JP2002324997A - 磁気シールドルーム - Google Patents

磁気シールドルーム

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JP2002324997A
JP2002324997A JP2001128750A JP2001128750A JP2002324997A JP 2002324997 A JP2002324997 A JP 2002324997A JP 2001128750 A JP2001128750 A JP 2001128750A JP 2001128750 A JP2001128750 A JP 2001128750A JP 2002324997 A JP2002324997 A JP 2002324997A
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JP
Japan
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magnetic
shield
magnetic field
active
coil
Prior art date
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Application number
JP2001128750A
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English (en)
Inventor
Motohide Kageyama
元英 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状をした装置や、外部磁場の不均一
性が大きいような状況下でも磁気シールドを容易にする
ことのできるシールドルームを提供する。 【解決手段】 1は磁気シールドルーム外壁で1aの矢
印の方向に磁束が流れやすい異方性材料で構成されるも
のである。2a、2a’、2b、2b’、2c、2c’
はアクティブキャンセラー用のコイルを示し、2aと2
a’、2bと2b’、2cと2c’がそれぞれコイル対
になって、アクティブキャンセラーを構成している。
(b)は(a)を2bのアクティブキャンセルコイル面
と平行な面で切った断面図を示す。(b)における3は
外乱磁場で、3’は本発明によって整えられた磁束の流
れを示している。(b)に示すように外乱磁場がアクテ
ィブキャンセラー用コイル2、2’の発生する磁束に平
行な方向に整流された場合は、アクティブキャンセラー
用コイル2、2’は1対設けるだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に、半導体デバイ
スの製造工程でリソグラフィーに用いられる荷電粒子線
露光装置等を設置するための部屋であって、部屋内に入
り込む外部磁場をキャンセル可能なシールドルームに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の荷電粒子線を利用した装置におい
ては、外部の静磁場や変動磁場により電子光学鏡筒の光
学特性が劣化しないように、種々の磁気シールドがなさ
れてきた。例えば、パーマロイ等の初透磁率の高い材料
で鏡筒や真空チャンバを一重、又は二重、三重に覆った
り、更には鏡筒や真空チャンバ自体をパーマロイで作成
することも行われてきた。
【0003】このような磁気シールドの従来例を図3に
示す。11は電子光学鏡筒であり、12はチャンバ、1
3は真空配管、14は電子源、15は電子ビーム、16
は試料台であり、17が磁気シールドである。図3に示
されているように、実際の鏡筒には例えば真空引き用の
穴や配線用の穴、レチクルステージやウェハステージ等
のメカ機構を導入するための穴が数多くあけられてい
る。従ってどんなにシールド材で覆おうとも、結局はシ
ールド材自体にも穴を開けたり、シールド材を分割しな
ければならないような状況が起こらざるを得なかった。
【0004】シールド材に穴が空いたり、分割されたり
するとそのシールド特性は劣化せざるを得ず、仕様を満
足するシールド効果が得られない場合もあった。そのよ
うな場合には、装置を設置する部屋又は周囲を完全に磁
気シールド材で覆うということまで行われていた。この
磁気的にシールドされた密閉空間のことを、シールドル
ームと称していた。
【0005】又、別の方法としては、空間全域に対する
シールドとして、鏡筒やチャンバからある程度離れた距
離に、任意方向の磁場を発生できるコイルを置き、この
コイルから発生する磁場により外部の磁場をキャンセル
するという方法も行われてきた。この手法はアクティブ
キャンセラーと呼ばれていた。アクティブキャンセラー
の例を図4に示す。21と21’、22と22’、23
と23’がそれぞれコイル対になっている。図中の矢印
はコイルに流れる電流の向きを表している。3対のコイ
