JPH0687515B2 - 電気装置用ハウジングの製造方法 - Google Patents

電気装置用ハウジングの製造方法

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JPH0687515B2
JPH0687515B2 JP1337076A JP33707689A JPH0687515B2 JP H0687515 B2 JPH0687515 B2 JP H0687515B2 JP 1337076 A JP1337076 A JP 1337076A JP 33707689 A JP33707689 A JP 33707689A JP H0687515 B2 JPH0687515 B2 JP H0687515B2
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治弘 遠藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子複写機、コンピュータ、デジタル交換
機、プリンタ等のハウジングを製造する方法に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、この種の電気装置用ハウジングは、金属またはプ
ラスチック製であるが、プラスチック製の成形品として
は、熱可塑性プラスチックにカーボン等の導電物質を混
合した材料で構成された中空2重壁構造のものがあり
(実公昭61−37670号公報参照)、また、単壁構造のも
ので内面に導電性塗料を塗布したものがある(実公昭54
−1534号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] 上記実公昭61−37670号公報に記載されているようなプ
ラスチック成形品にあっては、熱可塑性プラスチックに
混合する導電性物質の混合率が高くなるほど溶融張力が
低下するので、成形上の制約から導電物質の混合率を十
分高くすることができない。このため、この種のプラス
チック成形品では、静電遮蔽効果は得られるとしても、
電磁波遮蔽効果にすぐれたものを得ることは困難であ
る。
そこで、プラスチックの壁面に電磁波遮蔽塗料を塗布す
ることにより塗膜を形成して電磁波遮蔽性にすぐれたも
のを得ることが行われているが、電磁波遮蔽塗料を塗布
して塗膜を形成したものでは、真空蒸着によって形成し
被膜と比べて耐剥離性に劣るので、上記実公昭54−1534
号公報に記載されているような単壁構造のハウジングの
内面に電磁波遮蔽塗料を塗布したものでは、ハウジング
が外部衝撃を受けた場合に、その衝撃が直に内面の電磁
波遮蔽塗膜に波及するので、内面の電磁波遮蔽塗膜が剥
離しやすい。このため、導電性の剥離片や剥離粉がハウ
ジング内に飛散し、電子回路基板面などに付着して故障
発生の原因となるだけでなく、電磁波遮蔽塗料の塗膜が
次第に消失してしまうという欠点がある。
また、射出成形による単壁構造のハウジングでは、その
内面に補強のための板状リブが多数立上がり状に形成さ
れるので、ハウジングの内面に電磁波遮蔽塗料を塗布す
る際に塗布ムラが生じ、また多数のリブがあるところか
ら、塗料を余分に必要とし、製造上でも問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、プラスチック製のハウジ
ングをブロー成形により中空二重壁構造に構成し、その
裏壁の表面に電磁波遮蔽塗料を塗布する電気装置用ハウ
ジングの製造方法を開発したことにより、ハウジングが
外部衝撃を受けた場合でも、その衝撃が電磁波遮蔽塗料
の塗布面に波及せず、もって、電磁波遮蔽塗料が外部衝
撃によって剥離せず、剥離片や剥離粉が飛散して電子回
路等に悪影響を及ぼすことがなく、かつ電磁波遮蔽塗料
の塗膜が消失することがないうえ、電磁波遮蔽塗料の塗
布面が滑らかで電磁波遮蔽塗料の塗布が容易であり、し
かも、塗布ムラが生じないようにして、前記従来のもの
の問題点を解消するものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、次の手段を採用し
