JP2003326552A - 成形品とその製造方法 - Google Patents

成形品とその製造方法

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JP2003326552A JP2002136937A JP2002136937A JP2003326552A JP 2003326552 A JP2003326552 A JP 2003326552A JP 2002136937 A JP2002136937 A JP 2002136937A JP 2002136937 A JP2002136937 A JP 2002136937A JP 2003326552 A JP2003326552 A JP 2003326552A
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玄 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属のヘアライン加工面の外観を呈する表面
に、平行線条パターンからなる凹凸形状の在る、極めて
意匠性に優れた成形品及びその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 射出成形樹脂表面に、順に接着剤層、光
輝性ベタ印刷層、剥離層とからなる転写層が付着した樹
脂成形品であり、且つ該転写層全体が平行線条パターン
からなる凹凸形状となっていることを特徴とする成形
品。片面に平行線条パターンを有する基材シートの反対
面に、順に剥離層、光輝性ベタ印刷層、接着剤層とから
なる転写層を有する転写シートを雄型と雌型との間に、
接着剤層が雄型側を向くようにして挿入し、接着剤層側
から加熱軟化した樹脂を射出して、該射出成形樹脂表面
に、転写シートが付着した樹脂成形品を得た後、該樹脂
成形品の表面に付着した転写シートの基材シートを剥離
除去することを特徴とした、表面に平行線条パターンに
同調した転写層を有する成形品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品及びその製
造方法に関し、更に詳しくは、金属のヘアライン加工面
の外観を呈する表面に、平行線条パターンからなる凹凸
形状の在る、極めて意匠性に優れた成形品及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、凹凸表面を有する成形品の製造方
法として、片面に盛り上げ印刷層を有する基材シートの
反対面に、順に剥離層、隠蔽層、接着剤層とからなる転
写層を有する転写シートを雄型と雌型との間に、接着剤
層が雄型側を向くようにして挿入し、接着剤層側から加
熱軟化した樹脂を射出して、該射出成形樹脂表面に、転
写シートが付着した樹脂成形品を得た後、該樹脂成形品
の表面に付着した転写シートの基材シートを剥離除去す
ることを特徴とした、表面に盛り上げインキ部分に対応
する凹部を有する成形品の製造方法が知られている(特
開昭60−264213号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記凹凸表面
を有する成形品の製造方法によってできた成形品は、表
面に凹凸形状があるだけで、金属のヘアライン加工面の
外観を呈するものではないという問題点があるものであ
る。
【0004】本発明の目的は、金属のヘアライン加工面
の外観を呈する表面に、平行線条パターンからなる凹凸
形状の在る、極めて意匠性に優れた成形品及びその製造
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決すべく鋭意検討した結果、射出成形樹脂表面に、順に
接着剤層、光輝性ベタ印刷層、剥離層とからなる転写層
が付着した樹脂成形品であり、且つ該転写層全体が平行
線条パターンからなる凹凸形状となっていることを特徴
とする成形品が有効であることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】第1の発明は、射出成形樹脂表面に、順に
接着剤層、光輝性ベタ印刷層、剥離層とからなる転写層
が付着した樹脂成形品であり、且つ該転写層全体が平行
線条パターンからなる凹凸形状となっていることを特徴
とする成形品に関するものである。第2の発明は、片面
に平行線条パターンを有する基材シートの反対面に、順
に剥離層、光輝性ベタ印刷層、接着剤層とからなる転写
層を有する転写シートを雄型と雌型との間に、接着剤層
が雄型側を向くようにして挿入し、接着剤層側から加熱
軟化した樹脂を射出して、該射出成形樹脂表面に、転写
シートが付着した樹脂成形品を得た後、該樹脂成形品の
表面に付着した転写シートの基材シートを剥離除去する
ことを特徴とした、表面に平行線条パターンに同調した
転写層を有する成形品の製造方法に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、上記の本発明について、図
面も参照しながら、発明の実施の形態について説明す
る。
【0008】最初に、本発明の成形品の製造方法におい
て使用する転写シートとその製造方法について、図1も
用いて説明する。図1は、転写シートの層構成を示した
断面図である。転写シート10は、片面に平行線条パタ
ーンを有する基材シート1の平行線条パターンが形成さ
れた面とは反対の面に、順に離型層2、剥離層3、光輝
性ベタ印刷層4、接着剤層5が積層された層構成のもの
である。前記剥離層3、光輝性ベタ印刷層4、接着剤層
5とを合わせて、転写層6という。
【0009】上記転写シート10の製造方法としては、
まず、プラスチックフィルム又はプラスチックシートの
片面に、エンボス機のエンボスロールにより、平行線条
パターンを形成したものを基材シート1として使用す
る。エンボスロール表面には、あらかじめ平行線条パタ
ーンを形成しておく。プラスチックフィルム又はプラス
チックシートの厚さは、1μm〜500μm、好ましく
