JP2003225989A - 真空吸引車自動位置設定装置 - Google Patents

真空吸引車自動位置設定装置

Info

Publication number
JP2003225989A
JP2003225989A JP2002025339A JP2002025339A JP2003225989A JP 2003225989 A JP2003225989 A JP 2003225989A JP 2002025339 A JP2002025339 A JP 2002025339A JP 2002025339 A JP2002025339 A JP 2002025339A JP 2003225989 A JP2003225989 A JP 2003225989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum suction
suction wheel
wheel
sheet
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002025339A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Imai
今井  学
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002025339A priority Critical patent/JP2003225989A/ja
Publication of JP2003225989A publication Critical patent/JP2003225989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉印刷機において、真空吸引車を速やかに
位置決め制御するとともに印刷と位置決め制御とを精度
よく整合させる。 【解決手段】 移動用駆動モータ18は真空吸引車4を
印刷紙の幅方向に駆動する。ポテンショメータ19は真
空吸引車の移動量及び方向を検知して移動検知信号を制
御装置15に与える。制御装置15では移動検知信号に
応じて真空吸引車の移動位置を求めるとともに、印刷紙
に印刷される絵柄に関する印刷仕様条件に基づいて、移
動位置を参照して移動用駆動モータを駆動制御して、絵
柄が存在しない非画線部に真空吸引車を位置づける。こ
の際、制御装置は印刷紙の搬送速度に同期して真空吸引
車を非画線部に位置づけ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉印刷機(両面
枚葉印刷機又は片面枚葉印刷機)の排紙装置で用いられ
る真空吸引車の位置を自動設定するための装置に関し、
特に、印刷を終了した枚葉紙を排紙装置に備えられた排
紙テーブルに安定的に整列して積重するための真空吸引
車の位置を自動的に設定するための自動位置設定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両面枚葉印刷機では、所謂表側
印刷ユニットと裏側印刷ユニットとが交互に配列され
て、これら表側印刷ユニット及び裏側印刷ユニットによ
って給紙装置から供給される印刷紙(シート)に印刷を
行い、排紙装置に順次搬送している。
【0003】図6を参照して、両面枚葉印刷機は、給紙
装置23、印刷装置24、及び排紙装置1を有してお
り、印刷装置24は複数の印刷ユニットを備えている。
図示の例では、印刷装置24は第1〜第4の印刷ユニッ
ト24a〜24dを有しており、排紙装置1はシート搬
送装置25及びシート積重装置2を備えている。そし
て、このシート搬送装置25には、排紙軸28を巻回し
て走行するエンドレスチェーン29が備えられ、エンド
レスチェーン29にはチェーングリッパ30が設けられ
ている。
【0004】給紙装置23には給紙テーブル23aが備
えられ、給紙テーブル23a上に積層された紙(シー
ト)3は、給紙装置23から印刷装置24に供給され
る。図示の例では、第1の印刷ユニット24aでシート
3の表面に1色目の印刷が施され、このシート3は圧胴
26aから中間胴27を介して第2の印刷ユニット24
bに搬送される。第2の印刷ユニット24bでは圧胴2
6bによってシート3の裏面に1色目の印刷が施され
る。その後、順次第3及び第4の印刷ユニット24c及
び24dにシート3が搬送されて、それぞれ圧胴26c
及び26dによってシート3の表面及び裏面に2色目の
印刷が施され、シート3の表裏両面に2色印刷を行う。
【0005】上述のようにして、印刷が終了したシート
3は、第4の印刷ユニット24dから排紙軸28を巻回
