JP2002104206A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2002104206A
JP2002104206A JP2000298709A JP2000298709A JP2002104206A JP 2002104206 A JP2002104206 A JP 2002104206A JP 2000298709 A JP2000298709 A JP 2000298709A JP 2000298709 A JP2000298709 A JP 2000298709A JP 2002104206 A JP2002104206 A JP 2002104206A
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Japan
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shaft
steering
input shaft
input
gear
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JP2000298709A
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English (en)
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Kiyoshi Sadakata
清 定方
Hiroshi Iwatani
洋 岩谷
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車伝達装置部分でバックラッシュに基づく
がたつきを発生させない構造で、ステアリングホイール
4の操作感が良好な構造を、低コストで実現する。 【解決手段】 歯車伝達装置の入力軸6を、この歯車伝
達装置に内蔵したばねにより下方に押圧して、上記バッ
クラッシュをなくす。自在継手54、54及び中間軸5
5を介して上記入力軸6に結合したステアリングシャフ
ト3を、ステアリングコラム2に対して、若干の昇降自
在に支持する。この構成により、上記入力軸6の下方へ
の変位を円滑に行なわせて、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの動きをステアリングギヤに伝達する為のステアリ
ング装置の改良に係る。特に、本発明の対象となるステ
アリング装置は、キャブオーバー車やバス等の様に、比
較的直立したステアリングシャフトを有する自動車に組
み込む場合が多い。
【0002】
【従来の技術】自動車用のステアリング装置の場合、そ
の上端部(或は後端部)にステアリングホイールを支持
固定したステアリングシャフトの動きを、歯車伝達装置
によりステアリングギヤに伝達し、このステアリングギ
ヤにより(タイロッド等を介して)前輪に舵角を付与す
る様にしている。又、キャブオーバー車やバスの場合、
運転席の真下や後方に前輪が存在する為、上記ステアリ
ングシャフトを比較的直立させる(水平面に対する傾斜
角度を大きくする)と共に、このステアリングシャフト
の下端部を上記歯車伝達装置の入力軸に(自在継手を介
して)結合している。
【0003】図7は、この様なステアリング装置の1例
を示している。車体1に支持固定した筒状のステアリン
グコラム2の内側にステアリングシャフト3を、軸受に
より回転自在に支持している。そして、このステアリン
グシャフト3の上端部で上記ステアリングコラム2の上
方に突出した部分に、ステアリングホイール4を固定し
ている。又、上記ステアリングシャフト3の下端部で上
記ステアリングコラム2の下方に突出した部分を、歯車
伝達装置5の入力軸6に結合している。又、この歯車伝
達装置5の出力軸7に伝達軸8の一端を結合し、この伝
達軸8の他端をステアリングギヤ9の入力部に結合して
いる。このステアリングギヤ9は、上記伝達軸8の回転
に伴って操舵輪に舵角を付与する。
【0004】上述の様なステアリング装置を構成する、
上記歯車伝達装置5は、従来、図8に示す様に構成して
いた。この図8に示した歯車伝達装置5は、ハウジング
10に入力軸6及び出力軸7を、それぞれ回転のみ自在
に支持している。上記ハウジング10は、鋳鉄等により
造られた本体13と、この本体13に対しねじ止め固定
したカバー板14とから成る。又、この本体13は、そ
れぞれの中心軸が互いに交差する方向に配置された、入
力側支持筒部15及び出力側支持筒部16を有する。
【0005】上記出力軸7はこのうちの出力側支持筒部
16の内側に、回転のみ自在に支持している。即ち、こ
の出力側支持筒部16の内端部(図8の左端部)と中間
