JP2003227960A - 光部品ホルダ - Google Patents

光部品ホルダ

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JP2003227960A
JP2003227960A JP2002027366A JP2002027366A JP2003227960A JP 2003227960 A JP2003227960 A JP 2003227960A JP 2002027366 A JP2002027366 A JP 2002027366A JP 2002027366 A JP2002027366 A JP 2002027366A JP 2003227960 A JP2003227960 A JP 2003227960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光部品を固定する光部品ホルダにおいて、光
部品の抜出を防止することができること、及び光部品の
取り付け箇所の数を選択することができるようにする。 【解決手段】 光部品を挟み込むための押え片3が底板
2上に複数配列して突設され、前記各押え片3間が前記
光部品の保持領域とされると共に、該押え片3に該光部
品保持領域外への前記光部品の抜出を防止する防止部9
が設けられていることを特徴とする。また、前記各押え
片3が、隣接する押え片3の前記防止部9が互いに接
近、離間する方向へ弾性変形可能に構成されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの融着
接続部等の光部品を固定する光部品ホルダであって、光
部品を確実に固定し、振動などによる脱落を防止し得る
光部品ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光配線盤等の架体や光接続箱等にあって
は光ファイバ同士の融着接続部を、架体や箱のフレーム
等に取り付けた専用のホルダによって、取り出し可能に
保持することが広く行われている。
【0003】前記ホルダとしては、図15から図17に
示すものが提供されている。図に示すホルダ50は、プ
ラスチック等の合成樹脂による一体成形品であることが
一般的であり、底板51上に、突壁状の保持片52、5
3が複数並列に配列させて突設された構造になってい
る。配列の一方の端に位置する保持片53(以下、端部
壁と称する場合がある)を除く各保持片52は、底板5
1から立ち上げられた主壁部52aと、この主壁部52
aから、端壁部53方向に張り出された弾性片である押
え片52bとを有している。図中符号59は、光ファイ
バ57同士の融着接続部であり、このホルダ50は、隣
り合う保持片52、52間(あるいは保持片52、53
間)に挿入された融着接続部59を、隣り合う一方の保
持片52の押え片52bが他方の保持片52の主壁部5
2a(または保持片53)に付勢力を以って押え込むこ
とで保持するようになっている。なお、保持片53は底
板51上に立ち上げられた壁状になっている。また、図
中、符号55は保持片52、52間(あるいは保持片5
2、53間)にて底板51に形成された開口部である。
符号54は、底板51の下面側に突設された弾性爪であ
り、ホルダ50は、光配線盤のフレーム等の固定用部材
62に弾性爪54を係合または嵌合させることで、簡単
に取り付けることができる。また、符号60は、ホルダ
50を固定用部材62に固定するための両面テープであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のホル
ダ50は、隣り合う保持片52間(あるいは保持片5
2、53間)に融着接続部59を着脱自在に保持するよ
うになっており、振動等によって融着接続部59が外部
へ抜け出してしまうことを防止するために、上蓋61を
被せることが多い。しかしながら、上蓋61を要する構
成では、部品点数が多く、コスト面で不利であるといっ
た不満があった。また、固定すべき融着接続部の数やサ
イズ等に対応するには、多品種のホルダ50や上蓋61
を用意する必要があり、この点でコスト面で不利になる
といった不満があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、第一の目的は、光部品が抜け出さず、かつ構成
を簡単にした光部品ホルダを提供することにある。ま
た、第二の目的は、光部品の取り付け箇所を対象とする
機器に応じて個数を選択できるようにした光部品ホルダ
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載した発明は、光部品を固定する光
部品ホルダであって、前記光部品を挟み込むための押え
片が底板上に複数配列して突設され、前記各押え片間が
前記光部品の保持領域とされると共に、該押え片に該光
部品保持領域外への前記光部品の抜出を防止する防止部
が設けられていることを特徴とする。
【0007】この請求項1に係る光部品ホルダによれ
ば、光部品を押え片間に挿入して保持させた際に、この
光部品が防止部によって外部に抜出するのが防止され
る。すなわち、このホルダは、光部品を各押え片間に入
れて使用する。この際、光部品は、主壁部と押え壁部と
によって挟持されることによって定位置に保持される。
この場合、光部品は防止部によって外部への抜出が防止
される。
【0008】請求項2記載の発明は、左右一対の押え片
が隣接する押え片の前記防止部が互いに接近、離間する
方向へ弾性変形可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0009】この発明に係る光部品ホルダによれば、押
え片を弾性変形させることによって、光部品の保持領域
