JP2003237539A - 移動体盗難対策装置 - Google Patents

移動体盗難対策装置

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JP2003237539A
JP2003237539A JP2002043675A JP2002043675A JP2003237539A JP 2003237539 A JP2003237539 A JP 2003237539A JP 2002043675 A JP2002043675 A JP 2002043675A JP 2002043675 A JP2002043675 A JP 2002043675A JP 2003237539 A JP2003237539 A JP 2003237539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難されたと判断したとき、走行を困難とす
ることで盗難の防止を図った場合、その車両を所有者の
もとに回収しても、ディーラーへ持ち込んで特別な解除
処理を施さなければ、正常に走行できる状態に戻すこと
ができないという課題があった。 【解決手段】 移動体の盗難検出手段と、この盗難検出
手段の盗難検出に基づいて移動体の走行を制限する走行
制限手段と、指令に基づき、前記走行制限手段により走
行制限されている移動体の走行制限を解除する走行制限
解除手段とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車、
自動二輪車等の移動体の盗難を検知したときは一旦走行
を制限し、この盗難された移動体を回収したときには前
記の制限を容易に解除できるようにした移動体盗難対策
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、移動体(以下、車両を例
に説明する)の盗難を検知して走行に制限を課して、車
両を走行困難な状態にする移動体盗難対策装置として、
特開平8−77471号公報がある。図3はこの移動体
盗難対策装置の構成を示すブロック図であり、101は
GPS受信アンテナ106で受信したGPS信号を入力
して車両位置(以下、自車位置と称する)を検出する自
車位置検出手段、102は侵入車両を盗難車と判定する
盗難判定地域情報を格納した盗難判定地域情報格納手
段、103は前記自車位置検出手段101からの自車位
置情報と前記地域指定手段102からの盗難判定地域情
報とに基づいて盗難を検出する盗難検出手段、104は
前記盗難検出手段103の盗難検出信号により、制動手
段105を起動する制動制御手段である。なお、制動手
段105としては、例えば、エンジン、トランスミッシ
ョン等を制御して、車両を走行不能又は走行困難にし
て、車両の移動を不可能にしたり、警報を発したりして
第3者に盗難車であることを知らせる。
【0003】次に動作について説明する。図4は動作を
説明するフローチャートである。予めリモコンやキーボ
ード等の情報入力手段(図示せず)を用い、例えば緯度
経度等の盗難判定地域情報を盗難判定地域情報格納手段
102へ格納する(ステップST101)。
【0004】グローバルポジショニングシステム(GP
S)等の自車位置検出手段101は、最新の自車位置を
一定の周期で検出する(ステップST102)。この自
車位置検出手段101には、狭域無線通信(DSRC)
や無線LANのような無線通信等から自車位置情報を検
出する手法を用いても良い。
【0005】盗難検出手段103は、盗難判定地域情報
格納手段102に格納された盗難判定地域情報と自車位
置検出手段101で検出された最新の自車位置情報を比
較し、自車位置が盗難判定地域内に存在するかを判断し
(ステップST103)、存在するYESの場合には車
両が盗難されたことを検出し、この検出信号を制動制御
手段104に供給する。この検出信号の供給を受けた制
動制御手段104は、制御手段105を作動させて、ト
ランスミッション、エンジン等を制御して車両を走行困
難な状況にする(ステップST104)。ここでの走行
困難な状況とは、例えば、トランスミッションを1速固
定にする、燃料噴射料を少量で固定する等の走行は可能
であるが通常走行は不可能な状態にすることである。ま
た、上記の盗難判定地域を、日本国以外の地域としてお
くことにより、盗難車を海外等に輸出した場合には使用
できなくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体盗難対策
装置は以上のように構成されているので、予め指定した
地域から出た場合に盗難されたと判断し、トランスミッ
ションを1速固定とする等、車両の制動手段を働かせ走
行を困難とすることで盗難を防止している。しかし、一
度車両を走行困難な状況にすると、盗難車が所有者のも
とに回収されても、所有者はその制動機能を解除する手
段を持たないため、ディーラーへ車両を持ち込み、専門
の作業者による特別な解除作業を経なければ正常に走行
できる状態に戻すことができないという課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、車両が盗難されたと判断したとき
は、制動手段を作動させて走行制限を行なった後、盗難
車を回収したときには前記走行制限をディーラー等の第
三者の特別な作業によることなく、車両の所有者が自ら
容易に走行制限を解除し、再び正常に走行できる状態に
戻すことのできる移動体盗難対策装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体盗