部とに、それぞれ深溝型の玉軸受17a、17bを構成
する外輪18a、18bを内嵌固定すると共に、これら
各玉軸受17a、17bを構成する内輪19a、19b
を、上記出力軸7の内端部及び中間部に外嵌固定してい
る。上記出力側支持筒部16の中間部内周面で上記1対
の外輪18a、18bにより軸方向両側から挟まれる部
分には小径部20を形成しており、これら両外輪18
a、18bの互いに対向する端面は、この小径部20の
軸方向両端面に突き当てている。
【0006】又、上記出力軸7の内端部には出力歯車2
1を、この出力軸7と一体に形成している。そして、内
端側の玉軸受17aを構成する内輪19aの端面を、上
記出力歯車21の基端面(図8の右端面)に突き当てて
いる。これに対して、上記出力軸7の中間部に外嵌した
玉軸受17bを構成する内輪19bの端面は、この出力
軸7の中間部に螺合した抑えナット22及びロックナッ
ト23により上記ハウジング10の内方に向け抑え付け
ている。従って、上記1対の玉軸受17a、17bには
DB型(背面組み合わせ型)の接触角が付与されて、上
記出力軸7を上記出力側支持筒部16の内側に、回転の
み自在に支持している。又、この出力側支持筒部16の
外端部内周面と上記出力軸7の中間部外周面との間には
第一のシールリング24を設けて、これら両周面同士の
間の隙間を塞いでいる。
【0007】これに対して、前記入力側支持筒部15の
内側には前記入力軸6を、ラジアルニードル軸受25と
深溝型の玉軸受26とにより、やはり回転のみ自在に支
持している。上記入力側支持筒部15は、内半部(図8
の下半部)側の小径部27と外半部(図8の上半部)側
の大径部28とを段部29により連続させた段付円筒状
に形成して成る。上記ラジアルニードル軸受25は、上
記入力軸6に加わるラジアル荷重のみを支承するもの
で、上記小径部27の内周面とこの入力軸6の中間部外
周面との間に設けている。又、上記玉軸受26は、この
入力軸6に加わるラジアル荷重の他、スラスト荷重も支
承するもので、上記大径部28の内側に螺着した調節筒
30の内周面と上記入力軸6の中間部外周面との間に設
けている。又、この調節筒30の外端部内周面と上記入
力軸6の中間部外周面との間には第二のシールリング3
1を設けて、これら両周面同士の間の隙間を塞いでい
る。更に、上記入力軸6の中間部外周面で上記入力側支
持筒部15から突出した部分にはダストカバー32を支
持固定している。
【0008】上記調節筒30は、その外周面に形成した
雄ねじを上記大径部28の内周面に形成した雌ねじに螺
合させる事により、この大径部28の軸方向に関する位
置調節を自在として、この大径部28の内側に支持して
いる。上記玉軸受26を構成する外輪33は、この様な
調節筒30の中間部内周面に、段部34と止め輪35と
により軸方向両側から挟持した状態で支持固定してい
る。又、上記玉軸受26を構成する内輪36は、上記入
力軸6の中間部外周面に形成した段部37に突き当てて
いる。尚、この入力軸6の中間部外周面でこの段部37
から少し離れた部分には、上記内輪36の抜け止めの為
の止め輪38を係止している。更に、上記入力軸6の内
端部(図8の下端部)にこの入力軸6と一体に形成し
た、駆動側傘歯車である入力歯車39を、前記出力歯車
21と噛合させている。
【0009】この様に入力歯車39と出力歯車21とを
噛合させた状態で、上記調節筒30を上記大径部28の
内方(図8の下方)に変位させて、上記入力歯車39と
出力歯車21との噛合部に予圧を付与し、この噛合部に
バックラッシュが発生するのを防止している。そして、
上記調節筒30の外端部(図8の上端部)に螺着したロ
ックナット40を緊締して、この調節筒30の位置が不
用意にずれ動かない様にしている。尚、前記ダストカバ
ー32は、これらの調整作業を完了した後に、上記入力
軸6の所定部分に装着する。
【0010】図8に示した従来構造は、入力歯車39と
出力歯車21との噛合部に予圧を付与する為に、この入
力歯車39を固定した入力軸6の軸方向位置を固定す
る、定位置予圧型のものである。これに対して、ばねに
より入力歯車と出力歯車との噛合部に予圧を付与する、
定圧予圧型の構造も、実開昭51−143072号公
報、同58−125760号公報、同61−11965
3号公報、同62−27247号公報、同63−893
82号公報、同63−119956号公報等に記載され
て、従来から知られている。
【0011】
【先発明の説明】更に、入力歯車39と出力歯車21と
の噛合部に適正な予圧を付与する為の調整作業を容易に
して組立コストの低廉化を図る事を目的として、本発明
者は先に、図9に示す様な歯車伝達装置5を発明した
(特願2000−171508号)。この先発明に係る
構造では、出力歯車21と入力歯車39との噛合部に適
