JP2004225349A - コンクリート床の打ち継ぎ構造、コンクリート床の打ち継ぎ部材およびその製造型枠 - Google Patents

コンクリート床の打ち継ぎ構造、コンクリート床の打ち継ぎ部材およびその製造型枠 Download PDF

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健 佐藤
Takashi Nakamura
敬 中村
Kazue Murao
和重 村尾
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Abstract

【課題】取付手間がかからずに、品質・工程面での向上が図れるコンクリート床の打ち継ぎ構造、コンクリート床の打ち継ぎ部材およびその製造型枠を提供することである。
【解決手段】コンクリート床の打ち継ぎ構造1は、矩形状のプレキャストコンクリート板6と、この両面から突出した連結筋7とからなる打ち継ぎ部材5が、プレキャストコンクリート板6が長さ方向で連続的に接続されてコンクリート床の打ち継ぎ部に埋設され、前記連結筋7がスラブの上端筋8および下端筋9に重ね継ぎ配筋された構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンクリート床の打ち継ぎ構造、コンクリート床の打ち継ぎ部材およびその製造型枠地下躯体の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートの打ち継ぎ用部材として、例えば特開2001−19328号公報のものが一般的である。この打ち継ぎ用部材は単なる平板であるため安定した設置ができないという問題がある。そのため、図6に示すような打ち継ぎ部材31が使用されている。この打ち継ぎ部材31は、断面三角形のコンクリート止めスペーサ32の頂部に桟木(または端太角)33を載せ、この桟木33が番線34でスラブ筋35に固定されたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−193281号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のコンクリート止めスペーサの頂部に桟木を載せた打ち継ぎ部材は下記の問題があった。
(1)打ち継ぎ部からコンクリートの後打ち側へのノロ漏れが生じるため、そのはつり取り作業が必要となる
(2)桟木を固定した番線がスラブ側に残ってしまう
(3)桟木の解体時にコンクリートくずが発生する
(4)コンクリートの打設時にコンクリート止めスペーサが蛇行してしまう
(5)はつり費、ガラ処分費、打ち継ぎ手直し費などの無駄なコストがかかる
(6)後打ち側のスラブ筋にノロが付着する
【0005】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り付け手間がかからずに、品質・工程面での向上が図れるコンクリート床の打ち継ぎ構造、コンクリート床の打ち継ぎ部材およびその製造型枠を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するためのコンクリート床の打ち継ぎ構造は、矩形状のプレキャストコンクリート板と、この両面から突出した連結筋とからなる打ち継ぎ部材が、前記のプレキャストコンクリート板が長さ方向で連続的に接続されてコンクリート床の打ち継ぎ部に埋設され、前記連結筋がスラブの上端筋および下端筋に重ね継ぎ配筋された構成である。
またコンクリート床の打ち継ぎ部材は、プレキャストコンクリート板と、この両面から突出した連結筋とからなり、プレキャストコンクリート板の一方の小口面には連結突起が、他方の小口面には連結凹部が形成された構成である。
またコンクリート床の打ち継ぎ部材の製造型枠は、水平板と突起板とからなる二枚のL形型板が対向状に組み付けられ、該L形型板は三分割され、各分割片における水平板の接合部には連結筋の通し孔を形成する半円の切欠溝が形成された構成である。また三分割されたL形型板の中部分割片が上下に伸縮自在であることを含むものである。
【0007】
コンクリート床の打ち継ぎ構造において、打ち継ぎ部材のプレキャストコンクリート板がコンクリートと一体になるため、スラブコンクリートの打設後の撤去が不要になる。また、前記打ち継ぎ部材のプレキャストコンクリート板が一直線状になるためスラブの施工精度および品質が向上する。
打ち継ぎ部材をプレキャストコンクリート板と連結筋とで構成したため、コンクリート床の打ち継ぎをする際に、コンクリートガラや番線などのゴミが発生しない。またノロ漏れがないため打ち継ぎ処理が不要となる。また型枠工が不要となるため工程が簡略化される。
またコンクリート床の打ち継ぎ部材の製造型枠が、水平板と突起板とからなる二枚のL形型板が対向状に組み付けられて形成されたため、打ち継ぎ部材が現場などで簡単に形成できる。また、前記L形型板が三分割されているため脱型が簡単にできる。また三分割された中部分割片が上下に伸縮自在であるため、任意の高さのプレキャストコンクリート板が形成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコンクリート床の打ち継ぎ構造(以下、打ち継ぎ構造という)、コンクリート床の打ち継ぎ部材(以下、打ち継ぎ部材という)およびその製造型枠(以下、型枠という)の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。はじめに打ち継ぎ構造について説明し、次に、打ち継ぎ部材について説明し、最後に型枠について説明する。なお、各発明の実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なる構成は異なった符号を付して説明する。
