JP2003232504A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

Info

Publication number
JP2003232504A
JP2003232504A JP2002030497A JP2002030497A JP2003232504A JP 2003232504 A JP2003232504 A JP 2003232504A JP 2002030497 A JP2002030497 A JP 2002030497A JP 2002030497 A JP2002030497 A JP 2002030497A JP 2003232504 A JP2003232504 A JP 2003232504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vaporizer
heat
passage
heat retaining
vaporized gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002030497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3690352B2 (ja
Inventor
Norio Yotsuya
規夫 肆矢
Kazuhiro Adachi
和弘 安達
Seiichi Shinoda
誠一 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002030497A priority Critical patent/JP3690352B2/ja
Publication of JP2003232504A publication Critical patent/JP2003232504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3690352B2 publication Critical patent/JP3690352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spray-Type Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化ガスの液化による臭気・白煙の発生を防
止すると共に省エネを図ること。 【解決手段】 液体燃料を気化する気化器13と、この
気化器13の下流側に連通する搬送通路19と、搬送通
路19の下流側に設置され火炎46を形成する炎口24
と、気化器13と搬送通路19との間に保温部22を備
える。そして、予熱時に気化器13が保温部22を加熱
する。これによって、着火時に搬送通路19内に流入し
た気化ガス48は、温度の高い保温部に接触し液化する
ことを防止する。これによって、臭気や白煙の発生が防
止され、また新たな加熱手段が不要なので省エネ効果が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用の給湯機や
暖房機に搭載し、液体燃料の気化を促進させた気化式の
燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃焼装置としては、例え
ば、特開平9−112833号公報に記載されているよ
うなものがあった。図8は、前記公報に記載された従来
の燃焼装置を示すものである。
【0003】図8において、1は、アルミダイキャスト
からなる横椀状の気化器、2は、気化器1に鋳込まれた
加熱用ヒータ、3は気化器1に燃料を供給する燃料噴射
ノズル、4は、気化器1の底部に設けられた混合ガスの
流出口、5は気化器1下部に設けられたアルミダイキャ
スト製の混合室、6は混合室5の底部に鋳込まれた補助
ヒータである。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の構成では、燃料噴射ノズル3から供給される燃
料が、気化器1内で気化し、混合ガス7として流出口4
から混合室5に供給される時に、着火時の冷えた状態の
混合室5に接触して液化し、臭気や白煙を発生するの
で、これを防止するために、補助ヒータ6を予熱時に作
動させる。このため予熱時に加熱用ヒータ2と補助ヒー
タ6を作動することにより消費電力が増加するという課
題を有していた。
【0005】また、予熱時に加熱用ヒータ2と補助ヒー
タ6を作動するので、定格電力が増加し電灯線の負荷が
増加するという課題を有していた。また、補助ヒータ6
を設けるために加工費や制御部品が増加するので、製造
コストがアップするという課題を有していた。
【0006】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、予熱時に補助ヒータを作動することなく、混合ガス
