JP2003217287A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2003217287A
JP2003217287A JP2002012116A JP2002012116A JP2003217287A JP 2003217287 A JP2003217287 A JP 2003217287A JP 2002012116 A JP2002012116 A JP 2002012116A JP 2002012116 A JP2002012116 A JP 2002012116A JP 2003217287 A JP2003217287 A JP 2003217287A
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temperature
memory cell
word line
dependence
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Tomonori Kataoka
知典 片岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧や温度が変化しても、その影響を受
けにくい、しきい値電圧制御や読み出し電圧マージンが
確保できる不揮発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 メモリセル電流の温度依存を、ワード線
電圧の温度依存とビット線のディスチャージ時間の温度
依存とを制御することによって相殺し、温度依存の少な
いしきい値電圧分布を得る。また、電源電圧上昇に伴う
内部回路の電圧上昇を、ディスチャージ時間の電源電圧
依存を制御することによって相殺し、電源電圧依存の少
ないしきい値電圧分布を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に関し、特に、プログラムベリファイや消去ベリ
ファイなどのメモリセルのしきい値電圧制御、及び読み
出し動作に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラッシュメモリ等である不揮発
性半導体記憶装置の読み出し電圧マージンの温度特性の
改善は、特開2000−11671号に開示されている
半導体記憶装置、つまり、内部電圧の温度依存性にメモ
リセルのしきい値電圧の温度依存性と同じ傾向をもたせ
ることで、読み出し電圧マージンを確保する方法が知ら
れている。従来の半導体記憶装置では、内部電源回路内
に、読み出し時の内部電圧を補償して負の温度依存性を
もたせる温度依存補償回路を設け、読み出し時の内部電
圧の温度依存でメモリセルのしきい値電圧の温度依存性
を相殺し、読み出しマージンを確保している。
【0003】以下、図19を用いて、従来の半導体記憶
装置における、内部電源回路内の読み出し電圧発生回路
について説明する。図19は、従来の半導体記憶装置に
おける、内部電源回路の読み出し電圧発生回路の構造を
示す図である。図19において、読み出し電圧発生回路
は、VN発生回路21、温度補償回路22より構成され
ている。上記VN発生回路21は、PMOSトランジス
タTP1〜TP5、NMOSトランジスタTN1〜TN
4、デプレッションPMOSトランジスタDTP1〜D
TP3、デプレッションNMOSトランジスタDTN1
からなり、温度補償回路22に流す電流を決める回路で
ある。そして、上記NMOSトランジスタTN2のゲー
トには、基準電圧VREF=1.6Vが印加されてい
る。
【0004】この上記VN発生回路21において、非動
作時は、入力信号FRENTは接地されていて電流が流
れないが、外部より電源電圧Vccが入力されて、入力
信号FRENTに電源電圧Vccが印加されると、NM
OSトランジスタTN2の定数W/Lで決まる電流が流
れ、PMOSトランジスタTP3〜TP5により電流が
カレントミラーされ、NMOSトンラジスタTN4に
は、NMOSトランジスタTN2の2倍の電流が流れ
る。さらに、NMOSトンラジスタTN4と温度補償回
路22とでカレントミラーを行い、温度補償回路22に
NMOSトランジスタTN2の6倍の電流を流す。な
お、この電流値には意味はなく、回路動作のスピードな
どを決めるだけのものである。
【0005】一方、上記温度補償回路22は、PMOS
トランジスタTP6,TP7、NMOSトランジスタT
N5〜TN25、デプレッションPMOSトランジスタ
DTP4,DTP5、デプレッションNMOSトランジ
スタDTN2,DTN3からなるものであり、一般的な
NMOSバッファの構成となっている。なお、上記温度
補償回路22は、バッファ構造であるので左右のNMO
Sトランジスタには同じ電流が流れるが、右側のNMO
SトランジスタTN8,TN10,TN12,TN1
4,TN16,TN18,TN20,TN22の定数W
r0〜Wr7が、左側のNMOSトランジスタTN6の
定数Wleftと異なるため、左右のNMOSトランジ
スタTNのゲート電圧に違いが生じる。このように、左
右のNMOSトランジスタの定数Wを変えて、NMOS
トランジスタTNが動作するゲート・ソース間電圧Vg
sを変えることにより、出力信号SREFに温度依存性
を付加する。
【0006】例えば、この温度補償回路22において、
定数Wleftに対して定数Wrが大きい場合には、負
の温度依存が付加された出力信号SREFが出力され、
逆に定数Wleftに対して定数Wrが小さい場合に
は、正の温度依存が付加された出力信号SREFが出力
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開2000
−11671号に記載されている半導体記憶装置は、特
に、多値メモリセル、フラッシュメモリセルに適用する
ためのものであり、その読み出し時のメモリセル電流は
1μA程度以下としている。従って、従来の半導体記憶
装置におけるリード動作(読み出し動作)のメモリセル
電流の判定レベルは約1μAとなり、その領域内のメモ
リセル電流におけるメモリセルのしきい値電圧Vtmの
特性は、温度が上昇すれば低下する傾向を示す。
【0008】そこで、従来の半導体記憶装置では、上記
温度補償回路22により、メモリセルのしきい値電圧V
tmの温度依存に、読み出し時のワード線電圧Vcgの
特性を合わせることで、読み出し時のワード線電圧Vc
gとしきい値電圧Vtmとの差である読み出し電圧マー
ジン(Vcg−Vtm)の温度依存を相殺している。
【0009】しかし、リード動作におけるメモリセル電
流の判定レベルが約1μA、つまり、少ないメモリセル
電流でデータの読み出しを行う場合は、上述したように
温度上昇に伴ってメモリセル電流は増加する傾向を示
し、しきい値電圧Vtmは低下する傾向を示すため、上
記温度補償回路22により、読み出し時のワード線電圧
Vcgを低下させる負の温度依存を付加すればよいが、
比較的大きなメモリセル電流で高速にデータの読み出し
を行う場合は、上記メモリセル電流は温度上昇に伴って
減少する特性を示すため、上記温度補償回路22によ
り、読み出し時のワード線電圧Vcgを増加させる正の
温度依存を付加、つまり、ワード線電圧Vcgの温度依
存係数を正にしなければ、上記読み出し時のワード線電
圧Vcgとしきい値電圧Vtmとの差である読み出し電
圧マージン(Vcg−Vtm)を確保することができな
くなる。
【0010】また、不揮発性半導体記憶装置であるフラ
ッシュEEPROMでは、フローティングゲートへの電
子の注入や放出を行うことで、しきい値電圧Vtmの制
御を行うものであり、その制御において、しきい値電圧
Vtmが所望の電圧に到達したか否かを判断するプログ
ラムベリファイ動作を行う。このプログラムベリファイ
動作も一種の読み出し動作であるが、上述した読み出し
動作とは、リード動作におけるメモリセル電流の判定レ
ベルや、読み出し時のワード線電圧Vcg等の判定条件
が異なる場合がある。さらに、上述した読み出し動作と
同様に、プログラムベリファイ動作においても温度依存
を考慮しなければ、しきい値電圧Vtmの収束レベルが
温度によって影響を大きく受け、その結果、上記読み出
し電圧マージン(Vcg−Vtm)を減少させる原因と
なる。
【0011】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、しきい値電圧Vtmが所望の電圧に到
達したか否かを判断するプログラムベリファイ動作にお
いて、しきい値電圧分布の収束が温度依存の影響を受け
にくい不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、読み出し動作において、しきい
値電圧と読み出し時のワード線電圧との差である読み出
し電圧マージンを確保する不揮発性半導体記憶装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)の不揮発性半導体記憶装置は、第
1の電圧にプリチャージされたビット線の電荷を、メモ
リセル電流で一定時間ディスチャージし、上記ビット線
の電圧が第2の電圧に到達したか否かを判定することに
よって、メモリセルのしきい値電圧分布の収束レベルを
判断するプログラムベリファイ動作において、上記メモ
リセルのゲートに印加されるワード線電圧を、該ワード
線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電圧温度特
性制御手段と、上記ディスチャージ時間を、該ディスチ
ャージ時間の温度特性に応じて制御するディスチャージ
時間温度特性制御手段とを備え、上記メモリセル電流が
温度上昇に伴い増加する正の温度依存を、上記ワード線
電圧温度特性制御手段、及び上記ディスチャージ時間温
度特性制御手段により相殺し、上記メモリセルのしきい
値電圧分布の収束レベルの温度依存を最小化するもので
ある。
【0013】また、本発明(請求項2)の不揮発性半導
体記憶装置は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
において、上記プログラムベリファイ動作において、上
記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少する
負の温度依存であり、上記ディスチャージ時間の温度特
性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、上
記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記ディスチャー
ジ時間の負の温度依存により、上記メモリセル電流の正
の温度依存を相殺し、上記メモリセルのしきい値電圧分
布の収束レベルの温度依存を最小化するものである。
【0014】また、本発明(請求項3)の不揮発性半導
体記憶装置は、第1の電圧にプリチャージされたビット
線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
を判定することによって、しきい値電圧分布の収束レベ
ルを判断するプログラムベリファイ動作において、上記
ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の電源電
圧特性に応じて制御するディスチャージ時間電源電圧特
性制御手段を備え、電源電圧の上昇に伴い周辺回路の内
部電圧が上昇する正の電源電圧依存を、上記ディスチャ
ージ時間電源電圧特性制御手段により相殺し、上記メモ
リセルのしきい値電圧分布の収束レベルの電源電圧依存
を最小化するものである。
【0015】また、本発明(請求項4)の不揮発性半導
体記憶装置は、請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
において、上記プログラムベリファイ動作において、上
記ディスチャージ時間の電源電圧特性は、電源電圧の上
昇に伴い減少する負の電源電圧依存であり、上記ディス
チャージ時間の負の電源電圧依存により、上記しきい値
電圧分布を減少させて上記内部電圧の正の電源電圧依存
を相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベルの電源電
圧依存を最小化するものである。
【0016】また、本発明(請求項5)の不揮発性半導
体記憶装置は、第1の電圧にプリチャージされたビット
線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
を判定することによって、上記メモリセルの状態を判断
