JP2003228253A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2003228253A JP2002340444A JP2002340444A JP2003228253A JP 2003228253 A JP2003228253 A JP 2003228253A JP 2002340444 A JP2002340444 A JP 2002340444A JP 2002340444 A JP2002340444 A JP 2002340444A JP 2003228253 A JP2003228253 A JP 2003228253A
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Katsuhiro Echigo
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重夫 黒高
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Hirokazu Ikegami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトやシートの波打ち現象や弛みがある場
合でもズレやベルトへの不用意なトナーの転移を防止で
きると共に、離型剤を用いない場合で分離特性を向上さ
せることができる構成を備えた定着装置を提供する。 【解決手段】 複数の部材に掛け回されて移動可能なベ
ルト15を備え、該ベルト15が掛け回された第1部材
19が第2部材18と共にベルト15を加圧部材17に
向けて圧接させてシートSの挟持搬送する際に第1部材
19と加圧部材17及び第2部材18と加圧部材17と
でそれぞれ形成されるニップ部L1,L2を通過させな
がら定着を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置および画
像形成装置に関し、さらに詳しくは、ベルトを用いて記
録体上の未定着画像を定着するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリあるいはプリンタ
さらには印刷機などの画像形成装置においては、紙など
のシート状記録媒体(以下、シートと称する)上に転写
されて担持されている未定着画像を加熱定着することで
複写物や記録物を得ることができる。定着装置には、一
対のローラによりシートを挟持搬送しながら一方のロー
ラからシート上の未定着画像を加熱する構成がある。
【0003】ローラ同士による定着を行う構成とは別
に、ローラとベルトとを組み合わせた構成がある(例え
ば、特許文献1)。この構成では、図8に示すように、
未定着画像に対面する側に位置するローラに代えて、一
対のローラA、Bに掛け回されたベルトCを未定着画像
に対面させるように配置し、ローラの一つAにはシート
を圧接する加圧ローラDが対峙させてある。ベルトCが
掛け回されているローラのうちで、加圧ローラDと対峙
するローラAは、シートSのトナーTを担持する面と対
向する定着ローラとされ、この定着ローラ以外のローラ
B、Dはベルトを加熱するための熱源B1,D1が内蔵
された加熱ローラとされている。
【0004】ベルトは、ローラに比べて体積が小さくさ
れることで熱容量を小さくできるので、短時間での温度
上昇が可能であり、上述したローラ対のみを用いた場合
に比べて始動時での温度立ち上がりが早いという利点が
ある。
【0005】一方、定着ベルトを用いた定着装置におい
ては、ベルトCが加圧ローラDの周面に沿って当接する
ことでシートSを搬送挟持できる第1のニップ部がシー
トSの移動方向(図8中、矢印で示す方向)上流側に構
成され、上記ニップ部に連続して加圧ローラDに対峙す
る定着ローラAとの間でシートSを挟持搬送できる第2
のニップ部が構成されるようになっている。シートS
は、上流側に位置する第1のニップ部に向けて進入し、
ベルトCと加圧ローラD周面との間を移動しながら第2
のニップ部に向かい、第2のニップ部を通過した後に定
着ローラAの曲率を利用して分離される。このように定
着ベルトを用いた場合には、ローラ対を用いた構成に比
べてシートが受熱する範囲を長くすることができる利点
がある。
【0006】ところで、図8に示した構成においては、
ベルトCと加圧ローラDとで構成される第2のニップ部
を確保するために、加熱ローラBは第1のニップ部より
もシートSの移動方向上流側に配置されている。このた
め、第1のニップ部に向けて指向されるシートSはベル
トCと加圧ローラDとの間の極めて狭い角度θ内に進入
しなければならず、ベルトSに接近した状態で移動す
る。従って、ベルトCやシートSの平面性が悪い場合、
つまり、ベルトCやシートSに波打ち現象や弛みがある
と、シートSに担持されている未定着のトナーTがベル
トCに接触しやすくなり、画像ずれやベルトCへの不用
意な転移が発生してしまう。従来、このような不具合の
発生を防ぐために、第1のニップ部に進入する側のベル
ト裏面に加圧ローラDに向けてベルトCを押し付けるた
めの弾性部材を配置した構成(例えば、特許文献2)