が着火時の冷えた状態の混合室に接触して液化すること
を防止し、新たな電気の加熱手段を付加することなく、
消費電力も増加させない燃焼装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の燃焼装置は、液体燃料を気化する気
化器と、この気化器の下流側に連通する搬送通路と、前
記搬送通路の下流側に設置され、火炎を形成する炎口
と、前記気化器と搬送通路の間に、保温部を備えたもの
である。
【0008】これによって、予熱時に気化器が保温部を
加熱するので、着火時に搬送通路内に流入した気化ガス
は、最初に温度の高い保温部に接触し、液化することを
防止するために、臭気や白煙の発生を防止し、新たな電
気の加熱手段を付加することなく、消費電力の増加を防
止している。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、液体燃
料を気化する気化器と、この気化器の下流側に連通する
搬送通路と、前記搬送通路の下流側に設置され、火炎を
形成する炎口と、前記気化器と搬送通路の間に、保温部
を設けることにより、予熱時に気化器が保温部を加熱す
るので、着火時に搬送通路内に流入した気化ガスが温度
の高い保温部に接触し、液化することを防止され、臭気
や白煙の発生を防止することができる。また、新たな電
気の加熱手段を付加することなく、消費電力の増加を防
止することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の保温部が、搬送通路の内壁に沿って設けられる
ことにより、搬送通路内を通過する気化ガスの流れを乱
さないようにし、搬送通路の混合作用を維持しながら気
化ガスを均一に形成することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の保温部が、搬送通路の内壁に沿って設けられる
ときに搬送通路の間に間隙を設けることにより、間隙に
より構成する空気層により保温部の熱が搬送通路に逃げ
ないようにして、気化器の消費電力の増加を防止するこ
とができる。
【0012】請求項4に記載のの発明は、特に、請求項
1に記載の保温部が、搬送通路よりも熱伝導の良い材料
で構成することにより、気化器から保温部に熱を伝える
時に、搬送通路に熱を伝えないようにして、気化器の消
費電力の低減を行うことができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の保温部が、気化器の気化ガス出口よりも下流側
に構成の一部を伸展することにより、気化器から流入す
る気化ガスが保温部に沿って流れる時間を多くし、気化
ガスの温度を維持して、液化を防止することができる。
【0014】請求項6に記載のの発明は、特に、請求項
1に記載の保温部が、搬送通路の底部に碗状に構成する
ことにより、外気の温度低下や気化器のばらつきによ
り、保温部内に気化ガスの液化物や気化器からの液体燃
料の落下が発生しても、保温部から搬送通路内に流失し
ないようにして、気化器からの熱や炎口からの熱により
再気化することができる。
【0015】請求項7に記載のの発明は、特に、請求項
1に記載の保温部が、その底部に突起部を設けることに
より、気化器からの気化ガスの流れを変化させ、保温部
の気化ガスとの接触面積を拡大して、気化ガスの温度を
維持して液化を防止することができる。
【0016】請求項8に記載のの発明は、特に、請求項
1に記載の保温部が、気化器と搬送通路の間に配置する
ときに、気化器が搬送通路に接触しないように設けるこ
とにより、気化器の熱が保温部に優先して伝えられるよ
うにして、保温部の温度を高く維持することができる。
【0017】請求項9に記載のの発明は、特に、請求項
1に記載の保温部が、気化器の側部に設ける気化器蓋と
一体構成で設けることにより、気化器の側部から下部ま
での通路を熱伝導の良い材料で一体に構成し、気化器か
らの熱を伝えるようにして、気化ガスの温度低下を防止
し、液化を防止することとができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を参照
しながら説明する。
【0019】(実施例1)図1、図2は、本発明の実施
例1における燃焼装置の断面図を示すものである。図に
おいて、10は、液体燃料である灯油を燃料タンク(図
示せず)から燃焼装置に汲み上げる燃料ポンプである。
11は燃料ポンプ10から送油管12を介して液体燃料
が供給される燃料供給ノズルである。13は燃料供給ノ
ズル11前方に設けられた気化器で、アルミ、アルミダ
イカスト、黄銅、銅等の熱伝導の良い、耐熱材料で造ら
れた筒状に形成されている。気化器13の側面には、送
風管14の端部が臨むように、一部を開口された気化器
