JP2003220372A - プラズマ洗浄装置 - Google Patents

プラズマ洗浄装置

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JP2003220372A JP2002023703A JP2002023703A JP2003220372A JP 2003220372 A JP2003220372 A JP 2003220372A JP 2002023703 A JP2002023703 A JP 2002023703A JP 2002023703 A JP2002023703 A JP 2002023703A JP 2003220372 A JP2003220372 A JP 2003220372A
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直也 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板搬送機構におけるフィルム基板の不用意な
湾曲規制を図ったプラズマ洗浄装置を提供する。 【解決手段】可撓性のフィルム基板Aを水平移動可能に
支持する基板搬送機構3と、フィルム基板Aの一端部を
掴持するとともに基板搬送機構3及びトレイ117間を
水平移動してフィルム基板Aを相互に移載するチャンバ
側移載機構4と、を備えており、基板搬送機構3には、
フィルム基板Aの両側部を案内しつつ支持する上下段受
け溝32、33が形成された一対の突条31と、この一
対の突条31の中間で平行に延在しフィルム基板Aを略
水平状態に押し上げるように昇降する上下段バックアッ
ププレート81、82と、が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマにより基
板を洗浄するプラズマ洗浄装置に関し、特に、可撓性の
ある薄いフィルム状の基板(以下、「フィルム基板」と
記すことがある)に対してのプラズマ洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマ洗浄装置は、一般的に、基板を
略水平状態で水平移動可能に支持して内外間を進退する
トレイを有するとともに、内部にプラズマを発生させる
チャンバと、このチャンバの外部に進退したトレイに対
して基板を搬入・搬出する搬入・搬出機構と、からなっ
ている。ここで、従来の搬入・搬出機構としては、例え
ば、基板を水平移動可能に支持する基板搬送機構と、基
板の一端部を掴持するとともに前記基板搬送機構及びト
レイ間を水平移動して前記フィルム基板を相互に移載す
る移載機構と、を備えており、特に、基板搬送機構に
は、基板の両側部を案内しつつ支持する溝が形成された
一対の突条が設けられている。
【0003】このようなプラズマ洗浄装置によれば、洗
浄処理前の基板は、基板搬送機構に供給されて突条の溝
でその両側部が支持され、チャンバの外部に進退したト
レイの側部近傍に基板搬送機構とともに搬送され、次い
で、移載機構によりその一端部が掴持されて水平移動で
トレイに移載され、その後、トレイとともにチャンバの
内部に進退して収容され、プラズマによる洗浄処理が施
される。そして、チャンバ内でプラズマ洗浄された洗浄
処理後の基板は、トレイとともにチャンバの外部に進退
し、次いで、移載機構によりその一端部が掴持され、水
平移動で基板搬送機構に移載されて突条の溝でその両側
部が支持され、その後、基板搬送機構とともに所定位置
に搬送されて装置外へ排出される。
【0004】ところで、プラズマ洗浄の対象となる基板
としては、従来は、フェノール系やエポキシ系の樹脂製
の硬質基板がほとんどであったが、近年では、例えば携
帯電話機のような薄い小型の携帯情報機器等に搭載する
ために、厚さ50〜100μm程度と薄く可撓性のある
フィルム基板が主流となってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのフィルム
基板は、硬質基板と異なり自由に屈曲するという特質を
有するため、上記した従来のプラズマ洗浄装置に用いら
れた場合、基板搬送機構に設けられた突条の溝でその両
側部が支持されると、自重や実装部品等の重量によりそ
の中央部が下方に湾曲した状態となる。すると、移載機
構に対するフィルム基板の姿勢が不安定となって掴み失
敗が頻発したり、トレイへの移載の際湾曲したフィルム
基板の端部がトレイの側部と激突したりして、操業トラ
ブルが発生する。従って、一連の工程が円滑に進まず全
体として洗浄効率が悪化し、また、トレイとの激突によ
りフィルム基板が破損して不良のフィルム基板が激増す
るという問題があった。
【0006】なお、従来多用されていた硬質基板の場合
は、それがほとんど屈曲しないことから、上記のような
問題は基本的に生じなかった。
【0007】そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてな
されたものであり、洗浄効率の悪化を防止するととも
に、良好な洗浄されたフィルム基板を得るべく、基板搬
送機構におけるフィルム基板の不用意な湾曲規制を図っ
たプラズマ洗浄装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるプラズマ洗浄装置は、可撓性のフィル
ム基板を略水平状態で水平移動可能に支持して内外間を
進退するトレイを有するとともに、内部にプラズマを発
生させるチャンバと、このチャンバの外部に進退した前
記トレイに対して前記フィルム基板を搬入・搬出する搬
入・搬出機構と、からなり、前記チャンバの内部に進退
した前記トレイに支持された前記フィルム基板を前記プ
