JP2003220624A - 複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体の製造方法 - Google Patents

複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体の製造方法

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JP2003220624A
JP2003220624A JP2002022714A JP2002022714A JP2003220624A JP 2003220624 A JP2003220624 A JP 2003220624A JP 2002022714 A JP2002022714 A JP 2002022714A JP 2002022714 A JP2002022714 A JP 2002022714A JP 2003220624 A JP2003220624 A JP 2003220624A
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molding
laminate film
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JP2002022714A
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Shinichi Sugiyama
慎一 杉山
Sanenari Naito
実成 内藤
Isao Takeshita
功 竹下
Toshiyuki Matsunami
俊之 松波
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、薄幅で且つ深底の箱状体立体形状の
表面にぴったりと追従することが可能な電磁波シールド
用のインサート成形体の製造方法を提供する。 【解決手段】 基材フィルム層1aに電磁波シールド層
1bと外部保護フィルム層1cが積層された複合ラミネ
ートフィルム1の展開抜きに際して、前記の基材フィル
ム層1a側に曲げ溝1fを形成させておき、この曲げ溝
1fを折り曲げ、薄幅で且つ深底、箱状に形成してなる
インサート部品を形成し、入れ子吸引構造7を内部に設
けたキャビ型4aとコア型4bとからなる成形用金型4
の前記キャビ型4aにインサート部品を装填し、入れ子
吸引構造7にて前記のインサート部品をキャビ型4a側
に吸引させながら射出成形することを特徴とする複合ラ
ミネートフィルムを用いたインサート成形体の製造方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子部品か
ら発生する電磁波をシールドする成形体(以下、電磁波
シールドケースという。)及びそれを製造する方法に係
り、特に軽量で、薄幅で且つ深底の箱状体立体形状の表
面にぴったりと追従することが可能であり、腐食するこ
とがない電磁波シールド用のインサート成形体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気・自動車分野を中心に、幅広い産業
分野でエレクトロニクス製品は、高性能化が進んでお
り、それとともに小型化、軽量化及び薄型化に対するニ
ーズが高まっている。これと同時に、他の電子機器から
発生する電磁波ノイズによって、回路が誤動作を起こす
おそれがあるので、回路基板及び電源回路部品全体を覆
う電磁波シールドを設ける必要があり、従来から各種の
方法が用いられている。
【0003】第1の方法として、一般に電子機器のケー
スの内側にアルミニウム板等の金属板を設けて金属部品
をインサート成形した樹脂複合成形部品が使用されてい
る。
【0004】第2の方法として、電子機器のケースその
ものに電磁波シールド性を付与するために、導電性粒子
(例えばカーボンブラック等)を練り込んだ樹脂を射出
成形したものを用いている。
【0005】第3の方法として、電子機器のケースに導
電性塗料を塗布した塗装工法、亜鉛等の金属を溶射して
金属層を設けたメタライジング工法、無電解めっき法に
より金属層を設けためっき工法、金属箔を貼着したり
と、2次加工により、ケースに電磁波シールド機能を持
たせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た方法は以下の欠点を有するものである。第1の方法で
は、金属板材質が鉄等であると、重量が増し、酸化によ
る発錆や変色を招き、自動車部品などでは、過酷な環境
下で使用され、特に電気・電子部品は水分や湿気等の外
的影響を受け易いため、それらが容易に内部に侵入しな
いようにする必要がある。また、金属と樹脂は一般的に
接着が困難であり、金属のインサート成形では、金属・