や、第2のニップ部を構成するベルト領域に対してこの
領域での加圧ローラDに対してベルトCを圧接させるた
めのパッド状部材を配置する構成(例えば、特許文献3
乃至5)が提案されている。
【0007】
【特許文献1】特開平10−307496号公報(請求
項1,図1)
【特許文献2】特開平9−160405号公報(段落番
号「0013」、「0021」欄、図1,2)
【特許文献3】特開平11−2979号公報(段落番号
「0007」欄、図1)
【特許文献4】特開平11−45025号公報(段落番
号「0036」欄、図1)
【特許文献5】特開平10−307493号公報(段落
番号「0028」欄、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ベルトの圧接用として
弾性部材を用いた場合には、弾性部材とベルトとの表面
間での摺動性や耐摩耗性に関して問題が生じやすく、ベ
ルトの移動性、つまりシートの搬送性や押圧用部材の耐
久性の信頼性が低い。このため、弾性部材を用いた場合
には、特開平9−160405号公報に開示されている
ように、あるいは図9に示すように、弾性部材をローラ
状としてベルトの移動性を損ねないようにする構成とな
り、この結果、ローラの軸支構造などが必要となるとい
う不具合が生じる。しかも、ローラとした場合には、加
圧ローラの周方向に沿った押圧領域、が押圧用ローラ周
面の一部のみとなり極めて狭い範囲に限られてしまい、
ニップ領域内でのベルトの弛みや浮き上がりを確実に防
止することができない結果を招く虞がある。
【0009】ベルトを用いる場合、先に挙げた特許文献
3あるいは4さらには特許文献5に開示されているよう
に、ベルトとこれを加熱する加熱ローラとの圧接状態を
維持するためにベルトを加熱ローラに向けて加圧する部
材が設けられている。このような構成では、加圧部材と
ベルトとが対向する位置と加熱ローラとベルトとが対向
する位置とにそれぞれシートを挟持搬送可能なニップ部
が形成される。このように、複数箇所にニップ部を構成
する場合には、スリップやローラの歪みが原因する周速
差が発生しやすくなり、対向部材間での周速差による異
常画像が発生しやすいという不具合がある。異常画像
は、シートの移動方向上流側に位置するニップ部におい
て加熱されたトナーが中途半端に溶融した状態でベルト
にオフセットし、オフセットしたトナーがシートの移動
方向下流側に位置するニップ部においてシートにおける
画像転写位置と異なる位置に再転移することで発生す
る。特にこのような現象は、紛塊状のトナーを溶融させ
る初期段階に位置するニップ部の長さが短いほど顕著と
なる。特に、図9に示した構成では、第1のニップ部が
押圧用ローラ周面の一部で構成されることになり、ニッ
プ部の長さが極めて短く、異常画像が発生しやすくな
る。
【0010】トナーの再転移による異常画像をなくすに
は、先の特許文献にも挙げられているように、加熱ロー
ラとベルトとの圧接により構成されるニップ部の長さを
確保することが必要となる。しかし、ニップ部の長さを
長くするには加熱ローラの周長を長くしなければなら
ず、結果として加熱ローラの曲率半径を小さくすること
ができない。このため、ベルトを加熱するローラでの温
度立ち上がりに時間がかかることになり、ベルトを用い
た場合に得られる作用である温度の立ち上がりを早くで
きるという現象を得ることが難しくなる。
【0011】上記ニップ部でのシートと加熱ローラとの
接触状態を確保するには、加熱ローラに向けて上記シー
トを高荷重により押圧することが考えられるが、このよ
うな方法では、ニップの入り口においてベルトの回転に
対して負荷が大きくなり、ベルトの移動性、つまりシー
トの搬送性やベルトの耐久性を良好に維持することが難
しくなる。
【0012】一方、ニップ部を長くする方法として加熱
ローラに対峙してベルトによるニップ部を構成するロー
ラにゴム層などを用いて弾性を持たせ、いわゆる、加熱
ローラへのベルトの密着性を改善する方法があるが、ゴ
ム層を介して加熱ローラにベルトを押し付ける側の部材
にはある程度の剛性が必要となり、結果として、押し付
ける部材がローラである場合には肉厚な構造となる。こ
のため、熱容量の増加を招いて温度の立ち上がりを悪化
させてしまうことになる。
【0013】ニップ部を長くする他の方法として、加熱
ローラの周長を長くして、いわゆる、曲率半径を大きく
設定する方法がある。しかし、この方法においては、ニ
ップ部を通過したシートの曲率分離が不十分となりやす
い。特に、トナーのオフセットを防止するための離型剤
を用いないようにした場合に上述した分離不能が起こり
やすくなる。
【0014】本発明の目的は、上記従来の定着装置にお
ける問題、特に、シートに対するニップ部を構成する部
材の一つにベルトを用いた定着構造における問題に鑑
み、ベルトの平面性つまりベルトの波打ち現象や弛みを
改善し、それに起因するズレやベルトへの不用意なトナ
ーの転移を防止できると共に、離型剤を用いない場合で
も分離特性を向上させることができる構成を備えた定着