ラズマにより洗浄するプラズマ洗浄装置において、前記
搬入・搬出機構は、前記フィルム基板を水平移動可能に
支持する基板搬送機構と、前記フィルム基板の一端部を
掴持するとともに前記基板搬送機構及びトレイ間を水平
移動して前記フィルム基板を相互に移載する第1の移載
機構と、を備えており、前記基板搬送機構には、前記フ
ィルム基板の両側部を案内しつつ支持する溝が形成され
た一対の突条と、この一対の突条の中間で平行に延在し
前記フィルム基板を略水平状態に押し上げるように昇降
するバックアッププレートと、が設けられている。
【0009】ここで、フィルム基板が基板搬送機構の突
条の溝に供給される際に湾曲していても、バックアップ
プレートと干渉しないように、前記バックアッププレー
トが前記一対の突条の中間から一方の突条に向けて水平
移動するようになっているとよい。
【0010】更に、基板搬送機構がトレイに対して洗浄
処理後のフィルム基板を受け入れるとともに、洗浄処理
前のフィルム基板を受け渡すことができれば能率が向上
するので、これを達成するため、前記一対の突条に対
し、前記溝及びバックアッププレートがそれぞれ上下方
向に2段設けられることが好ましい。
【0011】更に、上下方向に2段設けられた各バック
アッププレートが昇降及び水平移動する機構を簡単に得
るために、前記一方の突条に固定された1つの昇降シリ
ンダと、この昇降シリンダに連結された可動部材と、こ
の可動部材に上下方向で固定された2つの水平シリンダ
と、を備え、前記各バックアッププレートがそれぞれ前
記各水平シリンダに連結されることが好ましい。これに
より、各バックアッププレートは、昇降シリンダの駆動
により一体的に昇降し、各水平シリンダの駆動によりそ
れぞれ個別に水平移動できる。
【0012】また、基板搬送機構に洗浄処理前のフィル
ム基板を供給し、他方基板搬送機構から洗浄処理後のフ
ィルム基板を排出するに際して、効率よく自動で行える
ように、更に前記搬入・搬出機構は、洗浄処理前の前記
フィルム基板を棚板状に複数枚収納した供給側マガジン
と、洗浄処理後の前記フィルム基板を棚板状に複数枚収
納する排出側マガジンと、前記供給側マガジンに収納さ
れた洗浄処理前の前記フィルム基板を水平移動させて前
記基板搬送機構に移載する第2の移載機構と、前記基板
搬送機構に支持された洗浄処理後の前記フィルム基板を
水平移動させて前記排出側マガジンに移載する第3の移
載機構と、を備えるとよい。
【0013】ここで、フィルム基板を基板搬送機構に移
載供給する手法として、単にその端部を水平方向に押圧
するのみでは、移載中にフィルム基板が不用意に変形し
て、移載トラブルやフィルム基板の損傷という問題を引
き起こすおそれがある。この問題の発生を抑止する観点
から、前記第2の移載機構は、前記フィルム基板の一端
部を押圧して前記供給側マガジンから前記フィルム基板
の他端部を突出させる押圧機構と、この第1の押圧機構
により突出した前記他端部を掴持して前記フィルム基板
を前記基板搬送機構に引き込む掴持引込機構と、からな
ることが好ましい。
【0014】更に、フィルム基板を基板搬送機構から移
載排出する手法には、上記と同様に移載トラブルやフィ
ルム基板の損傷という問題があり、この問題を抑止する
観点から、前記第3の移載機構は、前記フィルム基板の
一端部の下面を吸着して前記フィルム基板を前記排出側
マガジンに引き込む吸着引込機構からなることが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のプラズマ洗浄装
置の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳
述する。図1は本発明のプラズマ洗浄装置の全体構成を
示す概略斜視図、図2は図1における右側のチャンバ及
びトレイの拡大図、図3は図1における基板搬送機構の
拡大図、図4は図3のA−A断面図、図5は図1におけ
るチャンバ側移載機構の拡大図、図6はチャンバ側移載
機構における掴持機構の縦断面図、図7は図1における
押圧機構の拡大図、図8は図1における掴持移載・押圧
機構の拡大図、図9は掴持移載・押圧機構における掴持
・押圧機構の縦断面図、図10は図1における吸着移載
機構の拡大図、図11〜14はフィルム基板の移載動作
を説明する概略図、図15は基板搬送機構におけるフィ
ルム基板のバックアップ動作を説明する概略図である。
なお、図中で同じ名称で同じ機能を有する部分には同一
の符号を付している。
【0016】図1に示すように、このプラズマ洗浄装置
100は、大きくは、内部にプラズマを発生させ導入し
たフィルム基板Aを洗浄する左右一対のチャンバ101
と、この一対のチャンバ101に対して交互にフィルム
基板Aを搬入・搬出する搬入・搬出機構102とからな
っている。
【0017】各チャンバ101は、相互に所定間隔を有
して配置されていて、図2に示すように、真空容器であ
る箱状のチャンバ本体111と、チャンバ本体111の
前面に設けられたフランジ状の蓋体112とを有してい
る。蓋体112は、両側に設けた蓋ガイド113により
チャンバ本体111に対して進退自在に構成され、且つ
チャンバ本体111の側面に設けたチャンバ開閉シリン
ダ(エアシリンダ)114のピストンロッド115と連
結板116で連結され、また蓋体112の内側には導電
性材料からなるトレイ117が取り付けられている。こ
のような構成のもとで、チャンバ開閉シリンダ114が
駆動されて蓋体112が前進すると、チャンバ本体11
1が開放されるとともにトレイ117が引き出され、蓋
体112が後退すると、トレイ117が押し込まれると
ともにチャンバ本体111が閉塞される(図1参照)。
