JP2003218575A - 磁気シールドルーム - Google Patents

磁気シールドルーム

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JP2003218575A
JP2003218575A JP2002009636A JP2002009636A JP2003218575A JP 2003218575 A JP2003218575 A JP 2003218575A JP 2002009636 A JP2002009636 A JP 2002009636A JP 2002009636 A JP2002009636 A JP 2002009636A JP 2003218575 A JP2003218575 A JP 2003218575A
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JP
Japan
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magnetic field
coil
opening
coils
magnetic
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Application number
JP2002009636A
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English (en)
Inventor
Motohide Kageyama
元英 影山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部がある場合でも、外部からの磁界の侵
入を有効に調整できる磁気シールドルームを提供する 【解決手段】 開口部3からの漏れ磁場5をキャンセル
するために、コイル1が、開口部3の外周にコイル中心
をずらして配置されている。コイル1の鏡筒外の配線2
は、配線から発生する磁場が小さくなるようにツイスト
されている。図中の6組(4個/組)のコイル1は別々
の電源で駆動され、漏れ磁場5の及ぼす影響が最も小さ
くなるように各々の電流値が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気シールドルーム
に関するものであり、特に、半導体デバイスの製造工程
でリソグラフィーに用いられる荷電粒子線露光装置を設
置し、外部磁場を抑制して、荷電粒子線の光路内の磁場
を目的のものに保つのに好適な磁気シールドルームに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の荷電粒子線を利用した装置におい
ては、外部の静磁場や変動磁場により電子光学鏡筒の光
学特性が劣化しないように、種々の磁気シールドがなさ
れてきた。例えば、パーマロイ等の初透磁率の高い材料
で鏡筒や真空チャンバを一重、又は二重、三重に覆った
り、更には鏡筒や真空チャンバ自体をパーマロイで作成
することも行われてきた。
【0003】実際の鏡筒には例えば真空引き用の穴や配
線用の穴、レチクルステージやウェハステージ等のメカ
機構を導入するための穴が数多く開けられている。従っ
てどんなにシールド材で覆おうとも、結局はシールド材
自体にも穴を開けたり、シールド材を分割しなければな
らなかったためシールド特性は劣化せざるを得ず、仕様
を満足するシールド効果が得られない場合もある。その
ような場合には、装置を設置する部屋又は周囲を完全に
磁気シールド材で覆うということまで行われている。こ
の磁気的にシールドされた密閉空間のことを、通常は磁
気シールドルームと称している。この磁気シールドルー
ムにおいても、電源供給、真空配管等のための開口部を
設けなければならないため、シールド効果は低減してし
まっている。
【0004】このような磁気シールドルームの従来例を
図4に示す。11は鏡筒、12はチャンバ、13は真空
配管、14は荷電粒子源、15は電子ビーム、16は試
料台、17は磁気シールド、18は磁気シールドルーム
である。また19は真空配管等のための開口部、20は
内部への電源供給のための開口部である。これらの開口
部からの外部磁場21の漏れ22が磁気シールドルーム
全体のシールド効果を著しく低減させている。
【0005】シールドしきれなかった外部磁場を抑制す
る方法として他に鏡筒やチャンバからある程度離れた距
離に、任意方向の磁場を発生できるコイルを置き、この
コイルから発生する磁場により外部の磁場をキャンセル
するという方法も行われてきた。この方法に用いられる
装置はアクティブキャンセラーと呼ばれている。アクテ
ィブキャンセラーの例を図5に示す。
【0006】23と23’、24と24’、25と2
5’がそれぞれコイル対になっている。図中の矢印はコ
イルに流れる電流の向きを表している。3対のコイルは
それぞれ直交する方向の磁場を発生することができ、そ
れぞれに流す電流の強さを調整することにより、アクテ
ィブキャンセラー内部に任意方向、任意強度の磁場を作
り外部磁場を打ち消すような構造になっている。しか
し、開口部からの漏れが著しく大きい場合にアクティブ
キャンセラーを併用しても対処できない場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のような技術にお
いては磁場環境の悪い場所に鏡筒を設置する場合、又は
外部磁場に対して敏感な鏡筒を設置する場合には、磁気
シールドルームとアクティブキャンセラーを併用せざる
得なくなるが、前述のように、磁気シールドルーム内に
電源供給、真空配管等のための開口部を設けなければな
らないため、シールド効果は低減してしまい、シールド
効果を得ることが困難であった。
【0008】アクティブキャンセラーの手法では、例え
ば筒のような単純な形状をしたものには有効であるが、
シールドルームの開口部がもたらすような外部磁場の不
均一性が大きいような状況下では、磁場を仕様値の大き
さまでキャンセルし、磁場分布を任意の分布にすること
は至難であった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、開口部がある場合でも、外部からの磁界の侵入
を有効に調整できる磁気シールドルームを提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、磁気シールドルームにおける開口部の
周囲にコイルを配置し、当該コイルに流す電流を調整す
ることにより、開口部から漏れる外部磁場を調節する機
能を有することを特徴とする磁気シールドルーム(請求