装置および画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートに担持された未定着画像中のトナーを定着する装
置であって、複数の部材に掛け回されて未定着トナー像
と接触する移動可能な無端ベルトと、該複数の部材の一
つが第3部材として当該無端ベルトを加熱する加熱部材
と、複数の部材の他の一つである、上記ベルトを挟んで
加圧部材に対峙させた第2部材と、該複数の部材のさら
に他の一つである、上記ベルトを挟んで加圧部材に対峙
させた第1部材とを備え、当該第1部材は金属若しくは
樹脂からなる固定部材で形成されており、第1ニップ部
が前記加圧部材と前記第1部材との押圧領域に形成さ
れ、第2ニップ部が前記第2部材と加圧部材との押圧領
域に形成され、未定着トナー像を担持したシートを前記
第1ニップ部に続いて第2ニップ部を通過させることに
より定着を行うことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記固定部材は、一部が上記加圧部材の形
状に倣う形状とされていることを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に加えて、上記固定部材における上記ベルト
との対向面には摩擦低減部が設けられていることを特徴
としている。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記固定部材は、上
記ベルトが上記第1ニップ部に進入する際のガイド部を
構成していることを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記固定部材は、上
記加圧部材に対峙する部材と対向する端部が該部材に近
接するように配置されていることを特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記第1部材として
用いられる固定部材と加圧部材との押圧領域に形成され
る第1ニップ部の長さが、上記第2部材と上記加圧部材
との押圧領域に形成される第2ニップ部の長さよりも長
く設定されていることを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記第2部材と上記
加圧部材との押圧領域に形成される第2ニップ部での単
位面積当たりの圧力に対して上記固定部材と上記加圧部
材との多う圧領域に形成される第1ニップ部での単位面
積当たりでの圧力を小さくしたことを特徴としている。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記固定部材には、
上記ベルトと対向する面に該ベルトの移動方向に平行す
る溝が複数設けられていることを特徴としている。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
うちの一つに記載の定着装置を画像形成装置に用いるこ
とを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明実施例による定着装置
を適用した画像形成装置の一つを示す図であり、同図に
示す画像形成装置は、フルカラー画像を形成可能な複写
機あるいはプリンタが用いられる。画像形成装置には、
この他に、受信した画像信号に基づき上述した複写機お
よびプリンタと同様な画像形成処理が可能なファクシミ
リ装置がある。なお、画像形成装置には、上述したカラ
ー画像を対象とするだけでなく、単一色の画像を対象と
する装置も勿論含まれる。
【0025】図1に示す画像形成装置1は、色分解(イ
エロー、シアン、マゼンタ、ブラック)された色に対応
する画像を形成可能な複数の感光体ドラム1A、2A、
3A、4Aを備えており、各感光体ドラムに形成された
可視像が各感光体ドラムに対峙しながら移動可能な転写
ベルト5によって搬送される記録媒体である転写紙Sに
それぞれ重畳転写されるようになっている。
【0026】いま、一つの感光体ドラム1Aを代表して
画像形成処理に係る構成を説明すると次の通りである。
なお、他の感光体ドラム2A〜4Aに関しても同様な構
成であるので、便宜上、感光体ドラム1Aに関して付し
た符号を各感光体ドラムの部品番号に付けて示す。感光
体ドラム1Aの周囲には、矢印で示す回転方向に沿って
画像形成処理を実行するためにコロトロンあるいはスコ
トロトン等の構成を用いた帯電装置1B(図1では、ロ
ーラを用いた構成が示されている)、レーザ光を用いる
書き込み装置1C、現像装置1Dおよびクリーニング装
置1Eがそれぞれ配置されている。図1に示す画像形成
装置1では、これら画像形成処理を実行する装置が配置
されている画像形成部の上部に原稿読み取り部6が配置
されており、原稿載置台6A上に載置された原稿を読み
取り装置7によって読みとった画像情報を図示しない画
像処理制御部に出力し、上述した書き込み装置1Cに対
する書き込み情報が得られるようになっている。帯電装
置1Bは、ローラを用いた接触式に限らず、放電ワイヤ
を用いたコロナ放電式を用いることも可能である。本実
施例では、現像装置の配列が、図1において転写ベルト
5の展張部における右側からイエロー、シアン、マゼン
