JP2003226072A - 両面インクジェット記録シート - Google Patents
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Abstract
ット記録シートであって、シート間の擦れによる光沢面
の傷が発生しにくい両面インクジェット記録シートを得
ること。 【解決手段】支持体の両面にそれぞれ少なくとも一層の
インク受理層を設けてなるインクジェット記録シートに
おいて、少なくとも片面の75度光沢度が40%以上の
光沢面であり、かつ光沢面の反対面のインク受理層中に
平均粒径が2〜40μmの有機粒子を含有すること。光
沢面の最表層がキャストコート法による圧接鏡面仕上げ
によって形成されることが好ましい。
Description
録方式を利用したプリンターに使用されるインクジェッ
ト記録シートに関するものである。特に、少なくとも一
方の面が光沢を有する両面インクジェット記録シートに
関するものである。
小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙等の記録シ
ートに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
るが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴があり、漢
字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として、
種々の用途において急速に普及している。更に、多色イ
ンクジェット方式により形成される画像は、製版方式に
よる多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜
色のない記録を得ることが可能であり、作成部数が少な
くて済む用途では、写真技術によるよりも安価であるこ
とからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつ
ある。
細な画像を出力できるインクジェットプリンター等が安
価で市販されている。インクジェット記録シートは、銀
塩写真方式と比べ同品質の画像が得られながら非常に安
価であることから、大面積の画像が必要な広告や商品見
本等で表示画像を頻繁に取り替える利用者にとって経済
的に大きなメリットがある。また、最近一般的になって
きたパーソナルコンピューター上で画像を作成し、これ
をプリントアウトを見ながら配色やレイアウトを訂正す
ることは従来の銀塩写真方式では全く無理であったが、
インクジェット記録ではこのような操作が気軽にできる
という長所もある。こういった背景から光沢を有するイ
ンクジェット記録シートへの要望が高まっている。更
に、裏面にもインクジェット記録適性を付与したものが
市販されており、写真調の絵ハガキやカードといった用
途で用いられている。
トとしては、キャストコート法を用いたものが提案され
ている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。ま
た、これらの反対面にインクジェット適性を付与する目
的で塗層を設けることも行われる。
両面インクジェット記録シートの場合、光沢面とその反
対面との擦過により、光沢面に傷が発生してしまうこと
があった。絵はがきやカード用途の場合、複数枚のシー
トをプリンターにセットして連続印刷を行うケースが多
いため特に傷が発生しやすく、非印刷部は勿論、印刷部
分も傷発生によって品位が著しく損なわれ、非常に問題
となる。
裏塗り層等に有機粒子を含有させることが提案されてい
る(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特
許文献6、特許文献7参照。)が、これらは、インク吸
収性改良、プリンターでの搬送性の改良、シート同士の
ブロッキングの防止、インク受理層の耐水性改良、イン
ク受理層表面強度改良(粉落ち防止)を目的としたもの
であり、これらの技術を用いても、片面に光沢を有する
両面インクジェット記録シートの光沢面の、シート同士
の擦過による光沢面の損傷を防止することはできなかっ
た。
を含有し、光沢面の耐傷性を改良する提案がされている
(例えば、特許文献8、特許文献9参照。)が、これら
の技術においては、インク受理層中で熱可塑性樹脂を加
熱緻密化するためインク吸収性が悪化する傾向があり、
インク吸収性と光沢面の傷つき防止を両立することは困
難であった。
支持体とし少なくとも片面に光沢を有する両面インクジ
ェット記録シートについて、シート同士の擦過による光
沢面の損傷が発生しにくいものを提供することにある。
面にそれぞれ少なくとも一層のインク受理層を設けてな
るインクジェット記録シートにおいて、少なくとも片面
のインク受理層が、JIS Z8741による75度光
沢度が40%以上の光沢面であり、かつ光沢面の反対面
のインク受理層の最表層中に平均粒径が2〜40μmの
有機粒子を含有する両面インクジェット記録シートであ
る。
る圧接鏡面仕上げしてなることが好ましい。このときの
光沢面のJIS Z8741による75度光沢度が70
%以上であると、本発明の効果が顕著になるため更に好
ましい。
ダーによる平滑化処理してなることが好ましい。
ンダーを主成分とするインク吸収層上に、最表層として
平均粒径が1μm未満の無機超微粒子とバインダーを主
成分とする光沢発現層を設けた構成であり、該インク吸