【0009】
図1は打ち継ぎ構造1を示したものであり、コンクリートスラブ2における先打ちコンクリート3と後打ちコンクリート4との間に打ち継ぎ部材5が埋設され、この打ち継ぎ部材5でこれらのコンクリート3、4が一体に接合されている。
【0010】
この打ち継ぎ部材5は、同図の(2)に示すように、プレキャストコンクリート板(以下PC板という)6が長さ方向で連続的に接続され、このPC板6の両面から突出した連結筋7が、スラブの上端筋8と下端筋9とに重ね継ぎ配筋されている。またPC板6同士は小口面における連結凸部10と連結凹部11とで互いに接合されている。
【0011】
次に、この打ち継ぎ構造1の構築方法を図1に基づいて説明する。
はじめにスラブ型枠(図示せず)における打ち継ぎ部に打ち継ぎ部材5を、PC板6同士を接合した状態で設置し、各PC板6から突出した連結筋7をスペーサ12で支持する。
【0012】
次に、先打ち側のスラブ筋8、9を配筋して、上部連結筋7aをスラブの上端筋8に、下部連結筋7bをスラブの下端筋9にそれぞれ重ね継ぎ配筋するとともに、この重なった部分を番線で結束して打ち継ぎ部材5を固定する。そして、後打ち側のスラブ筋8、9を配筋して、前記と同様に連結筋7a、7bをスラブ筋8、9に結束する。
【0013】
このような配筋が終了した後に、先打ち側と後打ち側とのスラブ型枠に順次コンクリート13、14を打設して打ち継ぎ構造1を完成させる。
【0014】
このように打ち継ぎ部材5を使用すると、図2に示すように、従来の施工法と比べて大幅に施工の省略化を図ることができる。
【0015】
なお、この構築は上記のように限らず、先打ち側のスラブ筋8、9を配筋した後に、そのスラブ型枠にコンクリート13を打設し、その後に後打ち側のスラブ筋8、9を配筋して、そのスラブ型枠にコンクリート14を打設して行うこともできる。
【0016】
さらに、この構築は先打ち側のスラブ筋8、9を配筋した後に、打ち継ぎ部に打ち継ぎ部材5を、PC板6同士を接合した状態で設置し、後打ち側のスラブ筋8、9を配筋して、先打ち側および後打ち側のスラブ型枠にコンクリート13、14を打設して行うこともできる。
【0017】
図3は打ち継ぎ部材5を示したものであり、この打ち継ぎ部材5はPC板6と、その両面から突出した連結筋7とから構成されている。PC板6は横長でスラブ厚と同じ高さを備え、一方の小口面に連結凸部10が、他方の小口面には連結凹部11がそれぞれ形成されている。また連結筋7はスラブの上端筋8と下端筋9が配筋される位置に配筋された上部連結筋7aと下部連結筋7bとからなり、これらがPC板6を貫通して両面から突出している。
【0018】
また図4は、上記の打ち継ぎ部材5を製造する型枠15を示したものであり、この型枠15は、水平板16と突起板17とからなる二枚のL形型板18が対向状に組み付けられて形成され、一方の突起板17には連結凸部を形成する凹部19が、他方の突起板17には連結凹部11を形成する凸部20がそれぞれ形成されている。
【0019】
またL形型板18は上下部分割片21、22と中部分割片23との三つに分割され、これらの分割片21、22、23における水平板16の接合部には連結筋7の通し孔24を形成する半円の切欠溝25が形成されている。また、これらの接合部と切欠溝25とには適宜厚さのシール材26が設けられて、通し孔24や接合部からのノロ漏れが防げるようになっている。
【0020】
よって、この通し孔24に連結筋7を配筋して、二枚のL形型板18で組み付けられた型枠15内にコンクリートを打設すると、PC板6の両面から連結筋7が突出した打ち継ぎ部材5が製造できる。
【0021】
また図5は、差込片27を鞘体28に差し込んで伸縮自在とした中部分割片23であり、これによりPC板6の高さを任意に変えることができるようになる。この中部分割片23の伸び縮みは調整ネジ29で差込片27の差し込み具合を調整して行う。この中部分割片23を使用すると、同図の(2)に示すように、PC板6にシアコネクター30が形成されて、スラブコンクリート13、14との接合をより強固にすることができる。
【0022】
なお、PC板6の高さを変えるには、上記の中部分割片23ではなく、高さの異なる複数の中部分割片23を用意しておき、これをPC板6の高さに応じて使用することもできる。
【0023】
【発明の効果】
取り付け手間がかからずに、品質・工程面での向上が図れる打ち継ぎ構造を構築することができ、またこの打ち継ぎ構造を構築するための打ち継ぎ部材を提供でき、さらにこの打ち継ぎ部材を製造するための型枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】打ち継ぎ構造を示し、(1)は断面図、(2)は(1)の平面図である。
【図2】(1)および(2)は、従来と本願発明との打ち継ぎ構造の施工方法のフロー図である。
【図3】打ち継ぎ部材を示し、(1)は平面図、(2)は斜視図である。
【図4】型枠を示し、(1)は正面図、(2)は平面図である。
【図5】(1)は中部分割片の断面図、(2)は(1)で製造したPC板の一部省略断面図である。
【図6】従来の打ち継ぎ構造の断面図である。
【符号の説明】
1 打ち継ぎ構造
2 スラブ
3 先打ちコンクリート
4 後打ちコンクリート
5、31 打ち継ぎ部材
6 PC板
7 連結筋
7a 上部連結筋
7b 下部連結筋
8 上端筋
9 下端筋
10 連結凸部
11 連結凹部
12、32 スペーサ
13、14 コンクリート
15 型枠
16 水平板
17 突起板
18 L形型板
19 凹部
20 凸部
21 上部分割片
22 下部分割片
23 中部分割片
24 通し孔
25 切欠溝
26 シール材
27 差込片
28 鞘体
29 調整ネジ
30 シアコネクター
33 桟木
34 番線
35 スラブ筋