【0018】また、本実施形態では、トレイ117上で
2枚のフィルム基板Aを前後に並べて収容支持できるよ
うに、トレイ117上には、相互に内向きの受け溝11
9が形成された一対の突条118が前後方向に2つ設け
られ、更に各一対の突条118の中間で延在する中間突
条120が1つずつ設けられている。この中間突条12
0は、トレイ117の上面に対するその高さが一対の突
条118に形成された受け溝119の高さとほぼ同程度
に設定され、その両端部が傾斜面に面取りされている。
このような構成のもと、トレイ117が引き出された状
態で、後述するチャンバ側移載機構4により、2枚のフ
ィルム基板Aが基板搬送機構3とトレイ117との間で
左右水平方向に授受される。その際、各フィルム基板A
は、その両側部が各一対の突条118に形成された受け
溝119で案内されるとともに、その下面中央部が各中
間突条120と摺動しながら湾曲が規制され、略水平状
態で移動しつつ支持される。
【0019】なお、チャンバ開閉シリンダ114は、右
側のチャンバ101(101a)では、そのチャンバ本
体111の右側面に取り付けられているが(図2参
照)、左側のチャンバ101(101b)では、その左
側面に取り付けられている。
【0020】次に、搬入・搬出機構102は、図1に示
すように、洗浄処理前のフィルム基板A(以下、「未処
理フィルム基板Aa」と記すことがある)を棚板状に複
数枚収納した供給側マガジン11を備えた供給側マガジ
ン部1と、洗浄処理後のフィルム基板A(以下、「処理
フィルム基板Ab」と記すことがある)を棚板状に複数
枚収納する排出側マガジン21を備えた排出側マガジン
部2と、両チャンバ101と供給側マガジン部1及び排
出側マガジン部2との間でフィルム基板Aを搬送する基
板搬送機構3と、この基板搬送機構3と両チャンバ10
1との間でフィルム基板Aの端部を掴持して移載するチ
ャンバ側移載機構4と、供給側マガジン11に収納され
た未処理フィルム基板Aaの一端部を押圧し、供給側マ
ガジン11から基板搬送機構3に向けて未処理フィルム
基板Aaの他端部を突出させる押圧機構5と、この押圧
機構5により突出した未処理フィルム基板Aaの他端部
を掴持して基板搬送機構3に移載するとともに、基板搬
送機構3に収容支持された処理フィルム基板Abの一端
部を押圧し基板搬送機構3から排出側マガジン21に向
けて処理フィルム基板Abの他端部を突出させる掴持移
載・押圧機構6と、この掴持・押圧機構6により突出し
た処理フィルム基板Abの他端部の下面を吸着して排出
側マガジン21に移載する吸着移載機構7と、を有して
いる。
【0021】供給側マガジン部1は左側のチャンバ10
1bの前下方に、他方排出側マガジン部2は右側のチャ
ンバ101aの前下方に、相互に所定間隔を有して左右
方向で対向配置されている。供給側マガジン部1は、複
数個(図1では3個を図示)の供給側マガジン11を前
後方向に並べて載置可能な供給側マガジン載置台12を
有していて、この供給側マガジン載置台12は、不図示
の駆動部により前後方向及び上下方向に移動が可能にな
っている。ここで、供給側マガジン11は、複数段に亘
ってフィルム基板Aを棚板状に収容できるように、両側
壁にそれぞれ複数段の受け部(不図示)が形成されてお
り、未処理フィルム基板Aaを収納した状態で、前側開
放面を基板搬送機構3側(右側)に向けて供給側マガジ
ン載置台12上に載置されている。
【0022】他方、排出側マガジン部2は、供給側マガ
ジン部1と同様に、複数個の排出側マガジン21を載置
可能で、不図示の駆動部により前後方向及び上下方向に
移動が可能な排出側マガジン載置台22を有している。
ここで、排出側マガジン21は、供給側マガジン11と
同一のもので相互に共用でき、前面を基板搬送機構3側
(左側)に向けて供給側マガジン載置台12上に載置さ
れている。
【0023】基板搬送機構3は、供給側マガジン部1及
び排出側マガジン部2と、各チャンバ101から引き出
された各トレイ117との間を移動する構成となってい
る。つまり、図3、4に示すように、駆動部(不図示)
により前後方向及び上下方向に移動が可能なベースプレ
ート30を有していて、このベースプレート30上に
は、各チャンバ101のトレイ117上に設けられた二
対の突条118(図2参照)に対応させて、2枚のフィ
ルム基板Aを前後に並べて上下2段に収容支持できるよ
うに、相互に内向きの上段受け溝32及び下段受け溝3
3が形成された一対の突条31が前後方向に2つ設けら
れている。ここで、上段受け溝32には、詳細は後述す
るチャンバ側移載機構4により処理フィルム基板Abが
その両側部を案内されながら各チャンバ101のトレイ
117から移載され、他方下段受け溝33には、詳細は
後述する押圧機構5及び掴持移載・押圧機構6により、
未処理フィルム基板Aaがその両側部を案内されながら
供給側マガジン11から移載されることになる。
【0024】更に、各一対の突条31のうち各一方の突
条31(図3では最前列と最後列)には、上段受け溝3
2と下段受け溝33との間で貫通する矩形の上段開口3
4が左右方向で所定間隔を有して各一対形成され、同様
に下段受け溝33とベースプレート30との間で貫通す
る矩形の下段開口35が左右方向で所定間隔を有して各
一対形成されている。ここで、各一対の上段開口34
は、上段受け溝32に支持された処理フィルム基板Ab
の下面を押し上げてその湾曲を規制し、略水平状態に保
持する役割を果たす上段バックアッププレート81を配
設するために形成されたもので、また同様に、各一対の
下段開口35は、下段受け溝33に支持された未処理フ
ィルム基板Aaの下面を押し上げてその湾曲を規制し、