収層に含有する顔料がアルカリ土類金属の塩であること
が好ましい。
上に塗工液を塗工して設けたものであり、該光沢発現層
の塗工液のpHが5.0以下であることが好ましい。
であり、更には、該光沢発現層に含有する平均粒径が1
μm未満の無機超微粒子が気相法による非晶質合成シリ
カ又はアルミナ化合物であることが好ましい。
囲であることが好ましく、該有機粒子がポリオレフィン
樹脂製であることが好ましい。
ット記録シートについて、詳細に説明する。
両面インクジェット記録シートに関して、光沢面の反対
面に改良を加えることにより、シート同士の擦過による
光沢面の損傷を抑制するものである。具体的には、光沢
面の反対面に設けられるインク受理層中に平均粒径が2
〜40μmの有機粒子を含有することを特徴とする。
ク受理層が両面とも光沢面である場合は、その一方の最
表層のみに該有機粒子を含有する構成であればよいが、
両面ともに該有機粒子を含有する構成でもかまわない。
れる。すなわち無機顔料と比較して機械的硬度の低い有
機粒子が表面に露出していることにより、シート同士の
擦れによる光沢面の機械的な損傷が抑制される。該有機
粒子が有効に表面に露出するために、平均粒径が2〜4
0μmであることが必要であり、シートに塗工した後も
完全に変形してバインダーのような働きをするのではな
く、粒子の形状をある程度保持するような材質であるこ
とが好ましい。平均粒径を2〜20μmとすると、イン
クジェット記録特性の発色性が更に向上するため、好ま
しい。
ず、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、アイオノマ
ー樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン、各樹脂の共重合
化合物、セルロース系化合物、澱粉など一般的な有機物
の粒子を挙げることができる。これらの中で、ポリオレ
フィン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、澱粉
が好ましく用いられ、ポリオレフィン樹脂が特に好まし
い。有機粒子の形状は特に限定されないが、球状に近い
ほど好ましいと推測され、真球状が最も好ましい。
層中の有機粒子の配合量としては、質量比でインク受理
層最表層全体に対して1%〜50%が好ましい。1%よ
り少ない場合、光沢面の擦過傷抑制効果がほとんど見ら
れない可能性があり、50%よりも多い場合、インク吸
収性、発色性などの適性が悪化することがある。
層は、支持体上に塗工液を塗工、乾燥することによって
設けられる。塗工液を塗工する方法としては、各種ブレ
ードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、
バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコー
ター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各
種塗工装置をオンマシン或いはオフマシンで用いること
ができる。これらの中でエアナイフコーター、カーテン
コーターが好ましく用いられる。また、各インク受理層
の乾燥塗工量は、通常1〜50g/m2の範囲で適宜選
択される。
沢を発現するよう設計された光沢発現層の単層構成とし
てもよいし、インクの吸収性や発色性、耐候性などの向
上を目的とした多層構成としてもよい。多層構成として
は、無機顔料とバインダーを主成分としたインク吸収層
を設けた上に、光沢発現層を設けた構成が好ましく用い
られる。また、光沢面の反対面のインク受理層に関して
も、無機顔料とバインダーを主成分とした構成や、その
上に光沢発現層を設けた構成が好ましく用いられる。
面の反対面のインク受理層に用いる顔料としては、公知
の無機顔料を1種以上用いることができる。例えば、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、珪酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、珪酸マグネシウム、硫酸バリウム等のア
ルカリ土類金属の塩、カオリン、タルク、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、
珪酸アルミニウム、ケイソウ土、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベ
ーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト等の白色無機顔料などが挙げられ
る。これらの中で、インク吸収性の観点から合成非晶質
シリカ等の多孔質顔料が好ましく用いられる。また、ア
ルカリ土類金属の塩も好ましく用いられ、特に炭酸カル
シウムが好ましい。無機顔料の配合量としては、質量比
でインク受理層全体に対して10%〜98%の範囲で適
宜選択される。
層、光沢面の反対面のインク受理層に用いるバインダー
としては、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル
化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カ
ゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又