Claims (4)

  1. 矩形状のプレキャストコンクリート板と、この両面から突出した連結筋とからなる打ち継ぎ部材が、前記のプレキャストコンクリート板が長さ方向で連続的に接続されてコンクリート床の打ち継ぎ部に埋設され、前記連結筋がスラブの上端筋および下端筋に重ね継ぎ配筋されたことを特徴とするコンクリート床の打ち継ぎ構造。
  2. プレキャストコンクリート板と、この両面から突出した連結筋とからなり、プレキャストコンクリート板の一方の小口面には連結突起が、他方の小口面には連結凹部が形成されたことを特徴とするコンクリート床の打ち継ぎ部材。
  3. 水平板と突起板とからなる二枚のL形型板が対向状に組み付けられ、該L形型板は三分割され、各分割片における水平板の接合部には連結筋の通し孔を形成する半円の切欠溝が形成されたことを特徴とするコンクリート床の打ち継ぎ部材の製造型枠。
  4. 三分割されたL形型板の中部分割片が上下に伸縮自在であることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート床の打ち継ぎ部材の製造型枠。
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JP2018178497A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 鹿島建設株式会社 繊維補強コンクリートの打設方法及び境界部材
JP2023031960A (ja) * 2021-08-26 2023-03-09 飛島建設株式会社 コンクリート構造物の構築装置

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