JP2003235636A - 化粧料容器 - Google Patents

化粧料容器

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JP2003235636A
JP2003235636A JP2002038229A JP2002038229A JP2003235636A JP 2003235636 A JP2003235636 A JP 2003235636A JP 2002038229 A JP2002038229 A JP 2002038229A JP 2002038229 A JP2002038229 A JP 2002038229A JP 2003235636 A JP2003235636 A JP 2003235636A
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cosmetic
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JP2002038229A
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Jun Shimizu
順 清水
Nobuo Shiraishi
信夫 白石
Manabu Inomata
学 猪俣
Fumitaka Nishihata
文貴 西畑
Isao Yabe
功 矢部
Megumi Yabe
めぐみ 矢部
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧料容器内に収納された化粧料を衝撃や落下
等による衝撃から保護し、ひび割れや飛散等を一層有効
に防止する。 【解決手段】容器本体10と、容器本体10内に収納さ
れているとともに、化粧料を収容した化粧料収容体20
と、容器本体10と化粧料収容体20との間に設けら
れ、枠体31とフランジ32とが一体形成された弾性部
材30とを有する。この化粧料容器1において、枠体3
1は、化粧料収容体の側面の外形と対応する壁部31a
で囲まれた形状を有する。また、フランジ32は、枠体
31の縁部において、枠体31の外側に向かって突出し
ているとともに、枠体31と容器本体10の内側との間
に設けられており、かつ、水平方向において、フランジ
32の先端部32cから枠体31までの間には、フラン
ジによって分割される複数の空間a,bが存在し、これ
らの空間a,bはフランジの中空部に相当する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料容器に係
り、特に、容器本体内に化粧料を収納したコンパクト容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧皿に固形粉末化粧料等を加圧充填
し、この化粧皿を容器本体内に収納した小型かつコンパ
クトな化粧料容器が知られている。このような化粧料容
器では、振動や落下の際に外部から加わる衝撃で化粧料
がひび割れたり、或いは、飛散したりすることが問題に
なっている。そのため、従来より、衝撃に対する化粧料
の保護を意図した技術が提案されている。
【0003】例えば、実開平7−20108号公報に開
示された化粧料容器では、容器本体内における収納スペ
ースの底部に、発泡シート等の弾性板を載置した後、こ
の弾性板の上に化粧皿を固定する。収納スペースの底部
の一部には凹部が形成されており、弾性板は、収納スペ
ースの内周よりも小さく凹部の内周よりも大きなサイズ
を有する。したがって、載置された弾性板と収納スペー
スの底部との間には、凹部相当の底部空間が形成され
る。また、収納スペースの内周壁には、前後左右方向に
おける弾性板のずれを所定範囲内で許容するための枠体
が嵌合されている。この枠体の内周は化粧皿の外周より
も大きいので、化粧皿と枠体との間には側部空間が形成
される。このような構成では、容器本体に衝撃が加わっ
た場合、載置された弾性板が若干ずれることにより、容
器本体から化粧皿に伝達される前後および左右方向の衝
撃力を効果的に吸収する。それとともに、化粧皿と枠体
との間に側部空間を設けることで、化粧皿が枠体に当た
ることを防止する。しかしながら、上記の化粧料容器に
おいて、化粧皿と枠体との間の空間が一定になるように
化粧皿を固定することは、非常に困難である。その結
果、化粧容器毎の衝撃吸収効果にバラツキが生じるおそ
れがあった。また、枠体の他に少なくとも弾性板を設け
る必要があり、部品点数が多くなるという問題もあっ
た。
【0004】また、実開平6−11606号公報には、
化粧料が収容された化粧料装着部を、平板枠状の弾性収
縮部を介して、容器本体内に収納したコンパクト容器が
開示されている。この化粧料装着部の略全周には、フラ