タおよびブラックのトナーを供給できる順序で配列され
ている。
【0027】読み取り装置7は、原稿載置台6A上に載
置されている原稿を走査するための光源7Aおよび原稿
からの反射光を色分解毎の色に対応して設けられている
CCD7Bに結像させるための複数の反射鏡7Cと結像
レンズ7Dとを備えており、色分解毎の光強度に応じた
画像情報が各CCD7Bから画像処理制御部に出力され
る。
【0028】転写ベルト5は、複数のローラに掛け回さ
れたポリエステルフィルムなどの誘電体で構成された部
材であり、展張部分の一つが各感光体ドラム1A〜4A
に対峙し、各感光体ドラムとの対峙位置内側には、転写
装置8A、8B、8C、8Dが配置されている。転写ベ
ルト5に対しては、レジストローラ9を介して給紙装置
10の給紙カセット9A内から繰り出されたシートSが
給送され、シートSが転写ベルト5に対して転写装置8
Aからのコロナ放電により静電吸着されて搬送される。
【0029】各感光体ドラム1A〜4Aからの画像転写
が終了したシートSが移動する位置にはシートSの分離
装置11が、また、展張部分における感光体ドラム1A
〜4Aと対向する部分と反対側の部分にはベルトを挟ん
で対向する除電装置12が配置されている。なお、図1
中、符号13は、転写ベルト5に残存しているトナーを
除去するクリーニング装置を示している。転写装置8A
〜8Dは、正極のコロナ放電を用いて感光体ドラム1A
〜4Aに担持されている画像をシートSに向けて静電吸
着させる特性とされている。
【0030】分離装置11は、シートSの上面から負極
性のACコロナ放電を行うことによりシートSに蓄積し
ている電荷を中和して静電的な吸着状態を解除すること
により転写ベルト5の曲率を利用した分離を可能にする
と共に分離の際の剥離放電によるトナーチリの発生を防
止するようになっている。また、除電装置12は、転写
ベルト5の表裏両面から転写装置8A〜8Dによる帯電
特性と逆極性となる負極性のACコロナ放電を行うこと
により転写ベルト5の蓄積電荷を中和して電気的初期化
を行うようになっている。
【0031】各感光体ドラム1A〜4Aでは、帯電装置
1B〜4Bによって感光体ドラム1A〜4Aの表面が一
様帯電され、原稿読み取り部6における読み取り装置7
によって読み取られた色分解色毎の画像情報に基づき書
き込み装置1C〜4Cを用いて感光体ドラムに静電潜像
が形成され、該静電潜像が現像装置1D〜4Dから供給
される色分解色に対応する補色関係を有する色のトナー
により可視像処理されたうえで、転写ベルト5に担持さ
れて搬送されるシートSに対して転写装置8A〜8Dを
介して静電転写される。
【0032】各感光体ドラム1A〜4Aに担持された色
分解毎の画像が転写されたシートSは、除電装置11に
より除電された上で転写ベルト5の曲率を利用して曲率
分離された後に定着装置14に移動して未定着画像中の
トナーが定着されて排出される。
【0033】定着装置14は、その構成が図2に示され
ている。図2において定着装置14は、複数の部材に掛
け回されてシートの搬送が可能な無端ベルトが用いられ
る定着ベルト15を備えている。定着ベルト15が掛け
回される複数の部材の一つが、第3部材として内部に熱
源であるハロゲンヒータ16Aを備えた加熱ローラ16
であり、複数の部材の他の一つは、定着ベルト15を挟
んで加圧ローラ17に対峙する第2部材として用いられ
る定着ローラ18であり、さらに、複数の部材のさらに
他の一つの部材は、加熱ローラ16と定着ローラ18と
の間に位置してこれら両ローラ間で定着ベルト15を周
回させることができる第1部材として用いられる固定部
材19である。固定部材19の詳細に関して後で説明す
る。
【0034】定着ベルト15は、耐熱性樹脂が基体とし
て用いられ、樹脂としては、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリエーテルケトン(PEEK)等が用いられ
る。基体の厚さは、熱伝導と強度とのバランスを考慮し
て30〜100μm程度に設定され、表面にはシートS
およびトナーTと加圧接触した際の離型性、耐熱性に優
れた材料、例えば、フッ素系樹脂などを用いた表面離型
層が被覆されて設けられている。さらに表面離型層の下
部には、画像に対する均一接触のために100〜300
μm程度の厚さを持つシリコーンゴムやフッ素ゴムなど
の耐熱ゴムからなる弾性層が設けられている。
【0035】加熱ローラ16は、肉厚が0.3〜1mm
程度で20〜30φのアルミニュウム(Al)あるいは
鉄(Fe)製の薄肉ローラで構成され、内部には熱源と
なるハロゲンヒータ16Aが配置されている。ハロゲン
ヒータ16Aの点灯制御は加熱ローラ16に接触する温
度制御部材20による温度検知により表面温度を一定に
維持されるようになっている。加熱ローラ16は、定着
ベルト15のテンションローラとしての機能も備えてお
り、このため、図2中、太矢印で示すように、図示しな
い引張りスプリング等の付勢手段により定着ベルト15
に張力を生じさせている。
【0036】加圧ローラ17は、前述したアルミニュウ
ム(Al)あるいは鉄(Fe)製芯金の外周にフッ素ゴ
