JP3393429B2 - シートバックフレーム - Google Patents

シートバックフレーム

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JP3393429B2
JP3393429B2 JP02345297A JP2345297A JP3393429B2 JP 3393429 B2 JP3393429 B2 JP 3393429B2 JP 02345297 A JP02345297 A JP 02345297A JP 2345297 A JP2345297 A JP 2345297A JP 3393429 B2 JP3393429 B2 JP 3393429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートバックフレー
ムに関し、シートバックに対する衝撃入力の緩和を企図
したものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ステーションワゴンタイプやツ
ーボックスタイプの自動車では、キャビンと荷室が一体
化されている。図14には一般的なステーションワゴン
タイプの後部の概略状況を示してある。図14に示すよ
うに、荷物10を収納する荷室1とキャビン2との仕切
りをシート(リヤシート)3のシートバック4によって
行なっている。このような自動車5では、シートバック
4の下部がヒンジブラケット6を介してシートクッショ
ン7に対して回動自在に支持され、シートバック4の上
部にはボデー側のストライカ8に係合して起立状態を固
定する係合部9が設けられている。
【0003】図に実線で示したように、通常はストライ
カ8に係合部9を係合してリヤシート3を着座可能な状
態で使用するようになっている。また、荷室1の容積を
増やして大きな荷物等を載せる場合、図に二点鎖線で示
すように、ストライカ8から係合部9を外してシートバ
ック4を前側に倒し、シートバック4の背面側を荷室1
の床面として使用して大容量の荷室1を確保するように
なっている。
【0004】近年では、セダンタイプの自動車でも、荷
室とキャビンとの仕切りをリヤシートのシートバックに
よって行ない、シートバックを倒すことによりキャビン
内から荷物の出し入れが行なえる自動車が多くなってお
り、上述した構造のシートバック4が車幅方向に複数に
分割される等した状態(分割可倒型)でセダンタイプの
自動車にも備えられている。
【0005】荷室1とキャビン2とをリヤシート3のシ
ートバック4によって仕切る構造では、シートバック4
を着座者の背もたれとして機能させると同時に荷室1と
キャビン2との仕切壁として機能させる必要がある。こ
のためシートバック4は、荷室1に載せられた荷物10
及びキャビン内の着座者からの衝撃に耐え得る強度部材
となっている。
【0006】図15に基づいてベンチシート型のシート
バック4における従来のシートバックフレームを説明す
る。図15には従来のシートバックフレームの分解斜視
状態を示してある。図に示すように、シートバックフレ
ーム11は、シートバック4の形状に応じた矩形枠型の
パイプフレーム12と、枠内を覆う状態でパイプフレー
ム12に溶接等によって固定され所定の強度を有する金
属製の1枚の板材(板金)13により構成されている。
【0007】パイプフレーム12の上部の左右側部には
係合部9が固定され、パイプフレーム12の下部の左右
側部にはヒンジブラケット6の取付部14が一体に形成
されている。板金13が固定されたパイプフレーム12
の前面にパッドが設けられて表皮で覆われると共に、板
金13の背面側がカーペットで覆われてベンチシート型
のシートバック4が形成される。
【0008】シートバックフレーム11を備えたシート
バック4では、通常使用時においては、上部の両側部の
係合部9と下部の両側部の取付部14との4点で車体側
に支持された状態になっている。上記構成のシートバッ
クフレーム11は、パイプフレーム12が矩形枠型をな
し、所定の強度を有する板金13がパイプフレーム12
の枠内を覆って固定されているので、十分な剛性が確保
され、荷室に載せられた荷物及びキャビン内の着座者か
らの衝撃に十分に耐え得る強度部材として機能するよう
