JP2003230978A - 基板の加工方法 - Google Patents

基板の加工方法

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JP2003230978A
JP2003230978A JP2002034854A JP2002034854A JP2003230978A JP 2003230978 A JP2003230978 A JP 2003230978A JP 2002034854 A JP2002034854 A JP 2002034854A JP 2002034854 A JP2002034854 A JP 2002034854A JP 2003230978 A JP2003230978 A JP 2003230978A
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Hiroyoshi Yajima
浩義 矢島
Atsushi Ono
敦 小野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工補助体を透過または通過したレーザ光の
反射による加工部以外への照射を防止すると共に、穴加
工箇所が多い場合でも作業を効率良く行うことができ、
基板の可撓性に拠らずに加工補助体との着脱を容易にす
る基板の加工方法と、被加工基板上の分割予定線を予定
線通りに切断・分割できる基板の加工方法を提供する。 【解決手段】 被加工基板1を、伸縮性と粘着性を有す
る固定シート2を伸張させた状態で貼着し、被加工基板
1より大きい吹き抜け4あるいは凹部を有する載置台3
に、固定シート2は被加工基板1が載置台3の吹き抜け
4あるいは凹部内に位置するように貼着する基板の加工
方法と、レーザ光8の波長に対して吸収がある液体10
と、レーザ光8の波長に対して透明である被加工基板1
とを用いて、予定線11上に連続あるいは非連続な溝9
を被加工基板1に備え、溝9内部に液体10を付着し
て、予定線11上に沿ってレーザ光8を照射する基板の
加工方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光照射によ
る基板の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光照射による基板加工の技
術には、穴を空けるものがある。レーザ光照射で基板に
穴を空ける技術は、例えば特開平2−52190号公報
の『レーザビームによる穴加工方法』がある。図4は、
その公報で示されたレーザ加工装置を模式的に表す構成
図である。図4において、101は被加工基板、102
は加工補助体、103は載置台、104は空間部、10
5はレンズ、106はレーザ光である。
【0003】レーザ光106は、被加工基板101を加
工するレーザであり、レーザ発振器(図示しない)から
発振し、レンズ105に至るまでには、光量減衰器、偏
光方向変換器、複数のレンズからなるレーザ光サイズ変
換手段(図示しない)、折り返しミラー(図示しない)
を経て伝播される。レンズ105は、被加工基板101
に転写マスク像を転写するレンズであり、レーザ光10
6を集光して、レーザ光106が被加工基板101上の
穴加工部101cに照射される位置に設けられる。被加
工基板101は、レーザ光106により加工が行なわれ
る基板であり、レーザ発振器(図示しない)から発振さ
れるレーザ光106がレンズ105で集光され、被加工
基板101の穴加工部101cに照射される。加工補助
体102は、レーザ光106に対して透過性を備えた粘
着シートであり、穴加工が行なわれる前に、被加工基板
101の裏面101bで、かつ穴加工部101cに対応
する位置に貼着される。載置台103は、被加工基板1
01が載置される台である。空間部104は、被加工基
板101、加工補助体102を経て透過または通過した
レーザ光106の透過・通過光106aによる載置台1
03への損傷と載置台103で反射した反射光106b
による被加工基板101への損傷となる加工を軽減する
ために設けられた空間である。
【0004】以上のように構成された各部材により、基
板の加工を行う動作を説明する。はじめに、被加工基板
101の裏面101bで、かつ穴加工部101cに対応
する位置に加工補助体102を貼着する。そして、加工
補助体102が貼着された被加工基板101を載置台1
03上に載置する。この状態でレーザ発振器(図示しな
い)から発振されるレーザ光106が被加工基板101
の穴加工部101cを照射する。なお、この時、レンズ
105の位置は、レーザ光106が穴加工部101cに
集光・照射されるように設けられる。
【0005】レーザ光106が穴加工部101cを照射
すると、穴加工部101cの上部は徐々に溶解し、その
内部も蒸発していく。この現象が被加工基板101の裏
面101bにまで進んで、穴は形成される。
【0006】穴が形成された瞬間、レーザ光106は、
被加工基板101を貫通し、加工補助体102はレーザ