して走行するエンドレスチェーン29に備えられたチェ
ーングリッパ30に受け渡される。そして、シート3は
チェーングリッパ30に把持された状態で、シート積重
装置2に備えられた排紙テーブル2a上まで移送され、
排紙テーブル2a上に落下積重される。
【0006】シート積重装置25には、エンドレスチェ
ーン29の下流側において上方に突出する紙あて部5が
設けられており、前述のようにして、チェーングリッパ
30に把持された状態で移送されるシート3は、紙放し
カム(図示せず)によってシート進行方向における所定
の位置(所定のタイミング)でチェーングリッパ30か
ら解放されて落下する。この際、シート3は紙あて部5
に当接してその前端が揃えられた状態で、排紙テーブル
2a上に積重される。
【0007】上述のような両面枚葉印刷機では、シート
積重装置2の上方に、シート3を安定的に積重するため
の補助手段として用いられる真空吸引車4が配置されて
いる。図7を参照して、真空吸引車4は、例えば、吸引
盤(円板)4aを有しており、この吸引盤4aの外周面
には所定の間隔で複数の空気吸入孔6が形成されてい
る。この吸引盤4aはシャフト8に滑りキー7及びキー
溝9を介して装着され、シャフト8に沿ってシャフト8
の軸方向に移動可能となっている。そして、後述するよ
うに、吸引盤4aは所望の位置でシャフト8に対して固
定される。さらに、モータ(図示せず)によってシャフ
ト8が回転駆動されると、吸引盤4aはシャフト8と一
体的に回転駆動する。
【0008】さらに、シャフト8の軸方向において、吸
引盤4aを挟むようにして、移動ブロック31が配設さ
れ、この移動ブロック31にはベアリング(図示せず)
が備えられ、これによって、移動ブロック31は吸引盤
4aの回転を許容する。移動ブロック31は、その両端
が装置フレーム(図示せず)に固定された軸体32とガ
イドバー33とに案内されて、真空吸引車4(つまり、
吸引盤4a)を支承した状態で移動可能となっており、
かつ固定ハンドル34によって所望の位置で移動ブロッ
ク31は固定される。
【0009】真空吸引車4には空気吸入部35aが備え
られ、この空気吸入部35aには配管35を介して空気
吸入源であるブロア36が接続されている。そして、ブ
ロア36によって空気吸入孔6から空気が吸入され、後
述するようにして、シート3が真空吸引車4に吸引され
る。
【0010】図8を参照して、図8は図6において符号
Sで示す部分を拡大して詳細に示す図であり、いま、真
空吸引車4(つまり、吸引盤4a)が周速v2で回転し
ているものとする。この周速v2はシート搬送速度v1
よりも遙かに遅く設定されており、シート3の落下の
際、真空吸引車4によってシート3を吸引保持して、シ
ート搬送速度v1を減速させる。これによって、シート
3が紙あて部5に激突するという不具合を解消するとも
もに落下するシート3の姿勢を制御している。つまり、
搬送速度v1で把持搬送されるシート3は、真空吸引車
4(つまり、吸引盤4a)の周速v2と搬送速度v1と
の速度差に応じて真空吸引車4の周面を摺動した後、落
下することになる。
【0011】上述のようにして、排紙テーブル2a上に
所定枚数のシート3が積重されると、これらシート3は
外部へ搬出される。そして、空となった排紙テーブル2
a上に新たにパレットを載せた後、排紙テーブル2aを
上昇させて排紙テーブル2aを初期位置に設定する。そ
の後、仕切り板(図示せず)によって仮支持されたシー
ト3を受け取って、シート積重装置2の稼働を再開す
る。そして、前述した操作が繰り返されることになる。
【0012】ところで、両面枚葉印刷機では、印刷直
後、つまり、シート3に転移したインキが完全に乾燥し
ない状態でシート3が搬送される結果、シート3の裏面
に印刷された絵柄部と真空吸引車4とが接触すると、こ
の接触部分において絵柄部に傷又は汚れ等が生じて、印
刷品質が低下することがある。このことは、片面枚葉印
刷機においても、絵柄部と真空吸引車とが接触するよう
な場合には不可避的に発生する。
【0013】このため、図7で説明したように、真空吸
引車4(つまり、吸引盤4a)をシート幅方向に移動可
能とし、真空吸引車4をシート幅方向に移動させて、シ
ート裏面の非絵柄部に真空吸引車4を対応付けた後(つ
まり、絵柄部が存在しない位置に対応付けた後)、真空
吸引車4を固定して、印刷を行うようにしている。
【0014】このような真空吸引車4の移動及び固定を
人手で行おうとすると、真空吸引車4の配置スペースが
狭い関係上、作業性が悪く、真空吸引車4の調整に長時
間を要してしまい、両面枚葉印刷機の稼働率が低下して