への挿入、離脱が容易になされる。
【0010】請求項3記載の発明は、全体が合成樹脂に
よって一体成形された一部品であり、前記底板に前記押
え片間に位置させて切断用切込みが形成されていること
を特徴とする。
【0011】この発明に係る光部品ホルダによれば、ホ
ルダの取り付けられる機器に応じて、光部品の取付部の
個数を選択することが出来、切断用切込みをもって切断
することにより、機器に応じて光部品ホルダの取付個数
を選択することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1から図8は、本発明の一実施
形態として示した光部品ホルダを示す図である。これら
の図において、光ホルダ1は、プラスチック等の合成樹
脂による一体成形品であり、底板2とこの底板2上に複
数配列して突設された押え片3とを主な構成要素とす
る。
【0013】底板2は、ほぼ矩形状に形成された厚さ数
mm程度の平板状部であって、その中央部には複数の矩
形の開口部4が配列形成されている。隣り合う開口部4
の間には、底板2の一部である横連結部5が形成されて
おり、複数本の横連結部5によって底板2の左右(図3
左右)両側の縦連結部6間が連結されている。前記縦連
結部6は底板2の一部を形成するものであり、底板2の
左右両側にて、底板2の縦方向(図3上下方向)に延在
している。押え片3は、各縦連結部6上にて横連結部5
と縦連結部6との連結部間に立ち上げるようにして形成
されている。左右の押え片3は一直線上に主壁部7が位
置するように配置され、開口部4を介して互いに対向す
るように設けられている。
【0014】押え片3は縦連結部6に連設された主壁部
7と、この主壁部7の内端側に突設された押え壁部8a
と、外端側に突設された押え壁部8bとからなってい
る。これら押え壁部8a、8bは主壁部7の同一の側面
側、具体的には側板10の側に主壁部7から斜めに折り
曲げて形成されている。そして、これらの壁部の内端側
に設けられた押え壁部8aには、その上端にさらに押え
壁部8aの前方へ突出し、光部品13の抜出を防止する
防止部9が形成されている。ここでは光部品13として
光ファイバ19同士の融着接続部を採用しているため、
以下、光部品13を融着接続部13と称する場合があ
る。
【0015】また、底板2の一端には、側板10が設け
られている。また、底板2の下面には機器架体等の固定
用ピン11が設けられている。また、このピン11には
その中央部に底板2も含めて貫通する貫通孔16が形成
されている。また、底板2の左右の縦連結部6に各押え
片3に沿って切断用切込み12が形成されている。この
切断用切込み12によって、縦連結部6の底板2が薄肉
部となっており、この部分において切り離すことが可能
となっている。
【0016】また、図9において、このホルダ1で保持
する光部品である光ファイバ19の融着接続部13を示
している。この融着接続部13は、多心光ファイバ19
(ここでは光ファイバテープ心線)の融着接続部13で
あって、楕円の断面輪郭を持って一方向に延びる形状と
なっている。
【0017】また、図12は、このホルダ1が取り付け
られる機器架体等の取付部18の要部を示しており、取
付部18にはホルダ1を取り付けるための貫通孔14が
4つ形成されている。このホルダ1を機器に取り付ける
には、図13に示すように、取付け冶具15を用いる。
この取付け冶具15は、冶具本体15aに操作杆16を
設けてなるものである。冶具本体15aにはその下端部
に、嵌合部17が形成されている。嵌合部17は、押え
片3間に挿入したときに、嵌合部17が押え片3間に挟
持されて、ホルダ1を相対的に保持できるようになって
いる。
【0018】この操作杆16をホルダ1の押え片3間に
挿入して、図14に示すように保持して機器の本体に対
向させ、固定用ピン11を貫通孔14に冶具15によっ
て圧入して、ホルダ1に固定する。このように、本体に
光ホルダ1が上体に固定された状態においては、ピン1
1が貫通孔14に密に嵌合され、光ホルダ1が不用意に
脱落することはない。
【0019】そして、このホルダ1に光ファイバ19の
融着接続部13を保持させるには、図9に示すように融
着接続部13を把持し、これを図に示すように側板10
と押え片3間又は押え片3同士間に挿入する。この際、
この光部品を光ホルダ1の中に挿入すると、この押え片
3の押え壁部8a、8bは底板2に対してその上端部側
が拡開する方向に弾性変形し、この融着接続部13が挿
入可能となる。
【0020】そして、これを底板2に当接する位置まで
進入させた際に、弾性変形していた押え壁部8a、8b
のうち、防止部9が弾性復帰し、融着接続部13の上方
に至ることになる。この状態において、押え片3の主壁
部7の先端部が融着接続部13の側面に当接し、融着接
続部13の軸方向への移動を阻止する。また、弾性復帰
した防止部9が融着接続部13上面に当接又は融着接続
部13の上方に僅かに間隙をあけて位置し、この融着接
続部13の外部への抜出を防止する。このようにして、
図10に示すように、側板10と押え片3の間、そし
て、押え片3同士の間に必要数の融着接続部13を挿入
する。かくして、保持作業が完了する。
【0021】上記の構成からなる光ホルダ1において
は、押え壁部8a、8bが融着接続部13の側部に当接
するので、融着接続部13は外部の力が加わった場合に
も軸方向へ移動することはない。特に、一つの融着接続
部13に対し、主壁部7と押え壁部8a、8bが一対あ
り、各押え片3両端に押え壁部8a、8bが設けられて
いるので、計4箇所でその側面が保持されることにな
る。
【0022】そして、この融着接続部13は、一方の側
面が隣接する押え片3の主壁部7又は側板10に当接