光106に直接照射されることになるが、加工補助体1
02は透過性を有しているので、レーザ光106の熱影
響は受け難く、殆ど溶解しない。したがって、貫通した
穴の下端は栓で封じられた状態となっている。これによ
り、穴加工部101cで生じた溶解物や蒸発物などは、
穴加工部101cの下端から垂下したり、飛散したりす
るようなことは無く、全ての溶解物や蒸発物は穴加工部
101cの上部から噴出除去される。そして、溶解物や
蒸発物が穴加工部101cの上部から噴出除去され穴空
け加工が完了したら、最後に加工補助体102を剥離す
る。
【0007】しかしながら、上記したレーザ光照射で被
加工基板に穴を空ける技術は、加工補助体102を透過
または通過した透過・通過光106aが載置台104上
部を照射し、損傷させてしまう。また、透過・通過光1
06は載置台104に照射されると、反射光106bと
なって、再び加工補助体102を透過または通過して被
加工基板101の裏面101bを照射し、穴加工部10
1c以外の箇所に損傷となる加工が行なわれるという問
題がある。さらに、加工補助体102は、被加工基板1
01の穴加工部101cの裏面101bに貼着されるの
で、穴加工する箇所が多い場合には、その箇所ごとに加
工補助体102を貼着しなければならず、レーザ光照射
を行う前の作業効率が悪かった。その上、加工補助体1
02は裏面から貼着されるものであるため、基板の可撓
性に拠っては、加工補助体への着脱に際し、剥がれ易か
ったり、剥がれ難かったりする場合があった。
【0008】また、レーザ光照射による基板加工の技術
には、レーザ光発振器と基板との相対移動により基板を
切断して分割するものがある。
【0009】レーザ光照射は、発塵が殆どなく、切り代
も不要であるという利点を持つため、脆性材料からなる
基板の加工に適している。レーザ光を基板に照射する
と、照射点近傍における被加工基板材料が熱膨張して強
大な圧縮応力が発生し、その圧力を利用して被加工基板
を分割することができる。代表的な酸化物セラミックで
あるムライト材の場合は、炭酸ガスレーザを使用し、厚
さ1.0mmの基板に対して直径4mmのビームを15
mm/秒程度の移動速度で照射することによって基板の
分割を行なうことが可能である。
【0010】しかしながら、上記したレーザ光照射によ
って基板を切断して分割する技術は、熱膨張に伴う圧縮
応力がレーザ光照射点の半径方向に作用するため、予定
線を被加工基板上に記入してレーザ光を予定線上に沿っ
て照射しても、予定線通りには切断されず、被加工基板
の切断・分割を精度良く行うことができないという問題
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の夫々の問題点に鑑みてなされたものであって、
一つ目には、被加工基板の穴加工部以外の加工が行われ
ないようにするため加工補助体を透過または通過したレ
ーザ光の再照射を防止し、載置台で反射させず、穴加工
する箇所が多い場合でも作業を効率良く行うことがで
き、その上、基板の可撓性に拠らず着脱を容易にできる
基板の加工方法を提供することを目的とする。また、二
つ目には、被加工基板上に記入した予定線を、予定線通
りに切断・分割することのできる基板の加工方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の基板の加工方法
においては、一つには、被加工基板にレーザ光を照射し
て被加工基板を加工する際、被加工基板は、伸縮性と粘
着性があり伸張した状態である固定シートに粘着によっ
て固定され、固定シートも粘着によって載置台に固定さ
れ、かつ、載置台は被加工基板より大きい吹き抜けある
いは凹部を有し、被加工基板が載置台の吹き抜けあるい
は凹部内に位置するようにしたものであり、あるいは、
予定線上に連続あるいは非連続な溝を有する被加工基板
であって、溝内部には液体が付着しており、予定線に沿
って、液体と被加工基板にレーザ光を照射して、被加工
基板を分割する際、レーザ光の波長に対して、液体は吸
収があり、被加工基板は透明であるようにしたものであ
る。
【0013】
【作用】本発明に拠れば、被加工基板の穴加工部以外の
加工を回避でき、被加工基板と加工補助体との着脱を容
易にできる。また、被加工基板に記入した予定線を予定
線通りに切断・分割でき、高品質、かつ高精細な加工を
行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、被加工基板にレーザ光を照射して被加工基板を加工
する際、被加工基板は、伸縮性と粘着性があり伸張した
状態である固定シートに粘着によって固定され、固定シ
ートも粘着によって載置台に固定され、かつ、載置台は
被加工基板より大きい吹き抜けあるいは凹部を有し、被
加工基板が載置台の吹き抜けあるいは凹部内に位置する
ようにしたことを特徴とする、基板の加工方法であり、
可撓性に拠らず被加工基板を所望の位置に載置でき、被
加工基板を透過または通過したレーザ光による被加工基
板への損傷となる加工を回避でき、かつ、被加工基板の