略水平状態に保持する役割を果たす下段バックアッププ
レート82を配設するために形成されたものである。
【0025】つまり、その各上段バックアッププレート
81は、各一対の上段開口34に挿通する平板コの字状
の上段バックアップフック83の両端部に固定され、同
様に各下段バックアッププレート82は、各一対の下段
開口35に挿通する平板コの字状の下段バックアップフ
ック84の両端部に固定されている。また、各一対の上
段開口34及び下段開口35が形成された各突条31の
外面には、上下方向に駆動する昇降シリンダ85が固定
されていて、この昇降シリンダ85のリニア部86(昇
降シリンダ85が駆動して上下移動する部分)の上下端
部に、それぞれ上段バックアップベース87及び下段バ
ックアップベース88が外側に向けて突設されている。
更に、各上段バックアップベース87及び各下段バック
アップベース88には、それぞれ前後方向に駆動する上
段水平シリンダ89及び下段水平シリンダ90が固定さ
れていて、この上段水平シリンダ89のリニア部91
(上段水平シリンダ89が駆動して前後移動する部
分)、及び下段水平シリンダ90のリニア部92(下段
水平シリンダ90が駆動して前後移動する部分)に、上
段バックアップフック83及び下段バックアップフック
84それぞれの基部が固定されている。
【0026】このようにしてフィルム基板Aのバックア
ップ機構が構成され、各上段バックアッププレート81
及び各下段バックアッププレート82は、それぞれ各上
段水平シリンダ89及び各下段水平シリンダ90の駆動
により、各一対の突条31の中間と一方の突条31の内
面近傍とを個別に前後移動する。また、各上段バックア
ッププレート81及び下段バックアッププレート82
は、各一対の突条31の中間に位置した状態で、それぞ
れ各昇降シリンダ85の駆動により一体的に上下移動し
て、各上段受け溝32に支持された処理フィルム基板A
b、及び各下段受け溝33に支持された未処理フィルム
基板Aaの下面を押し上げて略水平状態に保持する。
【0027】次に、チャンバ側移載機構4は、図5に示
すように、フィルム基板Aの端部を掴持する掴持機構4
1と、この掴持機構41を一体的に上下移動させる上下
方向駆動部42と、一対のチャンバ101間に亘って左
右方向に延在し、掴持機構41及び上下方向駆動部42
を一体的に左右移動させる左右方向駆動部43(図1参
照)と、から構成される。
【0028】掴持機構41の下端部には、前後2枚のフ
ィルム基板Aの各端部を上下方向から掴持するために、
左右方向に突出するとともに先端が二股に形成された左
側爪部44及び右側爪部45が、それぞれ前後方向に2
つずつ設けられている。ここで、各左側爪部44は、固
定の左側下爪46、及び不図示の駆動部の駆動により上
下動して左側下爪46に対して開閉する左側上爪47を
備え、各右側爪部45は同様に、固定の右側下爪48、
及び不図示の駆動部の駆動により上下動して右側下爪4
8に対して開閉する右側上爪49を備えている(図6参
照)。
【0029】次に、押圧機構5は、供給側マガジン部1
の左側方に配置され(図1参照)、図7に示すように、
左右方向に延在するロッド51と、図外の機台に固定さ
れたベースプレート52と、このベースプレート52上
の左端部に固定されるとともにロッド51の左端部に連
結されロッド51を左右方向に移動させる左右方向駆動
部53と、から構成され、ロッド51の右端には略直方
体のブロック部材54が取り付けられている。このよう
な構成のもと、左右方向駆動部53の駆動によりロッド
51が右方向に移動すると、ブロック部材54が供給側
マガジン11に収納された未処理フィルム基板Aaの左
端に当接してそのまま押圧し、未処理フィルム基板Aa
の右端部を供給側マガジン11から突出させることがで
きる。
【0030】次に、掴持移載・押圧機構6は、供給側マ
ガジン部1と排出側マガジン部2との間から前方にかけ
て配置され(図1参照)、図8に示すように、押圧機構
5により突出した未処理フィルム基板Aaの右端部を掴
持するとともに、基板搬送機構3に収容支持された処理
フィルム基板Abの左端を押圧する掴持・押圧機構61
と、この掴持・押圧機構61を一体的に前後移動させる
前後方向駆動部62と、掴持・押圧機構61及び前後方
向駆動部62を一体的に上下移動させる上下方向駆動部
63と、この上下方向駆動部63が固定されたベースプ
レート64と、図外の機台に固定されるとともにベース
プレート64に連結されベースプレート64を左右に移
動させる左右方向駆動部65(不図示)と、から構成さ
れる。
【0031】掴持・押圧機構61の下端部には、未処理
フィルム基板Aaの右端部を上下方向から掴持するため
に、左方向に突出する爪部66が設けられ、また処理フ
ィルム基板Abの左端を押圧するために右方向に突出す
る突出部67が設けられている。ここで、爪部66は、
固定の下爪68、及び不図示の駆動部の駆動により上下
動して下爪68に対して開閉する上爪69を備えている
(図9参照)。
【0032】次に、吸着移載機構7は、排出側マガジン
部2の右側方に配置されていて(図1参照)、図10に
示すように、左右方向に延在する前後一対の中空管71
と、図外の機台に固定されたベースプレート72と、こ
のベースプレート72上に固定されるとともに各中空管
71の右端部に連結され各中空管71を一体的に左右方
向に移動させる左右方向駆動部73と、上下方向に移動
させる上下方向駆動部75と、から構成されている。こ
こで、各中空管71の右端は不図示の真空ポンプに連結
され、他方各左端には上方に向けて突出する樹脂性の吸
盤74が設けられている。このような構成のもと、左右