する読み出し動作において、上記メモリセルのゲートに
印加されるワード線電圧を、該ワード線電圧の温度特性
に応じて制御するワード線電圧温度特性制御手段と、上
記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の温度
特性に応じて制御するディスチャージ時間温度特性制御
手段とを備え、上記メモリセル電流が温度上昇に伴って
増加する正の温度依存を、上記ワード線電圧温度特性制
御手段、及び上記ディスチャージ時間温度特性制御手段
により相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電
圧の電圧差である読み出し電圧マージンの温度依存を最
小化するものである。
【0017】また、本発明(請求項6)の不揮発性半導
体記憶装置は、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
において、上記読み出し動作において、上記ワード線電
圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存
であり、上記ディスチャージ時間の温度特性は、温度上
昇に伴い減少する負の温度依存であり、上記ワード線電
圧の負の温度依存、及び上記ディスチャージ時間の負の
温度依存により、上記メモリセル電流の正の温度依存を
相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電
圧差である読み出し電圧マージンの温度依存を最小化す
るものである。
【0018】また、本発明(請求項7)の不揮発性半導
体記憶装置は、第1の電圧にプリチャージされたビット
線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
を判定することによって、メモリセルの状態を判断する
読み出し動作において、上記ディスチャージ時間を、該
ディスチャージ時間の電源電圧特性に応じて制御するデ
ィスチャージ時間電源電圧特性制御手段を備え、周辺回
路の電源電圧上昇に伴う正の電源電圧特性を、上記ディ
スチャージ時間電源電圧特性制御手段により相殺し、上
記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電圧差である
読み出し電圧マージンの電源電圧依存を最小化するもの
である。
【0019】また、本発明(請求項8)の不揮発性半導
体記憶装置は、請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
において、上記読み出し動作において、上記ディスチャ
ージ時間の電源電圧特性は、電源電圧の上昇に伴い減少
する負の電源電圧依存であり、上記ディスチャージ時間
の負の電源電圧依存により、上記しきい値電圧分布を減
少させて上記内部電圧の正の電源電圧依存を相殺し、上
記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電圧差である
読み出し電圧マージン電源電圧依存を最小化するもので
ある。
【0020】また、本発明(請求項9)の不揮発性半導
体記憶装置は、第3の電圧にプリチャージされたビット
線に流れるメモリセル電流と、参照電流とを比較するセ
ンスアンプが、しきい値電圧分布の収束レベルを判断す
るプログラムベリファイ動作において、上記メモリセル
のゲートに印加されるワード線電圧を、該ワード線電圧
の温度特性に応じて制御するワード線電圧温度特性制御
手段と、上記参照電流を、該参照電流の温度特性に応じ
て制御する参照電流温度特性制御手段とを備え、上記メ
モリセル電流の温度上昇に伴う温度依存を、上記ワード
線電圧温度特性制御手段、及び上記参照電流温度特性制
御手段により相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベ
ルの温度依存を最小化するものである。
【0021】また、本発明(請求項10)の不揮発性半
導体記憶装置は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
置において、上記プログラムベリファイ動作において、
上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い増加
する正の温度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度
特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、
上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い増加する負
の温度依存であり、上記メモリセル電流の正の温度依存
を、上記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記参照電
流の負の温度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布
の収束レベルの温度依存を最小化するものである。
【0022】また、本発明(請求項11)の不揮発性半
導体記憶装置は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
置において、上記プログラムベリファイ動作において、
上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い減少
する負の温度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度
特性は、温度上昇に伴い増加する正の温度依存であり、
上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い減少する正
の温度依存であり、上記メモリセル電流の負の温度依存
を、上記ワード線電圧の正の温度依存、及び上記参照電
流の正の温度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布
の収束レベルの温度依存を最小化するものである。
【0023】また、本発明(請求項12)の不揮発性半
導体記憶装置は、第3の電圧にプリチャージされたビッ
ト線に流れるメモリセル電流と、参照電流とを比較する
センスアンプが、上記メモリセルの状態を判断する読み
出し動作において、上記メモリセルのゲートに印加され
るワード線電圧を、該ワード線電圧の温度特性に応じて
制御するワード線電圧温度特性制御手段と、上記参照電
流を、該参照電流の温度特性に応じて制御する参照電流
温度特性制御手段とを備え、上記メモリセル電流の温度
上昇に伴う温度依存を、上記ワード線電圧温度特性制御
手段、及び上記参照電流温度特性制御手段により相殺
し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧との電圧
差である読み出し電圧マージンの温度依存を最小化する
ものである。また、本発明(請求項13)の不揮発性半
導体記憶装置は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶
装置において、上記読み出し動作において、上記メモリ
セル電流の温度特性が、温度上昇に伴い増加する正の温
度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度特性は、温
度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、上記参照電
流の温度特性は、温度上昇に伴い増加する負の温度依存
であり、上記メモリセル電流の正の温度依存を、上記ワ
ード線電圧の負の温度依存、及び上記参照電流の負の温
度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワー
ド線電圧との電圧差である読み出し電圧マージンの温度
依存を最小化するものである。
【0024】また、本発明(請求項14)の不揮発性半
導体記憶装置は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶
装置において、上記読み出し動作において、上記メモリ
セル電流の温度特性が、温度上昇に伴い減少する負の温
度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度特性は、温
度上昇に伴い増加する正の温度依存であり、上記参照電
流の温度特性は、温度上昇に伴い減少する正の温度依存
であり、上記メモリセル電流の負の温度依存を、上記ワ
ード線電圧の正の温度依存、及び上記参照電流の正の温
度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワー
ド線電圧との電圧差である読み出し電圧マージンの温度
依存を最小化するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、図1〜図
11を用いて、本実施の形態1における不揮発性半導体
記憶装置について説明する。まず、図1を用いて、本実
施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の構成につ
いて説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態1に
おける、不揮発性半導体記憶装置であるフラッシュEE
PROMの構成を示す図であり、図1(b)は、上記フ
ラッシュEEPROM内の制御回路の構成を示す図であ
る。
【0026】図1(a)において、フラッシュEEPR
OM100は、制御回路130、メモリセルアレイ10
1、アドレスバッファ102、Xデコーダ103、Yデ
コーダ104、プログラム回路105、Yゲート10
6、センスアンプ107、データ入出力バッファ10
8、及び電源回路120からなるものである。
【0027】メモリセルアレイ101には、電気的に書
込/消去可能なメモリセルMEMがマトリックス状に配
置されており、フラッシュEEPROM100に入力さ
れたアドレス信号は、アドレスバッファ102でラッチ
され、そのアドレスのうち、ロウアドレスAxがXデコ
ーダ103に出力されて、ワード線とソース線とが選択
され、カラムアドレスAyがYデコーダ104に出力さ
れて、ビット線が選択される。
【0028】また、Xデコーダ103は、上述したアド
レスのワード線及びソース線の選択以外に、電源回路1
20内のレギュレータ121から出力される高電圧のス
イッチングを行うものであり、消去時には正の高電圧
が、また、プログラム時には負の高電圧が印加されるよ
うにスイッチングする。
【0029】また、Yデコーダ104によって選択され
たビット線は、プログラム回路105及びセンスアンプ
107に接続されており、プログラム時には、プログラ
ム回路105において選択されたビット線に5V程度の
プログラム電圧が印加され、読み出し時には、Yゲート
106によって選択されたビット線に1Vが印加され、
ビット線上に現れるメモリセル電流Idcellが、セ
ンスアンプ107によって増幅される。
【0030】また、データ入出力バッファ108は、フ
ラッシュEEPROM100に対してデータの入出力を
行うものであり、プログラム時には、該データ入出力バ
ッファ108からプログラム回路105にデータが入力
され、読み出し時には、センスアンプ107で増幅され
たデータが、上記データ入出力バッファ108を経由し
てフラッシュEEPROM100の外部に出力される。
【0031】また、図1(b)に示されるように、制御
回路130には、動作モードデコーダ131とタイミン
グ発生回路132とが含まれ、動作モードデコーダ13
1では、フラッシュEEPROM100全体の動作の制
御を行い、タイミング発生回路132では、フラッシュ
EEPROM100におけるデータの読み出しや書き換
え時のタイミングを生成する。
【0032】そして、フラッシュEEPROM100の
外部より印加されるプログラムベリファイ電圧VDD
は、電源回路120内の昇圧回路122によって高電圧
に昇圧され、レギュレータ121に入力される。レギュ
レータ121では、その内部にある基準電圧発生回路
(図示せず)の整数倍で、かつ電源電圧変動や温度変動
などに影響されない一定電圧を発生させ、上記Xデコー
ダ103、Yデコーダ104、及びプログラム回路10
5に供給する。
【0033】次に、上述のように構成されたフラッシュ
EEPROM100に使用されるメモリセルMEMにつ