樹脂間の接着性は殆ど得られず、金属と樹脂との界面を
通して水分や湿気が容易に内部に侵入してしまう。この
ため、ガスバリヤー機能をもった樹脂材を選択したり、
金属部と樹脂の境界部に、後加工で熱硬化性接着剤を塗
布する必要があり、生産工程を煩雑化して製品のコスト
アップの要因になっていた。また、廃却するときは、金
属と樹脂を分解する必要があり、分解工数、分解費用
等、極めてリサイクル性の悪いものであった。
【0007】第2の方法では、導電性粒子(例えばカー
ボンブラック等)を練り込んだ樹脂を電子機器のケース
に用いた場合には、成形品の重量の増加や着色、さらに
シールド機能の抜けが生じやすいという問題を、成形品
の冷却過程やその後の使用環境変化の中で、防ぐことは
実質上困難である。
【0008】第3の方法では導電性塗料を塗布する場合
には、塗料を複数回塗布しなければ、十分な電磁波シー
ルド機能を発揮することができないという問題がある。
また亜鉛等の金属を溶射して金属層を設けたメタライジ
ング工法の場合には、プラスチック材料と金属との接着
性や、立体的な形状に対する金属の追従性が悪いという
問題がある。また無電解めっき法により金属層を設ける
めっき工法の場合には、加工設備及び工程の大幅増加や
工場環境が悪化するという問題がある。さらに金属箔を
貼着する場合には、プラスチックと金属との接着性や、
立体的な形状に対する金属の追従性、酸化や剥離等の問
題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために発明されたものであり、電磁波シールド層
を樹脂フィルムで積層してなる複合ラミネートフィルム
を展開抜きして、これを折り曲げて薄幅で且つ深底、箱
状のインサート部品を形成し、これを射出成形用金型の
キャビ型側に吸引させた状態で射出成形するようにした
複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体の製
造方法であり、電磁波シールド機能を有する樹脂成形品
の生産性を高め、尚且つ、電磁波シールド層と、絶縁樹
脂層を形成すれば、電磁波シールド層が経年変化で腐食
することなく、電磁シールド材と樹脂層との密着性を高
め、さらには、樹脂成形品の軽量化、及びリサイクル性
を高めることを、提供するものである。
【0010】すなわち第1の発明は、基材フィルム層1
aに電磁波シールド層1bと外部保護フィルム層1cが
積層された複合ラミネートフィルムを所定形状に展開抜
きした後に折曲げて薄幅で且つ深底、箱状のインサート
部品を形成し、これを射出成形用金型に装填してインサ
ート成形するインサート成形体の製造方法であって、複
合ラミネートフィルム1の展開抜きに際して、前記の基
材フィルム層1a側に曲げ溝1fを形成させておき、こ
の曲げ溝1fを折り曲げ、薄幅で且つ深底、箱状に形成
してなるインサート部品を形成し、入れ子吸引構造7を
内部に設けたキャビ型4aとコア型4bとからなる成形
用金型4の前記キャビ型4aにインサート部品を装填
し、入れ子吸引構造7にて前記のインサート部品をキャ
ビ型4a側に吸引させながら射出成形することを特徴と
する複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体
の製造方法である。この第1の発明によると、複合ラミ
ネートフィルムを所定形状に展開抜きした後に折曲げて
箱状のインサート部品を形成させるものであるから、特
別な成形金型を用いることなく、薄幅で且つ深底、箱状
のインサート部品が形成でき、またこのインサート部品
をキャビ型4a側に吸引させながら射出成形するので表
面の皺がなくシールド効果が優れ且つ概観がきれいであ
る。
【0011】第2の発明は、前記複合ラミネートフィル
ム1の展開抜きに際して、前記の基材フィルム層1a側
に曲げ溝1fを形成させると共に熱溶着しろ1gを設
け、この曲げ溝1fを折り曲げると共に前記熱溶着しろ
1gを熱及び振動溶着加工等により溶着させてなるイン
サート部品を使用したことを特徴とする請求項1記載の
複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体の製
造方法である。この第2の発明によると、複合ラミネー
トフィルム1の展開抜きに際して熱溶着しろ1gを設
け、この部分を熱及び振動溶着加工等にて溶着している
ため、成形品2の複合ラミネートフィルム1が寄り合っ
た製品コーナー部においての隙発生が解消され、電磁波
シールド性を極めて向上させることができる。
【0012】第3の発明は、インサート部品を成形用金
型4の前記キャビ型4aに装填するに際して、表面の全
部または一部にポーラス状の吸引構造6を形成した挿入
用冶具5を用いてインサート部品を前記キャビ型4aに
装填することを特徴とする請求項1、および請求項2記