しまうことになる。さらに、人手による調整では、オペ
レータによってばらつきが生じてしまう。加えて、真空
吸引車4の位置調整に当たっては、両面枚葉印刷機を停
止して位置調整を行う関係上、前述のように稼働率が低
下するばかりでなく、損紙が増加していまい、コストア
ップの要因となる。また、印刷すべき絵柄パターンによ
っては、真空吸引車4を止めて不要な真空吸引車を取り
外さなければならず、この作業のため両面枚葉印刷機の
稼働率が低下してしまう。
【0015】このような不具合に対処するため、例え
ば、特開平5−177824号公報に記載された「排紙
装置の吸引車自動位置決め装置」が知られている(以下
単に従来例と呼ぶ)。
【0016】従来例では、ガイドバーに複数の吸引車を
移動自在が配置されており、絵柄読取装置よってシート
上の絵柄面接率データを読み取り、入力装置から絵柄デ
ータとしてCPUに与えられる。絵柄データはシートを
幅方向に分割されて、各区域毎の絵柄の面積率を表して
おり、CPUでは絵柄データに基づいて絵柄の割合が少
ない区域を解析して決定して停止位置とする。そして、
この停止位置に吸引車を移動制御する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来例
では、絵柄データに基づいて吸引車の停止位置を制御し
ているものの、従来例では、絵柄読取装置で得られた絵
柄面積率データに応じて絵柄の少ない区域を解析して、
吸引車の位置を決定するようにしているから、CPUに
おける演算が多くなってしまい、その結果、停止位置に
吸引車を速やかに移動制御することが難しいという課題
がある。
【0018】つまり、従来例では、吸引車の位置決め制
御が複雑となってしまうという課題があり、その結果、
印刷速度と位置決め制御との間に時間差(タイムラグ)
が生じて、印刷と位置決め制御とを精度よく整合させる
ことができないという課題がある。
【0019】本発明の目的は、枚葉印刷機において真空
吸引車を速やかに移動制御することのできる真空吸引車
自動位置設定装置を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、枚葉印刷機において
印刷と位置決め制御とを精度よく整合させることのでき
る真空吸引車自動位置設定装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、排紙装
置を備える枚葉印刷機で用いられ、前記排紙装置に備え
られ印刷紙の幅方向に移動可能に配置され前記印刷紙を
吸引制動して前記排紙装置に排紙するための真空吸引車
の位置を設定制御するための真空吸引車自動位置設定装
置であって、前記真空吸引車を前記印刷紙の幅方向に駆
動する駆動手段と、前記真空吸引車の移動量及び移動方
向を検知して前記真空吸引車の移動位置を求める位置検
出手段と、前記印刷紙に印刷される絵柄に関する印刷仕
様条件が与えられ該印刷仕様条件に基づいて前記移動位
置を参照して前記駆動手段を駆動制御して前記絵柄が存
在しない非画線部に前記真空吸引車を位置づける制御手
段とを有することを特徴とする真空吸引車自動位置設定
装置が得られる。
【0022】このように、真空吸引車の移動位置を参照
して、印刷紙に印刷される絵柄に関する印刷仕様条件に
基づいて絵柄が存在しない非画線部に真空吸引車を位置
づける制御するようにしたから、真空吸引車を速やかに
移動制御することができる。
【0023】また、前記制御手段は前記印刷紙の搬送速
度に同期して前記真空吸引車を前記非画線部に位置づけ
制御する。
【0024】このようにして、印刷紙の搬送速度に同期
して真空吸引車を非画線部に位置づけ制御するようにし
たから、印刷と位置決め制御とを精度よく整合させるこ
とができることになる。
【0025】さらに、本発明では、前記真空吸引車が複
数備えられるとともに前記駆動手段及び前記位置検出手
段は前記真空吸引車毎にそれぞれ前記真空吸引車を駆動
するとともに前記移動位置を求めており、前記印刷仕様
条件に応じて前記複数の真空吸引車を用いる際には、前
記制御手段は前記非画線部の位置に応じて前記非画線部
の数が真空吸引車の数よりも少ない際には前記真空吸引
車を選択的に駆動制御する。そして、このようにすれ
ば、真空吸引車の干渉を精度よく防止できる。
【0026】また、本発明では、前記制御手段は前記真
空吸引車の移動位置に応じて前記真空吸引車間の間隔を
求めて、該間隔が予め設定された間隔未満であると一方
の真空吸引車を退避させる。そして、このようにすれ
ば、真空吸引車の干渉を精度よく防止できる。
【0027】なお、前記真空吸引車の前記印刷紙幅方向