ンジが形成されているとともに、容器本体の外周には、
その底部より上方向に向かって起立した縁壁部が設けら
れている。容器本体側の縁壁部が、弾性収縮部を介し
て、化粧料装着部側のフランジを支持することで、化粧
料装着部は、持ち上げられた状態で容器本体内に収納さ
れる。このような構成において、容器本体に加わった衝
撃エネルギーは、縁壁部とフランジとの間に介装された
弾性収縮部の弾性変形によって吸収される。このエネル
ギーの吸収によって、化粧料装着部に伝達されるエネル
ギーが低減されるため、衝撃から化粧料を保護できる。
しかしながら、このコンパクト容器は、バネ構造を有す
るという板状の弾性収縮部を、化粧料装着部と容器本体
との間に挟み込むか接着するかして形成したものであ
る。そのため、この技術では、衝撃エネルギーによる変
形量が少なく、衝撃吸収効果が不十分なものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、耐衝撃性に優れた新規な構造を有する化粧料容器を
提供することである。
【0006】また、本発明の別の目的は、このような化
粧料容器内に収納された化粧料を衝撃や落下等による衝
撃から保護し、ひび割れや飛散等を一層有効に防止する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、化粧料容器において、容器本体
と、容器本体内に収納されているとともに、化粧料を収
容した化粧料収容体と、容器本体と化粧料収容体との間
に設けられ、枠体とフランジとが一体形成された弾性部
材とを有する化粧料容器を提供する。この化粧料容器に
おいて、枠体は、化粧料収容体の側面の外形と対応する
壁部で囲まれた形状を有する。また、フランジは、枠体
の縁部において、枠体の外側に向かって突出していると
ともに、枠体と容器本体の内側との間に設けられてお
り、かつ、水平方向において、フランジの先端部から枠
体までの間には、フランジによって分割される複数の空
間が存在し、これらの空間はフランジの中空部に相当す
る。
【0008】第2の発明は、化粧料容器において、容器
本体と、容器本体内に収納されているとともに、化粧料
を収容した化粧料収容体と、容器本体と化粧料収容体と
の間に設けられ、枠体とフランジとが一体形成された弾
性部材とを有する化粧料容器を提供する。この化粧料容
器において、枠体は、化粧料収容体の側面の外形と対応
する壁部で囲まれた形状を有する。また、フランジは、
枠体の縁部において、蛇腹状に湾曲しながら枠体の外側
に向かって突出しているとともに、枠体と前記容器本体
の内側との間に設けられている。
【0009】ここで、第1および第2の発明において、
フランジは、略S字形状に湾曲していることが好まし
い。
【0010】また、第1および第2の発明において、フ
ランジは、容器本体の内側の底面と離間していることが
好ましい。
【0011】一方、第1および第2の発明において、フ
ランジは、容器本体の内側の底面に当接しており、枠体
は、容器本体の内側の底面と離間していてもよい。
【0012】また、第1および第2の発明において、容
器本体は、容器本体の縁部において、内側に突出し、フ
ランジの先端部と係合可能な爪部を有することが好まし
い。
【0013】上記第1および第2の発明において、フラ
ンジは、垂直方向において、爪部と離間していることが
好ましい。
【0014】また、上記第1および第2の発明におい
て、フランジは、水平方向において、爪部と離間してい
ることが好ましい。
【0015】さらに、第1および第2の発明において、
フランジは、枠体の縁部全周に亘って連続的に設けられ
ていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る小型か
つコンパクトな化粧料容器の外観斜視図である。化粧料
容器1は、容器本体10、化粧料収容体20および弾性
部材30を主体に構成されている。
【0017】容器本体10は、透明なプラスチック製の
容器であり、図2に示すように、その内部(内側)に
は、凹状に窪んだ収納部11が形成されている。収納部
11内には、弾性部材30を介して、化粧料収容体20
が収納されている。容器本体10には、開閉可能な蓋部
10aが取り付けられている。この蓋部10aを開く
と、容器本体10の上部が開口し、化粧料収容体20が
露出する。
【0018】収納部11の縁部(本実施形態では上縁
部)には、収納部11の内側に向かって突出した爪部1
2が一体形成されている。図5に示すように、この爪部
12は、収納部11に収納された弾性部材30の先端部
32cと係合可能であり、弾性部材30を保持する。例
えば、容器本体10を逆さまにした場合、先端部32c
