JP2003229531A - 混成集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
混成集積回路装置およびその製造方法Info
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Abstract
数の基板を有する混成集積回路装置を構成する。 【解決手段】 セラミック基板11の側面および裏面を
金属層12により覆う。セラミック基板11の表面に
は、導電パターン13が形成される。この導電パターン
は、金属層12をエッチングすることにより、形成する
ことができる。導電パターン13上には、半導体素子等
の回路装置が実装される。なお、導電パターン13は、
セラミック基板の両面に設けられても良い。
Description
よびその製造方法に関し、特に半導体素子に近似した熱
膨張係数を有する基板を備えた混成集積回路装置および
その製造方法に関する。
置30を説明する。図8(A)は基板として金属基板3
1aを採用した混成集積回路装置30aの断面図であ
り、図8(B)は基板としてAlSiC基板31bを用
いた混成集積回路装置30bの断面図である。
板31aを採用した混成集積回路装置30aを説明す
る。
を有している。即ち、混成集積回路装置30aは、金属
基板31aと、金属基板31aの表面に形成された樹脂
層32と、樹脂層32の表面に形成された導電パターン
34と、導電パターン34に実装された半導体素子33
aおよびチップ部品33bとから構成されている。
1aの材料としては、AlまたはFe等を主体とする金
属を採用することができる。このように金属基板を採用
することにより、半導体素子33a等から発生する熱を
積極的に放散することが可能となる。また、金属は機械
的強度が強い材料であるので、加工性や搬送性等に優れ
ている。
ーン34とを絶縁させるために、金属基板31aの表面
に形成される。
は、導電パターン34上の所望の位置に、半田等のロウ
材により実装される。半導体素子33aとしては、パワ
ー系のトランジスタチップまたはLSIを採用すること
ができる。同図では、これらは金属細線を用いてフェイ
スアップで実装されているが、これらの半導体素子をフ
ェイスダウンで実装することも可能である。また、チッ
プ部品33bとしては、抵抗、コンデンサ、ダイオード
またはコイル等を採用することができる。
路装置30aは、ケース材や樹脂モールド(図示せず)
により、保護されている。
混成集積回路装置30aは、次のような問題を有してい
た。
との熱膨張係数が異なるため、半導体素子33aの駆動
による発熱等により、両者を接続する接続手段が破損し
てしまう問題があった。具体的には、半導体素子33a
の材料であるシリコンの熱膨張係数は、約3.0(10
-6/℃)である。それに対して、Alを金属基板31a
の材料とした場合、Alの熱膨張係数は約23.0(1
0-6/℃)である。つまり、金属基板31aの熱膨張係
数は、金属基板31aに実装される半導体素子33aの
熱膨張係数の7倍以上である。このことが、金属基板3
1aと半導体素子33aとを接続するロウ材が破損して
しまう原因となっていた。このような問題は、特に比較
的大型のLSIやパワー素子で顕著であった。
(B)に示すような構成を有する混成集積回路装置30
bが提案された。
混成集積回路装置30bを説明する。同図は、混成集積
回路装置30bの断面図である。
を有している。即ち、混成集積回路装置30bは、Al
SiC基板31bと、AlSiC基板31bの表面に形
成された樹脂層32と、樹脂層32の表面に形成された
導電パターン34と、導電パターン34にロウ材を介し
て実装された半導体素子33aおよびチップ部品33b
とから構成されている。
置30bのAlSiC基板31b以外の構成要素は、図
8(A)に示した混成集積回路装置30aと同様であ
る。AlSiC基板31bの構造を以下で説明する。
から成る基板に、融解したAlを流し込むことによって
製造される。このような製造方法は、一般的に「含浸」
と呼ばれている。従って、AlSiC基板31bは、S
iCの多孔体が有する多数の孔に、Alが充填された構
造を有する。このような構造を有するAlSiC基板3
1bは、セラミック基板の特長である低誘電率特性およ
び機械加工容易性を有していると同時に、Al等の特長
である搬送容易性等も有している。
は、金属基板31aと比較すると非常に小さい。Alの
熱膨張係数は約23(10-6/℃)であり、SiCの熱
膨張係数は約4(10-6/℃)である。従って、AlS
iC基板31bの熱膨張係数は、例えば、7〜8(10
-6/℃)程度にすることも可能である。
することにより、基板の熱膨張係数を、半導体素子33
aの材料であるシリコンの熱膨張係数に近似することが
可能となる。以上のことから、SiC基板31bと半導
体素子33aとを接続するロウ材が破損してしまうのを
防止することができる。
混成集積回路装置は以下に示すような問題を有してい
た。
2の熱伝導率が低いため、半導体素子33aから発生す