着脱を容易にするという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、固定シ
ートは、レーザ光の波長に対して透明であることを特徴
とし、被加工基板を透過または通過したレーザ光による
固定シートへの加工によって、固定シートの張力の変化
による被加工基板の位置変動を回避できるという作用を
有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、レーザ
光は、パルスレーザであり、かつ、パルス幅が10ピコ
秒以下であることを特徴とし、光強度による非線形な光
吸収により、レーザ光の波長に対して透明な被加工基板
の加工を可能にし、高精細な加工も可能にするという作
用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、予定線
上に連続あるいは非連続な溝を有する被加工基板であっ
て、溝内部には液体が付着しており、予定線に沿って、
液体と被加工基板にレーザ光を照射して、被加工基板を
分割する際、レーザ光の波長に対して、液体は吸収があ
り、被加工基板は透明であることを特徴とし、被加工基
板のレーザ光の吸収による加熱による、被加工基板の変
質や加熱冷却の熱衝撃による被加工基板のチッピングを
回避でき、高精細な分割を可能にするという作用を有す
る。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、被加工
基板を載置する載置台が、レーザ光に対して透明である
ことを特徴とし、載置台のレーザ光の吸収による加熱
と、その熱拡散による被加工基板の加熱による被加工基
板の変質を回避できるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、被加工
基板は、伸縮性と粘着性があり伸張した状態である固定
シートに粘着によって固定され、固定シートも粘着によ
って載置台に固定されることを特徴とし、被加工基板の
載置台への着脱を容易にし、かつ、固定シートの張力に
よって被加工基板の分割を容易にするという作用を有す
る。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、載置台
は被加工基板より大きい吹き抜けあるいは凹部を有し、
被加工基板が載置台の吹き抜けあるいは凹部内に位置す
るようにしたことを特徴とし、被加工基板を透過または
通過したレーザ光による被加工基板への損傷となる加工
を回避できるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、液体の
沸点温度は、基板の融点温度以下であることを特徴と
し、液体のレーザ光の吸収による加熱蒸発時の、被加工
基板への熱拡散による被加工基板の加熱によって、被加
工基板の変質を最小限に留めるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、予定線
に沿って、液体と被加工基板へのレーザ光の照射は、非
連続なスポット照射であることを特徴とし、スポット照
射による被加工基板の分割の進展を利用し、被加工基板
の分割速度の向上と、レーザ光の積算照射量を低減可能
にし、低コスト化と低入熱量化による被加工基板の変質
を低減できるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、載置
台の凹部に、気体を供給排気する手段を有し、載置台の
凹部と固定シートからなる閉空間内の圧力の制御によ
り、固定シートの変動を可能としたことを特徴とし、気
圧の制御による被加工基板とレーザ光の相対的な位置関
係の調整を可能にし高精度な加工ができ、かつ、固定シ
ートの張力を時間的に変化可能にすることで、被加工基
板の分割を容易にするという作用を有する。
【0024】本発明の請求項11に記載の発明は、基板
は、酸化物系単結晶か窒化物系単結晶基板、あるいは酸
化物系単結晶層と窒化物系単結晶層の少なくともいずれ
かを有する積層体基板であることを特徴とし、硬度が高
く加工困難な被加工基板の高精細な加工を可能にすると
いう作用を有する。
【0025】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実
施の形態を図1に基づいて説明をする。図1(a)は、
本実施の形態で用いるレーザ加工装置の概略構成図であ
り、図1(b)は、(a)に記入した矢印を矢印の位置
から矢印の方向に見たレーザ加工装置の概略平面図であ
る。図1において、1は被加工基板、2は固定シート、
3は載置台、4は吹き抜け、5は補助リング、6は補助
ピン、7はレンズ、8はレーザ光である。
【0026】被加工基板1は、レーザ光8により加工が
行なわれる基板であり、レーザ発振器(図示しない)か
ら発振されるレーザ光8がレンズ7で集光され被加工基
板1の穴加工部1cに照射される。固定シート2は、レ
ーザ光8に対して透過性及び伸縮性を有する両面粘着シ