が爪部12と係合し、弾性部材30の自重による落下を
防止する。なお、爪部12は、収納部11の上縁部に沿
って連続的に設けられているが、爪部12の一部に切欠
部を設けてもよい。
【0019】図2は、化粧料容器1の展開斜視図であ
る。化粧料を収容する化粧料収容体20は、例えば、ア
ルミニウム製またはアルミニウム合金製等の化粧皿20
aを含む。この化粧皿20aには、例えば、アイシャド
ウといった化粧料の粉末を加圧圧縮工程を経て固形化し
たものが収容されている。この化粧料収容体20は、貼
付材40によって、収納部11における底部11aの略
中央に固定されている。貼付材40としては、例えば、
ゼリー状で高い粘性を有する剥離可能な接着剤を用いる
ことができる。
【0020】弾性部材30は、水平方向において、容器
本体10と化粧料収容体20との間に介在している。振
動や落下等により外部から化粧料容器1に衝撃エネルギ
ーが加わった場合、弾性部材30は、自身の弾性変形
(弾性体固有の変形と形状的な潰れ変形との双方を含
む)によって、容器本体10から化粧料収容体20への
エネルギー伝達を有効に低減する。弾性部材30として
は、弾性を有する材質のものを広く用いることができる
が、後述するような肉厚調整を行うのであれば、インジ
ェクション成型が容易な熱可塑性樹脂を用いることが好
ましい。このような樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポ
リアミド樹脂、およびそれらの変性樹脂等が挙げられ
る。また、これら熱可塑性樹脂の代わりに、合成ゴム、
シリコーンゴム等の圧縮成型用樹脂を使用してもよい。
【0021】弾性部材30には、枠体31とフランジ3
2とが一体形成されている。図3は弾性部材の上方斜視
図であり、図4はその下方斜視図である。枠体31の内
部スペースに化粧皿20aが収容される関係上、枠体3
1は、化粧皿20aの外形に応じた形状を有する。すな
わち、枠体31は、化粧皿20aの側面形状に対応する
複数のストレート状の壁部31aで囲まれた形状を有
し、本実施形態では、化粧皿20aが四角形状であるた
め、枠体31も四角形状になっている。ストレート状の
壁部31aのそれぞれは、長手方向に直線状に延在して
いるとともに、垂直方向に平面的に起立し、かつ、均一
な肉厚を有する。また、枠体31の頂部および底部は共
に開口しており、それゆえに、枠自体の変形が容易であ
る。
【0022】枠体31の一方の縁部(本実施形態では上
縁部)に設けられているフランジ32は、枠体31の外
側に向かって突出している。衝撃エネルギーの吸収効率
の観点でいえば、フランジ32を枠体31の縁部全周に
亘って連続的に設けることが好ましいが、フランジ32
の一部に切欠部を設けてもよい。フランジ32は、スト
レート状の壁部31aに沿って設けられたストレート部
32aと、隣接したストレート部32aの間を連結する
コーナー部32bとを有する。
【0023】フランジ32の肉厚は、枠体31の肉厚よ
りも薄く形成されている。フランジ32がストレート部
32aとコーナー部32bとを有する多角形状の場合、
衝撃エネルギーの吸収効率の観点より、コーナー部32
bの肉厚をストレート部32aの肉厚よりも薄く形成す
ることが好ましい。
【0024】フランジ32は、枠体31の上縁部より蛇
腹状に湾曲しながら、本実施形態では図5に示すように
S字を横にした形状(以下、「略S字状」という)で、
枠体31の外側に向かって延在している。この蛇腹状の
湾曲部分は、衝撃等によりフランジ32が水平方向に潰
れ変形(縮み変形)した際、フランジ32を伸び方向に
付勢するばね部として作用する。蛇腹形状のフランジ3
2によって、図5に示す収納部11内の側部空間(枠体
31と内側壁11bとの間に存在する空間)は、水平方
向において複数の空間a,bに分割される。これによ
り、フランジ32の先端部32cから枠体31に至るま
での間には、フランジ32によって分割される複数の空
間a,bが存在することになる。これらの分割された空
間a,bは、フランジ32の中空部に相当し、フランジ
32が潰れ変形した際に、フランジ32の縮みを許容す
る逃げ部として作用する。
【0025】フランジ32の蛇腹形状は、その内部に複
数の中空部a,bを実質的に形成するような形状を広く
含み、波形形状、もしくは、略W字が連続するような形
状であってもよい。本実施形態において、フランジ32
は、上側での1つの折返しと下側での1つの折返しとで
構成された略S字状に形成されており、実質的に2つの
中空部が形成されている。S字形状のフランジ32は、
より多くの折返しを有する蛇腹形状のフランジと比較し
て、衝撃エネルギーの吸収と製造の容易性との両立を図
る上で好ましい。ただし、フランジ32の蛇腹形状は、
