JP2003222163A - 自動調心型クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

自動調心型クラッチレリーズ軸受装置

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JP2003222163A
JP2003222163A JP2002018321A JP2002018321A JP2003222163A JP 2003222163 A JP2003222163 A JP 2003222163A JP 2002018321 A JP2002018321 A JP 2002018321A JP 2002018321 A JP2002018321 A JP 2002018321A JP 2003222163 A JP2003222163 A JP 2003222163A
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side plate
clutch release
clip
release bearing
axial direction
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Motoji Kawamura
基司 河村
孝 ▲すぎ▼本
Takashi Sugimoto
Kunihiko Yokota
邦彦 横田
Toshihiro Kawaguchi
敏弘 川口
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/12Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
    • F16D23/14Clutch-actuating sleeves or bearings; Actuating members directly connected to clutch-actuating sleeves or bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のクラッチレリーズ軸受装置では、レリ
ーズフォークを係止するためのクリップの湾曲した胴部
を沿わせるためのカバーがないため、レリーズフォーク
を保持するためのクリップが不安定であった。 【解決手段】 側板12の円周方向途中位置に、クリッ
プ22の胴部23を支持するためのクリップ22止め用
の支持部12Aを形成して、クリップ22の胴部23の
途中を支持部12Aとその近傍の側板縁部12aで軸心
方向両側から挟持していることで、クリップ22を側板
12に対して確実に保持することができ、レリーズフォ
ーク13の押圧部18が、側板12の被押圧部19と、
クリップ22の係止部24との間で確実に保持されてい
るので、レリーズフォーク13が支軸回りに揺動した際
に、レリーズフォーク13の押圧部18が側板12の被
押圧部19を、がたなく確実に押圧することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等にお
いて、クラッチレリーズ機構の一部を構成する自動調心
型クラッチレリーズ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両においてエンジンからの駆動
力を繋断するためのクラッチレリーズ機構には、自動調
心型クラッチレリーズ軸受装置(以下単に「クラッチレ
リーズ軸受装置」という)を備えており、このクラッチ
レリーズ軸受装置には、例えば図6および図7に示すよ
うな構成を有したものがある。
【0003】すなわち、図例のクラッチレリーズ軸受装
置50は、動力伝達軸51に摺動自在に嵌合する合成樹
脂製のスリーブ52と、このスリーブ52に一体的に外
嵌固定される鋼板プレス製の側板53と、この側板53
とでレリーズフォーク54を保持するためのクリップ5
5と、ダイヤフラムスプリング56を軸心57方向に押
圧して変形させるためのクラッチレリーズ軸受(転がり
軸受が用いられている)58とを有している。
【0004】このクラッチレリーズ軸受58は、外輪部
材59と、この外輪部材59の内方に設けた玉60と、
この玉60を介して外輪部材59と軸心57回りに相対
回転自在な内輪部材61とを有している。
【0005】このクラッチレリーズ軸受58の内輪部材
61には、外輪部材59に対して軸心57方向一側(エ
ンジンの出力軸側)にはみ出す押圧部62が形成されて
おり、この押圧部62が前記ダイヤフラムスプリング5
6に当接している。
【0006】前記外輪部材59には、径方向の調心用隙
間63を介してカバー64が外嵌され、このカバー64
の側板53側には、径方向内向きに突出する固定部65
