そして、この係止溝52に、Oリングの如き弾性
リング53を係止している。この弾性リング53の自由
状態での外径は、上記内輪51の内径よりも大きい。従
ってこの弾性リング53は、この内輪51の内周面と上
記係止溝52の底面との間で弾性的に圧縮され、この内
輪51の内径側に上記入力軸6を弾性的に支持する。こ
の為、この入力軸6は、ラジアル荷重を受けた場合に、
上記玉軸受49に対し径方向に若干変位可能である。 【0029】これに対して、上記入力軸6の中間部外端
寄り(図2の上寄り)部分は、前述の図4〜5に示した
従来構造とほぼ同様の構造により、上記入力側支持筒部
13bの外端部の内側に、回転及び軸方向の位置調節自
在に支持している。上記入力軸6の中間部内端寄り部分
が上記弾性リング53の弾性変形に基づいて径方向に変
位した場合に上記入力軸6は、調節筒28の内径側に設
置した玉軸受24を中心として揺動変位する。この様な
揺動変位を円滑にする為、この玉軸受24は、正の内部
隙間を有するものとしている。 【0030】一方、第二の回転伝達軸である出力軸7
は、第二の支持筒部である出力側支持筒部14の内側
に、前述の図4〜5に示した従来構造と同様の構造、即
ち、予圧を付与した1対の玉軸受15a、15bによ
り、回転のみ自在に支持している。 【0031】上述の様な構造を有する本例の場合には、
入力歯車37と出力歯車19との噛合部に予圧を付与す
る為には、前記調節筒28を内方(図2の下方)に変位
させて、上記入力歯車37を上記出力歯車19に押し付
ける。すると、この押し付けの反作用として、この入力
歯車37が図2の左方に変位し、前記弾性リング53が
弾性変形する。そして、上記噛合部に、この弾性変形量
に応じた予圧が付与される。その他の構成及び作用は、
前述した第1例の場合と同様である。 【0032】 【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、バックラッシュが少なく、良好な操作感を
得られる等、性能が良好なステアリング装置用歯車伝達
装置を低コストで実現できる。しかも、この性能を長期
間に亙って維持できる。更に、噛合部に働く抵抗を小さ
くしかも安定させて、ステアリングホイールの戻りが円
滑になる等、ステアリングの操作感を向上させる事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】歯車伝達装置を組み込んだステアリング装置の
1例を示す略断面図。 【図4】従来の歯車伝達装置の第1例を示す断面図。 【図5】同第2例を示す断面図。 【符号の説明】 1 車体 2 ステアリングコラム 3 ステアリングシャフト 4 ステアリングホイール 5 歯車伝達装置 6 入力軸 7 出力軸 8 伝達軸 9 ステアリングギヤ 10 ハウジング 11 本体 12 カバー板 13、13a、13b 入力側支持筒部 14 出力側支持筒部 15a、15b 玉軸受 16a、16b 外輪 17a、17b 内輪 18 小径部 19 出力歯車 20 抑えナット 21 ロックナット 22 第一のシールリング 23 ラジアルニードル軸受 24 玉軸受 25 小径部 26 大径部 27 段部 28 調節筒 29 第二のシールリング 30 ダストカバー 31 外輪 32 段部 33 止め輪 34 内輪 35 段部 36 止め輪 37 入力歯車 38 ロックナット 39 圧縮コイルばね 40a、40b ばね受 41 外径側係止溝 42 外径側弾性リング 43 内径側係止溝 44 内径側弾性リング 45 内輪 46 段部 47 外輪 48 止め輪 49 玉軸受 50 外輪 51 内輪 52 係止溝 53 弾性リング
1例を示す略断面図。 【図4】従来の歯車伝達装置の第1例を示す断面図。 【図5】同第2例を示す断面図。 【符号の説明】 1 車体 2 ステアリングコラム 3 ステアリングシャフト 4 ステアリングホイール 5 歯車伝達装置 6 入力軸 7 出力軸 8 伝達軸 9 ステアリングギヤ 10 ハウジング 11 本体 12 カバー板 13、13a、13b 入力側支持筒部 14 出力側支持筒部 15a、15b 玉軸受 16a、16b 外輪 17a、17b 内輪 18 小径部 19 出力歯車 20 抑えナット 21 ロックナット 22 第一のシールリング 23 ラジアルニードル軸受 24 玉軸受 25 小径部 26 大径部 27 段部 28 調節筒 29 第二のシールリング 30 ダストカバー 31 外輪 32 段部 33 止め輪 34 内輪 35 段部 36 止め輪 37 入力歯車 38 ロックナット 39 圧縮コイルばね 40a、40b ばね受 41 外径側係止溝 42 外径側弾性リング 43 内径側係止溝 44 内径側弾性リング 45 内輪 46 段部 47 外輪 48 止め輪 49 玉軸受 50 外輪 51 内輪 52 係止溝 53 弾性リング
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 それぞれの中心軸が互いに交差する方向
に配置された第一、第二の支持筒部を有するハウジング
と、このうちの第一の支持筒部の内側に回転自在に支持
された第一の回転伝達軸と、この第一の回転伝達軸の内
端部で上記ハウジングの内側に位置する部分に固定され
た第一の傘歯車と、上記第二の支持筒部の内側に回転自
在に支持された第二の回転伝達軸と、この第二の回転伝
達軸の内端部で上記ハウジングの内側に位置する部分に
固定された状態で上記第一の傘歯車と噛合する第二の傘
歯車とを備えたステアリング装置用歯車伝達装置に於い
て、上記第一の回転伝達軸を上記第一の支持筒部に対
し、径方向に関する変位を可能に支持すると共に、これ
ら第一の回転伝達軸と第一の支持筒部との間に、この第
一の回転伝達軸に固定された上記第一の傘歯車を上記第
二の傘歯車に向けて押圧する弾性部材を設けた事を特徴
とするステアリング装置用歯車伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039015A JP2003237595A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ステアリング装置用歯車伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039015A JP2003237595A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ステアリング装置用歯車伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237595A true JP2003237595A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27780176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039015A Pending JP2003237595A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ステアリング装置用歯車伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114310866A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-04-12 | 珞石(北京)科技有限公司 | 机器人关节及关节间齿轮齿隙调节方法 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002039015A patent/JP2003237595A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114310866A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-04-12 | 珞石(北京)科技有限公司 | 机器人关节及关节间齿轮齿隙调节方法 |
CN114310866B (zh) * | 2022-03-10 | 2022-05-27 | 珞石(北京)科技有限公司 | 机器人关节及关节间齿轮齿隙调节方法 |
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