難対策装置は、移動体の盗難検出手段と、この盗難検出
手段の盗難検出に基づいて移動体の走行を制限する走行
制限手段と、指令に基づき、前記走行制限手段により走
行制限されている移動体の走行制限を解除する走行制限
解除手段とを備えたものである。
【0009】この発明に係る移動体盗難対策装置は、移
動体の盗難検出手段と、この盗難検出手段の盗難検出に
基づいて移動体の走行を制限する走行制限手段と、この
走行制限手段により走行制限されている移動体が該走行
制限を解除可能になったことを検出する解除可能検出手
段と、この解除可能検出手段からの解除可能信号を受け
て走行制限を解除する走行制限解除手段とを備えたもの
である。
【0010】この発明に係る移動体盗難対策装置におけ
る走行制限解除手段は、回収した盗難移動体が制限解除
地域に入ったことに基づいて走行制限を解除するもので
ある。
【0011】この発明に係る移動体盗難対策装置におけ
る走行制限解除手段は、盗難移動体の所有者情報に基づ
いて走行制限を解除するものである。
【0012】この発明に係る移動体盗難対策装置におけ
る走行制限解除手段は、盗難移動体に予め設けた制限解
除部材の操作信号に基づいて走行制限を解除するもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動体盗難対策装置の構成を示すブロック図であり、1は
車載制御手段、2は制限解除地域情報入力手段、3は制
限解除地域表示手段、4は走行制限手段としての制動手
段である。
【0014】上記の車載制御手段1は、上記制限解除地
域情報入力手段2から入力された制限解除地域情報(車
両がある地域内に存在する時に車両に課された走行制限
を解除する為の地域情報)を格納し、この制限解除地域
情報を上記制限解除地域表示手段3に供給表示する制限
解除地域情報格納手段11、進入車両を盗難車と判定す
る予め設定された地域情報を格納する盗難判定地域情報
格納手段12、GPS受信アンテナ13からの受信信号
に基づいて自車位置を検出する自車位置検出手段14、
盗難判定地域情報格納手段12から読み出された情報と
自車位置検出手段14から読み出された情報とに基づい
て盗難を検出する盗難検出手段15、制限解除地域情報
格納手段11から読み出した情報と自車位置検出手段1
4から読み出された情報とに基づいて、車両が制限解除
地域であることを検出する検出手段(解除可能検出手
段)16、盗難検出手段15から盗難検出信号を受信し
た時は、燃料噴射量を少量で固定、また検出手段16か
ら制動解除信号を受信した時は、燃料噴射量を少量に固
定することを解除するように制動手段4を制御する信号
判定手段(走行制限手段、制限解除手段)17を備えた
制動制御手段18を有するものである。
【0015】次に動作について説明する。図2はこの発
明に係る移動体盗難対策装置の動作を説明するフローチ
ャートである。予めリモコンやキーボード等の制限解除
地域情報入力手段2と、モニタディスプレイ等の制限解
除地域情報表示手段3を用い、制限解除地域情報格納手
段11へ制限解除地域情報を格納する(ステップST
1)。この制限解除地域情報は、緯度経度等の位置デー
タや別途接続したCD−ROMのような記憶装置(図示
せず)に格納されたデータベースから得られる住所など
のデータでも良い。
【0016】グローバルポジショニングシステム(GP
S)等の自車位置検出手段14は、最新の自車位置を一
定の周期で検出する(ステップST2)。この自車位置
検出手段14は、狭域無線通信(DSRC)や無線LA
Nのような無線通信等、あるいは方位センサ、走行距離
センサ等のセンサ出力の演算処理により自車位置情報を
検出する手法を用いても良い。
【0017】盗難検出手段15は、盗難判定地域情報格
納手段12に格納された盗難判定地域情報と自車位置検
出手段14から出力された最新の自車位置情報を比較
し、自車位置が盗難判定地域内に存在するかを判断し
(ステップST3)、存在するYESの場合には車両が
盗難されたと検知する。この検出信号の供給を受けた制
動制御手段9は、制動手段4を作動させてトランスミッ
ション、エンジン等を車両を走行困難な状況にする(ス
テップST4)。ここでの走行困難な状況とは、トラン
スミッションを1速固定にする、燃料噴射料を少量で固
定する等の走行は可能であるが通常走行は不可能な状態
にすることである。
【0018】一方、盗難された車両が発見回収された
後、その盗難車両を制限解除地域情報格納手段11に格
納された制限解除地域へ移動させ、自車位置検出手段1
4で自車位置検出処理を行なう(ステップST5)。つ
いで、検出手段16は制限解除地域情報格納手段11か
ら読み出された制限解除地域情報と自車位置検出手段1
4から得られた最新の自車位置情報を比較して、回収さ
れた盗難車両が制動解除地域内に存在するかを判断し
(ステップST6)、存在するYESの場合は制限解除
信号を制動制御手段18に出力し、盗難検出手段15に
より制動制御手段18に課されている制動制限の解除処
理を行なって、車両を正常走行可能な状態にする(ステ
ップST7)。
【0019】そして、上記ステップST3における判断
結果がNOの場合とともに、ステップST2に戻り、上
記の動作を繰り返す。また、上記ステップST6におけ
る判断結果がNOの場合は、ステップST5に戻り、最
新の自車位置検出処理を行なう。
【0020】以上、図示例では所有者自ら行うことでき
る走行制限解除手段として、自車位置情報と予め設定し
た制限解除地域情報を用いて、解除可能を検出する検出
手段からの制動解除信号を受けて、車両に課された走行