方向駆動部73の駆動により各中空管71が左方向に移
動して排出側マガジン21を挿通し、各吸盤74が基板
搬送機構3から突出した処理フィルム基板Abの右端部
下面に位置し、上下方向駆動部75により吸盤74が上
昇し、吸盤74が処理フィルム基板Abの下面に密着し
た状態で真空ポンプを駆動すると、処理フィルム基板A
bの他端部の下面は各吸盤74により吸着される。そし
て、左右方向駆動部73の反転駆動によりそのまま各中
空管71が左方向に移動し、処理フィルム基板Abを排
出側マガジン21に移載することができる。
【0033】なお、チャンバ101及び搬入・搬出機構
102における各部の駆動制御は、不図示の制御装置に
より総括的に行われる。ここで、図11〜15を参照し
ながら、プラズマ洗浄装置100の一連の動作を順に説
明する。
【0034】今、左側のチャンバ101bはフィルム基
板Aの洗浄工程にあって未処理フィルム基板Aaが収容
されており、他方右側のチャンバ101aはフィルム基
板Aの搬入・搬出工程にあって処理フィルム基板Abが
収容されているものとし、また基板搬送機構3にはフィ
ルム基板Aが収容されていないものとする。
【0035】先ず、基板搬送機構3への未処理フィルム
基板Aaの移載について説明する。供給側マガジン11
を載置した供給側マガジン載置台12、及び基板搬送機
構3のベースプレート30をそれぞれ前後及び上下方向
に移動させる。これにより、供給側マガジン11に収納
されている最上段の未処理フィルム基板Aaと、押圧機
構5のロッド51と、ベースプレート30上に設けた前
後二対の下段受け溝33のうちの前側の各下段受け溝3
3との相互の高さを一致させるとともに、未処理フィル
ム基板Aaの中心とロッド51、及び未処理フィルム基
板Aaの両側部と各下段受け溝33を相互に一致させ
る。これに続いて、掴持移載・押圧機構6の掴持・押圧
機構61を前後、左右及び上下方向に移動させ、その爪
部66を未処理フィルム基板Aaの右端部の側方近傍に
おいて開放状態で待機させる。
【0036】次いで、図11に示すように、押圧機構5
のロッド51を右方向に移動させると、そのブロック部
材54が未処理フィルム基板Aaの左端に当接してその
まま押圧し、未処理フィルム基板Aaの右端部が供給側
マガジン11から突出する。ここで、突出した未処理フ
ィルム基板Aaの右端部は、掴持・押圧機構61の爪部
66を構成する下爪68と上爪69との間に進入した状
態となる。この状態でその上爪69を下動させて未処理
フィルム基板Aaの右端部が掴持される。これととも
に、ロッド51を左方向に移動させて供給側マガジン1
1から退避させ、次の供給に備える。
【0037】続いて、掴持・押圧機構61を右方向に移
動させると、掴持された未処理フィルム基板Aaは、そ
の両側部が基板搬送機構3の前側の下段受け溝33に案
内されながら水平移動して引き込まれ、収容支持され
る。ここで、図15(a)に示すように、未処理フィル
ム基板Aaはその中央部が下方に湾曲した状態にある
が、上段バックアッププレート81及び下段バックアッ
ププレート82が突条31の内面近傍で下降して退避し
ているため、これがその未処理フィルム基板Aaの水平
移動に際し障害とはならない。その後、上爪69を上動
させて掴持を解除するとともに、掴持・押圧機構61を
退避させ次の供給に備える。
【0038】そして、バックアップ機構における前側の
下段水平シリンダ90を駆動させて下段バックアッププ
レート82を一対の突条31の中間に移動させ、更に、
前側の昇降シリンダ85を駆動させて下段バックアップ
プレート82を上昇させる。これにより、下段受け溝3
3に収容支持された未処理フィルム基板Aaは、その下
面が押し上げられて略水平状態に保持される(図15
(b)参照)。
【0039】続いて上記と同様の動作を行い、後側の下
段受け溝33へ未処理フィルム基板Aaが供給される。
その際、別の供給側マガジン11に収納されている最上
段の未処理フィルム基板Aaが供給されてもよいし、連
続して同じ供給側マガジン11に収納されている次段の
未処理フィルム基板Aaが供給されてもよい。このよう
にして、基板搬送機構3のベースプレート30上には、
前後2枚の未処理フィルム基板Aaが略水平状態で収容
支持された状態となり、基板搬送機構3への未処理フィ
ルム基板Aaの移載が完了する。
【0040】次ぎに、引き続き基板搬送機構3と両チャ
ンバ101との間で行われるフィルム基板Aの移載につ
いて説明する。洗浄処理が終了した右側のチャンバ10
1aからトレイ117が引き出される。ここで、トレイ
117上には、前後2枚の処理フィルム基板Abが、前
後二対の受け溝119及び中間突条120により略水平
状態で支持されている。
【0041】次いで、基板搬送機構3のベースプレート
30を上昇させるとともに前後方向に移動させて、ベー
スプレート30上に設けた前後二対の上段受け溝32
と、トレイ117上の各処理フィルム基板Abの両側部
とを相互に一致させる。これに続いて、チャンバ側移載
機構4の掴持機構41を左右及び上下方向に移動させ、
その各右側爪部45を各処理フィルム基板Abの左端部
の側方近傍において開放状態で一旦待機させた後、掴持
機構41を右方向に移動させると、各処理フィルム基板
Abの左端部が、各右側爪部45を構成する右側下爪4
8と右側上爪49との間に進入した状態となる。この状
態でその各右側上爪49を下動させて処理フィルム基板
Abの左端部が掴持される。
【0042】続いて、図13に示すように、掴持機構4
1を左方向に移動させると、掴持された各処理フィルム
基板Abは、その両側部が基板搬送機構3の各上段受け
溝32に案内されながら水平移動して引き込まれ、収容