ム、シリコーンゴムなどの弾性体層とフッ素系樹脂から
なる表面離型層を備えている。本実施形態では、弾性体
層の厚さとして、0.5〜5mm程度に設定され、表面
硬度がAskerC70〜90Hcに設定されている。
また、内部にローラの表面温度上昇を加速させるための
熱源としてハロゲンヒータ17Aを配置することもあ
る。
【0037】定着ローラ18は、20〜30φの鉄(F
e)製芯金外周にニップ幅を得るために、例えば、発泡
シリコーンゴムや液状シリコーンゴムで構成された耐熱
弾性体層を備えており、耐熱弾性体層は、厚さ3〜6m
m前後に設定され、表面硬度がAskerC30〜50
Hs程度に設定されている。
【0038】定着ベルト15が掛け回されている複数部
材のうちで、加熱ローラ16および定着ローラ18に加
えて第1部材としての固定部材19は、定着ローラ18
と共に定着ベルト15を加圧ローラ17の周面に圧接さ
せてシートの挟持搬送が可能な位置に配置された金属若
しくは樹脂で構成されており、本実施形態では、加圧ロ
ーラ17の周面に定着ベルト15が圧接を開始する位置
に配置されて定着ベルト15の掛け回し部と加圧ローラ
17に対する押圧部とを兼ねている。
【0039】固定部材19に用いられる材料としては、
鉄、ステンレスあるいはアルミニュウムなどの金属さら
には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の耐熱
性をもつ樹脂が用いられ、加圧ローラ17と対向する面
が加圧ローラの表面、つまり周面形状に倣う形状となる
ようにその周面の曲率に合わせて平面形状あるいは下向
き円弧状などの凹状に形成されて加圧ローラ17に対す
る定着ベルト15の当接性を良好にしている。
【0040】固定部材19における定着ベルト15との
対向面には、シートSの移動方向に平行する溝(図示さ
れず)がシートの移動方向と直角な方向に沿って複数形
成されており、本実施形態では、幅0.2〜0.5m
m、深さ0.2〜0.5mmに設定された溝がシートの
移動方向に沿って複数形成されている。また、固定部材
19における定着ベルト15との対向面には、摩擦低減
部が設けられており、本実施形態では、テフロン(登録
商標)等のフッ素系樹脂あるいはガラス繊維のシートが
積層されて構成されている。この場合の積層は、シート
状のものを捲装することによりあるいは塗装などにより
構成される。
【0041】固定部材19は、定着ローラ18と共に定
着ベルト15を加圧ローラ16の周面に沿わせて展張す
る位置に配置され、定着ベルト15を加圧ローラ16に
圧接させてシートの移動方向上流側において加圧ローラ
16との押圧領域に形成される第1のニップ部(図2
中、符号L1で示す部分)の入り口部を備えて構成され
ている。このため、固定部材19は、定着ベルト15が
固定部材19の表面を周回する際に、定着ベルト15が
進入するガイド部として機能する。第1のニップ部L1
に対して第2のニップ部(図2中、符号L2で示す部
分)は、加圧ローラ17とこれに対峙する定着ローラ1
8とでシートSが挟持搬送される部分に相当している。
【0042】一方、固定部材19における加圧ローラ1
7の周面に沿って設けられている端部、つまり、定着ロ
ーラ18と対向する端部は、定着ローラ18との間の隙
間(図2中、第1のニップ部L1と第2のニップ部L2
との端部同士が対向する間隔)を極小にできる位置まで
近接させてある。これにより、定着ベルト15が加圧ロ
ーラ17の周面に沿って移動する際にニップ部を外れる
距離を極小にしてシートの浮き上がりを抑制している。
【0043】図2において、第1のニップ部L1と第2
のニップ部L2との長さは、L1>L2の関係が設定さ
れている。つまり、固定部材19と加圧ローラ17とで
構成される第1のニップ部L1の長さが、定着ローラ1
8と加圧ローラ17とで構成される第2のニップ部より
も長くされている。これにより、第1ニップ部L1に進
入したシートSに対する受熱時間を長くして未定着状態
にあるトナーTを溶融軟化させてゴム状とすることによ
り、ゴム状でない場合に発生する現象である、ベルトへ
のトナーの逆転移を防止して逆転移したトナーがシート
の他の部分に付着することによる異常画像の発生を防止
する。
【0044】本実施形態においては、第1のニップ部L
1と第2のニップ部L2との間での面積当たりの圧力関
係が、P1(第1のニップ部での圧力)<P2(第2の
ニップ部での圧力)となる関係とされている。これによ
り、第1のニップ部L1において定着ベルト15に作用
する負荷を第2のニップ部L2よりも小さくして定着ベ
ルト15の移動性を阻害しないようにすることにより加
圧ローラ17との間で周速差が生じるのを防止してい
る。
【0045】本実施形態は以上のような構成であるか
ら、転写後のシートSは、第1のニップ部L1に続いて
第2のニップ部L2を通過する。つまり、シートSは、
定着装置14に達すると、固定部材19にガイドされて
即座に第1のニップ部L1、つまり、固定部材19によ
り加圧ローラ17に向けて押圧される定着ベルト15に
おける加圧ローラ17との対向面内に入り込み、第1の
