JP3128672B2 - プラスチック製ハウジングパネル - Google Patents

プラスチック製ハウジングパネル

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JP3128672B2 JP04194960A JP19496092A JP3128672B2 JP 3128672 B2 JP3128672 B2 JP 3128672B2 JP 04194960 A JP04194960 A JP 04194960A JP 19496092 A JP19496092 A JP 19496092A JP 3128672 B2 JP3128672 B2 JP 3128672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子・電気装置のハウ
ジングなどを構成する電磁遮蔽性を備えたプラスチック
製ハウジングパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチックは、素材としての
優秀性、有利性から、各種の電子・電気装置、例えば、
パーソナルコンピュータを始めとする電子機器類のハウ
ジングとして広く用いられているが、プラスチック製ハ
ウジングは、電気力線、磁力線および電磁波の遮蔽性を
有せず、ハウジングの内部で発生する電磁波などの放射
および外部からの電磁波などの影響を防止できないの
で、プラスチック製のハウジングを用る場合は、電磁妨
害(Electro−Magnetic−Interf
erence,略称EMI)に対して十分な配慮をする
必要がある。
【0003】従来、中空二重壁構造のプラスチック製ハ
ウジングパネルであって、その内面に導電性塗料を全体
にわたって塗布したものは、特開昭61−197221
号公報に記載されており、また、中空二重壁構造のプラ
スチック製ハウジングパネルの中空部に、導電性塗料を
充填したうえ排出する手段により、内面の全体に導電性
塗膜を施したものは、特公平4−25852号公報に記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のプラスチック製ハウジングパネルのように、中
空二重壁構造の内面に導電性塗料を全体にわたって塗布
して導電性塗膜を形成しても、中空に樹壁構造を構成す
る対向壁により導電性塗膜が2層構造となるので、いず
れか一方の対向壁の導電性塗膜は、ハウジングパネルと
して電磁遮蔽性をもたせるうえでほとんど役にたたず、
しかも、一般に導電性塗料は高価であるところから、構
成上無駄になるという問題がある。
【0005】本発明は、この種のプラスチック製ハウジ
ングパネルにおける上記のような問題点を解消しようと
するものであって、中空二重壁構造の対向壁のいずれか
一方にのみ導電性塗膜を形成することにより、導電性塗
料の無駄をなくし、しかも、十分な電磁遮蔽性をもたせ
て、電磁遮蔽性に優れたプラスチック製ハウジングパネ
ルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次のように構成した。すなわち、その第
1の構成は、対向壁を独立離隔した中空二重壁構造のプ
ラスチック製ハウジングパネルにおいて、対向壁のいず
れか一方の内面に導電性塗料を塗布した電磁遮蔽塗膜を
形成したプラスチック製ハウジングパネルである。
【0007】その第2の構成は、対向壁を独立離隔した
中空二重壁構造のプラスチック製ハウジングパネルにお
いて、対向壁のいずれか一方の内面に塗料を密着させる
プライマー層を形成し、かつそのプライマー層に導電性
塗料を上塗り状に塗布して電磁遮蔽塗膜を形成したプラ
スチック製ハウジングパネルである。
【0008】その第3の構成は、対向壁を独立離隔した
中空二重壁構造のプラスチック製ハウジングパネルにお
いて、対向壁のいずれか一方を塗料の付着性に優れた熱
可塑性プラスチックで構成し、その塗料の付着性に優れ
た熱可塑性プラスチックで構成した対向壁の内面に導電
性塗料を塗布して電磁遮蔽塗膜を形成したプラスチック
製ハウジングパネルである。
【0009】
【作用】本発明に係るプラスチック製ハウジングパネル
は、中空に樹壁構造を構成する対向壁のいずれか一方の
内面にのみ導電性塗膜が形成されているので、電磁遮蔽
性を得るための導電性塗料が少量でよい。しかも、プラ
スチック製ハウジングパネルは中空二重壁構造であるか
ら、そのいずれか一方の対向壁に導電性塗膜が形成され
ていることにより、ハウジングパネルとし十分な電磁遮
蔽性が得られる。
【0010】特に、本発明に係る第2の構成とすること
により、いずれか一方の対向壁の内面に形成する導電性
塗膜の密着性が増し、その安定性が大きく向上する。ま
た、第3の構成とすることにより、中空二重壁構造の中
空部に導電性塗料を充填して排出する塗装手段によって
も、いずれか一方の対向壁の内面にのみ導電性塗膜を確
実に施すことができることになる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明の一実施例が示されている。
1はプラスチック製ハウジングパネルである。このプラ
スチック製ハウジングパネル1は、対向壁2,3を独立
離隔した中空二重壁構造をなしており、周壁部分が一体
の一方の対向壁2および板状の他方の対向壁3をそれぞ
れ射出成形して、それらを中空二樹壁構造をなすように
接合して構成されたものである。4は中空部である。一
方の対向壁2には補強凹部5が形成されている。上記一
方の対向壁2の内面には、その周壁を含めて導電性塗料
を塗布してなる導電性塗膜6が形成されており、この導
電性塗料の塗布し、かつ乾燥後に他方の対向壁3を接合
して中空二重壁構造のプラスチック製ハウジングパネル
1を構成する。
【0012】プラスチック製ハウジングパネル1を構成
する材料は、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリプロピレンな
どの熱可塑性プラスチックである。また、導電性塗膜6
は、アクリル系、ポリウレタン系レジン等のバインダ
に、銀、ニッケル、銅、グラファイト等の導電性フィラ
ーを混入したもので、溶剤を使用する油性塗料、または
水性塗料の塗布により形成される。なお、導電性塗膜6
は、所定の層厚となるように、2度塗り以上の塗装を施
すことができ、また、塗料の材質または導電性フィラー
の材質の異なるものを重ねて塗装することもできる。
【0013】図2には、本発明の他の実施例が示されて
いる。この実施例のプラスチック製ハウジングパネル1