支持される。ここで、各処理フィルム基板Abはその中
央部が下方に湾曲する様相にあるが、引き続きバックア
ップ機構における前後の各上段水平シリンダ89を駆動
させて、各上段バックアッププレート81を各一対の突
条31の中間に移動させることにより、各処理フィルム
基板Abは、湾曲が規制されて略水平状態に保持される
(図15(b)参照)。その後、各右側上爪49を上動
させて掴持を解除する。
【0043】次ぎに、基板搬送機構3のベースプレート
30を若干上昇させて、前後二対の下段受け溝33に収
容支持された未処理フィルム基板Aaの両側部と、トレ
イ117上に設けた前後二対の受け溝119とを相互に
一致させる。これに続いて、チャンバ側移載機構4の掴
持機構41を左右及び上下方向に移動させ、その各左側
爪部44を各未処理フィルム基板Aaの右端部の側方近
傍において開放状態で一旦待機させた後、掴持機構41
を左方向に移動させると、各未処理フィルム基板Aaの
右端部が、各左側爪部44を構成する左側下爪46と左
側上爪47との間に進入した状態となる。この状態でそ
の各左側上爪47を下動させて未処理フィルム基板Aa
の左端部が掴持される。
【0044】続いて、図12に示すように、掴持機構4
1を右方向に移動させると、掴持された各未処理フィル
ム基板Aaは、その両側部がトレイ117の各受け溝1
19及び中間突条120に案内されつつ、湾曲が規制さ
れながら水平移動して引き込まれ、収容支持される。そ
の後、各左側上爪47を上動させて掴持を解除するとと
もに、掴持機構41を退避させ、基板搬送機構3と両チ
ャンバ101との間で行われるフィルム基板Aの移載が
完了する。
【0045】そして、前後2枚の未処理フィルム基板A
aを支持したトレイ117が右側のチャンバ101a内
に導入され、その右側のチャンバ101bが洗浄工程に
移行する。一方、これと同時に行われる基板搬送機構3
からの処理フィルム基板Abの移載について、次ぎに説
明する。
【0046】空の状態の排出側マガジン21を載置した
排出側マガジン載置台22、及び基板搬送機構3のベー
スプレート30をそれぞれ前後及び上下方向に移動させ
る。これにより、排出側マガジン21の両側壁に複数段
設けられている受け部のうちの最上段の受け部と、吸着
移載機構7の各中空管71と、ベースプレート30の各
上段受け溝32に収容支持されている処理フィルム基板
Abのうちの前側の処理フィルム基板Abとの相互の高
さをほぼ一致させるとともに、処理フィルム基板Abの
中心と各中空管71の中心、及び前側の処理フィルム基
板Abの両側部と排出側マガジン21の最上段の各受け
部を相互に一致させる。これに続いて、掴持移載・押圧
機構6の掴持・押圧機構61を前後、左右及び上下方向
に移動させ、その突出部67を処理フィルム基板Abの
左端部の側方近傍に待機させる。また吸着移載機構7の
各中空管71を排出側マガジン21に挿通させ、その各
吸盤74を処理フィルム基板Abの左端下部の側方近傍
に待機させる。
【0047】次いで、図14に示すように、掴持・押圧
機構61を右方向に移動させると、その突出部67が処
理フィルム基板Abの左端に当接してそのまま押圧し、
処理フィルム基板Abの右端部が上段受け溝32から突
出する。ここで、突出した処理フィルム基板Abの右端
部は、その下面が各吸盤74の直上に位置した状態とな
る。この状態で吸盤74を上昇させ、吸盤74が処理フ
ィルム基板Abの下面に密着した状態で、吸着移載機構
7の真空ポンプを駆動させると、処理フィルム基板Ab
は各吸盤74により吸着される。これとともに、掴持・
押圧機構61を左方向に移動退避させ、次の動作に備え
る。
【0048】続いて、各中空管71を右方向に移動させ
ると、吸着された処理フィルム基板Abは、その両側部
が排出側マガジン21の最上段の各受け部に案内されな
がら水平移動して引き込まれ、収容される。その後、吸
着移載機構7の真空ポンプを停止させて吸着を解除する
とともに、各中空管71を排出側マガジン21から退出
させ次の動作に備える。
【0049】次いで、上記と同様の動作を行い、ベース
プレート30の前側の上段受け溝32に収容支持されて
いる処理フィルム基板Abが排出される。その際、別の
排出側マガジン21の最上段の受け部に排出されてもよ
いし、連続して同じ排出側マガジン21の次段に排出さ
れてもよい。そして、基板搬送機構3のバックアップ機
構における全ての上段水平シリンダ89、下段水平シリ
ンダ90、及び昇降シリンダ85を駆動させて、全ての
上段バックアッププレート81及び下段バックアッププ
レート82を突条31の内面近傍で下降した状態に退避
させる。このようにして、基板搬送機構3から排出側マ
ガジン21への処理フィルム基板Abの移載が完了す
る。
【0050】ここで、右側のチャンバ101aはフィル
ム基板Aの洗浄工程にあって、他方左側のチャンバ10
1bは洗浄処理が終了しフィルム基板Aの搬入・搬出工
程に移行していて、上記の動作は、全ての供給側マガジ
ン11の未処理フィルム基板Aaが供給されて洗浄処理
され、それが排出側マガジン21に排出されるまで繰り
返される。
【0051】このように本実施形態では、左右のチャン
バ101a、101bで交互に搬入・搬出工程と洗浄工
程とが繰り返されることから、効率よく洗浄処理が行
え、また、基板搬送機構3のベースプレート30上に未
処理フィルム基板Aaと処理フィルム基板Abとを同時
に収容できることから、各チャンバ101との授受の際
に待ち時間がなく高能率で行える。また、特に基板搬送
機構3のベースプレート30上に支持されたフィルム基
板Aは、バックアップ機構により湾曲が規制されて略水
平状態に保持されるため、移載の際に確実にフィルム基