は、20μm〜200μmのものを使用する。
【0010】上記のプラスチックのフィルム又はプラス
チックシートを構成するプラスチックとしては、次に例
示するような各種のものが挙げられる。即ち、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合
体、ポリメチルペンテン、オレフィン系熱可塑性エラス
トマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のビニル重合体系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、エチレン−テレフタレート
−イソフタレート共重合体、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマー等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリ(メ
タ)クリル酸メチル、ポリ(メタ)クリル酸エチル、ポ
リ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチ
ル−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−
(メタ)アクリル酸ブチル共重合体等のアクリル樹脂
(但し、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸又はメタク
リル酸の意味で用いる)、ナイロン6又はナイロン66
等で代表されるポリアミド樹脂、三酢酸セルロース樹
脂、セロファン等セルロース(繊維素)系樹脂、ポリス
チレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹
脂)等のスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等であ
る。
【0011】上記平行線条パターンとは、例えば、複数
の平行線条パターンを間隙部(抜け部)を介して、互い
に平行乃至は、略平行に配列させたパターンであり、幅
5〜100μm、間隙部(抜け部)の幅5〜100μ
m、深さ10〜50μmのヘアライン等の平行線条パタ
ーンである。
【0012】上記基材シート1の平行線条パターンが形
成された面とは反対の面に、順に離型層2、剥離層3、
光輝性ベタ印刷層4、接着剤層5を塗布(コーティン
グ)により形成して転写シート10とする。尚、離型層
2は、必要に応じて設ければ良い。
【0013】上記離型層、剥離層、光輝性ベタ印刷層、
接着剤層の各層を塗布(塗工)により形成する場合、グ
ラビアコーター、ロールコーター(サイズプレス、ゲー
トロールコーター等)、バーコーター、エアナイフコー
ター、ブレードコーター等の塗工機を使用できる。塗工
量は、乾燥後の重量として、通常0.1〜100g/m
2、好ましくは、0.5〜60g/m2である。乾燥は、
熱風加熱等によって行われる。この乾燥温度は、ドライ
ヤーの種類によって種々変化するがドライヤー内部の温
度は、通常50〜200℃、好ましくは70〜150℃
である。これらの塗工機で、各層を塗布した場合、膜厚
は、塗工機によって異なるが、通常0.1〜100μm
であり、好ましくは、0.5〜60μmである。
【0014】上記基材シート1からの転写層6の剥離性
を改善するためには、基材シート1上に転写層6を設け
る前に、離型層2を全面的に形成してもよい。離型層2
は、転写後に基材シート1を剥離した際に、基材シート
1とともに転写層6から離型する。上記離型層の材質と
しては、ポリウレタン樹脂系離型剤、メラミン樹脂系離
型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、
セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオ
レフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤およびこれ
らの複合型離型剤などを用いることができる。離型層の
形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法
などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法な
どの印刷法がある。
【0015】上記剥離層は、基材シート1または離型層
上に全面的または部分的に形成する。剥離層は、転写後
に基材シート1を剥離した際に、基材シート1または離
型層から剥離して被転写物の最外面となる層である。剥
離層の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂な
どのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを
用いるとよい。剥離層に硬度が必要な場合には、紫外線
硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂など
の放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用い
るとよい。剥離層は、着色したものでも、未着色のもの
でもよい。剥離層の形成方法としては、グラビアコート
法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法があ
る。
【0016】上記光輝性ベタ印刷層4は、剥離層3上に
全面的に形成する。光輝性ベタ印刷層4の材質として
は、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステル
ウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド
樹脂、熱可塑性エラストマーなどの樹脂、好ましくは柔
軟な皮膜を作ることができる樹脂をバインダーとし、金