の厚さは前記非画線部の幅未満であることが望ましい。
このように、真空吸引車の印刷紙幅方向の厚さを非画線
部の幅未満とすれば、絵柄部に傷又は汚れなどが生じる
ことがない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。なお、以下の説明において、その形状及び
寸法等は特に限定的な記載がない限りは、これに限定す
るものではない。
【0029】図1及び図2を参照して、図1及び図2に
おいて、図7に示す構成要素と同一の構成要素について
同一の参照番号を付す。図3に示すように、真空吸引車
4は、吸引盤4aを有しており、吸引盤4aは、印刷さ
れた絵柄部に対する傷又は汚れを防止するために、絵柄
部が存在しない僅かな隙間である非画線部に係合する。
このため、吸引盤4aの幅(外周面の幅)は可能なかぎ
り薄く形成される(つまり、吸引盤4aのシート幅方向
の厚さは非画線部の幅未満とされる)。吸引盤4aの外
周面には所定の間隔で複数の空気吸入孔6が形成されて
いる。そして、各空気吸入孔6は、吸引盤4aの両面に
形成された孔6aに連通している。吸引盤4aはシャフ
ト8に滑りキー7及びキー溝9を介して装着され、シャ
フト8に沿ってシャフト8の軸方向に移動可能となって
いる。そして、モータ(図示せず)によってシャフト8
が回転駆動されると、吸引盤4aはシャフト8と一体的
に回転駆動する。
【0030】さらに、シャフト8の軸方向において、吸
引盤4aを挟むようにして、移動ブロック12が配設さ
れ、この移動ブロック12にはベアリング11が備えら
れ、これによって、移動ブロック12は吸引盤4aの回
転を許容する。移動ブロック12は、その両端が装置フ
レーム(図示せず)に固定された軸体16とガイドバー
17とに案内されて、真空吸引車4(つまり、吸引盤4
a)を支承した状態で横幅方向に移動可能となってい
る。ガイドバー17は移動ブロック12をシート幅方向
に安定的に案内するとともに、軸体16を中心とする揺
動回転を防止する。
【0031】移動ブロック12には、移動用駆動モータ
18及びポテンショメータ19が取り付けられており、
軸体16の一部分(下側周面)には軸体16の軸方向に
沿って延びるラック20が形成され、このラック20に
はピニオン21がかみ合わされている。そして、このピ
ニオン21には移動用駆動モータ18の回転軸が取り付
けられている。
【0032】同様にして、ラック20にはピニオン22
がかみ合わされ、ピニオン22にはポテンショメータ1
9の軸端が取り付けられている。
【0033】真空吸引車4には配管35を介してブロア
36が接続されている。そして、図4に示すように、ブ
ロア36によって孔6aから吸引を行うと、空気吸入孔
6から空気が吸引される結果、シート3が真空吸引車4
に吸引されることになる。
【0034】図示のように、移動用駆動モータ18には
制御装置15が接続されるとともにポテンショメータ1
9が接続されており、制御装置15はデータ入力装置1
3から与えられる入力データに基づいて、後述するよう
にして、ポテンショメータ19の出力(移動量検出信
号)に応じて、移動用駆動モータ18を駆動制御する。
【0035】複数の真空吸引車4を備える場合には、例
えば、図5に示す構成となる。シャフト8に沿って複数
の真空吸引車4がそれぞれ滑りキー及びキー溝を介して
取り付けられる。シャフト8にはモータ10が連結され
て、モータ10の駆動によって、各真空吸引車4が回転
駆動される。軸体16に沿って複数の移動ブロック12
が配置されており、各移動ブロック12には前述の移動
用駆動モータ18及びポテンショメータ19が搭載され
ている。真空吸引車4はそれぞれ配管35を介してブロ
ア(図5には示さず)に接続されて、前述したようにし
て、各真空吸引車4によって吸引が行われる。そして、
各移動用駆動モータ18及び各ポテンショメータ19が
制御装置15に接続される。
【0036】図1及び図2を参照して、枚葉印刷機にお
いて、印刷を開始する際には(つまり、排紙装置1に印
刷ずみシート3を搬送積重する際には)、まず、データ
入力装置13から印刷物の印刷仕様条件が初期設定デー
タとして入力される。この印刷仕様条件は、印刷すべき
絵柄の配置を示すデータであり、この初期設定データは
入力データとして制御装置15に与えられることにな
る。
【0037】次に、スタートボタン(図示せず)を操作
すると、移動用駆動モータ18が回転駆動する。これに
よって、ピニオン21及びラック20を介して回転力が
軸方向への駆動力に変換させて、移動ブロック12(つ
まり、真空吸引車4)はシートの幅方向に移動すること
になる。