は、図1に示すものと同様に、一方の対向壁2の内面に
のみ導電性塗料を塗布して導電性塗膜6を形成したもの
であり、一方の対向壁2の内面には、塗料の密着性を高
めるためのプライマー7が塗布され、次いで、導電性塗
料を塗布してなる導電性塗膜6が形成される。その他の
構成は図1のものと同等である。この構成とすることに
より、一方の対向壁2の内面に形成する導電性塗膜6の
密着性が増し、その安定性を大きく向上させることがで
きる。なお、この実施例においては、プラスチック製ハ
ウジングパネル1の中空部4内に導電性塗料を充填し
て、排出する塗装法によっても、一方の対向壁2の内面
にのみ導電性塗膜6を形成することができる。
【0014】図3には、本発明のさらに他の実施例が示
されている。この実施例のプラスチック製ハウジングパ
ネル1は、一方の対向壁2は塗料の付着性が高い熱可塑
性プラスチック、例えばABS樹脂を、他方の対向壁3
は塗料の付着性の低い熱可塑性プラスチック、例えばポ
リプロピレン樹脂をブロー成形して、一体に成形した中
空二重壁構造のものである。そして、ブロー成形後に、
プラスチック製ハウジングパネル1の中空部4に導電性
塗料を充填して、排出する塗装法により、塗料の付着性
の高い一方の対向壁2の内面にのみ導電性塗膜6を確実
に形成することができる。なお、図2および図3におい
て、プラスチック製ハウジングパネル1の中空部4に導
電性塗料を充填して、排出することにより、対向壁3の
内面に対向壁2の内面より薄い導電性塗膜6を形成して
もよい。
【0015】図4には、図3に示したプラスチック製ハ
ウジングパネル1のブロー成形態様が示されている。
8,8は一対の分割金型であり、9は熱可塑性プラスチ
ックを溶融したパリスンである。このパリスン9は、半
分が塗料の付着性が高いプラスチック10、他の半分が
塗料の付着性の低いプラスチック11を共に押出して形
成されたものである。そして、このパリスン9をブロー
成形するこにより、図3に示すプラスチック製ハウジン
グパネル1が成形される。
【0016】図5には、図1、図2または図3に示され
たプラスチック製ハウジングパネル1で前面パネル12
を構成した電子機器13が例示されている。
【0017】以上、各実施例のプラスチック製ハウジン
グパネル1は、中空二重壁構造であって、そのいずれか
一方の対向壁の内面にのみ導電性塗料を塗布した導電性
塗膜6が施されているので、少ない量の導電性塗料で十
分な電磁遮蔽性をもたせることができる。また、導電性
塗膜6は、中空部内に形成されているので、外部の衝撃
や空気などの影響から保護されるので、長期間にわたっ
て安定した状態を保持させることができるうえ、導電性
塗膜6により外観が損なわれることがない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、中空二重壁構造の対向
壁のいずれか一方にのみ導電性塗膜を形成したことによ
り、導電性塗料の無駄をなくし、しかも、十分な電磁遮
蔽性をもたせて、電磁遮蔽性に優れたプラスチック製ハ
ウジングパネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプラスチック製ハウジ
ングパネルの部分断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すプラスチック製ハウ
ジングパネルの部分断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示すプラスチック
製ハウジングパネルの部分断面図である。
【図4】図3のプラスチック製ハウジングパネルのブロ
ー成形態様を示す断面図である。
【図5】本発明に係るプラスチック製ハウジングパネル
を用いた電子機器のハイジングの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 プラスチック製ハウジングパネル 2,3 対向壁 4 中空部 5 補強凹部 6 導電性塗膜 7 プライマー 8,8 分割金型 9 パリスン 10 塗料の付着性が高いプラスチック 11 塗料の付着性が低いプラスチック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−197221(JP,A) 特開 昭59−204299(JP,A) 特開 昭59−204300(JP,A) 特開 平1−232301(JP,A) 特開 平4−12593(JP,A) 特開 平2−47139(JP,A) 特開 平6−157787(JP,A) 特開 昭60−110380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向壁を独立離隔した中空二重壁構造の
    プラスチック製ハウジングパネルにおいて、対向壁のい
    ずれか一方の内面に導電性塗料を塗布した電磁遮蔽塗膜
    を形成したことを特徴とするプラスチック製ハウジング
    パネル。
  2. 【請求項2】 対向壁を独立離隔した中空二重壁構造の
    プラスチック製ハウジングパネルにおいて、対向壁のい
    ずれか一方の内面に塗料を密着させるプライマー層を形
    成し、かつそのプライマー層に導電性塗料を上塗り状に
    塗布して電磁遮蔽塗膜を形成したことを特徴とするプラ
    スチック製ハウジングパネル。
  3. 【請求項3】 対向壁を独立離隔した中空二重壁構造の
    プラスチック製ハウジングパネルにおいて、対向壁のい
    ずれか一方を塗料の付着性に優れた熱可塑性プラスチッ
    クで構成し、その塗料の付着性に優れた熱可塑性プラス
    チックで構成した対向壁の内面に導電性塗料を塗布して
    電磁遮蔽塗膜を形成したことを特徴とするプラスチック
    製ハウジングパネル。
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JPH10200288A (ja) * 1997-01-13 1998-07-31 Sony Corp 電磁シールド構造
US6624432B1 (en) * 1999-10-12 2003-09-23 Shielding For Electronics, Inc. EMI containment apparatus
KR100671739B1 (ko) * 2003-10-31 2007-01-22 장상호 증착지그를 이용한 휴대폰 외장케이스의 이엠아이층진공증착방법 및 지그

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