ルはそれぞれ直行する方向の磁場を発生することがで
き、それぞれに流す電流の強さを調整することにより、
アクティブキャンセラー内部に任意方向、任意強度の磁
場を作り外部磁場を打ち消すような構造になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの磁気
シールド方法のうち、鏡筒部分をシールド材で覆う方法
は、前述のようにシールド材に穴を開けたりシールド材
を分割しなければならないという制約のために、シール
ド効果が十分ではなく、磁場環境の悪い場所に鏡筒を設
置する場合、又は外部磁場に対して敏感な鏡筒を設置す
る場合には、二重又は三重シールドにした上に、さらに
シールドルーム中に設置することが必要となり、荷電粒
子線装置の重量を重くしたり、設置面積が大きくならざ
るを得なかった。そして、このことによりコストのかか
るものとなっていった。
【0007】アクティブキャンセラーを用いる手法は、
例えば筒のような単純な形状をした装置には有効であっ
たが、複雑な形状をした装置や、外部磁場の不均一性が
大きいような状況下では、残念ながら鏡筒内の磁場を仕
様値の大きさまでキャンセルすることは不可能であり、
その磁場分布を任意の分布にすることは至難のわざであ
った。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、複雑な形状をした装置や、外部磁場の不均一性
が大きいような状況下でも磁気シールドを容易にするこ
とのできるシールドルームを提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、シールドルームのシールド材として、
異方性磁性材料が用いられていることを特徴とするシー
ルドルーム(請求項1)である。
【0010】本手段においては、シールドルームのシー
ルド材に異方性磁性材料を用いているので、異方性磁性
材料によってキャンセルすべき磁場の向きを変え、キャ
ンセルすべき磁場の方向をコイルから発生させる磁場の
方向に整えることができる。よって、複雑な形状をした
装置や、外部磁場の不均一性が大きいような状況下で
も、コイルに流す電流の制御を容易なものとし、シール
ドルーム内の外部磁界を効果的にキャンセルすることが
できる。「キャンセル」とは、必ずしも0とすることを
意味するものではなく、目的とする位置における外部磁
場の影響を、装置構成上問題とならない程度まで低減す
ることをいう。
【0011】前記課題を解決するための第2の手段は、
シールドルームのシールド材が、磁気的に分割されてい
ることを特徴とするシールドルーム(請求項2)であ
る。
【0012】前記第1の手段においては、シールドルー
ムのシールド材として異方性材料を用いていたのに対
し、本手段においては、シールドルームのシールド材を
磁気的に分割していることが異なっている。このように
しても、キャンセルすべき磁場の方向をコイルから発生
させる磁場の方向に整えることができ、前記第1の手段
と同様の作用効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態
の第1の例である荷電粒子線露光装置の磁気シールドル
ームを説明するための図である。図1(a)において1は
磁気シールドルーム外壁で1aの矢印の方向に磁束が流
れやすい異方性材料(方向性ケイ素鋼板等)で構成され
るものである。2a、2a’、2b、2b’、2c、2
c’はアクティブキャンセラー用のコイルを示し、2a
と2a’、2bと2b’、2cと2c’がそれぞれコイ
ル対になって、アクティブキャンセラーを構成してい
る。
【0014】図1(b)は図1(a)を2bのアクティ
ブキャンセルコイル面と平行な面で切った断面図を示
す。図1(b)における3は外乱磁場で、3’は本発明
によって整えられた磁束の流れを示している。図1
(b)に示すように外乱磁場がアクティブキャンセラー
用コイル2、2’の発生する磁束に平行な方向に整流さ
れた場合は、アクティブキャンセラー用コイル2、2’
は1対設けるだけでよい。
【0015】図2は、本発明の実施の形態の第2の例で
ある荷電粒子線露光装置の磁気シールドルームを説明す
るための図である。図2(a)において1は磁気シールド
ルーム外壁で外壁面は数枚の磁性体板(パーマロイ等)
を分割して並べることで構成される。図2の分割法は、
図1における異方性材料の矢印の方向と同様な方向に磁
束が流れやすい構成である。2a、2a’、2b、2
b’、2c、2c’はアクティブキャンセラー用のコイ
ルを示し、2aと2a’、2bと2b’、2cと2c’
がそれぞれコイル対になって。アクティブキャンセラー
を構成している。
【0016】図2(b)は図2(a)を2bのアクティ
ブキャンセルコイル面と平行な面で切った断面図を示
し、図1(b)における3は外乱磁場で、3’は本発明
によって整えられた磁束の流れを示している。図2