蓋15が設けられており、この気化器蓋15は、アル
ミ、アルミダイカスト、黄銅、銅等の熱伝導の良い材料
で造られている。燃料供給ノズル11は、送風管14内
に気化器13に向けて挿入されている。気化器13の下
部には、気化器蓋15とで構成させる気化ガス出口16
が設けられている。気化器13の燃料供給ノズル11の
対向する内壁と気化器13側部の内壁が気化面17を構
成している。特に燃料供給ノズル11の対向する内壁に
下方ほど燃料供給ノズル11側に近づくような傾斜面1
8を設けている。
【0020】また19は気化器13の気化ガス出口16
下方に設けられ、鉄、ステンレス、セラミック、ガラス
等の熱伝導の低い(アルミ、アルミダイカスト、銅に比
較して)耐熱材料で碗状に形成された搬送通路である。
搬送通路19は、気化ガス出口16の下方部分に窪み部
20を構成し、その窪み部20から気化器13と反対の
方向に向かって斜面21を立ち上げる構成にしている。
22は搬送通路19に挿入され、銅、黄銅、アルミ、ア
ルミダイカスト等の熱伝導の良い材料で形成された碗状
の保温部で、気化器13の気化ガス出口16に沿って装
着されている。保温部22は、搬送通路19の斜面21
に向かって開口され搬送通路19内に通路を構成してい
る。保温部22は、構成の一部にフランジ部23を張り
出し、そのフランジ部21を気化器13の底部あるいは
気化器蓋15の一部と搬送通路19の上部で挟み込むよ
うにして、固定している。
【0021】搬送通路19の下流には、鋼、鉄、チタ
ン、セラミック等の耐熱材料で造られた多孔状の炎口2
4が設けられている。
【0022】また、25は燃焼部全体を覆うバーナケー
スで、その内側の空間は、気化器13、搬送通路19、
炎口24の周囲を囲むように設けられた空気通路26と
なっている。27は炎口24に隣接するように設け、炎
口24を複数個に分割する筒状の2次空気通路で、炎口
24の下流側に向かって臨む複数個の2次空気噴出口2
8を設けている。炎口24と2次空気通路27は、下流
側に向かって同一平面になるように構成される。2次空
気通路27は、気化器13に対して並行に配置され、そ
の両端が空気通路26に連通される。
【0023】また29は炎口24や空気通路26との間
に設けられた側壁で、その内側に燃焼室30が形成され
る。31は気化器13の背面に燃焼室30に張り出すよ
うに形成されたフィン状の受熱部である。受熱部31
は、炎口25の上方に張り出すような位置に複数個配置
されている。32は空気通路26の天板部33に、炎口
24の上方を覆うように載置された熱交換器である。熱
交換器32は、熱伝導の良い、耐熱性の銅やアルミ材料
を用いて筒状に構成され、途中に複数本の温水管に多数
の板状のフィンを設けている。34は燃焼用空気を供給
する送風機で、羽根車には高圧を出せるターボファンや
ラジアルファン等を用い、それをモータで回転させるよ
うに構成され、空気通路26の側部の一部に連通された
送風通路35に連結されている。この送風通路36の内
部に、前記送風管14が設けられている。
【0024】この送風管14には、気化器蓋15に挿入
される手前の位置に、送風通路35と連通する複数個の
連通口36が設けられている。37は気化器13の周囲
に設けられた断熱カバーで、グラスウールやセラミック
で構成している。
【0025】そして38は送風通路35内に設けられた
気化用空気調節器で、開閉によって送風管14の送風抵
抗を変化させる閉止ダンパ39と上部ダンパ40とこれ
らの閉止ダンパ39と上部ダンパ40を回転駆動する駆
動装置41とで構成されている。閉止ダンパ39と上部
ダンパ40は、2枚の板の板面を軸として同軸上に回転
させる構成で設けられており、上下方向の開閉でも左右
方向の開でも良い。閉止ダンパ39は、送風管14の入
り口に接触する側に設けられ、一部に複数個の透孔42
を設けている。上部ダンパ40は、閉止ダンパ39の外
側に重なり合う位置に設けられ、最小燃焼量を含む領域
のモードの時は閉止ダンパ39に略接触し、透孔42を
略閉塞し、燃焼量が中間の領域のモードの時は閉止ダン
パ39との間に角度を設けて、透孔42を開口させるよ
うに構成されている。燃焼量が最大になる領域を含むモ
ードの時は、閉止ダンパ39と上部ダンパ40がともに
開放され、送風管14の入り口が最大に拡大される。駆
動装置41はステッピングモータやソレノイドやモータ
と歯車、カム等を用いて、閉止ダンパ39と上部ダンパ
40がそれぞれの動作を行うように組み合わせて構成さ
れ、駆動装置41の駆動部分が閉止ダンパ39と上部ダ
ンパ40に連結されている。43は気化器13の加熱手
段で、気化器13に鋳込まれたニクロム線、カンタル線
等の電気式の発熱体で構成される。
【0026】そして又44は、気化器14の温度を検知
するための気化器温度検知部で、サーミスタ、熱電対等