ートであり、材質としては、耐熱・絶縁に優れたPET
(ポリエチレンテレフタレート樹脂)やPVC(ポリ塩
化ビニール)、またはポリオレフィン系の高分子材料が
望ましいが、透過性及び伸縮性を有する両面粘着シート
であれば利用可能である。なお、固定シート2の粘着性
は、容易に着脱でき、かつ着脱時に被加工基板1に損傷
を与えないものを用いる。載置台3は、被加工基板1と
補助リング5とを粘着した固定シート2が載置される台
であり、固定シート2の粘着力により固定される。載置
台3には、被加工基板1の断面よりも広い幅の吹き抜け
4が備えられている。なお、本実施の形態では、載置台
3の下部には何も設けていないが、レーザ光光軸断面内
一次元または二次元または回転面、レーザ光光軸方向に
対する自動ステージ上に設置することも可能である。吹
き抜け4では、被加工基板1、固定シート2を経て透過
または通過した透過・通過光8aは、発散・散乱するの
で、従来技術のように反射光が被加工基板1へ再照射す
るようなことはなく、損傷となる加工が行なわれること
はない。また、吹き抜け4の深さは、望ましくはレンズ
7と被加工基板1との間よりも深くする。補助リング5
は、固定シート2と粘着して固定シート2の張力を補助
リング5内で保つリングであり、その材質は、固定シー
ト2の張力を保持するものであれば利用可能であるが、
ここでは金属を用いて保持している。また、補助リング
5の形状を三つの辺以上で形成することで、固定シート
2を補助リング5の周辺に巻き付け、被加工基板1側の
面に固定シート2同士を粘着し、固定シート2の張力を
より良く保つようにしている。補助ピン6は、補助リン
グ5と粘着して一体となった固定シート2をガイドする
ピンであり、補助リング5に設けられた開口(図示しな
い)に備えられている。補助ピン6によりガイドされた
固定シート2は、載置台3に粘着され、固定される。レ
ンズ7は、被加工基板1に転写マスク像を転写するレン
ズであり、レーザ光8を集光し、被加工基板1上の穴加
工部1cを照射する。なお、レンズ7の位置は、穴加工
部1cに集光・照射される位置に設けられる。レーザ光
8は、被加工基板1を加工するレーザであり、レーザ発
振器(図示しない)から発振し、レンズ7に至るまでに
は、光量減衰器、偏光方向変換器、複数のレンズからな
るレーザ光サイズ変換手段(図示しない)、折り返しミ
ラー(図示しない)を経て伝播する。レーザ光8の種類
としては、YAG結晶をホストとしNd、Yb、Er、
Ho等を添加した固体レーザ媒質や、YLF結晶をホス
トとしNd、Yb等を添加した固体レーザ媒質を用いた
赤外、近赤外光、あるいはその波長変換光、または、X
eClやKrF、ArF等のガスレーザ媒質を用いた紫
外光を用いることができる。また、レーザ光8は、パル
ス発振で、パルス幅が10ピコ秒以下の超短パルス光を
用いるとさらに好適である。物質中での熱拡散距離は、
熱伝導率、密度、熱容量によって求められる熱拡散係数
とパルスレーザ光の照射時間によって決まる。すなわ
ち、短いパルスレーザ光であるほど周囲への熱拡散が抑
制できる。また、超短パルス光がガウス分布的な空間分
布を有していれば、その多光子吸収過程が起こり得るピ
ーク光強度の空間領域のみ被加工基板1上あるいは内部
の除去が可能となり、一般的な集光スポットサイズを表
すe-2幅や半値幅以下の高微細な除去も可能となる。
【0027】以上のように構成された本実施の形態で特
徴的な事項は、伸縮性を備えた両面粘着シートの固定シ
ート2を、補助リング5を用いて伸張させ、伸張させた
状態の固定シート2の上に被加工基板1を載せて貼着
し、その固定シート2を吹き抜け4あるいは凹部を有す
る載置台3に載せて貼着して固定したことにある。
【0028】以下、基板の加工を行う動作を説明する。
はじめに、固定シート2に被加工基板1を貼着し、載置
台3へ載置して固定する。被加工基板1の固定シート2
への貼着は、固定シート2の中央部に位置する状態で貼
着され、また、固定シート2の載置台3への固定は、固
定シート2を伸張させて固定される。固定シート2の伸
張は、固定シート2を四角形状に切り出し、その隅を手
で引っ張るかあるいは伸張機を用いて、所望の張力を与
え、そこに、被加工基板1を位置決めした状態で粘着に
より固定するようにしても良いが、ここでは、補助リン
グ5を被加工基板1と同様に固定シート2に貼着し、補
助ピン6を補助リング5に設けた開口に通すことで、固
定シート2の張力を補助リング5内で保っている。
【0029】被加工基板1と補助リング5とを貼着した
固定シート2を伸張させた状態で載置台3に貼着する。
固定シート2と載置台3との粘着は、被加工基板1を固
定シート2へ粘着してから行うのが望ましい。仮に、被
加工基板1を固定シート2へ貼着する前に固定シート2
と載置台3との貼着を行うと、固定シート2を伸張した
状態で貼着しても、その後に、被加工基板1を固定シー
ト2の上に載せると、撓んでしまうからである。被加工
基板1のレーザ光光軸断面内の位置、及び伸張精度は、
固定シート2との粘着力、補助ピン6の設けられる位