板Aを掴持でき、操業トラブルの要因を解消できる。
【0052】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可
能である。例えば、各チャンバ101のトレイ117上
に収容支持するフィルム基板Aは、1枚であっても3枚
以上であってもよく、この場合は、その枚数に合わせて
基板搬送機構3や掴持機構41を調整すれば足りる。ま
た、掴持移載・押圧機構6を構成する掴持・押圧機構6
1に設けられた爪部66と突出部67とは、相互に異な
る作用(前者は未処理フィルム基板Aaを掴持するため
のもの、後者は処理フィルム基板Abの押圧するための
もの)を付与することから、個別の機構に設けられても
構わない。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、可撓
性のフィルム基板を略水平状態で水平移動可能に支持し
て内外間を進退するトレイを有するとともに、内部にプ
ラズマを発生させるチャンバと、このチャンバの外部に
進退した前記トレイに対して前記フィルム基板を搬入・
搬出する搬入・搬出機構と、からなり、前記チャンバの
内部に進退した前記トレイに支持された前記フィルム基
板を前記プラズマにより洗浄するプラズマ洗浄装置にお
いて、前記搬入・搬出機構は、前記フィルム基板を水平
移動可能に支持する基板搬送機構と、前記フィルム基板
の一端部を掴持するとともに前記基板搬送機構及びトレ
イ間を水平移動して前記フィルム基板を相互に移載する
第1の移載機構と、を備えており、前記基板搬送機構に
は、前記フィルム基板の両側部を案内しつつ支持する溝
が形成された一対の突条と、この一対の突条の中間で平
行に延在し前記フィルム基板を略水平状態に押し上げる
ように昇降するバックアッププレートと、が設けられて
いる。従って、基板搬送機構に設けられた突条の溝で両
側部が支持されたフィルム基板は、バックアッププレー
トによる押し上げによって湾曲が規制されるため、移載
機構に対するフィルム基板の姿勢が安定して確実にフィ
ルム基板を掴持でき、しかもトレイへの移載の際フィル
ム基板の端部がトレイの側部と激突することはない。よ
って、操業トラブルの要因が解消されて、全体として洗
浄効率の悪化を防止でき、また、良好な洗浄されたフィ
ルム基板を得ることが可能となる。
【0054】ここで、前記バックアッププレートが前記
一対の突条の中間から一方の突条に向けて水平移動する
ようになっていると、フィルム基板が基板搬送機構の突
条の溝に供給される際に湾曲していても、その際バック
アッププレートを退避させて相互の干渉を防止できる。
【0055】更に、前記一対の突条に対し、前記溝及び
バックアッププレートがそれぞれ上下方向に2段設けら
れると、その一方の溝等により洗浄処理前のフィルム基
板を支持した状態で、他方の溝等にトレイから洗浄処理
後のフィルム基板を受け入れて、その直後、一方の溝等
に支持された洗浄処理前のフィルム基板をトレイに受け
渡すことができるので、能率が向上する。
【0056】更に、前記一方の突条に固定された1つの
昇降シリンダと、この昇降シリンダに連結された可動部
材と、この可動部材に上下方向で固定された2つの水平
シリンダと、を備え、前記各バックアッププレートがそ
れぞれ前記各水平シリンダに連結されると、各バックア
ッププレートは、昇降シリンダの駆動により一体的に昇
降し、各水平シリンダの駆動によりそれぞれ個別に水平
移動できて、その機構は簡単である。
【0057】また、更に前記搬入・搬出機構は、洗浄処
理前の前記フィルム基板を棚板状に複数枚収納した供給
側マガジンと、洗浄処理後の前記フィルム基板を棚板状
に複数枚収納する排出側マガジンと、前記供給側マガジ
ンに収納された洗浄処理前の前記フィルム基板を水平移
動させて前記基板搬送機構に移載する第2の移載機構
と、前記基板搬送機構に支持された洗浄処理後の前記フ
ィルム基板を水平移動させて前記排出側マガジンに移載
する第3の移載機構と、を備えると、効率よく自動で、
基板搬送機構に洗浄処理前のフィルム基板を供給し、他
方基板搬送機構から洗浄処理後のフィルム基板を排出す
ることが可能となる。
【0058】ここで、前記第2の移載機構は、前記フィ
ルム基板の一端部を押圧して前記供給側マガジンから前
記フィルム基板の他端部を突出させる押圧機構と、この
第1の押圧機構により突出した前記他端部を掴持して前
記フィルム基板を前記基板搬送機構に引き込む掴持引込
機構と、からなると、基板搬送機構への移載供給中にフ
ィルム基板が不用意に変形することはほとんどなくな
り、移載トラブルやフィルム基板の損傷という問題の発
生を防止できる。
【0059】更に、前記第3の移載機構は、前記フィル
ム基板の一端部の下面を吸着して前記フィルム基板を前
記排出側マガジンに引き込む吸着引込機構からなると、
上記と同様に、基板搬送機構からの移載排出中に移載ト
ラブルやフィルム基板の損傷という問題を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラズマ洗浄装置の全体構造を示
す概略斜視図である。
【図2】 図1における右側のチャンバ及びトレイの
拡大図である。
【図3】 図1における基板搬送機構の拡大図であ
る。
【図4】 図3のA−A断面図である。
【図5】 図1におけるチャンバ側移載機構の拡大図
である。
【図6】 チャンバ側移載機構における掴持機構の縦
断面図である。
【図7】 図1における押圧機構の拡大図である。
【図8】 図1における掴持移載・押圧機構の拡大図
である。
【図9】 掴持移載・押圧機構における掴持・押圧機
構の縦断面図である。