が形成され、この固定部65を介してカバー64がスリ
ーブ52に一体化され、外輪部材59の軸心57方向一
方側端面とカバー64に径方向内方に向けて形成した折
曲部66との間に、クラッチレリーズ軸受58に調心抗
力を付与するための波ばね67が介装され、この波ばね
67によって外輪部材59が所定の弾性力でもって固定
部65に押圧されている。
【0007】なお前記クリップ55の、半円状に湾曲し
た胴部68は、前記カバー64の外周面に沿わすように
して保持されている。
【0008】上記構成のクラッチレリーズ軸受装置50
では、車両の運転者がクラッチペダルを踏込むことによ
り、レリーズフォーク54が揺動されて側板53を軸心
57方向一側に押圧し、これに伴なってクラッチレリー
ズ軸受58の内輪部材61がダイヤフラムスプリング5
6の傾斜が反対になる方向にこれを押圧してクラッチプ
レートがフライホイールから離反することで、エンジン
からの回転駆動力が遮断される。また、クラッチレリー
ズ軸受58の外輪部材59は、波ばね67によって所定
の弾性力で固定部65に押圧されていることにより、ダ
イヤフラムスプリング56に対して自動的に径方向の調
心が行われる。
【0009】ところで、このような構成のクラッチレリ
ーズ軸受装置50では、クラッチレリーズ軸受58の調
心のために特別にカバー64を設けているので、その分
だけ部品点数が増加している。またクラッチレリーズ軸
受58の調心のために特別にカバー64を設け、カバー
64の折曲部66と外輪部材59との間に波ばね67を
設けていることで、装置全体が大型化していた。
【0010】このため、図8に示すようなクラッチレリ
ーズ軸受装置50が提案されている。すなわちこのクラ
ッチレリーズ軸受装置50は、図7に示すようなカバー
64を設けず、クラッチレリーズ軸受70に調心抗力を
付与するために皿ばね71を用い、この皿ばね71は、
外輪部材72の、側板73側に形成した折曲部74とス
リーブ75の外周面に形成した段付き係止面との間に配
置されている。この構成により、装置全体の部品点数を
削減することができるとともに小型化でき、かつクラッ
チレリーズ軸受70に対する調心抗力も確保できる構成
としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクラッチレ
リーズ軸受装置50では、カバー64をなくして部品点
数の削減ができるとともに小型化でき、かつクラッチレ
リーズ軸受70に対する調心抗力も確保できるが、レリ
ーズフォーク54を係止するためのクリップ55の湾曲
した胴部を沿わせるためのカバー64がないため、レリ
ーズフォーク54を保持するためのクリップ55が不安
定になってしまう。
【0012】そこで本発明は、上記課題を解決し得る自
動調心型クラッチレリーズ軸受装置の提供を目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における自動調心型クラッチレリーズ軸受装
置は、軸の外周面に軸心方向に摺動自在に外嵌される筒
状部材と、この筒状部材に一体に設けられるとともに、
レリーズフォークの押圧部によって軸心方向一方側に押
圧される被押圧部を有する側板と、前記レリーズフォー
クの押圧部を前記側板における被押圧部とで挟んで前記
押圧部を係止する係止部を有するとともに、側板の軸心
方向一方側の外縁に沿って配置される胴部を有するクリ
ップと、前記側板の軸心方向一方側でかつ前記筒状部材
の外周に遊嵌するクラッチレリーズ軸受と、前記筒状部
材とクラッチレリーズ軸受との間に配置されてクラッチ
レリーズ軸受を側板に対して付勢するための調心用ばね
とを備え、前記側板がレリーズフォークによって軸心方
向一方側に押圧される動作に伴なって、クラッチレリー
ズ軸受がクラッチレリーズ機構に備えたダイヤフラムス
プリングを軸心方向一方側へ押圧するように構成され、
前記側板の外縁に、前記クリップの胴部の途中を軸心方
向一方側で支持するためのクリップ止め用の支持部が設
けられ、この支持部と側板の外縁とで前記クリップの胴
部の途中が挟持されている。
【0014】上記構成において、レリーズフォークによ
って側板を軸心方向一方側に押圧すると、側板の移動に
伴なってクラッチレリーズ軸受が軸心方向一方側に移動
し、このクラッチレリーズ軸受によってダイヤフラムス
プリングが押圧され、クラッチレリーズ機構が断状態と
なる。そして、レリーズフォークの押圧部を係止するた
めのクリップは、その胴部の途中が側板の外縁に設けた
支持部と側板の外縁とで挟持されているので、レリーズ
フォークによって側板を軸心方向一方側に押圧する際
に、側板の被押圧部はレリーズフォークの押圧部によっ
て、がたなく確実に押圧される。
【0015】また、軸の外周面に軸心方向に摺動自在に
外嵌される筒状部材と、この筒状部材に一体に設けられ