になっている。
【0009】図16に基づいて分割可倒型のシートバッ
ク4における従来のシートバックフレームを説明する。
図16には従来のシートバックフレームの分解斜視状態
を示してある。図に示すように、シートバックフレーム
16は、シートバック4の形状に応じ車幅方向に2分割
された矩形枠型のパイプフレーム17と、各枠内を覆う
状態でそれぞれのパイプフレーム17に溶接等によって
固定され所定の強度を有する2枚の金属製の板材(板
金)18により構成されている。
【0010】各パイプフレーム17の上部の外側の側部
には係合部9が固定され、各パイプフレーム17の下部
の左右側部にはヒンジブラケット6の取付部19が一体
に形成されている。板金18が固定されたパイプフレー
ム17の前面にそれぞれパッドが設けられて表皮で覆わ
れると共に、板金18の背面側がそれぞれカーペットで
覆われて分割可倒型のシートバック4が形成される。
【0011】シートバックフレーム16を備えたシート
バック4では、通常使用時においては、上部の外側の側
部の係合部9と下部の両側部の取付部19との3点でそ
れぞれ車体側に支持された状態になっている。上記構成
のシートバックフレーム16は、各パイプフレーム17
が矩形枠型をなし、所定の強度を有する板金18が各パ
イプフレーム17の枠内を覆って固定されているので、
前述同様十分な剛性が確保され、荷室に載せられた荷物
及びキャビン内の着座者等からの衝撃に十分に耐え得る
強度部材として機能するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した自動車5で
は、急制動時等に荷室1内の荷物10が慣性力によって
前方に移動した際、荷物10がシートバック4の背面に
衝突することがある。シートバック4は強度部材として
機能しているため、荷物10がシートバック4の背面に
衝突した場合、衝突時の衝撃エネルギーがストライカ8
への係合部9及びヒンジブラケット6の取付部14(1
9)に集中する。このため、ストライカやヒンジブラケ
ット6を含めてシートバック4の支持強度を十分に確保
する必要があり、コスト高や重量増加になっていた。
【0013】また、急制動の度合いや、荷物の重量、大
きさ、形状によっては、かなりの衝撃力で荷物10がシ
ートバック4の背面に衝突することになる。この時、シ
ートバック4を介して着座者に衝撃が伝わることも考え
られ、着座者に違和感を与える虞があった。特に、図1
6に示した分割可倒型のシートバック4の場合、各シー
トバックフレーム16はそれぞれ車体側に3点で支持さ
れ中央寄り上部の部分が直接車体側に拘束されていない
ため、大きな衝撃力が入力するとシートバック4から着
座者に直接衝撃が伝わる虞があった。
【0014】特開平8-47435 号公報には、ワイヤからな
る支持杆を後方側に対してバックフレームの取付箇所を
高くし、後方からの衝撃荷重を吸収するシートバックの
バックフレーム構造体が示されている。しかし、この公
知技術は、後方からの衝撃荷重を支持杆の変形によって
吸収して支持杆がシートに対する内部突起となることを
防止するものであり、シートバック4の支持部材への衝
撃力の集中を防止したり、着座者への衝撃の伝達を改善
するものではない。このため、公知技術を適用しても上
述した課題を解決することはできない。
【0015】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、シートバックに対する衝撃入力を緩和して支持部材
や着座者への衝撃の直接の伝達をなくすことができるシ
ートバックフレームを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、枠状のフレーム部材に複数の帯材を
掛けわたしてなることを特徴とし、帯材によって衝撃入
力の吸収を行なう。
【0017】そして、前記帯材は、前記フレーム部材の
上部及び下部にわたり掛けわたされる縦方向の帯材と、
前記フレーム部材の一側部及び他側部にわたり掛けわた
される横方向の帯材とからなることを特徴とする。帯材
形状や接合箇所の状況を調節することにより、例えば布
製の帯材の場合には複数片の帯材を縫い合わせ部によっ
て接合して一つの帯材を形成し、帯材の厚さや幅寸法、