る熱が良好に放散されない問題があった。このために、
半導体素子33aの周波数特性が低下してしまう問題も
発生していた。
した場合、この基板はコストが高いものであるため、混
成集積回路装置全体のコストを押し上げてしまう問題が
あった。
スルーホールを形成すると、コストが高くなる問題があ
った。
鑑みて成され、請求項1の発明の混成集積回路装置装置
は、セラミック基板と、前記セラミック基板の表面に第
1の導電パターンを形成する金属層と、前記導電パター
ン上に実装された回路素子とを有することを特徴とす
る。
は、セラミック基板と、前記セラミック基板の両面に第
1の導電パターンおよび第2の導電パターンを形成する
金属層と、前記第1の導電パターンおよび/または前記
第2の導電パターン上に実装された回路素子とを有する
ことを特徴とする。
求項2記載の発明に於いて、前記第1のパターンと前記
第2のパターンは、接続手段により電気的に接続される
ことを特徴とする。
求項3記載の発明に於いて、前記接続手段は、前記セラ
ミック基板が有するスルーホールを介して形成されるこ
とを特徴とする。
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明に於
いて、前記金属層は、前記セラミック基板の裏面および
/または側面を覆うことを特徴とする。
求項1から請求項5のいずれかに記載の発明に於いて、
前記金属層は、アルミで形成されることを特徴とする。
求項1に記載の発明に於いて、前記回路素子は、半導体
素子であることを特徴とする。
求項1に記載の発明に於いて、前記セラミック基板は、
AlN、Al2O3、SiCあるいはSi3N4であること
を特徴とする。
方法は、セラミック基板を用意する工程と、前記セラミ
ック基板を金属でモールドすることにより前記セラミッ
ク基板を金属層で覆う工程と、前記金属層をエッチング
することにより少なくとも第1の導電パターンを形成す
る工程と、前記第1の導電パターンに回路素子を実装す
る工程とを有することを特徴とする。
造方法は、セラミック基板を用意する工程と、第1の導
電パターンに対応する凹凸を有する金型を用いて前記セ
ラミック基板を金属でモールドし、金属層を形成するこ
とにより、少なくとも前記第1の導電パターンを前記セ
ラミック基板の表面に形成する工程と、前記第1の導電
パターンに回路素子を実装する工程とを有することを特
徴とする。
の製造方法は、請求項9または請求項10のいずれかに
記載の発明に於いて、前記前記セラミック基板の側面お
よび/または裏面を、前記金属層で覆うことを特徴とす
る。
の製造方法は、請求項9から請求項11のいずれかに記
載の発明に於いて、前記セラミック基板の両面に、前記
第1の導電パターンおよび第2の導電パターンを形成す
ることを特徴とする。
の製造方法は、請求項12に記載の発明に於いて、前記
第1のパターンと前記第2のパターンを、接続手段で電
気的に接続することを特徴とする。
造方法は、請求項9から請求項13のいずれかに記載の
発明に於いて、前記金属層を、アルミで形成することを
特徴とする。
造方法は、請求項9から請求項14のいずれかに記載の
発明に於いて、前記回路素子は、半導体素子であること
を特徴とする。
れば、従来に於いて、基板の表面に形成された樹脂層を
省いた構造を実現することが可能となる。即ち、セラミ
ック基板の表面に導電パターンを直接に形成することが
可能となる。また、セラミック基板の熱膨張係数は、半
導体素子を構成するシリコンの熱膨張係数に近いので、
両者を接続する接続手段が破損してしまうのを防止する
ことができる。
来に於いて、基板の表面に形成された樹脂層を省いた構
造を実現することが可能となる。即ち、セラミック基板
の表面に導電パターンを直接に形成することが可能とな
る。また、セラミック基板の熱膨張係数は、半導体素子
を構成するシリコンの熱膨張係数に近いので、両者を接
続する接続手段が破損してしまうのを防止することがで
きる。更に、セラミック基板の両面に導電パターンを形
成することができるので、実装密度を向上させることが
できる。
求項2の発明が有する効果の他に次のような効果を奏す
ることができる。即ち、セラミック基板の両面に形成さ
れた第1の導電パターンと第2の導電パターンとを、接
続手段を用いて電気的に接続することができる。
求項3の発明が有する効果の他に次のような効果を奏す
ることができる。即ち、セラミック基板が有するスルー
ホールに充填された金属部分を接続手段として用いて、
セラミック基板の両面に形成された第1の導電パターン
と第2の導電パターンとを、電気的に接続する事ができ
る。また、接続手段はスルーホールだけに限定されな
い。即ち、リード、金属細線等を接続手段として用いる
ことも可能である。
求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明が有する効果
の他に次のような効果を奏することができる。即ち、前
記金属層で、前記セラミック基板の裏面および/または
側面を覆うことが可能となる。従って、セラミック基板