るとともに、レリーズフォークの押圧部によって軸心方
向一方側に押圧される被押圧部を有する側板と、前記レ
リーズフォークの押圧部を前記側板における被押圧部と
で挟んで前記押圧部を係止する係止部を有するととも
に、側板の軸心方向一方側の外縁に沿って配置される胴
部を有するクリップと、前記側板の軸心方向一方側でか
つ前記筒状部材の外周に遊嵌するクラッチレリーズ軸受
と、前記筒状部材とクラッチレリーズ軸受との間に配置
されてクラッチレリーズ軸受を側板に対して付勢するた
めの調心用ばねとを備え、前記側板がレリーズフォーク
によって軸心方向一方側に押圧される動作に伴なって、
クラッチレリーズ軸受がクラッチレリーズ機構に備えた
ダイヤフラムスプリングを軸心方向一方側へ押圧するよ
うに構成され、前記側板の外縁の一部を軸心方向一方側
へ折り曲げて、前記クリップの胴部の途中を軸心方向一
方側で支持するためのクリップ止め用の支持部が形成さ
れ、この支持部と側板の外縁とで前記クリップの胴部の
途中が挟持されている。
【0016】上記構成において、レリーズフォークによ
って側板を軸心方向一方側に押圧すると、側板の移動に
伴なってクラッチレリーズ軸受が軸心方向一方側に移動
し、このクラッチレリーズ軸受によってダイヤフラムス
プリングが押圧され、クラッチレリーズ機構が断状態と
なる。そして、レリーズフォークの押圧部を係止するた
めのクリップは、その胴部の途中が側板の外縁に設けた
支持部と側板の外縁とで挟持されているので、レリーズ
フォークによって側板を軸心方向一方側に押圧する際
に、側板の被押圧部はレリーズフォークの押圧部によっ
て、がたなく確実に押圧される。また、クリップ止め用
の支持部を側板の外縁の一部を軸心方向一方側へ折り曲
げて形成することにより、クリップを支持するために特
別に部材を設ける必要もない。
【0017】さらに、前記クラッチレリーズ軸受の内輪
部材がダイヤフラムスプリングに当接された構成の自動
調心型クラッチレリーズ軸受装置では、側板がレリーズ
フォークによって押圧されるのに伴なって、クラッチレ
リーズ軸受の内輪部材がダイヤフラムスプリングを軸心
方向一方側へ押圧してクラッチレリーズ機構が断状態と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る自
動調心型クラッチレリーズ軸受装置(以下単に「クラッ
チレリーズ軸受装置」という)を、車両におけるクラッ
チレリーズ機構に適用させた場合について、図面に基づ
いて説明する。図1および図2は車両のクラッチレリー
ズ機構を示す概略図、図3はクラッチレリーズ軸受装置
の正面図、図4は全体縦断面図(図3のX−X線矢視
図)、図5は全体横断面図(図3のY−Y線矢視図)で
ある。
【0019】まず図1および図2に基づいて、エンジン
に連結された出力軸にトランスミッションの入力軸を繋
断するための、車両におけるクラッチレリーズ機構1の
概略構成を説明する。
【0020】すなわちこのクラッチレリーズ機構1は、
エンジン駆動時に常時軸心5回りに回転する駆動軸2に
対して同軸上に配置された動力伝達軸3と、前記駆動軸
2に固定されたフライホイール4の板面に対して離着座
自在に設けられるとともに、動力伝達軸3に軸心5方向
に摺動自在に外嵌(遊嵌)されたクラッチプレート6
と、このクラッチプレート6をフライホイール4の板面
に対して押圧するためのプレッシャープレート7と、外
周部がプレッシャープレート7の支持片8に取付けられ
たダイヤフラムスプリング9と、このダイヤフラムスプ
リング9の小径部10を押圧するためのクラッチレリー
ズ軸受装置11とを備えている。さらに、このクラッチ
レリーズ軸受装置11に設けた側板12を介してクラッ
チレリーズ軸受装置11を押圧するためのレリーズフォ
ーク13と、さらにクラッチレリーズ機構1は、前記レ
リーズフォーク13を支軸13a周りに揺動させるため
のレリーズシリンダ装置14と、このレリーズシリンダ
装置14に圧油を供給するためのマスターシリンダ装置
15と、レリーズシリンダ装置14に供給する圧油を操
作するためのクラッチペダル16とを備えている。
【0021】次に、図3〜図5に基づいて前記クラッチ
レリーズ軸受装置11の構成を説明する。このクラッチ
レリーズ軸受装置11には、前記動力伝達軸3(軸の一
例)の外周面に軸心5方向に摺動自在に外嵌される筒状
部材(スリーブとも呼ぶ)17と、この筒状部材17を
一体に設けて、前記レリーズフォーク13に形成した押
圧部18によって軸心5方向一方側(駆動軸2側)に押
圧される被押圧部19を有する円板状の前記側板12と
が設けられている。この側板12は鋼板プレス製であり
その被押圧部19は、側板12の径方向外向きに突出し
て径方向で対向する位置に形成されている。また、この
