JP2003224935A - 車両用発電機の発電制御装置 - Google Patents

車両用発電機の発電制御装置

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JP2003224935A
JP2003224935A JP2002020497A JP2002020497A JP2003224935A JP 2003224935 A JP2003224935 A JP 2003224935A JP 2002020497 A JP2002020497 A JP 2002020497A JP 2002020497 A JP2002020497 A JP 2002020497A JP 2003224935 A JP2003224935 A JP 2003224935A
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voltage
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alternator
generator
engine
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Hideaki Fukui
秀昭 福井
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の発電機周りのハードウエアを変更する
ことなくエンジンの発電機駆動負荷を低減し、コスト低
減及び燃費低減を実現する。 【解決手段】 始動後時間が設定値未満、エンジン回転
数が設定値未満、ブロアファンスイッチ、スモールライ
トスイッチ、リヤデフォッガスイッチの何れかがON、
ラジエータファン作動或いは作動後の冷却水温の低下が
設定値未満、バッテリ低電圧、バッテリ電圧急降下、ワ
イパ作動或いはワイパ停止後の時間が設定時間未満、減
速回生条件、テストモードスイッチがON、吸入空気量
が設定値以上の各条件を判定し、何れかの条件が成立す
る場合、オルタネータの調整電圧を14.5Vとし(S
19)、全ての条件が不成立の場合、オルタネータの調
整電圧を12.8Vとする(S20)。これにより不要
な発電を回避してエンジンの駆動負荷を低減し、コスト
低減、燃費向上を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンによって
駆動され、制御入力によって発電電圧を調整可能な車両
用発電機の発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載される発電機はベル
ト等を介してエンジンによって駆動されるため、その駆
動トルクがエンジンにとっては大きな負荷となる。特
に、近年では、灯火類の光度の上昇や各種電装品の増加
に伴い、発電機が大型化する傾向にあり、駆動トルクの
増大による燃費悪化を招く虞がある。
【0003】このため、特許第3047542号公報に
は、一定条件下で発電機の発電電圧をバッテリの開放端
子電圧に近い値に低下させ、発電機の発電率が所定値以
下を示す時間が所定時間に満たない場合には、調整電圧
をより高い値に上昇変更することで、適正な発電制御と
してエンジン負担を軽減し、燃費向上を図る技術が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行技術では、発電機の発電率を基準に調整電圧を切り
換えているため、発電率を検出するための回路を別途備
えなければならず、コスト上昇を招くばかりでなく、新
たに電気負荷が突入した場合に迅速な応答を得ることが
できない。
【0005】すなわち、先行例では、発電機の調整電圧
を低下させた時点では電気負荷が小さく、その後、大き
な電気負荷の突入があった場合、所定時間を越えるまで
は調整電圧を高くすることができず、バッテリが適正に
充電されずに車両システム全体としての機能低下を招く
虞がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、既存の発電機周りのハードウエアを変更することな
くエンジンの発電機駆動負荷を低減し、コスト低減及び
燃費低減を実現することのできる車両用発電機の発電制
御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンによって駆動さ