載の複合ラミネートフィルムを用いたインサート成形体
の製造方法である。この第3の発明によると、表面の全
部または一部にポーラス状の吸引構造6を形成した挿入
用冶具5を用いてインサート部品を前記キャビ型4aに
自動的に装填することができるため、手作業によるわず
らわしい装填作業を排除し、生産性を向上させることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて、詳細に説明する。図1は、本発明の複合ラミ
ネートフィルムを使用したインサート成形品の一例であ
る電磁波シールド成形体の斜視図であり、図5は、本発
明に係る複合ラミネートフィルムの展開抜きの状態を示
す平面図である。図1に示す本発明のインサート成形品
2の製造にあたっては、図5に示すように、複合ラミネ
ートフィルム1を所定形状に展開抜き1eする。その
後、曲げ溝1fを外側に折り曲げて、薄幅で且つ深底、
箱状に形成してインサート部品を用意する。そして、こ
のインサート部品を射出成形用金型に装填してインサー
ト成形することによって、インサート成形体が製造され
るものである。
【0014】図2は、本発明の他の実施例を示す複合ラ
ミネートフィルムインサート成形の一例である電磁波シ
ールド複合成形体のを示す斜視図である。図2に示され
るインサート複合成形品3は、薄幅で且つ深底の箱状体
を重ね合わせたように成形されるものであるが、その製
造方法については図1のものと同じである。
【0015】図3は、本発明で使用する複合ラミネート
フィルムの構成の一例を示す拡大縦断側面図である。前
記複合ラミネートフィルム1は、基材フィルム層1aに
電磁波シールド層1bと外部保護フィルム層1cが積層
してなり、基材フィルム層1a側に設けられた曲げ溝1
f(図面では、基材フィルム層1aの表面から電磁波シ
ールド層1bの中間位置に達している。)が形成され、
二点鎖線で示す樹脂材料層2aの表面に一体的に形成さ
れて電磁波シールド性を付与するものであり、電磁波シ
ールド要求性能に応じて、複合ラミネートフィルムを構
成する各層の厚みを好適化していくと良い。
【0016】前記の電磁波シールド層1bを形成する材
料は、導電性を有する銅,アルミニウム,金,銀,鉄ニ
ッケル、クロム、等の金属箔、樹脂バインダー中に上記
のような金属の粉またはファイバーを分散させた導電ペ
ースト、導電ポリマーといった電磁波を充分にシールド
できる程度の導電性を持つものを用いる。
【0017】前記の基材フィルム層1aと外部保護フィ
ルム層1cの材質としては、共に、ポリエステル系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂
などの樹脂シートが使用でき、これらは、電磁波シール
ド層1bの腐食防止用保護シートとしても機能させるこ
とができる。好ましくは、成形加工が容易で、かつ電気
的・機械的特性に優れるポリプロピレン系樹脂が好適に
用いられる。
【0018】特に、自動車部品など、過酷な環境下で使
用する場合は、基材フィルム層1a、電磁波シールド層
1b及び外部保護フィルム層1cの、それぞれの層間剥
離強度の向上が必要であり、図4に示すごとく各層間
に、アクリル樹脂、スチレン樹脂などのバインダーを用
いた接着層1dを新たに追加構成するとよい。
【0019】本発明で使用する樹脂材料は、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン共重合系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リアセタール系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹
脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリイミド系
樹脂、等をあげることが出来、好ましくは、成形加工が
容易で、かつ電気的・機械的特性に優れるポリプロピレ
ン系樹脂が好適に用いられる。
【0020】次に、本発明に係るインサート成形体の製
造方法について説明する。 予め、複合ラミネートフィルム(インサート成形品2
の使用環境により図3又は図4に示すフイルムを適宜選
択する。)を図5に示すように基材フィルム層1a側に
曲げ溝1fを形成させながらプレス加工等により外形形
状を展開抜きする。そして前記の曲げ溝1fを内側に折
り曲げて薄幅で且つ深底、箱状に形成してなるインサー
ト部品を用意する。 次に、図7に示すように、入れ子吸引構造7を内部に
設けたキャビ型4aとコア型4bとからなる成形用金型
4の前記キャビ型4aにインサート部品を装填する。 その後、入れ子吸引構造7にて前記のインサート部品
をキャビ型4a側に吸引させる。 コア型4bを閉じ、熱可塑性樹脂材料を用いてインサ