側板12における被押圧部19の表面には、レリーズフ
ォーク13の押圧部18が繰返して摺接しても摩耗しに
くいよう、リン酸マンガン塩を含有した皮膜(自己潤滑
性を有する材料の一例)が蒸着等により形成されていて
もよい。
【0022】前記側板12の径方向内側部に、軸心5方
向一方側に向けて折曲した環状固定部20が形成され、
前記筒状部材17は、側板12の環状固定部20をイン
サート成形することで一体化され、この環状固定部20
の周方向途中位置に、筒状部材17を形成する樹脂が流
入する孔21が形成され、これにより筒状部材17と側
板12とが、軸心5方向および周方向に一体化されてい
る。
【0023】また、このクラッチレリーズ軸受装置11
は、前記レリーズフォーク13の押圧部18に係合する
クリップ22を有しており、このクリップ22は所定の
弾性を有する線材を折曲して形成され、前記側板12の
軸心5方向一方側面の外周縁に沿って配置される半円状
の胴部23と、前記レリーズフォーク13の押圧部18
を、前記側板12の被押圧部19との間で挟んで係止す
る係止部24とを有している。なおこの係止部24は、
胴部23の両側端部から側板12を跨ぐように折曲され
て側板12に対して軸心5方向他方側に配置されてい
る。
【0024】図3および図5に示すように、前記側板1
2の円周方向途中位置に、クリップ22の胴部23途中
を支持(保持)するためのクリップ22止め用の支持部
12Aが形成され、この支持部12Aは、側板12の円
周縁の途中一部を切欠き、軸心5方向一方側へ折り曲げ
ることで形成されており、クリップ22の胴部23の途
中が前記支持部12Aとその近傍の側板縁部12aで軸
心5方向両側から挟持されることで支持されている。
【0025】また前記クラッチレリーズ軸受装置11
は、前記側板12の軸心5方向一方側に配置されてかつ
前記筒状部材17の外周面に遊嵌するクラッチレリーズ
軸受(単列の転がり軸受が用いられている)25と、前
記筒状部材17とクラッチレリーズ軸受25との間に配
置されて、クラッチレリーズ軸受25を側板12に対し
て付勢するための調心用ばね26とを備えている。
【0026】前記クラッチレリーズ軸受25は、前記側
板12の軸心5方向一方側面に当接する環状当接部34
を有する鋼板プレス製の外輪部材28と、この外輪部材
28に、保持器29によって円周方向等配位置に位置保
持された転動体としての複数個の玉30を介して軸心5
回りに回転自在に支持された鋼板プレス製の内輪部材3
1と、前記外輪部材28と内輪部材31との間の環状軸
受空間32を軸心5方向両側で密封するシール装置33
a,33bとを備えている。前記内輪部材31の端部は
外輪部材28の端部に対して軸心5方向一方側に突出し
ており、その端部は径方向外向きに折曲されて、前記ダ
イヤフラムスプリング9の小径部10に当接する環状の
当接部34が形成されている。
【0027】前記シール装置33a,33bは、外輪部
材28の内周面に嵌着された芯金35a,35bと、こ
の芯金35a,35bに取付けられて前記内輪部材31
に接触するリップ(符号を省略する)を有するゴム製の
弾性シール体37a,37bとから構成されている。
【0028】前記調心用ばね26として皿ばねが用いら
れ、この調心用ばね26の一端側は前記筒状部材17の
外周面に形成された段付き係止面38に係止され、他端
側は前記外輪部材28における環状当接部34の軸心5
方向一方側面に当接している。
【0029】上記構成において、クラッチレリーズ軸受
25は筒状部材17に、その半径方向に移動可能な調心
用ばね26の弾性力で側板12に当接するよう支持され
ているだけなので、両者の間に偏心が生じていた場合、
内輪部材31の当接部34がダイヤフラムスプリング9
の小径部10に当接した際にクラッチレリーズ軸受25
に調心抗力が働いて、クラッチレリーズ軸受25は、そ
の軸心5がダイヤフラムスプリング9の軸心5に一致す
るよう自動的に調心される。
【0030】ところで、車両の走行時(エンジンの駆動
時)は、駆動軸2とともにフライホイール4が軸心5回
りに回転しており、ダイヤフラムスプリング9の弾性力
によってクラッチプレート6がプレッシャープレート7
を介してフライホイール4に圧接しているクラッチ繋状
態にある。そして、トランスミッションの速度段切替え
等のために、クラッチを断状態とする場合は、次のよう
になる。
【0031】すなわち、図1および図2において、車両
の運転者Hがクラッチペダル16を踏込むと、圧油がマ
スターシリンダ装置15からレリーズシリンダ装置14
に供給されてこれが伸長し、レリーズフォーク13を支
軸13a周りに押圧して揺動させる。
【0032】そして、側板12の円周方向途中位置に
は、クリップ22の胴部23途中を支持するためのクリ