【0038】ポテンショメータ19は、前述のように、
ピニオン22を介してラック20に連結されているか
ら、移動ブロック12の移動に応じたパルス信号を送出
する。つまり、 ポテンショメータ19は、移動ブロッ
ク12の移動量及び方向を示すパルス信号(移動量検知
信号)を送出する。そして、これら移動量検知信号は制
御装置15に与えられる。
【0039】制御装置15には各移動ブロック12(つ
まり、真空吸引車4)の初期位置が設定されており、制
御装置15は移動量検知信号で示される移動量及び方向
と初期位置とから各移動ブロック12の位置を移動位置
として求めることになる。
【0040】前述のように、制御装置15には印刷仕様
条件を示す初期設定データが与えられており、さらに、
図示はしないが、制御装置15にはシート3の搬送速度
v1が与えられる。制御装置15では印刷仕様条件か
ら、シート3上の絵柄の存在しない非画線部の位置を知
り、前述の搬送速度v1に同期して各移動用駆動モータ
18を駆動制御する。つまり、制御装置15は移動量検
知信号に応じて移動ブロック12の移動位置を知り、各
移動位置が絵柄の存在しない非画線部の位置となるよう
に搬送速度v1に同期して移動用駆動モータ18を駆動
制御することになる。この際、制御装置15は予め設定
された真空吸引車4(つまり、吸引盤4a)の幅と非画
線部の幅(印刷仕様条件から分かる)とを比較して、真
空吸引車4の幅が非画線部の幅よりも狭い場合にのみ、
当該非画線部の位置に真空吸引車4を停止させることに
なる。
【0041】上述の説明から明らかなように、移動用駆
動モータ18は駆動手段として機能し、ポテンショメー
タ19及び制御装置15は集合的に位置検出手段及び制
御手段として機能する。
【0042】ところで、印刷中において、移動ブロック
12(つまり、真空吸引車4)の位置を微調整するよう
にしてもよい。この際には、制御装置15に備えられた
コントロールパネルを用いてマニュアルで微調整が行わ
れる。そして、このようにして微調整された位置データ
は別に設けられた記憶部(図示せず)に格納され、同一
の印刷仕様条件の際、マニュアル微調整データとして用
いれば、自動的に微調整を行うことができることにな
る。
【0043】さらに、図5に示すように、複数の真空吸
引車4を備える場合には、制御装置15は複数の真空吸
引車4を駆動制御することになる。印刷仕様条件に応じ
て複数の真空吸引車4を移動制御する際には、制御装置
15は各真空吸引車4の移動位置を監視して、真空吸引
車4同士の干渉を防止する。つまり、制御装置15は印
刷仕様条件に応じて、シート3上の非画線部の位置を知
り、非画線部の数が真空吸引車4の数よりも少ない場合
には、真空吸引車4を選択的に駆動制御することになる
(一部の真空吸引車4を退避位置に移動させる)。そし
て、制御装置15では各真空吸引車4の移動位置から真
空吸引車4の間隔を知り、この間隔が予め設定された間
隔未満である際には、一方の真空吸引車4を用いないよ
うにする(つまり、一方の真空吸引車4を退避位置に退
避させる)。
【0044】なお、上述の説明では、移動量及び移動方
向を検出するためポテンショメータ19を用いたが、エ
ンコーダ等を用いるようにしてもよく、いずれにても、
真空吸引車4の移動量及び移動方向からその移動位置が
分かればよい。さらに、上述の例では、データ入力装置
13から印刷仕様条件を入力するようにしたが、印刷装
置24を制御する上位管理システム(図示せず)から印
刷仕様条件を自動的に制御装置15に与えるようにして
もよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、枚葉
印刷機において真空吸引車の移動位置を参照して、印刷
紙に印刷される絵柄に関する印刷仕様条件に基づいて絵
柄が存在しない非画線部に真空吸引車を位置づける制御
するようにしたから、真空吸引車を速やかに移動制御す
ることができるという効果がある。
【0046】本発明では、枚葉印刷機において印刷紙の
搬送速度に同期して真空吸引車を非画線部に位置づけ制
御するようにしたから、印刷と位置決め制御とを精度よ
く整合させることができるという効果がある。
【0047】本発明では、枚葉印刷機において印刷仕様
条件に基づいて、非画線部の数が真空吸引車の数よりも
少ない際には真空吸引車を選択的に駆動制御するように
したから、真空吸引車の干渉を防止できるという効果が
ある。
【0048】本発明では、枚葉印刷機において真空吸引
車の移動位置に応じて真空吸引車間の間隔を求めて、こ
の間隔が予め設定された間隔未満であると一方の真空吸
引車を退避させるようにしたから、より精度よく真空吸