し、この主壁部7又は側板10に対して押え片3の押え
壁部8a、8bが4箇所において側面から当接し、これ
を確実に保持することになる。よって、融着接続部13
が軸方向へ移動することはない。さらに、防止部9が融
着接続部13の上方に位置するので、振動等によっても
融着接続部13が外方へ抜け出すことが防止される。ま
た、このホルダ1においては、従来のように別部材蓋を
設けなくても抜け出しを防止できるので、構成が簡単で
ある。
【0023】さらに、この実施の形態では、防止部9下
面(底板2に臨む面)から押え壁部8a、8bの先端面
に連続する面が、中実スリーブ状の融着接続部13の外
周面にほぼ一致する湾曲面になっており、この湾曲面の
内側に融着接続部13が入り込むようなるため、融着接
続部13との接触摩擦抵抗が好適に確保され、融着接続
部13の位置ずれを防止できる。防止部9と融着接続部
13との間には若干隙間があっても良い。防止部9は、
融着接続部13を底板2に押圧する訳ではないので、融
着接続部13には、底板2に押さえ付けるような力によ
る歪が生じず、光特性が安定に維持される。
【0024】また、上記のように光ホルダ1に固定され
た光ファイバ融着接続部13をこのホルダ1から取り外
す際には、このホルダ1の防止部9を融着接続部13か
ら離間する方向に弾性変形させて後退させ、これを取り
出す。弾性変形させることによって、側面の保持と上の
方の抜出防止を同時に解除でき、容易に取り外しが可能
である。
【0025】また、このホルダにおいては、縦連結部6
を切断用切込み12において切り離すことによって、各
種選択することが出来る。よって、装置のスペースファ
クターの向上を図ることができる。
【0026】なお、上記の実施の形態においては、光部
品として光ファイバ19の融着接続部13を例として挙
げたが、この融着接続部13は融着接続部13に限られ
ず、他の各種光部品であってもよい。また、押え片3の
形状は、上記の実施の形態に限られることなく、光部品
のサイズ・形状に応じて適宜変更可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果が得られる。請求項1に係る発明によれば、
押え片に防止部を設けたので、光部品が外部へ抜け出す
のを確実に防止することができる。
【0028】また、請求項2に係る発明によれば、押え
片を弾性変形可能に構成したので、光部品の固定又はそ
の離脱作業を容易に行うことができる。
【0029】請求項3に係る発明によれば、ホルダを取
り付ける機器に応じて、光部品の取付部の数を適宜選択
できるので、スペースファクターの向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の光部品ホルダを示す
正面図である。
【図2】 この発明の一実施形態の光部品ホルダを示す
背面図である。
【図3】 この発明の一実施形態の光部品ホルダを示す
平面図である。
【図4】 この発明の一実施形態の光部品ホルダを示す
底面図である。
【図5】 この発明の一実施形態の光部品ホルダを示す
右側面図である。
【図6】 図3のA−A線視断面図である。
【図7】 図3のB−B線視断面図である。
【図8】 図3のC−C線視断面図である。
【図9】 光部品ホルダに光部品を取り付ける場合の説
明図である。
【図10】 光部品ホルダに光部品が取り付けられた状
態を示す斜視図である。
【図11】 光部品ホルダを切り離す場合の説明図であ
る。
【図12】 光部品ホルダを取り付ける機器の要部の平
面図である。
【図13】 光部品ホルダを機器に取り付ける場合にお
いて光部品ホルダに冶具を取り付けた状態を示す斜視図
である。
【図14】 機器にホルダを冶具を用いて取り付ける際
の説明図である。
【図15】 従来の光部品ホルダの正面図である。
【図16】 従来の光部品ホルダの平面図である。
【図17】 従来の光部品ホルダの側面図である。
【符号の説明】
1…光ホルダ、2…底板、3…押え片、9…防止部、1
2…切断用切込み、13…融着接続部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光部品を固定する光部品ホルダであっ
    て、前記光部品を挟み込むための押え片(3)が底板
    (2)上に複数配列して突設され、前記各押え片間が前
    記光部品の保持領域とされると共に、該押え片に該光部
    品保持領域外への前記光部品の抜出を防止する防止部
    (9)が設けられていることを特徴とする光部品ホル
    ダ。
  2. 【請求項2】 左右一対の各押え片が、隣接する押え片
    の前記防止部が互いに接近、離間する方向へ弾性変形可
    能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の光
    部品ホルダ。
  3. 【請求項3】 全体が合成樹脂によって一体成形された
    一部品であり、前記底板に前記押え片間に位置させて切
    断用切込み(12)が形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の光部品ホルダ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047867A (ja) * 2007-08-18 2009-03-05 Dx Antenna Co Ltd 光ケーブル機器筐体の光ケーブル収容部
CN107121728A (zh) * 2017-06-29 2017-09-01 常州太平通讯科技有限公司 通用型光纤熔接盘

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