ップ22止め用の支持部12Aが形成されていて、クリ
ップ22の胴部23の途中が支持部12Aとその近傍の
側板縁部12aで軸心5方向両側から挟持されているこ
とで、クリップ22は側板12に確実に保持されてい
る。
【0033】このため、レリーズフォーク13の押圧部
18は、側板12の被押圧部19と、クリップ22の係
止部24との間で確実に保持された状態となっており、
従って、レリーズフォーク13が支軸13a回りに揺動
した際に、レリーズフォーク13の押圧部18が側板1
2の被押圧部19を確実に押圧することになる。
【0034】そして、側板12が押圧されてこれが軸心
5方向一方側に移動すると、側板12と一体的に設けら
れて動力伝達軸3に摺動自在に外嵌される筒状部材17
が軸心5方向一方側に移動し、側板12によってクラッ
チレリーズ軸受25の外輪部材28が軸心5方向一方側
に押圧されて、クラッチレリーズ軸受25の内輪部材3
1における当接部34が、ダイヤフラムスプリング9の
小径部10を軸心5方向一方側に押圧し、ダイヤフラム
スプリング9は、その傾斜が反対になる方向に向けて変
形する。
【0035】これにより、プレッシャープレート7が軸
心5方向他方側に移動してクラッチプレート6がフライ
ホイール4に圧接した状態が解除され、クラッチ断状態
となって、トランスミッションの速度段切替え等の操作
が可能となる。
【0036】このように、本発明の実施形態によれば、
側板12の円周方向途中位置には、クリップ22の胴部
23を支持するためのクリップ22止め用の支持部12
Aを形成して、クリップ22の胴部23の途中を支持部
12Aとその近傍の側板縁部12aで軸心5方向両側か
ら挟持していることで、クリップ22を側板12に対し
て確実に保持することができ、これによって、レリーズ
フォーク13の押圧部18が、側板12の被押圧部19
と、クリップ22の係止部24との間で確実に保持され
て、従って、レリーズフォーク13が支軸13a回りに
揺動した際に、レリーズフォーク13の押圧部18が側
板12の被押圧部19を、がたなく確実に押圧すること
ができる。
【0037】また、本発明の実施形態によれば、クラッ
チレリーズ軸受25の外輪部材28と内輪部材31とを
プレス加工によって形成しているので、装置全体を安価
に製造することができ、また、クラッチレリーズ軸受2
5を側板12に対して付勢するための調心用ばね26を
皿ばねとしてその一端側を筒状部材17の外周面に形成
した段付き係止面38に係止し、他端側を外輪部材28
における環状当接部34の軸心5方向一方側面に当接さ
せている構成により、装置全体の小型化を実現してい
る。
【0038】さらに、側板12における被押圧部19の
表面に、レリーズフォーク13の押圧部18が繰返して
摺接しても摩耗しにくいよう、リン酸マンガン塩を含有
した皮膜を形成した場合には、被押圧部19とレリーズ
フォーク13との滑り抵抗の増大を長期に亙って抑制す
ることができる。このため、車両の運転者Hがクラッチ
ペダル16を踏込んだ際の良好な操作性を、長期に亙っ
て補償することができる。
【0039】なお、上記実施形態では、クリップ22の
胴部23を支持するための支持部12Aは、側板12の
円周縁の途中一部を切欠き、軸心5方向一方側へ折り曲
げることで側板12の一部を利用してこれに一体的に形
成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、側
板12とは別部材の支持部12Aを側板12の円周方向
途中に固定するように設け、クリップ22の胴部23を
支持部12Aとその近傍の側板縁部12aで軸心5方向
両側から挟持することで支持するよう構成してもよく、
この場合も上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、クラッチレリーズ機構に備えたレリーズフォークの
押圧部を、側板における被押圧部とで挟んで係止する係
止部を有するクリップを設け、側板の軸心方向一方側の
外縁に沿って配置されるクリップの胴部の途中を、軸心
方向一方側で支持するためのクリップ止め用の支持部を
設け、この支持部と側板の外縁とでクリップの胴部の途
中を挟持するよう保持したので、レリーズフォークによ
って側板を軸心方向一方側に押圧する際に、側板の被押
圧部をレリーズフォークの押圧部によって、がたなく確
実に押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両のクラッチレリーズ機構においてクラッ
チ繋状態を示す概略図である。
【図2】 車両のクラッチレリーズ機構においてクラッ
チ断状態を示す概略図である。
【図3】 本発明のクラッチレリーズ軸受装置の全体正
面図である。
【図4】 同じく図3のX−X線矢視図である。
【図5】 同じく図3のY−Y線矢視図である。