引車の干渉を防止できるという効果がある。
【0049】本発明では、枚葉印刷機において真空吸引
車の印刷紙幅方向の厚さを非画線部の幅未満とするよう
にしたから、絵柄部に傷又は汚れなどが生じることがな
いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真空吸引車自動位置設定装置の一
例を真空吸引車とともに上方から示す図である。
【図2】本発明による真空吸引車自動位置設定装置の一
例を真空吸引車とともに側方から示す図である。
【図3】図1に示す吸引盤を詳細に示す図である。
【図4】真空吸引車による吸引を示す図である。
【図5】本発明による真空吸引車自動位置設定装置の一
例を複数の真空吸引車とともに上方から示す図である。
【図6】両面枚葉印刷機の全体を概略的に示す図であ
る。
【図7】従来の真空吸引車の構造を説明するための図で
ある。
【図8】図7に示す真空吸引車による印刷紙の吸引制動
を示す図である。
【符号の説明】
1 排紙装置 2 シート積重装置 3 印刷紙(シート) 4 真空吸引車 5 紙あて部 6 空気吸入孔 7 滑りキー 8 シャフト 9 キー溝 10 モータ 11 ベアリング 12,31 移動ブロック 13 データ入力装置 15 制御装置 16 軸体 17 ガイドバー 18 移動用駆動モータ 19 ポテンショメータ 20 ラック 21,22 ピニオン 23 給紙装置 24 印刷装置 25 シート搬送装置 29 エンドレスチェーン 30 チェーングリッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排紙装置を備える枚葉印刷機で用いら
    れ、前記排紙装置に備えられ印刷紙の幅方向に移動可能
    に配置され前記印刷紙を吸引制動して前記排紙装置に排
    紙するための真空吸引車の位置を設定制御するための真
    空吸引車自動位置設定装置であって、前記真空吸引車を
    前記印刷紙の幅方向に駆動する駆動手段と、前記真空吸
    引車の移動量及び移動方向を検知して前記真空吸引車の
    移動位置を求める位置検出手段と、前記印刷紙に印刷さ
    れる絵柄に関する印刷仕様条件が与えられ該印刷仕様条
    件に基づいて前記移動位置を参照して前記駆動手段を駆
    動制御して前記絵柄が存在しない非画線部に前記真空吸
    引車を位置づける制御手段とを有することを特徴とする
    真空吸引車自動位置設定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は前記印刷紙の搬送速度に
    同期して前記真空吸引車を前記非画線部に位置づけ制御
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の真空
    吸引車自動位置設定装置。
  3. 【請求項3】 前記真空吸引車が複数備えられるととも
    に前記駆動手段及び前記位置検出手段は前記真空吸引車
    毎にそれぞれ前記真空吸引車を駆動するとともに前記移
    動位置を求めており、前記印刷仕様条件に応じて前記複
    数の真空吸引車を用いる際には、前記制御手段は前記非
    画線部の位置に応じて前記非画線部の数が真空吸引車の
    数よりも少ない際には前記真空吸引車を選択的に駆動制
    御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の真
    空吸引車自動位置設定装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記真空吸引車の移動位
    置に応じて前記真空吸引車間の間隔を求めて、該間隔が
    予め設定された間隔未満であると一方の真空吸引車を退
    避させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の
    真空吸引車自動位置設定装置。
  5. 【請求項5】 前記真空吸引車の前記印刷紙幅方向の厚
    さは前記非画線部の幅未満であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の真空吸引車自動位置設定装
    置。