で構成される。45は、気化器温度検知部44の信号か
ら加熱手段43をオン、オフさせて、気化器13を所定
の温度に維持する制御部である。制御部45は、運転ス
イッチの指示や負荷の大きさにより燃料ポンプ10と送
風機34を適正な状態にコントロールするように設けら
れる。46は、炎口24上に形成される火炎である。4
7は、空気の流れである。48は、可燃の気化ガスの流
れである。
【0027】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用を説明する。まず、電源(図示
せず)を投入すると加熱手段43に通電され、気化器1
3が加熱される。気化器13が所定の温度に達すると気
化器温度検知部44により検知を行い、制御器45の指
示により加熱手段43をオン、オフさせて気化器13の
予熱温度を一定に維持しながら予熱を行う。
【0028】運転を開始する時は、制御部45の指示に
より送風機34が作動し、燃焼用空気が供給される。送
風通路35に供給された空気47は気化用空気調節器3
8の閉止ダンパ39と上部ダンパ40で空気量を調節し
た後、送風管14内に供給される1次空気と2次空気通
路27内に供給される2次空気とに分けられる。これと
同時に燃料ポンプ10が作動し、液体燃料が燃料供給ノ
ズル11から気化器13に噴霧される。液体燃料は高温
の気化面17で気化され、送風管14を介して供給され
る空気47と混合されながら、気化ガス出口16を通
り、気化ガス出口16に沿って装着されている保温部2
2を通過して、搬送通路19に搬送され、均一な可燃の
気化ガス48となって炎口24に送られる。
【0029】またあらかじめ火花放電を行っていた点火
電極(図示なし)により炎口24から噴出する可燃の気
化ガス48に着火し、火炎46が形成され燃焼を開始す
る。以後、火炎46の熱を気化器13の受熱部31で受
けて、気化器13は加熱される。炎口24上に形成され
た火炎46は、炎検知部(フレームロッド:図示なし)
によりその状態を監視され、安定燃焼を持続させる。ま
た燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器32で熱交
換され排出される。
【0030】また燃焼量が最大の場合は、気化用空気調
節器38の閉止ダンパ39と上部ダンパ40を最大に開
け、送風管14の通路抵抗を最小にし、送風機34の回
転数を最高にする。この時は、特に閉止ダンパ39の角
度が最大となり、上部ダンパ40は閉止ダンパ39に接
触しているか角度を設定されて更に大きく開けられてい
るかのどちらでも良い。次に燃焼量を小さくする場合
は、燃料ポンプ10の出力を低下させると同時に送風機
34の回転数を減少させる(これが最大燃焼量を含む領
域である)。
【0031】また燃焼量が最小になる場合は、閉止ダン
パ39を送風管14に接触させ、上部ダンパ40をその
外側から覆うように接触させ、送風管14を略閉塞し通
路抵抗を最大にする。これにより、気化器13には少量
の空気が送風管14の連通口36から導入され、燃焼反
応を緩慢にするので、燃焼量が減少しても炎口24に火
炎が密着することが無く形成できるので、炎口24の温
度が上昇し赤熱状態になることが無く、搬送通路19へ
の逆火や炎口24の熱変形を防止でき、燃焼量を小さく
絞れることにより、燃焼量調節幅を大きくとるようにし
ている(これが最小燃焼量を含む領域である)。
【0032】また中間の燃焼量の場合は、閉止ダンパ3
9を送風管14に接触させ送風管14を略閉塞し、上部
ダンパ40をその外側から覆うように角度を持たせて開
口し、閉止ダンパ39の透孔42を開口し送風管14の
送風抵抗を最大燃焼量を含む領域と最小燃焼量を含む領
域の中間の領域設定している(これが中間の領域であ
る)。これにより気化器13には適量の空気が導入さ
れ、燃焼反応を促進させて安定な燃焼を行うようにして
いる。
【0033】以上のように、本実施例においては、液体
燃料を気化する気化器13と、この気化器13の下流側
に連通する搬送通路19と、前記搬送通路19の下流側
に設置され、火炎46を形成する炎口24と、前記気化
器13と搬送通路19の間に、保温部22を備えること
により、予熱時に気化器13が保温部22を加熱するの
で、着火時に搬送通路19内に流入した気化ガス48
は、最初に温度の高い保温部22に接触し、液化するこ
とを防止するために、臭気や白煙の発生を防止すること
ができる。また、新たな電気の加熱手段を付加すること
がないので、気化器13の消費電力の増加を防止するこ
とができる。また、新たな加熱手段を付加する必要が無
いので、予熱時に定格電力が増加して電灯線の負荷が増
加することを防止し、専用の配線を設けることを排除す
ることができる。また、新たな加熱手段を設けるための