ート射出成形により複合ラミネートフィルム1と樹脂基
材2aを一体的に成形する。このインサート成形品2で
は、前記複合ラミネートフィルム1の外部保護フィルム
層1cが表面側に露出するようになっている。
【0021】前記の本発明による製造方法によると、薄
幅で且つ深底、箱状に形成させたインサート部品が、曲
げ溝1fに沿って基材フィルム層1a側へ谷おりに曲げ
た状態が形成されることにより、インサート成形後のイ
ンサート成形品2においては、複合ラミネートフィルム
1が寄り合った製品コーナー部においての隙が極めて狭
く形成され、電磁波シールド性が向上する。
【0022】また、前記のインサート部品を入れ子吸引
構造7にてキャビ型4a側に吸引させているため、イン
サート成形時にラミネートフイルムとキャビ型4a内壁
面との間に空気溜りが生じないため、シワになったり、
破れたりする現象が生じることがなく、不良品の発生を
著しく低減させることができる。つまり、前記インサー
ト成形品2をバキュームで吸引するためには、必ず空気
を通す隙間が必要であり、その隙間は製品コーナーとな
る部分の回り、つまり、通常は製品コーナー形状となる
部分を入れ子で作り、それを本型に組み込む際のクリア
ランスの部分が吸引のための隙間になっている。このよ
うに、成形金型4に入れ子吸引構造7を設けての複合ラ
ミネートフィルム1のインサート成形に利用することに
より、成形性及び生産性が改善されている。
【0023】
【他の実施例】図6は、本発明の他の実施例を示す複合
ラミネートフィルム展開抜きの状態を示すものであり、
(a)は平面図であり、(b) はインサート成形品の斜視図
である。図6(a)は前記複合ラミネートフィルム1の展
開抜きに際して、前記の基材フィルム層1a側に曲げ溝
1fを形成させると共に熱溶着しろ1gを設け、この曲
げ溝1fを折り曲げると共に前記熱溶着しろ1gを熱及
び振動溶着加工等により溶着させて図6(b)に示すイン
サート部品8が作られている。つまり、図5の展開抜き
形状1eに対して熱溶着しろ1gを追加して設けたもの
である。なお、この図6(b)に示すインサート部品8を
用いた場合でも、段落番号0020の〜の工程を用
いてインサート成形品2を製造することができる。な
お、前記の熱溶着しろ1gを熱及び振動溶着加工等によ
りインサート部品8としたものでは、インサート成形品
2の複合ラミネートフィルム1が寄り合った製品コーナ
ー部においての隙発生が完全に解消され、電磁波シール
ド性が極めて向上した。
【0024】図8は、前記の段落番号0020のの工
程であるところの、インサート部品8を成形金型4に装
填し易くするための挿入用冶具5であり、表面の全部ま
たは一部に空気を通すポーラス状の吸引構造6が形成さ
れている。このため、インサート部品8を吸引して、イ
ンサート品として金型装填する。これにより、わずらわ
しい装填作業を排除し、生産性を向上させることができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明により理解されるごとく、本
発明は、展開抜きした複合ラミネートフィルム1を折り
曲げてインサート部品とし、これを成形金型4内に配置
し、樹脂材料を用いて射出成形することによりインサー
ト成形品2を得るので、樹脂成形品に金属材をインサー
トする場合に比べて、重量が軽減し、工程が簡単になっ
て生産性がよく、成形樹脂とと金属との接着性や、立体
的な形状に対する金属の追従性、腐食、酸化、及び剥離
等の対策の必要がない。したがって、安価な高性能な電
磁波シールドケースが得られる。
【0026】また、成形金型4のキャビ型4a内に入れ
子吸引構造7を設けて、前記複合ラミネートフィルム1
を内壁面(キャビ型側の面)に密着させているので、そ
の射出成形時に過度の伸びや絞りのストレスを与えるこ
とがない。したがって、樹脂成形品と一体的に設けられ
た複合ラミネートフィルムの導電層にクラックや破断が
発生せず、シールド機能を損なうことがなく、更には、
生産性も向上する。
【0027】また、この複合ラミネートフィルム1に、
熱溶着しろ1gを設け、熱及び振動溶着加工等により、
箱形状に組立てたものをインサート部品8とするもので
は、その射出成形時に製品コーナー部の複合ラミネート
フィルムに、隙発生をなくし、シールド機能を損なうこ
とがなくインサート成形品が形成できる。
【0028】さらに、この複合ラミネートフィルム1
を、予め前記キャビ型4a内壁面に沿いやすい形状加工
を施し、尚且つ、表面の全部または一部にポーラス状の
吸引構造6を形成した挿入用冶具5を用いて、インサー
ト品として金型装填ので、わずらわしい装填作業を排除
し、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合ラミネートフィルムを使用したイ