れ、制御入力によって発電電圧を調整可能な車両用発電
機の発電制御装置において、上記発電機の発電電圧を、
車両の運転状態と電気負荷の負荷状態とに応じ、バッテ
リの開放端子電圧に近い第1の調整電圧と、この第1の
調整電圧よりも高い第2の調整電圧とに切り換えて制御
する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくとも、エンジン回転数が設定回転数
に達していない条件、予め設定した電気負荷が投入され
ている条件、上記バッテリの端子電圧が設定電圧以下で
ある条件の何れかが成立するときには、上記発電機の発
電電圧を上記第2の調整電圧に制御することを特徴とす
る。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、発電機
の発電電圧を、車両の運転状態と電気負荷の負荷状態と
に応じ、バッテリの開放端子電圧に近い第1の調整電圧
と、この第1の調整電圧よりも高い第2の調整電圧とに
切り換えて制御することで、不要な発電を回避してエン
ジンの発電機駆動負荷を低減する。
【0010】その際、第1の調整電圧から第2の調整電
圧への切り換えは、請求項2記載の発明のように、少な
くとも、エンジン回転数が設定回転数に達していない条
件、予め設定した電気負荷が投入されている条件、バッ
テリの端子電圧が設定電圧以下である条件の何れかが成
立する場合とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の一形
態に係わり、図1はオルタネータ制御系の回路構成図、
図2及び図3はオルタネータ制御ルーチンのフローチャ
ートである。
【0012】図1において、符号1は、図示しないエン
ジンによって駆動される発電機であり、本形態において
は、三相交流を発電する交流発電機を主とするオルタネ
ータである。このオルタネータ1は、三相交流を発生す
るためのステータコイル2、エンジンのクランク軸にプ
ーリ等を介して連設されて回動されるロータコア(図示
せず)に巻回され、所定の励磁電流によって磁場を形成
するフィールドコイル3、ステータコイル2に発生した
交流電圧を直流電圧に整流する整流回路(レクチファイ
アー)4、集積回路により形成されて出力電圧を制御す
る電圧レギュレータ5等を一体的に備えて構成される。
尚、符号6は、ノイズ消去用のコンデンサである。
【0013】また、オルタネータ1には、BAT端子、
C端子、S端子、L端子、E端子が設けられている。B
AT端子は発電電力の出力端子であり、C端子は発電電
圧を調整するための制御信号の入力端子、S端子は発電
出力のフィードバック入力端子、L端子はフィールドコ
イル3の通電・非通電を制御するための入力端子、E端
子は接地用の端子である。オルタネータ1の内部では、
BAT端子、C端子、S端子、L端子、E端子が、電圧
レギュレータ5の対応する各端子(B端子、C端子、S
端子、L端子、E端子)にそれぞれ接続され、また、整
流回路4の出力側及びフィールドコイル3の一端がBA
T端子に接続されている。フィールドコイル3の他端
は、フィールド電流の制御端子である電圧レギュレータ
5のF端子に接続され、更に、ステータコイル2を形成
する三相のコイルの一つがステータコイル2の制御端子
である電圧レギュレータ5のP端子に接続されている。
【0014】一方、符号7はバッテリであり、このバッ
テリ7の+極端子がオルタネータ1のBAT端子及びS
端子に接続されると共に、−極端子にオルタネータ1の
E端子が接続されている。また、バッテリ7の+極端子
にはイグニッションスイッチ8を介してチャージランプ
9が接続され、このチャージランプ9がオルタネータ1
のL端子に接続されている。更に、バッテリ7の+極端
子には、メインリレー11のリレーコイルの一端が接続
され、このリレーコイルの他端が電子制御ユニット(E
CU)20に接続されて開閉制御される。
【0015】ECU20は、マイクロコンピュータを中
心としてその他の周辺回路を備えて構成されるものであ
り、バッテリ7が接続されてバッテリ電圧をモニタする
と共に、イグニッションスイッチ8が接続されてON,
OFFを検出し、また、各種センサ類21、各種スイッ
チ類22が接続されて運転状態を検出する。そして、運
転状態に基づいて燃料噴射量や点火時期等の各種制御量