加工費や制御部品の増加を防止して、製造コストのアッ
プを抑えることができる。また、燃焼中に火炎46の燃
焼熱を受けた気化器13からその燃焼熱の一部を保温部
22に伝え、保温部22を搬送通路19よりも高温に保
つので、気化ガス48の搬送通路19内での温度低下を
防止して、液化を防止することにより臭気や白煙の発生
を防止することができる。
【0034】また、本実施例では、気化用空気調節器3
8を送風通路35の中に設け、最大燃焼量を含む領域
と、最小燃焼量を含む領域と、それらの中間領域の時に
送風管14に導入する1次空気量をそれぞれ段階的に調
節することにより、燃焼量調節範囲を大幅に拡大すると
共に、この広い調節範囲において耐風性能を良好に保つ
ことができる。
【0035】そしてまた、本実施例の気化用空気調節器
38の閉止ダンパ39と上部ダンパ40を気化器13の
予熱待機中に閉止することにより、気化器13と搬送通
路19の温度低下を防止でき、消費電力の低減を行うこ
とができる。
【0036】(実施例2)図1は、本発明の実施例2の
燃焼装置を示す断面図である。図1において、13は、
気化器、19は、搬送通路、20は、窪み部、21は、
斜面、22は、保温部、48は、気化ガスで、実施例1
と異なるところは、保温部22が、搬送通路19の内壁
に沿って設けられる点である。
【0037】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。気化器13
から搬送通路19に送られる気化ガス48は、搬送通路
19の窪み部20や斜面21の内壁沿いに密着に近い状
態で形成される保温部22に沿って流れ、温度の低下を
防止しながら混合を促進するようにしている。
【0038】以上のように、本実施例においては、搬送
通路19内を通過する気化ガス48の流れを乱さないよ
うにし、搬送通路19の混合作用を維持しながら気化ガ
ス48を均一に形成することができる。また、搬送通路
19の温度が低下しやすい窪み部20に保温部22を沿
わせるので、気化ガス48が気化器13から噴出して最
初に衝突する部分の温度低下を防止して液化を防止する
ことができる。
【0039】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
燃焼装置を示す断面図である。図3において、13は、
気化器、19は、搬送通路、20は、窪み部、21は、
斜面、22は、保温部、43は、加熱手段、48は、気
化ガス、49は、間隙で、実施例1と異なるところは、
保温部22が搬送通路19の内壁に沿って設けられると
きに保温部22と搬送通路19の間に間隙49を設ける
点である。
【0040】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。気化器13
から搬送通路19に送られる気化ガス48は、搬送通路
19の窪み部20や斜面21の内壁沿いに一定の間隔で
設けられた間隙49を介して形成される保温部22に沿
って流れ、温度の低下を防止しながら混合を促進するよ
うにしている。
【0041】以上のように、本実施例においては、間隙
49により構成する空気層により保温部22の熱が搬送
通路19に逃げないようにして、気化器13の加熱手段
43の消費電力の低減を行うことができる。また、保温
部22の一部を搬送通路19の斜面21に密着すること
により、間隙49内に気化ガス48の侵入することを防
止し、断熱性能を維持することができる。
【0042】(実施例4)図1は、本発明の実施例4の
燃焼装置を示す断面図である。図1において、13は、
気化器、19は、搬送通路、22は、保温部、43は、
加熱手段、48は、気化ガスで、実施例1と異なるとこ
ろは、保温部22は、搬送通路19よりも熱伝導の良い
材料で構成する点である。
【0043】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。搬送通路1
9は、熱伝導率の低い材料、例えばステンレス、鉄、セ
ラミック等で構成し、気化器13の熱が搬送通路19に
伝わり放熱されることを防止して、気化器13の加熱手
段43の消費電力が増加しないようにしている。また保
温部22は、気化器13の熱が伝わり易いように熱伝導
率の高い材料、例えば銅、黄銅、アルミ等で構成し、気
化器13の温度上昇とともに高い温度に維持され、気化
ガス48の液化を防止するようにしている。
【0044】以上のように、本実施例においては、気化
器13から保温部22に熱を伝える時に、搬送通路19
に熱を伝えないようにして、気化器13の加熱手段43
の消費電力の低減を行うことができる。また、搬送通路
19と保温部22の熱伝導率の差が大きくなるほど、気
化器13の断熱性能が向上し消費電力の低減が行われ、
保温部22の温度が上昇して気化ガス48の液化防止性
