JP2003235672A - 車両用シートバックのフレーム構造 - Google Patents
車両用シートバックのフレーム構造Info
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Abstract
する強度を向上させ得る車両用シートバックのフレーム
構造を提供する。 【解決手段】荷室前に配置される車両用リアシートにお
けるシートバックであって、概略矩形状をしたパネルフ
レーム3の周縁に沿って枠フレーム4が配設されたシー
トバックフレーム2と、枠フレーム4の上部と下部に両
端部21、22が連結され、かつ、中間部分23が、前
記荷室に置かれる荷物の移動によるパネルフレーム3の
外力受け部分Xを通るように形成されている補強用パイ
プフレーム20とを具備する。
Description
室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバッ
クのフレーム構造に関する。
が固定されたシートクッションと、その後部に下部が支
持されたシートバックとを有する構成のものが一般的で
あり、シートバックとしては、前倒し可能なものと、起
立状態で車体に固定されたものとが存在する。
に、概略矩形状をしたパネルフレーム101(左下がり
のハッチング部分)の周縁に沿って枠フレーム102が
配設されたシートバックフレーム100を有し、そのシ
ートバックフレーム100を覆うようにパッドおよび外
皮用トリムなどが設けられた構成となっている。
ては自動車の安全向上を図るべく、種々の対策が検討さ
れており、その一つに、リアシートが後部荷室の荷物移
動により受ける際の耐荷重を規定値以上にすることが必
須項目として挙げられている。その基準として、縦30
0ミリ×横300ミリの衝突面を有する重さ18kgの
規格荷物を荷室から慣性力によりシートバックの背面に
当てる自動車規則 ECE No.17が知られる。
は、そのシートバックフレームがパネルフレームの周縁
に沿って枠フレームを配設した構成である故に、例えば
上述した自動車規則に基づくテストのようにシートバッ
クのほぼ中央部に大荷重が作用すると、パネルフレーム
に前側に突出した窪みが生じて大荷重に対する強度が不
足する虞があった。
決するようになされたもので、荷室に置いた荷物の移動
により受ける外力に対する強度を向上させ得る車両用シ
ートバックのフレーム構造を提供することを目的とす
る。
ックのフレーム構造は、荷室前に配置される車両用リア
シートにおけるシートバックであって、概略矩形状をし
たパネルフレームの周縁に沿って枠フレームが配設され
たシートバックフレームと、該枠フレームの上部と下部
に両端部が連結され、かつ、中間部分が、前記荷室に置
かれる荷物の移動による該パネルフレームの外力受け部
分を通るように形成されている補強用フレームとを具備
することを特徴とする。
あっては、補強用フレームの中間部分が該パネルフレー
ムの外力受け部分を通るように補強用フレームが形成さ
れ、かつ両端部が高強度の枠フレームに連結されている
ので、補強用フレームの中間部分が荷物の移動による外
力を吸収してパネルフレームに窪みが発生するのを抑制
でき、外力受け部分に作用する大荷重に対する強度を向
上させ得る。
造において、前記補強用フレームの中間部分は、少なく
とも1以上の折り曲げ部を有する構成とすることが好ま
しい。
間部分に大荷重を受けても、折り曲げ部に存在によりそ
の中間部分が変形して荷物の移動による外力を吸収し易
くでき、強度をより向上させ得る。
造において、前記シートバックフレームが、前倒し可能
に設けられていて、シートバックフレームの上部に設け
たストライカを車体側に設けたキャッチ部材から外すと
前倒しされるもので、前記ストライカの上端と下端を結
合するストライカブラケットを設け、該ストライカブラ
ケットとストライカとの内側に前記枠フレームと前記補
強用フレームの上側端部とが挿通している構成とするこ
とが好ましい。
の上側端部が、枠フレーム上部に溶接されるだけでな
く、高強度のストライカと、これを支持する一般的に高
強度に設けられるストライカブラケットとの内側を挿通