を演算し、各種アクチュエータ類23を駆動してエンジ
ン制御を行う。
【0016】更に、ECU20は、車両の運転状態と電
気負荷の負荷状態とに応じたソフトウエア処理によりオ
ルタネータ1の発電電圧を制御するようにしており、オ
ルタネータ1のC端子に出力する制御信号(本形態にお
いては、デューティ信号)のデューティ比を可変し、バ
ッテリ7の開放端子電圧に近い第1の調整電圧(例え
ば、12.8V)と、この調整電圧よりも高い第2の調
整電圧(例えば、14.5V)とに切換える。
【0017】詳細には、エンジン回転数(オルタネータ
1の回転数)が発電に十分な回転数に達しており、且つ
予め設定した電気負荷の投入がなく電気負荷が小さいと
判断され、且つバッテリ7の端子電圧が設定電圧以下に
低下していない場合等のように、車両運転状態と電気負
荷状態とからオルタネータ1の発電電圧をバッテリ7の
開放端子電圧に近い電圧としてもシステム全体の作動に
は特に支障が無いと判断される場合には、ECU20か
らC端子に出力するデューティ信号のデューティ比を1
00%としてオルタネータ1の調整電圧を12.8Vに
低下させ、オルタネータ1によるフリクションを低減し
てエンジンのオルタネータ駆動負荷を低減することによ
り、燃費向上、排気エミッションの低減を図る。
【0018】一方、少なくとも、エンジン回転数(オル
タネータ1の回転数)が発電に十分な回転数に達してい
ない条件、予め設定した電気負荷が投入されて電気負荷
が大きいと判断される条件、バッテリ7の端子電圧が設
定電圧以下で充電を要する条件の何れかが成立する場合
には、ECU20からC端子に出力するデューティ信号
のデューティ比を0%としてオルタネータ1の調整電圧
を14.5Vに上昇させ、電力供給能力の低下や電気負
荷の増加に対応する。また、車両が減速運転中で電力回
生が可能な場合においても、エネルギー回収効率向上の
ため、オルタネータ1の調整電圧を14.5Vとする。
【0019】以下、ECU20によるオルタネータ1の
発電制御について、図2及び図3に示すオルタネータ制
御ルーチンのフローチャートを用いて説明する。
【0020】図2及び図3のオルタネータ制御ルーチン
は、システムが起動してイニシャライズされた後、所定
時間毎に実行されるルーチンであり、このルーチンがス
タートすると、先ず、ステップS1で、エンジン始動後
の経過時間が設定時間に達しているか否かの始動後時間
判定を行う。この始動後時間判定は、エンジン始動直後
に必要とされる大電力負荷、例えば、空燃比センサを早
期に活性化させるため、空燃比センサに内蔵されるヒー
タで消費される電力負荷に対応するためであり、始動時
のエンジン温度が低い程、電力消費が大きいことから、
エンジン始動時の冷却水温に応じて2種類の時間値を切
換え、判定の際の設定時間とする。
【0021】そして、ステップS2で、始動後時間判定
が成立するか否か、すなわち、エンジン始動後の経過時
間が設定時間内であるか否かを調べ、エンジン始動後の
経過時間が設定時間内であり、始動後時間判定が成立す
る場合には、ステップS19へジャンプしてオルタネー
タ1のC端子に出力する制御デューティを0%とし、オ
ルタネータ1の調整電圧を14.5Vとしてルーチンを
抜ける。
【0022】一方、エンジン始動後の経過時間が設定時
間を越え、始動後時間判定が非成立になった場合には、
ステップS2からステップS3へ進み、エンジン回転数
がオルタネータ1の発電能力が十分に機能する設定値未
満か否かを調べる。この設定値は、エンジンとオルタネ
ータ1との間の駆動プーリのプーリ比に基づいてヒステ
リシス付きで設定される回転数である。そして、エンジ
ン回転数が設定値未満の場合には、前述のステップS1
9でオルタネータ1の調整電圧を14.5Vとしてルー
チンを抜け、エンジン回転数が設定値以上の場合、ステ
ップS4以降へ進む。
【0023】ステップS4以降では、ステップS4,S
5,S6で、それぞれ、ブロアファンスイッチがONさ
れているか否か、スモールライトスイッチがONされて
いるか、、リヤデフォッガスイッチがONされている
か、すなわち、ブロワファンのモータ負荷、ライト点灯
によるランプ負荷、リヤデフォッガのヒータ負荷が投入
されているか否かを調べる。
【0024】その結果、ブロアファンスイッチ、スモー
ルライトスイッチ、リヤデフォッガスイッチの少なくと