はその誘導体、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリ
レート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体
ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エス
テルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体等のア
クリル系重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体ラテックス、或はこれら各種重合
体のカルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変
性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬
化合成樹脂等の水性接着剤、ポリメチルメタクリレート
等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合
体又は共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリ
ビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着
剤等を挙げることができる。バインダーの配合量として
は、質量比でインク受理層全体に対して2%〜70%、
好ましくは4%〜50%であり、2%未満ではインク受
理層の塗層強度が不足することがあり、70%を越える
とインク吸収性が低下することがある。
層、光沢面の反対面のインク受理層には添加剤として染
料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤等を適宜配合することもできる。
接染料や水溶性酸性染料中のスルホン基、カルボキシル
基、アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミン、3級
アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン性染料定
着剤を配合すると、インク受理層において染料が捕獲さ
れるために発色性が向上し、また水に不溶な塩の形成に
より水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだし
を抑制するので好ましい。
インク受理層は、平坦化をコントロールするため各種カ
レンダー装置にて後処理を行ってもよい。
発現層の塗工液を塗工後、光沢発現処理として、塗工層
の乾燥に通常用いられる熱風による加熱乾燥や冷却ゾー
ンを設けた低温セット乾燥等の乾燥処理、各種カレンダ
ー装置による平滑化処理、キャストコート法による圧接
鏡面仕上げなどを用いて得ることができる。光沢発現処
理方法は特に限定しない。これらの中で、高い光沢感と
良好なインク吸収性を両立しやすいキャストコート法に
よる圧接鏡面仕上げを用いることが好ましい。また、カ
レンダー装置による平滑化処理においては、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフト
カレンダー等のカレンダー装置を用いることができ、ス
ーパーカレンダーを用いることが好ましい。カレンダー
装置のロールの表面粗度、表面温度、直径、処理時の圧
力(線圧)、処理速度等は適宜選択することが可能であ
る。更には、光沢感とインクジェット記録適性を最適化
するために、これら光沢発現処理を組み合わせて用いて
もよい。
JIS Z8741による75度光沢値を40%以上と
することが必要である。40%を下回る場合、光沢感が
低く、好ましくない。また、従来キャストコート法によ
る圧接鏡面仕上げを用いた光沢面を有する両面インクジ
ェット記録シートでは、高い光沢度を有するが上に擦過
による光沢面の損傷が激しい傾向にあったが、本発明で
は、キャストコート法による圧接鏡面仕上げを用い光沢
面の75度光沢値を70%以上とすることにより、光沢
面のインク吸収性を悪化させることなく、非常に高い光
沢感と光沢面の損傷防止を両立することができる。
よる圧接鏡面仕上げには、直接法、凝固法、再湿潤法
(リウエット法)などがあり、光沢発現層の塗工液を塗
工し、該塗工面が湿潤状態にある間に、該塗工面を加熱
した鏡面ロールに接触、圧着、乾燥させ剥離し、該塗工
面に該鏡面ロール表面のレプリカを形成させる方法であ
る。直接法は、該塗工液を塗工後、未乾燥の状態(湿潤
状態)で加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する方法で
あり、凝固法は該塗工液を塗工後、酸溶液、アルカリ溶
液等により該塗工物を凝固させ加熱された鏡面ロールに
圧接する方法である。尚、凝固法には、赤外線を該塗工
物に照射して表面を凝固させる熱凝固法も含まれる。再
湿潤法は、該塗工液を塗工乾燥後、水を主体とする液に
て該塗工物を再湿潤させ、加熱された鏡面に圧接し乾燥
する方法である。
仕上げは、いずれも本発明の両面インクジェット記録シ
ートに用いることが可能である。また、該鏡面ロールの
表面粗度、表面温度、直径、圧接時の圧力(線圧)、塗
工速度等は市販のキャストコート紙の製造条件と同様に
適宜選択することが可能である。
ルカリ土類金属の塩を用いる場合には、光沢発現層の光