置、及び補助ピン6の外径と補助リング5の開口径との
あそびで決まる。
【0030】こうして設置された被加工基板1の穴加工
部1cにレーザ光8を照射する。被加工基板1上のレー
ザ光8は、レーザ光8の波長に対する被加工基板1の吸
収率によって被加工基板1に吸収され被加工基板1を局
所加熱し、被加工基板1のレーザ光8の照射部が融点に
至ると除去が開始される。あるいは、レーザ光8の波長
に対して被加工基板1が透明な場合、被加工基板1上あ
るいは内部の局所でのレーザ光8の光強度が非常に大き
い場合、誘電体では価電子帯に束縛された束縛電子をピ
ーク光強度に依存する多光子吸収過程によりイオン化し
て自由電子を生成し、ピコ秒オーダーでフォノンとして
放出され固体系へ移乗され、熱として誘電体の温度上昇
になり、融点温度で気化と蒸発が始まり、被加工基板1
上あるいは内部の除去が開始される。
【0031】レーザ光8の波長に対する被加工基板1の
吸収により、被加工基板1の除去が進み、被加工基板1
の裏面1bまで加工が進むと、レーザ光8の通過光8a
が発生する。また、レーザ光8の波長に対する被加工基
板1の吸収率が低く、レーザ光8が被加工基板1ですべ
て吸収されない場合には、レーザ光8の透過光8aが発
生する。
【0032】固定シート2が透過・通過光8aの波長に
対して吸収がある場合、固定シート2に吸収され、主に
固定シート2内で熱拡散して被加工基板1に直接の反射
光を発生せず、これにより、被加工基板1への損傷とな
る加工が行なわれることはない。また、固定シート2を
透過または通過した透過・通過光8aは、載置台3の吹
き抜け4で発散・散乱するため、被加工基板1への損傷
となる加工が行なわれることはない。なお、吹き抜け4
の深さは、望ましくはレンズ7と被加工基板1間の距離
以上である。
【0033】一方、固定シート2が透過・通過光8aの
波長に対して吸収がない、すなわち透明な場合でも、透
過・通過光8aは載置台3の吹き抜け4で発散および散
乱するため被加工基板1に反射光を発生せず、これによ
る被加工基板1への損傷となる加工が行なわれることは
ない。さらに、透過・通過光8aの固定シート2での吸
収あるいは加工で、固定シート2の張力に変化が生じな
いので、被加工基板1のレーザ光8の光軸方向の位置変
化が起こることもなく、常に安定した被加工基板1の除
去が可能となる。
【0034】以上のようにして、加工された被加工基板
1は、補助リング5を持ち上げることにより、載置台3
から固定シート2を容易に取り外すことができ、取り外
した固定シート2に貼着されている被加工基板1もまた
容易に取り外すことができる。
【0035】以上、本実施の形態によれば、伸縮性を備
えた両面粘着シートの固定シート2を、補助リング5を
用いて伸張させ、伸張させた状態の固定シート2の上に
被加工基板1を載せて貼着し、その固定シート2を吹き
抜け4あるいは凹部を有する載置台3に載せて貼着して
固定したので、被加工基板に損傷となる加工が行わな
い。また、加工補助体を透過または通過したレーザ光を
載置台で反射させることもなく、さらに、穴加工する箇
所が多い場合でも作業を効率良く行うことができ、その
上、基板の可撓性に拠らず着脱を容易に行うことができ
る。なお、固定シート2は、粘着力が残っている限り再
利用が可能である。
【0036】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態を図2に基づいて説明をするが、実施の形態1
で用いたものと同一の構成には同一の符号を付し、便宜
上、重複した説明は避ける。図2において、9は溝、1
0は液体、11は予定線であり、符号1〜8は、図1で
示したものと同じものである。
【0037】溝9は、被加工基板1の予定線11上に形
成される溝であり、液体10は、溝9に微量塗布される
液体であり、予定線11は、レーザ照射を行う前に予め
引かれる予定線である。
【0038】以上のように構成された本実施の形態で特
徴的な事項は、被加工基板1に形成した溝9内に液体1
0を少量塗布し、この状態で、レーザ光を照射して被加
工基板1を切断・分割することにある。
【0039】以下、基板の加工を行う動作を説明する。
被加工基板1には、予定線11上に沿った溝9が形成さ
れる。溝9の形成は、被加工基板1が固定シート2に貼
着される前、あるいは被加工基板1と補助リング5が固
定シート2に貼着された状態で、ダイヤモンドスクライ
ブ、ダイシング、エッチング、レーザスクライブ等の方
法で形成される。
【0040】ここで、ダイヤモンドスクライブは、ダイ
ヤモンドポイントにより溝9を形成する方法である。ま
た、ダイシングは、ダイヤモンドホイールを用いて溝9
を形成する方法である。さらに、エッチングは、例えば
イオンミリング法のようなドライエッチング法により、
エッチング材料と被加工基板1を構成する材料との反応
性を利用して、溝9を形成する方法である。レーザスク
ライブも、基本的にダイヤモンドスクライブと同じ方法
であり、レーザ光を照射して溝9を形成する方法であ
る。レーザスクライブによる溝9の形成には、レーザ光
8を用いてもよい。
【0041】上記の方法により形成された溝9は、形状
として認識される部分以外、具体的には被加工基板1の
分割厚さ方向の溝9以外の残りしろ内部にも、目には見
えない亀裂(以下、ブラインドクラックという)9aが
発生する。ブラインドクラック9aは、接触方式である
ダイアモンドスクライブ、ダイシング等の方法では大き
く形成され、非接触方式であるエッチングやレーザスク
ライブ法で小さく形成される。
【0042】しかしながら、こうしてできた溝9に、レ
ーザ光8をそのまま照射して被加工基板1を切断・分割
すると、いずれの方法においても切りしろが必要であ
り、被加工基板1の有効活用や高精細に分割することが
できず、分割断面の接触による傷や、反応や入熱による
変形変質が起こり高品質な加工が行えない。
【0043】そこで、本実施の形態では、溝9内に液体
10を微量塗布する。液体10は溝9内にだけではな
く、溝9を形成する際に発生したブラインドクラック9
a内に浸透していく。液体10は、被加工基板1と化学
的な反応が少なく、被加工基板1の融点以下の沸点を持
ち、常温での揮発性が小さいものが好適である。粘性が
低いものの方がブラインドクラック9aには浸透しやす
いので、水や油脂等が用いられる。レーザ光8の波長に
対して液体10は吸収があり、被加工基板1はレーザ光
8の波長に対して透明である。すなわち、レーザ光8を
被加工基板1上の予定線11上の溝9に対して照射を行
うと、レーザ光8は溝9内部の液体10に吸収される。
液体10はレーザ光8を吸収することにより加熱され、
液体10の沸点にまで上昇し、気化蒸発する。
【0044】気化蒸発するとともに、液体10は体積膨
張し、被加工基板1を分割する圧力を発生する。また、
気化蒸発する際には蒸気圧も発生するので、これも被加
工基板1を分割する圧力となる。液体10の体積膨張す
る圧力と気化蒸発する蒸気圧力とを利用して、被加工基
板1を予定線11に沿って分割することができる。
【0045】また、液体10の沸点は、被加工基板1の
融点より低いほうが望ましい。すなわち、液体10の温
度上昇による熱は被加工基板1に熱拡散するが、上記条
件では被加工基板1がその融点以上に達することはな
い。例えば、被加工基板1がAl23単結晶で液体10
がH2Oの場合、Al23単結晶の融点は約2050度
であり、H2Oの沸点は約100度である。この例の場
合、Al23は波長200nmから6μm程度で吸収が
なく、H2Oは波長1.5μm、2μm、3μmなどに
吸収がある。すなわち、レーザ光8がEr:YAGやH
o:YAG結晶をレーザ媒質とする固体レーザ光を用い
れば、上記の被加工基板1の分割が可能となる。
【0046】また、被加工基板1上の予定線11に沿っ
た溝9へのレーザ光8の照射は、予定線11に連続でも
非連続でも行うことができる。予定線11に沿ったレー
ザ光8の照射を連続で行った場合は、もちろん上記した
動作により予定線通りに切断・分割できる。一方、予定
線11に沿ったレーザ光8を非連続なスポット照射で行
った場合には、被加工基板1の分割はレーザ光照射を行
った部分に局所的に行なわれるが、この分割は溝9に沿
って進行する性格を持つので、非連続なレーザ光8のス
ポット照射は全照射の低減により、低コスト化と不要な
被加工基板1への照射を抑制できる。
【0047】被加工基板1が粘着される固定シート2の
張力は、以下のように用いることもできる。すなわち、
被加工基板1上へレーザ光8照射によって切断・分割す
る際に、固定シート2の張力が被加工基板1の分割する
方向に働き、液体10の加熱膨張あるいは蒸発時の圧力
を補助する形になる。これにより、液体10による分割
の圧力が不十分な場合も被加工基板1の分割が可能とな
り、液体10の膨張係数が低いものや沸点が低いもの、
蒸気圧の低いものに対して利用可能になる。その上、被
加工基板1への熱拡散を最小に抑えることで、高精細品
質な分割が可能となる。さらに、固定シート2の張力
は、被加工基板1の部分的な未分割発生を無くし、信頼
性の高い分割を可能にする。
【0048】以上、本実施の形態によれば、被加工基板
に形成した溝内に液体を微量塗布し、この状態で、レー
ザ光を照射することにより、液体が気化蒸発する際に得
られる、体積膨張の圧力と蒸気圧とを利用して、被加工
基板を予定線に沿って切断・分割することができる。
【0049】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態を図3に基づいて説明をするが、実施の形態1
または実施の形態2で用いたものと同一の構成には同一
の符号を付し、便宜上、重複した説明は避ける。図3に
おいて、4aは空間部、12は加圧手段、13は第一の
弁、14は第二の弁、15は減圧手段、16は圧力計、
17は貫通穴であり、符号1〜11は、図1または図2
で示したものと同じものである。
【0050】空間部4aは、載置台3の内部に設けられ
た空間であり、固定シート2によって密閉された空間と