いて、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施
の形態1におけるメモリセルの構成を示す断面図であ
り、図3は、上記メモリセルのしきい値電圧Vtmの分
布を示す図である。図2において、メモリセルMEM
は、コントロールゲート201、フローティングゲート
202、トンネル酸化膜203、ソース204、ドレイ
ン205、基板206からなり、上記トンネル酸化膜2
03に、12MV/cm〜15MV/cmの高電界を加
えてトンネル電流を発生させ、メモリセルMEMのしき
い値電圧Vtmを制御している。そして、図3に示すよ
うに、メモリセルMEMにおいて、読み出し時のワード
線電圧よりもしきい値電圧Vtmが高い状態を消去状態
“1”とし、低い状態をプログラム状態“0”とする。
【0034】具体的に説明すると、データの消去時に
は、メモリセルMEMのドレイン205をオープン状態
にし、コントロールゲート201に6V、ソース204
及び基板206に−8Vを印加して、ソース204及び
基板206からフローティングゲート202に電子を注
入させる。そして、フローティングゲート202に電子
が注入されると、メモリセルMEMのしきい値電圧Vt
mが上昇し、上記メモリセルMEMにおいてデータを消
去した後は、上記しきい値電圧Vtmを読み出し時のワ
ード線電圧よりも高く設定することによって、読み出し
時にメモリセルMEM内にメモリセル電流Idcell
が流れないようにする。
【0035】また、データのプログラム時には、メモリ
セルMEMのソース204をオープン状態にし、コント
ロールゲート201に−8V、ドレイン205に5V、
基板206に0Vを印加して、上記フローティングゲー
ト202に蓄積されている電子をドレイン205に引き
抜く。そして、メモリセルMEMにおいてプログラム終
了後、しきい値電圧Vtmは読み出し時のワード線電圧
よりも低くなるため、そのメモリセルMEMのワード線
に対して次のデータを読み出し、電圧を印加すると、ビ
ット線にメモリセル電流Idcellが流れる。
【0036】また、読み出し動作においては、上記Xデ
コーダ103より選択されたワード線に3.5Vを印加
し、メモリセルMEMのソース204及び基板206を
グランドに接地し、ドレイン205に1Vを印加した状
態で、ビット線に電流が流れるか否かをセンスアンプ1
07を使って判定する。このとき、ビット線に電流が流
れれば、メモリセルMEMがプログラム状態“0”であ
るとして、フラッシュEEPROM100の外部からデ
ータ入出力バッファ108にデータを入力し、一方、ビ
ット線に電流が流れなければ、メモリセルMEMが消去
状態“1”であるとして、フラッシュEEPROM10
0の外部にデータ入出力バッファ108を介してデータ
を出力する。
【0037】次に、図4を用いて、本実施の形態1にお
けるプログラム回路105の構成について説明する。図
4は、本実施の形態1におけるフラッシュEEPROM
の、メモリセルアレイ及びプログラム回路の構成を示す
回路図である。
【0038】図4において、プログラム回路105は、
ビット線BL0を接地するディスチャージトランジスタ
MD0406と、トランジスタMPV0,MPV1,M
NV0,MNV1からなるビット線電位検知回路401
と、プログラムデータを保持するデータラッチXL04
03と、主ビット線MBL0と上記データラッチXL0
403とを電気的に分離するトランスファーゲート40
2と、該トランスファーゲートの制御信号TFGが活性
化した時にトランスファーゲート402内のPchのト
ランスファーゲートMPT0を活性化するドレイブイン
バータXI0405と、上記ビット線電位検知回路40
1の出力を受けてデータラッチXL0403に保持され
たデータをリセットするラッチリセット回路MRS04
04とで構成され、上記データラッチXL0403、P
chトランスファーゲートMPT0、ドレイブインバー
タXI0405、及びビット線電位検知回路401内の
PchトランジスタMPV0,MPV1には、電源電圧
Vppが接続されている。
【0039】また、上記ビット線電位検知回路401
は、NORの論理を持ち、一方の入力は主ビット線MB
L0408に、もう一方の入力は該ビット線電位検知回
路401の制御信号VRFに接続され、該制御信号VR
Fが“L”で、且つ主ビット線MBL0408の電位が
該ビット線電位検知回路401の判定レベルよりも下が
った時に“H”を出力し、上記ラッチリセット回路MR
S0404を活性化するものである。そして、上記ビッ
ト線電位検知回路401の出力が“H”を出力した時、
ラッチXL0403のNode1がグランドに接地され
る。なお、図4では、説明を簡略化するため、メモリセ
ルアレイ101内のメモリセルMEMには、1本のビッ
ト線BL0で接続されたMEM0,MEM1の2つ、ま
た、データラッチ、ラッチリセット回路、ビット線電位
検知回路、及びディスチャージトランジスタ等の各回路
は1つしか示していないが、上記各回路はビット線に応
じてその数が増えるものである。
【0040】次に、上述した構成を有するプログラム回
路105における、プログラム動作及びプログラムベリ
ファイ動作について図5を用いて説明する。図5は、本
実施の形態1のフラッシュEEPROMのプログラム回
路における、プログラム動作時、及びプログラムベリフ
ァイ動作時のタイミングチャートである。
【0041】メモリセルMEMにデータがプログラムさ
れる場合、そのプログラムされるデータは、データ入出
力バッファ108よりデータラッチXL0403にロー
ドされる。このとき、プログラムを行うメモリセルME
Mに接続されたデータラッチXL0403のNode1
は“H”を保持し、プログラムされないメモリセルME
Mに接続されたラッチのNode1(図示せず)は
“L”を保持するものとする。メモリセルMEMへのプ
ログラム動作を行うには、まず、電源電圧Vppの電圧
をプログラム電圧(5V)に設定する。
【0042】次に、トランスファーゲートMNT040
2制御信号TFGを活性化し、主ビット線MBL040
8とデータラッチXL0403とを電気的に接続する。
そして、この動作と同じタイミングで、選択されたメモ
リセルMEM、ここではメモリセルMEM0が選択され
たとすると、そのワード線電圧Vcgを−8Vにし、ソ
ース線SL0の制御信号SLSELを非活性化して、ソ
ース線SL0を開放状態とする。また、選択されたメモ
リセルMEM0のドレイン205に、プログラム電圧
(5V)を印加するため、セレクトゲートSTR040
7のゲートに8Vを印加する。この時、セレクトゲート
STR0407のドレインには、電圧電源Vpp(5
V)が印加されているので、基板バイアス効果による電
圧ドロップが発生しないように、セレクトゲートSTR
0407の制御信号SG0には、電圧電源Vpp+Vt
n以上の電圧を印加する(Vtn;NMOSしきい値電
圧以上の任意の値)。
【0043】ここで、データラッチXL0403が
“H”であれば、選択されたメモリセルMEM0のドレ
イン205には5Vが供給される。その結果、メモリセ
ルMEM0のコントロールゲート201とドレイン20
5との間には13Vが加わり、FNトンネリング電流が
流れる。なお、データラッチXL0403が“L”であ
れば、メモリセルMEM0のドレイン205は0Vとな
るため、コントロールゲート201とドレイン205と
の間の電圧は8Vとなり、FNトンネリング電流は流れ
ない。
【0044】そして、メモリセルMEM0に対して、一
定期間のプログラムパルス印加後、トランスファーゲー
トMNT0402を非活性化して、主ビット線MBL0
408とデータラッチXL0403とを分離するととも
に、ワード線WL0とソース線SL0とを接地して、デ
ィスチャージ信号DSCを活性化し、主ビット線MBL
0408の電荷を放電する。ただし、セレクトゲートS
TR0407は、プログラムパルス印加後も、副ビット
線SBL0409のディスチャージが完了するまで、活
性化しておかなければならない。以上でプログラム動作
は完了する。
【0045】上述したプログラム動作が完了したら、次
は、上記メモリセルMEM0のしきい値電圧Vtmが適
正な値に下がったか否かを判定するプログラムベリファ
イ動作を実施する。プログラムベリファイ動作では、ま
ず、電源電圧Vppの電圧レベルをプログラムベリファ
イ電圧VDDに設定する。
【0046】次に、トランスファーゲート402と、セ
レクトゲートSTR0407とを活性化して、“H”を
保持しているメモリセルMEMのビット線のみをプログ
ラムベリファイ電圧VDDにプリチャージする。プリチ
ャージが完了した時点で、トランスファーゲートMNT
0,MPT0を非活性化するとともに、選択されたメモ
リセルMEM0のワード線WL0に、プログラムベリフ
ァイ電圧1Vを印加し、メモリセルMEM0をプログラ
ムベリファイモードに設定する。
【0047】この時、メモリセルMEM0のプログラム
が適正に行われていれば、僅かにメモリセル電流Idc
ellが流れ、プログラムベリファイ電圧VDDにプリ
チャージされた主ビット線MBL0の電荷をディスチャ
ージする。また、このとき、非選択であるメモリセルM
EM1からのリーク電流があると、主ビット線MBL0
の電位が低下して、上記プログラムベリファイ動作の誤
判定の原因となるため、非選択であるメモリセルMEM
1のワード線WL1はグランドに接地しておく。なお、
上記非選択のワード線WL1のワード線電圧Vcgを負
の電圧に設定するようにすれば、メモリセルMEM1か
らのリーク電流をさらに少なくすることができる。
【0048】そして、一定期間メモリセル電流Idce
llを流した後、ビット線電位検知回路401の制御信
号VRFを“L”とすると、主ビット線MBL0の電位
は、ビット線電位検知回路401の判定レベル以下とな
り、ビット線電位検知回路401は、ラッチリセット回
路MRS0404を活性化する。上記ラッチリセット回
路MRS0404は、データラッチXL0403よりも
大きなドライブ能力を有するように設計されているた
め、“H”を保持していたデータラッチXL0403は
“L”に書き換えられる。
【0049】なお、メモリセルMEM0において適正に
プログラム動作が行われていなければ、メモリセルME
M0はメモリセル電流Idcellを流さないため、主
ビット線MBL0の電位は下がらず、データラッチXL
0403のデータは書き換えられない。また、メモリセ
ルMEM0において適性にプログラム動作が行われ、デ
ータラッチXL0403のデータが書き換えられると、
データラッチXL0403には“L”が保持され、それ
以降は、主ビット線MBL0に対して、プログラム電圧
5V及びプログラムベリファイ電圧VDDは印加されな
い。
【0050】次に、図6及び図7を用いて、プログラム
ベリファイ時の上記プログラム回路105の特性につい
て説明する。図6は、プログラムベリファイ時のプログ
ラム回路における、メモリセルのワード線電圧としきい
値電圧との関係を示すグラフであり、図7は、プログラ
ムベリファイ時のプログラム回路における、プログラム
ベリファイ時間としきい値電圧との関係を示すグラフで
ある。
【0051】図6において、プログラム回路105は、
プログラムベリファイ時にメモリセルMEMのゲート電
圧(ワード線電圧Vcg)が高くなれば、しきい値電圧
Vtmも高くなる特性を示しており、また、図7におい
て、プログラム回路105は、メモリセル電流Idce
llによってビット線にプリチャージされた電荷をディ
スチャージする時間、すなわち、プログラムベリファイ
時間tDSCが短くなると、しきい値電圧Vtmが下がる
特性を示している。これは、短時間でビット線の電荷を
ディスチャージしなければならないため、しきい値電圧
Vtmが下がることによるものであり、上記しきい値電
圧Vtmが下がれば、より多くのメモリセル電流Idc
ellが確保できる。
【0052】また、図8を用いて、メモリセルMEMの
温度特性について説明すると、図8は、横軸がワード線
電圧で、縦軸がログスケールのメモリセル電流であり、
ワード線電圧Vcgが低い領域1においては、高温のメ
モリセル電流が低温のメモリセル電流よりも多く流れ、
ワード線電圧Vcgが高い領域2においては、低温のメ
モリセル電流が高温のメモリセル電流よりも多く流れる
特性を示している。
【0053】次に、図9から図11を用いて、電源回路
120内のレギュレータ121について説明する。図9
は、レギュレータにおける、プログラムベリファイ電圧