及び縫い合わせ部の数や縫い代の長さを調節することに
より、全体としての衝撃入力の吸収状態を調整する。
【0018】また、前記帯材の後部側を覆う板材を備え
たことを特徴とし、帯材の状況に加え、板材の剛性によ
って全体としての衝撃入力の吸収状態を調整する。ま
た、前記帯材が配されていない部位に突出する凸部を前
記板材に形成したことを特徴とし、凸部によって帯材の
位置を拘束する。また、枠状のフレーム部材に複数の帯
材を掛けわたすと共に、前記帯は一つの帯片の端部同
士が縫製により接合されて構成されていることを特徴と
する。また、枠状のフレーム部材に複数の帯材を掛けわ
たすと共に、前記帯は複数の帯片が縫製されて構成さ
れることを特徴とする。また、枠状のフレーム部材に複
数の帯材を掛けわたすと共に、前記帯にミシン目を入
れたことを特徴とする。また、枠状のフレーム部材に複
数の帯材を掛けわたすと共に、前記帯に厚さを調節し
た部位を設けたことを特徴とする。そして、前記帯材
は、前記フレーム部材の上部及び下部にわたり掛けわた
される縦方向の帯と、前記フレーム部材の一側部及び
他側部にわたり掛けわたされる横方向の帯とからなる
ことを特徴とする。また、前記帯材をシートバック後面
側から覆う板材を備えたことを特徴とする。また、前記
帯材が配されていない部位に突出する凸部を前記板材に
形成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係るシートバックフレームの分解斜視状態、図2には図
1中のII-II 線矢視、図3には図1中のIII-III 線矢
視、図4には図1中のIV-IV 線矢視、図5には図1中の
V-V 線矢視を示してある。
【0020】図1、図2に示すように、シートバックフ
レーム21は、シートバックの形状に応じて車幅方向に
2分割された矩形枠型のフレーム部材としてのパイプフ
レーム22が備えられている。各パイプフレーム22に
は縦方向の帯材23がパイプフレーム22の上部及び下
部にわたり左右に2本掛けわたされると共に、横方向の
帯材24がパイプフレーム22の一側部及び他側部にわ
たり上下に2本掛けわたされ、帯材23,24は隣接す
る交差箇所で前後が逆になる状態に配されている。各パ
イプフレーム22には帯材23,24の後面側を覆う板
材25がそれぞれ固定されている。
【0021】各パイプフレーム22の上部の外側の側部
には図示しないストライカに係合する係合部26が固定
され、各パイプフレーム22の下部の左右側部にはヒン
ジブラケット27の取付部28が一体に形成されてい
る。帯材23,24及び板材25が設けられたパイプフ
レーム22の前面にそれぞれパッド29が設けられて表
皮30で覆われると共に、板材25の背面側がそれぞれ
カーペット31で覆われて分割可倒型のシートバック3
2が形成される。尚、図2中の符号で33はシートクッ
ションである。
【0022】帯材23,24はシートベルトに使用され
る素材と同じ布製で、それぞれ3つの帯片23a,23
b,23c及び帯片24a,24b,24cによって構
成され、帯片23a,23b,23c同士及び帯片24
a,24b,24c同士は、図3に示すように、縫い合
わせ部としての縫製部34によって接合されている。縫
製部34によって帯片23a,23b,23c同士及び
帯片24a,24b,24c同士を接合して帯材23,
24としたことにより、帯材23,24に衝撃が入力し
た時に縫製部34が裂けて衝撃力が吸収される。図4に
示すように、帯材23,24の端部は、パイプフレーム
22に取り付けられたフック35に引っ掛けられてパイ
プフレーム22に固定されている。
【0023】尚、帯材23,24の素材は布に限らず、
金属等他の素材を用いることも可能である。また、3つ
の帯片23a,23b,23c及び帯片24a,24
b,24cを接合することで帯材23,24をそれぞれ
構成したが、4つ以上の帯片を接合したり、1つまたは
2つの帯片で帯材23,24を構成することも可能であ
る。1つの帯片で帯材23,24を構成した場合、複数
の帯片を縫製した時と同じ機能を持たせるため、ミシン
目を入れたり厚さを調整するようにしてもよい。更に、
帯材23,24の本数も2本に限定されず、3本以上の