ニップ部L1を移動する。
【0046】第1のニップ部L1の手前、つまり、第1
のニップ部L1にシートが入り込む直前の位置にはシー
トSをガイドするガイド部L10が設けられており、定
着ベルト15は、そのガイド部L10に沿って掛け回さ
れているのでシートSの第1のニップ部L1に進入する
空間を広く確保することができる。従って、従来の構成
と違って、ニップ部に至る途中で定着ベルト15やシー
トSに波打や皺が発生していても即座に第1のニップ部
L1に入り込めることにより定着ベルト15により未定
着トナーTを擦るような事態がなくなり、しかも、トナ
ーTの転移が生じない。
【0047】以上のような実施形態によれば、定着ベル
ト15の捲回部をなす固定部材19をシートSのガイド
部として用い、シートが指向される第1のニップ部L1
の始発位置にそのガイド部が位置していることにより、
シートSを近隣部材に接触させることなく加圧ローラ1
7に押圧して定着作業を開始させることが可能となり、
捲回部としての部材以外にニップ部を構成する部材を設
ける場合と違ってニップ部を構成する部材を簡略化する
ことができる。
【0048】次に、上記実施形態に関する変形例につい
て説明する。なお、以下の図面において、図2に示した
構成と同じ部材は同符号により示し、その詳細な説明は
省く。図3は、固定部材19に弾性を持たせたことを特
徴とする構成を示しており、同図において、固定部材1
9における定着ベルト15に対向する面には、厚さ1〜
5mm程度の発泡シリコーンゴムあるいは液状シリコー
ンゴムを用いた弾性体層21が一体化されており、さら
に弾性体層21における定着ベルト15と対向する面に
はフッ素系材料やガラス繊維のシートを用いた摩擦低減
層(便宜上、図3において符号22で示す)が設けられ
ている。なお、弾性体層22に用いる材料としては、上
述した材料の他に、ガラスやセラミックからなるフェル
トを用いることも可能である。
【0049】上記構成においては、固定部材19に弾性
体層22を設けることにより、第1のニップ部L1での
均一な押圧状態を得ることができるとともに、定着ベル
ト15への過剰な負荷増加を弾性体層22の弾性変形に
より吸収することができる。これにより、定着ベルト1
5の搬送抵抗増加を抑制してシートSと定着ベルト15
との間で周速差が発生するのをなくして異常画像の発生
を防止することができる。
【0050】次に、図2に示した構成の一部変形例につ
いて説明する。図4は、図2において示した加熱ローラ
に代えて、加熱面積を増大できる構成を備えたことを特
徴としている。図4において、加熱ローラ16が位置し
ていた箇所には、半円弧状の形状をなす面状ヒータ23
が設けられている。面状ヒータ23は、鉄(Fe)ある
いはアルミニュウム(Al)などからなる基体の表面に
セラミックやポリイミド等の薄い絶縁層を介して銀(A
g)等による抵抗発熱層を備えている。このような面状
ヒータ23は、ローラを用いる場合に比べて小さなスペ
ースで定着ベルト15を加熱できると共に、熱容量も小
さいので、温度の立ち上がり時間を短くすることができ
る。面状ヒータ23は、半円弧状の両端が図示しない部
材により支持されており、図示しない付勢手段により太
矢印で示すように、定着ベルト15に張力を負荷させる
方向に付勢されている。
【0051】図4に示した面状ヒータ23を用いる構成
は、図3に示した構成にも適用することができ、図5
は、図3に示した構成を対象として面状ヒータ23を設
けた場合が示されている。
【0052】次に、図2に示した加圧ローラ17が用い
られる加圧部材に関する変形例について説明する。な
お、以下の図において図2に示すものと同じ構成部材に
関しては同符号とし、その詳細な説明は省く。図6は、
図4に示した構成を対象として、加圧ローラ17に代え
て加圧固定部材24を用いた構成を示す模式図である。
図6において、加圧固定部材24は、耐熱性樹脂や金属
で構成され、第1のニップ部L1および第2のニップ部
L2の両方に亘って定着ベルト15と対峙することによ
りシートSの挟持搬送路を構成する加圧ベルト25が外
表面に捲装されている。加圧固定部材24は、加圧ベル
ト25における定着ベルト15と対峙する面の裏側に配
置されており、加圧ベルト15と接触する側に摩擦低減
層26が、そして摩擦低減層26と加圧固定部材24と
の間には弾性体層27がそれぞれ積層されて設けられて
いる。
【0053】加圧ベルト25は、第1,第2の各ニップ
部L1,L2を定着ベルト15と共に移動するように平
面形状とされており、第2ニップ部L2において当接し
ている定着ベルト16によって駆動されて図示矢印方向
に移動するようになっている。
【0054】上記構成においては、加圧ベルト25が加
圧ローラ17の場合と違って平面形状であるので、ニッ
プ部の長さを長くすることができ、これにより、トナー
の溶融軟化および浸透性を向上させることができ、定着
性を向上させることができる。しかも、定着ベルト15
に接触して温度上昇する部分がローラと違って薄肉であ
ることから、低い熱容量とすることができ、これによ
り、温度の立ち上がりに要する時間を短縮することがで