能も向上することができる。
【0045】(実施例5)図1は、本発明の実施例5の
燃焼装置を示す断面図である。図1において、13は、
気化器、16は、気化ガス出口、19は、搬送通路、2
2は、保温部、48は、気化ガスで、実施例1と異なる
ところは、保温部22が、気化器13の気化ガス出口1
6よりも下流にその構成の一部を伸展する点である。
【0046】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。気化器13
の気化ガス出口16から気化ガス48が、搬送通路19
に噴出する時に、保温部22を下流に向かって延長させ
て構成して、気化ガス48が保温部22の内壁に沿う時
間を増加させて、気化ガス48の温度の低下を防止する
ようにしている。また機器のばらつき等により気化器1
3内で気化しきれない燃料が落下するの保温部22で、
すべて受け止め、再気化を行うようにしている。
【0047】以上のように、本実施例においては、気化
器13から流入する気化ガス48が保温部22に沿って
流れる時間を多くし、気化ガス48の温度を維持して、
液化を防止することができる。
【0048】(実施例6)図4は、本発明の実施例6の
燃焼装置を示す断面図である。図4において、13は、
気化器、19は、搬送通路、22は、保温部、48は、
気化ガスで、実施例1と異なるところは、保温部22
を、搬送通路19の底部に碗状に構成する点である。
【0049】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。外気温度の
低下や機器のばらつきにより、保温部22内に気化ガス
48の液化物や気化器13からの液体燃料の落下が発生
しても、一時的に保温部22に滞留し、保温部22から
搬送通路19内に流失しないようにしている。また、本
実施例においては、液体燃料が保温部22から搬送通路
19内に流失しないようにし、気化器13からの熱や炎
口からの熱により保温部22を加熱することにより、再
気化を行い、臭気や白煙の発生を防止することができ
る。
【0050】(実施例7)図5(A)、(B)は、本発
明の実施例7の燃焼装置を示す断面図である。図5
(A)、(B)において、13は、気化器、19は、搬
送通路、24は、炎口、46は、火炎、48は、気化ガ
ス、50は、底部、51は、突起部で、実施例1と異な
るところは、保温部22が、その底部50に突起部51
を設ける点である。
【0051】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0052】気化器13からの気化ガス48の流れを変
化させ、保温部22の気化ガスとの接触面積を拡大する
ようにして、気化ガス48の温度低下を防止するように
している。また、突起部51により気化ガス48が分散
され、搬送通路19内に均一に分配され、炎口24上に
安定した火炎46を形成するようにしている。
【0053】以上のように、本実施例においては、気化
器13からの気化ガス48の流れを分散させ、保温部2
2の気化ガス48との接触面積を拡大するようにして、
気化ガスの温度を維持して液化を防止することができ
る。
【0054】(実施例8)図6(A)、(B)は、本発
明の実施例8の燃焼装置を示す断面図である。図6
(A)、(B)において、13は、気化器、19は、搬
送通路、22は、保温部23は、フランジ部、52は底
部、53は上部、52は、底部、53は、上部で、実施
例1と異なるところは、保温部22が、気化器13と搬
送通路19の間に配置するときに、気化器13が搬送通
路19に接触しないように設ける点である。
【0055】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。保温部22
の一部に設けるフランジ部23を気化器13の底部52
と搬送通路19の上部53で挟み込み、その時にフラン
ジ部23を拡大し、気化器13の底部52に接する部分
をすべてフランジ部23で構成して、気化器13の熱が
保温部22に優先して伝えられるようにしている。ま
た、本実施例においては、気化器13の熱を直接搬送通
路19に伝えないようにして、保温部22の温度を高く
維持することができ、気化ガス48の液化を防止するこ
とができる。
【0056】(実施例9)図7は、本発明の実施例9の
燃焼装置を示す断面図である。図7において、13は、
気化器、15は、気化器蓋、19は、搬送通路、22
は、保温部、54は、フランジ部、55は、受け部で、
実施例1と異なるところは、保温部22を、気化器13
の側部に設ける気化器蓋15と一体に構成する点であ
る。
【0057】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。気化器13
の側部に設ける気化器蓋15から、気化器13の下部に