帯材23,24を備えることも可能である。
【0024】板材25は低剛性の金属製で、図5に示す
ように、縦方向の帯材23と横方向の帯材24が配され
ていない部位の前方に突出して帯材23,24の間に介
在する凸部25aが形成されている。板材25に衝撃が
入力した時に凸部25aから変形して衝撃力が吸収され
る。また、帯材23,24の間に凸部25aが介在する
ことにより、帯材23,24の位置が拘束されてずれが
防止されている。尚、板材25の材質は金属製に限定さ
れず、樹脂等他の材質を用いることも可能である。ま
た、凸部25aは必ずしも設けなくてもよい。
【0025】上記構成のシートバック32は、通常時に
は、図示しないストライカに係合部26が係合して固定
され、着座者の背もたれ及び荷室とキャビンとの仕切壁
として使用される。大きな荷物を載せる場合等は、図示
しないストライカと係合部26の係合を解除してヒンジ
ブラケット27を介して2分割した片方もしくは両方を
前方に倒し、背面を荷室の床面として使用する。また、
セダンタイプの自動車に適用した場合、シートバック3
2を前方に倒すことによりキャビン内から荷物の出し入
れが行なえる。
【0026】急制動時等に慣性力によって荷室内の荷物
が前方に移動して荷物がシートバック32の背面に衝突
した場合、板材25の変形及び帯材23,24の伸びに
よって衝撃エネルギーが吸収される。これにより、スト
ライカへの係合部26及びヒンジブラケット27の取付
部28に衝撃力が集中することがなくなり、ストライ
カ、係合部26、ヒンジブラケット27、取付部28等
に小型軽量化した部品を用いても十分な支持強度を確保
することができる。また、板材25及び帯材23,24
によって衝撃エネルギーが吸収されるので、2分割され
たシートバック32であっても着座者に直接衝撃が伝わ
ることがなく、着座者に違和感を与えることがない。
【0027】また、急制動の度合いや、荷物の重量、大
きさ、形状によっては、かなりの衝撃力で荷物がシート
バック32の背面に衝突することになる。シートバック
32の背面に大きな衝撃力が入力すると、帯材23,2
4まで衝撃が伝わる状態に板材25が変形し、帯材2
3,24の縫製部34が裂けて破断して衝撃力が吸収さ
れる。板材25には凸部25aが形成されているため、
シートバック32の背面に衝撃力が入力した際の板材2
5の変形が促進されるようになっている。板材25の変
形及び帯材23,24の破断によりシートバック32の
衝撃入力が緩和されるので、ストライカへの係合部26
及びヒンジブラケット27の取付部28に対する衝撃力
が少なく、シートバック32全体の変形破壊が防止され
る。尚、シートバック32の強度部材としての機能は、
矩形枠型のパイプフレーム22によって確保されてい
る。
【0028】帯材23,24の厚さや幅寸法、及び縫製
部34の数や縫い代の長さを調節することにより、全体
としての衝撃入力の吸収状態を調整することができる。
このため、布製の帯材23,24を用いることで、衝撃
入力の吸収状態を容易に調整することができる。
【0029】上述したシートバック32は、帯材23,
24及び板材25によって荷物が衝突した時の衝撃を緩
和するようにしているので、重量の増加を最小限に抑え
ることができる。また、ストライカへの係合部26及び
ヒンジブラケット27の取付部28に衝撃力が集中する
ことがないので、支持部材の破壊等に至ることがなく小
型軽量化しても十分な支持強度が得られる。従って、全
体としてシートバック32の軽量化及びコスト低減化を
図ることが可能となる。尚、上述した実施形態例では、
分割可倒型のシートバック32を例に挙げて説明した
が、ベンチシート型のシートバックにも適用できる。
【0030】図6乃至図11に基づいて本発明の他の実
施形態例に係るシートバックフレームを説明する。図
6、図8及び図10には他実施形態例に係るシートバッ
クフレームの斜視状態、図7には図6中のVII-VII 線矢
視、図9には図8中のIX-IX 線矢視、図11には図10
中のXI-XI 線矢視を示してある。尚、図1乃至図5に示
したシートバック32と同一部材には同一符号を付して
重複する説明は省略してある。
【0031】図6、図7に示したシートバックフレーム
