JP2002267111A - 気化式石油燃焼装置 - Google Patents

気化式石油燃焼装置

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JP2002267111A
JP2002267111A JP2001070031A JP2001070031A JP2002267111A JP 2002267111 A JP2002267111 A JP 2002267111A JP 2001070031 A JP2001070031 A JP 2001070031A JP 2001070031 A JP2001070031 A JP 2001070031A JP 2002267111 A JP2002267111 A JP 2002267111A
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JP
Japan
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combustion
vaporized
heat
heat receiving
vaporizing
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JP2001070031A
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Yoshio Tanaka
祥雄 田中
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気化用加熱具の気化面を液体燃料が気化できる
温度まで加熱するための電気ヒータ12への通電を減ら
し、省電力化を図る。 【解決手段】液体燃料を気化用加熱具5へ噴射して気化
させ、これをバーナヘッド4上で燃焼させる気化式燃焼
装置17において、最大燃焼時にヒータ12への通電な
しで燃料を気化できるように受熱フィン18の形状(受
熱面積)を設計している。そして、気化用加熱具5の2
次空気流路側に面して放熱フィン19を設け、最大燃焼
時以外の時には受熱フィン18が異常昇温しないように
放熱フィン19へ冷却用空気が流れるように切替用ダン
パ20を設ける。これにより運転開始初期以外は、電気
ヒータ12への通電が不要となり、省電力化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油等の液体燃料
を気化用加熱具で気化させて燃焼させる気化式燃焼装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の石油等の液体燃料を気化させて燃
焼させる気化式燃焼装置の一例を示せば、図4の縦断面
図の通りである。この気化式燃焼装置1は、空気室2と
燃焼室3とが区画されており、燃焼室3にバーナヘッド
4と気化用加熱具5とが設置されている。気化用加熱具
5は、燃焼室3側に受熱フィン6が設けられており、反
対側には液体燃料の気化面7が形成されている。この気
化面7に臨んでは、液体燃料の噴射ノズル8が設けられ
ており、燃料タンク9に貯留された液体燃料10がポン
プ11によって汲み上げられて、気化面7へ向けて噴射
されるようになっている。また気化用加熱具5には、気
化面を加熱するための電気ヒータ12が埋設されてい
る。気化用加熱具5は、気化面7で気化した液体燃料と
空気とを混合し、気化燃料を生成する気化器13を構成
する。
【0003】この気化式燃焼装置1では、先ず、電気ヒ
ータ12をONにして気化面7を加熱する。そして、気
化面7の温度が液体燃料10を気化する温度に達した
ら、燃料ポンプ11を駆動させてタンク9内の液体燃料
10を噴射ノズル8から気化面7へ噴射する。気化面7
へ噴射された液体燃料10は、気化面7の熱により気化
され、混合室14において空気と混合される。次に、気
化燃料は、同図の実線で示す如く、バーナーヘッド4の
炎口15aからと吐出され、イグナイタ(図示せず)に
よって点火されて燃焼を始める。このとき、2次空気の
噴出口15bからは燃焼用の2次空気が吐出される。こ
の2次空気は、混合室14へ供給される空気とは別経路
で2次空気室2へ供給され、前記噴出口15bから吐出
される。燃焼ガスは、図示しない熱交換器において、水
を加熱する。
【0004】燃焼が開始された後は、燃焼室3の燃焼熱
の一部が気化用加熱具5の受熱フィン6を加熱し、気化
面7の全体へ伝達される。そのため、燃焼開始後は、電
気ヒータ12は、バーナヘッド4での燃焼が行われない
か、又は燃焼熱の一部を回収して気化面7を加熱するだ
けでは液体燃料が気化する温度に達し得ない場合に、気
化面7の温度を液体燃料が気化できる温度にすることを
目的として補助的に使用される。なお、図4において、
符号16は、燃焼用の新鮮空気の流入量をコントロール
するための気化器ダンパである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の気
化式燃焼装置1では、運転開始時に、電気ヒータ12に
よる加熱によって液体燃料10を気化させる温度まで昇
温させ、燃焼開始後は受熱フィン6を介して燃焼熱を回
収することで気化面7の温度を液体燃料が気化できる2
50℃程度の温度に維持するようにしている。
【0006】ところが、燃焼開始後の最大燃焼時に、電
気ヒータ12の通電なしで液体燃料を気化できるように
気化用加熱具5の受熱フィン6の形状を設計すると、熱
回収量が多くなり、受熱フィン6が異常昇温して溶融等
のダメージを受けるという欠点がある。そのため、受熱
フィン6による熱回収量を低く抑えて、足りない分の熱
量については、電気ヒータ12で加熱するようにしてい
るのが現状である。そのため、電気ヒータ12を絶えず
通電状態にしておかねばならず、電気の使用量が多く、
ランニングコストが大きいという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、最大燃焼時
に電気ヒータへの通電なしで燃料を気化できるように受
熱フィンの形状を設計し、最大燃焼時以外のときには受
熱フィンが異常昇温しないようにこれを2次空気で冷却
するようにした気化式石油燃焼装置を提供せんとするも
のである。
【0008】前記課題を解決するために本発明が採用し
た請求項1の手段は、液体燃料を気化用加熱具へ噴射し
て気化させ、これをバーナヘッド上で燃焼させる気化式
燃焼装置において、最大燃焼時にヒータ通電なしで燃料
を気化できるように受熱フィンの形状を設計している。
そして、気化用加熱具の2次空気流路側に面して放熱フ
ィンを設け、最大燃焼時以外の時には受熱フィンが異常
昇温しないように放熱フィンへ冷却用空気が流れるよう
に切替用ダンパを設けている。このように、受熱フィン
の形状(受熱面積量)を設計することにより、最大燃焼
時は、燃焼室の熱を受熱フィンで回収することによって
気化用加熱具の気化面を液体燃料が気化できる程度まで
加熱することができ、電気ヒータへ通電しなくてもよ
い。一方、このように受熱フィンの形状を設計すること
により、最大燃焼時以外の時には受熱フィンからの熱回
収量の方が液体燃料を気化させる気化熱量よりも多くな
り、気化器が過加熱状態に陥る。そこで、この発明で
は、最大燃焼時以外の時には、気化用加熱具に設けた放
熱フィンに2次空気を流すことにより、過加熱状態の気
化用加熱具を冷却し、気化器を保護するようにしてい
る。
【0009】また本発明が採用した請求項2の手段は、
上記装置において、放熱フィンが2次空気の流路に面し
て設けられ、放熱フィンを冷却した空気が燃焼用に用い
られるようにしている。放熱フィンを通過した空気は加
熱され、2次空気室へ送られる。そのため、この温かい
2次空気により、隣りの混合室も温められることにな
り、混合室へ供給された気化燃料の結露を防止すること
ができる。
【0010】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、上記装置において、切替用ダンパで冷却風量を調節
するようにしている。この切替用ダンパを調節すること
により、放熱フィン側へ流れる冷却風量と、2次空気室
側へ流れる風量とを調節することができ、燃焼状態に応
じた放熱フィンの冷却が可能である。従って、最大燃焼
時以外のときは、気化用加熱具の表面を液体燃料が気化
できる温度に維持した上で受熱フィンの異常昇温を防止
することが可能であり、電気ヒータへの通電を燃焼開始
初期のみとすることで、優れた省電力化が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図
1乃至図3は本発明の一実施の形態に係るものであり、
図1は気化式石油燃焼装置17の横断平面図、図2は同
装置17の部分断面斜視図、図3は熱回収量と気化に必
要な熱量との関係を示す特性図である。図1及び図2に
示す如く、この気化式石油燃焼装置17にあっては、最
大燃焼時にヒータ通電なしで燃料を気化できるように受
熱フィン18の形状(受熱面積量)を設計している。そ
して、気化用加熱具5の2次空気流路側に面して放熱フ
ィン19を設け、最大燃焼時以外の時には受熱フィン1
8が異常昇温しないように放熱フィン19へ冷却用空気
が流れるように切替用ダンパ20を設けている。
【0012】なお、気化器13内の気化面7を通って混
合室14へ供給される混合用の空気と、前記放熱フィン
19を通って2次空気室2へ供給される2次空気との流
入口側は、隔壁21によって区画されている。混合用の
空気は、気化器ダンパ16によってその流入量がコント
ロールされ、2次空気は切替用ダンパ20によってその
流入量がコントロールされる。図2において、符号22
は温度センサである。この温度センサ22は、気化用加
熱具5の受熱フィン18側の温度を検出し、過加熱状態
のときには放熱フィン19へ流れる冷却用の空気(2次
空気)の流入量を増加させるべく、切替用ダンパ20を
制御する。
【0013】このように、最大燃焼時に電気ヒータ12
への通電なしで燃料を気化できるように受熱フィン18
の形状(受熱面積量)を設計することにより、最大燃焼
時は、燃焼室3の熱を受熱フィン18で回収することに
よって気化用加熱具5の気化面7を液体燃料が気化でき
る程度まで加熱することができ、電気ヒータ12へ通電
しなくてもよい。一方、このように受熱フィン18の形
状を設計することにより、図3の熱回収量と気化必要熱
量の特性図で示す通り、最大燃焼時以外の時には受熱フ
ィン18からの熱回収量の方が液体燃料を気化させる気
化熱量よりも多くなり、気化器13が過加熱状態に陥
る。
【0014】そこで、この実施の形態にあっては、最大
燃焼時以外の時には、図3の斜線で示す回収余剰の熱量
を冷却して消費すべく、温度センサ22からの信号に基
づいて切替用ダンパ20を開閉操作して気化用加熱具5
に設けた放熱フィン19に流す2次空気の量をコントロ
ールし、過加熱状態の気化用加熱具5を冷却し、気化器
13を保護するようにしている。この受熱フィン19へ
供給する2次空気の量は、当該気化式石油燃焼装置17
を制御する中央演算処理装置等によって自動的に行うこ
とが可能である。また受熱フィン19を通過した2次空
気は、受熱フィン19と熱交換されて温められ、2次空
気室2の室温を高くする。そのため、隣位の混合室14
の気化された混合気も温められるようになり、当該混合
気が冷やされて結露する等による異常燃焼の問題もなく
なる。
【0015】従って、本装置17では、燃焼開始時に気
化用加熱具5が石油等の液体燃料を気化できる程度の温
度(250℃)まで加熱するために電気ヒータ12へ通
電を行う必要があるが、燃焼開始後は燃焼室3の燃焼熱
を受熱フィン18で回収して液体燃料を気化することが
でき、電気ヒータ12への通電が不要となるので、その
分だけ省電力化を図ることが可能である。
【0016】ところで、本発明は上述した実施の形態に
限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例
えば、受熱フィン18は放熱フィン19に近いものの受
熱面積を大きくし、気化用加熱具5の両側での熱回収を
促進させ、過加熱状態のときには効率よく、放熱フィン
19で異常昇温を抑制するように冷却することも可能で
ある。また受熱面積を大きくするのは、受熱フィン19
の間隔を狭くし、フィン密度を大きくするようにしても
よい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
最大燃焼時にヒータ通電なしで燃料を気化できるように
受熱フィンの形状を設計すると共に、気化用加熱具の2
次空気流路側に面して放熱フィンを設け、最大燃焼時以
外の時には受熱フィンが異常昇温しないように放熱フィ
ンへ冷却用空気が流れるように切替用ダンパーを設けた
から、最大燃焼時は、燃焼室の熱を受熱フィンで回収す
ることによって気化用加熱具の気化面を液体燃料が気化
できる程度まで加熱することができる。また最大燃焼時
以外の時には受熱フィンからの熱回収量の方が液体燃料
を気化させる気化熱量よりも多くなり、気化器が過加熱
状態に陥るので、気化用加熱具に設けた放熱フィンに2
次空気を流すことにより、過加熱状態の気化用加熱具を
冷却し、気化器を保護するようにしている。従って、運
転開始初期を除き、電気ヒータへ通電しなくてもよくな
り、著しい省電力化が可能である。
【0018】また本発明にあっては、放熱フィンを2次
空気の流路に面して設け、放熱フィンを冷却した空気で
2次空気室及び隣位の混合室を温めることができるの
で、混合室へ供給された気化燃料の結露を防止すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る気化式石油燃焼装
置の横断平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る気化式石油燃焼装
置の部分断面斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るものであり、回収
熱量と気化必要熱量との関係を示す特性図である。
【図4】従来の気化式石油燃焼装置の全体を示す概略縦
断面図である。
【符号の説明】
2…2次空気室、3…燃焼室、4…バーナヘッド、5…
気化用加熱具、7…気化面、8…ノズル、12…電気ヒ
ータ、13…気化器、14…混合室、15a…炎口、1
5b…2次空気噴出口、16…気化用ダンパ、17…気
化式石油燃焼装置、18…受熱フィン、19…放熱フィ
ン,20…切替用ダンパ、22…温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料を気化用加熱具へ噴射して気化さ
    せ、これをバーナヘッド上で燃焼させる気化式燃焼装置
    において、最大燃焼時にヒータ通電なしで燃料を気化で
    きるように受熱フィンの形状を設計すると共に、気化用
    加熱具の2次空気流路側に面して放熱フィンを設け、最
    大燃焼時以外の時には受熱フィンが異常昇温しないよう
    に放熱フィンへ冷却用空気が流れるように切替用ダンパ
    を設けたことを特徴とする気化式石油燃焼装置。
  2. 【請求項2】放熱フィンが2次空気の流路に面して設け
    られ、放熱フィンを冷却した空気が燃焼用に用いられる
    請求項1に記載の気化式石油燃焼装置。
  3. 【請求項3】切替用ダンパで冷却風量を調節するように
    した請求項1又は2に記載の気化式石油燃焼装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074550A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Dainichi Co Ltd 液体燃料燃焼装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074550A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Dainichi Co Ltd 液体燃料燃焼装置

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