VDDの変動に対する、ワード線電圧Vcg(図
(a))、ディスチャージ時間tDSC(図(b))、メモリセ
ル電流Idcell(図(c))の関係を示すグラフであ
り、図10は、温度変化に対する、ワード線電圧Vcg
(図(a))、ディスチャージ時間tDSC(図(b))、メモ
リセル電流Idcell(図(c))の関係を示すグラフ
であり、図11は、電源回路内のレギュレータの構成を
示す図である。
【0054】まず、図11を用いて、電源回路120内
のレギュレータ121の構成について説明する。図11
に示すように、レギュレータ121は、基準電圧発生回
路510と、差動増幅器520と、出力電圧制御回路5
30とにより構成される。基準電圧発生回路510は、
基準となる参照電圧Vrefを発生させるものであり、
出力電圧発生回路530は、出力部Voutとグランド
との間をn段の抵抗素子で直列に分割して、出力部Vo
utから出力される電圧を(n−1)に抵抗分圧して電
位Vinを生成する。そして、抵抗分圧されたそれぞれ
のノードN1,N2,N3,…,Nmと上記出力部Vo
utとの間は、制御回路130からのコントロール信号
Vcnt1,Vcnt2,Vcnt3,…により、Pc
hトランジスタM1で接続されている。
【0055】例えば、出力部Voutとグランドとの間
が5段の抵抗素子で直列に分割され、コントロール信号
Vcnt1〜Vcnt3が全て“H”であれば、上記出
力部Voutは5個の直列抵抗により4つのノードN1
〜N4に分圧され、出力部Voutからは分圧された電
位Vinの5倍の電圧が出力される。
【0056】また、コントロール信号Vcnt3が
“L”であれば、抵抗R1〜R3が機能停止され、出力
部VoutとノードN3が電気的に接続され、出力部V
outからは、分圧された電位Vinの2倍の電圧が出
力される。
【0057】そして、上記基準電圧発生回路510で生
成された参照電圧Vrefと、上記出力電圧制御回路5
30により分圧された電位Vinは、差動増幅器520
において比較される。仮に、電位Vinが参照電圧Vr
efよりも高ければ、PchトランジスタM1はカット
オフして、出力部Voutから出力される電圧の電位を
下降させ、逆に、電位Vinが参照電圧Vrefよりも
低ければ、PchトランジスタM1はオンし、出力部V
outから出力される電圧の電位を上昇させる。
【0058】このように、出力部Voutから出力され
る電圧の電位が変化しても、上記出力電圧制御回路53
0において抵抗分圧された電位Vinは、出力部Vou
tから出力される電圧に追従して変化し、差動増幅器5
20にて参照電圧Vrefと比較されるため、出力部V
outから出力される電圧は一定電圧を保持できる。
【0059】本実施の形態1におけるフラッシュEEP
ROMにおいては、メモリセルMEM、及びプログラム
回路105は上述したような特性を有するため、電源回
路120のレギュレータ121及び制御回路130内の
タイミング発生回路132の電源電圧特性と温度特性を
以下のように制御することによって、メモリセルMEM
のしいき値電圧の温度変化による変動、あるいは電源電
圧の変化による変動を小さくする。
【0060】まず、しきい値電圧Vtmの電源電圧依存
について説明する。レギュレータ121内の基準電圧発
生回路510を構成するトランジスタMN1,MN2,
MP1,MP2は全て飽和領域で動作するため、プログ
ラムベリファイ電圧VDDが上昇すると、上記トランジ
スタのチャネル長変調の影響を受け、出力電圧である参
照電圧Vrefも上昇する正の電源電圧依存を示す(図
9(a)参照)。また、メモリセルMEMにはプログラ
ムベリファイ電圧VDDが直接与えられることはないた
め、メモリセルMEMは、電源電圧依存を受けないと考
えてもよい。従って、フラッシュEEPROM内に、正
の電源電圧依存を持つワード線電圧Vcgの特性を相殺
するための、負の電源電圧依存特性を有する別の回路を
加えれば、しきい値電圧Vtmの電源電圧依存を小さく
できる。
【0061】つまり、図7に示すように、ディスチャー
ジ時間tDSCを短くするとしきい値電圧Vtmは下がる
傾向を示すので、制御回路130のタイミング発生回路
132内に、ディスチャージタイミング発生回路133
を設け、該ディスチャージタイミング発生回路133に
より、プログラムベリファイ電圧VDDが上昇するとデ
ィスチャージ時間tDSCが短くなる特性をもたせるよう
にすればよい。
【0062】このように、ワード線電圧Vcgの正の電
源電圧依存(図9(a))を、制御回路130内のディス
チャージタイミング発生回路133で、ディスチャージ
時間tDSCが有する負の電源電圧依存(図9(b))を制御
することにより相殺し、電源電圧の変化によるしきい値
電圧Vtmの変動を抑制することができる。
【0063】次に、しきい値電圧Vtmの温度依存につ
いて説明する。これについては、メモリセル電流Idc
ellの温度特性で相殺することを考えればよい。プロ
グラムベリファイ動作におけるメモリセル電流Idce
llは、図8の領域1で動作するため、図10(c)の
メモリセル電流Idcellの温度依存に示すように、
高温になる程電流が増加する正の温度依存特性を示す。
このメモリセル電流Idcellの正の温度依存特性
を、負の温度依存特性を有する、ワード線電圧Vcg
(図10(a))及びディスチャージ時間tDSC(図10
(b))で相殺する。
【0064】また、レギュレータ121内の基準電圧発
生回路510における出力電圧Vrefの温度依存特性
は、図10(a)のワード線電圧Vcgの温度依存と同
様、温度上昇に伴い電圧が減少する負の温度依存特性を
示す。さらに、制御回路130内のディスチャージタイ
ミング発生回路133の温度依存特性は、図10(b)
のディスチャージ時間tDSCの温度依存に示すように、
温度上昇に伴い、ディスチャージ時間tDSCが短くな
り、しきい値電圧Vtmは低下する負の温度依存を示
す。
【0065】このように、メモリセル電流Idcell
の負の温度依存(図10(b))を、ワード線電圧Vcg
の正の温度特性(図10(a))とディスチャージ時間t
DSCの正の温度特性(図10(c))により相殺すること
で、しきい値電圧Vtmの温度依存を小さくすることが
できる。
【0066】以上のように、本実施の形態1によれば、
プログラム電圧(5V)にプリチャージされたビット線
の電荷を、メモリセル電流Idcellで一定時間ディ
スチャージし、上記ビット線の電圧がプログラムベリフ
ァイ電圧VDDに到達したか否かを判定することによっ
て、しきい値電圧分布の収束レベルを判断するプログラ
ムベリファイ動作において、上記電源回路120のレギ
ュレータ121、及び制御回路130内のタイミング発
生回路132によって、メモリセルMEMにおける電源
電圧特性と温度特性とを制御するようにしたので、しき
い値電圧Vtmの収束が、電源電圧依存及び温度依存の
影響を受けにくくすることができる。
【0067】(実施の形態2)以下、図12を用いて、
本実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置につい
て説明する。図12は、本実施の形態2における、不揮
発性半導体記憶装置であるフラッシュEEPROMの、
読み出し動作のタイミングチャートである。本実施の形
態2においては、プログラム回路105を用いた読み出
し動作について、図4のプログラム回路105の回路図
と、図12の読み出し動作のタイミングチャートを用い
て説明する。ただし、上記実施の形態1で説明したプロ
グラムベリファイ動作と、以下に示す読み出し動作との
違いは、メモリセルMEMのゲート電圧とデータラッチ
403の初期値の設定のみであり、その他の動作は共通
である。
【0068】まず、プログラム回路105の電源Vpp
の電圧レベルをプログラムベリファイ電圧VDDに設定
する。次に、全てのデータラッチ403に“H”をセッ
トした後、トランスファーゲート402とセレクトゲー
ト407を活性化して、全ての主ビット線408をプロ
グラムベリファイ電圧VDDにプリチャージする。
【0069】このプリチャージが完了した時点で、トラ
ンスファーゲート402を非活性化するとともに、選択
されたメモリセルMEM0のワード線WL0にプログラ
ムベリファイ電圧VDDを印加し、ビット線電位制御検
知回路401の制御信号であるベリファイ信号VRFを
“L”にして、選択メモリセルMEM0を読み出しモー
ドに設定する。
【0070】この時、メモリセルMEM0のしきい値電
圧Vtmが、ゲート電圧であるプログラムベリファイ電
圧VDDよりも低ければメモリセル電流Idcellが
流れ、主ビット線MBL0408のディスチャージが行
われる。そして、上記ディスチャージ期間にビット線電
圧Vcgが、ビット線電圧検知回路401の判定レベル
よりも低くなればラッチリセット回路MRS0404が
動作し、データラッチXL0403をリセットする。
【0071】一方、上記メモリセルMEM0のしきい値
電圧Vtmが、ゲート電圧であるプログラムベリファイ
電圧VDDよりも高ければメモリセル電流Idcell
は流れないため、プリチャージしたプログラムベリファ
イ電圧VDDがそのまま保持され、データラッチXL0
403のリセットは行われない。
【0072】このように、しきい値電圧Vtmの低いメ
モリセルMEMを読み出したデータラッチ403は
“L”になり、しきい値電圧Vtmの高いメモリセルM
EMを読み出したデータラッチ403は“H”になるた
め、データラッチ403のデータをフラッシュEEPR
OMの外部に出力すれば読み出しが可能となる。
【0073】以下、図3を用いて、読み出し動作におけ
る読み出し電圧マージンについて説明する。上記プログ
ラム回路105を用いた読み出し動作は、メモリセル電
流Idcellが図8の領域1であり、その値は1μA
程度である。このとき、読み出し電圧マージンは、図3
に示すようにプログラム状態にあるメモリセル側では、
領域1の読み出し時のワード線電圧Vcg1と、上記プ
ログラム状態にあるメモリセルMEMのしきい値電圧分
布の最大値Vtmp_maxとの差である、Vcg1−
Vtmp_maxであり、消去状態にあるメモリセル側
では、該消去状態にあるメモリセルのしきい値電圧分布
の最小値Vtme_minと、領域1の読み出し時のワ
ード線電圧Vcg1との差である、Vtme_min−
Vcg1である。
【0074】これらの差(Vcg1−Vtmp_ma
x)、(Vtme_min−Vcg1)が、電源電圧の
変化、温度変化で変動しなければ良い。読み出し電圧マ
ージンの電源電圧依存や温度依存については、読み出し
はプログラム回路105を用いるので、上記実施の形態
1で、図9及び図10を用いて説明したプログラムベリ
ファイ動作のしきい値電圧Vtmの収束の電源電圧依存
や温度依存と同じように考えればよい。
【0075】従って、読み出し電圧マージンは、ワード
線電圧Vcgの正の電源電圧依存(図9(a))を、制御
回路130内のディスチャージタイミング発生回路13
3で、ディスチャージ時間tDSCが有する負の電源電圧
依存(図9(b))を制御して相殺することにより、電源
電圧の変化によるしきい値電圧Vtmの変動を小さくす
ることができ、メモリセル電流Idcellの負の温度
依存(図10(b))を、ワード線電圧Vcgの正の温度
特性(図10(a))とディスチャージ時間tDSCの正の温
度特性(図10(c))により相殺することで、温度変化
によるしきい値電圧Vtmの変動を小さくすることがで
きる。
【0076】以上のように、本実施の形態2によれば、
制御回路130内のタイミング発生回路132により、
読み出し時のワード線電圧Vcgの正の電源電圧依存
を、ディスチャージ時間tDSCの負の電源電圧依存を制
御することによって相殺することで、読み出し電圧マー
ジンの電源電圧依存を小さくすることができる。また、
メモリセル電流Idcellの負の温度依存特性を、読
み出し時のワード線電圧Vcgの正の温度依存とディス
チャージ時間tDSCの負の温度依存によって相殺するこ
とで、読み出し電圧マージンの温度依存を小さくするこ
とができる。
【0077】(実施の形態3)以下、本実施の形態3に
おける不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実
施の形態3においては、センスアンプ107を用いたプ
ログラムベリファイ動作について説明する。図13は、
本実施の形態3における読み出し時のメモリセル電流特
性を示す図であり、図14は、本実施の形態3におけ