【図6】 従来のクラッチレリーズ軸受装置の全体正面
図である。
【図7】 同じく縦断面図である。
【図8】 別の従来例を示すクラッチレリーズ軸受装置
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 クラッチレリーズ機構 2 駆動軸 3 動力伝達軸 4 フライホイール 5 軸心 6 クラッチプレート 7 プレッシャープレート 9 ダイヤフラムスプリング 11 クラッチレリーズ軸受装置 12 側板 12A 支持部 13 レリーズフォーク 14 レリーズシリンダ装置 17 筒状部材 18 押圧部 19 被押圧部 22 クリップ 23 胴部 24 係止部 25 クラッチレリーズ軸受 26 調心用ばね 28 外輪部材 31 内輪部材 34 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 邦彦 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 川口 敏弘 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3J056 AA33 AA37 AA57 BA04 BE02 BE06 BE07 CC18 GA02 GA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レリーズフォークによって軸心方向一方
    側に押圧される動作に伴なってクラッチレリーズ機構に
    備えたダイヤフラムスプリングを軸心方向一方側へ押圧
    する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置であって、 軸の外周面に軸心方向に摺動自在に外嵌される筒状部材
    と、この筒状部材に一体に設けられるとともに、レリー
    ズフォークの押圧部によって軸心方向一方側に押圧され
    る被押圧部を有する側板と、前記レリーズフォークの押
    圧部を前記側板における被押圧部とで挟んで前記押圧部
    を係止する係止部を有するとともに、側板の軸心方向一
    方側の外縁に沿って配置される胴部を有するクリップ
    と、前記側板の軸心方向一方側でかつ前記筒状部材の外
    周に遊嵌するクラッチレリーズ軸受と、前記筒状部材と
    クラッチレリーズ軸受との間に配置されてクラッチレリ
    ーズ軸受を側板に対して付勢するための調心用ばねとを
    備え、 前記側板の外縁に、前記クリップの胴部の途中を軸心方
    向一方側で支持するためのクリップ止め用の支持部が設
    けられ、この支持部と側板の外縁とで前記クリップの胴
    部の途中が挟持されたことを特徴とする自動調心型クラ
    ッチレリーズ軸受装置。
  2. 【請求項2】 レリーズフォークによって軸心方向一方
    側に押圧される動作に伴なってクラッチレリーズ機構に
    備えたダイヤフラムスプリングを軸心方向一方側へ押圧
    する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置であって、 軸の外周面に軸心方向に摺動自在に外嵌される筒状部材
    と、この筒状部材に一体に設けられるとともに、レリー
    ズフォークの押圧部によって軸心方向一方側に押圧され
    る被押圧部を有する側板と、前記レリーズフォークの押
    圧部を前記側板における被押圧部とで挟んで前記押圧部
    を係止する係止部を有するとともに、側板の軸心方向一
    方側の外縁に沿って配置される胴部を有するクリップ
    と、前記側板の軸心方向一方側でかつ前記筒状部材の外
    周に遊嵌するクラッチレリーズ軸受と、前記筒状部材と
    クラッチレリーズ軸受との間に配置されてクラッチレリ
    ーズ軸受を側板に対して付勢するための調心用ばねとを
    備え、 前記側板の外縁の一部を軸心方向一方側へ折り曲げて、
    前記クリップの胴部の途中を軸心方向一方側で支持する
    ためのクリップ止め用の支持部が形成され、この支持部
    と側板の外縁とで前記クリップの胴部の途中が挟持され
    たたことを特徴とする自動調心型クラッチレリーズ軸受
    装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチレリーズ軸受の内輪部材が
    ダイヤフラムスプリングに当接されたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の自動調心型クラッチレリ
    ーズ軸受装置。
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