【図10】 図1における吸着移載機構の拡大図であ
る。
【図11】 供給側マガジン部から基板搬送機構への
未処理フィルム基板の移載動作を説明する概略図であ
る。
【図12】 基板搬送機構からチャンバへの未処理フ
ィルム基板の移載動作を説明する概略図である。
【図13】 チャンバから基板搬送機構への処理フィ
ルム基板の移載動作を説明する概略図である。
【図14】 基板搬送機構から排出側マガジン部への
処理フィルム基板の移載動作を説明する概略図である。
【図15】 基板搬送機構におけるフィルム基板のバ
ックアップ動作を説明する概略図である。
【符号の説明】
100 プラズマ洗浄装置 101 チャンバ 102 搬入・搬出機構 1 供給側マガジン部 2 排出側マガジン部 3 基板搬送機構 4 チャンバ側移載機構(第1の移載機構) 5 押圧機構(第2の移載機構) 6 掴持移載・押圧機構(第2の移載機構) 7 吸着移載機構(第3の移載機構) 31 突条 32 上段受け溝 33 下段受け溝 81 上段バックアッププレート 82 下段バックアッププレート 41 掴持機構 44 左側爪部 45 右側爪部 85 昇降シリンダ 89 上段水平シリンダ 90 下段水平シリンダ 117 トレイ A フィルム基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性のフィルム基板を略水平状態で水
    平移動可能に支持して内外間を進退するトレイを有する
    とともに、内部にプラズマを発生させるチャンバと、こ
    のチャンバの外部に進退した前記トレイに対して前記フ
    ィルム基板を搬入・搬出する搬入・搬出機構と、からな
    り、前記チャンバの内部に進退した前記トレイに支持さ
    れた前記フィルム基板を前記プラズマにより洗浄するプ
    ラズマ洗浄装置において、 前記搬入・搬出機構は、前記フィルム基板を水平移動可
    能に支持する基板搬送機構と、前記フィルム基板の一端
    部を掴持するとともに前記基板搬送機構及びトレイ間を
    水平移動して前記フィルム基板を相互に移載する第1の
    移載機構と、を備えており、 前記基板搬送機構には、前記フィルム基板の両側部を案
    内しつつ支持する溝が形成された一対の突条と、この一
    対の突条の中間で平行に延在し前記フィルム基板を略水
    平状態に押し上げるように昇降するバックアッププレー
    トと、が設けられたことを特徴とするプラズマ洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 前記バックアッププレートが前記一対の
    突条の中間から一方の突条に向けて水平移動することを
    特徴とする請求項1に記載のプラズマ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の突条に対し、前記溝及びバッ
    クアッププレートがそれぞれ上下方向に2段設けられた
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラズマ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記一方の突条に固定された1つの昇降
    シリンダと、この昇降シリンダに連結された可動部材
    と、この可動部材に上下方向で固定された2つの水平シ
    リンダと、を備え、前記各バックアッププレートがそれ
    ぞれ前記各水平シリンダに連結されたことを特徴とする
    請求項3に記載のプラズマ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 更に前記搬入・搬出機構は、洗浄処理前
    の前記フィルム基板を棚板状に複数枚収納した供給側マ
    ガジンと、洗浄処理後の前記フィルム基板を棚板状に複
    数枚収納する排出側マガジンと、前記供給側マガジンに
    収納された洗浄処理前の前記フィルム基板を水平移動さ
    せて前記基板搬送機構に移載する第2の移載機構と、前
    記基板搬送機構に支持された洗浄処理後の前記フィルム
    基板を水平移動させて前記排出側マガジンに移載する第
    3の移載機構と、を備えたことを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載のプラズマ洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の移載機構は、前記フィルム基
    板の一端部を押圧して前記供給側マガジンから前記フィ
    ルム基板の他端部を突出させる押圧機構と、この第1の
    押圧機構により突出した前記他端部を掴持して前記フィ
    ルム基板を前記基板搬送機構に引き込む掴持引込機構
    と、からなることを特徴とする請求項5に記載のプラズ
    マ洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記第3の移載機構は、前記フィルム基
    板の一端部の下面を吸着して前記フィルム基板を前記排
    出側マガジンに引き込む吸着引込機構からなることを特
    徴とする請求項5又は6に記載のプラズマ洗浄装置。
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CN105234130A (zh) * 2015-10-22 2016-01-13 苏州求是真空电子有限公司 适用于可扰曲材料的等离子清洗装置

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