の機械的強度を、金属層で覆うことにより向上させるこ
とが可能となる。
求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明が有する効果
の他に次のような効果を奏することができる。即ち、前
記金属層をアルミで形成することにより、セラミック基
板と導電パターンとの接着を強固にすることができる。
求項1に記載の発明が有する効果の他に次のような効果
を奏することができる。即ち、前記回路素子を、半導体
素子とすることができる。ここで、半導体素子として
は、LSIやパワー系の素子を採用することができる。
従来に於いては、このような比較的大型の半導体素子
は、半導体素子と金属基板との熱膨張係数のミスマッチ
の為に、実装するのが困難であった。それに対して本発
明では、熱膨張係数が半導体素子を形成するシリコンに
近いセラミックを基板の材料として採用している。従っ
て、比較的大型の半導体素子を基板に実装することがで
きる。
求項1に記載の発明が有する効果の他に次のような効果
を奏することができる。即ち、前記セラミック基板を、
AlN、Al2O3、Si3N4またはSiCとすることが
できる。
法によれば、セラミック基板を用意する工程と、前記セ
ラミック基板を金属でモールドすることにより前記セラ
ミック基板を金属層で覆う工程と、前記金属層をエッチ
ングすることにより少なくとも第1の導電パターンを形
成する工程と、前記第1の導電パターンに回路素子を実
装する工程で、混成集積回路装置を製造することができ
る。即ち、機械的強度に欠けるセラミック基板を金属で
モールドすることにより、基板の機械的強度を向上させ
ることができる。更に、従来に於いて必要とされていた
基板上に樹脂層を形成する工程を省略することができ
る。
方法によれば、セラミック基板を用意する工程と、第1
の導電パターンに対応する凹凸を有する前記金型を用い
て前記セラミック基板を金属でモールドすることによ
り、少なくとも前記第1の導電パターンを前記セラミッ
ク基板の表面に形成するように金属層を形成する工程
と、前記第1の導電パターンに回路素子を実装する工程
とで、混成集積回路装置を製造することができる。即
ち、機械的強度に欠けるセラミック基板を金属でモール
ドすることにより、基板の機械的強度を向上させること
ができる。更に、従来に於いて必要とされていた基板上
に樹脂層を形成する工程を省略することができる。更に
また、導電パターンを金型に設けられた凹凸で形成する
ことができるので、エッチングの工程を省略することが
できる。
によれば、請求項9〜請求項10のいずれかに記載の発
明が有する効果の他に次のような効果を奏することがで
きる。即ち、前記前記セラミック基板の側面および/ま
たは裏面を、前記金属層で覆うことにより、基板の機械
的強度を向上させることができる。
によれば、請求項9〜請求項11のいずれかに記載の発
明が有する効果の他に次のような効果を奏することがで
きる。即ち、前記セラミック基板の両面に、前記第1の
導電パターンおよび第2の導電パターンを形成すること
により、装置の実装密度を向上させることができる。
によれば、請求項1に記載の発明が有する効果の他に次
のような効果を奏することができる。即ち、前記第1の
パターンと前記第2のパターンを、接続手段で電気的に
接続することにより、装置の実装密度を向上させること
ができる。
によれば、請求項9〜請求項13のいずれかに記載の発
明が有する効果の他に次のような効果を奏することがで
きる。即ち、前記金属層をアルミで形成することによ
り、モールド金属とセラミック基板との接着を強固にす
ることができる。
によれば、請求項9〜請求項14のいずれかに記載の発
明が有する効果の他に次のような効果を奏することがで
きる。即ち、前記回路素子を、半導体素子とすることが
できる。ここで、半導体素子としては、LSIやパワー
系の素子を採用することができる。従来に於いては、こ
のような比較的大型の半導体素子は、半導体素子と金属
基板との熱膨張係数のミスマッチにより実装するのが困
難であった。それに対して本発明では、熱膨張係数が半
導体素子を形成するシリコンに近いセラミックを基板の
材料として採用している。従って、比較的大型の半導体
素子を基板に実装することができる。
1の実施の形態)図1を参照して、本実施の形態に係る
混成集積回路装置10aを説明する。図1(A)は混成
集積回路装置10aの斜視図であり、図1(B)は図1
(A)のA−A‘線に於ける断面図である。
本発明に係る混成集積回路装置10aは次のような構成
を有している。即ち、セラミック基板11と、セラミッ
ク基板11の表面に第1の導電パターン13aを形成し
且つセラミック基板11の側面および裏面を覆う金属層
12と、第1の導電パターン13a上の所望の位置に実
装された回路素子14とから、混成集積回路装置10a
は構成されている。
要素を以下で説明する。
ミックから形成されている。ここで、セラミック基板1
1の材料としては、AlN、Al2O3、SiCまたはS
i3N4等を採用することができる。