属粉体、必要に応じて、溶剤(樹脂に対して、10〜5
0重量%)を加えて、混合、攪拌してなるインキを用い
るとよい。
【0017】上記金属粉体としては、表現したい金属光
沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、ク
ロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、
鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を粉体
にしたものを使用する。上記の溶剤としては、塗料、イ
ンキ等に通常使用されるものが使用でき、具体例として
は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプ
ロピル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどの酢酸エステル
類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコールなどのアルコール類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル
類およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。光輝
性ベタ印刷層4の形成方法としては、オフセット印刷
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印
刷法などを用いるとよい。
【0018】上記接着剤層は、射出成形樹脂7の表面
に、上記の転写シートの光輝性ベタ印刷層4を接着させ
る為のものである。接着剤層は、接着させたい部分に形
成する。すなわち、接着させたい部分が全面的なら、光
輝性ベタ印刷層4上に、接着剤層を全面的に形成する。
また、接着させたい部分が部分的なら、光輝性ベタ印刷
層4上に、接着剤層を部分的に形成する。
【0019】上記接着剤層としては、射出成形樹脂7の
素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用す
る。例えば、射出成形樹脂7の材質がアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂ともい
う)の場合は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を
用いるとよい。そして、射出成形樹脂7の材質がアクリ
ル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いるとよい。ま
た、射出成形樹脂7の材質がポリフェニレンオキシド・
ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレ
ン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合
は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよ
い。さらに、射出成形樹脂7の材質がポリプロピレン樹
脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンイン
デン樹脂が使用可能である。接着剤層の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法
などの印刷法がある。
【0020】次に、上記の転写シート10を使用して、
本発明の成形品を製造する方法について、図2、図3を
用いて説明する。図2は、転写シート10を金型中に、
挿入し、樹脂を射出した後の金型内の状態を示す断面図
である。図3は、本発明の成形品の層構成の一例を示し
た断面図である。
【0021】まず、転写シート10を射出成形用の金型
である雄型と雌型8との間に、接着剤層5が雄型側を向
くようにして挿入し、図2にも示すように、接着剤層側
から加熱軟化したABS(アクリロニトリルブタジエン
スチレン)等の樹脂を射出して、射出成形樹脂7の表面
に、転写シート10を付着させる。尚、転写シート10
は、射出時の樹脂圧力を受けて、基材シート1の表面に
設けたヘアラインの平行線条パターンが離型層2、剥離
層3、光輝性ベタ印刷層4、接着剤層5にも写し取られ
る。
【0022】このようにして、転写シート10が付着し
た樹脂成形品を得た後、該成形品の表面に付着した転写
シート10の基材シート1及び離型層2を一体として、
剥離除去することにより、図3にも示すような、表面に
ヘアラインの平行線条パターンに同調した転写層6を有
する成形品20を製造した。得られた成形品20の表面
は、金属のヘアライン加工面の外観を呈する平行線条パ
ターンの凹凸形状が在り、極めて意匠性に優れたものと
なる。
【0023】上記射出成形樹脂7としては、特に限定さ
れることはない。例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアクリロニトリルスチレン系樹脂、ポリ
アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂などを用い
ることができる。また、自動車の内装部品や外装部品に
用いられる代表的な射出成形樹脂7としては、タルクを
含有したポリプロピレン樹脂、変成ポリプロピレン樹脂
などを挙げることができる。
【0024】
【実施例】次いで実施例を挙げ、本発明を更に説明す
る。
【0025】実施例1 図1において、厚さ65μmのポリ塩化ビニルフィルム
(ロンシール工業社製:DL−SA)の片面に、幅10
0μm、深さ20μmのヘアラインの平行線条パターン
をエンボス機により、エンボスロールで機械的に設け、
基材シート1を製造する。上記ヘアラインの平行線条パ
ターンとは、複数の平行線条パターンを間隙部(抜け
部)を介して、互いに平行乃至は、略平行に配列させた