沢発現処理として乾燥処理を用いることにより良好な光
沢感とインク吸収性を両立することができる。これは、
インク吸収層中の顔料がアルカリ土類金属の塩であり、
特に光沢発現層の塗工液が酸性であると、光沢発現層を
塗工する際に、光沢発現層塗工液中の酸とアルカリ土類
金属の塩がショックを起こし、光沢発現層塗工液がイン
ク吸収層にしみ込まず境界面を形成し、レベリングして
高平滑な表面を形成し乾燥されるからではないかと考え
られる。そして乾燥途中あるいは乾燥後、インク受容層
中の水分や酸等によって、その境界面やインク吸収層中
のアルカリ土類金属の塩が徐々に溶解或いは変形され、
吸収経路を形成する事によってインク吸収層の吸収性が
光沢発現層の空隙と連動し、インク吸収性を高めている
のではないかと考えられる。従って、光沢発現層塗工液
が酸性領域であることが好ましい。光沢発現層塗工液の
pHは5.0以下が好ましく、特にpHが4.0以下で
あると好ましい。光沢発現層は乾燥処理による光沢発現
処理がなされた後、更に各種カレンダー装置による平滑
化処理やキャスト法にて光沢発現処理されてもよい。
すなわち光沢発現層としては、乾燥処理、カレンダー装
置による平滑化処理、キャストコート法による圧接鏡面
仕上げによる光沢発現適性に加え、インクの吸収性、発
色性などの適性が必要とされる。これらの条件を満たす
ものとして、平均粒径が1μm未満の超微粒子とバイン
ダーを主成分とする構成が好ましく用いられる。超微粒
子としてはコロイダルシリカ、気相法による非晶質合成
シリカ、アルミナ化合物などの無機超微粒子、ポリスチ
レン、メチルメタクリレート、スチレン−ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル共重合
体、尿素樹脂、メラミン等の有機超粒子を単独または2
種類以上、あるいは平均粒径1μm以上の顔料と組み合
わせて用いることができる。光沢発現処理としてキャス
トコート法による圧接鏡面仕上げを用いる場合には、光
沢発現層の超微粒子として特にカチオン性を有する粒
子、すなわちカチオン変性コロイダルシリカ、アルミ
ナ、アルミナ水和物が好ましく用いられる。インク吸収
層中の顔料がアルカリ土類金属の塩である場合には、光
沢発現層塗工液のpH調節を容易とするため、光沢発現
層の超微粒子として気相法による非晶質合成シリカ又は
アルミナ化合物が好ましく用いられる。
P、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、
TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、D
IP等の古紙パルプ、等の木材パルプと従来公知の顔料
を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩
留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加
剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、
ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された原紙、
更に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズ
プレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上
にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコー
ト紙等の塗工紙も含まれる。この様な原紙及び塗工紙
に、そのまま本発明における塗層を設けても良いし、平
坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、T
Gカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を
使用しても良い。また、該支持体の坪量としては、通常
40〜300g/m2であるが、特に制限されるもので
はない。
本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、
実施例に於いて示す「部」及び「%」は質量部及び質量
%を示す。
部とNBKP(濾水度450mlcsf)20部からな
る木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/
重質炭酸カルシウム/タルクの比率が10/10/10
の顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.10
部、市販カチオン系(メタ)アクリルアミド0.03
部、市販カチオン化澱粉0.80部、硫酸バンド0.4
0部を水中に含有する固形分濃度1%のスラリーを調製
後、長網抄紙機を用いて坪量90g/m2で抄造し、
「支持体」を作製した。
エアナイフコーターで乾燥塗工量が15g/m2となる
ように塗工し、それが湿潤状態のうちに100℃の鏡面
ドラムを用いてキャストコート法による圧接鏡面仕上げ
を行い、「片面光沢紙1」を作製した。
2となるように下記「インク受理層塗工液」をエアナイ
フコーターで塗工、乾燥して実施例1のインクジェット
記録シートを作製した。
をエアナイフコーターを用いて乾燥塗工量が10g/m