る、不揮発性半導体記憶装置であるフラッシュEEPR
OMのセンスアンプの構成を示す図である。
【0078】本発明のワード線電圧Vcgは、電源回路
120のレギュレータ121で発生され、電源電圧依存
の少ない特性を示すものである。従って、プログラム状
態のメモリセルMEMのメモリ電流特性は、図13に示
すように、電源電圧に印加されるプログラムベリファイ
電圧VDDに依存せず、そのメモリセル電流Idcel
lはほぼ一定の値となる。一方、消去状態のメモリセル
MEMは、図13に示すように、電源電圧に印加された
プログラムベリファイ電圧VDDがどのような値であっ
てもメモリセル電流Idcellを流さない。
【0079】次に、図14を用いて、本実施の形態3に
おけるフレッシュEEPROMのセンスアンプ107の
構成について説明する。図14に示されるように、セン
スアンプ107は、電流比較器300と、プリチャージ
回路301と、クランプ回路302と、参照電流回路3
03とで構成される。
【0080】参照電流回路303は、電流比較器300
で比較する基準電流Irefを発生させるものであり、
その特性は図13に示される参照電流Irefと同様、
電源電圧依存の少ないものである。また、プリチャージ
回路301は、プリチャージ信号PRCが“H”の時
に、選択されたビット線、例えばビット線MBL0に1
Vを供給する。そして、クランプ回路302では、その
反転特性からノードN1の電圧、及び上記選択されたビ
ット線MBL0のプリチャージ電圧を決めるものであ
る。さらに、電流比較器300は、上記参照電流回路3
03で発生した参照電流Irefと選択されたメモリセ
ルMEM0のメモリセル電流Idcellとを比較し
て、データ出力端子DOにデータを出力するものであ
る。
【0081】次に、上記構成を有するセンスアンプ10
7の動作について説明する。まず、プリチャージ信号P
RCを“H”、センスアンプイネーブル信号SAEを
“L”として、選択されたビット線MBL0を1Vにプ
リチャージする。この時、上記ビット線MBL0を選択
するYゲート106では、YG0が活性化され、Yゲー
ト線と上記選択ビット線MBL0とが接続される。
【0082】そして、上記プリチャージ信号PRCが
“L”となると、プリチャージ動作を停止し、センス動
作に入る。このとき、選択されたメモリセルMEM0の
ゲートには3.5V、ドレインにはプリチャージ回路3
01から1V、ソースには0Vが供給されている。
【0083】そして、選択メモリセルMEM0のメモリ
セル電流Idcellは、ビット線MBL0を経由して
電流比較器300に到達し、参照電流Irefと比較さ
れる。このとき、メモリセルMEM0がプログラム状態
であれば、メモリセル電流Idcellを流すため、参
照電流Irefよりも電流が多く流れることになり、デ
ータ出力端子DOには“0”が出力される。一方、メモ
リセルMEM0が消去状態であれば、メモリセル電流I
dcellを流さないため、参照電流Irefよりも電
流が少なくなり、データ出力端子DOには“1”が出力
される。
【0084】次に、図15及び図16を用いて、上記セ
ンスアンプ107を用いたプログラム及びプログラムベ
リファイ動作について説明する。図15は、本実施の形
態3における、不揮発性半導体記憶装置であるフラッシ
ュEEPROMの、メモリセルアレイ、プログラム回
路、Yゲート、センスアンプの構成を示す図であり、図
16は、本実施の形態3における、センスアンプを用い
たプログラムベリファイ動作を説明するタイミングチャ
ートを示す図である。
【0085】プログラム回路105は、プログラムデー
タを一時的に保持するデータラッチXL0〜XL2から
なるデータラッチ403と、ビット線を接地するための
ディスチャージトランジスタ401と、ビット線BL0
〜BL2と上記データラッチ403を電気的に分離する
トランスファーゲート402と、上記データラッチ40
3のデータをリセットするラッチリセット回路404
と、上記ラッチリセット回路404を選択してセンスア
ンプ107の第二データ線DR0と接続するラッチ選択
ゲート406とで構成される。
【0086】そして、プログラムのデータを格納するデ
ータラッチXL0〜XL2と、ビット線とデータラッチ
403とを電気的に分離するトランスファーゲート40
2内のPchトランスファーゲートMPT0〜MPT2
と、PchトランスファーゲートMPT0〜MPT2の
制御を行うインバータXI0405には、電源電圧Vp
pが接続されている。データの書き換え動作は、プログ
ラムデータをデータラッチ403にセットした後に、プ
ログラムを実行し、プログラムが適正に行われたか否か
をプログラムベリファイ動作で検証することによって行
われる。
【0087】まず、プログラムデータは、データラッチ
403内のデータラッチXL0〜XL2にロードされ
る。プログラムされるメモリセルMEMに接続されたデ
ータラッチのNode0〜Node2には“H”の状態
を、プログラムされないメモリセルMEMに接続された
データラッチのNode0〜Node2には“L”の状
態を保持させる。そして、メモリセルMEMへのプログ
ラムを行うために、まず、電源電圧Vppの電圧を、プ
ログラム電圧(5V)に設定する。
【0088】次に、トランスファーゲート402の制御
信号TFGを活性化し、ビット線BL0〜BL2とデー
タラッチXL0〜XL2とを電気的に接続する。そし
て、この動作と同じタイミングで選択されたメモリセル
MEM0のワード線WL0を−8Vに、また、ソース線
の制御信号SLSELを非アクティブにしてソース線を
開放状態とする。
【0089】また、メモリセルMEMのドレインにプロ
グラム電圧(5V)を印加するために、セレクトゲート
STR0〜STR2のゲートに8Vを印加する。この
時、STR0〜STR2のドレインには、プログラム電
圧(5V)が印加されているので、基板バイアス効果に
よる電圧ドロップが発生しないように、セレクトゲート
制御信号SG0にはVcc+Vtn以上の電圧を印加す
る。そして、データラッチXL0〜XL2が“H”であ
れば、メモリセルMEMのドレインには5Vが供給さ
れ、コントロールゲート−ドレイン間には13Vが加わ
り、FNトンネリング電流が流れる。
【0090】一方、データラッチXL0〜XL2のデー
タが“L”であれば、メモリセルMEMのドレインは0
Vとなるため、コントロールゲート−ドレイン間の電圧
は8Vとなり、FNトンネリング電流は流れない。そし
て、一定期間プログラムパルスが印加されたならば、ト
ランスファーゲート402からの制御信号TFGを停止
して、ビット線BL0〜BL2とデータラッチXL0〜
XL2とを分離すると同時に、ワード線WL0とソース
線SL0を接地する。
【0091】また、ディスチャージ信号DSC信号を活
性化してビット線BL0〜BL2を接地すると共に、セ
レクトゲートSTR0〜STR2は活性化したままでメ
モリセルMEMのドレインノードにチャージされた電荷
をディスチャージする。メモリセルMEMのドレインノ
ードの接地が完了したならば、セレクトゲートの制御信
号SG0を停止させ、プログラムを完了する。さらに、
プログラムベリファイ動作では、まず、データラッチ4
03の電源電圧Vppの電圧を、プログラムベリファイ
電圧VDDに設定する。
【0092】上記センスアンプ107を用いたプログラ
ムベリファイは、基本的にリード動作と同じデータ出力
動作であり、センスアンプ107でビット線BL0〜B
L2に出力されたデータを第二データ線DR0に出力し
た後に、出力結果をラッチリセット回路404に転送し
て、データラッチXL0〜XL2をリセットする動作が
追加されている。
【0093】以下、図16を用いて、その動作について
説明する。まず、選択されたメモリセルMEM0のワー
ド線WL0にプログラムベリファイ・ゲート電圧1.8
Vを印加すると共に、YゲートYG0でビット線BL0
を選択し、センスアンプ107でビット線BL0を1V
にプリチャージする。ビット線BL0は、Yゲート線に
接続され、センスアンプ107に入力するためメモリセ
ルMEM0のドレインには1Vが印加される。
【0094】センスアンプ107では、ビット線BL0
に流れるメモリセル電流Idcellからプログラムが
適正に行われたか否かを判断し、第一データ線DO0と
第二データ線DR0とに出力する。このとき、メモリセ
ルMEM0のワード線WL0には1.8Vが印加されて
いるため、メモリセルMEMのしきい値電圧Vtmが
1.8Vを下回る。すなわち、上記センスアンプ107
の判定電流よりもメモリセル電流Idcellが多く流
れると、プログラム状態と判定され、逆に、メモリセル
のしきい値電圧が1.8Vよりも高ければ、メモリセル
電流Idcellはセンスアンプ107の判定電流より
も少なくなり、消去状態と判定される。
【0095】次に、第二データ線DR0からラッチリセ
ット回路404へのデータの転送動作について説明す
る。第二データ線DR0に出力されたデータは、ラッチ
選択ゲートLG0によって選択されたラッチリセット回
路MRS0に転送され、ラッチXL0の制御を行う。こ
のとき、メモリセルMEM0において、プログラムが適
正に行われていれば、第二データ線DR0には“H”が
出力されるため、ラッチリセット回路MRS0が活性化
し、データラッチXL0がリセットされる。このラッチ
リセット回路MRS0は、データラッチXL0よりも大
きなドライブ能力を有するように設計されているため、
“H”に保持されていたデータラッチXL0は“L”に
書き換えられる。
【0096】一方、メモリMEM0において、プログラ
ムが完了していなければ、第二データ線DR0には
“L”が出力され、データラッチXL0に保持されてい
るデータはそのまま保持される。
【0097】次に、図17を用いて、上記のセンスアン
プ107を用いたプログラムベリファイ動作による、し
きい値電圧Vtmの温度依存について説明する。図17
は、本実施の形態3における、領域1での読み出し時
の、温度変化に対する、ワード線電圧Vcg(図
(a))、参照電流Iref(図(b))、メモリセル電流I
dcell(図(c))の関係を示すグラフである。上記
しきい値電圧Vtm分布の温度依存は、メモリセル電流
Idcellの温度特性を相殺する効果を考えればよ
い。
【0098】プログラムベリファイ動作におけるメモリ
セル電流Idcellは、図8の領域1で動作するた
め、図10(c)に示すメモリセル電流Idcellの
温度依存に示すように、高温になる程電流が増加する正
の温度依存特性を示す。従って、このメモリセル電流I
dcellの正の温度依存特性を、負の温度依存特性を
有する、ワード線電圧Vcgと参照電流Irefとで相
殺する。
【0099】つまり、上記レギュレータ121内の基準
電圧発生回路510から出力される参照電圧Vrefの
温度依存特性は、図17(a)のワード線電圧Vcgの
温度依存に示すように、温度上昇に伴い電圧が減少する
負の温度依存特性を示し、また、センスアンプ107中
の参照電流Irefの温度依存特性は、図17(b)の
参照電流の温度依存に示すように、温度上昇に伴って参
照電流Irefが増加する負の温度依存を示す。なお、
上記参照電流回路303の温度依存特性については、比
較対照となる参照電流Irefが増加すると、参照電流
Iref以上のメモリセル電流Idcellを得るため
には、しきい値電圧Vtmを低くして、電流能力を増加
させなければならないため、温度上昇に伴って増加する
参照電流Irefは負の温度依存性をもつものとなる。
【0100】このように、領域1のベリファイ動作にお
いては、メモリセル電流Idcellの正の温度依存特
性を、ワード線電圧Vcgの負の温度特性及び参照電流
Irefの負の温度特性によって相殺するようにしたの
で、しきい値電圧Vtm分布の温度依存を小さくするこ
とができる。
【0101】なお、以上に説明したプログラムベリファ
イ動作は、比較的メモリセル電流Idcellの少ない
領域1が対象である場合であるが、プログラムベリファ
イ動作時のゲート電圧を更に上昇させ、図8のメモリセ
ル電流Idcellの多い領域2で動作させる場合は、
しきい値電圧Vtm分布の温度依存を小さくする方法が
異なる。
【0102】以下、図18を用いて、領域2で動作する
プログラムベリファイ動作による、しきい値電圧Vtm
の温度依存について説明する。図18は、本実施の形態
3における、領域2での読み出し時の、温度変化に対す
る、ワード線電圧Vcg(図(a))、参照電流Iref
(図(b))、メモリセル電流Idcell(図(c))の関