きる。
【0055】なお、上記構成において加圧固定部材24
は、シートSの裏側、つまり、トナーTの担持面の裏側
に位置しているので、定着ベルト15と違って、第1の
ニップ部L1の始発位置からさらにシートの移動方向上
流側に向けて延長することができる。このため、延長さ
れた部分から固定部材に対向する位置までの間に構成で
きる定着ベルト15からの伝熱領域を定着ベルト15よ
りも長くしてシートSの予熱区間とすることでトナーT
の溶融軟化を促進してシートSへのトナーTの浸透を速
めるようにすることができる。
【0056】図6に示した加圧固定部材の構成は図5に
示した構成に対しても適用することができ、図7は、図
5に示した構成を対象として加圧固定部材24を設けた
場合が示されている。
【0057】
【発明の効果】請求項1、2および6記載の発明によれ
ば、ベルトの周回部の一つに相当して加圧部材に対峙す
る部材と共にベルトを加圧部材に圧接させるためにベル
ト掛け回し部材として機能すると共にニップ部の入り口
部をなす第1部材である固定部材が用いられているの
で、ベルトの掛け回し部をそのままニップ部の入り口部
材として兼用できる。特に、請求項2記載の発明では、
固定部材の一部が加圧部材の表面に倣う形状とされるこ
とにより小さな荷重によっても長くて均一圧力で密着す
るニップ部を構成することができ、ベルトの搬送性の悪
化や圧力分布の違いによる定着効率の違いをなくせるよ
うになり、さらに請求項6記載の発明では、固定部材と
加圧部材とで構成される第1のニップ部の長さを加圧部
材とこれに対峙する部材とで構成される第2のニップ部
の長さよりも長くしているので、複数のニップ部を構成
した場合でも、最初のニップ部の構成により予めトナー
の溶融状態が得られ、この状態でトナーをゴム状態、つ
まりベルトへの逆転移が起こらない状態にすることがで
きる。この結果、複数のニップ部を構成した場合にその
ニップを構成する部材簡での周速差が発生した場合で
も、トナーの一部がベルトに逆転移して異常画像が発生
するのを確実に防止することが可能となる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、固定部材に
おけるベルトとの対向面に摩擦低減部が設けられている
ので、ベルトの摺動性を悪化させることがない。これに
より、周速差の発生を抑えて異常画像の発生を防止する
ことが可能となる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、固定部材が
ニップ部にベルトが進入する空間を広く確保できる進入
ガイド部を構成しているので、従来の構成と違ってニッ
プ部に至る途中でベルトとシートとが接触しないように
できる。この結果、ベルトやシートに波打ちや皺が発生
していても即座にニップ部に入り込めることができるこ
とによりベルトにより未定着トナーを擦るような事態を
なくせるばかりでなく、トナーの転移も防止して異常画
像が発生するのを防止することが可能となる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、固定部材の
端部が加圧部材に対峙する部材と近接するように配置さ
れているので、加圧部材に対峙する部材との間の間隔を
小さくすることができる。これにより、間隔が大きくな
った場合に発生するシートの浮き上がりや弛みの発生を
防止して異常画像の発生を防止することが可能となる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、加圧部材と
これに対峙する部材とで構成されるニップ部での単位面
積当たりの圧力を固定部材と加圧部材とで構成されるニ
ップ部での単位面積当たりの圧力よりも大きくしている
ので、ベルトと固定部材との摺動抵抗を軽減し、かつ、
ベルトの移動負荷を最小限に抑えることができる。これ
により、ベルトと加圧部材との間での周速差を最小限に
抑えて周速差によって発生する異常画像を防止すること
が可能となる。
【0062】請求項8記載の発明によれば、固定部材に
おけるベルトとの対向面にベルトの移動方向に平行する
溝が複数設けられているので、ベルトと固定部材との間
の摩擦を低減することができる。これにより、ベルトの
移動負荷を抑えて周速差が発生する条件をなくすことが
可能となる。しかも、ベルトが移動方向と直角な方向に
ずれるのを防止して移動性の悪化を防ぐことが可能とな
る。
【0063】請求項9記載の発明によれば、定着装置に
おけるベルトの周速差を防止することにより異常画像の
発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着装置が用いられる
画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る定着装置の構成を説明
するための模式図である。
【図3】図2に示した定着装置の要部変形例の一つを示
す模式図である。
【図4】図2に示した定着装置に用いられる部材の変形
例を説明するための模式図である。
【図5】図3に示した定着装置に用いられる部材の変形
例を説明するための模式図である。