2となるように塗工、乾燥した後、その上に下記「光沢
発現層塗工液b」をエアナイフコーターで乾燥塗工量が
8g/m2となるように塗工し、それが湿潤状態のうち
に100℃の鏡面ドラムを用いてキャストコート法によ
る圧接鏡面仕上げを行い、「片面光沢紙2」を作製し
た。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例2のインクジェッ
ト記録シートを作製した。
310)」の配合量を20部とした以外は実施例2と同
様にして実施例3のインクジェット記録シートを作製し
た。
310)」の配合量を125部とした以外は実施例2と
同様にして実施例4のインクジェット記録シートを作製
した。
310) 50部」の代わりに「ポリオレフィン水性デ
ィスパージョン(ケミパールW300:三井化学社製、
真球状、平均粒径3μm、濃度40%) 50部」を用
いた以外は実施例2と同様にして実施例5のインクジェ
ット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリオレフィン水性デ
ィスパージョン(ケミパールM200:三井化学社製、
真球状、平均粒径6μm、濃度40%) 50部」を用
いた以外は実施例2と同様にして実施例6のインクジェ
ット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「米澱粉(ミクロパー
ル:島田化学工業社製、粒径2〜8μm) 20部」を
用いた以外は実施例2と同様にして実施例7のインクジ
ェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例2と同様にして実
施例8のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリスチレン系粒
子(SBX−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例2と同様にして実
施例9のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリメタクリル酸
メチル粒子(MBX−20:積水化成品工業社製、平均
粒径20μm) 20部」を用いた以外は実施例2と同
様にして実施例10のインクジェット記録シートを作製
した。
310) 50部」の代わりに「同 25部」と「米澱
粉(ミクロパール:島田化学工業社製、粒径2〜8μ
m) 10部」を同時に用いた以外は実施例2と同様に
して実施例11のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」の代わりに「酢酸ビニル系共重合化
合物水性ディスパージョン(ケミパールV300:三井
化学社製、真球状、平均粒径6μm、濃度40%) 5
0部」を用いた以外は実施例2と同様にして実施例12
のインクジェット記録シートを作製した。
工液A」および下記「光沢発現層塗工液c」をエアナイ
フコーターを用いて乾燥塗工量がそれぞれ10g/
m2、8g/m2となるように逐次塗工、乾燥した後、ス
ーパーカレンダー装置を用いて線圧120kN/mで平
滑化処理し実施例13のインクジェット記録シートを作
製した。「インク吸収層塗工液A」および「光沢発現層
塗工液c」を塗工した面の平滑化処理後の75度光沢度
は55であった。
310) 50部」を添加しない以外は実施例1と同様
にして比較例1のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」を添加しない以外は実施例2と同様
にして比較例2のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−50:積水化成品工業社製、平均粒径5
0μm) 20部」を用いた以外は実施例2と同様にし
て比較例3のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリオレフィン水性デ
ィスパージョン(ケミパールW700:三井化学社製、
平均粒径1μm、濃度40%) 50部」を用いた以外
は実施例2と同様にして比較例4のインクジェット記録
シートを作製した。
は実施例13と同様にして比較例4のインクジェット記
録シートを作製した。
A」および下記「光沢発現層塗工液d」をエアナイフコ
ーターを用いて乾燥塗工量がそれぞれ10g/m2、8
g/m2となるように逐次塗工、乾燥した後、スーパー
カレンダー装置を用いて線圧120kN/mで平滑化処
理し、「片面光沢紙3」を作製した。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例14のインクジェ
ット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「米澱粉(ミクロパー
ル:島田化学工業社製、粒径2〜8μm) 20部」を
用いた以外は実施例14と同様にして実施例15のイン
クジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例14と同様にして
実施例16のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリスチレン系粒
子(SBX−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例14と同様にして