正な予圧を付与する為の圧縮コイルばね41を、1対の
ばね受42a、42b同士の間に挟持している。このう
ち、図9の下側に設けたばね受42aは、入力軸6の中
間部に、上記入力歯車39側への変位を阻止した状態で
装着している。これに対して、図9の上側に設けたばね
受42bは、上記入力軸6を入力側支持筒部15に支持
する為の玉軸受26を構成する内輪36の片端面(図9
の下端面)に、その内径側半部片面(図9の上面)を突
き当てている。
【0012】この様な構成により、上記入力軸6の内端
部(図9の下端部)に設けた入力歯車39と、出力軸7
の内端部(図9の左端部)に設けた出力歯車21との噛
合部には、上記圧縮コイルばね41の弾力に見合う予圧
が付与された状態となる。又、この圧縮コイルばね41
の弾力は、調節筒30を回転させて、入力側支持筒部1
5に対するこの調節筒30の軸方向位置を変える事によ
り、調節自在である。この様な構成により、入力歯車3
9及び出力歯車21の形状精度を特に厳密に規制しなく
ても、これら両歯車39、21の噛合部に適正な予圧を
付与する為の調整作業を容易に行なえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した各公報に記載
された従来構造の場合も、上述した先発明の構造の場合
も、入力軸6の端部に設けた入力歯車39を、圧縮コイ
ルばね41等の弾性部材の弾力に基づいて出力歯車21
に向け弾性的に押圧する構造を採用する限り、適正な予
圧付与を行なう為には、上記入力軸6が軸方向に変位自
在である事が必要である。これに対して、歯車伝達装置
5をステアリング装置に組み込んだ状態では、上記入力
軸6の上端部には、前述の図7に示す様に、ステアリン
グシャフト3の下端部を、直接又は自在継手を介して結
合する。従って、上記予圧付与を円滑に行なわせる為に
は、少なくとも上記ステアリングシャフト3の下端部
を、軸方向の変位(昇降)自在とする必要がある。この
為には、図7に示す様に、上記ステアリングシャフト3
の途中にラバーカップリング11を設けたり、或は図1
0に示す様に、ステアリングシャフト3の中間部にスプ
ライン係合部12を設ける事が考えられる。
【0014】ところが、ラバーカップリング11にしろ
スプライン係合部12にしろ、比較的高価である為、ス
テアリング装置のコストが嵩む原因となる事が避けられ
ない。しかも、ラバーカップリング11の場合には、軸
方向の変位を確保する為には回転方向の剛性が低くなる
事が避けられず、ステアリングホイール4の動きが上記
歯車伝達装置5の入力軸6にそのままは伝わらなくな
る。この為、ステアリングホイール4を操作する運転者
に違和感を与える原因となる。又、スプライン係合部1
2にしても、確実な軸方向変位を確保する為に係合部の
動きを円滑にすると、回転方向に関してがたつきを生
じ、やはり運転者に違和感を与える原因となる。本発明
は、この様な事情に鑑みて、ステアリングホイールを操
作する運転者に違和感を与える事がないステアリング装
置を、低コストで実現すべく発明したものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のステアリング装
置は、前述した従来のステアリング装置と同様に、車体
に支持した筒状のステアリングコラムと、このステアリ
ングコラムの内側に軸受により回転自在に支持されたス
テアリングシャフトと、このステアリングシャフトの上
端部に固定されたステアリングホイールと、入力軸及び
出力軸を有し、このステアリングシャフトの下端部をこ
のうちの入力軸に結合した歯車伝達装置と、この歯車伝
達装置の出力軸にその一端を結合した伝達軸と、この伝
達軸の他端をその入力部に結合されてこの伝達軸の回転
に伴って操舵輪に舵角を付与するステアリングギヤとを
備える。そして、上記歯車伝達装置は、上記入力軸の端
部に固設した駆動側傘歯車と上記出力軸の端部に固設し
た従動側傘歯車とを互いに噛合させると共に、上記入力
軸を下方に向け押圧する事により、上記両傘歯車同士の
噛合部のバックラッシュを解消している。特に、本発明
のステアリング装置に於いては、上記ステアリングシャ
フトを上記ステアリングコラムに対し軸方向への変位自
在に支持する事により、上記入力軸が下方に変位する際
に、上記ステアリングシャフトがこの入力軸と共に下方
に変位自在としている。
【0016】
【作用】上述の様に構成する本発明のステアリング装置
の場合には、駆動側、従動側両傘歯車同士の噛合部への
予圧付与に伴って入力軸が軸方向に変位する場合には、
この入力軸に結合したステアリングシャフト全体が軸方
向に変位する。予圧付与に伴う上記入力軸の変位量は極
く僅かである為、上記ステアリングシャフトの上端部に