た。
すなわち、内部に電気機器が内蔵された電気装置の外面
を覆うハウジングを製造する方法において、可塑化され
た熱可塑性樹脂からなるパリスンを金型内でブロー成形
した表壁と裏壁が離隔した中空二重壁構造の成形品を形
成し、次いで、中空二重壁構造の成形品の裏壁の表面に
電磁波遮蔽塗料を塗布してなる電気機器用ハウジングの
製造方法としたものである。
[作用] 本発明に係る電気装置用ハウジングの製造方法によれ
ば、熱可塑性樹脂のブロー成形により表壁と裏壁の周縁
部を溶着して表壁と裏壁との間に中空部を有する二重壁
構造のハウジングが形成される。次いで、そのハウジン
グの表面に電磁波遮蔽塗料をスプレー方式等により塗布
することによって、電磁波遮蔽性を備えた電気装置用ハ
ウジングが得られる。
上記のように製造された電気装置用ハウジングは、表壁
と裏壁が完全に離隔した中空二重壁構造であるから、ハ
ウジングの内面となる裏壁の表面に電磁波遮蔽塗料を塗
布した塗膜が形成されたものであっても、ハウジングが
外側面となる表壁側から外部衝撃を受けた場合に、中空
部が略完全な緩衝作用をするので、内面となる裏壁には
外部衝撃が波及しない。このため、ハウジングの内面と
なる裏壁の表面に塗布した電磁波遮蔽塗料の塗膜が外部
衝撃によって剥離してその剥離片や剥離粉が飛散した
り、電磁波遮蔽塗料の塗膜が消失することがない。
また、ハウジングが中空二重壁構造であるから、表面に
補強のための板状のリブを形成する必要がなく、電磁波
遮蔽塗料を塗布する表面を滑らかに形成できるので、電
磁波遮蔽塗料を容易に、しかもムラなく塗布することが
できる。
[実施例] 本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図にはハウジングを製造するブロー成形装置が例示
されており、1は分割金型、2は押出機、3はアキュー
ムレータ、4は押出ヘッドである。5は分割金型1のキ
ャビティ、6はそのピンチオフ部である。
ハウジングのブロー成形にあたっては、押出機2で熱可
塑性樹脂(例えばABS樹脂)を溶融し、可塑化された樹
脂3をアキュームレータ3に蓄積する。そして、押出ヘ
ッド4から可塑化樹脂のパリスン7を押し出し、開かれ
た分割金型1間に配置するが、そのパリスン7は分割金
型1のピンチオフ部6の外周まで広がるように位置させ
る。なお、キャビティ5にはハウジングに埋設する金属
製のナットをセッティングする。
次いで、分割金型1の型締めを行い、パリスン7の全周
をピンチオフ部6で把持してハウジングの全周縁部を形
成して、次のブロー成形工程に移行する(第2図)。
第2図に示すように、パリスン7内に圧力流体を導入
し、パリスン7を分割金型1のキャビティ5の形状に沿
って膨張させ、ハウジング8の中空部9を形成する。な
お、この工程中に前記のナット10が埋設される。
上記の工程によって成形されたハウジング8は第3図に
示すような形態となり、その全周にピンチオフ部6によ
り生じた薄肉部を有するので、この薄肉部より外周に位
置するバリ11を切除するバリ除去加工を行ない、第3図
の実線で示す形状のハウジング8を得る。
第4図には、前記の工程を経て得られたハウジング8の
裏壁12の表面に、スプレーガン13を用いて電磁波遮蔽塗
料を噴霧塗布する塗装工程が示されている。この工程に
おいては、先ず、固定型14にハウジング8を嵌装して固
定し、ハウジング8の全周縁部を固定型14の縁部と同一
平面となるようにし、規制縁部材15を装着する。
そして、スプレーガン13から電磁波遮蔽塗料を噴霧して
ハウジング8の裏壁12の前面にわたって均一に塗布す
る。なお、電磁波遮蔽塗料の塗布は、ハウジング8の縁
部に埋設されているナット10の端面からそのネジ穴にも
入る状態にする。
第5図には、以上の工程を経て得られたハウジング8を
電気装置に装着した態様が示されており、電気装置のフ
レーム16にボルト17によって固着される。18は電磁波遮
蔽塗料の塗膜である。
なお、そのハウジング8の電磁波遮蔽塗料の塗膜18は、