項1)である。
【0011】本手段においては、磁気シールドルーム開
口部にアクティブキャンセラーの手法を適用し、磁場を
発生するコイルをシールド開口部近傍に任意の位置関係
で配置し、各々に流す電流をそれぞれ独立に制御し、各
々開口部から漏れる外部磁場を調節する。すなわち、外
部磁場をコイルの発生する磁場によりキャンセルして小
さくしたり、均一なものとすることができる。開口部か
ら漏れる磁界が、磁気シールドルーム内で均一になれ
ば、その中に設けられたアクティブキャンセラーや磁気
シールドで、有効に外部磁場を低減できる。
【0012】コイルを用いて外部磁場を補正したり低減
しているため、シールド材用の余分なスペースを必要と
せず所望の空間を確保できる。製作が容易であるととも
に軽量であることは言うまでもない。
【0013】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記開口部の周りに磁気経路
となるヨーク材を設けたことを特徴とするもの(請求項
2)である。
【0014】本手段においては、開口部の周りに磁気経
路となるヨーク材を付加することでより効率的なキャン
セル磁場発生磁気回路を構成することができるとともに
コイル自身の発生する磁場の影響を抑えることができる
ため、より外部磁場の影響を抑制でき、アクティブキャ
ンセラーの制御が容易になる。なお、本発明でいう「キ
ャンセル」とは、必ずしも0とすることを意味するもの
ではなく、目的とする位置における外部磁場の影響を、
装置構成上問題とならない程度まで低減することをい
う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の第
1の例である荷電粒子線露光装置の磁気シールドルーム
の例を示す概要図である。図1(a1)、(a2)は図1
(b1)、(b2)部におけるコイルの配置を示す図で
ある。図1の6は荷電粒子露光装置全体、7は磁気シー
ルドルームである。図1の4の矢印は外部磁場であり、
3はシールドルーム開口部である。また5の矢印は開口
部3からの漏れ磁場である。1はこの漏れ磁場をキャン
セルするためのコイルであり、開口部3の外周に各々の
コイルの中心をずらして、複数のコイルが配置されてい
る。
【0016】図1(a1)は円形のコイル形状、図1
(a2)は矩形のコイル形状である。2はコイル1の鏡
筒外の配線であるが、配線から発生する磁場が小さくな
るようにツイストされている。配線2から生じる磁場が
ツイストだけでは小さくならない場合には、配線2に磁
気シールドテープを巻きつけてもよい。図中の6組(4
個/組)のコイル1は別々の電源で駆動され、漏れ磁場
5の及ぼす影響が最も小さくなるように各々の電流値が
調整される。なお、漏れ磁場5の大きさは、磁気センサ
により容易に測定できる。
【0017】図2は、本発明の実施の形態の第2の例で
ある荷電粒子線露光装置の磁気シールドルームの例を示
す概要図である。図2を含め以下の図において、図1に
示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して
その説明を省略する。図中の太い実線は全てコイルを表
している。図1ではコイルの内側に重複する部位を設
け、その部分に開口部3を配置し、ビームに及ぼす影響
が最も小さくなるように各々の電流値が調整したが、こ
こでは開口部3の外部に複数のコイル1を配置し、各々
独立して制御することによって、その重ね合わせで実施
例1と同様に、外部磁場の影響を補正もしくは低減す
る。図1、図2の全てにおいて一組のコイル形状を同一
に示しているが、形状が異なるものの組み合わせでもよ
い。
【0018】図3は、本発明の実施の形態の第3の例で
ある磁気シールドルームにおける一つの開口部でのコイ
ルの配置を示す図である。図3(a1)は開口部3を(b
1)方向から見た図である。図3の4は外部磁場で5は
漏れ磁場である。1はこの漏れ磁場をキャンセルするた
めのコイルであり、開口部の外周に各々のコイルの中心
をずらして、複数のコイルが配置されている。図3の8
はコイル形状外周の磁気経路となるヨーク部材である。
開口部用キャンセルコイル1から発生する磁場9、10
はキャンセルすべき開口部以外はヨーク部材8を磁気経
路として磁気回路を構成する。このヨーク部材8を磁気
飽和しないよう十分な大きさを確保することでキャンセ
ルしきれない外部磁場を引き込むようにも作用しより効
果的なキャンセリングを実現する。
【0019】以上3つの実施の形態を別々に説明した
が、実際のシールドには図1、図2、図3のキャンセラ
ーを複合して使用することが望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開口部がある場合でも、外部からの磁界の侵入を有効に
調整できる磁気シールドルームを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例である荷電粒子
線露光装置の磁気シールドルームの例を示す概要図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例である荷電粒子
線露光装置の磁気シールドルームの例を示す概要図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の第3の例である磁気シー
ルドルームにおける一つの開口部でのコイルの配置を示
す図である。
【図4】従来の磁気シールドルームの例を示す図であ
る。
【図5】アクティブキャンセラーの例を示す図である。 1…コイル 2…コイルの配線 3…開口部 4…外部磁場 5…開口部からの漏れ磁場 6…荷電粒子露光装置 7…磁気シールドルーム 8…ヨーク部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気シールドルームにおける開口部の周
    囲にコイルを配置し、当該コイルに流す電流を調整する
    ことにより、開口部から漏れる外部磁場を調節する機能
    を有することを特徴とする磁気シールドルーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気シールドルームで
    あって、前記開口部の周りに磁気経路となるヨーク材を
    設けたことを特徴とする磁気シールドルーム。
JP2002009636A 2002-01-18 2002-01-18 磁気シールドルーム Pending JP2003218575A (ja)

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