なっている。加圧手段12、第一の弁13、第二の弁1
4、減圧手段15、及び圧力計16は、何れも載置台3
の一部に設けた貫通穴17と繋がっており、加圧手段1
2、第一の弁13、第二の弁14、減圧手段15、及び
圧力計16により、空間部4aの密閉空間の圧力を加減
圧調節するものである。加圧手段12は、高圧ガスボン
ベや高圧ガスボンベとレギュレータ、ガスボンベとコン
プレッサーの組み合わせ等を用い、ガス種としては空
気、ヘリウム、アルゴン、窒素等が用いられる。第一の
弁13と第二の弁14は、開閉式の弁あるいはニードル
バルブ形状でその開口径が可変のものが用いられる。ま
た、減圧手段15は、ロータリーポンプあるいはターボ
ポンプ等の真空ポンプなどを用いることができる。圧力
計16は、密閉空間内の圧力をモニター可能とするもの
である。
【0051】そして、以上のように構成された実施の形
態で特徴的な事項は、レーザ光照射による基板の加工
を、載置台3に密閉空間を設け、載置台3の一部に設け
た貫通穴に17に加圧手段12、第一の弁13、第二の
弁14、減圧手段15、及び圧力計16を繋いで、密閉
空間の圧力を加減圧調節して、圧力変動することによ
り、被加工基板1の加工を行うことにある。
【0052】以下、基板の加工を行う動作を説明する。
密閉空間内の圧力の値は、圧力計16でモニターしなが
ら調節する。密閉空間を加圧する場合は、第一の弁13
を開き、第二の弁14を閉じた状態で加圧手段12を用
いて加圧し、密閉空間を減圧する場合は、第一の弁13
を閉じ、第二の弁14を開いた状態で減圧手段15を減
圧する。また、第一の弁13と第二の弁14とを共に開
放し、加圧手段12の時間的加圧量と減圧手段15の時
間的減圧量の差分で密閉空間の圧力の加減圧を調節する
こともできる。
【0053】密閉空間の加減圧の調節による圧力変動に
より、被加工基板1が粘着された固定シート2は、図3
においてレーザ光8の光軸と同方向に上下移動する。圧
力変動は、固定シート2から被加工基板1と載置台3と
が剥れない範囲で可能である。すなわち、固定シート2
の粘着力によって、圧力変動可能範囲は変わる。
【0054】固定シート2は圧力変動することにより上
下移動し、レンズ7と被加工基板1の距離を微調整でき
る。例えば、被加工基板1の除去を行う場合は、除去深
さに応じた密閉空間の加減圧の調節を行うことにより、
距離の微調整が可能で、実施の形態1で示した基板の加
工方法と併せて、被加工基板1に穴形状の除去を行う場
合には、穴のテーパ角の制御が可能となる。また、固定
シート2の表面平坦性で被加工基板1面内の各加工位置
に対してレンズ7と被加工基板1間距離の微調整も可能
となる。このとき、例えばレーザ光を用いた測長装置を
用いて距離を計測しながら圧力変動を調節し、意図する
距離に調整することも可能である。
【0055】実施の形態2で示した基板の加工方法と併
せて、圧力変動を行い、被加工基板1上に引いた予定線
11を切断・分割する場合、例えば、レーザ光8を予定
線11上の溝9内の液体10に照射中、圧力変動により
固定シート2の張力を変動させて被加工基板1の切断・
分割を促進することができる。また、レーザ光8を照射
して被加工基板1を切断・分割し終えた後に密閉空間の
加減圧を調節することにより、固定シート2の張力を変
化させて被加工基板1の切断・分割を完全化することも
できる。
【0056】また、レーザ光8の照射を予定線11の端
部のみに行い、一部のみを切断・分割した後に、密閉空
間の加減圧を調節することにより、固定シート2の張力
変動によって予定線11に沿って、被加工基板1の切断
・分割を進行させることも可能である。
【0057】以上、本実施の形態によれば、載置台3に
密閉空間を設け、載置台3の一部に設けた貫通穴17に
加圧手段12、第一の弁13、第二の弁14、減圧手段
15、及び圧力計16を繋いで、密閉空間の圧力を加減
圧調節して、圧力変動することにより、被加工基板1を
加工するので、気圧の制御による被加工基板とレーザ光
の相対的な位置関係の調整を可能にして高精度な加工が
でき、かつ、固定シートの張力を時間的に変化可能にす
ることで、被加工基板の切断・分割を容易にすることが
できる。さらに、硬度が高く加工困難な被加工基板の高
精細な加工を可能にすることもできる。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明によれば、伸縮性を備えた
両面粘着シートの固定シートを、補助リングを用いて伸
張させ、伸張させた状態の固定シートの上に被加工基板
を載せて貼着し、その固定シートを吹き抜けあるいは凹
部を有する載置台に載せて貼着して固定したので、レー
ザ光照射による基板加工において、被加工基板に損傷と
なる加工を行わないようにするため加工補助体を透過ま
たは通過したレーザ光を載置台で反射させず、穴加工す
る箇所が多い場合でも作業を効率良く行うことができ、
その上、基板の可撓性に拠らず着脱を容易に行うことが
できる。
【0059】また、本発明によれば、被加工基板に形成
した溝内に液体を微量塗布し、この状態で、レーザ光を
照射することにより、液体が気化蒸発する際に得られ
る、体積膨張の圧力と蒸気圧とを利用して、被加工基板
を予定線に沿って切断・分割することができる。
【0060】さらに、本発明によれば、気圧の制御によ
る被加工基板とレーザ光の相対的な位置関係の調整を可
能にし高精度な加工ができ、かつ、固定シートの張力を
時間的に変化可能にすることで、被加工基板の分割を容
易にする。また硬度が高く加工困難な被加工基板の高精
細な加工を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態1による基板の
加工方法を示すレーザ加工装置の概略構成図(b)は、
(a)に記入した矢印をその位置から矢印の方向に見た
レーザ加工装置の概略平面図
【図2】(a)は本発明の実施の形態2による基板の加
工方法を示すレーザ加工装置の概略構成図(b)は
(a)に記入した矢印をその位置から矢印の方向に見た
レーザ加工装置の概略平面図
【図3】本発明の実施の形態3による基板の加工方法を
示すレーザ加工装置の概略構成図
【図4】従来の基板の加工方法を示すレーザ加工装置の
概略構成図
【符号の説明】
1 被加工基板 1c 穴加工部 2 固定シート 3 載置台 4 吹き抜け 4a 空間部 5 補助リング 6 補助ピン 7 レンズ 8 レーザ光 9 溝 10 液体 11 予定線 12 加圧手段 13 第一の弁 14 第二の弁 15 減圧手段 16 圧力計 17 貫通穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工基板にレーザ光を照射して前記被
    加工基板を加工する際、前記被加工基板は、伸縮性と粘
    着性があり伸張した状態である固定シートに粘着によっ
    て固定され、前記固定シートも粘着によって載置台に固
    定され、かつ、前記載置台は前記被加工基板より大きい
    吹き抜けあるいは凹部を有し、前記被加工基板が前記載
    置台の吹き抜けあるいは凹部内に位置するようにしたこ
    とを特徴とする、基板の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記固定シートは、前記レーザ光の波長
    に対して透明であることを特徴とする、請求項1記載の
    基板の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光は、パルスレーザであり、
    かつ、パルス幅が10ピコ秒以下であることを特徴とす
    る、請求項2記載の基板の加工方法。
  4. 【請求項4】 予定線上に連続あるいは非連続な溝を有
    する被加工基板であって、前記溝内部に液体を付着し、
    前記予定線に沿って、前記液体と前記被加工基板にレー
    ザ光を照射して、前記被加工基板を分割する際、前記レ
    ーザ光の波長に対して、前記液体は吸収であり、前記レ
    ーザ光の波長に対して、前記被加工基板は透明であるこ
    とを特徴とする、基板の加工方法。
  5. 【請求項5】 前記被加工基板を載置する載置台が、前
    記レーザ光に対して透明であることを特徴とする、請求
    項4記載の基板の加工方法。
  6. 【請求項6】 前記被加工基板は、伸縮性と粘着性があ
    り伸張した状態である固定シートに粘着によって固定さ
    れ、前記固定シートも粘着によって前記載置台に固定さ
    れることを特徴とする、請求項4または5に記載の基板
    の加工方法。
  7. 【請求項7】 前記載置台は、前記被加工基板より大き
    い吹き抜けあるいは凹部を有し、前記被加工基板が前記
    載置台の吹き抜けあるいは凹部内に位置するようにした
    ことを特徴とする、請求項6記載の基板の加工方法。
  8. 【請求項8】 前記液体の沸点温度は、前記基板の融点
    温度以下であることを特徴とする、請求項4から7記載
    の基板の加工方法。
  9. 【請求項9】 前記予定線に沿って、前記液体と前記被
    加工基板へのレーザ光の照射は、非連続なスポット照射
    であることを特徴とする、請求項5から8記載の基板の
    加工方法。
  10. 【請求項10】 前記載置台の凹部に、気体を供給排気
    する手段を有し、前記載置台の凹部と前記固定シートか
    らなる閉空間内の圧力の制御により、前記固定シートの
    変動を可能としたことを特徴とする、請求項1から3な
    らびに請求項7から9記載の基板の加工方法。
  11. 【請求項11】 前記基板は、酸化物系単結晶か窒化物
    系単結晶基板、あるいは酸化物系単結晶層と窒化物系単
    結晶層の少なくともいずれかを有する積層体基板である
    ことを特徴とする、請求項1から10記載の基板の加工
    方法。
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