設けたステアリングホイールの位置が、運転者に違和感
を与える程変化する事はない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、ステアリ
ング装置を構成する歯車伝達装置5に組み込んだ入力歯
車39と出力歯車21との噛合部に、圧縮コイルばね4
1等の弾性部材(図9参照)により予圧を付与自在とす
べく、上記歯車伝達装置5の入力軸6の軸方向の変位を
自在とする為の構造にある。上記歯車伝達装置5の構造
に関しては、前述の各公報に記載された従来構造や、や
はり前述した特願2000−171508号に係る発明
の構造を含め、入力軸6を軸方向に変位させる事により
上記噛合部に予圧を付与するものであれば、本発明のス
テアリング装置に組み込んで使用できる。又、上記歯車
伝達装置5の出力軸7から伝達軸8、ステアリングギヤ
9(図7、10参照)にかけての部分に就いては、特に
本発明としての特徴は存在しない。よって、以下の説明
は、本発明のステアリング装置の特徴である、ステアリ
ングシャフト3を軸方向の変位自在に支持する部分の構
造及び作用に就いて行なう。
【0018】車体1に対して円筒状のステアリングコラ
ム2を、上下1対の支持ブラケット43a、43bによ
り、少し傾斜した状態で上下方向に支持している。そし
て、上記ステアリングコラム2の内側にステアリングシ
ャフト3を、滑り軸受44と、単列深溝型の玉軸受45
とにより、回転自在に支持している。即ち、上記ステア
リングコラム2の下端部内周面に上記滑り軸受44を支
持固定し、この滑り軸受44の内側に上記ステアリング
シャフト3の下端部を、回転及び軸方向の変位自在に挿
通している。
【0019】これに対して、上記ステアリングシャフト
3の上端部は上記玉軸受45により上記ステアリングコ
ラム2の上端部に、回転並びに若干の軸方向の変位自在
に支持している。この為に図示の例では、上記ステアリ
ングコラム2の上端部内周面に形成した段部46に上記
玉軸受45の外輪47を内嵌し、更に上記ステアリング
コラム2の上端縁部を径方向内方に塑性変形させる事に
より構成したかしめ部48により、上記外輪47の上端
面外周縁部を抑え付けている。そして、上記玉軸受45
を構成する内輪49の内側に上記ステアリングシャフト
3の上端部を、軸方向の変位自在に挿通している。
【0020】更に、上記ステアリングシャフト3の上端
部で上記内輪49を上下両側から挟む位置に形成した1
対の係止溝50、50に、それぞれ止め輪51、51を
係止している。そして、これら各止め輪51、51と上
記内輪49の上下両端面との間に、それぞれ止め輪5
1、51の側から順に、円輪状の抑え板52、52と、
請求項3に記載した弾性材であるOリング53、53と
を設けている。従って、上記ステアリングシャフト3の
上端部は上記ステアリングコラム2の上端部に、回転及
び若干の軸方向変位自在に支持された状態となる。尚、
上記各Oリング53の弾力は、前記入力歯車39と出力
歯車21との噛合部に予圧を付与すべく、前記歯車伝達
装置5に組み込んだ圧縮コイルばね41等の弾性部材の
弾力よりも小さくしている。
【0021】上述の様にして、上記ステアリングコラム
2の内側に、回転及び若干の軸方向変位自在に支持した
ステアリングシャフト3の上端部で、上記ステアリング
コラム2の上方に突出した部分には、ステアリングホイ
ール4を固定している。これに対して、上記ステアリン
グシャフト3の下端部で上記ステアリングコラム2の下
方に突出した部分と、上記歯車伝達装置5の入力軸6と
は、1対の自在継手54、54と中間軸55とを介して
結合している。この構成により、上記ステアリングホイ
ール4の動きを上記歯車伝達装置5の入力軸6に伝達
し、操舵輪に対する舵角付与を自在としている。
【0022】上記入力軸6は、前記入力歯車39と前記
出力歯車21との噛合部への予圧付与に伴って、下方に
変位する傾向になるが、この変位は、上記ステアリング
シャフト3が下方に変位する事により円滑に行なわれ
る。即ち、このステアリングシャフト3は、上記各自在
継手54、54及び中間軸55を介して上記入力軸6に
結合されているが、上記ステアリングコラム2に対して
は、若干の軸方向変位自在に、弾性的に支持されてい
る。従って、上記予圧付与に伴う上記入力軸6の下方へ
の変位に伴って、上記ステアリングシャフト3全体が下
方に変位する。
【0023】この様にステアリングシャフト3全体が下
方に変位するのに伴って、前記ステアリングホイール4
も下方に変位するが、予圧付与に伴う上記入力軸の変位
量は極く僅かである為、上記ステアリングホイールの位
置が、運転者に違和感を与える程変化する事はない。
又、前記玉軸受45の内輪49は、前記1対のOリング