(b)に示すように外乱磁場がアクティブキャンセラー
用コイル2,2’の発生する磁束に平行な方向に整えら
れた場合は、アクティブキャンセラー用コイルは1対設
けるだけでよい。
【0017】本構成では、従来の磁気シールドルーム製
作時において隣接したシールド板の間隙を磁気シールド
テープ等で塞いでいたのを行わず、隣接したシールド板
の間には間隙を設けることになる。その間隙の大きさ
は、間隙からのシールドルーム内への直接的な磁束漏れ
につながるため、小さいほうが良いが、約0.5mm程度以
下とすれば、実質的に磁束漏れを防ぐことができる。ま
たこの間隙による直接的な磁束漏れは、間隙位置をずら
し、2重、3重とシールド外壁を多重化することで対処
でき、そのことにより更にシールド効果をあげることが
できる。
【0018】図3は、本発明の実施の形態の第3の例で
ある荷電粒子線露光装置の磁気シールドルームを説明す
るための図である。図3における4は荷電粒子線露光装
置を示し、本発明における磁気シールドルーム内に設置
することで図4の17のような装置に設けられた磁気シ
ールドを用いずに外乱磁場をキャンセルした環境で荷電
粒子線露光装置を設置できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複雑な形状をした装置や、外部磁場の不均一性が大きい
ような状況下においてもシールドルーム内の磁束密度の
流れは、任意の方向に整えられ、より効果的にアクティ
ブキャンセラーによって外乱磁場をキャンセルできるよ
うになる。よって、アクティブキャンセラー用コイルは
複数組必要となるものがより少ない組数、あるいは一組
で済むようになるため、制御が容易になるとともにシー
ルドルームをより軽量で低コストのものとすることがで
きる。
【0020】従来のシールドルームにおいては、外壁材
を異方性材料にするかもしくは、シールド材を任意の方
向に分割して配置することで本発明の効果を得られるた
め、新規にシールド材用の余分なスペースを必要とせず
所望の空間を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例である荷電粒子
線露光装置の磁気シールドルームを説明するための図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例である荷電粒子
線露光装置の磁気シールドルームを説明するための図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態の第3の例である荷電粒子
線露光装置の磁気シールドルームを説明するための図で
ある。
【図4】荷電粒子線装置における従来の磁気シールド方
法の例を示す図である。
【図5】従来のアクティブキャンセラーの例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…磁気シールド外壁 1a…異方性磁性材料の磁束の流れやすい方向 2…アクティブキャンセラー用コイル 2a,2a’…アクティブキャンセラー用コイル対 2b、2b’…アクティブキャンセラー用コイル対 2c、2c’…アクティブキャンセラー用コイル対 3…外乱磁場 3’…本発明によって整えられた磁束の流れ 4…荷電粒子線露光装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドルームのシールド材として、異
    方性磁性材料が用いられていることを特徴とするシール
    ドルーム。
  2. 【請求項2】 シールドルームのシールド材が、磁気的
    に分割されていることを特徴とするシールドルーム。
JP2001128750A 2001-04-26 2001-04-26 磁気シールドルーム Pending JP2002324997A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007103854A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Steel Corp 磁気シールド装置
KR101272239B1 (ko) 2011-10-26 2013-06-11 한국표준과학연구원 미세자기장 측정을 위한 차폐장치, 차폐방법 및 탈자화방법
JP2014511567A (ja) * 2011-02-16 2014-05-15 マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. 磁気シールド用システム
WO2022010661A1 (en) * 2020-07-09 2022-01-13 Lam Research Corporation Adjustable geometry trim coil

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