するように設けられているので、補強用フレーム、特に
その上側端部は上記外力を受けても確実にシートバック
フレームに保持され、これにより外力受け部分に荷物の
移動により作用する大荷重に対する強度を更により一層
向上させることが可能になる。
的に説明する。
2分割タイプのリアシートに適用した車両用シートバッ
クを示す正面図で、図右側の広面側のシートバックが第
1実施形態に係る車両用シートバックである。図2は図
1のA−A線による端面図、図3は図1のB−B線によ
る端面図である。
ネルフレーム3および枠フレーム4を有するシートバッ
クフレーム2と、枠フレーム4の上部と下部に両端部が
連結された補強用フレームとしての補強用パイプフレー
ム20とを具備する。
金属板からなり、前側に突出した凸部5が所望の模様で
部分的に形成されている(図1および図2参照)。パネ
ルフレーム3の上部中央にはストライカ取付孔8が形成
され、ストライカ取付孔8を挟んで前側の両縁部には、
図2に示すように板状をしたストライカブラケット9の
両端部9a、9bが溶接等で取付けられ、各端部9a、
9bの中央寄り位置にはそれぞれ通し孔9c、9dが形
成されている。また、両端部9a、9bのそれぞれの前
側には、通し孔9c、9dを通して棒状のストライカ1
0の両端部が溶接等で固定されている。
ものからなり、図1に示すようにパネルフレーム3の前
側であって周縁に沿って配設されていて、その上側部分
はストライカ10とストライカブラケット9との内側で
あってストライカブラケット9の背面側を挿通する(図
2参照)。かかる枠フレーム4はパネルフレーム3とス
トライカブラケット9の背面とに溶接されており、枠フ
レーム4の左右下部には、車体取付用フレーム11、1
2が溶接等により固定されている。車体取付用フレーム
11には軸部13を介して車体取付部15が、車体取付
用フレーム12には軸部14を介して車体取付部16が
それぞれ所定角度範囲で回転可能に取付けられ、各車体
取付部15、16はそれぞれ図示しない車体にボルト等
により固定される。
たキャッチ部材(図示せず)に着脱可能な状態で取付け
られるものであり、ストライカ10の脱状態ではシート
バックが軸部13、14を介して前倒し可能となり、ス
トライカ10の着状態ではシートバックが少し後側に傾
いた起立姿勢に固定される。
端部21、22が枠フレーム4の上部と下部に連結され
ている。パイプフレーム20の上側端部21は、図2に
示すように、ストライカ10とストライカブラケット9
との内側であって、ストライカブラケット9の背面側を
挿通し、ストライカブラケット9に溶接等により固定さ
れ、パイプフレーム20の下側端部22は、図3に示す
ように、潰された状態で枠フレーム4の背面側に溶接等
により固定されている。パイプフレーム20の中間部分
23は、パネルフレーム3のほぼ中央部の位置Xを通る
ように曲折されており、より具体的には、上側端部21
に右側に繋がった上部23aと、ストライカブラケット
9よりも左側寄りの下側端部22から上方に延びた下部
23bと、上部23aおよび下部23bに繋がっていて
位置Xを通る斜めに傾いた中央部23cとを有する。つ
まり、中間部分23には、上部23aと中央部23cと
の間と、中央部23cと下部23bとの間との2箇所に
折り曲げ部が形成されている。上記位置Xとしては、本
実施形態では前記自動車規則に基づくテストで規格荷重
を受ける位置(外力受け部分)としている。なお、図1
中の30は、シートバックフレーム2の左右中央部に配
設されるアームレスト(図示せず)を取付けるための板
状ブラケットで、その右側端部は図3に示すように補強
用パイプフレーム20に溶接等により固定され、左側端
部は図示を省略するが枠フレーム4に溶接等により固定
されている。
パネルフレーム3の外力受け部分、つまり前記自動車規
則に基づくテストで規格荷重を受ける位置Xを、補強用
パイプフレーム20の中間部分23が通り、かつ両端部
21、22が枠フレーム4に連結されているので、前記
自動車規則に基づくテストで位置Xに規格荷物の移動に
よる大荷重が荷室側から作用しても、補強用パイプフレ
ーム20の中間部分23が規格荷物の移動による外力を