も一つがONされている場合には、前述のステップS1
9でオルタネータ1の調整電圧を14.5Vとしてルー
チンを抜け、電力負荷の増加に対応する。一方、ブロア
ファンスイッチ、スモールライトスイッチ、リヤデフォ
ッガスイッチが全てOFFの場合には、ステップS7へ
進んでラジエータファンの作動に対するラジファン条件
判定を行う。このラジファン条件判定は、ラジエータフ
ァンが設定時間以上継続して作動中、或いはラジエータ
ファンを作動させた後に冷却水温の低下が設定値未満で
ある条件、すなわちラジエータファンによる冷却効果が
十分に得られていない状態を判定するものである。
【0025】そして、ステップS8で、ラジファン条件
が成立するか否かを調べ、ラジファン条件が成立する場
合、ステップS19で、オルタネータ1の調整電圧を1
4.5Vに上昇させ、ラジエータファンの回転数を上昇
させる等して冷却効果を向上させる。一方、ラジファン
条件が成立しない場合には、ステップS8からステップ
S9へ進み、バッテリ電圧が設定電圧より低い状態が設
定時間継続しているか否かのバッテリ電圧降下判定を行
う。
【0026】このバッテリ電圧降下判定は、ECU20
が認識できない電気負荷の増加、例えばユーザが追加し
た各種電装品による電気負荷の増加に対処するための判
定であり、ステップS10で、バッテリ電圧低下判定が
成立するか否かを調べ、バッテリ7の電圧が低下してお
り、バッテリ電圧降下判定が成立する場合には、バッテ
リ7への充電をすべく、ステップS19でオルタネータ
1の調整電圧を14.5Vとし、バッテリ電圧降下判定
が成立しない場合、ステップS11へ進む。
【0027】ステップS11では、バッテリ電圧が急降
下したか否かのバッテリ電圧急降下判定を行う。このバ
ッテリ電圧急降下判定は、スタータモータの駆動やユー
ザが追加装備した電装品等による大電力負荷の突入を判
断するものであり、バッテリ電圧の電圧降下速度、すな
わち一定時間内の電圧降下を算出して判定を行う。
【0028】そして、ステップS12で、バッテリ電圧
急降下判定が成立するか否かを調べ、バッテリ電圧急降
下判定が成立する場合には、オルタネータ1の調整電圧
を14.5Vとし、バッテリ電圧急降下判定が非成立の
場合、ステップS13で、ワイパスイッチ条件判定を行
う。このワイパ条件判定は、ワイパモータが比較的大電
力を要し、バッテリ電圧に依存して速度が変化すること
から、バッテリ電圧が低下してワイパの作動速度が変化
し、運転者に違和感を与えることを防止するための条件
判定であり、ワイパ作動中、及びワイパ作動を停止した
後の一定時間の間、オルタネータ1の発電電圧を上昇さ
せてバッテリ7の電圧を一定に維持するための判定であ
る。
【0029】従って、ステップS14で、ワイパスイッ
チ条件判定が成立するか否かを調べ、ワイパスイッチ条
件判定が成立する場合、すなわち、現在ワイパスイッチ
がONでワイパ作動中である場合、或いは、ワイパスイ
ッチをONからOFFにした後の経過時間が設定時間未
満の場合には、ステップS19で、オルタネータ1の調
整電圧を14.5Vとする。
【0030】一方、ワイパスイッチ条件が成立しない場
合には、ステップS14からステップS15へ進み、車
両が減速運転中で電力回生が可能な運転状態か否かの減
速回生条件判定を行う。この減速回生条件は、減速時燃
料カットを実施中、且つ車速がヒステリシス付の設定値
以上、且つ変速機が非ニュートラル状態である条件であ
る。
【0031】そして、ステップS16で減速回生条件判
定が成立するか否かを調べ、減速回生条件判定が成立す
る場合には、ステップS19で、オルタネータ1の調整
電圧を14.5Vとしてエネルギー回収効率を高め、減
速回生条件判定が成立しない場合、ステップS17へ進
んでテストモードスイッチがONか否かを調べる。テス
トモードスイッチは、ECU20に設けられたコネクタ
からなるスイッチであり、ラインエンドやディーラにお
いてテストモードスイッチを接続することで、ECU2
0が所定のテストモード制御を実行し、種々の検査や点
検を可能するものであり、通常、市場においてはスイッ
チOFFすなわちコネクタ未接続の状態である。
【0032】従って、このテストモードスイッチがON
の状態は、短時間の特殊な状態であり、オルタネータ1
の駆動負荷を低減するための発電電圧を低下させてもあ
まり意味がなく、むしろ、エンジンの始動及び停止の繰