53、53により軸方向両側から弾性的に挟持されてい
るので、上記ステアリングシャフト3に対する上記内輪
49の嵌合部で、がたつきに伴う異音が発生する事はな
い。
【0024】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、ステアリングシャフ
ト3の上端部を支持する為の玉軸受45を構成する内輪
49の両端面と1対の抑え板52、52との間に、請求
項3に記載した弾性材である皿板ばね56、56を設け
て、上記ステアリングシャフト3に対する上記内輪49
の嵌合部のがたつきを抑えている。その他の構成及び作
用は、上述した第1例の場合と同様であるから、重複す
る図示並びに説明は省略する。
【0025】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、ステアリングシャフ
ト3の上端部を支持する為の玉軸受45を構成する内輪
49の上端面と、このステアリングシャフト3の上端部
に止め輪51により支持した1枚の抑え板52との間に
のみ、請求項3に記載した弾性材であるOリング53を
設けている。このOリング53は、前述した予圧付与に
伴う上記ステアリングシャフト3の軸方向変位に拘ら
ず、常に圧縮された状態になる様にして、このステアリ
ングシャフト3に対する上記内輪49の嵌合部のがたつ
きを抑えている。その他の構成及び作用は、前述した第
1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明
は省略する。
【0026】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、上述した第3例の場
合とは逆に、内輪49の下端面と1枚の抑え板52との
間にのみ、請求項3に記載した弾性材であるOリング5
3を設けている。その他の構成及び作用は、上述した第
3例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明
は省略する。
【0027】次に、図6は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合には、ステアリングシャフ
ト3の上端部には、間隔をあけて1対の止め輪51、5
1のみを設け、請求項3に記載した弾性材に相当する部
材及びこの部材を抑える為の抑え板等は設けていない。
この様な本例の構造は、ステアリングシャフト3に対す
る内輪49の嵌合部に、実用上問題となる様ながたつき
が存在しない場合に採用する。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、低コストで実現できる構造で、しかもバッ
クラッシュが少なく、良好な操作感を得られる等、性能
が良好なステアリング装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分縦断側
面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図4】同第3例を示す、図2と同様の図。
【図5】同第4例を示す、図2と同様の図。
【図6】同第5例を示す、図2と同様の図。
【図7】従来のステアリング装置の第1例を示す略縦断
側面図。
【図8】従来から知られている歯車伝達装置の1例を示
す断面図。
【図9】先発明に係る歯車伝達装置の1例を示す断面
図。
【図10】従来のステアリング装置の第2例を示す略縦
断側面図。
【符号の説明】
1 車体 2 ステアリングコラム 3 ステアリングシャフト 4 ステアリングホイール 5 歯車伝達装置 6 入力軸 7 出力軸 8 伝達軸 9 ステアリングギヤ 10 ハウジング 11 ラバーカップリング 12 スプライン係合部 13 本体 14 カバー板 15 入力側支持筒部 16 出力側支持筒部 17a、17b 玉軸受 18a、18b 外輪 19a、19b 内輪 20 小径部 21 出力歯車 22 抑えナット 23 ロックナット 24 第一のシールリング 25 ラジアルニードル軸受 26 玉軸受 27 小径部 28 大径部 29 段部 30 調節筒 31 第二のシールリング 32 ダストカバー 33 外輪 34 段部 35 止め輪 36 内輪 37 段部 38 止め輪 39 入力歯車 40 ロックナット 41 圧縮コイルばね 42a、42b ばね受 43a、43b 支持ブラケット 44 滑り軸受 45 玉軸受 46 段部 47 外輪 48 かしめ部 49 内輪 50 係止溝 51 止め輪 52 抑え板 53 0リング 54 自在継手 55 中間軸 56 皿板ばね