吸収してパネルフレーム3に窪みが発生するのを抑制で
き、外力受け部分に作用する大荷重に対するシートバッ
クフレーム2の強度を向上させ得る。
分23には、上部23aと中央部23cとの間と、中央
部23cと下部23bとの間との2箇所に折り曲げ部が
形成されているので、中間部分23に大荷重を受けて
も、折り曲げ部に存在によりその中間部分23が変形し
て規格荷物の移動による外力を吸収し易くでき、強度を
より向上させ得る。
端部21が、枠フレーム4の上部に溶接されているだけ
でなく、高強度なストライカ10と、これを支持する一
般的に高強度に設けられるストライカブラケット9との
内側を挿通するように設けられているため、補強用パイ
プフレーム20、特にその上側端部21は外力を受けて
も確実にシートバックフレーム2に保持されるので、外
力受け部分に作用する規格荷物の移動による大荷重に対
する強度を更により一層向上させることが可能になる。
加えて、アームレスト(図示せず)を取付けるための板
状ブラケット30の両端が、補強用パイプフレーム20
と枠フレーム4に固定されているので、この板状ブラケ
ット30によっても補強用パイプフレーム20の保持性
が向上してシートバックフレーム2の強度が更に向上す
ることとなる。
2分割タイプのリアシートに適用した車両用シートバッ
クを示す正面図で、図右側の広面側のシートバックが第
2実施形態に係る車両用シートバックである。図5は図
4のC−C線による端面図、図6は図4のD−D線によ
る端面図である。なお、図1〜図3と同一部分には、同
一番号を付している。
シートであり、右側上部が車体に着脱可能に取付けられ
ている。シートバックの右側上部と車体との取付け部
は、図示を省略するが、車体側に設けられたストライカ
と、シートバックフレーム2側に設けられたキャッチ部
材とを有する構成である。
ックフレーム2にはストライカブラケットが無く、補強
用パイプフレーム20の上側端部21は枠フレーム4の
上部前側にのみ溶接されている(図5参照)。また、補
強用パイプフレーム20の下側端部22は、図6に示す
ように枠フレーム4の下部に溶接されている。また、補
強用パイプフレーム20の中間部分23には、上部23
aと中央部23cとの間と、中央部23cと下部23b
との間との2箇所に折り曲げ部が形成されている。な
お、図4および図5中の32は、シートベルトを通す開
口32aが設けられたシートベルト通し部材であり、パ
ネルフレーム3に溶接されている(溶接部の図示を省
略)。
は、補強用パイプフレーム20における上側端部21の
シートバックフレーム2への保持性の向上化は得られな
いものの、パネルフレーム3のほぼ中央の位置、つまり
前記自動車規則に基づくテストで規格荷重を受ける位置
Xを、補強用パイプフレーム20の中間部分23が通
り、かつ両端部21、22が枠フレーム4に連結されて
いるので、位置Xに規格荷物の移動による大荷重が荷室
側から作用しても、補強用パイプフレーム20の中間部
分23が規格荷物の移動による外力を吸収してパネルフ
レーム3に窪みが発生するのを抑制でき、外力受け部分
(位置X)に作用する大荷重に対するシートバックフレ
ーム2の強度を向上させ得る。加えて、補強用パイプフ
レーム20の中間部分23には、上部23aと中央部2
3cとの間と、中央部23cと下部23bとの間との2
箇所に折り曲げ部が形成されているので、中間部分23
に規格荷物の移動による大荷重を受けても、折り曲げ部
に存在によりその中間部分23が変形して規格荷物の移
動による外力を吸収し易くでき、強度をより向上させ得
る。
プである故に、シートバックフレームにストライカが設
けられていないが、補強用パイプフレーム20における
上側端部21のシートバックフレーム2への保持性の向
上化を図るべく、シートバックフレームにストライカを
設け、車体側にキャッチ部材を設けるようにし、かつそ
のストライカを支持するブラケットに、第1実施形態と
同様にして補強用パイプフレーム20の上側端部21を
連結するように構成してもよいことは勿論である。
記自動車規則に基づくテストを想定してシートバックの
ほぼ中央部を、中間部分が通るように補強用パイプフレ