り返しによるバッテリ電圧低下を防止することが必要と
なる。このため、ステップS17で、テストモードスイ
ッチがONの場合には、ステップS19でオルタネータ
1の調整電圧を14.5Vとし、テストモードスイッチ
がOFFの場合、ステップS18へ進む。
【0033】ステップS18では、吸入空気量がヒステ
リシス付の設定値以上か否か、すなわち、現在の運転状
態が高負荷運転状態か否かを調べる。これは、高負荷運
転時に燃料供給系の燃料供給能力が低下することを回避
するためであり、特に燃料ポンプのモータ回転数がバッ
テリ電圧に依存して変化することから、高負荷運転時に
燃料ポンプモータの回転数低下による燃料供給圧力が低
下し、燃料供給量が不足することを防止する。
【0034】そして、吸入空気量が設定値以上の高負荷
運転時の場合には、ステップS18からステップS19
へ進んでオルタネータ1の調整電圧を14.5Vとし、
吸入空気量が設定値未満の低・中負荷運転時である場合
には、ステップS18からステップS20へ進んでオル
タネータ1の調整電圧を12.8Vとしてルーチンを抜
ける。
【0035】このように、本実施の形態においては、車
両の運転状態と電気負荷の負荷状態とに応じたソフトウ
エア処理により発電機の発電電圧を制御するので、既存
のハードウエア構成を変更することなく不要な発電を回
避し、エンジンの発電機駆動負荷を低減することがで
き、コスト低減、燃費向上、排気エミッションの低減を
実現することができる。また、ソフトウエア処理によっ
て発電制御を行うため、発電機の仕様を統一化すること
が可能であり、製品品質の向上に寄与することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
電機の発電電圧を、車両の運転状態と電気負荷の負荷状
態とに応じ、バッテリの開放端子電圧に近い第1の調整
電圧と、この第1の調整電圧よりも高い第2の調整電圧
とに切り換えて制御するので、既存のハードウエア構成
を変更することなく、不要な発電を回避してエンジンの
発電機駆動負荷を低減することができ、コスト低減、燃
費向上、排気エミッションの低減を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オルタネータ制御系の回路構成図
【図2】オルタネータ制御ルーチンのフローチャート
【図3】オルタネータ制御ルーチンのフローチャート
(続き)
【符号の説明】
1 オルタネータ 7 バッテリ 20 電子制御ユニット 21 各種センサ類 22 各種スイッチ類 23 各種アクチュエータ類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F02D 29/06 F02D 29/06 E F Fターム(参考) 3G093 AA16 BA19 BA20 CA01 CA08 CB07 DA01 DA05 DA09 DA11 DB19 DB23 DB24 EB09 FA11 FA14 FB06 5G060 AA04 AA05 CA06 DA01 DB07 5H590 AA02 AA08 CA07 CA16 CA23 CC24 CD01 CE05 FA05 FB02 GA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動され、制御入力に
    よって発電電圧を調整可能な車両用発電機の発電制御装
    置において、 上記発電機の発電電圧を、車両の運転状態と電気負荷の
    負荷状態とに応じ、バッテリの開放端子電圧に近い第1
    の調整電圧と、この第1の調整電圧よりも高い第2の調
    整電圧とに切り換えて制御する手段を備えたことを特徴
    とする車両用発電機の発電制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、エンジン回転数が設定回転
    数に達していない条件、予め設定した電気負荷が投入さ
    れている条件、上記バッテリの端子電圧が設定電圧以下
    である条件の何れかが成立するときには、上記発電機の
    発電電圧を上記第2の調整電圧に制御することを特徴と
    する請求項1記載の車両用発電機の発電制御装置。
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