フランジ32に要求されるエネルギー吸収性や、容器本
体10と化粧料収容体20との間隔などを考慮した上で
任意に決定することができる。
【0026】なお、化粧料収容体20の着脱を容易に行
うことができるように、枠体31の内壁にはテーパーが
設けられている(すなわち、枠体31は、開口部側から
底部側に向けて徐々に窄まっている)。
【0027】図5は、化粧料容器1の断面図である。水
平方向において、化粧料収容体20と収納部11の内側
壁11bとの間には、枠体31とフランジ32とが介在
している。そして、略S字状のフランジ32の先端部3
2cが内側壁11bと当接し、枠体31と内側壁11b
とが水平方向に離間している。ただし、フランジ32の
先端部32cは、内側壁11bに当接している必要は必
ずしもない。少なくとも、枠体31と内側壁11bとの
間にフランジ32が存在し、枠体31と内側壁11bと
の間の側部空間を分割していれば足りる。水平方向の衝
撃エネルギーが化粧料容器1に加わった場合、容器本体
10から化粧料収納体20へのエネルギー伝達経路に
は、弾性を有するフランジ32と枠体31とが介在す
る。
【0028】また、フランジ32における上側の折返部
位は、水平方向において、容器本体10側の爪部12と
離間しており、両者の間には空間が形成されている。仮
に両者を当接させた場合、フランジ32は、枠体31か
ら突出して爪部12と接触する折返部位までの弾性作用
しか得ることができず、そこから先端部32cまでの弾
性作用を有効に活用することができない。これに対し
て、両者を離間した場合には、フランジ32の先端部3
2cのみが容器本体10と当接し、それ以外はぶつかる
ことがないので、フランジ32の全体的な弾性力を活用
できる。
【0029】一方、垂直方向において、化粧料収容体2
0と収納部11の底部11aとの間には、高粘性の貼付
材40が存在する。これにより、底部11aとその上に
固定された化粧料収容体20との間は垂直方向に離間
し、両者11a,20の間には貼付材40のみが存在す
る。そのため、垂直方向の衝撃エネルギーが化粧料容器
1に加わった場合、容器本体10から化粧料収納体20
へのエネルギー伝達経路には貼付材40が介在すること
になり、貼付材40がエネルギーを有効に吸収する。
【0030】また、垂直方向において、フランジ32
は、収納部11の底部11aと離間し、フランジ32に
おける下側の折返部位と底部11aとの間には空間が形
成されている。それとともに、フランジ32の先端部3
2cは、容器本体10の爪部12と離間し、フランジ3
2の先端部32cと爪部12との間にも空間が形成され
ている。これらの垂直方向の空間は、フランジ32が水
平方向に潰れ変形した際に、フランジ32が垂直方向に
変形することを許容する逃げ部として作用する。
【0031】上述した構成を有する化粧料容器1では、
弾性部材30や高粘性の貼付材40が衝撃吸収作用を有
効に発揮するため、あらゆる方向からの衝撃に対して、
化粧料のひび割れや飛散を有効に防止することができ
る。
【0032】図6は、水平方向における衝撃吸収作用の
説明図である。落下等により外部から水平方向の衝撃エ
ネルギーG1が容器本体10に加わった場合、化粧料収
容体20は自重による慣性力で水平方向Xに移動する。
そして、内壁にテーパが設けられた枠体31に化粧料収
容体20が当接して枠体31が弾性変形する。枠体31
の弾性変形によって、衝撃エネルギーG1の一部が吸収
される。そして、慣性力によって化粧料収容体20がさ
らに水平方向Xに移動すると、フランジ32が押し潰さ
れて潰れ変形を起こし、残った衝撃エネルギーG1がフ
ランジ32によって吸収される。これにより、化粧料収
容体20に収納されている化粧料に衝撃が伝達されるこ
とを有効に抑制する。そして、衝撃エネルギーG1が吸
収されると、フランジ32は、自らの復元力によって元
の形状に戻る。枠体31とフランジ32とを含む弾性部
材30は、化粧料収容体20の略全周に亘って存在する
ため、あらゆる水平方向からの衝撃エネルギーG1を吸
収可能である。
【0033】さらに、本実施形態では、フランジ32を
略S字状に湾曲させて、内部に2つの中空部a,bを形
成している(図5参照)。これにより、水平方向の衝撃
エネルギーG1が加わった場合、フランジ32の材質自
体の弾力性に加えて、略S字状のフランジ32における
形状的な弾力性も作用する(すなわち、ばね作用)。換
言すれば、フランジ32に中空部a,bを設けることに
より、フランジ32の潰れ変形が可能になり、フランジ
32の上下の折返部の弾性力と相まって衝撃エネルギー
G1を効果的に吸収する。また、爪部12とフランジ3
2(上側折返部)とを水平方向に離間し、フランジ32
の逃げ部を設けることで、この潰れ変形に際して、フラ