制限を解除し、車両を正常走行可能な状態にする制動制
限解除処理について説明した。しかし、上記と同様に所
有者自ら走行制限を解除するこができる走行制限解除手
段としては、例えば所有者のみが所有するボタンユニッ
トを操作して走行制限解除信号を信号判定手段17に入
力したり、キーボード等の入力手段から所有者のみが知
るパスワードを入力する。または指紋、声紋等の所有者
固有のID認証信号を入力することにより走行制限を解
除するようにしてもよい。即ち、走行制限解除手段は、
ある指令に基づいて走行制限を解除するもので構成され
ている。
【0021】以上のように、実施の形態1によれば、盗
難車を回収することにより、盗難検出時に課された走行
困難な状況を所有者が自ら容易に解除することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、指令
に基づき、走行制限手段により走行制限されている移動
体の走行制限を解除するように構成したので、盗難検出
時に課された走行困難な状況をディーラー等の第三者の
特別な作業によることなく、車両の所有者が自ら容易に
解除し、再び正常に走行できる状態に戻すことのできる
という効果がある。
【0023】この発明によれば、移動体の盗難検出手段
と、この盗難検出手段の盗難検出に基づいて移動体の走
行を制限する走行制限手段と、この走行制限手段により
走行制限されている移動体が該走行制限を解除可能にな
ったことを検出する解除可能検出手段と、この解除可能
検出手段からの解除可能信号を受けて走行制限を解除す
る走行制限解除手段とを備えて構成したので、盗難車を
回収したときには、盗難検出時に課された走行困難な状
況をディーラー等の第三者の特別な作業によることな
く、車両の所有者が自ら容易に解除し、再び正常に走行
できる状態に戻すことのできるという効果がある。
【0024】この発明によれば、走行制限解除手段は、
回収した盗難移動体が制限解除地域に入ったことに基づ
いて走行制限を解除するように構成したので、盗難車を
制限解除地域内に回収するだけで再び正常に走行できる
状態に戻すことのできるという効果がある。
【0025】この発明によれば、走行制限解除手段は、
盗難移動体の所有者情報に基づいて走行制限を解除する
ように構成したので、所有者は盗難車を回収すれば、そ
の場所で容易に車両走行制限を解除し、再び正常に走行
できる状態に戻すことのできるという効果がある。
【0026】この発明によれば、走行制限解除手段は、
盗難移動体に予め設けた制限解除部材の操作信号に基づ
いて走行制限を解除するように構成したので、その制限
解除部材を操作することにより、盗難車の回収位置に制
約されることなく、どこであっても容易に車両走行制限
を解除し、再び正常に走行できる状態に戻すことのでき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動体盗難対
策装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明に係る移動体盗難対策装置の動作を
説明するフローチャートである。
【図3】 従来の移動体盗難対策装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 従来の移動体盗難対策装置の動作を説明する
フローチャートである。
【符号の説明】
1 車載制御手段、2 制限解除地域情報入力手段、3
制限解除地域表示手段、4 制動手段(走行制限手
段)、11 制限解除地域情報格納手段、12車両走行
制限判定地域情報格納手段、13 GPS受信アンテ
ナ、14 自車位置検出手段、15 盗難検出手段、1
6 検出手段(解除可能検出手段)、17信号判定手段
(走行制限手段、走行制限解除手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の盗難検出手段と、この盗難検出
    手段の盗難検出に基づいて移動体の走行を制限する走行
    制限手段と、指令に基づき、前記走行制限手段により走
    行制限されている移動体の走行制限を解除する走行制限
    解除手段とを備えた移動体盗難対策装置。
  2. 【請求項2】 移動体の盗難検出手段と、この盗難検出
    手段の盗難検出に基づいて移動体の走行を制限する走行
    制限手段と、この走行制限手段により走行制限されてい
    る移動体が該走行制限を解除可能になったことを検出す
    る解除可能検出手段と、この解除可能検出手段からの解
    除可能信号を受けて走行制限を解除する走行制限解除手
    段とを備えた移動体盗難対策装置。
  3. 【請求項3】 走行制限解除手段は、回収した盗難移動
    体が制限解除地域に入ったことに基づいて走行制限を解
    除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    移動体盗難対策装置。
  4. 【請求項4】 走行制限解除手段は、盗難移動体の所有
    者情報に基づいて走行制限を解除することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の移動体盗難対策装置。
  5. 【請求項5】 走行制限解除手段は、盗難移動体に予め
    設けた制限解除部材の操作信号に基づいて走行制限を解
    除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    移動体盗難対策装置。
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