び裏面をカバーしており、更にセラミック基板の表面に
第1の導電パターン13aを形成している。金属層12
の材料としては、アルミ等のセラミック基板との付着性
の良い金属が採用される。
ては、LSIチップ14aまたはトランジスタ14c等
の半導体素子や、チップ抵抗14b等のチップ部品を採
用することができる。上記したように、セラミック基板
11の熱膨張係数は、半導体素子を形成するシリコンの
熱膨張係数に近いので、比較的大型の半導体素子を実装
することができる。同図では、LSIチップ14aは、
フェイスアップで実装されているが、フェイスダウンで
実装することも可能である。また、回路素子14として
樹脂封止型のフラットパッケージ等も採用できる。
置10aは、封止樹脂やケース材等により保護されても
良い。 (もう1つの混成集積回路装置を説明する第2の実施の
形態)図2を参照して、本実施の形態に係る混成集積回
路装置10bを説明する。図1(A)は混成集積回路装
置10bの斜視図であり、図1(B)は図1(A)のA
−A‘線に於ける断面図である。
本発明に係る混成集積回路装置10bは次のような構成
を有している。即ち、スルーホール15が設けられたセ
ラミック基板11と、セラミック基板11の側面を覆い
且つスルーホール15に充填された金属層12と、金属
層12から形成される第1の導電パターン13aおよび
第2の導電パターン13bと、導電パターン13a上の
所望の位置に実装された回路素子14とから、混成集積
回路装置10bは構成されている。
回路装置10bの各構成要素を以下で説明する。
から構成されており、第1の実施の形態で示したような
材料を採用することができる。ここでは、セラミック基
板11にスルーホール15が設けられている。スルーホ
ール15には金属層12が充填され、セラミック基板1
1の両面に形成された導電パターンを、電気的に接続す
る働きを有する。
形態で説明したようなアルミ等の材料を採用することが
できる。本実施の形態では、金属層12は、側面を覆い
且つ次に示すような構成要素を形成する。即ち、金属層
12は、セラミック基板11の両面に、第1の導電パタ
ーン13aおよび第2の導電パターンを形成する。更
に、スルーホール15にも金属層12は充填され、第1
のパターン13aと第2の導電パターン13bを、電気
的に接続する。即ち、スルーホール15に充填された金
属層12は、接続手段の如き働きを有する。
と同じように、半導体素子およびチップ部品等を採用す
ることができる。セラミック基板11は、従来の金属基
板と比較すると、熱膨張係数がシリコンに近いので、比
較的大型の半導体素子を実装することができる。 (混成集積回路装置の製造方法を説明する第3の実施の
形態)図3〜図7を参照して、混成集積回路装置の製造
方法を説明する。
造方法は次のような工程を有している。即ち、セラミッ
ク基板11を用意する工程と、セラミック基板11を金
属層12でモールドする工程と、セラミック基板11の
表面に導電パターン13を形成する工程と、導電パター
ン13の所望の箇所に回路素子14を実装する工程等
で、混成集積回路装置は製造される。この各工程を以下
に説明する。
で、セラミック基板11は、酸化金属等のセラミックか
ら形成されており、具体的には、AlN、Al2O3、S
i3N4またはSiC等を採用することができる。また、
セラミック系の材料であれば、基本的には全ての材料を
採用することが可能となる。
モールド金属12aでモールドする。具体的には、上金
型20aと下金型20bとで形成される金型キャビティ
内に、セラミック基板11を載置し、注入口21からモ
ールド金属12aを注入することにより、金属モールド
を行う。このことにより、セラミック基板11をモール
ド金属12aで覆うことができる。モールド金属12a
の材料としては、セラミック基板との付着性の良い金属
が採用される。特に、金属層12の材料としてAlを採
用した場合、Alとセラミックとの付着力は高い。ま
た、金属であれば、基本的には全ての材料を基板の材料
として採用することが可能となる。
は、モールド金属12aを選択的に除去することによ
り、導電パターンが形成される。更に、両面に導電パタ
ーンが形成される場合もある。従って、導電パターンが
形成される面については、所望の微細さの導電パターン
が形成できるような薄さで、金属層12の厚さをコント
ロールする。
2aの注入圧により金型キャビティ内でセラミック基板
11が移動しないように、移動防止手段が設けられる。
更に、セラミック基板の両面に導電パターンが形成され
る場合は、セラミック基板11にスルーホールを設け
る。スルーホールに注入されたモールド金属12aによ
り、セラミック基板の両面に形成された導電パターン
は、電気的に接続される。
モールド金属12aでモールドする。上金型20aに
は、セラミック基板11に形成予定の導電パターンに対
応した凹凸部25が設けられている。モールド時に於い
ては、凹凸部25がセラミック基板11の表面に当接す
ることにより、セラミック基板11の表面に選択的に金