ンサート成形品の一例である電磁波シールド成形体の斜
視図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す複合ラミネートフィ
ルムインサート成形の一例である電磁波シールド複合成
形体の斜視図である。
【図3】本発明で使用する複合ラミネートフィルムの構
成の一例を示す拡大縦断側面図である。
【図4】本発明で使用する複合ラミネートフィルム構成
の他の実施例を示す拡大縦断側面図である。
【図5】本発明に係る複合ラミネートフィルムの展開抜
きの状態を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す複合ラミネートフィ
ルム展開抜きの状態を示すものであり、(a)は平面図で
あり、(b) はインサート成形品の斜視図である。
【図7】本発明の複合ラミネートフィルムインサート成
形の製造に使用する射出成形用金型の一例を概略的に示
す断面図である。
【図8】本発明の複合ラミネートフィルムインサート成
形の製造に使用する挿入用冶具の一例を概略的に示す断
面図である。
【符号の説明】
複合ラミネートフィルム1、基材フィルム層1a、電磁
波シールド層1b、外部保護フィルム層1c、接着層1
d、展開打ち抜き形状1e、曲げ溝1f、熱溶着しろ1
g、インサート成形品2、樹脂基材2a、インサート複
合成形品3、成形金型4、キャビ型4a、コア型4b、
挿入用冶具5、吸引構造6、入れ子吸引構造7、インサ
ート部品8。
フロントページの続き (72)発明者 松波 俊之 岐阜県大垣市久徳町100番地 太平洋工業 株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AD05 AD20 AG03 AG07 AH56 CA11 CB01 CB12 CK11 CK41 CQ01 CQ06 4F206 AD05 AD20 AG03 AG07 AH56 JA07 JB12 JF05 JF35 JL02 JN26 JQ81

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルム層1aに電磁波シールド層1
    bと外部保護フィルム層1cが積層された複合ラミネー
    トフィルムを所定形状に展開抜きした後に折曲げて薄幅
    で且つ深底、箱状のインサート部品を形成し、これを射
    出成形用金型に装填してインサート成形するインサート
    成形体の製造方法であって、 複合ラミネートフィルム1の展開抜きに際して、前記の
    基材フィルム層1a側に曲げ溝1fを形成させておき、
    この曲げ溝1fを折り曲げ、薄幅で且つ深底、箱状に形
    成してなるインサート部品を形成し、 入れ子吸引構造7を内部に設けたキャビ型4aとコア型
    4bとからなる成形用金型4の前記キャビ型4aにイン
    サート部品を装填し、入れ子吸引構造7にて前記のイン
    サート部品をキャビ型4a側に吸引させながら射出成形
    することを特徴とする複合ラミネートフィルムを用いた
    インサート成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記複合ラミネートフィルム1の展開抜き
    に際して、前記の基材フィルム層1a側に曲げ溝1fを
    形成させると共に熱溶着しろ1gを設け、この曲げ溝1
    fを折り曲げると共に前記熱溶着しろ1gを熱及び振動
    溶着加工等により溶着させてなるインサート部品を使用
    したことを特徴とする請求項1記載の複合ラミネートフ
    ィルムを用いたインサート成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】インサート部品を成形用金型4の前記キャ
    ビ型4aに装填するに際して、表面の全部または一部に
    ポーラス状の吸引構造6を形成した挿入用冶具5を用い
    てインサート部品を前記キャビ型4aに装填することを
    特徴とする請求項1、および請求項2記載の複合ラミネ
    ートフィルムを用いたインサート成形体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180578A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Nippon Soken Inc 電力変換装置
JP2008135476A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Matsushita Electric Works Ltd 電磁波シールドケース体物品とその製造方法

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