ンジ32は全体的に圧縮する。その結果、衝撃エネルギ
ーG1を効果的に吸収することができる。さらに、同様
の理由で、フランジ32の先端部32cと爪部12との
間、および、フランジ32と底部11aとの間にも空間
を形成することで、水平方向の衝撃エネルギーG1をよ
り効果的に吸収することができる。
【0034】また、本実施形態に係るフランジ32で
は、コーナー部32bの肉厚をストレート部32aの肉
厚よりも薄く形成することで、水平方向の衝撃エネルギ
ーG1を一層効果的に吸収することができる。なぜな
ら、肉厚のストレート部32aに水平方向の衝撃エネル
ギーG1が加わった場合、肉薄のコーナー部32bに応
力が集中するので、コーナー部32bの潰れ変形に起因
して、ストレート部32aでのエネルギー吸収が容易に
なるからである。このような形状は、枠体31(すなわ
ち、化粧料収容体20)が多角形状である場合に、特に
有効である。
【0035】なお、水平方向の衝撃エネルギーG1が加
わった場合において、貼付材40は、水平方向に引っ張
られて伸びる。しかしながら、貼付材40は、ゼリー状
で粘性も高いので、化粧料収容体20および底部11a
のいずれからも剥離することがない。そして、弾性部材
30により衝撃エネルギーG1が有効に吸収されると、
貼付材40は、弾性部材30および化粧料収容体20と
ともに、元の位置に復元する。
【0036】また、特に図示しないが、垂直方向(図6
に示す水平方向に直交する方向)の衝撃エネルギーが加
わった場合、化粧料収容体20は、慣性力によって垂直
方向(図中下方向)に移動する。化粧料収容体20が垂
直方向に移動することで、ゼリー状で高い粘性を有する
貼付材40が、垂直方向に押し潰される。これにより、
貼付材40が垂直方向の衝撃エネルギーを有効に吸収す
るため、化粧料に衝撃が伝達されることを抑制する。そ
して、衝撃エネルギーが吸収されると、貼付材40は、
化粧料収容体20とともに元の位置に復元する。
【0037】なお、図5に示した化粧料容器1では、爪
部12と化粧料収容体20の外側壁との間に、フランジ
32が存在する部分(上側折返部)と存在しない部分
(中空部b)とが露出する。そこで、化粧料容器1の美
観を重視する場合には、フランジ32上にさらに目隠し
用のリングを装着することが好ましい。
【0038】図7は、化粧料容器の別の一例を示す断面
図である。この化粧料容器50が上述した化粧料容器1
と相違する点は、弾性部材33における枠体34とフラ
ンジ35の形状である。この枠体34は、枠体31と同
様、フランジ35が一体形成されており、複数のストレ
ート状の壁部で囲まれた多角形状の枠体である。また、
フランジ35は、フランジ32と同様、枠体34の上縁
部より蛇腹状に湾曲しながら枠体34の外側に向かって
延在している。
【0039】枠体34は、垂直方向において、縁部(本
実施形態では下縁部)が底部11aと離間している。枠
体34と底部11aとの間には空間が形成されており、
この空間は、フランジ35が潰れ変形した際に、枠体3
4が垂直方向に変位することを許容する逃げ部として作
用する。このような空間を設けることにより、フランジ
35の潰れ変形にともない、弾性部材33が垂直方向へ
変位することを許容する。
【0040】一方、フランジ35は、底面11a側の蛇
腹の折返部において、底面11aに当接している。すな
わち、弾性部材33はフランジ35が脚部となり底面1
1aに載置されている。フランジ35は、上記したフラ
ンジ32と同様、水平方向において爪部12と離間して
おり、また、垂直方向においてフランジ35の先端部が
爪部12と離間している。それ以外の構造については、
化粧料容器1と同様であるから、ここでの説明を省略す
る。
【0041】図8は、図7に示した化粧料容器50に関
する水平方向の衝撃吸収作用の説明図である。水平方向
の衝撃エネルギーG1が容器本体10に加わった場合、
衝撃エネルギーG1がフランジ35によって吸収される
ため、化粧料に衝撃が伝達されることを有効に抑制す
る。また、枠体34と底部11aとの間に形成された空
間が、図6に示すフランジ32と底部11aとの間に形
成された空間と同様、逃げ部として作用することで、弾
性部材33の弾性変形が容易になる。その結果、水平方
向の衝撃エネルギーG1を効果的に吸収することができ
る。
【0042】
【発明の効果】このように、本発明では、弾性部材にお
けるフランジを蛇腹形状とし、その内部に複数の中空部
を形成している。衝撃が化粧料容器に加わった場合、フ
ランジが潰れ変形することによって、衝撃エネルギーを
有効に吸収する。その結果、化粧料容器に収容された化
粧料がひび割れたり、或いは、飛散することを効果的に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧料容器の外観斜視図