41は、シートバックの形状に応じた矩形枠型のパイプ
フレーム22と、各パイプフレーム22に掛けわたされ
た縦方向の帯材23及び横方向の帯材24とからなり、
帯材23,24は縫製部34によって接合された3つの
帯片23a,23b,23c及び帯片24a,24b,
24cによって構成されている。そして、帯材23,2
4が設けられたパイプフレーム22の前面にそれぞれパ
ッド29が設けられて表皮30で覆われると共に、帯材
23,24の背面側がそれぞれカーペット31で覆われ
て分割可倒型のシートバック42が形成される。
【0032】つまり、図示のシートバック42は、図1
乃至図5に示したシートバック32に対して板材25を
省略した構成となっている。上述したシートバック42
では、荷物がシートバック42の背面に衝突した場合、
縦方向及び横方向に掛けわたされた帯材23,24の伸
びによって衝撃エネルギーが吸収される。
【0033】図8、図9に示したシートバックフレーム
43は、シートバックの形状に応じた矩形枠型のパイプ
フレーム22と、各パイプフレーム22に掛けわたされ
た縦方向の帯材23とからなり、帯材23は縫製部34
によって接合された3つの帯片23a,23b,23c
によって構成されている。そして、帯材23が設けられ
たパイプフレーム22の前面にそれぞれパッド29が設
けられて表皮30で覆われると共に、帯材23の背面側
がそれぞれカーペット31で覆われて分割可倒型のシー
トバック44が形成される。
【0034】つまり、図示のシートバック44は、図1
乃至図5に示したシートバック32に対して板材25及
び横方向の帯材24を省略した構成となっている。上述
したシートバック44では、荷物がシートバック44の
背面に衝突した場合、縦方向に掛けわたされた帯材23
の伸びによって衝撃エネルギーが吸収される。
【0035】図10、図11に示したシートバックフレ
ーム45は、シートバックの形状に応じた矩形枠型のパ
イプフレーム22と、各パイプフレーム22に掛けわた
された横方向の帯材24とからなり、帯材24は縫製部
34によって接合された3つの帯片24a,24b,2
4cによって構成されている。そして、帯材24が設け
られたパイプフレーム22の前面にそれぞれパッド29
が設けられて表皮30で覆われると共に、帯材24の背
面側がそれぞれカーペット31で覆われて分割可倒型の
シートバック46が形成される。
【0036】つまり、図示のシートバック46は、図1
乃至図5に示したシートバック32に対して板材25及
び縦方向の帯材23を省略した構成となっている。上述
したシートバック46では、荷物がシートバック46の
背面に衝突した場合、横方向に掛けわされた帯材24の
伸びによって衝撃エネルギーが吸収される。
【0037】図12、図13に基づいて本発明の更に他
の実施形態例に係るシートバックフレームを説明する。
図12には他実施形態例に係るシートバックフレームの
斜視状態、図13には図12中のXIII-XIII 線矢視を示
してある。尚、図1乃至図5に示したシートバック32
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
【0038】図12、図13に示したシートバックフレ
ーム51は、シートバックの形状に応じた矩形枠型のパ
イプフレーム22と、各パイプフレーム22の上半分の
部位に溶接によって固定された板金52と、各パイプフ
レーム22の下半分の部位に掛けわたされた3本の縦方
向の帯材23及び2本の横方向の帯材24とからなって
いる。帯材23,24は縫製部34によって接合された
3つの帯片23a,23b,23c及び帯片24a,2
4b,24cによって構成されている。通常、荷室に載
せられた荷物が急制動時等の慣性力で前方に移動した場
合、そのほとんどがシートバックの下半分の部位に衝突
する。このため、本実施形態例ではシートバックの下半
分の部位に帯材23,24を設けて衝撃エネルギーを吸
収するようにしている。
【0039】そして、板金52及び帯材23,24が設
けられたパイプフレーム22の前面にそれぞれパッド2
9が設けられて表皮30で覆われると共に、板金52及
び帯材23,24の背面側がそれぞれカーペット31で
覆われて分割可倒型のシートバック53が形成される。