係を示すグラフである。図8の領域2で動作するプログ
ラムベリファイ動作は、図18のメモリセル電流Idc
ellの温度依存に示すように、高温になる程電流が減
少する負の温度依存特性を示す。従って、このメモリセ
ル電流Idcellの負の温度依存特性を、正の温度依
存特性を持たせたワード線電圧Vcgとリファレンス電
流Irefで相殺する。
【0103】つまり、上記レギュレータ121内の基準
電圧発生回路510から出力される参照電圧Vrefの
温度依存特性は、図18(a)のワード線電圧Vcgの
温度依存に示すように、温度上昇に伴い電圧が減少する
負の温度依存特性を示し、また、センスアンプ107中
の参照電流Irefの温度依存特性は、図18(b)の
参照電流Irefの温度依存に示すように、温度上昇に
伴って参照電流Irefが減少する正の温度依存を示
す。
【0104】このように、領域2におけるベリファイ動
作においては、メモリセル電流Idcellの負の温度
依存特性を、ワード線電圧Vcgの正の温度特性及び参
照電流Irefの正の温度特性によって相殺するように
したので、しきい値電圧Vtm分布の温度依存を小さく
することができる。
【0105】以上のように、本実施の形態3によれば、
プログラムベリファイ動作が、比較的メモリセル電流I
dcellの少ない領域1が対象であっても、プログラ
ムベリファイ動作時のゲート電圧を更に上昇させ、メモ
リセル電流Idcellの多い領域2が対象であって
も、メモリセル電流Idcellの温度依存特性を、読
み出し電圧の温度依存と参照電流の温度依存とによって
相殺して、しきい値電圧Vtmの分布の収束の温度依存
を小さくすることができる。
【0106】(実施の形態4)以下、本実施の形態4に
おける不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実
施の形態4においては、図3を用いて、センスアンプ1
07を用いた読み出し動作における、読み出し電圧マー
ジンについて説明する。センスアンプ107を用いた読
み出し動作は、メモリセル電流Idcellが図8の領
域1を使うものと、領域2を使うものがある。
【0107】まず、領域1の読み出し電圧マージンは、
プログラム状態であるメモリセル側では、読み出し時の
ワード線電圧Vcg1と、上記プログラム状態であるメ
モリセルMEMのしきい値電圧Vtm分布の最大値Vt
mp_maxとの差である、Vcg1−Vtmp_ma
xであり、消去状態であるメモリセル側では、該消去状
態のメモリセルMEMのしきい値電圧分布の最小値Vt
me_minと、読み出し時のワード線電圧Vcg1と
の差である、Vtme_min−Vcg1である。
【0108】これらの差(Vcg1−Vtmp_ma
x)、(Vtme_min−Vcg1)が、電源電圧の
変化、あるいは温度変化で変動しなければ良い。つま
り、上記実施の形態3で、図17を用いて説明したよう
に、領域1では、メモリセル電流Idcellが正の温
度依存を示すので、該メモリセル電流Idcellの正
の温度依存を、ワード線電圧Vcgの負の温度依存と参
照電流Irefの負の温度依存とによって相殺する。
【0109】また、領域2の読み出し電圧マージンにつ
いては、プログラム状態のメモリセル側では、読み出し
時のワード線電圧Vcg2と、上記プログラム状態のメ
モリセルMEMのしきい値電圧分布の最大値Vtmp_
maxとの差である、Vcg2−Vtmp_maxであ
り、消去状態のメモリセル側では、該消去状態のメモリ
セルMEMのしきい値電圧分布の最小値Vtme_mi
nと、読み出し時のワード線電圧Vcg2との差であ
る、Vtme_min−Vcg2である。
【0110】これらの差(Vcg2−Vtmp_ma
x)、(Vtme_min−Vcg2)が、電源電圧の
変化、あるいは温度変化で変動しなければ良い。つま
り、上記実施の形態3で、図18を用いて説明したよう
に、領域2では、メモリセル電流Idcellが負の温
度依存を示すので、該メモリセル電流Idcellの負
の温度依存を、ワード線電圧Vcgの正の温度依存と参
照電流Irefの正の温度依存とによって相殺する。
【0111】以上のように、本実施の形態4によれば、
センスアンプ107を用いた読み出し動作が、比較的メ
モリセル電流Idcellの少ない領域1が対象であっ
ても、プログラムベリファイ動作時のゲート電圧を更に
上昇させ、メモリセル電流Idcellの多い領域2が
対象であっても、メモリセル電流Idcellの温度依
存特性を、読み出し電圧の温度依存と参照電流の温度依
存とによって相殺することで、読み出し電圧マージンの
温度依存を小さくすることができる。
【0112】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の不揮
発性半導体記憶装置によれば、第1の電圧にプリチャー
ジされたビット線の電荷を、メモリセル電流で一定時間
ディスチャージし、上記ビット線の電圧が第2の電圧に
到達したか否かを判定することによって、メモリセルの
しきい値電圧分布の収束レベルを判断するプログラムベ
リファイ動作において、上記メモリセルのゲートに印加
されるワード線電圧を、該ワード線電圧の温度特性に応
じて制御するワード線電圧温度特性制御手段と、上記デ
ィスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の温度特性
に応じて制御するディスチャージ時間温度特性制御手段
とを備え、上記メモリセル電流が温度上昇に伴い増加す
る正の温度依存を、上記ワード線電圧温度特性制御手
段、及び上記ディスチャージ時間温度特性制御手段によ
り相殺し、上記メモリセルのしきい値電圧分布の収束レ
ベルの温度依存を最小化するようにしたので、プログラ
ムベリファイによるしきい値電圧分布が、温度の変動の
影響を受けにくいものとすることができる。
【0113】また、本発明の請求項2に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、請求項1記載の不揮発性半導
体記憶装置において、上記プログラムベリファイ動作に
おいて、上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴
い減少する負の温度依存であり、上記ディスチャージ時
間の温度特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存
であり、上記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記デ
ィスチャージ時間の負の温度依存により、上記メモリセ
ル電流の正の温度依存を相殺し、上記メモリセルのしき
い値電圧分布の収束レベルの温度依存を最小化するよう
にしたので、プログラムベリファイによるしきい値電圧
分布が温度の変動の影響を受けにくいものとすることが
できる。
【0114】また、本発明の請求項3に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、第1の電圧にプリチャージさ
れたビット線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディ
スチャージし、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達
したか否かを判定することによって、しきい値電圧分布
の収束レベルを判断するプログラムベリファイ動作にお
いて、上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時
間の電源電圧特性に応じて制御するディスチャージ時間
電源電圧特性制御手段を備え、電源電圧の上昇に伴い周
辺回路の内部電圧が上昇する正の電源電圧依存を、上記
ディスチャージ時間電源電圧特性制御手段により相殺
し、上記メモリセルのしきい値電圧分布の収束レベルの
電源電圧依存を最小化するようにしたので、プログラム
ベリファイによるしきい値電圧分布が、電源電圧の変動
の影響を受けにくいものとすることができる。
【0115】また、本発明の請求項4に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、請求項3記載の不揮発性半導
体記憶装置において、上記プログラムベリファイ動作に
おいて、上記ディスチャージ時間の電源電圧特性は、電
源電圧の上昇に伴い減少する負の電源電圧依存であり、
上記ディスチャージ時間の負の電源電圧依存により、上
記しきい値電圧分布を減少させて上記内部電圧の正の電
源電圧依存を相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベ
ルの電源電圧依存を最小化するようにしたので、プログ
ラムベリファイによるしきい値電圧分布が、電源電圧の
変動の影響を受けにくいものとすることができる。
【0116】また、本発明の請求項5に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、第1の電圧にプリチャージさ
れたビット線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディ
スチャージし、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達
したか否かを判定することによって、上記メモリセルの
状態を判断する読み出し動作において、上記メモリセル
のゲートに印加されるワード線電圧を、該ワード線電圧
の温度特性に応じて制御するワード線電圧温度特性制御
手段と、上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ
時間の温度特性に応じて制御するディスチャージ時間温
度特性制御手段とを備え、上記メモリセル電流が温度上
昇に伴って増加する正の温度依存を、上記ワード線電圧
温度特性制御手段、及び上記ディスチャージ時間温度特
性制御手段により相殺し、上記しきい値電圧分布と上記
ワード線電圧の電圧差である読み出し電圧マージンの温
度依存を最小化するようにしたので、しきい値電圧分布
が温度の変動を受けにくくすることができるとともに、
メモリセルのワード線電圧としきい値電圧とできまる読
み出し電圧マージンを確保することができる。
【0117】また、本発明の請求項6に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、請求項5記載の不揮発性半導
体記憶装置において、上記読み出し動作において、上記
ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少する負
の温度依存であり、上記ディスチャージ時間の温度特性
は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、上記
ワード線電圧の負の温度依存、及び上記ディスチャージ
時間の負の温度依存により、上記メモリセル電流の正の
温度依存を相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード
線電圧の電圧差である読み出し電圧マージンの温度依存
を最小化するようにしたので、しきい値電圧分布が温度
の変動を受けにくくすることができるとともに、メモリ
セルのワード線電圧としきい値電圧とできまる読み出し
電圧マージンを確保することができる。
【0118】また、本発明の請求項7に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、第1の電圧にプリチャージさ
れたビット線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディ
スチャージし、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達
したか否かを判定することによって、メモリセルの状態
を判断する読み出し動作において、上記ディスチャージ
時間を、該ディスチャージ時間の電源電圧特性に応じて
制御するディスチャージ時間電源電圧特性制御手段を備
え、周辺回路の電源電圧上昇に伴う正の電源電圧特性
を、上記ディスチャージ時間電源電圧特性制御手段によ
り相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の
電圧差である読み出し電圧マージンの電源電圧依存を最
小化するようにしたので、しきい値電圧分布が電源電圧
の変動を受けにくくすることができるとともに、メモリ