【図2】化粧料容器の展開斜視図
【図3】弾性部材の上方斜視図
【図4】弾性部材の下方斜視図
【図5】化粧料容器の断面図
【図6】水平方向における衝撃吸収作用の説明図
【図7】化粧料容器の別の一例を示す断面図
【図8】水平方向における衝撃吸収作用の説明図
【符号の説明】
1 化粧料容器 10 容器本体 11 収納部 12 爪部 20 化粧料収容体 30 弾性部材 31 枠体 32 フランジ 40 貼付材
フロントページの続き (72)発明者 白石 信夫 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カ ネボウ株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 猪俣 学 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カ ネボウ株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 西畑 文貴 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カ ネボウ株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 矢部 功 埼玉県所沢市若松町1122番地11号 (72)発明者 矢部 めぐみ 埼玉県所沢市若松町1122番地11号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧料容器において、 容器本体と、 前記容器本体内に収納されているとともに、化粧料を収
    容した化粧料収容体と、 前記容器本体と前記化粧料収容体との間に設けられ、枠
    体とフランジとが一体形成された弾性部材とを有し、 前記枠体は、前記化粧料収容体の側面の外形と対応する
    壁部で囲まれた形状を有し、 前記フランジは、前記枠体の縁部において、前記枠体の
    外側に向かって突出しているとともに、前記枠体と前記
    容器本体の内側との間に設けられており、かつ、水平方
    向において、前記フランジの先端部から前記枠体までの
    間には、前記フランジによって分割される複数の空間が
    存在することを特徴とする化粧料容器。
  2. 【請求項2】化粧料容器において、 容器本体と、 前記容器本体内に収納されているとともに、化粧料を収
    容した化粧料収容体と、 前記容器本体と前記化粧料収容体との間に設けられ、枠
    体とフランジとが一体形成された弾性部材とを有し、 前記枠体は、前記化粧料収容体の側面の外形と対応する
    壁部で囲まれた形状を有し、 前記フランジは、前記枠体の縁部において、蛇腹状に湾
    曲しながら前記枠体の外側に向かって突出しているとと
    もに、前記枠体と前記容器本体の内側との間に設けられ
    ていることを特徴とする化粧料容器。
  3. 【請求項3】前記フランジは、略S字形状に湾曲してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載された化粧
    料容器。
  4. 【請求項4】前記フランジは、前記容器本体の内側の底
    面と離間していることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載された化粧料容器。
  5. 【請求項5】前記フランジは、前記容器本体の内側の底
    面に当接しており、 前記枠体の下縁部は、前記容器本体の内側の底面と離間
    していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載された化粧料容器。
  6. 【請求項6】前記容器本体は、当該容器本体の縁部にお
    いて、内側に突出し、前記フランジの先端部と係合可能
    な爪部を有することを特徴とする請求項1から5のいず
    れかに記載された化粧料容器。
  7. 【請求項7】前記フランジは、垂直方向において、前記
    爪部と離間していることを特徴とする請求項6に記載さ
    れた化粧料容器。
  8. 【請求項8】前記フランジは、水平方向において、前記
    爪部と離間していることを特徴とする請求項6または7
    に記載された化粧料容器。
  9. 【請求項9】前記フランジは、前記枠体の縁部全周に亘
    って連続的に設けられていることを特徴とする請求項1
    から8のいずれかに記載された化粧料容器。
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