ームを形成しているが、本発明はこれに限らず、シート
バックの他の部分が外力を受ける場合には、その外力受
け部分を中間部分が通るように補強用パイプフレームを
形成してもよい。
補強用パイプフレームを1本用いて外力受け部分を補強
しているが、本発明はこれに限らず、補強用パイプフレ
ームを2本以上用いて外力受け部分を補強してもよい。
補強用パイプフレームの中間部分の上部と中央部との間
と、中央部と下部との間との2箇所に折り曲げ部を形成
した構成としているが、本発明はこれに限らず、補強用
パイプフレームの中間部分に1以上の任意の数で折り曲
げ部を形成してもよい。
レームにパイプ材を用いているが、本発明はパイプ材に
限らず、板状のもの、或いは棒状のものなどを用いるこ
とができる。
荷室前のリアシートが2分割タイプであって、広面側の
リアシートを対象として本発明を適用しているが、本発
明の適用箇所は広面側のリアシートのみに限らず、狭面
側のリアシートをも対象としてもよい。
ートバックが前倒し可能なものを例に挙げて説明してい
るが、本発明はこれに限らず、シートバックが車体に固
定されたリアシートに対しても適用することが可能であ
る。
は、補強用フレームの中間部分が該パネルフレームの外
力受け部分を通るように補強用フレームが形成され、か
つ両端部が高強度の枠フレームに連結されているので、
補強用フレームの中間部分が荷室に置かれた荷物の移動
による外力を吸収してパネルフレームに窪みが発生する
のを抑制でき、外力受け部分に作用する大荷重に対する
強度を向上させ得る。
中間部分が、少なくとも1以上の折り曲げ部を有する構
成とすれば、補強用フレームの中間部分に荷物の移動に
よる大荷重を受けても、折り曲げ部に存在によりその中
間部分が変形して荷物の移動による外力を吸収し易くで
き、強度をより向上させ得る。
ームが、前倒し可能に設けられていて、シートバックフ
レームの上部に設けたストライカを車体側に設けたキャ
ッチ部材から外すと前倒しされるものである場合、スト
ライカの上端と下端を結合するストライカブラケットを
設け、ストライカブラケットとストライカとの内側に枠
フレームと補強用フレームの上側端部とが挿通する構成
とすれば、補強用フレームの上側端部が、枠フレーム上
部に溶接されるだけでなく、高強度のストライカと、こ
れを支持する一般的に高強度に設けられるストライカブ
ラケットとの内側を挿通するように設けられているの
で、補強用フレーム、特にその上側端部は上記外力を受
けても確実にシートバックフレームに保持され、これに
より外力受け部分に作用する荷物の移動による大荷重に
対する強度を更により一層向上させることが可能にな
る。
適用した車両用シートバックを示す正面図である。
適用した車両用シートバックを示す正面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 荷室前に配置される車両用リアシートに
おけるシートバックのフレーム構造であって、 概略矩形状をしたパネルフレームの周縁に沿って枠フレ
ームが配設されたシートバックフレームと、 該枠フレームの上部と下部に両端部が連結され、かつ、
中間部分が、前記荷室に置かれる荷物の移動による該パ
ネルフレームの外力受け部分を通るように形成されてい
る補強用フレームとを具備することを特徴とする車両用
シートバックのフレーム構造。 - 【請求項2】 前記補強用フレームの中間部分は、少な
くとも1以上の折り曲げ部を有することを特徴とする請
求項1に記載の車両用シートバックのフレーム構造。 - 【請求項3】 前記シートバックフレームが、前倒し可
能に設けられていて、シートバックフレームの上部に設
けたストライカを車体側に設けたキャッチ部材から外す
と前倒しされるもので、前記ストライカの上端と下端を
結合するストライカブラケットを設け、該ストライカブ
ラケットとストライカとの内側に前記枠フレームと前記
補強用フレームの上側端部とが挿通していることを特徴
とする請求項1または2に記載の車両用シートバックの
フレーム構造。
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