セルのワード線電圧としきい値電圧とできまる読み出し
電圧マージンを確保することができる。
【0119】また、本発明の請求項8に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、請求項7記載の不揮発性半導
体記憶装置において、上記読み出し動作において、上記
ディスチャージ時間の電源電圧特性は、電源電圧の上昇
に伴い減少する負の電源電圧依存であり、上記ディスチ
ャージ時間の負の電源電圧依存により、上記しきい値電
圧分布を減少させて上記内部電圧の正の電源電圧依存を
相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電
圧差である読み出し電圧マージン電源電圧依存を最小化
するようにしたので、しきい値電圧分布が電源電圧の変
動を受けにくくすることができるとともに、メモリセル
のワード線電圧としきい値電圧とできまる読み出し電圧
マージンを確保することができる。
【0120】また、本発明の請求項9に記載の不揮発性
半導体記憶装置によれば、第3の電圧にプリチャージさ
れたビット線に流れるメモリセル電流と、参照電流とを
比較するセンスアンプが、しきい値電圧分布の収束レベ
ルを判断するプログラムベリファイ動作において、上記
メモリセルのゲートに印加されるワード線電圧を、該ワ
ード線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電圧温
度特性制御手段と、上記参照電流を、該参照電流の温度
特性に応じて制御する参照電流温度特性制御手段とを備
え、上記メモリセル電流の温度上昇に伴う温度依存を、
上記ワード線電圧温度特性制御手段、及び上記参照電流
温度特性制御手段により相殺し、上記しきい値電圧分布
の収束レベルの温度依存を最小化するようにしたので、
センスアンプでプログラムベリファイしたしきい値電圧
分布が、温度の影響を受けにくくすることができる。
【0121】また、本発明の請求項10に記載の不揮発
性半導体記憶装置によれば、請求項9記載の不揮発性半
導体記憶装置において、上記プログラムベリファイ動作
において、上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇
に伴い増加する正の温度依存であるとき、上記ワード線
電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依
存であり、上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い
増加する負の温度依存であり、上記メモリセル電流の正
の温度依存を、上記ワード線電圧の負の温度依存、及び
上記参照電流の負の温度依存により相殺し、上記しきい
値電圧分布の収束レベルの温度依存を最小化するように
したので、少ないメモリセル電流を使って、センスアン
プでプログラムベリファイしたしきい値電圧分布が、温
度の影響を受けにくくすることができる。
【0122】また、本発明の請求項11に記載の不揮発
性半導体記憶装置によれば、請求項9記載の不揮発性半
導体記憶装置において、上記プログラムベリファイ動作
において、上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇
に伴い減少する負の温度依存であるとき、上記ワード線
電圧の温度特性は、温度上昇に伴い増加する正の温度依
存であり、上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い
減少する正の温度依存であり、上記メモリセル電流の負
の温度依存を、上記ワード線電圧の正の温度依存、及び
上記参照電流の正の温度依存により相殺し、上記しきい
値電圧分布の収束レベルの温度依存を最小化するように
したので、比較的大きなメモリセル電流を使って、セン
スアンプでプログラムベリファイしたしきい値電圧分布
が、温度の影響を受けにくくすることができる。
【0123】また、本発明の請求項12に記載の不揮発
性半導体記憶装置によれば、第3の電圧にプリチャージ
されたビット線に流れるメモリセル電流と、参照電流と
を比較するセンスアンプが、上記メモリセルの状態を判
断する読み出し動作において、上記メモリセルのゲート
に印加されるワード線電圧を、該ワード線電圧の温度特
性に応じて制御するワード線電圧温度特性制御手段と、
上記参照電流を、該参照電流の温度特性に応じて制御す
る参照電流温度特性制御手段とを備え、上記メモリセル
電流の温度上昇に伴う温度依存を、上記ワード線電圧温
度特性制御手段、及び上記参照電流温度特性制御手段に
より相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧
との電圧差である読み出し電圧マージンの温度依存を最
小化するようにしたので、センスアンプでベリファイし
たしきい値電圧分布が温度の影響を受けにくくすること
ができるとともに、メモリセルのワード線電圧としきい
値電圧とで決まる読み出し電圧マージンを確保すること
ができる。
【0124】また、本発明の請求項13に記載の不揮発
性半導体記憶装置によれば、請求項12記載の不揮発性
半導体記憶装置において、上記読み出し動作において、
上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い増加
する正の温度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度
特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、
上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い増加する負
の温度依存であり、上記メモリセル電流の正の温度依存
を、上記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記参照電
流の負の温度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布
と上記ワード線電圧との電圧差である読み出し電圧マー
ジンの温度依存を最小化するようにしたので、少ないメ
モリセル電流を使って、センスアンプでプログラムベリ
ファイしたしきい値電圧分布が温度の影響を受けにくく
することができるとともに、メモリセルのワード線電圧
としきい値電圧とで決まる読み出し電圧マージンを確保
することができる。
【0125】また、本発明の請求項14に記載の不揮発
性半導体記憶装置によれば、請求項12記載の不揮発性
半導体記憶装置において、上記読み出し動作において、
上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い減少
する負の温度依存であるとき、上記ワード線電圧の温度
特性は、温度上昇に伴い増加する正の温度依存であり、
上記参照電流の温度特性は、温度上昇に伴い減少する正
の温度依存であり、上記メモリセル電流の負の温度依存
を、上記ワード線電圧の正の温度依存、及び上記参照電
流の正の温度依存により相殺し、上記しきい値電圧分布
と上記ワード線電圧との電圧差である読み出し電圧マー
ジンの温度依存を最小化するようにしたので、比較的大
きなメモリセル電流を使って、センスアンプでプログラ
ムベリファイしたしきい値電圧分布が温度の影響を受け
にくくすることができるとともに、メモリセルのワード
線電圧としきい値電圧とで決まる読み出し電圧マージン
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における、フラッシュE
EPROMのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における、メモリセルの
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1における、メモリセルの
しきい値電圧分布図である。
【図4】本発明の実施の形態1における、プログラム回
路の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態1における、プログラム回
路の動作を説明するタイミングチャートを示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態1における、プログラム回
路の特性を示すグラフであり、ワード線電圧の変化に対
するしきい値電圧の関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1における、プログラム回
路の特性を示すグラフであり、ディスチャージ時間の変
化に対するしきい値電圧の関係を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1における、メモリセルの
電流特性の温度依存を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1のレギュレータにおけ
る、ワード線電圧の電源電圧依存(図(a))、ディスチ
ャージ時間の電源電圧依存(図(b))、メモリセル電流
の電源電圧依存(図(c))を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1のレギュレータにおけ
る、ワード線電圧の温度依存(図(a))、ディスチャー
ジ時間の温度依存(図(b))、メモリセル電流の温度依
存(図(c))を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における、レギュレー
タの回路図である。
【図12】本発明の実施の形態2における、プログラム
回路による読み出し動作を説明するタイミングチャート
を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3における、読み出し時
のプログラム状態のメモリセル電流、消去時状態のメモ
リセル電流、参照電流の電源電圧依存を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態3における、センスアン
プの回路図である。
【図15】本発明の実施の形態3における、フラッシュ
EEPROM内の、メモリセルアレイ、プログラム回
路、Yゲート、センスアンプの回路図である。
【図16】本発明の実施の形態3における、センスアン
プを用いたプログラムベリファイ動作を説明するタイミ
ングチャートを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態3のリード時の、ワード
線電圧の温度依存(図(a))、参照電流の温度依存(図
(b))、メモリセル電流の温度依存(図(c))を示す図で
ある。
【図18】本発明の実施の形態3のリード時の、ワード
線電圧の温度依存(図(a))、参照電流の温度依存(図
(b))、メモリセル電流の温度依存(図(c))を示す図で
ある。
【図19】従来の温度補償回路を含むワード線電圧発生
回路を示す図である。
【符号の説明】
100 フラッシュEEPROM 101 メモリセルアレイ 102 アドレスバッファ 103 Xデコーダ 104 Yデコーダ 105 プログラム回路 106 Yゲート 107 センスアンプ 108 データ入出力バッファ 120 電源回路 121 レギュレータ 122 昇圧回路 130 制御回路 131 動作モードデコーダ 132 タイミング発生回路 133 ディスチャージタイミング発生回路 134 プリチャージタイミング発生回路 201 コントロールゲート 202 フローティングゲート 203 トンネル酸化膜 204 ソース 205 ドレイン 206 基板 300 電流比較器 301 プリチャージ回路 302 クランプ回路 303 参照電流回路 401 ビット線電位検知回路 402 トランスファーゲート 403 データラッチ 404 ラッチリセット回路 405 ドレイブインバータ 406 ラッチ選択ゲート 407 セレクトゲート 408 主ビット線 409 副ビット線 510 基準電圧発生回路 520 差動増幅器 530 出力電圧制御回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧にプリチャージされたビット
    線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
    し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