実施例17のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリメタクリル酸
メチル粒子(MBX−20:積水化成品工業社製、平均
粒径20μm) 20部」を用いた以外は実施例14と
同様にして実施例18のインクジェット記録シートを作
製した。
310) 50部」の代わりに「酢酸ビニル系共重合化
合物水性ディスパージョン(ケミパールV300:三井
化学社製、真球状、平均粒径6μm、濃度40%) 5
0部」を用いた以外は実施例14と同様にして実施例1
9のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」を添加しない以外は実施例14と同
様にして比較例6のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−50:積水化成品工業社製、平均粒径5
0μm) 20部」を用いた以外は実施例14と同様に
して比較例7のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリオレフィン水性デ
ィスパージョン(ケミパールW700:三井化学社製、
平均粒径1μm、濃度40%) 50部」を用いた以外
は実施例14と同様にして比較例8のインクジェット記
録シートを作製した。
をロッドバーコーターを用いて乾燥塗工量が15g/m
2となるように塗工、乾燥した後、その上に下記「光沢
発現層塗工液e」をカーテンコーターで乾燥塗工量が1
5g/m2となるように塗工し、熱風乾燥装置にて乾燥
処理し、「片面光沢紙4」を作製した。「光沢発現層塗
工液e」のpHは3.8であった。
ムを添加し、塗工液のpHを4.6に調整した以外は
「片面光沢紙4」と同様にして、「片面光沢紙5」を作
製した。
ムを添加し、塗工液のpHを5.5に調整した以外は
「片面光沢紙4」と同様にして、「片面光沢紙6」を作
製した。
をロッドバーコーターを用いて乾燥塗工量が10g/m
2となるように塗工、乾燥した後、その上に下記「光沢
発現層塗工液f」をカーテンコーターで乾燥塗工量が1
0g/m2となるように塗工し、熱風乾燥装置にて乾燥
処理し、「片面光沢紙7」を作製した。「光沢発現層塗
工液f」のpHは3.6であった。
ンダー装置を用いて線圧100kN/mで平滑化処理
し、「片面光沢紙8」とした。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例20のインクジェ
ット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「米澱粉(ミクロパー
ル:島田化学工業社製、粒径2〜8μm) 20部」を
用いた以外は実施例20と同様にして実施例21のイン
クジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例20と同様にして
実施例22のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリスチレン系粒
子(SBX−8:積水化成品工業社製、平均粒径8μ
m) 20部」を用いた以外は実施例20と同様にして
実施例23のインクジェット記録シートを作製した。
310) 50部」の代わりに「架橋ポリメタクリル酸
メチル粒子(MBX−20:積水化成品工業社製、平均
粒径20μm) 20部」を用いた以外は実施例20と
同様にして実施例24のインクジェット記録シートを作
製した。
310) 50部」の代わりに「酢酸ビニル系共重合化
合物水性ディスパージョン(ケミパールV300:三井
化学社製、真球状、平均粒径6μm、濃度40%) 5
0部」を用いた以外は実施例20と同様にして実施例2
5のインクジェット記録シートを作製した。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例26のインクジェ
ット記録シートを作製した。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例27のインクジェ
ット記録シートを作製した。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例28のインクジェ
ット記録シートを作製した。
2となるように前述の「インク受理層塗工液」をエアナ
イフコーターで塗工、乾燥して実施例29のインクジェ
ット記録シートを作製した。
ーコーターを用いて乾燥塗工量が10g/m2となるよ
うに塗工、乾燥した後、その上に下記「光沢発現層塗工
液g」をカーテンコーターで乾燥塗工量が10g/m2
となるように塗工し、熱風乾燥装置にて乾燥処理し、
「片面光沢紙9」を作製した。更に、この非塗工面に前
述の「インク吸収層塗工液C」をロッドバーコーターを
用いて乾燥塗工量が10g/m2となるように塗工、乾
燥した後、その上に下記「光沢発現層塗工液g」をカー
テンコーターで乾燥塗工量が10g/m2となるように
塗工し、熱風乾燥装置にて乾燥処理し実施例30のイン
クジェット記録シートを作製した。「光沢発現層塗工液
g」のpHは3.9であった。光沢面の反対面である、
後から「インク吸収層塗工液C」および「光沢発現層塗
工液g」を塗工した面の75度光沢度は51であった。
310) 50部」を添加しない以外は実施例20と同
様にして比較例9のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」の代わりに「ポリメタクリル酸メチ
ル粒子(MB−50:積水化成品工業社製、平均粒径5
0μm) 20部」を用いた以外は実施例20と同様に
して比較例10のインクジェット記録シートを作製し
た。
310) 50部」の代わりに「ポリオレフィン水性デ
ィスパージョン(ケミパールW700:三井化学社製、
平均粒径1μm、濃度40%) 50部」を用いた以外
は実施例20と同様にして比較例11のインクジェット
記録シートを作製した。
310) 50部」を添加しない以外は実施例28と同
様にして比較例12のインクジェット記録シートを作製
した。
310) 50部」を添加しない以外は実施例29と同
様にして比較例13のインクジェット記録シートを作製
した。
スパージョン(ケミパールW308) 25部」を添加
しない以外は実施例30と同様にして比較例14のイン
クジェット記録シートを作製した。
ト記録シートについて、以下に示す品質に関する評価を
おこなった。結果を表1、表2、表3に示す。
JIS Z8741に準じて75度光沢度を、日本電色
工業社製変角光沢度計(VGS−1001DP)にて測定
した。
に裁断し、その20枚をセイコーエプソン社製インクジ
ェットプリンタ「PM−900C」にセットし、光沢面
の反対面に連続印刷をおこなったのち、光沢面の擦過傷
を目視で観察して評価をおこなった。「◎」は傷がほと
んど目立たず特に良好、「○」はわずかに傷が認められ
るが良好、「△」は傷が目立つが使用可、「×」は傷が
ひどく実用上問題があることを表す。
たシートの光沢面および光沢面の反対面にセイコーエプ
ソン社製プリンタ「PM−900C(設定:スーパーフ
ァイン用紙、きれい)」を用いて画像を印刷しておこな
った。評価に用いた画像は黒、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブルー、レッド、グリーン各色100%ベタ印字
部およびその中に白抜き文字を設けたパターンなどから
なる。「インク吸収性」はベタ印字部内の均一性、隣り
合ったベタ印字部の境界部や白抜き文字の鮮鋭性などを
目視で観察して評価した。「○」は良好、「△」はイン
クの吸収性能が劣ることによるベタ印字部の不均一が若
干観察されたり、白抜き文字のつぶれなどで「○」より
若干劣るが、実用上は問題無いレベル、「×」は実用上
問題があることを表す。
4」を用いて黒100%ベタ印字部分の光学濃度を測定
した。発色性が1.50未満では特に写真などを印刷し
た場合の画像鮮鋭性が不十分で好ましくない。1.60
以上あれば特に良好である。
が抑制されており、かつ優れたインク吸収性と発色性を
有していた。特に実施例2〜11、13では、非常に良
好な光沢感と光沢面の擦過傷の抑制が両立している。
面の傷が激しく、好ましくない。比較例3、7、10で
は若干光沢面の傷が抑制される傾向が見られたものの、
不十分であった。加えて発色性が非常に悪く、好ましく
ない。比較例4、8、11も比較例1と同程度に光沢面
の傷が発生した。比較例5、14では両面とも傷が発生
した。
光沢面の傷が発生しにくい、少なくとも片面に光沢を有
する両面インクジェット記録シートを得ることができ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 紙支持体の両面にそれぞれ少なくとも一
層のインク受理層を設けてなるインクジェット記録シー
トにおいて、少なくとも片面のインク受理層が、JIS
Z8741による75度光沢度が40%以上の光沢面
であり、かつ光沢面の反対面のインク受理層の最表層中
に平均粒径が2〜40μmの有機粒子を含有する両面イ
ンクジェット記録シート。 - 【請求項2】 該光沢面の最表層がキャストコート法に
よる圧接鏡面仕上げしてなる請求項1記載の両面インク
ジェット記録シート。 - 【請求項3】 該光沢面のJIS Z8741による7
5度光沢度が70%以上である請求項2記載の両面イン
クジェット記録シート。 - 【請求項4】 該光沢面の最表層がスーパーカレンダー
による平滑化処理してなる請求項1記載の両面インクジ
ェット記録シート。 - 【請求項5】 該光沢面が少なくとも、顔料とバインダ
ーを主成分とするインク吸収層上に、最表層として平均
粒径が1μm未満の無機超微粒子とバインダーを主成分
とする光沢発現層を設けた構成であり、該インク吸収層
に含有する顔料がアルカリ土類金属の塩である請求項1
記載の両面インクジェット記録シート。 - 【請求項6】 該光沢発現層が該インク吸収層上に塗工
液を塗工して設けたものであり、該光沢発現層の塗工液
のpHが5.0以下である請求項5記載の両面インクジ
ェット記録シート。 - 【請求項7】 該アルカリ土類金属の塩が炭酸カルシウ
ムである請求項5又は6記載の両面インクジェット記録
シート。 - 【請求項8】 該光沢発現層に含有する平均粒径が1μ
m未満の無機超微粒子が気相法による非晶質合成シリカ
又はアルミナ化合物である請求項5〜7のいずれか1項
記載の両面インクジェット記録シート。 - 【請求項9】 該有機粒子の平均粒径が2〜20μmの
範囲である請求項1〜8のいずれか1項記載の両面イン
クジェット記録シート。 - 【請求項10】 該有機粒子ポリオレフィン樹脂製であ
る請求項1〜9のいずれか1項記載の両面インクジェッ
ト記録シート。
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