電気装置のフレーム16に完全に接続され、かつ接地され
るのが望ましいが、ハウジング8に埋設されているナッ
ト10の端面およびそのネジ穴にも電磁波遮蔽塗料の塗膜
18が形成されるので、塗膜18とボルト17との電気的接続
を完全にし、ボルト17を介して確実な電気的接続状態を
保つことができる。
本実施例においては、ハウジング8の平均肉厚は2.3mm
である。電磁波遮蔽塗料としては、ニッケル−アクリル
(バインダー)系水溶性塗料が用いられ、その平均塗膜
厚は50μmである。
ハウジング8を構成する熱可塑製樹脂としては、本実施
例に用いたABS樹脂のほか、スチレン変性ポリフェニレ
ンオキサイド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等である。ま
た、電磁波遮蔽塗料のフィラーは本実施例のニッケルの
ほか、銅、銀等であり、バインダーはアクリル系の水溶
性塗料のほか、アクリル系の溶剤塗料、あるいはポリウ
レタン系の水溶性または溶剤塗料である。
ところで、前記のように製造された電気装置用ハウジン
グ8は、表壁と裏壁が完全に離隔した中空二重壁構造で
あるから、ハウジング8の内面となる裏壁の表面に電磁
波遮蔽塗料を塗布した塗膜18が形成されたものであって
も、ハウジング8が外側面となる表壁側から外部衝撃を
受けた場合に、中空部9が略完全な緩衝作用をするの
で、内面となる裏壁12には外部衝撃が波及しない。この
ため、ハウジング8の内面となる裏壁12の表面に形成さ
れた塗膜18が外部衝撃によって剥離することがない。
また、ハウジング8は中空二重壁構造であるから、裏壁
12の表面に補強のための板状のリブを形成する必要がな
く、仮にリブを形成する場合にあってもブロー成形品の
リブは電磁波遮蔽塗料を塗布する表面に滑らかに形成で
きるので、電磁波遮蔽塗料を容易に、しかもムラなく塗
布することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、表壁と裏壁を完全に離隔した中空二重
壁構造として、ハウジングが外面となる表壁側から外部
衝撃を受けた場合でも、中空部の略完全な緩衝作用によ
って、内面となる裏壁側には外部衝撃が波及しないハウ
ジングを得ることができ、ハウジングの内面となる裏壁
の表面に電磁波遮蔽塗料を塗布した塗膜が外部衝撃によ
って剥離せず、導電性の剥離片や剥離粉が飛散したり、
電磁波遮蔽塗料の塗膜が消失することがないハウジング
を得ることができる。
また、ハウジングが中空二重壁構造であるから、表面に
補強のための板状のリブを形成する必要がなく、電磁波
遮蔽塗料を塗布する表面を滑らかに形成できるので、電
磁波遮蔽塗料を容易に、しかもムラなく塗布することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るハウジングをブロー成形する装置
の斜視図、第2図は同上ブロー成形時の型締め工程を示
す一部の断面図、第3図はブロー成形されたハウジング
の斜視図、第4図はハウジングに電磁波遮蔽塗料を塗布
する工程を示す一部の縦断側面図、第5図はハウジング
を電気装置に装着した態様を示す一部の断面図である。 1…分割金型、2…押出機、3…アキュームレータ、4
…押出ヘッド、5…キャビティ、6…ピンチオフ部、7
…パリスン、8…ハウジング、9…中空部、10…ナッ
ト、12…裏壁、13…スプレーガン、14…固定型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に電気機器が内蔵された電気装置の外
    面を覆うハウジングを製造する方法において、可塑化さ
    れた熱可塑性樹脂からなるパリスンを金型内でブロー成
    形して表壁と裏壁が離隔した中空二重壁構造の成形品を
    形成し、次いで、中空二重壁構造の成形品の裏壁の表面
    に電磁波遮蔽塗料を塗布してなる電気機器用ハウジング
    の製造方法。
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