    を判定することによって、メモリセルのしきい値電圧分
    布の収束レベルを判断するプログラムベリファイ動作に
    おいて、 上記メモリセルのゲートに印加されるワード線電圧を、
    該ワード線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電
    圧温度特性制御手段と、 上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の温
    度特性に応じて制御するディスチャージ時間温度特性制
    御手段とを備え、 上記メモリセル電流が温度上昇に伴い増加する正の温度
    依存を、上記ワード線電圧温度特性制御手段、及び上記
    ディスチャージ時間温度特性制御手段により相殺し、上
    記メモリセルのしきい値電圧分布の収束レベルの温度依
    存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記プログラムベリファイ動作において、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少す
    る負の温度依存であり、上記ディスチャージ時間の温度
    特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、 上記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記ディスチャ
    ージ時間の負の温度依存により、上記メモリセル電流の
    正の温度依存を相殺し、上記メモリセルのしきい値電圧
    分布の収束レベルの温度依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 第1の電圧にプリチャージされたビット
    線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
    し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
    を判定することによって、しきい値電圧分布の収束レベ
    ルを判断するプログラムベリファイ動作において、 上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の電
    源電圧特性に応じて制御するディスチャージ時間電源電
    圧特性制御手段を備え、 電源電圧の上昇に伴い周辺回路の内部電圧が上昇する正
    の電源電圧依存を、上記ディスチャージ時間電源電圧特
    性制御手段により相殺し、上記メモリセルのしきい値電
    圧分布の収束レベルの電源電圧依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記プログラムベリファイ動作において、 上記ディスチャージ時間の電源電圧特性は、電源電圧の
    上昇に伴い減少する負の電源電圧依存であり、 上記ディスチャージ時間の負の電源電圧依存により、上
    記しきい値電圧分布を減少させて上記内部電圧の正の電
    源電圧依存を相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベ
    ルの電源電圧依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 第1の電圧にプリチャージされたビット
    線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
    し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
    を判定することによって、上記メモリセルの状態を判断
    する読み出し動作において、 上記メモリセルのゲートに印加されるワード線電圧を、
    該ワード線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電
    圧温度特性制御手段と、 上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の温
    度特性に応じて制御するディスチャージ時間温度特性制
    御手段とを備え、 上記メモリセル電流が温度上昇に伴って増加する正の温
    度依存を、上記ワード線電圧温度特性制御手段、及び上
    記ディスチャージ時間温度特性制御手段により相殺し、
    上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電圧差であ
    る読み出し電圧マージンの温度依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記読み出し動作において、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少す
    る負の温度依存であり、上記ディスチャージ時間の温度
    特性は、温度上昇に伴い減少する負の温度依存であり、 上記ワード線電圧の負の温度依存、及び上記ディスチャ
    ージ時間の負の温度依存により、上記メモリセル電流の
    正の温度依存を相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワ
    ード線電圧の電圧差である読み出し電圧マージンの温度
    依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 第1の電圧にプリチャージされたビット
    線の電荷を、メモリセル電流で一定時間ディスチャージ
    し、上記ビット線の電圧が第2の電圧に到達したか否か
    を判定することによって、メモリセルの状態を判断する
    読み出し動作において、 上記ディスチャージ時間を、該ディスチャージ時間の電
    源電圧特性に応じて制御するディスチャージ時間電源電
    圧特性制御手段を備え、 周辺回路の電源電圧上昇に伴う正の電源電圧特性を、上
    記ディスチャージ時間電源電圧特性制御手段により相殺
    し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧の電圧差
    である読み出し電圧マージンの電源電圧依存を最小化す
    る、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記読み出し動作において、 上記ディスチャージ時間の電源電圧特性は、電源電圧の
    上昇に伴い減少する負の電源電圧依存であり、 上記ディスチャージ時間の負の電源電圧依存により、上
    記しきい値電圧分布を減少させて上記内部電圧の正の電
    源電圧依存を相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワー
    ド線電圧の電圧差である読み出し電圧マージン電源電圧
    依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 第3の電圧にプリチャージされたビット
    線に流れるメモリセル電流と、参照電流とを比較するセ
    ンスアンプが、しきい値電圧分布の収束レベルを判断す
    るプログラムベリファイ動作において、 上記メモリセルのゲートに印加されるワード線電圧を、
    該ワード線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電
    圧温度特性制御手段と、 上記参照電流を、該参照電流の温度特性に応じて制御す
    る参照電流温度特性制御手段とを備え、 上記メモリセル電流の温度上昇に伴う温度依存を、上記
    ワード線電圧温度特性制御手段、及び上記参照電流温度
    特性制御手段により相殺し、上記しきい値電圧分布の収
    束レベルの温度依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記プログラムベリファイ動作において、 上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い増加
    する正の温度依存であるとき、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少す
    る負の温度依存であり、上記参照電流の温度特性は、温
    度上昇に伴い増加する負の温度依存であり、 上記メモリセル電流の正の温度依存を、上記ワード線電
    圧の負の温度依存、及び上記参照電流の負の温度依存に
    より相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベルの温度
    依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記プログラムベリファイ動作において、 上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い減少
    する負の温度依存であるとき、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い増加す
    る正の温度依存であり、上記参照電流の温度特性は、温
    度上昇に伴い減少する正の温度依存であり、 上記メモリセル電流の負の温度依存を、上記ワード線電
    圧の正の温度依存、及び上記参照電流の正の温度依存に
    より相殺し、上記しきい値電圧分布の収束レベルの温度
    依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 第3の電圧にプリチャージされたビッ
    ト線に流れるメモリセル電流と、参照電流とを比較する
    センスアンプが、上記メモリセルの状態を判断する読み
    出し動作において、 上記メモリセルのゲートに印加されるワード線電圧を、
    該ワード線電圧の温度特性に応じて制御するワード線電
    圧温度特性制御手段と、 上記参照電流を、該参照電流の温度特性に応じて制御す
    る参照電流温度特性制御手段とを備え、 上記メモリセル電流の温度上昇に伴う温度依存を、上記
    ワード線電圧温度特性制御手段、及び上記参照電流温度
    特性制御手段により相殺し、上記しきい値電圧分布と上
    記ワード線電圧との電圧差である読み出し電圧マージン
    の温度依存を最小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の不揮発性半導体記憶
    装置において、 上記読み出し動作において、 上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い増加
    する正の温度依存であるとき、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い減少す
    る負の温度依存であり、上記参照電流の温度特性は、温
    度上昇に伴い増加する負の温度依存であり、 上記メモリセル電流の正の温度依存を、上記ワード線電
    圧の負の温度依存、及び上記参照電流の負の温度依存に
    より相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧
    との電圧差である読み出し電圧マージンの温度依存を最
    小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の不揮発性半導体記憶
    装置において、 上記読み出し動作において、 上記メモリセル電流の温度特性が、温度上昇に伴い減少
    する負の温度依存であるとき、 上記ワード線電圧の温度特性は、温度上昇に伴い増加す
    る正の温度依存であり、上記参照電流の温度特性は、温
    度上昇に伴い減少する正の温度依存であり、 上記メモリセル電流の負の温度依存を、上記ワード線電
    圧の正の温度依存、及び上記参照電流の正の温度依存に
    より相殺し、上記しきい値電圧分布と上記ワード線電圧
    との電圧差である読み出し電圧マージンの温度依存を最
    小化する、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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