パターンであり、幅100μm、間隙部(抜け部)の幅
100μm、深さ20μmのものである。
【0026】次に、上記基材シート1の平行線条パター
ンとは反対の面に、ウレタン系樹脂からなる離型剤を3
g/m2でグラビア印刷して、離型層2を形成し、その
上に、アクリル系樹脂からなる剥離剤を3g/m2でグ
ラビア印刷して、剥離層3を形成する。さらに、粒径分
布が5〜20μmのアルミニウム粉体顔料が30質量部
入っているアクリル系樹脂バインダーのインキを使用
し、3g/m2でグラビア印刷し、光輝性ベタ印刷層4
を形成する。最後に、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重
合体系の接着剤を全面ベタで、グラビア印刷し、接着剤
層5を形成することにより、転写シート10を製造す
る。
【0027】この転写シート10を雄型と雌型との間
に、接着剤層5が雄型側を向くようにして挿入し、図2
にも示すように、接着剤層側から加熱軟化したABS
(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂を射出し
て、射出成形樹脂7であるABS(アクリロニトリルブ
タジエンスチレン)樹脂表面に、転写シート10を付着
させた。尚、転写シート10は、射出時の樹脂圧力を受
けて、基材シート1の表面に設けたヘアラインの平行線
条パターンが離型層2、剥離層3、光輝性ベタ印刷層
4、接着剤層5にも写し取られていた。
【0028】このようにして、転写シート10が付着し
たABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂
成形品を得た後、該成形品の表面に付着した転写シート
10の基材シート1及び離型層2を一体として、剥離除
去することにより、図3にも示すような、表面にヘアラ
インの平行線条パターンに同調した転写層6を有するA
BS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂成形
品20を製造した。得られたABS(アクリロニトリル
ブタジエンスチレン)樹脂成形品20の表面は、金属の
ヘアライン加工面の外観を呈する平行線条パターンの凹
凸形状が在り、極めて意匠性に優れたものであった。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の発明は、射出成形樹脂表面に、順に接着剤層、光輝性
ベタ印刷層、剥離層とからなる転写層が付着した樹脂成
形品であり、且つ該転写層全体が平行線条パターンから
なる凹凸形状となっている成形品で、これにより、金属
のヘアライン加工面の外観を呈する表面に、平行線条パ
ターンからなる凹凸形状の在る意匠性に優れた成形品を
提供することができる。請求項2の発明は、片面に平行
線条パターンを有する基材シートの反対面に、順に剥離
層、光輝性ベタ印刷層、接着剤層とからなる転写層を有
する転写シートを雄型と雌型との間に、接着剤層が雄型
側を向くようにして挿入し、接着剤層側から加熱軟化し
た樹脂を射出して、該射出成形樹脂表面に、転写シート
が付着した樹脂成形品を得た後、該樹脂成形品の表面に
付着した転写シートの基材シートを剥離除去することを
特徴とした、表面に平行線条パターンに同調した転写層
を有する成形品の製造方法で、これにより、金属のヘア
ライン加工面の外観を呈する表面に、平行線条パターン
からなる凹凸形状の在る意匠性に優れた成形品の製造方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品の製造方法において使用する転
写シートの層構成を示した断面図である。
【図2】転写シートを金型中に、挿入し、樹脂を射出し
た後の金型内の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の成形品の層構成の一例を示した断面図
である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 離型層 3 剥離層 4 光輝性ベタ印刷層 5 接着剤層 6 転写層 7 射出成形樹脂 8 雌型 10 転写シート 20 成形品
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB10 AK01A AK15 AK22 AK51 AK74 AL01 AR00D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA15 CA13 CB00B DD02 DD04 DD05 DE01 EH36A EJ40 GB32 GB33 HB31 HB31C JL14D JN21 JN21C JN24 4F206 AD05 AD09 AD10 AD20 AD27 AF01 AF14 JA07 JB13 JB19 JF05 JL02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形樹脂表面に、順に接着剤層、光
    輝性ベタ印刷層、剥離層とからなる転写層が付着した樹
    脂成形品であり、且つ該転写層全体が平行線条パターン
    からなる凹凸形状となっていることを特徴とする成形
    品。
  2. 【請求項2】 片面に平行線条パターンを有する基材シ
    ートの反対面に、順に剥離層、光輝性ベタ印刷層、接着
    剤層とからなる転写層を有する転写シートを雄型と雌型
    との間に、接着剤層が雄型側を向くようにして挿入し、
    接着剤層側から加熱軟化した樹脂を射出して、該射出成
    形樹脂表面に、転写シートが付着した樹脂成形品を得た
    後、該樹脂成形品の表面に付着した転写シートの基材シ
    ートを剥離除去することを特徴とした、表面に平行線条
    パターンに同調した転写層を有する成形品の製造方法。
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