設ける保温部22を熱伝導の良い銅、銅合金、アルミ等
で一体に構成し、気化器13からの熱を伝えるようにし
て、保温部22の温度を高く保ちようにして、気化ガス
48の液化を防止している。また、気化器蓋15と保温
部22の間に折り曲げやプレス等でフランジ部54を構
成し、そのフランジ部54を搬送通路19の上部に設け
る受け部55で受け止めるようにして、気化ガス48の
漏れを防止している。
【0058】以上のように、本実施例においては、保温
部22を気化器13の一部を構成する熱伝導の良い、温
度の高い気化器蓋15と一体化するので、保温部22の
温度を高く維持し、気化ガス48の温度低下を防止し
て、液化を防止することができる
【0059】
【発明の効果】以上のように請求項1〜9に記載の発明
によれば、予熱時に気化器が保温部を加熱するので、着
火時に搬送通路内に流入した気化ガスは、温度の高い保
温部に接触し、液化することを防止するために、臭気や
白煙の発生を防止することができる。
【0060】また、気化器の熱の一部を用いて、気化ガ
スの液化を防止するので、新たな電気の加熱手段を付加
することなく、消費電力の増加を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、4、5における燃焼装
置の断面図
【図2】同燃焼装置の気化器の断面図
【図3】本発明の実施例3における燃焼装置の動作を説
明する断面図
【図4】本発明の実施例6における燃焼装置の気化器の
断面図
【図5】(A)本発明の実施例7における燃焼装置を正
面から見た断面図 (B)同燃焼装置の側断面を正面から見た断面図
【図6】(A)本発明の実施例8における燃焼装置を正
面から見た断面図 (B)同燃焼装置の側断面図
【図7】本発明の実施例9における燃焼装置の断面図
【図8】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
13 気化器 19 搬送通路 22 保温部 24 炎口 46 火炎 48 気化ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K052 AA05 AA09 EB01 EB03 EB09 GA05 GA09 GC05 GE01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化する気化器と、この気化
    器の下流側に連通する搬送通路と、前記搬送通路の下流
    側に設置され火炎を形成する炎口と、前記気化器と前記
    搬送通路との間に設けた保温部とを備えてなる燃焼装
    置。
  2. 【請求項2】 保温部は、搬送通路の内壁に沿って設け
    られる請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 保温部は、搬送通路の内壁に沿って設け
    られるときに搬送通路の間に間隙を設ける請求項1又は
    2に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 保温部は、搬送通路よりも熱伝導率の高
    い材料で構成する請求項1、2又は3に記載の燃焼装
    置。
  5. 【請求項5】 保温部は、気化器の気化ガス出口よりも
    下流側に構成の一部を伸展する請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 保温部は、搬送通路の底部に碗状に構成
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 保温部は、その底部に突起部を設ける請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 保温部は、気化器と搬送通路の間に配置
    するときに、気化器が搬送通路に接触しないように設け
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  9. 【請求項9】 保温部は、気化器の側部に設ける気化器
    蓋と一体構成で設ける請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の燃焼装置。
JP2002030497A 2002-02-07 2002-02-07 燃焼装置 Expired - Fee Related JP3690352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030497A JP3690352B2 (ja) 2002-02-07 2002-02-07 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030497A JP3690352B2 (ja) 2002-02-07 2002-02-07 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003232504A true JP2003232504A (ja) 2003-08-22