属層12を形成する。このモールド層が、導電パターン
となる。具体的な金属モールドの方法は、上金型20a
と下金型20bとで形成される金型キャビティ内に、セ
ラミック基板11を載置し、注入口21からモールド金
属12aを注入する。
2aの注入圧により金型キャビティ内でセラミック基板
11が移動しないように、移動防止手段が設けられる。
更に、セラミック基板の両面に導電パターンが形成され
る場合は、セラミック基板11にスルーホールを設け
る。スルーホールに注入されたモールド金属12aによ
り、セラミック基板の両面に形成された導電パターン
は、電気的に接続される。
導電パターン13を形成する。図6(A)は、表面に第
1の導電パターン13aが形成されたセラミック基板1
1の斜視図であり、図6(B)は図6(A)のA−A
‘線に於ける断面図であり、図6(C)は両面に第1の
導電パターンおよび第2の導電パターンが形成されたセ
ラミック基板11の断面図である。
この工程では、セラミック基板11の表面に形成された
金属層12を選択的に除去することにより、第1の導電
パターンを形成している。また、ボンディングパッド等
も形成する。金属層12を除去する方法としては、例え
ばエッチングが考えられる。金属層12の材料としてA
lを採用した場合、エッチング液としては次のものを使
用することができる。即ち、塩化第2鉄エッチング液、
水酸化ナトリウム水溶液、塩酸・リン酸混合液等をエッ
チング液として採用することができる。また、導電パタ
ーンが形成されない金属層12は、そのままセラミック
基板11を覆っている。
面に、第1のパターン13aおよび第2の導電パターン
13bが形成されている。そして、第1のパターン13
aと第2の導電パターン13bは、スルーホール15に
充填された金属層12により電気的に接続されている。
る方法を説明した。しかし、セラミック基板11をモー
ルドする工程として、「もう1つの第2の工程」を採用
した場合、この工程は省くことができる。これは、上記
した「もう1つの第2の工程」では、セラミック基板1
1を金属モールドすると同時に、金型に設けられた凹凸
部により導電パターンをも形成するからである。
装する。図7(A)は片面に導電パターンが形成された
セラミック基板に回路素子を実装した場合の断面図であ
り、図7(B)は両面に導電パターンを有するタイプの
断面図である。
aやトランジスタ14c等の半導体素装置とチップ抵抗
14b等のチップ部品が、第1の導電パターン13a上
に実装されている。ここで、セラミック基板11は、半
導体素子に近い熱膨張係数を有しているので、比較的大
型の半導体素子を直接に実装することができる。
いてフェイスアップで実装されているが、半田ボール等
を用いてフェイスアップで実装しても良い。
両面に、第1のパターン13aおよび第2の導電パター
ン13bが形成されている。そして、第1のパターン1
3aと第1のパターン13aは、スルーホール15に充
填された金属層12により電気的に接続されている。こ
の図では、片面のみに回路素子が実装されているが、両
面に回路素子を実装することも可能である。
ではなく、例えば以下のように変更しても良い。
側面または裏面のみを覆うように構成しても良い。
ターン13aと第2の導電パターン13bとを接続する
接続手段として、セラミック基板の側面を覆う金属層1
2を用いても良い。また、接続手段として金属細線やリ
ードを用いることも可能である。
板11の両面に導電パターンを設けて、両面に回路装置
を設けても良い。
造方法によれば、以下のような効果を奏することができ
る。
ミック基板を金属でモールドすることにより形成されて
いる。従って、この基板は、半導体素子の材料であるシ
リコンに近い熱膨張係数を有する。このことから、比較
的大型の半導体素子を実装した場合でも、半導体素子と
基板とを接続する半田等のろう材が破損してしまうのを
防止することができる。
は、モールド金属で覆われているので、基板の機械的強
度を向上させることができる。
る導電パターンと、この導電パターンを電気的に接続す
る接続手段は、いずれもモールド金属により形成され
る。従って、混成集積回路装置の構造を単純化すること
ができる。
あるので、基板と導電パターンとを絶縁させる樹脂層を
省いた構造を実現することができる。このことにより、
放熱性に優れた混成集積回路装置を構成することができ
る。
図(A)および断面図(B)である。
図(A)および断面図(B)である。
工程)を説明する図である。
工程)を説明する図である。
つの第2の工程)を説明する図である。
工程)を説明する斜視図(A)および断面図(B)
(C)である。
工程)を説明する断面図(A)(B)である。
である。
Claims (15)
- 【請求項1】 セラミック基板と、 前記セラミック基板の表面に第1の導電パターンを形成
する金属層と、 前記導電パターン上に実装された回路素子とを有するこ
とを特徴とする混成集積回路装置。 - 【請求項2】 セラミック基板と、 前記セラミック基板の両面に第1の導電パターンおよび