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/12 F16H 57/12 Z Fターム(参考) 3D030 DC35 DC39 3J009 DA11 DA18 EA06 EA16 EA23 EA32 FA08 3J030 AB05 BA02 CA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持した筒状のステアリングコラ
    ムと、このステアリングコラムの内側に軸受により回転
    自在に支持されたステアリングシャフトと、このステア
    リングシャフトの上端部に固定されたステアリングホイ
    ールと、入力軸及び出力軸を有し、このステアリングシ
    ャフトの下端部をこのうちの入力軸に結合した歯車伝達
    装置と、この歯車伝達装置の出力軸にその一端を結合し
    た伝達軸と、この伝達軸の他端をその入力部に結合され
    てこの伝達軸の回転に伴って操舵輪に舵角を付与するス
    テアリングギヤとを備え、上記歯車伝達装置は、上記入
    力軸の端部に固設した駆動側傘歯車と上記出力軸の端部
    に固設した従動側傘歯車とを互いに噛合させると共に、
    上記入力軸を下方に向け押圧する事により、上記両傘歯
    車同士の噛合部のバックラッシュを解消しているステア
    リング装置に於いて、上記ステアリングシャフトを上記
    ステアリングコラムに対し軸方向への変位自在に支持す
    る事により、上記入力軸が下方に変位する際に、上記ス
    テアリングシャフトがこの入力軸と共に下方に変位自在
    とした事を特徴とするステアリング装置。
  2. 【請求項2】 歯車伝達装置が、それぞれの中心軸が互
    いに交差する方向に配置された入力側、出力側両支持筒
    部を有するハウジングと、このうちの入力側支持筒部の
    内側に、回転及び軸方向の変位自在に支持された入力軸
    と、この入力軸の下端部で上記ハウジングの内側に位置
    する部分に固定された駆動側傘歯車と、上記出力側支持
    筒部の内側に、回転のみ自在に支持された出力軸と、こ
    の出力軸の内端部で上記ハウジングの内側に位置する部
    分に固定された状態で上記駆動側傘歯車と噛合する従動
    側傘歯車と、上記入力軸を上記入力側支持筒部の内側に
    支持する為の転がり軸受を構成し、この入力軸の中間部
    に軸方向の変位自在に外嵌した内輪とこの入力軸の中間
    部に係止したばね受けとの間に設けられて、この入力軸
    の内端部に固定した上記駆動側傘歯車を上記従動側傘歯
    車に向け弾性的に押圧する圧縮コイルばねとを備え、こ
    の駆動側傘歯車に作用する弾力を、この圧縮コイルばね
    の弾力のみとしたものである、請求項1に記載したステ
    アリング装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングコラムの内側にステアリン
    グシャフトを回転自在に支持する為の軸受が、内輪の外
    周面に設けた内輪軌道と外輪の内周面に設けた外輪軌道
    との間に複数個の転動体を設け、上記内輪と外輪との間
    に加わるラジアル荷重及びスラスト荷重を支承自在な転
    がり軸受であり、上記外輪を上記ステアリングコラムの
    内周面に嵌合固定すると共に、上記内輪を上記ステアリ
    ングシャフトの中間部に、軸方向の変位自在に外嵌して
    おり、これら内輪とステアリングシャフトとの間に、圧
    縮コイルばねの弾力よりも小さな弾力を有する弾性材を
    介在させる事により、上記内輪を上記ステアリングシャ
    フトに対し弾性的に支持している、請求項2に記載した
    ステアリング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006131061A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Keeper Co Ltd ステアリングギヤボックス用ダストカバー
JP2012250616A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Jtekt Corp 連結構造及びステアリング装置
JP2015164850A (ja) * 2015-06-03 2015-09-17 日本精工株式会社 ステアリングシャフト用回転支持装置及び自動車用ステアリング装置
CN112049902A (zh) * 2020-09-07 2020-12-08 中国航发贵阳发动机设计研究所 一种可分离式的手传动装置

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