尚、図12に二点鎖線で示すように、帯材23,24の
背面側に図1乃至図5で示した凸部25aを有する板材
25を設けるようにしてもよい。
【0040】上述したシートバック53では、矩形枠型
のパイプフレーム22と板金52とによって強度部材と
しての剛性が十分に確保されると同時に、荷物の衝突が
予測されるシートバック53の背面の下部に荷物が衝突
した場合、縦方向及び横方向に掛けわされた帯材23,
24の伸びによって衝撃エネルギーが吸収される。この
ため、強度部材としての剛性を十分に確保した状態で衝
突時の衝撃力の吸収が可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明のシートバックフレームは、枠状
のフレーム部材に複数の帯材を掛けわたし、帯材によっ
て衝撃入力の吸収を行なうようにしたので、シートバッ
クに対する衝撃入力を緩和することができる。この結
果、シートバックの支持部材への衝撃力の集中がなくな
ると共に、着座者への衝撃の直接の伝達がなくなり、小
型軽量の支持部材を用いて十分な支持剛性を得ることが
可能となる。また、帯材の後部を覆う板材を備えたの
で、帯材の状況に加え、板材の剛性によって全体として
の衝撃入力の吸収状態を調整することができる。また、
帯材が配されていない部位に突出する凸部を板材に形成
したので、凸部によって帯材の位置を拘束して帯材のず
れを防止することができる。
【0042】また、フレーム部材の上部及び下部にわた
り掛けわたされる縦方向の帯材と、フレーム部材の一側
部及び他側部にわたり掛けわたされる横方向の帯材とを
設け、帯材の形状や接合箇所の状況を調節することによ
り、全体としての衝撃入力の吸収状態を容易に調整する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係るシートバックフレ
ームの分解斜視図。
【図2】図1中のII-II 線矢視図。
【図3】図1中のIII-III 線矢視図。
【図4】図1中のIV-IV 線矢視図。
【図5】図1中のV-V 線矢視図。
【図6】本発明の他実施形態例に係るシートバックフレ
ームの斜視図。
【図7】図6中のVII-VII 線矢視図。
【図8】本発明の他実施形態例に係るシートバックフレ
ームの斜視図。
【図9】図8中のIX-IX 線矢視図。
【図10】本発明の他実施形態例に係るシートバックフ
レームの斜視図。
【図11】図10中のXI-XI 線矢視図。
【図12】本発明の他実施形態例に係るシートバックフ
レームの斜視図。
【図13】図12中のXIII-XIII 線矢視図。
【図14】一般的なステーションワゴンタイプの後部の
概略状況説明図。
【図15】従来のシートバックフレームの分解斜視図。
【図16】従来のシートバックフレームの分解斜視図。
【符号の説明】
21 シートバックフレーム 22 パイプフレーム 23,24 帯材 23a,23b,24a,24b 帯片 25 板材 25a 凸部 26 係合部 27 ヒンジブラケット 28 取付部 29 パッド 30 表皮 31 カーペット 32 シートバック 33 シートクッション 34 縫製部 41,43,45 シートバックフレーム 42,44,46 シートバック 51 シートバックフレーム 52 板金 53 シートバック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状のフレーム部材に複数の帯材を掛け
    わたすと共に、前記帯材をシートバック後面側から覆う
    板材を設け、前記帯材が配されていない部位に突出する
    凸部を前記板材に形成したことを特徴とするシートバッ
    クフレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートバックフレーム
    において、 前記帯材は、前記フレーム部材の上部及び下部にわたり
    掛けわたされる縦方向の帯材と、前記フレーム部材の一
    側部及び他側部にわたり掛けわたされる横方向の帯材と
    からなることを特徴とするシートバックフレーム。
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