【図6】図4に示した定着装置に用いられる部材の変形
例を説明するための模式図である。
【図7】図5に示した定着装置に用いられる部材の変形
例を説明するための模式図である。
【図8】定着装置の従来例の一つを説明するための模式
図である。
【図9】図8に示した定着装置における不具合を解消す
るための構成の従来例の一つを説明するための模式図で
ある。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるフルカラー複写機 14 定着装置 15 定着ベルト 16 第3部材である加熱ローラ 17 加圧部材である加圧ローラ 18 第2部材である定着ローラ 19 第1部材である固定部材 S シート T トナー
フロントページの続き (72)発明者 越後 勝博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 黒高 重夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 馬場 聡彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 菊地 尚志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 中藤 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 池上 廣和 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA09 AA14 BA11 BA12 BA17 BB04 BB06 BB29 BB30 BB33 BB34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに担持された未定着画像中のトナー
    を定着する装置であって、 複数の部材に掛け回されて未定着トナー像と接触する移
    動可能な無端ベルトと、該複数の部材の一つが第3部材
    として当該無端ベルトを加熱する加熱部材と、複数の部
    材の他の一つである、上記ベルトを挟んで加圧部材に対
    峙させた第2部材と、該複数の部材のさらに他の一つで
    ある、上記ベルトを挟んで加圧部材に対峙させた第1部
    材とを備え、 当該第1部材は金属若しくは樹脂からなる固定部材で形
    成されており、第1ニップ部が前記加圧部材と前記第1
    部材との押圧領域に形成され、第2ニップ部が前記第2
    部材と加圧部材との押圧領域に形成され、未定着トナー
    像を担持したシートを前記第1ニップ部に続いて第2ニ
    ップ部を通過させることにより定着を行うことを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記固定部材は、一部が上記加圧部材の形状に倣う形状
    とされていることを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の定着装置におい
    て、 上記固定部材における上記ベルトとの対向面には摩擦低
    減部が設けられていることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記固定部材は、上記ベルトが上記第1ニップ部に進入
    する際のガイド部を構成していることを特徴とする定着
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記固定部材は、上記加圧部材に対峙する部材と対向す
    る端部が該部材に近接するように配置されていることを
    特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記第1部材として用いられる固定部材と加圧部材との
    押圧領域に形成される第1ニップ部の長さが、上記第2
    部材と上記加圧部材との押圧領域に形成される第2ニッ
    プ部の長さよりも長く設定されていることを特徴とする
    定着装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記第2部材と上記加圧部材との押圧領域に形成される
    第2ニップ部での単位面積当たりの圧力に対して上記固
    定部材と上記加圧部材との多う圧領域に形成される第1
    ニップ部での単位面積当たりでの圧力を小さくしたこと
    を特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記固定部材には、上記ベルトと対向する面に該ベルト
    の移動方向に平行する溝が複数設けられていることを特
    徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のうちの一つに記載の定着
    装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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