第2の導電パターンを形成する金属層と、 前記第1の導電パターンおよび/または前記第2の導電
パターン上に実装された回路素子とを有することを特徴
とする混成集積回路装置。 - 【請求項3】 前記第1のパターンと前記第2のパター
ンは、接続手段により電気的に接続されることを特徴と
する請求項2記載の混成集積回路装置。 - 【請求項4】 前記接続手段は、前記セラミック基板が
有するスルーホールを介して形成されることを特徴とす
る請求項3記載の混成集積回路装置。 - 【請求項5】 前記金属層は、前記セラミック基板の裏
面および/または側面を覆うことを特徴とする請求項1
から請求項4のいずれかに記載の混成集積回路装置装
置。 - 【請求項6】 前記金属層は、アルミで形成されること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の
混成集積回路装置。 - 【請求項7】 前記回路素子は、半導体素子であること
を特徴とする請求項1に記載の混成集積回路装置。 - 【請求項8】 前記セラミック基板は、AlN、Al2
O3、SiCあるいはSi3N4であることを特徴とする
請求項1に記載の混成集積回路装置。 - 【請求項9】 セラミック基板を用意する工程と、 前記セラミック基板を金属でモールドすることにより前
記セラミック基板を金属層で覆う工程と、 前記金属層をエッチングすることにより、少なくとも第
1の導電パターンを形成する工程と、 前記第1の導電パターンに回路素子を実装する工程とを
有することを特徴とする混成集積回路装置の製造方法。 - 【請求項10】 セラミック基板を用意する工程と、 第1の導電パターンに対応する凹凸を有する金型を用い
て前記セラミック基板を金属でモールドし、金属層を形
成することにより、少なくとも前記第1の導電パターン
を前記セラミック基板の表面に形成する工程と、 前記第1の導電パターンに回路素子を実装する工程とを
有することを特徴とする混成集積回路装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記セラミック基板の側面および/ま
たは裏面を、前記金属層で覆うことを特徴とする請求項
9または請求項10のいずれかに記載の混成集積回路装
置装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記セラミック基板の両面に、前記第
1の導電パターンおよび第2の導電パターンを形成する
ことを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれかに記
載の混成集積回路装置装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記第1のパターンと前記第2のパタ
ーンを、接続手段で電気的に接続することを特徴とする
請求項12に記載の混成集積回路装置装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記金属層を、アルミで形成すること
を特徴とする請求項9〜請求項13のいずれかに記載の
混成集積回路装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記回路素子は、半導体素子であるこ
とを特徴とする請求項9〜請求項14のいずれかに記載
の混成集積回路装置の製造方法。
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JP2002028315A JP2003229531A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 混成集積回路装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002028315A JP2003229531A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 混成集積回路装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=27749570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002028315A Pending JP2003229531A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 混成集積回路装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003229531A (ja) |
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2002
- 2002-02-05 JP JP2002028315A patent/JP2003229531A/ja active Pending
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