JP3690352B2 JP3690352B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=27774228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002030497A Expired - Fee Related JP3690352B2 (ja) 2002-02-07 2002-02-07 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3690352B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170030A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Corona Corp 燃料改質用バーナ
CN103983008A (zh) * 2014-06-06 2014-08-13 重庆市大为能源有限公司 循环热水器
CN109737400A (zh) * 2019-02-13 2019-05-10 珠海格力电器股份有限公司 燃烧器及燃气热水器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170030A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Corona Corp 燃料改質用バーナ
CN103983008A (zh) * 2014-06-06 2014-08-13 重庆市大为能源有限公司 循环热水器
CN109737400A (zh) * 2019-02-13 2019-05-10 珠海格力电器股份有限公司 燃烧器及燃气热水器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3690352B2 (ja) 2005-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005530121A (ja) 加熱装置
JP2003232504A (ja) 燃焼装置
JP2001221508A (ja) 温風送風機
JP3644440B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
JP3685131B2 (ja) 燃焼装置
JP2004183973A (ja) 燃焼装置
JP3843882B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
CN219036785U (zh) 一种甲醇取暖器
JP2737572B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
JP3685130B2 (ja) 燃焼装置
JP2003322333A (ja) 燃焼装置
JP2002340332A (ja) 燃焼装置
JP2003083511A (ja) 燃焼装置
JPH11118143A (ja) 燃焼装置
JP2000346343A (ja) 燃焼装置
JPH1137673A (ja) 熱交換器
JP3642193B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
JP2001263611A (ja) 燃焼装置
JP3627514B2 (ja) 燃焼装置
JP3972650B2 (ja) 気化式石油給湯機用バーナ
JP2000018515A (ja) 燃焼装置
JP2000249309A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPH11193905A (ja) 液体燃料燃焼装置、および該液体燃料燃焼装置を備えた給湯器または給湯器付き風呂釜
JP2000249308A (ja) 燃焼装置
JP2002267111A (ja) 気化式石油燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050524

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050606

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080624

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees