JP2003231114A - Pc版製造用の側型枠 - Google Patents

Pc版製造用の側型枠

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JP2003231114A
JP2003231114A JP2002031027A JP2002031027A JP2003231114A JP 2003231114 A JP2003231114 A JP 2003231114A JP 2002031027 A JP2002031027 A JP 2002031027A JP 2002031027 A JP2002031027 A JP 2002031027A JP 2003231114 A JP2003231114 A JP 2003231114A
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hole
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elongated hole
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Masaru Ueda
勝 上田
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Toda Kogyo Corp
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Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 堰板の縦長孔と縦長孔に挿入されたU字状継
手筋との隙間からコンクリートが漏れ出ることを確実に
防止できる作業性に優れた安価なPC版製造用の側型枠
を提供する。 【解決手段】 U字状の継手筋2を挿入する縦長孔6が
形成された堰板7と、その外面に固着された縦リブ8
と、縦リブ間に横架された位置決め用の水平杆9a,9
bとを備え、底型枠に対して側方へ水平移動可能で且つ
水平軸周りで揺動可能に構成された側型枠本体4と、ゴ
ム製の隙間埋め具5とから成る側型枠Aであって、隙間
埋め具を、縦長孔よりも下方の堰板外面に載置される下
側部材5aと、縦長孔に堰板の内面側から嵌め込まれる
上側部材5bとから構成し、下側部材の上面に断面半円
状の溝21を形成し、上側部材の下面に前記溝と対向す
る断面半円状の溝22を形成し、上側部材の上端近傍部
に断面円形の貫通孔23を形成し、貫通孔の外周部に切
込み24を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側面からU字状に
彎曲した複数の継手筋が突出したPC版(プレキャスト
コンクリート版)を製造するための側型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の側型枠としては、特開平10−
146820号公報に見られるように、PC版の側面を
成形するための堰板に、横向きU字状の継手筋を挿入す
るための縦長孔を形成する一方、縦長孔に鉛直スリット
で連結された鉄筋挿入用孔部が形成されたゴム板を取り
付けて、縦長孔と当該縦長孔に挿入された継手筋との隙
間をゴム板で埋めるようにしたものが知られている。
【0003】この従来例においては、堰板の縦長孔に継
手筋を挿入するだけで、縦長孔と当該縦長孔に挿入され
た継手筋との隙間がゴム板によって閉塞されるので、側
型枠の組付け作業を迅速に行える利点がある反面、継手
筋を鉛直スリットに差し込めるようにするためには、ゴ
ム板が弾性変形し易いように、ゴム板を薄くする必要が
あり、そのため、型枠内にコンクリートを打設した際、
コンクリートの側圧でゴム板が変形して、鉛直スリット
からコンクリートが漏れ出るのを免れ得ず、漏れ出たコ
ンクリートが固化すると側型枠の脱型が困難になるの
で、漏れ出たコンクリートの除去作業が必要で、結果的
に、PC版の製造能率が悪いという欠点があった。
【0004】図9に示す側型枠は、この欠点を解消すべ
く開発されたもので、堰板7に、横向きU字状の継手筋
2を挿入するための縦長孔6を形成する一方、縦長孔6
と当該縦長孔6に挿入された継手筋2との隙間を埋める
ためのゴム製の隙間埋め具50を、図10、図11に示
すように、前記堰板7の湾曲形状に合わせて湾曲した形
状のゴム製ブロックを中央で縦に二つ割りした如き形状
で、且つ、上下両端近傍部に、夫々、U字状継手筋2の
下側鉄筋2aと上側鉄筋2bとが嵌り込む断面半円状の
溝21a,21bが形成された左右一対の部材50a,
50bと、両部材50a,50bを二つ合わせの結合状
態に維持する2本の段付きピン25とその固定用ナット
26とで構成してある。そして、堰板7の縦長孔6にU
字状の継手筋2を挿入した後、図9に示すように、隙間
埋め具50で継手筋2を挟持し、この状態で、隙間埋め
具50を継手筋2に沿ってスライドさせて、堰板7の縦
長孔6に型枠内方から差し込むことにより、縦長孔6と
当該縦長孔6に挿入された継手筋2との隙間を閉塞する
ように構成されている。
【0005】この側型枠は、ゴム製の隙間埋め具50を
薄く形成する必要がなく、コンクリートの側圧によって
容易に変形しないように構成できるので、コンクリート
の漏れ防止には非常に効果的である。
【0006】しかしながら、隙間埋め具50の構成部品
として、段付きピン25と固定用ナット26が必要で、
部品点数が多いため、コストが高く付くばかりでなく、
隙間埋め具50の下半側が堰板7の彎曲形状に沿って水
平方向に長く延びた形状であるため、縦長孔6に差し込
むために必要な移動距離が長くなり、二部材50a,5
0bで継手筋2を挟持したまま堰板7の縦長孔6に差し
込む操作が非常に面倒であり、継手筋2と直交する方向
の補強鉄筋の配筋位置によっては、補強鉄筋が障害物と
なって、隙間埋め具50の移動距離を確保できなくなる
等、作業性に問題があり、改善が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点を
改善したものであって、その目的とするところは、堰板
の縦長孔と当該縦長孔に挿入されたU字状継手筋との隙
間からコンクリートが漏れ出ることを確実に防止でき、
それでいて、作業性に優れた安価な側型枠を提供するに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の発明によるPC版製造用の
側型枠は、PC版本体の側面からU字状に彎曲した複数
の継手筋が突出したPC版を製造するための側型枠であ
って、前記継手筋を水平方向に挿入する複数の縦長孔が
形成された側面成形用の彎曲した堰板と、その外面に固
着された多数の縦リブと、当該縦リブ間に横架された前
記継手筋に対する位置決め用の水平杆とを備え、底型枠
に対して側方へ水平移動可能で且つ水平軸周りで揺動可
能に構成された側型枠本体と、前記縦長孔と当該縦長孔
に挿入された継手筋との隙間を埋めるためのゴム製の隙
間埋め具とから成り、前記隙間埋め具は、前記縦長孔よ
りも下方の堰板外面に載置される下側部材と、前記縦長
孔に前記堰板の内面側から嵌め込むことにより堰板内面
と面一状に装着される上側部材とから構成され、下側部
材の上面に前記継手筋の下側鉄筋が嵌り込む断面半円状
の溝が形成され、上側部材の下面には、前記溝と対向す
る断面半円状の溝が形成され、上側部材の上端近傍部に
は、前記継手筋の上側鉄筋が嵌り込む断面円形の貫通孔
が形成され、当該貫通孔の外周部に、前記上側鉄筋を貫
通孔に嵌め込むための切込みが形成されていることを特
徴としている。
【0009】上記の構成によれば、ゴム製の隙間埋め具
が下側部材と上側部材とで構成されており、下側部材の
上面に形成された断面半円状の溝と、上側部材の下面に
形成された断面半円状の溝とを突き合せることによって
形成される断面円形の貫通孔に、U字状継手筋の下側鉄
筋を挿入し、上側部材の上端近傍部に形成された断面円
形の貫通孔に、U字状継手筋の上側鉄筋を挿入すること
により、堰板の縦長孔と当該縦長孔に挿入されたU字状
継手筋との隙間を塞ぐことになるので、U字状継手筋を
ゴム板の鉛直スリットに差し込む形式の隙間埋め具のよ
うに、薄く形成する必要がなく、コンクリートの側圧に
よって容易に変形しないように構成できるので、コンク
リートの漏れ防止に非常に効果的である。
【0010】それでいて、ゴム製の隙間埋め具を下側部
材と上側部材とで構成し、下側部材を縦長孔よりも下方
の堰板外面に載置し、上側部材を前記縦長孔に堰板の内
面側から嵌め込むように構成したので、換言すれば、下
側部材は堰板の外側から装着し、上側部材だけを堰板の
内側から装着するように構成したので、隙間埋め具を縦
長孔に差し込むために必要な移動距離が短くて済み、作
業性が良く、継手筋と直交する方向の補強鉄筋が障害物
となる虞もない。
【0011】また、ゴム製の隙間埋め具が下側部材と上
側部材の二部材のみで構成されているので、構成部品点
数が少なく、安価に製造できる。舗道や橋梁などの施工
に用いられる長尺のPC版では、側面に突出するU字状
継手筋の数が非常に多く、1台の側型枠につき多数の隙
間埋め具が使用されるのが普通であるから、大幅な低コ
スト化が可能である。
【0012】この場合、請求項2に記載のように、隙間
埋め具が堰板に沿って彎曲した形状に形成されているこ
とは、ゴムの使用量が少なくて済み、一層経済的であ
る。
【0013】また、請求項3に記載のように、下側部材
の上面に、上側部材の下端部の先端面と当接することに
より上側部材の下端部を位置決めする段差部が形成され
ていると、堰板の外側に先行して装着した下側部材の溝
にU字状継手筋の下側鉄筋を嵌め込み、この状態で、上
側部材の下端部を堰板の縦長孔に差し入れて、下側部材
の段差部に当て付けることにより、上側部材の下端部を
位置決めし、しかる後、上側部材の上端近傍部の貫通孔
に、その外周部に形成された切込みを通して、上側鉄筋
を嵌め込み、この状態で、上側部材の上端部側を縦長孔
に押し込むといった装着手順が可能であり、上側部材の
装着作業を容易かつ正確に行える利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、PC版本体1aの側面か
ら側面視でU字状に彎曲した複数の継手筋(異形鉄筋が
使用される。)2が互いに平行に突出したPC版1の一
例を示す。このPC版1は、例えば舗道や橋梁などの施
工に用いられるもので、側面は、下端側が継手筋2の突
出長さの半分程度、張り出した状態に彎曲している。P
C版1の寸法や継手筋2のピッチ等は、舗道や橋梁など
の規模にもよるが、例えば、PC版1は幅2メートル程
度、長さ15メートル程度に設定され、継手筋2のピッ
チは150ミリメートル程度に設定される。
【0015】図2は、本発明に係る側型枠Aが使用され
たPC版製造用型枠を示す。PC版製造用型枠は、底型
枠Bと、その長辺側の両側部に組み付けられる左右一対
の側型枠A,Aと、短辺側に組み付けられる一対の端面
型枠(図示せず)とで構成されている。
【0016】前記側型枠Aは、図3に示すように、底型
枠Bに対して側方へ水平移動可能で且つ水平軸3周りで
揺動可能に構成された側型枠本体4と、図4〜図8に示
すゴム製の隙間埋め具5とから構成されている。
【0017】より詳しく説明すると、側型枠本体4は、
前記継手筋2を水平方向に挿入する複数の縦長孔6が形
成された側面成形用の彎曲した堰板7と、その外面に固
着された多数の縦リブ8と、当該縦リブ8間に横架され
た前記継手筋2に対する位置決め用の2本の水平杆9
a,9bと、底型枠Bの上面に当接する水平板10とを
備えており、図3に示すように、底型枠Bに対して側方
へ水平移動可能な支持部材11に、前記水平軸3を介し
て揺動可能に枢着されている。そして、底型枠Bの所定
位置に固定された第一状態と、側方へ水平移動させ、且
つ、水平軸3周りに上方へ揺動させて、堰板7内面を上
に向けた第二状態とに切換え可能に構成されている。
【0018】図2に示す12は、第一状態において、左
右の側型枠A,Aを位置決めするストッパー、13は幅
止めボルトである。14は、側型枠本体4の堰板7外面
に固着されたネジ筒15に螺合する脱型用の押しボルト
であり、型枠内に打設したPC版本体1aのコンクリー
トが硬化した時点で、当該押しボルト14を回転操作す
ることにより、押しボルト14がネジ筒15とのネジ作
用によって型枠内に前進し、押しボルト14の先端に対
して回転並びに着脱自在に設けられた押し板16がPC
版本体1aの側面を押圧し、PC版本体1aの側面を反
力にして側型枠Aを外側へ水平移動させるように構成さ
れている。
【0019】図3に示す17aは、側型枠Aと支持部材
11との間に着脱自在に設けられたターンバックルであ
り、側型枠Aの組付けに際し、側型枠本体4の水平板1
0の先端を底型枠Bから若干浮かせ気味にして、底型枠
Bに対する内方へのスライドを円滑にする役目と、側型
枠Aを第一状態に維持する役目とを果たす。17bは、
側型枠Aを第二状態に保持する鎖であり、その一端は支
持部材11に溶接等の手段によって固着され、他端には
側型枠本体4に設けた係止部と係合するフックが設けら
れている。18は、支持部材11を安定良く接地させる
ためのジャッキである。
【0020】ゴム製の隙間埋め具5は、図4〜図8に示
すように、縦長孔6よりも下方の堰板7外面に載置され
る下側部材5aと、前記縦長孔6に前記堰板7の内面側
から嵌め込むことにより堰板7内面と面一状に装着され
る上側部材5bとに分割されており、全体として、堰板
7に沿って彎曲した形状に形成されている。19は、上
側部材5bの上端部外面が当接することにより、縦長孔
6に対する上側部材5bの上端部側の嵌め込み深さを規
定する当接部材であり、堰板7外面の縦長孔6上部に固
着されている。20は、堰板7外面の縦長孔6両側位置
に固着した位置決め板であり、堰板7外面に載置された
下側部材5aを、両位置決め板20と下側の水平杆9a
とで位置決めするように構成されている。
【0021】下側部材5aの上面には、前記継手筋2の
下側鉄筋2aが嵌り込む断面半円状の溝21が形成さ
れ、上側部材5bの下面には、前記溝21と対向する断
面半円状の溝22が形成され、両者の溝21,22を突
き合せることによって、下側鉄筋2aが挿入される寸法
の断面円形の貫通孔が形成されるようになっている。ま
た、下側部材5aの上面には、上側部材5bの下端部の
先端面と当接することにより上側部材5bの下端部を位
置決めする段差部Sが形成されている。上側部材5bの
上端近傍部には、前記継手筋2の上側鉄筋2bが嵌り込
む断面円形の貫通孔23が形成され、当該貫通孔23の
外周部、好ましくは、貫通孔23の下端と同一レベルの
位置に、前記上側鉄筋2bを貫通孔23に嵌め込むため
の切込み24が形成されている。そして、切込み24の
少なくとも片側部分を弾性変形させることにより、切込
み24を広げて、貫通孔23の側面を開放させ、この開
放した部分(切込み24)から上側鉄筋2bを貫通孔2
3に嵌め込むようになっている。
【0022】次に、上記の構成よりなる側型枠Aの作用
について説明すると、先ず、PC版本体1aに埋設され
る補強鉄筋やU字状の継手筋2から成る先組鉄筋を底型
枠Bの所定位置に載置する一方、図4、図5に示すよう
に、予め隙間埋め具5の下側部材5aを堰板7外面の所
定位置に載置した状態で、側型枠本体4を内側へ第一状
態の位置まで水平移動させることにより、継手筋2を堰
板7の縦長孔6に挿入して、継手筋2における下側鉄筋
2aの下半分を下側部材5aの上面に形成されている断
面半円状の溝21に嵌め込む。この状態においては、継
手筋2における下側鉄筋2aが下側の水平杆9aに載
り、継手筋2の先端(下側鉄筋2aと上側鉄筋2bとの
曲り部)が上側の水平杆9bに当接して、位置決めされ
ている。
【0023】しかる後、上側部材5bの下端部を型枠内
方から堰板7の縦長孔6に差し入れて、下側部材5aの
段差部Sに当て付けることにより、上側部材5bの下端
部を位置決めし、上側部材5bの下面に形成されている
断面半円状の溝22を下側鉄筋2aの上半分に被せるこ
とにより、下側部材5a上面の溝21と、上側部材5b
下面の溝22とを突き合せることによって形成される断
面円形の貫通孔に、継手筋2の下側鉄筋2aが挿入され
た状態とする。
【0024】この状態で、上側部材5bの上端近傍部の
貫通孔23に、その外周部に形成された切込み24を通
して、継手筋2の上側鉄筋2bを嵌め込み、しかる後、
上側部材5bの上端部側を縦長孔6に押し込むことによ
り、図6に示すように、堰板7の縦長孔6と当該縦長孔
6に挿入された継手筋2との隙間を閉塞する。
【0025】あるいは、上側部材5bの上端近傍部の貫
通孔23に、その外周部に形成された切込み24を通し
て、継手筋2の上側鉄筋2bを嵌め込んだ状態で、上側
部材5bを外側へ水平移動させることにより、上側部材
5bを型枠内方から堰板7の縦長孔6に差し入れ、上側
部材5bの下端部を下側部材5aの段差部Sに当て付け
て位置決めし、図6に示す状態とする。
【0026】この状態で、型枠内にコンクリートを打設
し、当該コンクリートの硬化後、前記押しボルト14を
回転操作して、側型枠Aを外側へ水平移動させることに
より、脱型を行うことになる。
【0027】上記の構成によれば、ゴム製の隙間埋め具
5が下側部材5aと上側部材5bとで構成されており、
下側部材5aの上面に形成された断面半円状の溝21
と、上側部材5bの下面に形成された断面半円状の溝2
2とを突き合せることによって形成される断面円形の貫
通孔に、継手筋2の下側鉄筋2aを挿入し、上側部材5
bの上端近傍部に形成された断面円形の貫通孔23に、
継手筋2の上側鉄筋2bを挿入することにより、堰板7
の縦長孔6と当該縦長孔6に挿入された継手筋2との隙
間を塞ぐことになるので、U字状継手筋をゴム板の鉛直
スリットに差し込む形式の隙間埋め具のように薄く形成
する必要がなく、コンクリートの側圧によって容易に変
形しないように構成できるので、コンクリートの漏れ防
止に非常に効果的である。
【0028】それでいて、ゴム製の隙間埋め具5を下側
部材5aと上側部材5bとで構成し、下側部材5aを縦
長孔6よりも下方の堰板7外面に載置し、上側部材5b
を前記縦長孔6に堰板7の内面側から嵌め込むように構
成したので、換言すれば、下側部材5aは堰板7の外側
から装着し、上側部材5bだけを堰板7の内側から装着
するように構成したので、隙間埋め具5を縦長孔6に差
し込むために必要な移動距離が短くて済み、作業性が良
く、継手筋2と直交する方向の補強鉄筋が障害物となる
虞もない。
【0029】また、ゴム製の隙間埋め具5が下側部材5
aと上側部材5bの二部材のみで構成されているので、
構成部品点数が少なく、安価に製造できる。殊に、図1
に示すように、舗道や橋梁などの施工に用いられる長尺
のPC版1では、側面に突出する継手筋2の数が非常に
多く、1台の側型枠Aにつき多数の隙間埋め具5が使用
されるので、大幅な低コスト化が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記の構成よりなり、堰板の
縦長孔と当該縦長孔に挿入されたU字状継手筋との隙間
からコンクリートが漏れ出ることを確実に防止でき、そ
れでいて、作業性に優れた安価な側型枠を実現し得るの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】U字状継手筋の図示を一部で省略したPC版の
斜視図である。
【図2】一部を拡大して示したPC版製造用型枠の概略
縦断側面図である。
【図3】側型枠の構成を説明するための概略縦断側面図
である。
【図4】側型枠の要部の斜視図である。
【図5】側型枠の要部を下面側から見た斜視図である。
【図6】側型枠の縦断側面図である。
【図7】隙間埋め具の斜視図である。
【図8】隙間埋め具の斜視図である。
【図9】従来の側型枠の縦断側面図である。
【図10】従来の隙間埋め具の分解斜視図である。
【図11】従来の隙間埋め具の一部を縦断して示した正
面図である。
【符号の説明】
A…側型枠、1…PC版、1a…PC版本体、2…継手
筋、2a…下側鉄筋、2b…上側鉄筋、3…水平軸、4
…側型枠本体、5…ゴム製の隙間埋め具、5a…下側部
材、5b…上側部材、6…縦長孔、7…堰板、8…縦リ
ブ、9a,9b…水平杆、21,22…溝、23…貫通
孔、24…切込み。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC版本体の側面からU字状に彎曲した
    複数の継手筋が突出したPC版を製造するための側型枠
    であって、前記継手筋を水平方向に挿入する複数の縦長
    孔が形成された側面成形用の彎曲した堰板と、その外面
    に固着された多数の縦リブと、当該縦リブ間に横架され
    た前記継手筋に対する位置決め用の水平杆とを備え、底
    型枠に対して側方へ水平移動可能で且つ水平軸周りで揺
    動可能に構成された側型枠本体と、前記縦長孔と当該縦
    長孔に挿入された継手筋との隙間を埋めるためのゴム製
    の隙間埋め具とから成り、前記隙間埋め具は、前記縦長
    孔よりも下方の堰板外面に載置される下側部材と、前記
    縦長孔に前記堰板の内面側から嵌め込むことにより堰板
    内面と面一状に装着される上側部材とから構成され、下
    側部材の上面に前記継手筋の下側鉄筋が嵌り込む断面半
    円状の溝が形成され、上側部材の下面には、前記溝と対
    向する断面半円状の溝が形成され、上側部材の上端近傍
    部には、前記継手筋の上側鉄筋が嵌り込む断面円形の貫
    通孔が形成され、当該貫通孔の外周部に、前記上側鉄筋
    を貫通孔に嵌め込むための切込みが形成されていること
    を特徴とするPC版製造用の側型枠。
  2. 【請求項2】 隙間埋め具が堰板に沿って彎曲した形状
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のP
    C版製造用の側型枠。
  3. 【請求項3】 下側部材の上面に、上側部材の下端部の
    先端面と当接することにより上側部材の下端部を位置決
    めする段差部が形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のPC版製造用の側型枠。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7437860B2 (ja) 2020-09-10 2024-02-26 大成建設株式会社 型枠装置および柱部材の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7437860B2 (ja) 2020-09-10 2024-02-26 大成建設株式会社 型枠装置および柱部材の製造方法

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