JP2002025339A 2002-02-01 2002-02-01 真空吸引車自動位置設定装置 Pending JP2003225989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025339A JP2003225989A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 真空吸引車自動位置設定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025339A JP2003225989A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 真空吸引車自動位置設定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003225989A true JP2003225989A (ja) 2003-08-12

Family

ID=27747520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002025339A Pending JP2003225989A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 真空吸引車自動位置設定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003225989A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2607363C2 (ru) * 2008-05-20 2017-01-10 Бритиш Америкэн Тобэкко (Инвестментс) Лимитед Установка и способ изготовления курительных изделий

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2607363C2 (ru) * 2008-05-20 2017-01-10 Бритиш Америкэн Тобэкко (Инвестментс) Лимитед Установка и способ изготовления курительных изделий
US10231478B2 (en) 2008-05-20 2019-03-19 British American Tobacco (Investments) Limited Apparatus and method for making a smoking article
US10264814B2 (en) 2008-05-20 2019-04-23 British American Tobacco (Investments) Limited Apparatus and method for making a smoking article

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004224505A (ja) シート分離装置・シート給送装置・画像形成装置
JPH11334036A (ja) 枚葉印刷機の排紙装置
JP3696824B2 (ja) 印刷装置
JP2003225989A (ja) 真空吸引車自動位置設定装置
JP3537326B2 (ja) 画像形成装置
JP2001171888A (ja) 枚葉紙処理機械から見本紙および不良紙を抜き取る装置
JP2000006359A5 (ja)
JPH09169152A (ja) 孔版印刷装置
JP4689073B2 (ja) 排紙装置及び画像形成装置
JP2002137514A (ja) ハイブリッド孔版印刷装置及び該ハイブリッド孔版印刷装置の印刷方法
JP2003334993A (ja) ハイブリット印刷装置
JP2004075201A (ja) 空気圧式給紙装置
JP3939839B2 (ja) 複胴式印刷装置
JP3645132B2 (ja) 孔版印刷装置とその制御方法
JPH1160028A (ja) 輪転孔版印刷機の紙受装置および給紙装置
JP2679896B2 (ja) 謄写印刷機
JP2002240977A (ja) 枚葉印刷機のシートガイド方法及びシートガイド装置
JP4689172B2 (ja) 印刷装置
JP4632493B2 (ja) 印刷装置
JPH05177824A (ja) 排紙装置の吸引車自動位置決め装置
JP4340335B2 (ja) 印刷装置
JP4729287B2 (ja) 印刷装置
JP2001001624A (ja) 孔版印刷装置
JP2009262464A (ja) 孔版印刷装置
JP2006347718A (ja) シート状物搬送装置およびその搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050603